登録日:2025/03/16 Sun 00:00:00
更新日:2025/03/30 Sun 00:22:15
所要時間:約 13 分で読めます
続く ハイネスの祈りの えいきょうで、様ざまな次元へ
通じる、異空間の 穴が開かれた。そして この次元では
キミは なんと、夢のフレンズにも なれるのだ! だが、
待ちうけるは じょうしきを くつがえす 強さのボスたち。
異空をかけてハートを集め、希望の光を…生むのだっ!
アナザーディメンションヒーローズとは、
星のカービィ スターアライズに登場するゲームモードである。
略称は「ADH」など
だがあまり浸透していない。
無料アップデート第3弾(Ver4.0.0)で追加された。
公式イラストでは三魔官シスターズと戦うカービィとドリームフレンズ達が描かれている。
☆概要
本編で倒された後も
ハイネスは祈りを繰り返していたようで、とうとう異空間への道さえも出来上がってしまう。
その過程で崩壊した祭壇の床に突如沈み込み、姿を消してしまったハイネスを探すべくカービィ達はアナザーディメンションの冒険へと乗り出す。
というわけでこのモードの舞台はこれまでに何度か登場していた
「異空間」こと
アナザーディメンション。
急いで進んだり
シューティングだったり戦場だったりした過去作とは違い、
遂に本格的に足を踏み入れることとなる。
異空間のデザインは
Wiiのレベル8『ザ ラストバトル イン アナザーディメンション』の地形に、異様なまでに明るくなった背景を合わせたような異質な空間に仕上がっている。
ポイントスターもご丁寧にWiiのエクストラモードのデザインとなっている。
その他の細かい要素も全体的にWiiを意識したものが多い。
そして本作の象徴的な存在でもあった
ドリームフレンズが総出場しており、各地にある扉ではなんと
ドリームフレンズに変身して進むことができる。
ストーリーの流れとしては各ディメンションに置いてあるフレンズハートを集めることが目的となっているが、本編終了後のモードなだけあって
非常に難易度が高い。
分かりやすく置いてあるものはほとんどなく、変な場所に隠されていたりドリームフレンズの専用技を使わないと取り出せなかったり、タイミングを間違えると取れなくなってしまうものばかりで頭を悩ませる。
流石に『3』の
ハートスターほど鬼畜ではないが、これらを彷彿とさせるレベルの難易度ではある。
フレンズハートを集めるには
正確な操作に加えて、マップ全体を見る
観察眼と各ドリームフレンズの技を熟知することが重要となってくる。
というかそもそもステージ自体も難しく、回復アイテムと1UPも少ないのでクリア自体が大変である。
ある程度シリーズに慣れているプレイヤーでも、初回で100個以上を集めるのは難しいだろう。
ただマルチプレイだと幾分か楽になる箇所もあるので、一緒にやってくれる人がいたら協力してもらうのも手。
本編クリア時点で開放されるが、明らかにレベルが違うので本編クリア直後に挑むのはやめたほうがいい。
発売当時は全体的なボリュームの少なさ・難易度が低いことを嘆かれていた本作だったが、それもこのモードを追加する前提の調整だった……のかもしれない。
☆各ディメンション
4つのディメンションに分かれており、各ディメンションにフレンズハートが30個ずつで計120個集めることになる。
一度クリアしたディメンションは、ファイナルディメンションをクリアするまで再挑戦ができない。
各ディメンションの最後には異空のボス達
「異界四天王」が待ち受けている。
ものすごい戦闘力を持つので何度も挑む気概でいこう。
各ボスを倒すことで本編でも登場した重要なアイテムである
「心のヤリ」が手に入る。
ちなみに準備部屋はもとのボスの準備部屋と似通った地形になっている。
ステージBGMは
Wii「デンジャラスディナー」→TDX「美の監獄」→RBP「L86」→夢の泉「レインボーリゾート」……と、各作品の最終レベル後半のステージメドレーである
「The Legend of Last World」が流れる。
レインボーリゾートはこれで本作3度目のアレンジ。
なお、WiiのデンジャラスディナーからRBPのL86までは作品本編にてアナザーディメンションが関わるステージで流れるBGMだったが、
メドレー最後のレインボーリゾートだけはアナザーディメンションと関係ないチョイスである。
この選曲についてはどのメディアでも一切の言及がなく、何とも意味深。
☆ディメンションⅠ
最初に攻略することとなるディメンションだが、初っ端から容赦なく厳しい仕掛けが待ち受けている。
ボスはアナザーウッズ。
ここをクリアすることで他のディメンションが一斉に開放される。
「ブンナゲフレンズ」を使ってフレンズを固いブロックやスイッチに当てる必要がある。
タイミングをミスるとフレンズは圧死するが、無限発生ポイントがあるのでそこまで苦労はしないだろう。
バンワド。メラーガスピアで進む。
動く地形に挟まれないよう注意したい。
ヤリは地形を貫通してスイッチを起動することができる。
この時点で失敗したらやり直せない仕掛けや隠された仕掛けなど嫌らしいものが揃っている。
おなじみデデデ大王。バリッカハンマーで進む。
ハンマーで杭を押して進むのだが、急いで進まないと導線の先にあるフレンズハートが落ちてしまうため急がねばならない。
中には世にも珍しい上から生えている杭もある。
最近プレイアブル機会の多いメタ。前半は沈んでいく地形の中を進みつつフレンズハートを集める。
後半は狭いフィールドで雑魚を散らしつつ、いきなり現れるウォンキィを倒し鍵を奪う。
中ボスは
コックカワサキ。
終盤の建物っぽい地形の上側に大量のスイーツが置いてある。
メタナイトが甘党だから?
エコーズエッジなどにあった吊り橋が再来。
上手いこと調整して二種類の猿を間引く必要がある。
突破できればフレンズハートに加え、ドリームロッドも入手できる。
☆ディメンションⅡ
90年代組を操作する。
やり直しのきかないフレンズハートが多くかなり難しめ。
ボスはアナザーツインクラッコとアナザービッグクラッコ。
本作初登場能力。
地形を貫通する棒術やバリッカスティックで水面に電流を流して爆弾ブロックを作動させる。
陸海空出撃。
まずは水中でカインを操作。カインアイスで燃え盛る丸太を破壊する。カイン自体の水中機動力が高いため楽々。
次にリック。カギを運ぶ必要があるが、途中はクーで足場を作ってあげよう。
そしてカギのシャッターへの道なのだが……初見ではかなり難しいかも。ポーズ画面を見つつ答えを模索しよう。
ドノツラフレンズ筆頭の道化師。
前半は降り注ぐ地形を回避しながらフレンズハートを集める。
後半は雑魚散らし+中ボス(
バグジー)。
時折水中にフレンズハートが出てくるのでそちらの回収もしなければならない。
ある意味ニルに近しい存在。
舌やストーン、バーニング、パラソルといった自身の技をフル活用する必要がある。
その分急ぐ操作はないので楽なほう。
建物の上には寿司が置いてある。原作のオープニングで生魚を食べていたから?
本編ではたった1回しか出番のなかった列車。
ここでは箱型の地形の内部を走りつつ、時折下側に現れる足場に降り立つ必要がある。
本作でもかなり鬼畜なゾーンとなっており、多くのフレンズがタイミングを誤り奈落へと落ちていった。
特に終盤のほっそいやつが鬼門。
スイッチを起動すればドリームロッドが2本手に入る。
ただし最初のエリアをじっくり探索しないと後で泣きを見ることになる。
☆ディメンションⅢ
00年代組。
全体的にやり直しのきくものが多くだいぶ楽な部類。
ボスはアナザーメタナイト。
ポルターガオブジェを操作して下部から杭に誘導する。
大人気少女と妖精。
3の2-6、4-6や
『64』の
4-3のように、ブロックを削って手本同様の形状を作り出す芸術ステージ。
アドペインターで属性技を出す必要もあるが、中には手を付けてはいけない箇所もあるのがミソ。ただまあやり直しが本モードでは楽な部類。
ちょっと前によみがえった最強の影。
メタナイトとは違い仕掛けを解くほうにシフトしており、ミラーから引き継いだ仕様を知らないと解けない箇所がある。……が地形貫通技で容易く突破できてしまう。調整ミス?
ウォンキィが大量に登場する。
団長とその仲間たち。
前半は自身の持つ属性技と団員の力を合わせて仕掛けを解く。
後半は雑魚散らしとウォンキィ散らし。中ボスは
ボンカース。
建物にはあまくておいしいイチゴケーキが置いてある。
愛の地獄車。
前半は右へと進んでいくが、途中で足場が落ちていく。
後半は来た道を戻っていく。足場が減っており緊迫感が増している。
終わり際にジャンプするのを忘れずに。
☆ディメンションⅣ
10年代組。
仕掛けはだいぶ難しいがその分3人が高性能なのでⅡほど苦戦はしないだろう。
ボスはアナザーデデデ。
ブリザカッターで進む。
ハイパーカッターの返りを調整し、フレイムチェーンと箱をいっぺんに破壊する。
別の異空間で冒険していた経歴がある旅人。
前半は急いでデカバウンシーとフロスティ討伐をしてフレンズハートを確保する。
後半はプレス機を操作して敵やブロックを破壊する。
別部屋にある仕掛けはブラックホールでやろうとした人もいるかもしれないがほぼ不可能。陸海空アニマルズと同じくじっくり考えるべし。
悲しい過去を持つ蜘蛛男。
前半はボヨンガフレンズでカギを運んでいく。
後半は導線のあるブロックを落として導線をつなげていく。やり直しがきかないので注意。
悲しい過去を持つ元秘書。
前半はフレンズ能力とリレインバーを駆使してフレンズハートを集めていく。
後半は空中戦をしつつスイッチを起動する。中ボスは
ビビッティア。
建物にはジェムリンゴシャーベットが置いてある。
フレンズスターに搭乗し、風弾を連射する。
降り注ぐ隕石を破壊しまくろう。
最後は扉に入って終わり……と見せかけて少しだけ先がある。
隠しルートを通ることでドリームロッドが2本手に入る。
☆ファイナルディメンション
4つのディメンションをクリアし、心のヤリを集めると最後の扉が開かれる。
準備部屋にはコピーのもととドリームロッド3本、そして1UPと万全の準備ができる。
というか1UPが無限に取れる=何度でもやり直せる時点でやばいと感じた人もいるかもしれない。
下にある扉をくぐると、本編にあった神降衛星エンデを闇に堕としたような場所に辿り着く。
そしてジャマハートが床から現れ、そこに心のヤリが突き刺さることでぶっ壊れ、中から闇に染まったハイネス……ダークサイドハイネスが現れ戦闘となる。
もうこの時点で鬼のように強い。
ハイネスを倒すことでゲームクリア……とはいかず、そこに
変色した三魔官達が現れ、カービィ達がハイネスを襲ったと早合点し三人一斉に戦いを挑んでくる。
この際パルルティザーヌはいつものあだ名である
「ずんぐりピンク」とは呼ばず、
「星のカービィ」と呼ぶほどに覚悟を決めているのが感じ取れる。
彼女たちが本モード最後のボス。戦闘の詳細とその強さは
三魔官(星のカービィ)を参照。
☆結末
そして三魔官シスターズを倒すことでようやくクリア。
そこまでに集めていたフレンズハートの個数によって結末が変わる。
また、エンディング問わず一度クリアすることでアルティメットチョイスにデデデも顎が外れるレベルの最高難易度が追加される。
倒れた三魔官達に一切の反応を見せず、そのまま右に歩いていくカービィ達。
すると残された三魔官の体から紫の瘴気が溢れ出し……
……そしてそのままスタッフロールへと入る。
三魔官から瘴気が溢れ出すシーンでは
星のカービィ64のバッドエンドムービー「バイバイ」の、
女王が怪しげな笑みを浮かべるシーンのSEが流れる。
スタッフロールで出てくるボスは本編EDと同じデデデ大王で代わり映えしない。BGMも
星のカービィ3のバッドエンドのBGMのアレンジ「THE END…?」ととことんBAD尽くしである。
設定面から鑑みても彼女たちを待ち受ける結末に救いがあるとは考えづらく、非常に後味が悪い。
一度クリアすれば4つのディメンションに入れるようになるので、何度もチャレンジしてフレンズハートを集めよう。
カービィの頭上に今まで集めたフレンズハートが集まり、巨大なフレンズハートが形成。
それを三魔官にぶつけることで浄化される。
そして正気に戻った彼女たちの祈りにより、フィールドは崩壊しつつも美しい元の姿を取り戻す。
全てが終わったところで
ワープスターが現れ、カービィ達は帰っていった。
このときルージュは手を振っている。かわいい。
そしてワープスターからあふれたひとつのハートがハイネスに降り、なんとハイネスも浄化される。
三魔官は彼に駆け寄っていき……
……そしてスタッフロールへと入る。
スタッフロールでは観客席に三魔官がいるほか、途中で出てくるボスがなんとマルクに変更。原作完コピの動きで翻弄してくる。
BGMも明るい曲調となり、これをもって大団円のハッピーエンディングを迎えられる。
なお、フレンズハートを全部集めていると特別なイラストが見れる。
そしてハッピーエンドを迎えることで、三魔官シスターズがドリームフレンズとなる。
さらに新たに3種類のイラストが追加される。ピースはまた集める必要があるが、その苦労に見合うイラストが見られるだろう。
☆余談
- タイトル及び祭壇で流れるBGMは緊迫した曲調からわかりにくいが、実は本作メインテーマ「ティンクル☆スターズ」と「フレンズフィールド」のアレンジ。後半パートがグルメレースっぽいが意図的に寄せたのかは不明。
- 逆にフレンズハートを全く集めずにクリアするには、最低でも8個は取得せざるを得ない配置になっている。
- コンセプトアートでは「Another Dimension Challange(仮)」と書かれており、ファイナルディメンション解放後と思われる絵では、床の模様が星の夢戦の背景のようになっている。
追記・修正は別次元の英雄となってからお願いします。
最終更新:2025年03月30日 00:22