パトリック・ザラ

登録日:2017/09/21 Thu 02:11:26
更新日:2020/02/29 Sat 12:26:16NEW!
所要時間:約 11 分で読めます






終わるさ、ナチュラル共が全て滅びれば戦争は終わる!!

これはその為の戦いだ! 我等はその為に戦っているのだぞ!

それすら忘れたか、お前は!!



機動戦士ガンダムSEED』の登場人物。


プロフィール

誕生日:C.E.26年
年齢:45歳
身長:185cm
体重:75kg
所属:プラント最高評議会
役職:国防委員長→最高評議会議長
CV:有本欽隆


人物

第一世代コーディネイター。パトリックだからといって炭酸とは何の関係も無い。
C.E.71時点のプラントのディセンベル市(初等教育全般、軍関連を担当)代表であり、プラント最高評議会にもザフトの軍事部門を預かる国防委員長として名を連ねる。
評議会強硬派の筆頭であり、コーディネイター至上主義者。

主人公の一人アスラン・ザラの実父。 でも全然似てな(ry。
元々ナチュラルへ嫌悪感を持っていたが、妻のレノア・ザラを血のバレンタイン事件で喪ってからはより強硬なナチュラル排斥の思想に走っている。


大西洋連邦内の生まれであり、第一次コーディネイターブーム以降続いたコーディネイター問題の渦中でその人生を歩んできた。
ブルーコスモス等の反コーディネイター活動が激化する中、自身の能力を活かしてコーディネイターの居場所作りに奔走。
ラクス・クラインの父であるシーゲル・クラインとはL5コロニーの建設事業で出会って以来30年来の親友であり、
後のザフトの前身となった政治結社「黄道同盟」の結成等で共にコーディネイターの国家であるプラントを築き上げた盟友。

政略結婚的な意味合いが強いとはいえ、互いの子供同士を婚約させる等、戦争前までは良好な関係を築いていた。

しかし、シーゲルが出生率の低下等「コーディネイターの限界」の対策をナチュラルへの回帰による方針を取ったのに対し、
パトリックは「コーディネイターの英知で対処出来る」と考え、高性能の人工子宮を用意する等、徐々に主義主張を違えていった。
地球連合との戦争でも、どちらかというと穏健派*1で戦争の早期終結を目指すシーゲルに対して、パトリックはプラント評議会強硬派の筆頭であり、政治的には敵対関係にある。


プラント内でもパトリック程の強硬姿勢には賛同しない市民も多いものの、
傘下であるザフトの「プラントの独立を指向し、その為の軍事力も保有する政治結社」という性質上反ナチュラル思想を強く持つ者が多く、開戦後は戦禍の拡大に伴い特に強い支持を得ている。
また、ザフト内部でも高い能力を持ち、自身の協力者となりえる者には通常の指揮系統とは異なる個人的な繋がりを持っており、特にラウ・ル・クルーゼとはよくコンタクトを取っている。



作中での行動

本編以前

上記の通り、コーディネイターとナチュラルの確執が渦巻く時代の中を生きてきた。
プラント建設後、レノアと結婚しアスランをもうける。
レノアとアスランが月にいた時も仕事で飛び回っており、二人がナチュラルであるヤマト夫妻と付き合う事には難色を示していた。

その後、開戦の気運が高まる中で二人をプラントへ呼び戻すが、血のバレンタインでレノアは帰らぬ人となる。
以降、ナチュラルへの嫌悪は強い憎悪となり、プラントでのコーディネイター至上主義・反ナチュラル思想の筆頭として連合との戦闘を牽引する。

レノアが存命の頃はアスランとどのような父子関係を築いていたかは不明だが、レノアが亡くなってからは関係は冷え込んでおり、
小説版ではアスランは「会う度に『(自分の求める)水準に達していないが、息子はこれしかいないのだから仕方がない』と言わんばかりの視線と態度を向けられた」と語っており、
パトリックの内心が本当はどんなものだったのかは分からないものの、アスランを委縮させるような冷たい接し方であったのは間違いない。


C.E.71(『SEED』)

国防委員長として登場。
ヘリオポリス崩壊やGに関する最高評議会ではクルーゼから事前に受け取った情報を操作*2、連合の戦力の脅威を示し穏健派の主張を封じ込める等、当初からやや強引な手法を見せる。
直後のラクスの行方不明事件でも、婚約者であるアスランを捜索に向かわせる政治的なパフォーマンスを行った。

彼女を助け、ヒーローのように戻れ、ということですか?

もしくは、その亡骸を号泣しながら抱いて戻れ…かな?

その後、シーゲルの任期が切れた事で行われた選挙により、最高評議会議長へと就任。
直後発動されたオペレーション・スピットブレイクでは、評議会に無断で目標地をパナマから連合本部が存在するアラスカ基地へ変更し、連合戦力の壊滅を謀ったが、
クルーゼによって情報が連合に漏らされ、サイクロプスにより、連合の防衛戦力諸共ザフトの戦力の多くが奪われてしまう。
更に時を同じくして、決戦に向け開発させていたNジャマーキャンセラー(NJC)搭載型MSであるフリーダムガンダムを、ラクスの手引きで侵入者に奪取されてしまう。

これらの痛手が重なりナチュラルへの憎悪が加速度的に増していき、この辺りから平静を装いながらも敵対者とナチュラル殲滅の狂気がより強く表に出る様になった。
その為、フリーダムの件を口実にしてクライン親子に暗殺命令を秘密裏に出してシーゲルを暗殺*3
同時に、シーゲルと親交の深かった評議会議員や関係者にまで嫌疑を掛けて穏健派を追放し*4評議会を掌握し、事実上の独裁を始めるといった、かなり強引な行動に出ている。

そして、久し振りに本国へ帰ったアスランにジャスティスを与え「フリーダムの奪還または破壊、及び接触した組織・施設の排除」を命じ、地球へととんぼ返りさせた。
この過激とも思える命令はフリーダムのNJCに関する技術漏洩を恐れての事だったが、前述の通りNJCは自分が開発を推し進めていた物であり、そのツケを払う形になっている。

その後アスランはプラントに帰還するが、フリーダム撃墜の任を果たすどころかジャスティスをどこかに置いて来た上で帰還するという(パトリックからすれば)意味不明な行動をし、
さらに対面した際、アスランが自身の上記の行為への詰問を無視してこれまで感じていた戦争への疑問と批判をぶつけてきたことでパトリックは激怒。
言い争いの末、向かってきたアスランの肩を銃で撃ち、二人の関係は完全に決裂。
本記事冒頭のセリフはその場面の一部を抜粋したものである。
直後、アスランはエターナルでラクスやバルトフェルドと共にプラントを脱出。
結果、パトリックにはナチュラル殲滅とそれに付随した憎悪を強める事となった。


そして、ボアズ攻防戦で連合が核攻撃を行った事に激昂し、続く第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において秘密裏に建造していたジェネシスを使用。
僅か二射で連合軍を壊滅状態にまで追い込む。*5


ジェネシス照準! 目標、地球大西洋連邦首都、ワシントン!

2度の攻撃で地球軍は既に壊滅状態となっていたのだが、パトリックは尚も地球連合とナチュラルを根絶やしにすべく、大西洋連邦の首都ワシントンに第三射を照射する命令を下す。
それは地球の自然環境と生物の半数に加え、戦争に何ら関わりの無い一般市民、そして急進派にとっても同胞である、ジェネシスの射線上に未だに残っているザフト部隊と地球に住まうコーディネイターの同胞や地球に駐留する友軍兵まで巻き添えにする事を意味していた。



議長! この戦闘、既に我等の勝利です! 撃てば地球上の生物の半数が死滅します! もうこれ以上の犠牲は――うっ!?

……奴等が、敵はまだそこにいるのに……何故それを討つなと言う!?

討たねばならんのだ! 討たれる前に! 敵は滅ぼさねばならん! 何故それが解らん!?


この命令にはさすがにコントロールスタッフも困惑し、見かねた側近のレイ・ユウキに制止されるも、パトリックは無言で彼を銃撃して黙らせ、自らジェネシスの発射操作を行う。
だが、その途中で瀕死になりながらもパトリックの凶行を止めんと最後の気力を振り絞ったユウキの銃弾を受け、致命傷を負う。
あまりの出来事にオペレーターたちが逃げ出した後、司令室に乗り込んできたアスランとその恋人のカガリに最期を看取られることになるが、絶命する瞬間までジェネシス発射を命じ続け、
最期の最期までナチュラル殲滅の妄執に囚われ続けたまま、その人生を終えた。
小説版では自分を看取る人物がアスランであるということすら気付いておらず、アスランは「最期まで、父は自分を見ようとしなかった」という切ない心境で父を看取っている。



本作の2年後を描いた続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、ザフトを脱走した彼の信奉者達*6により、
ユニウスセブンを地球に落下させようとする『ブレイク・ザ・ワールド事件』が引き起こされてしまうなど、その影響は強く響いている。


この様にクルーゼの掌で踊らされていた事もあるとはいえ、
『ガンダムSEED』の戦いが泥沼化した一端を担っており、殲滅以外の意見は耳を傾ける事もしなかった為、視聴者にとっては「狂気の独裁者」の印象が非常に強い。

但し、息子のアスランに対しては立場上、上官と部下としての態度を崩そうとせず頑なな態度を取り続けていたものの、彼なりの愛情と期待を抱いていた模様。
上述の通り、小説版ではアスランは会う度に不甲斐ない自分に父は失望していると感じていたが、逆に言えばずっとアスランに期待し続けていたとも考えられ、
終盤に自身の命じた指令がアスランを撃つことに繋がることをクルーゼに指摘された際には一瞬絶句し、苦虫を噛み潰す様な表情を浮かべた後に「構わん!」と告げる等、
アスランと本格的に敵対することになった後も、息子と戦うことに関して思う所がある素振りも幾らか見せている。

また、高山瑞穂氏による漫画版や小説版では、妻のレノアがいない世界など必要が無いとする彼の心境も描かれており、
こちらでも完全に人間味の無い人物という訳でもない。
TV版におけるアスランとの確執も、妻を亡くした事でナチュラルへの憎悪に囚われたまま、大切な肉親であるアスランと接する機会を得られなかった事が大きかったのだろう。

因みに、高山氏の漫画版ではアスランがジェネシスを破壊した事に感化された部下達により、拘束される結末を迎えている。
但し、同氏の『SEED DESTINY』では冒頭でTVシリーズの結末が描かれており、続編とは実質繋がってはいない模様。



ゲーム作品

スーパーロボット大戦シリーズ

概ね原作通りなのだが、コーディネイターの優位性に絶対的な自信を持つ故か異星人や怪獣等、人外の脅威を軽視し過ぎる言動をほぼ毎回しており、
その為か原作以上に現実が見えていない無知な司令官の様にしか見えない。
実質「第二の三輪長官」(ネタ方向の意味で)と呼んでも過言ではないだろう。

実際のところ、(他作品の悪役にも言える事ではあるが)スパロボの様な人外魔境の勢力が入り混じった世界観で、
なお『SEED』終盤の展開を再現するにはパトリックをその様な風に描かなければシナリオを原作通りに進められないという
クロスオーバーの事情」も大きいと考えられる。


星間連合(キャンベル・ボアザン・バーム・ゼーラ・ムゲの連合)と密約を結び、地球へ宣戦布告。
モビルドールゴーストを戦力として利用したり、バッフ・クランの軍勢が現れても一向に侵攻を止めようとしない等、
宇宙全体が大変な時なのに全く空気を読めていない状態だった(前作までの物語もあるので猶更である)。
因みに、ドバ・アジバ(バッフ・クラン総司令)とは中身の共通点が多い。

挙句、宇宙怪獣の規模までも全く把握していない様で、こんなセリフが飛び出す始末。

見たか、ナチュラル共! これが我等の力だ!
このジェネシスと月のイージス…そして、BMIIIが有ればSTMCも恐れるに足らん!

…本作のOPムービーで原作での驚異的な存在をアピールしていた事を考えると失笑しか出ない。
もしも実際に宇宙怪獣の群れを目の当たりにしてしまったら。卒倒間違い無しだろう。
そもそも、ジェネシスの次に挙げている二つの兵器はプラントオリジナルの兵器じゃない辺りもなかなかツッコミどころである。

概ね原作通り。 オルファンを地球側の兵器とでっち上げ、ジェネシスの標的にする。

第一部では木連を密かに支援しており、それが発覚した事で血のバレンタイン事件を引き起こしてしまう事となる。
第二部では火星の後継者と同盟を結ぶが、ヤキン・ドゥーエ戦に現れたイバリューダーを前にしても、ナチュラル殲滅の好機と考え放置してしまう。
当然、ザフトの戦力だけでは外敵には対抗出来ないと断じられ、射殺された。

『DESTINY』のみの参戦なので既に故人であり、名前だけ登場。
原作同様、嘗ての戦争で多大な被害を齎した極悪人として認知されている様で、
ハザードがアスランを糾弾する口実にパトリックの存在を持ち出すも、正論で論破されてしまう場面がある。

  • X-Ω
Zマスターを前にしても、ジェネシスを連邦軍に向けて撃とうとした。
当然、兵士達から銃撃を受けて死亡。 更にこの後、ジェネシスはヤキン・ドゥーエ要塞ごと機械昇華されてしまう。
「あんな化け物はどうとでもなる!」と豪語していた直後にコレである。機械昇華された件については流石に少しかわいそう。
イベントクエスト「大決戦! 地球を守る戦士達」では、アスランにより失脚させられた。
死亡しない分、当クエストでの扱いが一番マシと言えるかもしれない。




思い知るがいいリア充共。

この編集が、我等アニヲタWiki(仮)の創世の光と成らん事を!

ジェネシス、追記・修正!



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