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ビビヨン

登録日:2013/11/28 Thu 22:59:08
更新日:2026/09/02 Wed 12:28:40
所要時間:約 6 分で読めます





世界には さまざまな 羽模様の ビビヨンがいる。 住んでいる 土地の 気候が 影響しているようだ。


ポケットモンスターシリーズにX・Yから登場したポケモン


■もくじ


■データ

全国図鑑No.666
セントラルカロス図鑑No.22
分類:りんぷんポケモン
英語名:Vivillon
高さ:1.2m
重さ:17.0kg
タマゴグループ:虫
性別比率:♂50♀50

タイプ:むし/ひこう

特性:りんぷん(相手の攻撃技の追加効果を受けない)
  :ふくがん(一撃必殺技以外の技の命中率が1.3倍になる。フィールド上で先頭にしておくと、道具を持ったポケモンと遭遇しやすくなる)
隠れ特性:フレンドガード(ダブルバトル・トリプルバトルの時、自分以外の味方が受けるダメージを25%減らす)

HP:80
攻撃:52
防御:50
特攻:90
特防:50
素早さ:89
合計:411

努力値:HP+1、特攻+1、素早さ+1

コフキムシ Lv.9→コフーライ Lv.12→ビビヨン

■概要


ポケモンXYで登場。
シリーズ恒例の「進化が早い虫ポケモン」であるが、従来のシリーズポケモンと比べると進化はやや遅め。
色鮮やかな羽の中央に小さな体があり、バタフリーアゲハントと同じく手足が一対ずつある。
名前の由来は「ビビッド(鮮やかな)」+「パピヨン(のフランス語)」だろう。
体長は1.2m。こんな大きさの蛾がいたら失神レベルである。

バトルでは巨大な羽をはばたかせ、りんぷんをまき散らして攻撃する。
羽の模様には秘密があるらしい。


■ゲームでのビビヨン


ハクダンシティジムリーダービオラの切り札ポケモン。
模様ははなぞのとなっている。
野生では出現せず、ハクダンの森等で捕まえられるコフキムシを進化させることでゲットできる。

剣盾ではお休みをもらう事になってしまったが、SVでバタフリーと入れ替わりに参戦。
今回は野生個体も出現するようになった。
パルデアには多くの鱗翅目系ポケモンが生息するが、蝶はビビヨンだけで残りは全である。


■対戦でのビビヨン


登場時は合計種族値が序盤虫史上最高の数値で、また初めての400超えを記録した。
次世代以降では合計種族値が500を超えるクワガノンイオルブこそ登場したが、
彼らは序盤に進化させられないので、最初期に進化できる虫としては最高クラスのステータスと言っても良いだろう。

いわゆる序盤虫としては高めのHP・特攻・素早さを誇る。特に素早さはモルフォン(90)に次ぐ数値を持つ。
とはいえ全ポケモンからすれば平均か平均より少し高い程度。

特攻の数値は90と、バタフリーと同等でアゲハント(100)やガーメイル(94)と比べるとやや低め。
一方で攻撃は52、防御と特防は共に50と非常に低い。おおよそ、ヒトカゲやゼニガメといった最初に貰えるポケモンと変わらないレベルである。

タイプはむし・ひこうで弱点5半減3無効1。その弱点もいわ・ほのお・でんき・ひこう・こおりとメジャーなもの。
高いHPのお陰で多少の度誤魔化しは効くものの、貧弱なタイプもあって落ちるときはあっさり落ちる。
特にいわタイプが4倍弱点であるため、「ステルスロック」で致命傷を負う。

これだけ見ると序盤の繋ぎとしては強力だが、やがて型落ちして対戦環境では使われないポケモンでしかない。

しかし対策してない相手であれば3タテできる実力を持っているのもこのビビヨンだったりする。
技と特性と噛み合っており、相手によっては完封してしまえるポケモンなのである。

ビビヨンが使用できる攻撃技を見ると、
メインウェポンとなるタイプ一致技ではむし技の「むしのさざめき」「かふんだんご」、ひこう技の「エアスラッシュ」「ぼうふう」
一方でサブウェポンは「エナジーボール」や「ギガドレイン」といった草技程度しかなく貧弱なラインナップである。
いずれにせよ環境でメジャーなはがねタイプには全て半減されるため、純粋なアタッカーとしての適性は低い。

じゃあサポーターとして活躍できるのではと変化技を見ると「ねむりごな」と「ちょうのまい」が目立つ。

「ねむりごな」は相手を75%で行動不能のねむり状態にしてしまう強力な技。

そしてビビヨンは蝶型ポケモン。お約束で「ちょうのまい」を習得できる。
これは特攻・特防・素早さを1段階(元の数値の50%)上昇させるポケモン全体を見ても最強クラスの積み技。
しかし、これらだけならば別段珍しいものではない。

タイプ一致の「ぼうふう」は威力が110と高威力かつ3割で相手を混乱させる代わりに命中が70%と不安が残る技。
「ねむりごな」は当たれば強力だがやはり命中75%と不安が残る技
「ちょうのまい」は最強クラスの積み技だが、貧弱な耐久で積んでいる余裕がない。

これらだけ見ると微妙だが、ビビヨンの特性は「ふくがん」である。
これは技の命中率を1.3倍とするもの。「ねむりごな」は97.5%、「ぼうふう」は91%まで命中率が引き上げられる。

こうなると、「ねむりごな」で相手をほぼ確実に昏睡させて、無理やり「ちょうのまい」を積む隙が作れるようになるのである。
耐久もタイプも貧弱で小突かれたら死ぬような羽虫であっても、相手に行動させなければ完封してしまえるのだ。

ちなみに複眼+眠り粉+蝶の舞ならばバタフリーと言う前例がいるため「何だ二番煎じか」と感じるかもしれない。が、そうではない
むしろバタフリーの方が一時劣化ビビヨンになってしまった

第6世代ではくさタイプに粉無効の能力が追加され、くさタイプは起点に出来なくなってしまった。
むし技が通るとは言え、対戦での使用率が高いフシギバナナットレイには等倍でしか通らない。
「ぼうおん」ユキノオーなんかに来られたら下手すると詰む
そうでなくともむし技は半減タイプが7タイプと非常に多く、とにかく通りが非常に悪い。むしタイプはそれだけ技に難点を抱えているのである。

しかしビビヨンは何をトチ狂ったのかぼうふう」を覚える
足りない火力は技威力で、命中率の低さは「ふくがん」で補う事が出来るため噛み合いが良く、通りの良い一致110の技をかます事が出来るのである。
オマケに「ぼうふう」には3割で相手を混乱させる追加効果もあるため、下手すると相手は眠りと混乱で何もできないまま、瀕死に追い込まれることとなる。
勿論くさタイプにとって、ひこう技は弱点。つまりどうなるかはお察しだろう。

基本型は「ねむりごな」「ちょうのまい」「ぼうふう」「みがわり」という形でとにかく積むタイミングを作り、「ぼうふう」で殲滅する形。
食べ残しを持たせて「みがわり」で削れるHPを回復する通称無限ビビヨンなどが基本となる。

これを攻略するには言葉通り積まれる前に上を取るしかない。つまりビビヨン以下の素早さのポケモンはみんなビビヨンの起点である。なんだこのキノガッサ2号
一度でも積む隙を与えてしまうと相手は「ちょうのまい」で素早さが上昇するため上を取ることが難しくなるのも厄介な所。

勿論耐久をかなぐり捨ててタスキ型で運用しても問題ない。
ORASでは相性の良い「がむしゃら」を習得できるようになり、こちらの有用性も増した。

なおスペック的には劣化ではあるもののバタフリーも剣盾にて「ぼうふう」を習得し、全く同じ戦法が使えるようになった
最も上記の戦法は「ねむりごな」をいかに上から撃てるかが重要となるため、素早さで劣るバタフリーは劣化になりがちになってしまう。

また、ビビヨンはほのおタイプの技を無効にし、最大HPの1/4を削る「ふんじん」と言う専用技を習得できるが、
ぶっちゃけ採用するスペースは無い。そして第9世代で技自体が消え去った。

ちなみに、もう一つの特性はこれまた優秀な「りんぷん」だが、これも忘れてしまって構わない。「ふくがん」が強すぎるし

…と言うように序盤虫ながらかなりの潜在能力を持つポケモンであることが分かる。
それでもファイアローのせい等もあってなかなか対戦環境では上位に来ないが
「しょせん序盤虫と侮っていたら3タテされた」なんてのは本当にあり得る話。

戦闘以外でも、ふくがんには道具持ちポケモンの出現率を上げる効果もあるため、
「どろぼう」を覚えさせたり、「おみとおし」持ちと組めばアイテム集めにも活躍してくれる。

なお、隠れ特性は「フレンドガード」。
この特性を持つポケモンとしては初の最終進化形であり、ダブルバトルでも活躍が見込める。

ここまで強みを紹介してきたが、ビビヨンは環境に常にいるようなポケモンではなく中堅~マイナー程度の存在感となっている。
何故なら良くも悪くも型の多様性がなく「ねむりごな」への対策さえできていれば比較的容易に倒せるポケモンとなっているからである。

まずいかに上から「ねむりごな」を撒くかだが、ビビヨンの素早さ種族値は89と平均よりやや上程度しかない。
ビビヨンより素早いポケモンはいくらでも存在し、ビビヨンのタイプも耐久も貧弱なため上から殴られて出オチする可能性が常に存在する。
上を取られて「ちょうはつ」や「みがわり」をされても非常に辛い。

眠り状態を解除する「カゴのみ」や「ラムのみ」を持っているポケモンも天敵となる。
眠らせたと思いきや、起きて反撃を食らいやはり出オチすることに。
ピンポイントな前者はともかく、後者はやけどやまひ対策に持っているポケモンも多く、そのついでに自然と対策されることも。

数こそ少ないが「ふみん」や「やるき」など眠り状態そのものが効かないポケモンもいる事も注意したい。
ぜったいねむりマジックミラーなど眠りに対抗できる特性も存在する。

「きあいのタスキ」や「みがわり」で「ねむりごな」の失敗や上を取られる事へのリカバリーはできるが、
これらは連続攻撃を行える技に弱い。弱点を突かれる「ロックブラスト」や「つららばり」など撃たれようものなら悲惨。

よりによって第六世代は常に2回攻撃を行うメガガルーラの全盛期。
ついでに常に先制でビビヨンの弱点を突くひこう技が撃て、「ちょうはつ」も習得できるファイアローの全盛期でもあった。
よってビビヨンは比較的動きにくく、中堅といった所であった。

では第七世代、上記の2体は弱体化されたものの、
今度は眠り状態を無効化させるフィールドを張ることができるカプ・コケコカプ・レヒレの全盛期である。
やっぱりビビヨンは、中堅といった所であった。

その次の第八世代、ビビヨンはそもそも出演できず。

第九世代、メガガルーラもカプもおらず、ついにビビヨンの活躍できる時代が!
と思いきや、今度は状態異常を全て無効化しひこう技を半減するキョジオーンに「ねむりごな」を含めた補助技をシャットアウトする サーフゴー が登場。
「ねむりごな」自体は通るが、蝶の舞で上がった能力を無視できるてんねん特性持ちのラウドボーンドオーヘイラッシャまで登場した。
環境のインフレも相まって、使用率は更に下落。

Pokémon Championsでは初期シーズンから内定。
上述のキョジオーンもサーフゴーもナーフされ、環境から数を減らした。
眠り無効のフィールドを張るカプ達もおらず、ついに「ねむりごな」を好き放題撃てる時代が来たのである。

が、眠りによる行動不能ターンが短くなるという仕様変更という強烈な逆風を受けることに。

総じてビビヨンは、単純なスペックだけを見れば決して環境上位に食い込めるようなポケモンではない。
低い耐久、微妙に足りない素早さ、そして「ねむりごな」に大きく依存した戦法ゆえに、対策手段も比較的分かりやすい。

しかし、その対策を怠った相手に対する制圧力は序盤虫とは思えないほど凶悪。

「ふくがん」で高命中となった「ねむりごな」で相手の行動を封じ、その隙に「ちょうのまい」を積み、一度態勢を整えてしまえば高威力の「ぼうふう」でそのまま全抜きまで狙えてしまう。
しかも一度素早さ関係を逆転されれば、後続まで次々と眠らされて起点にされる危険があり、対策していない構築では相手は文字通り何もできないまま3タテされることすら珍しくない。

環境に多い天敵や汎用的な対策に阻まれ、使用率だけを見れば中堅~マイナーに収まりがちなポケモンではある。
だがそれは戦法そのものが弱いからではなく、強力すぎる勝ち筋があまりにも分かりやすいからこそ対策されやすいという側面も大きい。

序盤虫らしい素朴な見た目に反して、ひとたび相手の対策が薄ければ試合そのものを一方的に終わらせかねない。
「対策されれば止まる。しかし対策されていなければ止まらない」という、非常に尖った強さを持つポケモンと言えるだろう。

「しょせん序盤虫」と侮ることだけは、最後まで禁物である。



■羽の模様について


さて、これがある意味でこのポケモンの本題である。

概要で、「羽の模様には秘密がある」と書いたが、その秘密は「プレイヤーの住んでいる地域により羽の色が変わる」というもの。

具体的には図鑑に「世界には様々な模様のビビヨンがいる」とある通り、そのセーブデータで初めてプレイした3DSの地域設定によって柄が変わるのだ。
しかもその種類の豊富さも半端でなく、3DSの地域設定によって変わる模様は下記の18種類がいる。


  • みやび
  • はなぞの
  • ゆきぐに
  • ていえん
  • たいりく
  • せつげん
  • モダン
  • ひょうせつ
  • こう
  • ジャングル
  • ぐんとう

これだけの種類とコンプ度の難しさもあって、当然コレクター心に火のついたトレーナーは後を絶たない。
ある者はGTSにコレクターが群がるその光景を「蝶の密売場になっている」「レア昆虫の密輸売買の取り引き」と例えたほど。

レア度についてだが、日本の大半の地域で手に入るみやびはあまりにも多すぎるため人気が無く、GTSでNO purple(みやびなもようお断り)と言われ続けている。
もしビビヨニストになるのなら、できれば北海道青森(せつげん)、長崎(たいりく)、沖縄()に設定しておくことをオススメする。
(中東・北アフリカ)やぐんとう(カリブ海地域)など、そもそもプレイヤーが非常に少ないと思われる地域は当然高レアで、伝説ポケモンを出してやっと交換してもらえるレベルの高レートで取引されている。
に至ってはハワイ、フランス領レユニオン限定

模様と地域に関連性があるものもおり、たとえば公式イラストで採用されたはなぞのは、カロス地方のモデルであるフランスで登場する。
日本の大半の地域で出現するみやびは、日本の国蝶オオムラサキがモデルであろう。
ヨーロッパの国々がほとんどのたいりくに長崎が混じっているのは、鎖国中の江戸時代、唯一長崎の出島を通じてオランダと交流していたことが由来となっていると思われる。実際、オランダでもこの模様が登場する。
はアフリカのイメージと裏腹に南米に出現するが、実は南米にもしっかりサバンナ地帯があり、地域によって呼び名が違っている。

また、別の地域産でタマゴを作っても、現在プレイしている地域設定の色となる。
日本のプレイヤーなら誰でも持っているであろう日本版3DSの地域設定は都道府県でしかできない。
そのため、みやびせつげんたいりく以外の理想模様+理想個体を狙うとなると、北米・欧州版の3DSが必要になってくる

ちなみに色違いかどうかは羽の模様とは独立している。つまりそれぞれ色違いともなればもう天文学的な確率の可能性、…!?

また、解析では模様がもう2種類あることが判明していたが、その中の一つモンスターボール模様が限定配布された。
期間は2014年6月4日~21日で、配信場所はポケモンセンターパリ
もう一度言う、パリである。ランの。
あるブログでは往復の旅費などを勘定していたが、当時のレートで25万は余裕で吹っ飛ぶ計算となった。
見知らぬ土地への一人旅というリスクを加味し、安全面にもお金を使うと更に額がヤバいことになる。
まさにビビヨン愛が試されるといっても過言ではない配信……だった。

もう一種類のファンシーな模様も発表され、
GTSでの交換総数が1億突破を記念して、2014年7月7日(公式には8日だがよくあるフライング配信)からインターネット経由での配布。
ついでにパリ限定だったモンスターボールポケモンセンターで8月の間配布。
さらにでも2014年8月14日~17日限定で配信される。ただし欧州版『XY』限定。

『SV』では新規模様こそ追加されなかったが、代わりになんとあのファンシーな模様がデフォルトになった
当然、ファンシーな模様の色違いも解禁となる。
なお、今回他の模様に関してはポケモンGOとの連携によって24時間の間出現させる……という形で入手可能になっている。
ゲーム内にGTSがない以上違う地域の模様を手に入れる難易度は上がっており、ビビヨン専門の交換合言葉が早々に作られた。

Pokémon LEGENDS Z-A』でははなぞのがデフォルトの模様となっている。
また、サイドミッション「ミアレ美術館のコフーライ」で手に入るコフーライは模様の個体に進化する。
一体しか手に入らないので、絶対に逃がさないようにしよう。


■ポケモンGOでのビビヨン


フレンドから贈られたギフトに付いているポストカードを保存すると、一定枚数ごとにコフキムシが出現する。

ポストカードには国・地域が設定されており、それぞれ別個に保存枚数が集計され対応する地域のビビヨンに進化するコフキムシが現れる。
つまり、ミヤビ以外の模様を手に入れるには海外のフレンドがほぼ必須。

一応、フレンドが居なくてもルート機能で出現するNPCマテオとのギフト交換で、国外のポストカードが手に入ることはあるが運が絡む。


SVとポケモンGOの連携で、SV側に出現するビビヨンの模様もギフトカードの地域に対応している。


■アニメでのビビヨン


XY』編第5,6話にて、原作同様ビオラの手持ちポケモンとして登場。
タイプ不一致ながら強力な技を次々と繰り出し、サトシを苦しめた。

第12話では、ポケモンバイヤー・ダズに捕まったコフキムシが、たった1話の間にビビヨンに進化。
「しびれごな」や「ねむりごな」を使ってバイヤー逮捕に貢献。
その後は解放された仲間のビビヨン(これもコフーライが一斉に進化した)と共に元の住み処へ帰って行った。
進化する時になるとやたらと慌てふためくという設定が描写された。





追記・修正は、全種コンプしてからよろしくお願いします。

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最終更新:2026年09月02日 12:28