デンデ(ドラゴンボール)

登録日:2024/02/23 Fri 16:17:00
更新日:2024/12/16 Mon 18:51:07
所要時間:約 10 分で読めます





タッカラプト・ポッポルンガ

プピリット・パロ!


デンデとは漫画ドラゴンボール』の登場人物。

CV:鈴木富子(Z-少年期)/結城比呂(Z-青年期・GT他)/平野綾(改・超・DAIMA)、後藤恵里菜(DAIMA・ミニ時)



【概要】

ナメック星人(龍族)の子供で初登場はフリーザ編。名前の由来は『デンデンムシ』から。
フリーザ一味ドラゴンボールを強奪する目的で彼の村を襲撃しフリーザの側近ドドリアに殺されそうになった所を、孫悟飯クリリンに助けられたのが彼らとの初邂逅。
そのまま悟飯&クリリンと同行して戦闘面でこそ非戦闘員に近いものの、ナメック語の通訳、最長老との橋渡し役、フリーザ戦でのZ戦士の回復といった重要な役割を幾つもこなしたれっきとしたフリーザ編でのキーパーソンの一人である。
人造人間編終盤以降はピッコロと同化して消滅した神様に変わり新しい地球の神に就任した。

【人物】

最長老108番目の子供で龍族タイプのナメック星人の子供。『カルゴ』という弟がいる。ナメック星人には性別という概念がないが地球人の感覚でいえば『少女』より『少年』に近い人物。
直接戦闘は大の不得手で作中戦う描写はないが(彼の戦闘力に関しては後述)、最長老から力を引き出された事により、どんな重傷を負った者でも一瞬で治癒できる治癒能力や、Z戦士にも引けを取らない飛行能力を持つようになった。この治癒能力がフリーザとの決戦に挑むZ戦士に大変重宝されることになる。


【原作での活躍】

◇フリーザ編

フリーザ一味がドラゴンボールを強奪する為に彼の村を襲撃しドドリアらが彼以外の村人を皆殺しにして一人残ったデンデはドドリアに殺されそうになるが、それを影で見ていた悟飯が我慢の限界を越えたことにより救出に赴くことになる。*1

ドドリアに追いつかれそうになるがクリリンの太陽拳により3人は辛くもドドリアから逃走することに成功。そのまま悟飯&クリリンに同行し最長老との橋渡し役となる。
悟飯とクリリンは彼を救出したことで最長老やネイルの信用を得て、最長老からドラゴンボールの譲渡や潜在能力を解放して貰えると言った恩恵を受けることが出来た。

やがて最長老から悟飯とクリリンの願いを叶えるためにはデンデの力が必要と判断されたことで、デンデは二人の元へ行くことを命じられる。
その際にフリーザとすれ違っているが、フリーザはデンデを『チリの一粒ぐらいはほっておきますか』と放置したがこれが後にフリーザにとって致命的な大誤算に繋がってしまうことになる。

二人の元に辿り着いたデンデは二人の願いを二つ叶えること*2に成功するが、その直後に最長老が寿命で死亡した事によりドラゴンボールはただの石となってしまう。
この一件で願いを横取りされたフリーザは大激怒し全員を皆殺しにすることを宣言しZ戦士とフリーザとの死闘が幕を開けることになる。ちなみに冒頭の言葉はこの時に願いを叶える際に言った呪文である。

フリーザとの戦いはまさに苛烈な死闘でクリリン・悟飯・後に救援に来たネイルと同化したピッコロ、全員重傷を負うものの、デンデの治癒能力のお陰でなんとか首の皮一枚繋いでいる状態であった。

なお、この治癒能力に目をつけたベジータが自身を瀕死にしてから回復してもらうことで超サイヤ人になろうと目論んだが、*3
ベジータナメック星人を殺していた(ツーノ長老の村の者を皆殺しにした)ことを理由に、デンデは治療を拒否した。
しかし、ベジータがいないと状況を打開できないと言う理由でピッコロら3人からも説得されしぶしぶベジータを治療した。*4

自分が瀕死に追い込んだZ戦士達が次々に回復した事を訝しむフリーザであったが、デンデがピッコロを治療している場面を目撃したことで、復活したからくりに気づき最終形態になった後に即座にデンデをデスビームで打ち抜いて殺害した。

死亡したデンデだったが、地球のドラゴンボールの願いにより蘇生し、最長老から界王が立案した『悟空フリーザを除いたナメック星にいる全員を地球に転移させる』という願いをポルンガに告げる重要な役割を命じられる。
当初はデンデが願いを言う前にフリーザに『このフリーザ様を不老不死にしろ‼』と先に願いを言われてしまうが、ポルンガはナメック語以外での願いを受け付けなかったため不発に終わる。
そして後からナメック語で願いをポルンガに告げたデンデの願いの方が適用され、『悟空とフリーザを除いたナメック星にいる全員を地球に転移させる』という願いは成就するのであった。

地球転移後は最長老の死を見届け、その際にピッコロがネイルと同化した事に気づいた。ナメック星人の面々はドラゴンボールが復活するまでブルマに招待されブルマの家で暮らすことになる。
後にサイヤ人との戦いで死亡した3人の復活に協力し、3人の蘇生を見届けた後デンデも他のナメック星人と一緒に旅立っていった。


◇人造人間編

人造人間と戦う為にピッコロが神と同化する決断を下した事で神様が消滅し、ドラゴンボールも使用不能となる。
その穴埋めとして悟空は新しい地球の神様が必要だと考え、瞬間移動でナメック星人が新しく暮らしている惑星に赴き、神様になってくれるナメック星人を募集することになる。

長老ムーリがデンデを推薦したことでデンデも地球の神になる決意をし悟空と共に神様の宮殿に行くことになる。
そこで悟飯やクリリンとの再会を喜び合い、新しい神様となったデンデは石ころとなったドラゴンボールに力を復活させるという初仕事を、叶えられる願い事の数を三つに増やすと同時に願い事二つ分で今まで通り複数人の死者蘇生も可能とするカスタマイズもこなし、ピッコロからも優秀な龍族だと感心されていた。
本人も地球の神になった理由は悟飯やクリリンと再会したがっていた事が大きな理由な模様。


魔人ブウ

ブウ編序盤では悟飯から天下一武道会の誘いが来るが本人は『僕は戦士タイプじゃない』との理由から断り、悟飯のグレートサイヤマンの服装を複雑な表情で見ていた。ちなみにこの頃からデンデも体が成長している。
ブウ編中盤では悟空の仲間達の宮殿への避難を認め避難場所を提供するが、後に魔人ブウ(悪)が宮殿に襲撃してきて悟空の仲間達は全員チョコにされ食べられ死亡してしまう。
しかしデンデだけはミスター・ポポが地上に逃がすというファインプレーを行った事で生き延びることが出来た。*5

地上へ逃げ生き延びることに成功したデンデは悟飯達に再会し、デンデ自身は直接戦闘こそ出来ないものの悟飯の治療等戦いのサポートをし悟飯に貢献。
悟飯がブウ(悪)に吸収された後は悟空とベジータが合体したベジットVSブウの戦いをミスター・サタンと共に見物していた。

やがてブウ(純粋)が地球を破壊し消滅させた事で戦いの場は界王神界に移る。デンデもミスター・サタンと共に悟空とベジータに連れられ瞬間移動し界王神界に避難できた事で難を逃れる。
この際ベジータが悟空に対して仲間よりデンデ&サタンを先に助けた事を責めていたが、結果論ではあるが仮にこの二人を見殺しにしていたら詰んでいたので怪我の功名だったと言える。

その後は、悟空&ベジータVS魔人ブウ(純粋)の死闘を老界王神キビト界王神と共に見物していた。
ベジータの立案した作戦によりナメック星に行き、地球の状況を把握していたナメック星人のお陰でナメック星のドラゴンボールで願いを叶える事が可能であった為、ベジータから『破壊された地球を元に戻す事』と『魔導師バビディが地球にやってきた日から死亡した者を極悪人を除いて生き返らせる』という二つの願いを叶えることを命じられデンデもそれに従う。

上2つの願いを叶えた後、サタンの呼びかけにより元気玉のエネルギーも集まりつつあったのだが、肝心の玉を撃つ悟空の体力が足りなかった。
デンデ自ら悟空の回復へ向かおうとするが、キビト界王神の瞬間移動はインターバルを要するためナメック星から取って返すのは不可能*6
そこで一つ残っている願いを悟空の体力回復に使う事に決め、ポルンガによって悟空の体力回復がされたことで悟空が特大の元気玉を魔人ブウ(純粋)に放つ事ができ、ブウを消滅させる事に成功し最終決戦は決着するのであった。

サタンと共に直接戦闘にこそ参加していないがデンデも魔人ブウ撃破に貢献した立役者の一人となった。
この頃にはフリーザ編の時にはあったベジータに対する蟠りもなくなったみたいで、悟空からベジータの治療を頼まれた際には素直に応じていた。


【GT・神と神・超での活躍】

地球の神を続投しているが、ベビーに操られベビーに悟空たちの集めた究極のドラゴンボールを渡してしまうなどあまり活躍は見られなかった。
なお、界王神から超神水を浴びせられてベビーの洗脳が解けて正気に戻っている。正気に戻った後は悟空が地獄に落ちた際に地獄にいたピッコロと力を合わせて悟空を地上に返した。

酔っ払った悟飯が銃弾はじきの余興を行った際の流れ弾により怪我をしてしまったビーデルの治療をし、その際にビーデルが妊娠している事に主要人物で一早く気付く。

人造人間17号の居場所を聞きにやってきた悟空に17号の居場所を教える。
17号のいる島の近くの村に魔人ブウの生まれ変わりであるウーブが住んでいることを悟空に教え、悟空に『いずれ弟子にしてみては?』と提案する。


【余談】

  • 彼の戦闘力について
原作ファンからは『結局彼の戦闘力はどの程度なのか?』と議論されることがある。
ブウ編中盤でポタラでの悟飯や天津飯との合体が不可能になった後、悟空がミスター・サタンと合体するか悩む場面があるが、その際に「デンデは戦士じゃねえ」と即座に対象から除外したことから直接戦闘力自体は『もしかしてと同じぐらいなのか?』と判断する読者もいる。

一方でZ戦士にも引けを取らない高速移動や治癒能力といった特殊能力が使える時点で本気で戦えばそれなりに戦え『程ではなくても、無印時代の大ボスぐらいはあってもおかしくないのでは?』と推測する読者もいる。
フリーザ編時はともかく、地球の神就任後はミスター・ポポから『最低限の戦闘能力は身に着けておけ』と描写外で訓練を受けた可能性もある。
まあ彼の具体的な戦闘力数値は未だに謎なので『作者のみぞ知る』が一番正しい結論なのだが。

ゲームドラゴンボール ザ ブレイカーズ」においては、戦闘力5の一般人や戦闘力8の世界チャンピオンに混ざってサバイバーとして参戦。
仲間を瞬時に回復するスキルも条件を満たせば他のキャラも使えるようになる。
サイバイマンにヤムチャされたり、バイクに乗ったり、世界チャンピオンのごとくぶっ飛ばされてダメージを無効化したりと、お祭り作品らしくやりたい放題している。

  • 友人になりたいキャラ
作者からも結構気に入られているキャラの一人の模様で、作者が『友達になりたいキャラ』の一人に彼の名を挙げている。





追記・修正は神様がデンデでも構わない人にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ドラゴンボール
  • ドラゴンボール登場人物項目
  • ナメック星人
  • 神様
  • デンデ
  • 鈴木富子
  • 結城比呂
  • 平野綾
  • 神様と言ってもデンデだぞ
  • ヒーラー
  • 縁の下の力持ち
  • 何故かなかなか立たなかった項目
  • 初登場がフリーザ編
  • 龍族
  • 優秀
  • キーパーソン
  • 最長老108番目の子供
  • 友達になりたいキャラ
  • 後藤恵里菜
最終更新:2024年12月16日 18:51

*1 当初クリリンはフリーザ一味の強さに怯え助けに入るつもりはなかった

*2 ピッコロを蘇生させる事と蘇生したピッコロをナメック星へ転移させる事

*3 死亡寸前まで追い込まれてから回復すれば戦闘力が増大するというサイヤ人の特性がある為

*4 この時の治療後にベジータから『このくそガキが‼ぶっ殺されなかっただけありがたく思え!』と蹴飛ばされている

*5 ここでデンデが死亡するとドラゴンボールが消滅することになるので詰む

*6 この瞬間移動できない理由が元気玉による体力の消耗であるとセリフで言及があるため、たまに「キビト界王神の体力を回復させればよいのでは?」などとツッコまれたり、「「元気」の消耗はいわゆるMPで治癒能力の対象外」などと考察されることもある。もっとも、仮にそれでなんとかできたのだとしてもポルンガの最後の願いのことすら頭に残ってないほど焦っている状況であるため、矛盾した展開というわけでもないが。