磁石の戦士(遊戯王OCG)

登録日:2011/05/29 Sun 02:04:44
更新日:2025/11/01 Sat 10:53:31NEW!
所要時間:約 10 分で読めます





磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)』とは遊戯王OCGに登場するカード群。

概要

後述する2016年の新規カードまで正式なカテゴリーではなかったものの、カード名に統一感があり、一般的にこの呼称が定着していた。
最初期の某封印神よろしく、全種揃えるためにはゲームボーイのソフトを複数買わなければいけないとメンドい事に定評があったモンスター。

「STRUCTURE DECK-遊戯編-」以外で一度に全部揃える事は不可能であり、また現段階では絶版なのも相まって非常に入手に手間の掛かるカード達なのである。
後に「決闘王の記憶 - 決闘都市編」に磁石の戦士三枚が再録決定。しかもウルトラレアだぞ!


尚、カード名の『磁石の戦士』のルビは、分離形態は「マグネット・ウォリアー」、合体形態は「じしゃくのせんし」と異なっているので注意。
英語版では前者が「The Magnet WarRior」、後者が「The Magna Warrior」と分けられている。



各カード詳細

全てのカードは地属性・岩石族という点が共通している。
戦士族や機械族と勘違いしない様に。

  • 磁石の戦士α(マグネット・ウォリアー・アルファ)
通常モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1400/守1700
α、β、γで変形合体する。

剣と盾を構えた戦士型。
見た目は意外と格好良いが、ステータス的には磁石の戦士の中で最も弱くγより攻守とも100ずつ低い。
標準的なリクルーターとすら相討ちになる攻撃力はあまりに頼りない。
敢えて使うなら守備表示での壁役が適任か。


  • 磁石の戦士β(マグネット・ウォリアー・ベータ)
通常モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1700/守1600
α、β、γで変形合体する。

つぶらな瞳がかわいい、手足の短いマスコット。
下級磁石の戦士のアタッカー要員。が、それでも準アタッカー程度なのであまりアテにならない。
原作漫画ではなぜか攻撃表示で出したのに攻撃をしていない(ステータスが低い他の二体はしているのに)


  • 磁石の戦士γ(マグネット・ウォリアー・ガンマ)
通常モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1500/守1800
α、β、γで変形合体する。

翼を持ったずんぐり体型のモンスター。最後の下級磁石の戦士。
奈落の落とし穴》や《平和の使者》に引っ掛かる点以外はαの上位互換。守備力が高めなので壁としてどうぞ。


  • 磁石の戦士マグネット・バルキリオン
特殊召喚・効果モンスター
星8/地属性/岩石族/攻3500/守3850
このカードは通常召喚できない。
自分の手札・フィールドから、「磁石の戦士α」「磁石の戦士β」「磁石の戦士γ」を1体ずつリリースした場合に特殊召喚できる。
(1):このカードをリリースし、自分の墓地の「磁石の戦士α」「磁石の戦士β」「磁石の戦士γ」を1体ずつ対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

磁石の戦士の合体形態。
合体した事で社長の嫁を越える攻撃力と究極嫁すら上回る守備力を獲得した。
VWXYZは強力な特殊効果つきとはいえ5体合体で3000なのにね。

また、自身をリリースする事で素材3体を場に揃える効果も持つ。
召喚時に莫大なディスアドを負うが、攻守共に高く、蘇生効果も各種召喚の補助に使える。

特に同じレベルのモンスターを場に揃える必要のあるエクシーズ召喚とは非常に相性が良い。
光天使以外のデッキではなかなかやりにくい素材数3のランク4エクシーズも1ターンで呼び出せる。

因みに、このカードの蘇生効果をフル活用した1キルが存在し、ゲーム中でATMが使用する。社長1キルと対を成すみんなのトラウマ

やり方は《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を召喚し、効果で三体を蘇生。
死者蘇生》で《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を蘇らせ、《サンダー・ボルト》からのダイレクトアタック。
しかし使用するカード数が社長1キルより多い(除去含め社長4枚に対しATM7枚)ので、
場の除去をしないまま攻撃し罠で返り討ちに合うことも多い。
α・β・γ・バルキリの総攻撃力が8100なのは狙ったとしか思えない。

メインデッキに投入できる岩石族の中では最高の攻撃力を誇るため、《E-HERO ダーク・ガイア》の融合素材として出張することも多い。
後述の《超電導戦機 インペリオン・マグナム》のおかげで《融合徴兵》などによるサーチも可能。


原作ではα・β・γがフィールドに揃った時に変形合体により特殊召喚される特殊融合モンスターであり
融合解除の効果の効果も受けた。


なおα・βとγ・バルキリオンでは最初に収録されたゲームが異なり全て通常版のみ収録のウルトラパラレル仕様が存在するが、α・βが収録されたゲームは通常版の出回りが多かったのに対し、γ・バルキリオン収録のゲームは少なかったために2枚のウルトラパラレル仕様の価格は高騰している。
この通常版はその後初回版ではシークレットレア、通常版ではウルトラレアという仕様で極少数で回るパターンが続き、そちらのウルトラレア仕様も高額で取引されている。



  • 磁石の戦士δ(マグネット・ウォリアー・デルタ)
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1600/守1400
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体を墓地へ送る。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地から「磁石の戦士δ」以外のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター3体を除外して発動できる。
手札・デッキから「磁石の戦士マグネット・バルキリオン」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

後述の電磁石の戦士の登場後にひょっこり現れた新規「磁石の戦士」。
(1)の効果で下級「マグネット・ウォリアー」を墓地に送れるので、後述する《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》の特殊召喚や破壊効果に使うコストや《マグネット・フィールド》の蘇生対象を確保出来る。
(2)の効果はδを除く「マグネット・ウォリアー」3体を墓地に用意する必要があるものの直接《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を呼び出せる豪快な効果。
同名カードの(1)の効果で落とされても発動でき、場合の任意効果なのでバトルフェイズ中に《岩投げアタック》からの追撃も可能。


  • 磁石の戦士ε(マグネット・ウォリアー・イプシロン)
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1300/守1500
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから「磁石の戦士ε」以外のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードはエンドフェイズまで、墓地へ送ったモンスターと同名カードとして扱う。
その後、同名カードが自分フィールドに存在しない、「マグネット・ウォリアー」モンスターまたは「磁石の戦士」モンスター1体を自分の墓地から選んで特殊召喚できる。

2021年に登場した超新星。
イプシロン以外のマグネット・ウォリアーを墓地に送るコストと引き換えに、そいつの名前をコピーした上で同名が場にいないマグネット・ウオリアーか磁石の戦士を蘇生させる。
蘇生効果の方は名前をコピーする都合上落としたヤツを呼べないので、あらかじめ別のマグネットが必要。
電磁石の戦士で呼べば、同名カードを落とさない限りそいつが蘇生対象になるため、事実上ノーコストで場と墓地だけが増えるという意味不明なアド稼ぎが可能。ただし向こうの効果の都合上相手のターンでの展開になることに注意。


電磁石の戦士(エレクトロマグネット・ウォリアー)

2016年に現れた新顔の軍団。
なお、《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》は《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》と同様に漢字のまま「でんじしゃくのせんし」と読む。

たまに強化はいいけど旧カードを駆逐して強化じゃなくて単なる入れ替えじゃね?となる強化?なことも多いテコ入れだが、
今回はむしろ旧カードをかなり絡めてきており、新旧カードがうまく共存できるというかお互いに結束できる強化となっている。

三沢の磁石の戦士?少し下まで我慢。

下級は以下の共通効果を持つ。
(2):相手ターンにこのカードをリリースして発動できる。
デッキからレベル4の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体を特殊召喚する。

相手ターン限定だが自身のリリースでガジェットのように別の磁石の戦士を場に呼び出せる。
電磁石の戦士の下級がレベル「3」なの対しこちらの召喚対象はレベル4丁度。
なのでこれで呼べるのはαβγδεとなる。

  • 電磁石の戦士α(エレクトロマグネット・ウォリアー・アルファ)
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/ATK1700/DEF1100
「電磁石の戦士α」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからレベル8の「磁石の戦士」モンスター1体を手札に加える。

場に出ると最上級の磁石の戦士をサーチできる。
名前はαだが攻撃力はあちらのβと同じなので《巨大ネズミ》で呼べないのが難点か。
サーチ対象は現時点では《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》と《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》の2体のみ。

電磁石の戦士β(エレクトロマグネット・ウォリアー・ベータ)
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/ATK1500/DEF1500
「電磁石の戦士β」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「電磁石の戦士β」以外のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体を手札に加える。

場に出ると電磁石β以外の下級の磁石の戦士全般をサーチできる。

  • 電磁石の戦士γ(エレクトロマグネット・ウォリアー・ガンマ)
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/ATK 800/DEF2000
「電磁石の戦士γ」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
手札から「電磁石の戦士γ」以外のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体を特殊召喚する。

場に出ると電磁石γ以外の磁石の戦士を手札から場に出す《切り込み隊長》効果。


  • 電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン
特殊召喚・効果モンスター
星8/地属性/岩石族/ATK3000/DEF2800
このカードは通常召喚できない。
自分の手札・フィールド・墓地から「電磁石の戦士α」「電磁石の戦士β」「電磁石の戦士γ」を1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。
(1):自分の墓地からレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体を除外し、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(2):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、除外されている自分の「電磁石の戦士α」「電磁石の戦士β」「電磁石の戦士γ」を1体ずつ対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

手札、場、墓地の電磁石3種類を除外する事で場に出せる磁石の戦士の新たな切り札。
(1)の効果は墓地から下級の磁石の戦士の除外で場のカードを破壊できる。
ターン制限はないが《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》を出すのに既に3体消費してるのでリソースの枯渇に注意。
(2)の効果は分離形態の電磁石3種を帰還させる。
《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》と異なり受動的だが、《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》は墓地除外でも特殊召喚ができるので3体を戻すのは容易だろう。
また、電磁石の戦士は特殊召喚でも効果を発動できるので、
電磁石αで《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》をサーチ→電磁石βで本家の磁石の戦士をサーチ→電磁石γで本家を場に出す。
これで《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を出す条件もすんなり整う。


  • 超電導戦機インペリオン・マグナム
融合・効果モンスター
星10/地属性/岩石族/攻4000/守4000
「磁石の戦士マグネット・バルキリオン」+「電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン」
このカードは上記のカードを融合素材とした融合召喚でのみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時に発動出来る。その発動を無効にし破壊する。
(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
「磁石の戦士マグネット・バルキリオン」「電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン」1体ずつを手札・デッキから召喚条件を無視して特殊召喚する。

《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》と《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》がまさかの融合である。
(1)の効果はもはや標準装備になったカード効果の無効化である。
(2)の効果ではマグナムが場を離れただけで《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》と《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》を両方特殊召喚する。
ただしスタウォ同様表側表示かつ相手の効果で離れた場合のみなのは注意。攻守4000あるのでそうそう戦闘破壊はされないだろうが。

このモンスター名はGXの三沢が使用した《超電導戦士リニア・マグナム±》に似ているがあえて似せたのだろうか?
三沢が使ったΩとΣがカード化される気配はないけどな!


三沢大地の磁石の戦士

電磁石の戦士が出てからも音沙汰がなかった三沢大地の磁石の戦士だったが、2025年に受注生産された『LIMITED PACK GX -オシリスレッド-』を機に遂にカード化を果たした。


  • 超電導戦士 リニア・マグナム±
特殊召喚・効果モンスター
星7/地属性/岩石族/攻2700/守2000
このカードは通常召喚できない。
「超電導戦士 リニア・マグナム±」は1ターンに1度、
自分の手札・デッキ・フィールド(表側表示)から
元々のレベルが4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター2体を墓地へ送った場合に特殊召喚できる。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの他の地属性モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃力の半分だけこのカードの攻撃力をターン終了時までアップする。
(2):このカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
このカードを手札に加える。

『LIMITED PACK GX -オシリスレッド-』で遂にOCG化した三沢の磁石の戦士のエース。
手札・場・デッキから下級磁石の戦士を2枚墓地に送って出す特殊召喚モンスター。
…さらっと書かれているが、効果ではなく召喚条件で下級磁石の戦士を2枚もデッキから墓地に落とせると言う破格の墓地肥やしが可能と言う大型モンスターでありながら展開の潤滑油にもなれるカード。
《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》の召喚コストを稼いだり磁石の戦士δの効果で《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を出すサポートをしたりもできる。
(1)の効果はエンドフェイズまで他の地属性モンスターの攻撃力の半分だけ自己強化。他に地属性を出す必要はあるものの、適当な下級磁石の戦士・電磁石の戦士がいるだけで簡単に3000打点を越えられるのが魅力。
(2)の効果は破壊された時のサルベージ。戦闘破壊でも効果破壊でも機能するので使い回しがしやすくなる。
また、特殊召喚はターン1があるものの、実は《神の宣告》の様に「特殊召喚自体を無効にして破壊」するタイプの妨害を受けた場合はそのカードを特殊召喚した扱いにならないので、その手の妨害を実質的に踏み倒せる上に召喚条件で墓地肥やしが出来るため逆にカモにする事が可能。
なお、本来なら「プラス」と「マイナス」の性質を併せ持つ磁気モンスターだったのだが再現や処理が面倒だからかOCG化に伴いバッサリカットされ、ある程度再現しつつ磁石の戦士と地属性関連のモンスターに変更され、自己サルベージが追加されて総合的には強化されている。


  • 磁石の戦士Ω+(マグネット・ウォリアー・オメガプラス)
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻 800/守1900
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合に発動できる。
このカード以外の自分の手札・フィールド(表側表示)の岩石族モンスター1体を破壊し、
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
(2):フィールドの地属性モンスターの効果が発動した時、
このカードをリリースし、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。

Vジャンプ付録にて登場した新顔。
(1)は手札・場の岩石族を破壊しつつ自身を手札・墓地から特殊召喚する効果。除外デメリットがつくためレベル4の「マグネット・ウォリアー」と共にランク4Xの素材に使って回避したい所。ちょうど岩石族万能サーチの《御影志士》がいるのもありがたい。
(2)は地属性モンスターの効果発動時に自身をリリースしつつ場のモンスターを裏守備にする効果。地味だが相手の素材利用を妨害したり攻撃を封じたり出来るのであって損はない。

一見すると三沢の使用モンスターに見えるが、実はアニメに出たのは《磁石の戦士Ω−》であり、こちらはOCGオリジナル。とは言え後述する《磁石の戦士Σ+》と《磁石の戦士Σ−》の様にプラスモンスターとマイナスモンスターをセットで使用していたため、存在自体は前々から示唆されてはいた。


  • 磁石の戦士Σ+(マグネット・ウォリアー・シグマプラス)
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1800/守1500
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに地属性モンスターが存在する限り、
攻撃可能な相手モンスターは地属性モンスターを攻撃しなければならない。
(2):相手フィールドに地属性モンスターが存在する限り、
相手が自身のモンスターの攻撃対象を選択する際、その攻撃対象は自分が選択する。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、「磁石の戦士Σ+」を除く、
自分の墓地のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加えるか特殊召喚する。

13期パックの『BURST PROTOCOL』にてOCG化。
(1)は場にいる限り相手に地属性モンスターへの攻撃を強制する効果。自身が地属性なので場にいるだけで攻撃強制が機能するが、自身のステータスは貧弱なので可能なら(2)と併用して上手く戦闘回避したい所。
(2)は相手に地属性モンスターがいる限り相手の攻撃対象を自分が選べる効果。こちらは相手が地属性を使って来ないと機能しないため、後述する《超電導戦騎プラズマ・マグナム》辺りと併用したい。
(3)は墓地に送られた時に同名以外の下級「マグネット・ウォリアー」をサルベージか蘇生させる効果。
《超電導戦士 リニア・マグナム±》と組み合わせる事で任意の下級「マグネット・ウォリアー」を擬似的にサーチ・リクルート可能になるのが最大の特徴。

アニメでは「相手のプラスモンスターとの戦闘を無効にする効果」「相手のマイナスモンスターとの戦闘を強制される効果」と言う共通効果を持つプラスモンスターとして登場。
(1)の地属性モンスターへの戦闘強制と(2)の地属性モンスターの攻撃誘導にその名残りが見える。

  • 磁石の戦士Σ−(マグネット・ウォリアー・シグママイナス)
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1500/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる。
手札のこのカードを含む自分の手札・フィールドの岩石族モンスターを融合素材とし、
融合モンスター1体を融合召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキからレベル8の「磁石の戦士」モンスター1体を墓地へ送る。
(3):1ターンに1度、お互いの地属性モンスター同士が戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃を無効にする。

13期パックの『BURST PROTOCOL』にてOCG化。
(1)は手札から公開する事で自身を含めて融合召喚する効果。基本的に後述する《超電導戦騎プラズマ・マグナム》専用の効果。一応《ガーディアン・キマイラ》辺りも出せなくはないが無理して狙うほどでは無い。
(2)は召喚・特殊召喚時にレベル8の「磁石の戦士」をデッキから墓地に送る効果。後述する《磁石の戦士マグネット・テルスリオン》を落として自己再生に繋げるのがベター。一応《超電導戦機 インペリオン・マグナム》の融合素材確保にも使える。
地属性モンスター同士の攻撃を無効にする効果。地属性モンスター同士の戦闘限定なので《超電導戦騎プラズマ・マグナム》と組み合わせたい。

アニメでは《磁石の戦士Σ+》とは逆に「相手のマイナスモンスターとの戦闘を無効にする効果」「相手のプラスモンスターとの戦闘を強制される効果」と言う共通効果を持つマイナスモンスターとして登場。
(3)の地属性同士の攻撃無効と言う形で一部再現されている。

  • 磁石の戦士マグネット・テルスリオン
特殊召喚・効果モンスター
星8/地属性/岩石族/攻2500/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の手札・フィールド(表側表示)・墓地の
「磁石の戦士Σ+」「磁石の戦士Σ-」を1体ずつ除外した場合のみ墓地から特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、相手が効果を発動した時、
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
地属性モンスターを対象として発動した場合、
代わりにそのモンスターのコントロールを得る事もできる。
(2):相手ターンに、このカードをリリースして発動できる。
自分の除外状態の「磁石の戦士Σ」モンスター2体を特殊召喚する。

13期パックの『BURST PROTOCOL』で登場したOCGオリジナル。
手札、場、墓地のΣ2種類を除外する事で出せる新たな磁石の戦士。ただし墓地からしか特殊召喚できないため、《超電導戦士 リニア・マグナム±》や《磁石の戦士Σ−》で素早く墓地に落としたい。
(1)は相手が効果を発動した際に相手モンスター1体を破壊する効果。地属性モンスターを対象にしたなら破壊する代わりにコントロール奪取する事も可能。ターン1はあるものの同名制限はないため、複数体並べれば複数回の発動が狙える。ただし、強力ではあるもののトリガーとなった効果自体は素通ししてしまう点には注意。
(2)は相手ターンに自身をリリースする事で除外ゾーンのΣ2体に分離する効果。基本的にはコストにした《磁石の戦士Σ+》と《磁石の戦士Σ−》を並べて攻撃強制・攻撃誘導・攻撃無効を駆使して相手ターンを凌ぎ、返しのターンでこれらを墓地に送ってもう一度出し直すのを狙う形になる。
地味にサクリファイスエスケープの様に使う事もできる。


  • 超電導戦騎プラズマ・マグナム
融合・効果モンスター
星7/地属性/岩石族/攻2300/守2800
岩石族・地属性モンスター×2
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚した場合に発動できる。
デッキから「マグネット」通常・速攻・フィールド魔法カード1枚を手札に加える。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
フィールドの表側表示モンスターは地属性になる。
(3):デッキからレベル8の「磁石の戦士」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
レベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体の召喚を行う。

13期パックの『BURST PROTOCOL』で登場したOCGオリジナルの融合体。基本的には《磁石の戦士Σ−》の手札効果で融合する形になる。
おそらくは《超電導戦士 リニア・マグナム±》と《プラズマ戦士エイトム》の融合。OCG化もまだなのに先に融合体を出された上に素材指定の関係で融合素材になれない《プラズマ戦士エイトム》の明日はどっちだ
(1) は融合召喚時に「マグネット」通常・速攻・フィールド魔法をセットする効果。どれも優秀なカードが揃っているため状況に応じたカードを持って来れるのは強み。
(2)は場のモンスターの属性を地属性に変更する効果。《磁石の戦士Σ+》と《磁石の戦士Σ−》で相手の戦闘をこちらでコントロール可能となり、《磁石の戦士マグネット・テルスリオン》のコントロール奪取の条件を満たせ、《超電導戦士 リニア・マグナム±》で相手モンスターの攻撃力を参照できる、と組み合わせる事で強力な制圧力を誇れる。更に相手の属性を参照するサポートカードや属性を素材指定するEXデッキのモンスターを機能停止に追い込めたりも可能。
(3)はデッキのレベル8の「磁石の戦士」をコストに下級「マグネット・ウォリアー」を召喚する効果。《磁石の戦士マグネット・テルスリオン》を落として展開しつつ、折を見て《磁石の戦士マグネット・テルスリオン》の特殊召喚に繋げられる。


サポートカード

  • マグネット・フィールド
フィールド魔法
「マグネット・フィールド」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにレベル4以下の岩石族・地属性モンスターが存在する場合、
自分の墓地のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体を対象としてこの効果を発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、自分の岩石族・地属性モンスターの戦闘で相手モンスターが破壊されなかったダメージステップ終了時に発動できる。
その相手モンスターを持ち主の手札に戻す。

場に地属性の岩石族がいる時の墓地の磁石の戦士の蘇生と、
相手が戦闘破壊されなかった時に相手を手札バウンスさせる効果を持つフィールド魔法。

  • マグネット・コンバーション
通常罠
(1):自分の墓地のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスターを3体まで対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
(2):墓地のこのカードを除外し、除外されている自分のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果は、このカードが墓地へ送られたターンには発動出来ない。

下級の磁石の戦士専用のサルベージと自己除外による下級の蘇生。
墓地肥やしから一気に磁石の戦士につなげることができる。

  • マグネット・リバース
速攻魔法
(1):自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から機械族または岩石族の通常召喚できないモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

機械族と岩石族専用の《青天の霹靂》。蘇生制限は満たす必要があるが。
アニメでは墓地へ送られた機械族か岩石族を蘇生でき、《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を蘇生させた。

  • マグネット・フォース
通常罠
(1):このターン、元々の種族が機械族または岩石族のフィールドのモンスターは自身以外の効果モンスターの効果を受けない。
機械族と岩石族への効果耐性付与。
アニメでは機械族と岩石族へのカード効果を相手に返していた。

  • マグネット・インダクション
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに元々のレベルが4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスターが存在する場合に発動できる。
同名カードが自分フィールドに存在しないレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分フィールドの「マグネット・ウォリアー」モンスター及び「磁石の戦士」モンスターは、戦闘及び相手の効果では破壊されない。
デッキリクルートと破壊耐性付与。
前提条件となるマグネット・ウォリアーは該当するモンスターが全てレべル4以下なので、1体でもいればOK。

  • マグネット・ボンディング
速攻魔法
(1):自分・相手のメインフェイズに、以下の効果から1つを選択して発動できる
(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●「超電導戦士 リニア・マグナム±」または
レベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体をデッキから手札に加える。
●デッキからレベル8の「磁石の戦士」モンスター1体を手札に加える。
●自分の手札・フィールド・墓地・除外状態の岩石族モンスターを融合素材としてデッキに戻し、
岩石族の融合モンスター1体を融合召喚する。
13期パックの『BURST PROTOCOL』で登場したまさかの「マグネット」カードかつ「ボンディング」カード。
3つの効果から1つを選んで発動するタイプのカード。
1つ目は《超電導戦士 リニア・マグナム±》か下級「マグネット・ウォリアー」のサーチ。《超電導戦士 リニア・マグナム±》にとってはテーマ内唯一のサーチ手段となるので優先的にサーチしたい。
2つ目はレベル8の「磁石の戦士」サーチ。《磁石の戦士マグネット・テルスリオン》は墓地からしか特殊召喚できない上に《超電導戦騎プラズマ・マグナム》で落とせるため、基本的には《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》か《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》のサーチとなる。とは言え1つ目の効果の方が有用なので優先度は低め。
3つ目は岩石族モンスターの融合召喚。墓地だけでなく除外ゾーンからも素材を調達可能なので融合召喚は難しくなく、素材をデッキに戻すためリソース回復も狙える。特に《超電導戦機 インペリオン・マグナム》にとっては非常にありがたく、これまで効果の都合上《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》と《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》素材用とリクルート用併せて2枚以上ずつ採用しなければならなかったのだが、素材としてデッキに戻したそれらをそのままリクルートに充てられる様になるためデッキスペースを空けることが可能となった。


相性の良いカード


S召喚を得意とする岩石族統一テーマ。
テーマ内のチューナーモンスターは全て「デッキトップを一定枚数めってその中に存在する岩石族を特殊召喚する」という効果を持ち、不安定ではあるものの場の頭数を増やしやすい。
また、緩い条件での自身の特殊召喚効果も持ち合わせるので、簡単にS召喚やL召喚に繋げられる。


  • 【春化精】
乱暴に言えば「下級がみんなレドックス」な地属性サポートテーマ。
効果使用後は地属性モンスター以外の効果発動を封じられる代わりに、召喚権を使わずに蘇生や特殊召喚を行える。
手札消費と縛りがキツいものの、それを呑めるくらいには優秀な効果持ちが多く、磁石の戦士側は地属性ばかりなので制約下でも動かしやすいのがメリット。
テーマ内フィールド魔法の効果が上手くハマれば、ムキムキな磁石の戦士軍団が誕生するぞ。


  • 岩投げアタック
岩石族限定の《おろかな埋葬》。
罠故に対処され易いが、幸いフリーチェーンの為、発動タイミングを選ばない。
ダメージなんてオマケです。


  • 御影志士
岩石族ならなんでも呼べるSAMURAI。
言わずと知れた岩石族デッキの必須カード。磁石の戦士関連は全てサーチ出来る。


《A・O・J カタストル》に続く属性ブレイカー。
素材が3体必要だが、《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を使えば瞬時に揃えられる。
立場喰われてる? 他のエクシーズでOK? 細かい事は気にするな


電磁石の戦士はレベル3で岩石族なので、X召喚の条件を満たしている。
同じランク3のフリチェ妨害持ちエクシーズだとでっかいセミもいるが、あちらと比較すると「防御に秀でる《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》」「ステータスは低いが攻勢時は除去効果も使える《ゴルゴニック・ガーディアン》」という棲み分けが出来ている。
正直どちらも強いので、好みで使い分けよう。


電磁石関連は下級が大量に並ぶ上に、除外時は墓地からでもいいというコンセプトなので、大量展開後に彼らへ変換してもお釣りが来る。
《召命の神弓-アポロウーサ》で先行妨害、《鎖龍蛇-スカルデット》でドローとさらなる展開と、色々と悪いことができる。


  • ジェム・マーチャント
無印α・β・γのサポートに。
αでもリクルーターレベルから上級モンスター並の攻撃力になる。
本家ジェムナイトよりも相性が良い。


  • 水界の秘石-カトリン
「召喚権がもう一つあったら…」「EX召喚素材がもう一体いたら…」という場面で輝く1枚。
手札から捨てれば地・水属性限定の召喚権追加効果が発動し、さらには場に地・水属性が存在すると自己蘇生する。
展開の助けとしてフル活用していきたい。


  • 苦渋の決断
通常マグネットウォリアーを墓地に落としつつ同名モンスターをサーチできる。
《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》のパーツを集めたり、《マグネット・フィールド》の蘇生効果の条件を満たすことができる。


  • 高等儀式術
下級がバニラ故に素早く墓地に落とせる。《終焉の王デミス》を使えばATM1キルを再現可能。
ロマンがハンパ無いって? 元からそうだから


  • 凡骨の意地
バニラ補助のドローソース。
素材が揃い易くなる。電磁石たちを絡める場合はケースバイケースで。


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最終更新:2025年11月01日 10:53