登録日:2012/04/11(水) 12:06:00
更新日:2024/10/20 Sun 21:13:07
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この項目では、
一年戦争終盤からデラーズ紛争集結しばらくまで
地球連邦軍及び
ティターンズの主力モビルスーツ(以下MS)として活躍(?)した「RGM-79C
ジム改」のバリエーションについて解説する。
案外物語の主人公が搭乗する事が多いのが特徴と言える。
パワード・ジム
POWERED GM
型式番号:RGM-79
GM STRIKER
ジム改をベースに、近接戦闘特化機として開発された機体。
しかし扱いは大変難しく、
ある部隊を除いて目立った戦果を残す事は出来なかった模様。
派生含め、詳細は個別項目参照。
ジム改高機動型
型式番号:RGM-79CR
所属:ティターンズ T3部隊
頭頂高:18.0m
装甲材質:チタン合金セラミック複合材
《主なパイロット》
エリアルド・ハンター
『
ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』に登場した次世代MS開発の試験機。
ジムⅡの採用試験用に開発されたとのことで、ジム改をベースにジムⅡ仕様のセンサーやスラスターに換装している。とはいえあくまで採用試験用なのでジムⅡと全く同一の機体とは言い難い。
拡張性が高く、様々なオプションを装備可能。ジム・スナイパーⅢもこいつのバリエーションだったりする。
なお、ビームライフルもジムⅡ&
ネモとほぼ同型だが、サブグリップがEパックになっている。
この機体を試験運用したティターンズ・テストチーム、通称「T3部隊」のデータを基にジムⅡは開発され、正規軍で採用された。
ジム・スナイパーⅢ
型式番号:RGM-79SR
所属:ティターンズ T3部隊
頭頂高:18.0m
装甲材質:チタン合金セラミック複合材
《武装》
90mm
ブルパップ・マシンガン
60mmバルカン砲×2
ビームサーベル
バズーカ
強化ビームスナイパーライフル
キャノン付きバックパック
腰部ミサイルポッド
ビームランチャー
《主なパイロット》
カール・マツバラ
エース向けの汎用機だった
ジム・スナイパーカスタムや
ジム・スナイパーⅡの
後継機ではなく、ジム改高機動型に狙撃用装備を持たせたもの。
装備もスナⅡのバイザーの強化型とヘイズルのXBR-M84aビームライフルのロングバレルタイプに変えただけで、基本性能はジム改高機動型と同じ。
本機を扱うT3部隊の性質上、様々な試験が行われており、以下の様な派生機も存在する。
EWACジム
EARLY WARNING CONTROL GM
型式番号:RGM-79EW
同じく『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』より。
連邦軍の偵察・早期警戒型MS開発計画で提案されたプラン。
ジム改のバックパックを
アイザックとほぼ同型のセンサーレドーム搭載型に換装し、右腕に山越えカメラ、左腕に
ハイザック用シールドを装備している。
コストは良かったものの性能が終わっていた為、実験機が3機が生産されただけに留まった。
ジム索敵型
型式番号:RGM-79E
PCゲーム『機動戦士ガンダム リターン・オブ・ジオン』より。
連邦軍初の索敵用MSとされ、頭部に平たい箱型の大型索敵ユニットを装備しているのが特徴。
上のEWACジムと似た機体だが、こちらは逆に高性能高コスト故に少数生産に留まったという設定。
改良を受けつつ、アフリカでは宇宙世紀0089年頃まで使われていたらしい。
ジム・カナール
GM CANARD
型式番号 |
TGM-79C |
所属 |
地球連邦軍 |
開発 |
地球連邦軍 |
頭頂高 |
17.5m |
本体重量 |
46.2t(地上仕様) 45.2t(宇宙仕様) |
全備重量 |
63.8t(地上仕様) 60.8t(宇宙仕様) |
出力 |
1,250kW |
スラスター総推力 |
57,480kg |
装甲材質 |
チタン合金・セラミック複合材 |
武装 |
ビームライフル ビームサーベル シールド |
主なパイロット |
アスナ・エルマリート エリシア・ノクトン シン・バルナック ナナイ・ミゲル 他 |
『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』より。「カナール」とはフランス語で「鴨」の意味。
ジム改を訓練用に再設計した物。
教習中の破損を避ける為、なんと
頭が無い。なお、センサーの類いはバックパックに内蔵されている。
各種パーツも簡単かつ安価に交換可能であり、
ランドセルの変更やスラスターの増設で宇宙空間にも対応出来る。
ちなみに
外部からのリモートコントロール機能も搭載している。
武装は基本的にビームサーベルのみだが、エネルギー配分自体は軍用機と変わらないのでビームライフルなども使用可能。
劇中では主にアスナ達訓練生が使用していた。
ジム・カンヌ
GM CANNE
型式番号 |
TGM-79C |
所属 |
地球連邦軍 |
開発 |
地球連邦軍 |
頭頂高 |
18.0m |
本体重量 |
41.2t |
全備重量 |
58.8t |
出力 |
1,250kW |
装甲材質 |
チタン合金・セラミック複合材 |
武装 |
ビームライフル ビームサーベル シールド |
ジム・カナール同様『エコール・デュ・シエル』より。
カナールを複座式にした物でカナールと違って頭部は(ジムっぽくないが)普通。
MSとしては意外に珍しい縦列複座式型シートで、後部には教官が搭乗する。
緊急時に備えて後部座席に機体のコントロールを奪う機能と他のカナールやカンヌの遠隔操作機能があることから、主に教官機として使用された。
ジム改[ケラノウス所属機]
型式番号:RGM-79C
《主なパイロット》
ヴァン・アシリアイノ
『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』より。
反ティターンズ組織“ケラノウス”にて、ジム改の予備機を
ジム・コマンド等のパーツで補修した機体。
コックピットは全天周囲モニターとリニアシートに近代化改修されているが、スペックは普通のジム改と変わらないらしい。
ジム改[ワグテイル]
型式番号:RGM-79C[WAGTAIL]
前述のケラノウス所属機が中破したのを契機に改修を施した機体。
『
GMⅢ計画』で選考から漏れた機体のパーツや新型エンジンなどを使用して
魔改造が施されている。
機能の切り替えが出来る強化型ライフルなど、武装も強化されている。
ワグテイルⅡ
型式番号:MSK-003
中破した[ワグテイル]を
ジム・カスタムや新造パーツで改修した物。頭部はツインアイ。
改修のし過ぎで原型機が特定出来なくなった為、名前からジムが外され、型式番号もカラバ系のものに改められた。
ワグテイルⅡex
型式番号:MSK-003
大破したワグテイルⅡの改修機。
両腕がジムⅡ、バックパックがハイザックの物になっている。
ガウ改級アトバラナに配備された。
ジム・スワット
GM SWAT
型式番号:RGM-79C
書籍『GUNDAM WEAPONS MG
RX-78-2ガンダムVer.Ka & MG MSA-0011 Sガンダム編』に掲載された模型作例。サンライズ非公式。
ステルス向上を目的とした漆黒の特殊塗料に染められ、夜間仕様のジム・ライフルや防壁破壊用のマグネット・ボム、特殊ラバー製クリアーシールド、コンバットナイフに
手榴弾を装備したその姿が名前の由来。
オデッサ作戦以後のヨーロッパ戦線での反抗作戦の側面からの支援を目的とした特殊部隊「オルタナティヴ」向けの機体として開発されたという設定で、投入された全機が失われたとのこと。
ジム改陸戦型
GM Type C Ground Type
型式番号:RGM-79C[G]
所属:地球連邦軍
小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』より。後述のサンダーボルト版とは別物。
戦災孤児を集めて編成された特殊部隊「シャドウズ」で用いていたジム改を、1G重力下仕様に改修した物。
特にザルフ・ワッケン中尉の搭乗機は元々「大型ウェポンラックを背負って各種爆薬類を満載」という特殊機であった事から、地上任務に赴くにあたり脚部を
陸戦型ジムと同規格の物に換装して推力を確保している。
ジム改陸戦型(サンダーボルト版)
GM Type C Ground Type
型式番号:RGM-79C[G]
所属:地球連邦軍
《武装》
ロングレンジ・ビームライフル
ミサイルランチャー
アサルトライフル
ビームサーベル
シールド
他のサンダーボルト版MSと同じく関節部にシーリング処理を施されている。
また地上対応のため、ソール(くるぶしから先)の大面積化や、大型ランドセルの変更などが行われている。
なお元機体のジム改については、デザイン以外に従来の
宇宙世紀仕様のジム改と目立った差異はない。
ジム改陸戦型 フロート装備
型式番号:RGM-79C[G]
所属:南洋同盟
《武装》
アサルトライフル
ビームサーベル
ザクシールド
同じく『サンダーボルト』に登場。
反連邦組織「南洋同盟」がジム改を基に独自開発した機体。
両脚部にフロートが固定されていて、水上を高速で移動出来る。
また、ジム改以外にも様々なMSのジャンクパーツが使われていて、両肩に
ザクⅡのシールドを装備している。
ジム・レイド
GM RAID
型式番号:RGM-79CA
所属:地球連邦軍
《武装》
頭部バルカン砲 ×2
ビームサーベル ×2
大型ヒートダガー ×2
EF-ASH114T アサルトショットガン
10連式チェーンマイン ×2
脚部3連装ミサイルポッド ×2
小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』より。
一年戦争終結後、
ケンプファーを参考にジム改をベースとして開発された特殊部隊向けの強襲用MS。
特殊部隊「シャドウズ」によって運用された。
電撃戦を前提としている為、整備性優先で実弾兵器が中心になっている。
また、スラスターの強化や増設によって突撃機動に特化しているのも特徴。
なお一般部隊用として、カラーリングをオレンジと白に変更し、装甲の一部をオミットして軽量化したジム・レイドライトも開発された。
ジム改 アナハイム・エレクトロ二クス社所属機
GM TYPE-C
型式番号:RGM-79C
所属:
アナハイム・エレクトロニクス社
頭頂高:18.0m
本体重量:41.2t
全備重量:58.8t(指揮官機:62.2t)
出力:1,250kw
装甲材質:チタン合金セラミック複合材
推力:57,480kg(指揮官機:62,000kg)
《武装》
60mmバルカン砲×2門
ビームサーベル
ジムⅡ用ビームライフル
ハイパーバズーカ
シールド
ネモ用シールド
アナハイム社が新兵器開発時の運用試験用に所有しているジム改。
基本構造はジム改に準じているが、全天周囲モニターやセンサー類など、いくらか近代化改修されている。
元機との大きな違いは、両肩部に暗所作業用ライトとデータ収集・送信用の外部センサーを取り付けている事。
加えて指揮官機には、予備のプロペラントタンクと推進器の付いた脚部パーツをアクシデントに備えて装備している。
『アナハイム・ラボラトリー・ログ』に登場。
廃コロニーでの
プロト・メガライダーの運用試験に指揮官機1機と一般機2機が参加。
アナハイム社内のジオンシンパの陰謀でトラブルに見舞われるが、無事プロト・メガライダーを守り切った。
重装ジム改
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場。
パワード・ジムに
スタークジェガンと同型の3連装ミサイルポッドを装備した重装備仕様。
ジム・ライフルを携行しており、一部の機体は陸ジムのミサイルランチャーをバックパックに増設している。
ソーラ・システムⅡの破壊を目論む
ノイエ・ジールを迎撃する為に数機が出撃した。
追記・修正はただのジムじゃないって事を示してからお願いします。
最終更新:2024年10月20日 21:13