ゴルバット/クロバット

登録日:2010/06/06(日) 17:46:14
更新日:2022/12/16 Fri 23:24:00
所要時間:約 12 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン


ゴルバット



鋭い牙で 噛み付いて
一度に 300ccの 血を 吸い取ってしまう。


ポケモン全国図鑑No.42
分類:こうもりポケモン
英語名:Golbat
高さ:1.6m
重さ:55.0kg
タマゴグループ:ひこう
性別比率:♂50♀50

タイプ:どくひこう

特性:せいしんりょく(ひるまない。特性『いかく』を受けない)
隠れ特性:すりぬけ(「ひかりのかべ」「リフレクター」「オーロラベール」「しんぴのまもり」「しろいきり」「みがわり」の効果を無視して攻撃する)

HP:75
攻撃:80
防御:70
特攻:65(初代のみ75)
特防:75
素早さ:90
合計:455

努力値:素早さ+2



ズバットがレベル22で進化した、青いコウモリのような姿をしたポケモン。
どく/ひこう複合第八世代現在でもこの系統のみ。

ズバット時に退化していた眼が復活し、口も身体のほとんどを占める程大きくなった。
コウモリらしく暗闇を好む。

闇夜に紛れて獲物の背後に近づき、その大きな口と鋭い4本の牙で皮膚を貫いて大量の血液を吸いとる。
一度に最大300ccもの血液を吸いとる事が可能だが、あまり吸い過ぎると身体が重くなりうまく動けなくなるらしい。そのまま他のポケモンの餌食になることもあるとか。
まるで、吸血鬼のようである。
だが、やはり子供向けのアニメの為か作中では吸血シーンは書かれていない。
基本的に「牙はどんなに堅い皮膚も貫く」とされるが、『サン』では「中が管状になっているので意外と脆い」とされ、『ウルトラサン』では「空腹のあまりはがねタイプのポケモンに噛みついた結果、牙が欠けることがある」と書かれている。
ズバットもそうだが、オスの方が牙が大きく発達している。

「空腹の仲間に、自分が吸った血を分け与える」「眠っている獲物から少し離れた所に舞い降り、そこから歩いて獲物に忍び寄る」という設定もある。
この辺りは、実在のチスイコウモリがモチーフだろう。

口を開けっ放しにしてるイメージが強いゴルバットだが、口を閉じるシーンも幾らか見られる。が、その解釈には二通りあるようだ。
  • 体はそのままで、口だけ閉じる。アニメではこっち。
  • 体ごと縦に縮めて閉じる。『クリスタル』ではこっち。
どちらにせよ「上顎は動かさず、下顎を上げて口を閉じる」という点は共通。

◆ゲームでのゴルバット

進化前のズバットと共に初代からあらゆる洞窟に出現し続ける皆勤賞ポケの代名詞。
……であったが、『ソード・シールド』では既存ポケの大量削除に巻き込まれ、とうとうリストラされてしまった。
しかしその後、追加コンテンツのエキスパンション・パスの『冠の雪原』にて登場した。

HG・SS』までは恐らくゲーム内で最も遭遇回数が多いであろう存在。
その出現率は最早シリーズ恒例となっており彼の鳴き声を聞かずしてポケモンは語れない。

ブラック・ホワイト』ではイッシュ図鑑登録こそ出来ないが、ゲーチス撃破後に野生で出現する。
また、クロバットも野生のものが出現する。

ブラック2・ホワイト2』では新イッシュ図鑑に登録される。プラズマ団の主力の一角も担い、シリーズ皆勤賞の貫禄を見せつけた。

使用トレーナーも多く特にロケット団ギンガ団等の悪の組織に好んで使われる傾向にある。*1

能力値は素早さがやや高い程度で他は全体的に低いが「あやしいひかり」や「ちょうおんぱ」等で運ゲを狙ってくる地味にウザい存在。
でんきタイプやエスパータイプの餌にするなりして早めに始末しておこう。
その出現頻度の高さから素早さの努力値稼ぎでよく乱獲されたりしている。

ちなみに第二世代まではレベルアップで覚える攻撃技が「きゅうけつ」「かみつく」「つばさでうつ」だけ。
わざマシンによる補強がなければ…というか初代ではそれがあってもやっていけない状態だった。

『エメラルド』や『FR・LG』ではズバットしか出現しない「へんげのどうくつ」というダンジョンがある。
ズバットの厳選や素早さの努力値稼ぎに使えるかもしれない。

余談だが青バージョンのゴルバットのグラフィックは舌が飛び出ていてキモい。
目がイっている所(これは赤緑も)も含めてナッシーと並んで怖いグラとして印象に残っている人もいるとか。

色違い緑色


なお、たねポケモンのズバットは『サン・ムーン』でも登場。
初代からのお家芸だった「きゅうけつ」が威力80に超強化された。そのかわりにデフォルトで覚えるのが「すいとる」になった。
ちなみにちゃんとレベルアップで「きゅうけつ」を覚えるのでご安心を。


◆対戦でのゴルバット

初代では最終進化形という立場だが、当時「つばさでうつ」は威力35と貧弱でどくタイプの攻撃技に至っては皆無。
なんとまあ「そらをとぶ」すら覚えない(習得可能になったのは第四世代)。
不一致技のレパートリーも悲惨で比較的使いやすいのが「かみつく」「はかいこうせん」「メガドレイン」程度。
加えて「ふぶき」「サイコキネシス」「10まんボルト」といったメジャーな技にも弱く、攻守両面で壊滅的。
積み技対策となる「くろいきり」を覚えるものの、状態異常もご丁寧に解除するのでぶっちゃけいらない子。

故にトレーナー戦ではほぼボーナスポケモン
終盤にもなるとあやしいひかり」でこんらんさせつつ「くろいきり」で解除しにかかる意味不明コンボが炸裂する。
お前は何をしたいんだ。

金銀以降はクロバットの進化前という立場になり、注目される機会もないまま対戦環境からフェードアウト。
に入れるにもこのままじゃ飛べないし。

しかし、第五世代からは新登場のアイテム『しんかのきせき』により実戦投入が可能なレベルとなる。
その物理・特殊耐久はクロバットを上回り、「はねやすめ」を覚えたり「どくどく」が無効なことから、受けとしての役割が期待できる。
また自身がどくタイプなので必中で「どくどく」が打てる。
耐久に加え耐性も優秀なため多くの相手に出していける。

主に出しに行く相手はかくとうタイプやむしタイプとなり、素早さ90からの先制「はねやすめ」連打により「ストーンエッジ」もそれ程怖くはない。
しかし火力が無さ過ぎるため、「どくどく」や「いかりのまえば」が主要なダメージ源になる。
そのため「どくどく」と「いかりのまえば」が両方無効のゲンガーギルガルドには完封されてしまう。
それ以外でもハッサムなどの積み技を持つはがねタイプのポケモンには積みの基点にされやすい。
幸い「ねっぷう」を覚えるのではがねタイプにはそれで対抗できる。「ちょうはつ」で上から変化技を縛っても良い。

奇石ポケモンの宿命として、「トリック」や「はたきおとす」に弱い点に注意。

特性は『すりぬけ』推奨。「みがわり」を貫通して必中「どくどく」を当てられるようになるのでみがわり耐久型にも強く出られる様になる。
ちなみにどくタイプではあるがひこうタイプを併せ持つため、「どくびし」を撤去できない。

剣盾では「どくどく」「はねやすめ」「いかりのまえば」といった有用な技が使用不可になり、戦術そのものが崩壊してしまった。
加えてクロバットだと覚える「ぼうふう」は覚えない為、ひこう技は耐久を削る「ブレイブバード」か威力不足の「エアスラッシュ」くらいしかない。


クロバット



4枚に増えた翼で 暗闇を静かに飛んでいく。
隣を通られても 気づかない。


脚にも 羽が発達したので
高速で飛べるようになったが ()まって休むのは下手になった。

ポケモン全国図鑑No.169
分類:こうもりポケモン
英語名:Crobat
高さ:1.8m
重さ:75.0kg

タイプ:どく/ひこう

特性:せいしんりょく(ひるまない。特性『いかく』を受けない)
隠れ特性:すりぬけ(「ひかりのかべ」「リフレクター」「オーロラベール」「しんぴのまもり」「しろいきり」「みがわり」の効果を無視して攻撃する)

  • 種族値
HP:85
攻撃:90
防御:80
特攻:70
特防:80
素早さ:130
合計:535

努力値:素早さ+3

ゴルバットを十分になつかせてからレベルアップすると進化する。


進化する事で口がかなり小さくなり、また羽が4つに増えたためより高速かつ静かに空を飛ぶ事が可能となった。
その上下の翼を交互に休ませながら羽ばたく事でほぼ一日中飛んでいることも可能。
図鑑によると、下の翼は元々両脚で、それが翼になったということだが
その足(だった翼)のさらに下部にどう見ても指のある足にしか見えないものがご丁寧に二つちょこんと付いている。わけがわからないよ
静止時の安定性が損なわれており木の枝程度にしか掴まる事が出来ないというが、
それを行うのは「翼化した足」でなのか「翼化した足のさらに下にある足っぽいもの」でなのか…前者でも後者でも図鑑内容の一部に矛盾してしまう。

一応、ズバットのように2本の尻尾*2が生えていると解釈すればなんとかなるが、納得するにはやはり苦しい。
謎は深まるばかりである。

クロバットと言えば歯を剥き出しにしている表情がデフォルトだが、上の歯なのか下の歯なのかは公式でも分かれている。


◆ゲームでのクロバット

進化する事でストーリー終盤まで安定して戦える能力値を会得した。
さらに飛行能力が発達したためか、「そらをとぶ」ことが可能になった。
しかし何故か「ヘドロばくだん」は貰えなかった。
第四世代以降はズバット系全員が「そらをとぶ」や「ヘドロばくだん」を習得可能だが、今更感が拭えない。

レベル技も世代毎に「どくどくのキバ」や「クロスポイズン」等充実し、マシン頼みの状態から脱却。
特に第五世代で習得した「アクロバット」(駄洒落じゃない)は手ぶらが基本となる本編ではかなり強力である。

【ゲームでの主な使用トレーナー】

アンズ(金銀クリスタル・HGSS)
キョウ(金銀クリスタル・HGSS)
キクコ(FRLG)
カヒリ(SM)
  • 悪の組織
マツブサRSEORAS
アオギリ(RSE・ORAS)
アカギ (DPt・BDSP)
クセロシキXY
  • その他
ライバル(金銀クリスタル・HGSS)
グラジオ(SM・USUM
プルメリ(SM・USUM)


ズバット・ゴルバットと比べるとかなり少ない。 
まあ大半が悪の組織に使用されてるからなつかれなくて当然だよね。
そう考えると金銀ライバル達はなんだかんだでポケモンを大切にしているのが分かる。
悪の組織のボスでありながらも、手持ちポケモンへの愛情は純粋かつ本物であることも証明しており、まさに愛に満ち溢れているポケモンともいえる。
まれに一般トレーナーにもクロバットの使い手がおり、そういうトレーナーの人柄を垣間見ることもできそう。

ゴルバットをそのまま強化したような能力をしているのでやはり強敵。
同じくでんきタイプやエスパータイプ等で早めに対処したいが素早さが異常に高いので先手でこんらんさせられがちなのを注意したい。

色違いはピンク


◆対戦でのクロバット

進化した事であのサンダースプテラに匹敵する130というトップクラスの素早さを獲得。
他の能力もなかなかバランスが良い。
地味に一般どくタイプの中では合計種族値が最高。

そのスピードと豊富な変化技を活かしてのサポートやかく乱・妨害を得意とするトリッキーなポケモン。
その反面、攻撃特攻共にパッとせず速攻力はにやや欠ける。
他のポケモンとの連携で活きるポケモンと言える。

その速さから放たれる「さいみんじゅつ」(タマゴ技)は脅威。
ほとんどのポケモンは行動する前に高確率で無力化されてしまう。
しかしプラチナからねむりの仕様が変わり弱体化した(それでも強いが)ためあまり「さいみんじゅつ」に依存した戦い方は危険。

他にも「あやしいひかり」や「ちょうはつ」「とんぼがえり」「みがわり」「いばる」「ふきとばし」等錯乱の手段は豊富。
特攻はそこまで高い訳でもないがひるみが狙える「エアスラッシュ」も悪くない。

また天候サポート役としても優秀で「ちょうはつ」を受ける前に先手で「あまごい」「にほんばれ」をした後に「とんぼがえり」で後ろに繋げる事が出来る。
爆発しないため天候変えたらバイバイな使い捨てにならないのが利点。耐久もまあまあなためかなり安定している。

いわなだれ」でひるまない『せいしんりょく』持ちで最速のため、ダブルでは輪唱パ等でも活躍する。

プラチナからは「ねっぷう」を取得し苦手なはがねタイプにある程度対応出来るようになり、
HGSSでは「いかりのまえば」を取得しサポート型でも無理矢理火力を出す事も可能となった。

また攻撃の種族値こそ微妙だがタイプ一致の強力技「ブレイブバード」を使えば意外な火力を出せて意表も突ける。
ただし「とんぼがえり」「きゅうけつ」「ねっぷう」ぐらいしかめぼしいサブウェポンが無いのは痛い。
ついでにどく物理最大火力は第八世代に至るまで「クロスポイズン」止まり。あまりどくタイプアタッカーとしては期待しない方がいい。

ブレイブバード」は「さいみんじゅつ」と同時遺伝不可能なのもネックだったが、第六世代からは両立可能に。
高速「ブレイブバード」使いにはファイアローもいるが、こちらの方が素の素早さ、特性『すりぬけ』による「みがわり」や壁貫通、4倍弱点がないという点で勝る。
しかし、あちらはタイプ一致のほのお技ではがねタイプに打点を持つことができ、一度限りとは言え先制「ブレイブバード」も撃てるので相互互換といった所か。

BWでは「アクロバット」を習得。(だから駄洒落じゃないっての)耐久が削れる「ブレイブバード」とは違って高威力かつ無反動なのが非常にありがたい。
しかし消費アイテムとの組み合わせが必須な上消費アイテムの筆頭候補の『○○ジュエル』がノーマル以外使用不可能なので工夫が必要。

他にも「わるだくみ」を覚えるので特殊アタッカーも考えられる。
ただし積まないと決定力が皆無なので豊富な妨害技で積む隙を増やす等の工夫がいる。
第八世代ではしれっと「ぼうふう」も習得可能になったので、決定打はある程度改善されている。

ゴルバットの方が耐久は高くなるが耐久も可能。
こちらは『くろいヘドロ』を持てること、素早さが非常に高いことを活かしていくと良い。
第八世代ではゴルバットから「どくどく」が没収された(クロバットは覚える)為、耐久型もこちらに分があると言える。

特性はゴルバットと同じく『すりぬけ』推奨。
みがわりを貫通しての必中「どくどく」に加え、各種壁を無視して「ブレイブバード」を撃てるのも大きい。
ダブル以上では『せいしんりょく』も視野には入る。
第八世代では『せいしんりょく』に『いかく』無効の効果が付いたので、シングルでも一考。

意外と攻め手が豊富で研究のしがいがあるポケモンと言えるだろう。


◆アニメでのクロバット

タケシの手持ちポケモンとして登場。

進化初期のズバット自体は無印初期のオツキミ山でのゲットから金銀編での最終進化まで相当長い期間使用しており、彼のポケモンへの愛を窺わせるエピソードの一つとも言える。

ちなみに、ポケモンスタジアム2の裏ジムリーダーの城では、アニメ版の影響なのかゴルバットを手持ちに入れていたりしている。


◆ポケダンのクロバット

救助隊では清らかな森3強とされる超強キャラに変貌。

準トップクラスのステータスとそこそこのレベルアップ速度(トップのカクレオンやレジ系とは随分差があるが)の他、
「いやなおと」と「ちょうおんぱ」の初期修得が非常に優秀で、毒無効、水上移動可と安定しすぎである。
回復技の「きゅうけつ」、深層前に狙い澄ましたように覚える「つばさでうつ」で攻撃面もばっちり!

……だったのだが、探検隊で弱体化。
やりすぎじゃありませんか、って思う程ステータスが下げられてしまい最下層の次点レベルになってしまった。哀れクロバット。






クロバット「クリア後だが遂に野生で登場したぜ!」

ゴルバット「逆になんでクリア前に出れなくなったんですかゲーフリさん……」

ズバット「皆さんはまだいいッスよ……俺なんかそもそも野生ですら出ないんスから……」


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最終更新:2022年12月16日 23:24

*1 ズバット系統が登場しないBWと剣盾を除くと、歴代の悪の組織に必ず使われる。

*2 ズバットの図鑑に足跡のデータがあることを考えると、尻尾のように見えるこれは脚なのだろう。