バウ(MS)

登録日:2012/05/11 Fri 22:43:39
更新日:2020/09/23 Wed 17:30:10
所要時間:約 7 分で読めます




機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次




機体データ


型式番号:AMX-107
頭頂高:18.5m
全備重量:67.5t
出力:2,410kW
推力:75,040kg
センサー有効半径:12,200m
装甲材質:ガンダリウム合金

  • バウ・アタッカー
全長:26.6m
翼幅:24.26m
全備重量:46.3t
推力 82,500kg

  • バウ・ナッター
全長:12.34m
翼幅:13.0m
全備重量:21.2t
推力:6,300kg×2

武装:
ビームライフル
ビームサーベル×2
4連装グレネードランチャー×2
メガ粒子砲付シールド
ミサイル×6

パイロット:
グレミー・トト
クレイユ・オーイ
ゴットン・ゴー



機体解説


アクシズ(ネオ・ジオン軍)が強力な可変機を実戦投入すべく開発した騎士専用の試作機
見た目はアクシズMSのなかでもかなりスマートでヒロイック。
外装は赤……というかオレンジで塗装されている。


当時の主力可変機だったガザCがエゥーゴやティターンズのそれと比べて性能的にショボすぎたのが原因で開発された。
そのためか、かなりの高性能機になっている。

大きな特徴として、単純な変形に止まらない分離・変形機構が採用されており、上半身は「バウ・アタッカー」、下半身は「バウ・ナッター」という戦闘機型MA形態へと変形する仕組みになっている。
MA形態なら大気圏内での単独飛行も可能でSFS無しでも広範囲で活動可能。
ただし変形はあくまで分離状態で個別に行われるため、合体状態のMS形態からの直接変形は出来ない。

コクピットはアタッカーにあり、ナッターは搭載された慣性誘導装置を使って制御されているが、アタッカーなしでもコンピュータである程度は自動制御が可能。
この機構は当初、ナッターが遠隔操作できない(この時はまだ慣性誘導装置が積まれていなかった)上パイロットが二人必要とされることからオミットされていたのだが、パイロットに選ばれていたグレミーの意向で元に戻された。
その際、彼はナッター自体をミサイルとして使えるよう改造させている。なんでもアタッカーの運動性の高さに着目した結果だとか。
ある意味ヴィクトリーガンダムの元祖と言えるかもしれない。

背中のバックパックにはバインダーとプロペラントタンクが設置され、前者はアタッカー時の翼として機能する。後者は航続距離を延伸させている。
また、主翼などが装着されているバックパックは任意に分離させられる。

なお、左フロントスカートに
と書かれているが、これで1文字の漢字であり、バウと読む。
しかし実際は本機の開発コード『飛龍』の名残であり、この漢字自体は字義不詳の古字である。


Ζガンダムに似た外見をしているが、これは開発スタッフがΖガンダムをモデルにしたためとか、Ζプロジェクトの機体データを盗用したためなど様々な説があるが詳しい理由は不明。
ちなみにΖガンダム3号機の改造プランの中には本機と同じような可変機構を持つものもあったらしいが…。
実際はメカデザイナーがアクシズ版Ζガンダムとして描いたからだとか。



武装


メインウェポン。速射モードに切り替えられる。
変形時にはアタッカーの下部に装着される。
同じ型のライフルをドライセンも持つことがあった。

接近戦用の武器。腕にマウントされている。

  • 4連装グレネードランチャー
腕に内蔵。発射機構はZガンダムのそれと似たような作りになっている。

サイズは取回しやすいコンパクトなシールド。
その名の通り、表面に5門のメガ粒子砲を内蔵した攻防一体の代物
変形時にはアタッカーの後部に装着される。

バインダーに設置されている。


この他、ナッターには爆撃装備を施すことなども可能となっている。

また、劇中では一度頭部か胸部あたりからバルカンを発射している場面があったが、元々そのような武器が付いている設定はなかった。


劇中の活躍


予定通りグレミーが乗り込み、アーガマのガンダムチームと幾度となく戦った。
また、ゴットン達エンドラ隊が勝手にグレミーの元から持ち出してアーガマの制圧に使ったこともあったが、バウ・アタッカーが障害物に引っかかって動かせず締まらない様を見せていた。結局はジュドーΖΖガンダムによって撃退されている。

以後、アクシズ内でZZと追いかけっこ戦闘することもあったが、最後は地上での戦闘でビーチャの百式ルーのコアファイターを盾にしてきたせいで攻撃をためらってしまい、その隙に撃破された。



派生機


◇量産型バウ

グレミーのバウを基にして造った量産機。カラーリングが赤から緑に変更されている。
性能は特に変わっていないが、一般兵には扱いが難しいため分離・変形機構がオミットされているという資料もあれば、そのまま搭載されているとする資料もある。

アリアス・モマやダナ・キライが搭乗。
サイコガンダムMk-Ⅱの輸送中にアーガマと遭遇戦になるが、プルの活躍で撤退する。
その後、プルがサンドラを撃沈しに整備中のガンダムMk-Ⅱで攻撃を仕掛けてくるとこれを迎撃して中破させる。しかし、ダナ機が救援に来たジュドーのΖΖガンダムのハイメガキャノンをくらって撃破されている。

試作型・量産型共に、可変機構を活かした戦法を見せているところは殆どなかった。



◇量産型バウ(グレミー軍カラー)

グレミー側についたバウを識別用にグレーに再塗装したもの。
性能は当然変わっていない。



◇バウbis

型式番号:AMX-107bis

ゲームブック版に登場。
見た目は量産型バウと何も変わっていないしカラーリングも緑だが、こちらは「分離機構がオミットされている」と明示されている。
量産型バウとの関係性は不明。



◇バウ(袖付き仕様)

型式番号:AMX-107
全高:22.05m
本体重量:38.2t
全備重量:70.9t
出力:2,410kW
推力:75,040kg
センサー有効半径:12,200m
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
ビームサーベル×2
4連装グレネードランチャー×2
ミサイル×12
ビームマシンガン


ガンダムUC(OVA版)』ep.7に登場。
一番最初の仕様通り、バウ・ナッター側にもコクピットを追加している。
胸にバルカン砲が増設され、サイドスカートはリバウと同型になった。ビームライフルは指揮官用ギラ・ドーガのビームマシンガンに変更され、シールドのメガ粒子砲は蓋がされている。
カラーリングは緑だが、ZZに登場した量産型とは一部の配色が異なる。

ネェル・アーガマを襲撃した袖付き部隊の一機として登場。
僅かな出番ながらエフェクト付のやたらとカッコいい合体シーンを披露し最期はナッターによる特攻を試みたが、直前でガランシェール組に撃破された。



◇リバウ

型式番号:AMX-107R
頭頂高:19.6m
本体重量:40.4t
全備重量:71.2t
出力:3,020kW
推力:112,240kg
センサー有効半径:20,300m
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
ビームライフル
ビームバルカン
フレキシブルビーム・ガン
ビームサーベル
ビームアックス(ビーム・ナギナタ)
グレネードランチャー
腕部グレネードランチャー
マシンキャノン
シールド

搭乗者:ルガー・ルウ


ガンダムフロント東京のドーム映像『機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two』、漫画作品『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』、『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』などに登場。ラトビアの都市ではない。
袖付きが残存していたバウにサイコフレームを埋め込むなどの改造を施した機体。
サイコフレームは上半身のリバウ・アタッカーのコクピット周辺と下半身のリバウ・ナッターの機首部分に内蔵されている。
これにより分離後のナッターの操作性が上がり、より高度な連携が可能となった。
その他袖状の装飾をはじめ各部形状も変更されている。
当初はフル・フロンタル専用機として開発されたが、より高性能なシナンジュを強奪したためフロンタルの専用機にはならなかった。
そのため左肩にある「10S」のマーキングには斜線が引かれ、別のパイロットにより戦場に投入されている。
なお、開発時期の関係か脚部側面などの改修箇所は完成後のシナンジュに似たデザインとなっている。

アクロス・ザ・スカイではフロンタルがレイブン隊に送った使者として、フロンタル専用ギラ・ドーガと共に地球に降下した。
この時のパイロットはルガー・ルウ、ただしOne of Seventy Twoではどうなのかは不明。



◇バウ(GPBカラー)

模型戦士ガンプラビルダーズビギニングG』にもHi-νガンダムの僚機として登場。ピンク
バウ・アタッカーとバウ・ナッターの分離を活かし、奮戦する。



立体化


ガンプラ

旧1/144の時点で設定通り分離・変形が可能だった。

HGUCでは試作型カラーと量産型カラー共に発売。
こちらも変形機構を再現しているが、劇中の印象よりも形状がやや細め。龍飛のマーキングシールも付属(本来はない緑にも)。
後にプレミアムバンダイ限定でGPBカラーやリバウや量産型のUC版も発売。

1/100はRE/100で発売。変形機構はもちろん、がっしりした体型も再現されている。ただし、バックパックは構造上外せなくなっている。
こちらもプレバン限定で量産型カラーとリバウが発売された。



ゲームでの活躍


ガンダムバトルシリーズ

試作型、量産型共にユニバースに参戦。
高いレベルでバランスの取れた武装と性能に加え、高い機動性と可変機構持ち、とかなり優秀な機体……だが、如何せん登場する時期が敵味方共に火力の化け物だらけの第一次ネオ・ジオン抗争と時期がかなり悪い。
入手時期がドーベン・ウルフと近いのも相俟ってザクⅢと同じく倉庫番になってしまう事も。

しかし、前述した通り性能は高く、癖の強いザクⅢとは違い癖が無いので少し強化すれば普通に使える。
ライフルのリロードが早いので人によってはドーベン・ウルフより使い易い。

因みに試作型と量産型とではサブ射とSPAが違うだけで性能に差は余り無い。
好みで乗ろう。

バックパックをとばしてこいつらの真似が出来るのはバウだけ!!


Gジェネシリーズ

基本性能はそれなりに高く、武装も使いやすい。PS1時代は変形すればバウ・ナッターも使えたが、現在では廃されている。
あと機体特性の共通点の多さからか、ヴィクトリーガンダムの設計素材として使えるのも大きい(変形可能や、パーツの一部をミサイルとして使える所とか…)。
「オーバーワールド」では変形不可能な上に何故か赤と緑が換装で行き来する方式になった。都度塗り直しているのか?
「ジェネシス」では変改が復活したものの腕部グレネードが没収され、量産型に至っては袖付き版に合わせてかシールドメガ粒子砲すら没収されてしまった。
ただし、袖付き版はリバウへと開発可能であるため重要。そこからシナンジュへ開発できるし、リバウ自体も長射程のビームライフルや貫通付きのビームアックスを持つため強力。


◇ガンダム無双シリーズ

『2』からグレミー機(赤)と量産仕様(緑)、グレミー軍仕様(灰)が参戦。
どれも決め手に欠け変形移動ができないなど微妙な性能。
ただし量産機なのでミッションによってはお世話になることもある。
なお、グレミーが敵のステージだとワラワラ出てきてちょっと異様な雰囲気を醸し出す。

◇ギレンの野望シリーズ

アクシズの脅威及び脅威Vに登場。グレミーカラーの単機バージョンとグリーンの量産機バージョンがある。

グレミーカラーは大気圏突入能力がなくなった代わりにかなり安くなったZガンダムといった処で、機動力に優れ盾を持つため中堅クラス以上のパイロットを載せると量産型の攻撃がほとんど当たらなくなる防御性能を誇り、変形で地上での移動もスムーズという特性も相まって運用次第では最後まで十分通用する。
無印の時点でも他の同世代のアクシズのオールドタイプ用のMSでも頭一つ抜けた存在だったが、脅威Vではなんと開発時期が大幅に前倒しされズサブやガルスJやキュベレイと同時期に開発できるようになった。理不尽ともいえるぐらい早い時期に開発できるおかげで他のアクシズの単機MSは更に肩身の狭い思いをすることになるし、値が張るとはいえZがあるエゥーゴルートとは違いティターンズだと同世代で真っ向から対抗できる単機MSがいないという羽目に。

量産機の方は製造に2ターンかかるものの逆シャア世代のギラドーガやジェガンに匹敵する性能のMSが多少速めにロールアウトする感じの高性能量産型・・・なのだが、如何せんアクシズはガルスJやガザシリーズや脅威Vでのズサブなど割と早い時期に性能のいい量産型が次々出てくるので、速攻プレイだと出番がないかもしれない



追記・修正は上半身と下半身を分離・変形させてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2020年09月23日 17:30