勇者警察ジェイデッカー

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勇者警察ジェイデッカー - (2021/11/27 (土) 19:20:43) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/08/17(火) 22:40:16
更新日:2023/09/05 Tue 17:17:18
所要時間:約 10 分で読めます





かつて、バラ色の未来と言われた21世紀。

しかし、科学の発展は人類に明るい未来だけを与えはしなかった。

最新の科学技術は、ロボットを使用した凶悪犯罪や

バイオ怪物の出現といったハイテク事件を生み、

また、これまで考えられなかった災害までも引き起こした。

これらの事件に対して、警視庁は新たな警察組織の設立を決定した。

それが、超AIを搭載したロボット刑事チーム『ブレイブポリス』である。



傷付くことも怖くはないさ

信じ合う仲間がそばにいるから



勇者警察ジェイデッカーは1994年~95年に放送された、「勇者シリーズ」の第5作である。

監督は前作『勇者特急マイトガイン』に引き続き、高松信司が監督を務めている。
キャラクターデザインも前作に続き石田敦子氏が務めている。


【物語の概要】

本作は『マイトガイン』で登場した超AIの設定をさらに掘り下げて、初期勇者シリーズのような「ロボットと少年(人間)の交流」を広げている。(なお、『マイトガイン』の世界観とは繋がりはない。)
ロボットがただの戦闘員ではなく、感情を持った一人のキャラクターとして描かれているのが特徴で、前作までのような「○○チーム」でひとまとめにされることなく、ロボット一人一人にスポット回が与えられている。このため、合体せずに終わる話、そもそも戦闘すらなしで終わる徹底したギャグ回さえもある。

また、本作は警察ものであるが、往年の刑事ドラマテイストや勧善懲悪だけではなく、心を持つが故のロボットたちの葛藤、人間くささも見物である。
いまだに人気が高いのにも納得の行く作品である。

タイトルにもなっているジェイデッカーの名前の由来は日本の刑事(Japan+デカ)から。
韓国での放映時は「ロボット捜査隊Kコップ」というタイトルになっている。


【あらすじ】

21世紀、科学技術の発達は、同時に犯罪の高度化をも進めた。
これらの事件を解決するため、警視庁は超AIを持つロボット刑事、ブレイブポリスを誕生させた。
そしてそのボスに選ばれたのは、なんと10歳の小学生・友永勇太だった!!


【主な登場人物】

○友永勇太
CV:石川寛美
本作の主人公兼ヒロイン? 普通の小学4年生。
遊んでいたら偶然デッカードと出会った。交流をしていくうちにデッカードの超AIに心が宿り、その功績から少年警察官に抜擢された。階級は警部。
家族は両親と姉二人だが、両親は家にほとんどおらず、姉に育てられたようである。どことなく女の子っぽいのはその影響かもしれない。
年相応に意地っ張りで負けず嫌いなところがあるものの、極度の泣き虫でもあり、ほぼ毎回何かしらの理由で泣いている。
また、デッカードに心を宿しただけでなく視聴者にショタの心を与えた。
監督が同じため、髪型や服装は『機動新世紀ガンダムX』のガロード・ランに似ている。この件について高松はDVD-BOX同梱冊子のインタビューで「僕の好みのスタイルだったんでしょう」と回想している。



○冴島十三
CV:大友龍三郎
警視総監でブレイブポリスの生みの親。見た目は渋い中年で、非常に有能な男。
だが、血税で造られたロボットにカッコよさも追究していることからわかるように、子どものような心も同居している。
警視総監だけあって態度はかなり真面目だが、時々ギャグ要員もこなせると言う役回り的な意味でも有能な人。
ジェイデッカーとデュークファイヤーが合体した「グレートジェイデッカー」という名称をよくある名前だからと却下するなどネーミングに凝るところもある。
真顔の悪ノリから本気のギャグ顔まで色々なバリエーションがある。
若い頃は爽やか系イケメンだった。


○東一門
CV:岡和男
警視副総監。堅物メガネ。冴島とは意見の合わないことが多い、ブレーキ役。
市民の安全と街の平和を何よりも一生懸命考えるから反りが合わないだけで、ある意味彼の思想は警察官の鑑。
当初は勇太とブレイブポリスを快く思わない、いわゆる「嫌味な上司」役だったが、後述する新庄健が絡むカゲロウ事件で若干態度を軟化。
ブレイブポリスとは理想と現実の差で対立するものの、その姿勢は認めている模様。
冴島総監がギャグ要員なのに対し、こちらはギャグ要素が非常に少ない*1


○藤堂俊助
CV:塚田正昭
ブレイブポリスのロボットの設計者
少し口が悪いが、優秀な技術主任。冴島さんとは強い信頼にある。


○友永あずき
CV:根谷美智子
○友永くるみ
CV:梁田未夏
2人とも勇太の姉で、三つ編みでおっとりしたほうが高校生の長女・あずき、ショートでガサツなお調子者のほうが中学生の次女・くるみ。
2人とも勇太のことを可愛がっており、デッカードのことも家族のように思っている。


○レジーナ・アルジーン
CV:宮村優子
イギリスの天才少女。デュークとファイヤーローダーを造った。
過去の出来事から人間を「不完全な生き物」と嫌悪しており、デュークに善の心100%だけを持たそうとする。
CVの宮村優子は本作がテレビアニメのデビュー作であるため、どこか喋り方がたどたどしい。だがそれが良い。


○尾上せいあ
CV:石川悦子
防衛軍の一等陸佐。いろいろあってマクレーンといい感じに。


○愛原絵美里
CV:梁田未夏
○喜多川勝気
CV:くればやしたくみ
○鷹野菊麿
CV:根谷美智子
勇太の同級生たち。ブレイブポリスを抜け出してきたパワージョーと仲良くなった。
勝気は勇太とは度々衝突した。

○君塚綾子
CV:くればやしたくみ
ファッションセンスが独特なフリーライター。見た目はビッ○っぽいが正義感が強い姉御肌。取材中を重ねるうちにダンプソンと仲良くなった。

○柏崎雅也
CV:山崎たくみ
友永家のご近所に住む医者志望の大学生で、あずきとは相思相愛の関係。
中盤まではただのご近所さんという扱いだったが、終盤で宇宙人カピアに憑依されてしまう。



【ロボット刑事たち】

警視庁がロボット犯罪の高度化に伴って開発した、全高5m程の超AIを備えたロボットたち*2
最初にロールアウトされたデッカードは、当初は命令に従って動くだけのロボットだったが、勇太と出会って交流を重ねることで超AIが進化して心を持つようになった。

その後にロールアウトされたビルドチームが、超AIに心を持っていなかったために、宇宙から飛来した隕石生物「ガイゾナイト」の怪電波に操られてしまう。
そのことを教訓として、ビルドチームを含め、それ以降に開発されたロボット刑事には、デッカードの超AIの複製を組み込まれ、心を持つようになった。これが終盤の伏線となる。


ビークルモード時でも警察車両と言う扱いであるため、ビルドチームなどにもパトライトが付いているのが特徴。
敵を打ち倒すのではなく、生かして捕える警察という立場からか、設定上のスペックはシリーズ中最弱*3

過去作の勇者達の多くはビークルモードの機首/運転席部分が胸部に来る変形であったが、本作からは機首/運転席部分が背中や足になる勇者が登場した。
ただし、かなり無理矢理な変形が多く、一部玩具はビークルモード時に腕を収納出来ないなど、プロポーションは総じて悪い。そのような機体を実用化している警視庁、正に驚異のメカニズムである。


■BP-100シリーズ

○BP-110 勇者刑事デッカード
CV:古澤徹
ブレイブポリスのリーダーで、パトカーから変形する。武器はリボルバー式拳銃
当初は命令に従って動くだけのロボットだったが、勇太と出会って交流を重ねることで学習し、そして、勇太の危機がきっかけで、AIが進化して心を持つようになった。
自分に心をくれた親友であり、自分たちと共に戦ってくれるボスである勇太を大事に思っている。
非番の際は友永家の車庫におり、近隣の住民からは「友永パト吉」の愛称で親しまれている。
基本的に真面目だが、勇太を見殺しにされかけてマジで怒ったり、勇太から相手にされずゴネて&bold{家出したり}、やたらと感情表現が豊かである。
更に一度勇太をからかったら、死亡フラグを立ててしまい、殉職してしまった。
そのシーンはお茶の間の良い子みんなのトラウマだろう。
更に大破して機能停止状態のところを輸送中に奪われ、ガイゾナイトに取り憑かれて操られ、敵としてブレイブポリスの前に立ちはだかった。
その後やっとの思いで敵から奪還し、新たなボディに超AIを移し替えて復活…したが、
今度は記憶喪失になってしまい、記憶が戻るのにも時間を費やした。


○BP-119 ナイト刑事デューク
CV:森川智之
イギリスのスコットランドヤードからやってきたロボット刑事で、救急車から変形する。
デッカードと勇太の関係のように、デュークもまたレジーナのことを「レディ」と呼称し想っている。性格は英国紳士的で騎士道精神に溢れている。
今までのロボット刑事の集大成とも言える最新鋭機で駆動系はビルドチーム、装甲素材はドリルボーイ、更にシャドウ丸の隠密回路と同様の電子戦能力を持つ。
このためシャドウ丸と組んで隠密捜査を行うこともある。
デッカード殉職と同時に配属され、当初はメンバーとそりが合わなかった上、デッカードの席を奪おうとした。
しかしそりが合わない中で自分はデッカードの代理になれないことを悟り、結局サブリーダー的ポジションに収まった。


ジェイデッカー
デッカードとトレーラー型サポートメカ・ジェイローダーが警察合体した姿。合体により飛行能力を得る。
武器は電磁警棒に専用ライフル「ジェイバスター」と非常にシンプル。
電磁警棒は基本的に相手を叩き壊すものだが、ビームを発射することもできる。
全主役勇者ロボの中で唯一単体での必殺技バンクを持たない不遇の勇者。バンクはジェイバスターを抜くところとライフルモードへの切り替える部分のみ。
ファイヤーダグオンも必殺技が固定されていないが、あっちはファイヤーブレードにトドメ用のバンクがあるので……。
あと顔がマイトガイン以上にガン○ムっぽい。


デュークファイヤー
デュークと消防車型サポートメカ・ファイヤーローダーが合体した姿。武装はファイヤーソードとファイヤーバスター。
デッカード/ジェイデッカーが飛び道具系の武器を主体とするのに対し、こちらはが主体。
初登場時の一連のエピソードではビーム系武器にばかり耐性を持つチーフテン達を圧倒した。
頭部は消防士の帽子を模したデザインで、武器も剣なのでジェイデッカーより主人公っぽいかも。
デュークの頭部移動はもはや勇者シリーズの七不思議である。*4


ファイヤージェイデッカー
ジェイデッカーとデュークファイヤーが大警察合体した姿。
本来は「グレートジェイデッカー」になるはずだったが冴島が「よくある名前だから」と却下し、これまでの振り返りで「炎のように熱い心」からヒントを得てその名を思いついた。
デッカードが殉職した際にメモリーに齟齬が発生して、合体に失敗するとデッカードかデュークのメモリーのどちらかが破損する危険があった。
なお無事に合体が成功する確率はなんと5万分の1。もちろん一度成功できたら大丈夫なのでご安心を。
シリーズ恒例のグレート合体だが、本作は勝ちパターンが特に決まっていないことからファイヤージェイデッカーも登場しない回がそれなりにあり、後半の半分程度にしか登場していない。

挿入歌「ブレイブアップ!ファイヤージェイデッカー」が流れる回に至ってはファイヤージェイデッカーの出番が冒頭で終わっており、歌はジェイデッカー、デュークファイヤー、スーパービルドタイガーの一斉合体のシーンで使われる。

必殺技はバーニングファイヤーソードとマックスキャノン。腕にドリルとマニピュレータアームも装備しているが、ドリル使ったことあったっけ……?
地下都市救出の回に両腕アーム装備で崩落間際の天井を支えたことはあったけど。
ちなみにこの回は、殆どバンクを使わない合体シーンが見られる。

デュークのサイズ変化と大警察の意味は(ry
そして玩具の出来は……



■BP-300シリーズ(ビルドチーム)

○BP-301 コンバット刑事マクレーン
CV:置鮎龍太郎
クレーン車から変形する、冷静で理性的な性格のロボット刑事。
ビルドチームのリーダーであり、デュークが配属されるまではブレイブポリスのサブリーダーでもあった。
射撃の達人で、ショットガンやグレネードを装備している。パンダさん……


○BP-302 カンフー刑事パワージョー
CV:山崎たくみ
パワーショベルから変形する、熱血だがちょっと軽い性格のロボット刑事。
たまに仕事をサボって勇太の小学校に遊びに行く。
武器はピストル以外にヌンチャクやトンファーを使う。


○BP-303 レスラー刑事ダンプソン
CV:星野充昭
ダンプカーから変形する実直で堅物な性格のロボット刑事。
一人称は「自分」で「自分は~であります」という言い回しを多用する。
武器はピストル以外にダンベルを装備しているが、あんまり使ってない気もする。


○BP-304 サッカー刑事ドリルボーイ
CV:結城比呂
ビルドチームの新メンバーでドリルタンクから変形する。一人称は「僕」。
超AIの調整が突貫的に行われたため子どもっぽい性格で、よく足を引っ張っていた。ドリル坊主ではない。
武器はサッカーボールだが、蹴飛ばすとトゲが生えて敵メカにダメージを与えられる。


ビルドタイガー
マクレーン、パワージョー、ダンプソンが合体した姿。胸には虎の意匠が付いている。
パワーはジェイデッカーより上らしい。
必殺技はタイガーキャノン。
合体が成功するまで2回失敗した勇者。ブレイブポリスではよくあることだから気にしない。
何故胸に虎が……?
それは、カッコいいからだ!!By冴島総監


スーパービルドタイガー
ビルドタイガーとドリルボーイが合体した姿。ドリルは割れて胸の意匠になる。
必殺技はタイガービーム。ビルドタイガー時の武装も引き続き使用可能。
こちらも初合体は失敗した。
ジェイデッカーとの合体技のタイガーファングもあるが、パワーを使いすぎるため合体が解除されてしまう。

初合体のエピソードのほか、ドリルボーイとフェアリーロボとの交流回での活躍も見どころがある。
合体して現れたビルドタイガーにドリルボーイが追加合体して活躍した。
勇者シリーズで何度かあった合体済みサブロボへの追加合体だが、この回は合体命令発動から敵を倒すまでの流れがスゴくカッコいい。


タイガーギムレット
ビルドチームが車両モードで連結して突っ込むスーパービルドタイガーの必殺技形態。登場は一度のみ。


BP-500シリーズ

○BP-501 忍者刑事シャドウ丸
CV:立木文彦
隠密回路と多段変形を利用した隠密捜査を得意する忍者のロボット刑事。
風車の弥七的存在で、ニヒルで孤高な一匹狼を気取っているが、勇太の姉のあずきには頭が上がらない。
他のメンバーには基本的に「〇×の旦那」と呼び、勇太のことは「ちびボス」と呼んでいる。
ロボの他に警察犬・覆面パトカー・ジェット機・戦車の4形態が存在し、一度大筒にも変化した。
何気に勇者シリーズに忍者が出てくるのは今回が初である。
他のロボット刑事達とは違い、合体機能はない(下記のガンマックスはバイクが変形して他の大型ロボの武器になるため実質合体機能あり)。
「待ってましたと目に涙。あと警察犬じゃなくてな。」


○BP-500X カゲロウ
シャドウ丸のプロトタイプ。自動車形態・飛竜形態に変形出来る。
稼働テスト終了後、データ消去を恐れ逃亡。その後、新庄健に超AIを抜き取られて、本体は意思のない破壊ロボットへ改造され、超AIは潜水艦アビスやアビスガードに組み込まれてしまう。
ブレイブサーガ、スーパーロボット大戦30では味方に出来る。


■BP-600シリーズ

○BP-601 白バイ刑事ガンマックス
CV:巻島直樹
ハイウェーパトロールからブレイブポリスに配属されたロボット刑事。武器はショットガン。
性格は気障な皮肉屋だが根は真面目で、藤堂さんとはなんだかんだで仲が良い
単体では変形出来ない史上唯一の勇者。サポートメカのガンバイクが主な移動手段。
オイルはそのままグビグビ飲む派。
ガンバイクを着込むように合体して「ガンマックスアーマー」になるほか、バイクに乗り込んだままそのバイクが変形して、ジェイデッカー・ファイヤージェイデッカーの武装マックスキャノンにもなれる。




【主な悪人・犯罪者】

●新庄健
CV:曽我部和恭
かつて警視庁に所属していたAI技術者であり、副総監の東とは大学の後輩であり親友。
元々病弱で完璧な肉体を欲したのか、超AIに『感情』を入れることを嫌い警視庁を去った後、エクセレント社に寝返り『制御された』悪の超AIを模索。
カゲロウの超AIを盗み出して記憶を消去、『カゲロウ・シンジョウ』に書き換えて潜水空母アビスに転用する。
だが、知らぬ間に自身の弱い心までコピーされたことに愕然、シャドウ丸によって逮捕されて海上刑務所へ収監される。
その後、ビクティムに完全な悪の心をプログラミングするように脅迫されるが拒否。完全な善の心を求めるレジーナの問いにも不可能と切って捨てている。
「お嬢ちゃん。じゃあ人間から悪の心を取り去り、善の心だけにできるかね?」はカゲロウ事件での自身の末路を考えると納得の台詞と言える。


●ビクティム・オーランド
CV:子安武人
最強の機械を追い求めるエクセレント社のAI技術者。
完全な悪の心を持ったロボでブレイブポリスの打倒を目論見、軍事用ロボ「チーフテンシリーズ」を率いてブレイブポリスを襲撃し、デッカードを撃破してみせた。
その後、警視庁が捕獲した隕石生命体ガイゾナイトを強奪したり、チーフテンの改良型のハイパーチーフテンで街を襲ったりするが、奇跡の合体を果たしたファイヤージェイデッカーに敗北して逮捕された。
後に脱獄するが、このときに自身ですら知らなかった秘密を知ることとなり……。


●ガイゾナイト
宇宙から飛来した隕石生命体。強力な怪電波で機械を意のままに操り、操った機械の姿形すらも自由自在に作り変えてしまう。
この怪電波に対抗できるのは心を持った超AIだったため、デッカード以降に開発されたブレイブポリスにも心を持った超AIを採用することとなった。
ブレイブポリスの活躍で警視庁に保管されるが、警視庁に侵入したビクティムの手引きで強奪される。
チーフテンによって大破させジェイデッカーに取り憑いてサタンジェイデッカーへ変貌させた後、ビクティムの手によって魔剣・シンキングソード『断』(CV:子安武人)へ作り変えられる。


●チーフテンⅠ&チーフテンⅡ
CV:松尾銀三
新庄によって超AIのデータを入手したエクセレント社によって開発され、ビクティムが従える悪の心を持った軍用ロボ。だが、互いに相棒を思いやる程度には情がある。
赤いほうが攻撃型のチーフテンⅠ、青いほうが防御型のチーフテンⅡ。連携攻撃を得意とし、チーフテンⅡが防御して吸収したエネルギーをチーフテンⅠに送り込み攻撃を仕掛ける。
ビクティムと共にブレイブポリスを襲撃し、ジェイデッカーを破壊したが、その直後に現れたデュークファイヤーによってチーフテンⅡが撃破されたことで形勢逆転されてチーフテンⅠは逃走。
後にチーフテンⅠはシンキングソード断を武器に、サタンジェイデッカーとコンビを組んで再びブレイブポリスを襲撃する。
しかしサタンジェイデッカーがここぞの場面で裏切って活動を停止したこともあり、ブレイブポリスに敗北を喫する。
最期は超AIを回収しようとするシンキングソード断に首を刎ねられ、機能停止に追い込まれた。


●ハイパーチーフテンⅠ&ハイパーチーフテンⅡ
チーフテンⅠ&チーフテンⅡの超AIから相棒への情を消去した形で製作された新たな機体。
2機による合体でアーマードチーフテンとなるが、その方法が双方が対決して勝者が敗者の外装を纏うという、超AIを持つロボ同士の合体を否定するかのような方法であった。
なお、偶然にもこのときのファイヤージェイデッカーの合体も、合体によってどちらかの超AIが消滅する状況にあり、デッカードとデュークにとっては他人事ではなかった。
最終的には2人の超AIを消滅させることなく合体を完璧に成功させたファイヤージェイデッカーに敗北することとなった。


●サタンジェイデッカー
チーフテンに破壊されて輸送中だったデッカードとジェイローダーにガイゾナイトが取り憑いて変貌した姿。
デッカードの意志はなく、ガイゾナイトやシンキングソード断の思うがままに操られ、ブレイブポリスに襲い掛かった。
そのおぞましいほどに禍々しく変貌した悪魔のような姿は当時視聴者だった子供の心にトラウマを植えつけた。
最後はデッカードの意思が微かに蘇ったことでシンキングソード断の命令無視を引き起こして機能を停止し、シンキングソード断が敗走したことで支配を逃れ元の姿に戻った。


●バラック星人
CV:二又一成
事故で行方不明になった宇宙開発機構のパイロット・ギャモン少尉に変装して地球に潜入していた宇宙の犯罪者。
シャドウ丸以外が宇宙へ飛び立っている間にロボット怪獣のバラクロンを使って、シャドウ丸を撃破した。
…かのように思えたが…


●エヴァ・フォルツォイク
CV:伊藤美紀
20年前、人間の脳を電子工学的に再現したことで超AIの原型となった第5世代コンピューター・「フォルツォイクロン」の開発者。
フォルツォイクロンはロボット工学を発展に貢献するが、『心』を持ったより高度なコンピューターの開発に行き詰まった彼女は非合法な人体実験にも手を染めてしまう。
その結果、エトニア共和国警察によって逮捕され、永久冷凍睡眠の刑に処されるが息子のノイバーによって復活。
大型要塞ビッグ・マザーから「ハーメルンシステム」を使い、超AIに内蔵されたシークレットサーキットを起動させる。
その力で世界を支配し、ロボット時代の『母』として君臨せんと目論んだ。


●ノイバー・フォルツォイク
CV:飛田展男
そんなエヴァの息子で、ビクティムの友人。
母親を閉じ込めた世界への復讐と、勇太によって偶発的に生まれた超AIを打倒するためトニー・クルセイダーの偽名を使いエクセレント社へ潜り込み、チーフテンシリーズの開発に携わる。
病的なまでのマザコンで、母を解放した後彼女と共にマッドマザーを用い、自分たちを認めない世界全てに復讐しようと企む。


●ブラックチーフテン
CV:松尾銀三
チーフテンシリーズの量産型で、個々の性能は試作型よりも劣るが集団戦闘において高い性能を発揮する。
フォルツォイク母子の指揮の下、世界各地に飛び回り、無差別的に破壊活動を繰り返していった。
精神的には悪党側だが、ブレイブポリスのロボたちとは別方向ながらも人間臭く、仲間とは冗談を飛ばしたりもする。
特に破壊活動中に発したセリフからブラックなギャグのセンスも高い模様。
「五月になったら俺たちで赤の広場をパレードしようぜ!」
「(ベルリンの)壁が壊れて嬉しいんなら街の壁全部壊してやらあ!」
「パリは燃えているかって? おうよ、今燃やしてるところだぜ!」



合体

本作の特徴。
勇者シリーズも5作目ということもあり、視聴者もだいたいどういった合体パターンになるか予想がつくようになった。
そこで、本作は単純なイベント事になりがちな合体、変形にドラマ性を与えた。
阻止されてもいないのに合体が上手く行かないパターンが非常に多い。
また、尺の都合で合体バンクを端折られることが非常に多く、フルバージョンで流れたことがそれぞれ初回か2回目くらいしかない。
デッカードとビルドチームへの合体命令が同時に出るような場面ではほぼ間違いなく片方が省略されている。
更にビルドタイガーの合体バンクに至っては途中で一部場面が変更されて尺を短縮されている。
初期は腕と脚の接続場面を個別に描き、結合後に手先と頭部を展開していたが、
途中からマクレーンが変形する時点で頭部を展開し、全体が映る場面で手と脚がいっぺんに結合、その後両手を展開する形になった。
スーパービルドタイガーになってからは結合する場面さえも省くことが多かった。
ファイヤージェイデッカーマックスキャノンモードのバンクに至っては使い回しで、ジェイデッカーのバンクを描き直して使っている。


  • ジェイデッカーはデッカードのAIが感情を持つと言う想定外の変化が原因で合体プログラムが上手く動作せず、合体シミュレーションは全て失敗→実戦でのぶっつけ本番で一発成功
  • パンダ回では巨大化パンダがジェイデッカーへ合体するデッカードを掴み、合体失敗。まさかのギャグ回で合体阻止。
  • ビルドタイガー、合体に二回失敗→三回目はそれぞれ好きな人の事を想いながら合体したら成功。通称・煩悩合体。
  • Sビルドタイガーはドリルボーイが調子に乗り、一回失敗。
  • ガンマックスは武器にされることを拒み、最初はマックスキャノンへの合体を拒んでいた。
  • シャドウ丸が自ら生み出したタンク形態、設計にさえなかった大筒変化と巨大化。
  • デッカード殉職後の改造チーフテンIとの戦いではシンキングソード断によりデュークファイヤーとSビルドタイガーへの合体が妨害される→マトモな対抗策を取れないため、妨害を気合いで突破する
  • 上記したFジェイデッカーの合体成功確率。合体直前のジェイデッカーとデュークファイヤーのやり取りは感動的。

など、合体はデリケートな作業でなかなか上手く行かないものなのだ

因みに次回作『黄金勇者ゴルドラン』では、逆に合体がギャグとして使われる

一応合体シーン自体が全部手抜きかというとそうでもなく、なにかと演出が凝っている回もある。
  • フェアリー型ロボットの回ではビルドタイガーにドリルボーイが追加合体。警察手帳を掲げる勇太のシーンは新規作画で、勇太の「ブレイブアップ」の後にスーパービルドタイガーが名乗りながら合体した。
  • 伝説の女装回では勇太が女装姿のまま合体命令を行なったため、バンクの部分が完全新規作画。
  • 鯨回では合体バンクが省略されたが、警察手帳を掲げる勇太の手のシーンのみバンクが修正され、手袋をはめた手になっている。
  • 宇宙へ向けて出撃するシーンでは勇太の「ブレイブアップ」の後に一斉合体を披露。尺の都合上フルバンクではなかったが、デュークファイヤーへの合体バンクがしばらくぶりに登場した。このときのBGMは古澤徹氏と森川智之氏が歌うキャラソン「ブレイブアップ!! ファイヤージェイデッカー」。



伝説の女装

主人公の勇太が女装した回。女子校に潜入捜査するために冴島さんが提案した。潜入捜査なら仕方ない。
この回のおかげで女装ショタにも目覚めた人も多いとか。
なお、このときは女装したまま合体命令を出しており、バンクで勇太が警察手帳を掲げる部分はこの回のためだけに新造された。
他のバンクはやたらと端折ることが多いのに…。


また女装はしていないが、後に発売された「勇者ヒロインコレクション」にてシークレットとして勇太が選ばれている。まさに男の娘である。
なお、スーパーロボット大戦30でも当然の様に再現されているが有料DLCである。汚いなさすがバンナムきたない


「デッカード、追記修正よ!うふ」
「うっ!……ふぅ…了解、ボス!!」

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