怪人名:仮面怪人/○○仮面
戦闘員:ゾルダー/黒十字忍団
本拠地:黒十字城
巨大化方法:なし
担当デザイナー:石ノ森章太郎
記念すべき最初の戦隊悪役。
世界征服のため人類抹殺を目論む、黒十字総統率いる秘密結社。
世界各地に戦線を広げるなどスケールが大きく、計画遂行の邪魔となるイーグル、そしてゴレンジャーと戦う。
何気にしょっぱなの組織なのに大半の構成員の正体が謎のまま終了しており、第83話のダイガー仮面が第1話で倒したイーグル隊員を洗脳・改造したという以外前世も不明。
当初はシリアスだったのだが回を重ねるにつれて、仮面怪人がどんどんギャグ色を増していき、
ゴレンジャーハリケーンによるトドメのシーンも相まってか現代に負けず劣らずの非常にシュールな印象が強い。
放送時期も相まって2年近くゴレンジャーと日夜戦い続けた。
デザイン担当は原作者の石ノ森章太郎。
どことなくライダー怪人っぽさもあるが、奇天烈でどこかユーモアのある怪人が多め。初期および幹部怪人は世界各国の仮面がモチーフ。
しかし氏が当時多忙だったこともあり、現在はラフ画以外デザイン資料が残されていない。
怪人名:機械怪物/デビル○○、侵略ロボット/モチーフ+役職
戦闘員:クライマー
本拠地:クライム要塞島
巨大化方法:なし
担当デザイナー:石ノ森章太郎
首領・
鉄の爪の指揮の下、全世界で紛争の煽動、薬物や武器の密売、金銭の強奪などを行う国際犯罪組織。
その後、異星人の「シャイン」がさらに上にいて、前述の行為で世界征服の資金稼ぎをしていたという描写が追加されたが、最終回や劇場版の描写を見る限り
「鉄の爪とその配下の軍団がシャインに騙されて地球侵略に協力していた」ようである。
作風がシリアスだった影響から、作戦目的がかなりシビアな集団。
組織名は「犯罪」の
英語読みから。
デザイン担当は前作に引き続き石ノ森氏。
『ゴレンジャー』同様現在は白黒のラフ画以外デザイン資料が残されていない。
怪人名:エゴス怪人(エゴスの御子)/○○怪人、悪魔ロボット(御子の弟)/○○ロボット
戦闘員:カットマン
本拠地:不明
巨大化方法:悪魔ロボットを呼ぶ
担当デザイナー:久保宗雄、野口竜、板橋 しゅうほう 他
70年代最後の敵組織で、邪神サタンエゴスを崇めるカルト教団。
現代科学が発展する前に栄えた原始科学を信奉している秘密結社で、
日本だけでなく世界各国に支部を持ち様々な甘言を用いて信者を増やす。
首領のサタンエゴスは最後まで正体不明で、オカルト系にも見えるが、放送前の番宣でエゴス視点のセリフに「所詮地球の科学力など知れたもの」とあり、どうも異星人のサタンエゴスが自分の科学力を神通力のように見せて地球人を懐柔して設立した組織らしい。
レギュラー幹部よりゲスト怪人の地位の方が高いという極めて異質な組織体系を持つ他、カルト宗教モチーフというおそらく今となっては実現不可能な感のある敵組織。
戦隊初の巨大戦も導入されたターニングポイント的な要素もある。
デザイン担当は久保宗雄、野口竜、板橋しゅうほうの3名に加え、詳細不明の美術スタッフがゲスト怪人2体分を手掛けている。
メインデザイナーは久保氏が担当。
古代の仮面や民芸品をモチーフにした怪人が多く、組織コンセプトもあってどこか民族的だったり宗教的な雰囲気のデザインが特徴的。
怪人名:ベーダー怪物/○○ラー
戦闘員:ダストラー
本拠地:ベーダー魔城
巨大化方法:細胞操作
担当デザイナー:野口竜、久保宗雄、増尾 隆之(現・増尾 隆幸)、渡部昌彦(現・わたべまさひこ)
異次元宇宙からやって来た侵略者。
首領の
ヘドリアン女王をはじめ、
地球の人間とは美的感覚が全く異なっており、人間が美しいと思うものを醜いと感じて嫌悪し、ヘドロなどの汚いものを好む。
デンジ星を始めとする多くの星々を滅ぼしており、地球もヘドロに満ちた汚れた星にしようとする。
80年代における戦隊悪役のトップバッターであり、スーパー戦隊で明確に初の地球外からの敵集団。
首領を含めた幹部が全員顔出しという特徴を持つ他、バンリキ魔王というシリーズ初の第三勢力が導入されたのもここから。
デザイン担当は野口竜、久保宗雄、増尾隆之、渡部昌彦の4名。メインデザイナーは野口氏が担当。
「左右非対称」「生と死」をコンセプトに掲げ、奇怪で不気味、グロテスクながらも愛嬌も感じさせるベーダー怪物のデザインは見事の一言。
ハンバーガーなど今の特撮を見てもあまり取り上げられていない様なモチーフの怪人もチラホラいれば、放送初期には何がモチーフなのか見た目では全く分からない怪人もいる。
石ノ森章太郎テイストを逸脱し、スーパー戦隊シリーズ独自の怪人路線を築く事に成功した記念碑的組織である。
怪人名:機械生命体/○○モンガー
戦闘員:マシンマン
本拠地:要塞・鉄の爪
巨大化方法:鉄の爪による巨大化システム
担当デザイナー:野口竜、久保宗雄、渡部昌彦、増尾隆之、島野 公、品田 冬樹 他
ベーダー一族壊滅後、北極に現れた機械生命体の帝国。
ヘルサターン総統を首領とするが、邪悪な「黒い太陽神(または全能の神)」を崇めるカルト教団的側面もある。
「機械こそが地球を支配するべき」という考えから世界支配を目論み、強大な科学力と冷徹な作戦行動で世界各地にテロの嵐を吹き荒れさせた。
機械生命体は地熱エネルギーを動力源としているため、マグマが豊富な日本を最初の攻撃目標に定めるが、「銀河無敵の電気男」イナズマギンガーの出現を機に崩壊の道を辿り始める……。
明確にデンジマンの続編ということもあり、前作の敵首領たるヘドリアン女王やベーダー一族の残党が登場するなど、今の戦隊でも見られない特色を持つ。
デザイン担当は判明している限りでは野口竜、久保宗雄、渡部昌彦、増尾隆之、島野公、品田冬樹の6名で、その他詳細不明のデザイナー1名がゲスト怪人3体分を手掛けている。メインデザイナーは前作に引き続き野口氏が担当。
「何らかのモチーフ+機械要素」というコンセプトでデザインされた結果、跳び箱やら食材が煮込まれた鍋など、分かりやすいモチーフに加えインパクト抜群のイロモノすぎる見た目の怪人が多く生まれた。
怪人名:合成怪獣/○○モズー、コング/○○コング
戦闘員:マダラマン
本拠地:暗黒巨大城デストピア
巨大化方法:リフレッシュパワーで蘇生→巨大ロボ・コングに乗り込む
担当デザイナー:久保宗雄、赤坂 徹朗、渡部昌彦 他
5000年も前から科学技術を悪用した「暗黒科学」を用いて人類に多くの災いをもたらし、実際に幾つもの文明を滅ぼしたと言われる科学者集団。それを束ねるは、正体不明の総統タブー。
その起源は古代トルコでヒッタイト民族が鉄を見つけた時に存在。
真っ先に
槍や
刀を作り出したのも彼らだと言われ、次第に火薬・銃・
大砲の発明にも関わったという。
「暗黒科学」は人間の心の中に芽生えるため、暗黒科学自体が消えることはない。早い話が人間の悪意の化身である。
たとえデスダークが滅びようと人間が科学を悪用する限り、新たなデスダークが結成される可能性がある。
戦隊を生み出した石ノ森先生の作品で言うと
黒い幽霊団、後の創作作品で例えると
コイツらみたいな連中である。
戦隊において、科学を悪用するマッドサイエンティストを中心とした悪の組織の開祖というべき敵集団。とはいえ幹部に将軍がいたりと軍事国家的なニュアンスも残ってはいるが。
なお初期は等身大怪人と巨大戦要員が別に存在するといった新機軸の要素もあったが、これは序盤で早々に打ち切られることに。
だがこの初期要素は絶えることはなく後年には『バイオマン』のメカジャイガンへと受け継がれ、そこから更なる発展を遂げていった。
デザイン担当は久保宗雄、赤坂徹朗、渡部昌彦の3名に加え、『沼倉』なる詳細不明のデザイナーが第36話のヤマアラシモズーを手掛けている。
メインデザイナーは『バトルフィーバーJ』以来となる久保氏が担当。渡部氏もモズーを28体分とラスボスの巨大タブーを手掛け、実質的に2人メイン体制となっている。
デザインコンセプトは「機械+生物」。「機械と生物の融合」という題材はブラックマグマと被ってはいるが、こちらはメカメカしさが増している。
当初は差別化としてベーダー怪物よろしく半身がメカ、半身が生物の左右非対称というルールでデザインされていたが、プロデューサーの提言により19話から左右非対称に拘らないデザインが増加していった。
怪人名:進化獣/○○シンカ
メカシンカ/器物の名前+動植物の名前
戦闘員:シッポ兵
本拠地:移動要塞グランギズモ
巨大化方法:ビッグバン・プログレス(進化獣)/ビックバン・ビーム(メカシンカ)
担当デザイナー:出渕裕、
原田 吉朗、渡部昌彦
遥か昔、地球に落下した
隕石に付着していた生命体が「
有尾人」に進化し、地底深く築いた地底国家。
現在の統率者は九本尻尾の帝王アトン。
その名の通りに尻尾を有し、生まれ持った尻尾の数で階級が決まる。
地上の人類に尻尾を生やすことが出来ないとわかると地上に不要とみなし、人類抹殺を掲げ地上征服を開始した。
物語全体が連続性を与えた作風だったため、組織の内部分裂や幹部達の複雑な心境など、組織全体の内情が深く掘り下げられたのが特徴。
スーパー戦隊初のアンチヒーロー・
ダークナイトが登場したのも本作。
デザイン担当は出渕裕、原田吉朗、渡部昌彦の3名。メインデザイナーはアニメーターだった出渕氏が初参加でありながら全面的に担当。
デザインコンセプトはシンプルに「生物」だが、奇書『アフターマン』の要素が混ざっている。
後半に出てきた怪人メカシンカは、
デストロン怪人のような「機械+生物」だがビジュアルの印象は全く異なる。
今までは基本的に下半身タイツ+ブーツという造形だったのが一転。
アニメテイストを取り入れた事により生まれた従来の特撮作品とは全く異質で複雑なデザインは、特撮悪役のビジュアルに文字通りの革命を起こした。
現在の
複雑で凝りまくった戦隊怪人デザインの開祖といっても過言ではない。
怪人名:メカジャイガン/○○カンス、ネオメカジャイガン/○○メガス
戦闘員:メカクローン
本拠地:南極基地ネオグラード
巨大化方法:なし
担当デザイナー:出渕裕、原田吉朗、森野うさぎ、渡部昌彦、神田 正宏
「メカこそ優秀、メカこそ絶対、メカこそ永遠」と考える総統
ドクターマンが率いるメカ人間の帝国。
人間を下等な存在だと断定し、メカ人間こそが地球を支配すべきという考えの下、人類への攻撃を開始した。
…が、後にドクターマンが元人間でシリーズ初の純粋な地球人による設立と判明された組織。
等身大のゲスト怪人枠が存在しない極めて異色の組織で、大幹部ビッグスリー3名のもと幹部相当の怪人・ジューノイド5獣士(途中で2名リストラされ3名に)が等身大戦を担当。
代わりに巨大戦にゲスト怪人相当の巨大ロボが使用されるという一風変わったスタイルが特徴。
デズダークの初期ネタを発展させ、後に出てくる怪重機やボージン魔の先祖とも言うべき敵勢力だろう。
敵組織と慣れ合わない一匹狼の第三勢力
バイオハンター・シルバが登場したのも特徴。
デザイン担当は出渕裕、原田吉朗、森野うさぎ、渡部昌彦、神田正宏の5名。
メインデザイナーは前作に引き続き出渕氏が続投。
原田氏は初期から中盤にかけてメカジャイガンを数体手掛けたが、前年に痛めた腕の治療のために途中降板を余儀なくされ、シリーズ復帰は11年後の『オーレンジャー』まで待つことになった。
メカジャイガンはロボながらも生物っぽいデザインが特徴で、ネオメカジャイガンは逆に機械らしさを全面に押し出した雰囲気。
個性豊かな幹部怪人もさることながら、毎週あの手この手でデザインされたアニメチックでスタイリッシュなロボデザイン群は好評。
中でもシルバの愛機である
ライバルロボ・バルジオンの人気は語り草である。
怪人名:宇宙獣士
戦闘員:ヒドラー兵
本拠地:戦艦ゴズマード、ゴズマスター
巨大化方法:巨大化獣ギョダーイの光線
担当デザイナー:出渕裕、神田正宏
星王バズーの指揮の元、全宇宙の支配目指して侵略を進めている強大な宇宙帝国であり、地球もまた侵略対象の1つでしかない。
宇宙の星々を次々と滅ぼし、その生き残りを自軍の戦力に取り込んで更に強くなるため、全宇宙最大の脅威になっている。
SF色を全面に押し出した初の敵組織にして、歴代のスーパー戦隊の中でも群を抜く規模の組織。
反面結束力にはバラつきがあって、シリーズで初めて敵幹部が裏切って明確に戦隊の味方となったりもしている。
序盤から最終盤に至るまで、内ゲバや幹部同士の様々な思惑の入り乱れる混沌とした様相を呈した。
デザイン担当は出渕裕、神田正宏の2名。
メインデザインは今作で3年目となる出渕氏がほぼ1人で担当。
神田氏は第31話の宇宙獣士ゾルバスとスペースドールを担当した。
なんだかんだ地球に存在する概念や生物をモチーフにした怪人や幹部が定番だったこれまでの組織と異なり、エイリアン要素が非常に強烈。
今作ではデザインモチーフは明確なものが定められておらず、結果地球生物ではありえないビジュアルやデザインのクリーチャー的な怪人が数多く生まれた。どことなく過去の特撮作品で見たようなシルエットのものが散見されるのはご愛敬。
「地球にあるモノに縛られない」という発想は、戦隊怪人のデザイン革命が再び起きた記念すべき敵組織と言えるかもしれない。
怪人名:獣戦士、
デウス獣戦士/ザ・○○
戦闘員:ゾロー
本拠地:改造実験基地ラボー
巨大化方法:エネルギー生命体クラーゲンの光線
担当デザイナー:出渕裕
円盤状の大型宇宙船である改造実験基地ラボーを拠点に、長い年月をかけて星から星へ渡り歩いては様々な生物を連れ去り、大帝ラー・デウスの名の下に改造実験を繰り返している非道な集団。
生命を連れ去る際には
大博士リー・ケフレンが生み出した幹部や
サー・カウラー率いるエイリアンハンターといった構成員を差し向ける他、ラボーが直接対象の生物を纏めて吸い上げるなどの方法を取っている。
デザイン担当はダイナマンから数えて4作目となる出渕裕。
これまでメインを張ってきた氏だが、とうとう1人で幹部含む全怪人のデザインを担当することになった。
身体の一部に共通の人工心臓がある以外は前作同様デザインモチーフは細かく決められておらず、地球外生命体らしさを感じさせるクリーチャーチックなデザインは圧巻。
中でも幹部格の面々のスタイリッシュで美麗なデザインは今でも人気を博している。その分ゲスト怪人の影が凄く薄いとか言わない
一方で4年連続でメインを張った結果流石にパワーを使い果たしたようで、出渕氏は戦隊悪役デザインの場から長らく退くことになる。
怪人名:地帝獣/○○ドグラー(地帝ドグラー+寄生獣○○)
戦闘員:アングラー兵
本拠地:地帝城
巨大化方法:エネルギー獣オケランパの光線
担当デザイナー:いちごはうす、荻原直樹
地底世界を支配する大帝国。
5000年の歴史を持ち、本来平和に統治されていた地底世界だが、突如発生したクーデターにより王家が滅亡。
地帝王ゼーバが全権を掌握してからは恐怖政治が始まり、彼の飽くなき征服欲を満たすため、地上への侵攻を開始する。
幹部と戦隊メンバーとの恋愛関係が導入されるなど新たな軸を打ち出した敵集団。この要素は後のバイラムにも受け継がれた。
デザイン担当は来留間慎一(現:秋恭摩)、新貝田鉄也郎、森野うさぎの3名の漫画家によるグループ・いちごはうす、荻原直樹の4名。
森野氏を除く3名は特撮作品初参加となった。
今回のデザインコンセプトは「獅子舞」「寄生生物」。
特定のモチーフを下敷きにした怪人こそいないが、最大の特徴は一方の怪人がもう一方の怪人に寄生するように合わさった特異な外見。
初期はスーツ2体で表現されていたのだが、予算と手間には勝てなかったのかスーツ1体と操演などによるものへと変化していったとか。
それでも寄生生物的コンセプトは残されている。
怪人名:頭脳獣/○○ヅノー
戦闘員:ジンマー
本拠地:ヅノーベース
巨大化方法:ギガファントム
担当デザイナー:いちごはうす、荻原直樹
「世界は優秀な
天才によって支配されるべき」と考え、大半の人類を下等な人種と見下している科学者集団。
生命を全くの無意味・無価値と考え、優れた頭脳のみが意義あるものであると豪語する。
首領・
大教授ビアスが天才、あるいはその素質があると認めた若い地球人をスカウトして仲間に引き入れ、競争させつつ育成し、世界征服の足掛かりとしている。
久しぶりの純粋な人類(ロボットもいるが地球人の手で作られたもの)がメインで構成された悪の組織で、歪んだ選民思想・競争主義・学歴主義を極端に突き詰めた、殺伐としながらも独特な雰囲気が象徴的。
そして昭和最後の悪の組織だが、厳密には本作放送中の1989年1月8日に年号が平成に切り替わったため、平成と昭和の中間に位置する。
デザイン担当は前作と同じいちごはうす、荻原直樹の4名が担当。
頭脳獣は機械と生物を境界線すら分からないレベルで混ぜ合わせたような混沌としてグロテスクなビジュアルが目立つ。
というか設定上も機械なのか生物なのかよくわからないものが多く、機械部品から生み出されたエンジンヅノーなどもいれば、
遺伝子から作成と明記されたツインヅノーやベガヅノー、ケンプの肉体をベースにした恐獣ヅノーもいる。
また、これ以降明確なモチーフが定められた怪人も再び増加を始めた。
一方で幹部達は皆貴族っぽい小奇麗な印象の服を着込んでいるのが特徴。
怪人名:暴魔獣/○○ボーマ
戦闘員:ウーラー兵
本拠地:暴魔城
巨大化方法:各幹部の暴魔再生巨大化光線
担当デザイナー:篠原保
暴魔大帝ラゴーンの下、暴力と魔力を尊び、世界支配を目論む魔物集団。
2万年前に人間と妖精に敗れ、本拠地の暴魔城ごと
封印されていたが、地球環境の悪化によって妖精の封印パワーが衰えたため現代に蘇った。
怪人は聖獣ラキアの顔を模したメダリオンで世界各地に封印されていたが、これも難なく解かれている。
劇中中盤で首領を含めた幹部が軒並み全滅し、代わりに第三勢力だった流れ暴魔・ヤミマルとキリカが因縁の敵として物語の中心に据えられる珍しい展開が特徴。
デザイン担当はシリーズ初参加の篠原保氏。
現在の戦隊シリーズや平成ライダーシリーズでは最早おなじみとなった篠原氏の記念すべき出世作である。
デザインコンセプトは「和風」「妖怪」「日本の土着的なモノ」。
妖怪をモチーフにしただけあって、全体的におどろおどろしく怪奇的なビジュアルの怪人が揃う。
なお氏は暴魔百族のキャラデザインや小物に至るまで全て1人で設定している。