雑魚敵(ゲーム)

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雑魚敵(ゲーム) - (2023/12/27 (水) 23:14:17) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/02/25 Fri 22:29:23
更新日:2024/04/05 Fri 19:26:08
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あるあるネタ またお前か ウザい ウザキャラ クリボー ゲーム ゲーム用語 ザコ ザコキャラ スライム ドラキー ノコノコ バリエーション ファンサービス ヘイホー マスコット マムル メットール ワドルディ 一杯 一般兵 下っ端 先生 名脇役 塵も積もれば山となる 平社員 序盤の強敵 強い雑魚 我を倒そうと第二、第三の我がお前を…… 戦闘員 掃いて捨てる程存在 敵キャラ 時にはプレイヤーに 有象無象 油断大敵 漢には負けると分かっていても戦わなければならない時がある 目障り 私が死んでも代わりは居るもの 縁の下の力持ち 逃げる→逃げ切れない!→攻撃を受ける→逃げる…以下ループ 量産型 雑兵 雑魚 雑魚敵


雑魚

ざ-こ【雑魚・雑喉】
 ①種々入りまじった小魚。
  小さい魚。こざかな。

 ②転じて、(大物に対する)小物。


~広辞苑より引用~


この項目では、主にゲームにおける②の意味で説明する。


概要

さて、ゲームにおける「雑魚」といえば、あなたはどんなキャラクターを想像するだろうか。
大抵、一番最初に出てくる敵キャラをあげる人が多いだろう。
アクションゲームにしろ、RPGにしろ、敵の出てくるゲームなら大抵最初、または最初の方に大量に出てくる敵が該当する。
まぁそりゃいきなり最初からラスボスは出んわな。
とはいえゲーム作品での雑魚敵というと、ゲームの最初に限らず量産型の敵キャラすべてを指すことが多いが。

ザコ敵はとにかく弱い存在だが、ゲームにおいてはじつは重要なキャラクターである。
たとえば、ザコ敵を相手に敵を倒す練習をしたり、そのゲームの基本を学べたり、後々大量発生して「またおまえらかww」となったり、
時にはそれらを蹴散らしまくって「うはw 俺TSUEEEEEE!!」と気持ちよくなってもらったり……
プレイヤーを楽しませるエンターテイナーとして、とても重要な役者なのである。

そして、ザコ敵には決して逃れられない運命がある。
それは「プレイヤーに勝つことはできない」ということだ。
ぶっちゃけ、ザコ敵の役目はチュートリアル、プレイヤーにゲームの操作方法を覚えてもらい、
そして最後にはプレイヤーに気持ちよく倒してもらう為の“やられ役”なのだ。
決してプレイヤーに“勝つ”為に生まれてきた訳では無い……。

しかし、そんなザコ敵にも長所はある。
それは、バリエーション豊富なこと。あるいは、とにかく出現数が多い事だ。
前者の場合、例えば「ドラクエ」シリーズの「スライム」だけでも、
メタルスライム」、「ホイミスライム」、「キングスライム」等沢山の種類が存在する。
元がシンプルなだけに派生しやすいのだろう。

時にはボスキャラにだってなれる。
ザコの可能性は計り知れないのだ。

そして、後者の場合。


やせいの ズバット
がとびだしてきた!

「またお前かww」

これは先述した通り。
とにかく多い、やたらと多い。
それはまさに数の暴力と言える。

一個体が弱くとも増えれば増えるほど足し算式に強くなる。
ゲームやメディアによっては画面一つ丸々埋まることすらある。
ダメージの蓄積で主人公の体力を大幅に削ることも夢じゃない。

ざこの ちからって すげー!

しかし、これは逆に言えば主人公無双フラグでもあるので注意。

アクションゲームでは敵配置や仕掛けで新鮮さが出せるため、
雑魚敵のメンツはある程度固定化されていることも少なくないが、
敵との闘いがメインとなるRPGではお馴染みどころを除いて毎回大幅にメンツが変わることが多い。(初代ロックマンシリーズなど、アクションでもメンツが大幅に変わる作品はある。)
まあ、さすがに前作と全く同じ雑魚敵のメンツ、という作品は少ないが。

また、過去作の雑魚敵が最新作で復活、というファンサービス的な形で使われることもある。
ボスと違って「死亡」しても別の個体として難なく登場させられるのも大きい。
その作品から入った人には何の変哲もない雑魚敵でも、長年のファンをニヤリとさせることはできるのである。


主なザコ敵達

アクションゲームにおける代表的なザコキャラ。
「踏め! 上から踏め!」
しかしうっかり横から触れればOh,No!
ザコキャラだけど、多くの初心者プレイヤーを葬りさったキャラでもある。
シリーズによっては亜種のクリボーもいろいろおり、中にはちょっと手ごわいものもいたりする。
なお「ペーパーマリオ」シリーズでは敵の情報を調べられる「ものしり」というワザをつかうと、
「ザコの中のザコ キング・オブ・ザコ」というあんまりな説明がされる。

こちらはRPG代表。
仲間にできる作品では、序盤のモンスターの中では潜在能力が高めなことが多い。
スピンオフ作品である「トルネコの大冒険シリーズ」でもお馴染み。
「ドラクエ」や「ドルアーガの搭」などの影響からか“スライム=雑魚”のイメージを持たれやすいが、
他の作品では物理攻撃に異常な耐性を持っていたり、獲物を取り込み溶かして捕食するなど、
かなり危険な魔物として描かれることもある。
ちなみにドルアーガの塔製作者である元ナムコの遠藤氏は、自分のことを「スライムを雑魚にした戦犯」と自虐しているが、実はWizの方が先だったりする*1

シリーズ皆勤賞。でもマスコットキャラであるチョコボやサボテンダーに比べるとどうもパッとしない。

「不思議のダンジョン」シリーズの雑魚敵としては上記の「スライム」共々息が長い。
ただ、上位種の「どうくつマムル」「ギタンマムル」になると一気に強くなるので、意外と侮れない相手である。

シリーズ皆勤賞。64では味方キャラで、雑魚としてはいない。テレビアニメ版ではその数の多さが強調されている。小説版ではとある出来事が起こるまでは1体だけでカービィの友達。
最近では「バンダナワドルディ」が準レギュラー兼プレイヤーキャラとして活躍するなど、優遇されている。
また、最近のゲームでは最終ステージ付近になると、ハルカンドルディ・セクトルディなどに差し替えられる場合が多い。

3D化してからのキャラクター。

我々の世界で言う所のその辺にいる虫、その辺にいる野良ネコ、その辺にいる野鳥に当たるポケモン。
だが、人によっては大事な「相棒」。
一応これらのタイプに当てはまらない序盤ポケもいる。
いわゆる種族値は低いが、個性や特徴がない訳ではない。
なお、「ラッタ」や『XY』の「ファイアロー」「ビビヨン」など、育てれば活躍してくれるポケモンも多く、対戦環境の主役になることもある。

  • メットール(ロックマンシリーズ)
工事現場のヘルメットでこちらの攻撃から身を守り、3WAY弾でダメージを与えてくる地味に嫌な奴。「シリーズを代表する雑魚敵」は大抵シリーズで1番弱い雑魚に当てはまることが多いが、メットールはなかなか厄介である。
初代以外のロックマンシリーズでも基本的に登場する。メットールと聞いてエグゼの方を思い浮かべた人もいるのでは。そちらは普通に雑魚。ただし強化版は本家よろしくガードをしてくる。流星では「メットリオ」。

序盤は武器の相性で主人公が苦戦しがちだが、戦士にとっては貴重な経験値。
一部の作品では普通に強かったり、仲間や敵将として登場することもある。

「ソルジャー」以上に序盤の雑魚として頻出している、斧を持った荒くれたち。
HPや力は高いが武器や初期値のせいで素早さが低く、遅い事の危険性を身体を張って伝え、主人公や剣士系の前に散っていく。

意外と敵として出てくる場面は少ない。取り扱い注意。

所謂足軽。エンジンを流用した作品でも似たポジションが沢山出てくる。
もう雑魚扱いすらされず「草」とか言われる始末。
だが弓兵はいつになっても強雑魚である。

シリーズ、開発会社、搭乗機体によってウザさが変わる。特に『α』の「エゼキエル」とか『EX』の「ギルドーラ」とか。
雑魚な強化兵なんぞに「踏み込みが足りん」とか言われてスーパーイナズマキックが切り払われたら、
思わずハイパーオーラ斬りとかハイメガキャノンをぶっ放したくなるのが道理。
近作では大体ザコはザコらしく軽く倒せるのが常だったが、例外も……?
AIのほうは旧シリーズや第三次Z以降だと、メッセージ欄に表記されない空耳に定評がある。

「聖剣伝説」シリーズ屈指のマスコットキャラ兼雑魚キャラ。
ウサギのような耳と丸っこいしっぽが生え、瞳もつぶらでかわいい。
亜種もいろいろおり、その強さもさまざま。種類によっては地獄を見る。

まさに画面を昆虫やらアダムスキーやら色々と処理落ちさせる。
あげく死体まで当たり判定があると来る。
ボスも分裂するよ!!

アーマード・コアシリーズに登場する戦闘ロボット群。基本的に敵のほとんどはMTカテゴリに入ると言ってもよい。
弱いものはひたすら弱く、ライフル弾数発でボボボし始めるなど雑魚の極みが目立つ。
一方作中でもACに比べ戦力評価が低いのは理解しているため、まともな武装勢力はまとまった数を用意してくるため存外侮れなくなる。
…というのがほとんどのMTだが、高級戦闘用のものや特化タイプのMTは準ACクラスの性能を発揮してくるため、数も含めて普通に勝ち負けになることも多い初代のチュートリアルに出てきたシュトルヒは有名なトラウマ要員
実はAC自体がMTの下位カテゴリだったりもする。

「ぷよぷよ」シリーズの「ひとりでぷよぷよ」モードで最初の対戦相手として登場することが多い、
日本茶を愛するガイコツのモンスター。
CPUが操作する場合、組ぷよをいっさい回転せず思考ルーチンも弱いことがほとんどなので、
彼を相手に連鎖を練習するもよし、大連鎖をぶっぱなしてストレス解消するもよし。
一方、「ぷよぷよ」シリーズの原作である『魔導物語1-2-3』ではちょっと強い敵キャラとして登場している。

『桃太郎電鉄X』から最弱のCOMキャラとして登場した、初心者向けの対戦相手。
とにかくサイコロをふって目的地を目指すが、止まると持ち金が減る「マイナス駅」にも平気で止まってしまう。物件の買い方もいい加減。
シリーズによっては通常のサイコロが常に小さい目しか出ないという悲しい特性を持っていることもある。
はじめて遊ぶ人は彼と対戦して「桃鉄」の基本ルールを覚えよう。

  • ザコ(摩訶摩訶)
「ザコ」という名前の雑魚。直球過ぎる。
一応「敵組織の戦闘員」という扱い。
普通の「ザコ」は文字通り最初の敵にふさわしい雑魚だが、物語が進むと様々な強い「ザコ」も登場する様になる。


手ごわい雑魚敵

雑魚敵は基本的に弱いヤツらだが、稀に雑魚なのにボスよりも強い・倒しにくい(と感じる)雑魚もいる。
極端に強いものは「強い雑魚(ゲーム)」の項に譲るが、そこまでいかなくとも手ごわい雑魚は結構いるものである。

例えば……

  • 即死や石化、麻痺等をばらまく敵
一撃死技で殺されたり、行動を阻害されているところを集中攻撃されるパターン。
こちらがいくら強くなっても即死のリスクを消せない作品もある。

  • 人海戦術
単体では大したことがなくても雑魚の特権で大人数による飽和攻撃を仕掛けてくるパターン。
倒しても倒してもきりがなく消耗戦を強いられたり、集団で一人を狙い撃ちにしてこちらの戦力を分断してきたり。
単発だとそこまで脅威ではない攻撃も集団で乱発されると盾役の戦闘不能から一気に戦線が崩壊する危険性がある。また全体攻撃を一斉に撃たれると、耐久力の低い者は耐え切れない事もある。
プレイヤー側は回復の手間から敬遠される。自爆、防御が薄くなる高リスク技を多用するやつ。
デビルロードはメガンテを唱えた。
ばくだんいわ「先輩に続け。」
クラウンヘッド「オー!」

  • 鬼畜なまでの耐性の高さ、防御力の高さ、回復力の高さ
倒しあぐねている間に他の雑魚からの攻撃を受けたり、リソースを喰わされる。
カウンター持ちだったり、ターン制限とかがあると尚の事際立つ。

  • 射程外からの攻撃(アクションゲームなど)
相手の攻撃を回避しつつ間合いに収めて攻撃しないと倒すことができない。
もしくは障害物を貫通したり、画面全体が射程のような攻撃を使うとか。

  • パーティキャラが少ない状態で戦う事になる雑魚敵
こちらが不利なシチュエーションで戦う場合。ドラゴンクエストあたりでは様式美。

  • 紳士御用達の攻撃をしてくる敵
「○○は敵の触手に巻き付かれた!」「○○は呑み込まれた!」

  • バシルーラww
仲間の回収がらみで焦ったプレイヤー多数。

  • うまく逃げ切れなかった!
逃げるのが割と正攻法な作品でこれやらかすと悲惨なことになる。

  • ラストダンジョンの雑魚敵
往々にして序盤の中ボスなんぞよりはるかに強い。

  • 弱った相手を集中的に狙ってくる敵




ザコキャラが持つ無限の可能性を信じて――

追記・修正よろしくお願いします。

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