ブレイク・ザ・ワールド(ガンダムSEED DESTINY)

登録日:2023/03/15 Wed 14:09:00
更新日:2025/03/05 Wed 11:50:31
所要時間:約 12 分で読めます





さあ行け! 我らの墓標よ!

嘆きの声を忘れ、真実に目を瞑り、またも欺瞞に満ち溢れる世界を!

今度こそ正すのだ!



ブレイク・ザ・ワールドとは『ガンダムSEEDシリーズ』の舞台となるコズミック・イラ(C.E.)の世界で起きた事件。
アニメ本編では『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のPHASE-5からPHASE-7にかけて直接描写され、各外伝作品でも描かれている。



目次





概要

C.E.73年10月3日に起きたユニウスセブン残骸の地球落下事件を指す。
また、この事件によって生じた一連の被害を含める場合もある。


先の第1次連合・プラント大戦序盤に起きた血のバレンタイン事件の際に破壊された、プラントのコロニー・ユニウスセブン
事件後その残骸はプラント群のあるL5宙域から漂流し、地球の引力圏に引かれ構築されたスペースデブリの集まり、通称「デブリ(ベルト)」の一部と化していた。
原型を留めているのは天秤型構造体の半分だけという半壊状態であるものの、元がコロニーという超巨大構造体故、デブリ帯に漂う人工物の中でも最大級の代物であった。
だが、その軌道は「百年単位で安定している」という計算が出されており、プラントや地球などに直近で害を及ぼす可能性は無いとされていた。

しかし、安定軌道にあったはずのユニウスセブンの動きが突如として変化、その進行ルート上には地球が存在していた
この異変に気付いたプラントは即時に地球各国に事態の報告と避難勧告、そして動員可能なザフトの戦力を投入し、ユニウスセブンの破砕作業を行った。
だが作業中のアクシデントによって完全に破砕することは叶わずに、その破片は地球に降り注ぎ、地球の広範囲に甚大な被害をもたらした。

この事件こそが『SEED DESTINY』における物語、そしてナチュラルとコーディネイターとの間に2度目の大規模な武力衝突を招いた元凶である。



事件までの流れ

まず何故ユニウスセブンの軌道が変わったかだが、これは不幸な偶然でも自然の天災でもない。
その実態は一部の過激派コーディネイターたちによって引き起こされたテロだったのである。
ユニウスセブンの残骸は最大長8km*1に及ぶ超巨大構造体であるが、テロリストらは「フレアモーター」と呼ばれる装置を各部に配置、
残骸全体を巨大な磁場で包み込み、更に飛来した太陽風の磁場との干渉を利用して地球に向けて推進させたのが真相であった。

このテログループを構成するコーディネイターたちは血のバレンタインの際、自らの家族や親類、友人を喪ったかつてのザフト兵だった。
彼らは前大戦中その復讐のためにザフトで戦い続けていたのだが、彼らが信奉するパトリック・ザラ議長*2は暴走の末に暗殺され、また暗殺と前後し穏健派のクライン派がクーデターを成功させて、強硬派のザラ派は派閥まるごと失脚。
クライン派が主導することになったプラントは地球連合と停戦条約を締結する。
戦後のプラント最高評議会もクライン派の流れをくむギルバート・デュランダルが議長の座に着き、地球連合との融和路線を目指す方針になっていた。
復讐心に囚われた彼らはこの方針に到底納得出来ず*3、プラント本国の意向を無視して軍を脱走し独自に地下活動を開始。
遂には自身の家族たちの墓標とも言うべきユニウスセブンの落下作戦、つまりは地球へのコロニー落としを画策したのである。

そして、彼らの復讐の対象はナチュラルだけでなく和平に賛同した同族のコーディネイターにも向けられていた。
破砕作業に当たったかつての同胞ですら容赦なく葬る復讐鬼となって世界に牙を剥いたのである。
言うなれば、クライン派により排除されたザラ派、より正確にはパトリック・ザラ信奉者の暴走というべきものであった。


そして戦いへ

作戦当初原因は把握出来ていなかったものの、既に移動し加速を始めたユニウスセブン残骸の軌道を修正することは不可能であったため、ザフトは残骸そのものを破壊し個々の小デブリに変えることで地上への被害を極力抑えるという対処方針を決定。
このユニウスセブンの破砕作業を任されたのはザフトのジュール隊であり、現場にMS部隊でスペースデブリ破砕装置・メテオブレイカーを複数運び込み作業を開始しようとしていた。

しかし、天災と予想されたこの事件の背後にいたテログループのMS隊も密かに現場に潜伏しており、作業開始直前に彼らの急襲を受けてしまう。
ジュール隊はザフト内トップクラスの部隊だが、このテロリストたちも前大戦を生き抜いた強者たちで、予想外の奇襲だったこともあり劣勢に陥り、作業を進めることは困難となってしまう。
しかも、直後には事件を聞きつけ威力偵察がてら現場を訪れたファントムペインのロアノーク隊の介入、
続いてザフト側にもミネルバ隊が増援として駆け付けるが、結果として更なる大混戦を招くこととなった。

だがエースパイロットたちの参戦で数の利を得たザフト側が徐々に戦局を握り破砕作業も進行。
遂にメテオブレイカーでユニウスセブンを真っ二つにすることに成功するが、依然その脅威は無くなった訳ではない。
戦況の不利とザフトの目的が破砕作業だと知ったファントムペインは撤退を始めたものの、残ったテロリストたちは玉砕覚悟となって抵抗の激しさは増していった。
そして、ザフト側はこれ以上の決定打を撃つことが出来ないままユニウスセブンは限界高度に至ってしまう。

ミネルバ艦長タリア・グラディスは艦を地球に降下させると共に陽電子砲タンホイザーによる破壊を試みる。
同時にこの作戦に志願したアスラン・ザラも帰還命令より先にギリギリまでメテオブレイカーを用いての破砕作業を敢行し、シン・アスカもまた彼の助力に徹する。
しかしそれを最後まで阻止せんとテロリストリーダーのサトーとその仲間たちが、彼らの前に立ち塞がる。
怨念と復讐の権化と化したサトー達の猛攻によりメテオブレイカーの多くが破壊され、
残った最後の一本も無力化*4され、アスランたちも離脱を余儀なくされる。
そしてミネルバの主砲をもってしても残存する大型破片を砕き切ることは叶わなかった。

結果、ユニウスセブン残骸がそのまま落ちるという最悪の事態を防ぐことは出来たが、大気圏で燃え尽きることのなかった破片の多くは地球上の各地に降り注いだ。

落下による被害範囲は凄まじい規模となり、直接の破片落下による凄まじい衝撃波や異常気象、津波などが各地で発生した。
特に地球中央部の赤道付近の被害は計り知れない物があり、北京に至っては完全に消滅してしまった。
またパルテノン神殿やコロッセオといった世界各地の歴史的建造物も多大な被害を受けている。
地球はエイプリルフールクライシス以来の未曽有の大被害を受けてしまったと言っても過言ではなく、人々に文字通り「世界が壊れてしまった」と思わせるほどの大事件となった。



その後

上記のような被害の一方、ファントムペインからこの事件の実行犯がザフト所縁のコーディネイターテログループである情報と証拠を得たブルーコスモス二代目盟主にして、ロゴス代表のロード・ジブリールは、これ幸いと事件から間もなく大西洋連邦を通じて事件の情報を世界中に発信。
プラントもこの情報を大筋で認めたため、前大戦終結から鳴りを潜めていた世間の反コーディネイター主義を再び発熱させることに成功する。
この影響で各地でデモやテロが多発。

そして地球連合も「テロリストの死亡」というプラントからの報告の受け入れを撤回したうえで、賠償金やプラント自治権の事実上の剥奪などの要求を行い、当然プラントはこれを拒否。
地上の混乱によるテロ事件の頻発など世論の不安を背景にプラント脅威論を掲げた地球連合は、遂に停戦を事実上破棄。
勢いのまま部隊を動かし一気呵成にプラントを落とすべく再び核攻撃を実行した*5

ところが虎の子のクルセイダーズ(核攻撃部隊)はザフトの新兵器であるニュートロン・スタンピーダーによって全滅し、作戦は完全に失敗。
(核攻撃を主導したのが地球連合のどの国家のよるものかは曖昧になっている)

またその一方で、前大戦の惨禍や和平条約の名残や各陣営の尽力もあり、前述の惨状を受けても前大戦のようなコーディネイター撲滅の勢いが燃え上がることはなかった。
それはあくまでも利益優先のジブリール以外のロゴス幹部は当然として、最も反コーディネイター色の強い旧プラント理事国3国でも同様。その中でも前大戦中最も苛烈だった大西洋連邦ですら比較的穏健派な大統領が就任しており*6、例外ではない。
そのためある程度は戦争を煽れたものの大局的にはジブリールの思惑通りには全くならず、(デュランダルが本性を晒すまでは)前大戦のような地球とプラントの総力を賭けた終末戦争にまでは発展せずに済んだ。


そして物語中盤。
戦局に焦れたジブリールは新型巨大兵器を用いてベルリンでの戦いに臨むも、同時にそこに住む一般人を大量虐殺する蛮行を侵してしまう。
結果これをギルバート・デュランダルに逆手に取られ、自身がやったことをそのまま返されるが如く、この虐殺を全世界に報道され、しかもこれをやったのは他ならぬロゴスであるとご丁寧に顔写真付きで報道されてしまった*7
これにより、地球・プラント間の戦いの元凶はロゴスであると全世界中の民は思い込まされ*8、ナチュラル・コーディネイター関係なくロゴスのみを打倒するという余りにも分かり易く、そして凄惨窮まる構図となった*9

またロゴスは地球産業に幅広く携わっていた巨大組織なので、それに関わっていない地球国家はほぼ存在せずオーブですら例外ではなかった。
このロゴス狩りの結果地球経済は大混乱に陥ることとなったが、当然この結果もデュランダルの策の一つで、地球を牛耳る立場を成り代わることをもくろみ自身の野望を達成するためのものだった(アニメ劇中でもこのことについて言及されている)。



外伝作品での描写

『DESTINY ASTRAY』

作品中盤に事件が発生。
同時にユニウスセブンでの出来事と並行しテログループの別動隊がジャンク屋組合が保有していたジェネシスαによる地球攻撃を目論み襲撃を行うも、アメノミハシラからの救援によって失敗。
今度はジャンク屋組合側がジェネシスαによるユニウスセブン破砕を図るがテスタメントの妨害に遭いこちらも失敗に終わった。

その後ユニウスセブンは落下してしまうが、現場に紛れ込んでいたロウ・ギュールがレッドフレームMJで破砕作業を行っていた他、オーブに落下しそうになった大型破片に対しロンド・ミナ・サハクの命令でイズモが体当たりを行い軌道修正を行った。

また事件前にジェスはサトーら脱走兵に取材すべく接触を試みているが、脱走兵らはジェスの言葉に耳も貸さず攻撃したので失敗している。


C.E.73 STARGAZER

地球への破片落下直後から物語が始まっており、各地への被害と混乱の様子が描写された。
ここでなんとニューヨークの株式市場が低調ではあるものの機能していることが台詞から窺える。ニューヨークは水没して壊滅状態のはずなのだが……
また、事件の影響で水没したフォルタレザ市街地においてジン タイプ インサージェントによる市民への無差別テロ攻撃が行われた。



ゲームでの扱い

SDガンダムGジェネレーションシリーズ

DESTINY初参戦のPORTABLE以降、シナリオ型式の作品であれば必ずステージとして選ばれる序盤の鬼門。
味方はインパルス含むミネルバ隊、アスラン搭乗ザク、イザーク&ディアッカがいたりする。なのでかなり潤沢な味方陣営に思えなくはないが、広大なステージに対し分布されたメテオブレイカーを守らないといけない。
対して敵側のジン・ハイマニューバⅡ型は逐次増援として現れるため、現存ユニットを倒しつくしても油断はできない。ましてメテオブレイカーは友軍ユニット扱いだが、攻撃や防御はおろか支援防御すらできないので、近寄らせない事を第一に考える必要がある。
更に途中経過でファントムペインが参戦する場合が多い。彼らは第三軍扱いだったり敵軍としてテロリストと一緒にこちらへ攻撃するなどマチマチだが、さっさと迎撃に回らないと積極的にメテオブレイカーを破壊しにくるため厄介。


GENERATION of C.E.

作中再現ステージの多い本作においてもやはり登場。
やはりメテオブレイカーの破壊阻止がメインミッションとなる。
ミッションをクリアーすると専用ムービーが流れ、サトーの悲痛な思いの吐露と散るジン・ハイマニューバ2型の背景に、地球へ落下していくユニウスセブンの姿が流れていく。


スーパーロボット大戦シリーズ

『DESTINY』における戦端となった事件であるため、原作終了後でない場合はゲーム序盤の山場として再現されている。大体はスーパーロボットも加えた大所帯でのメテオブレイカーの破壊阻止となる。

Scramble Commander the 2nd』では『DESTINY』初参戦に伴い初再現。なお、今作ではストーリー上レイはここだけのスポット参戦。
ダブルマジンガーダンクーガといった特機(スーパーロボット)の活躍によって原作よりも破片が細かく砕かれて流星雨となり、原作ほどの被害は出なかった。それでも連邦の反コーディネーター派が元気に活動し始める事態となった。
また、ゲッタードラゴンを見て「なんて、デカさだよ、こいつらのマシン」と驚くシンも印象深い。サイズ差がゲーム上でダイレクトに表現されるスクコマならではである。

Z』ではセツコ編序盤にて起こり、ほぼ同時期に地球上で「時空振動弾」が作動したことでその衝撃により、次元の壁が壊れ幾多の平行世界が融合し、「多元世界」が誕生した原因となった。まさしく世界(world)破壊(break)されたわけである。
ゲーム中でもサトー達の他、ティターンズとファントムペイン、更にガイゾックが敵増援として登場し混戦となる。
またその際にユニウスセブンは大特異点と化しており、最後にはサイコフレームを中心に集められた多元世界の人々の意志によって時空修復が行われた。
第2次Z』『第3次Z』では「大時空振動」と呼ばれる方が多くなっている。
余談だが、サトーはここだけの出番なのに何故かカットインがあるなど妙に優遇されている。アスランで倒すとifルートフラグが立つので1周目でifルートを目指すなら倒しておこう。

K』では自軍が地球不在の間に起きたため、ゲーム上ではステージになっていない。

L』ではサトー達だけでなくユニウスセブンの残骸に潜んでいた擬態獣までもが妨害に現れる。
それを見たファントムペインは原作とは違い登場後即撤退する。アビスとカオスの機体グラ用意してないから仕方ないね
また、『Endless Waltz』が同時参戦している影響かモビルドール仕様のトーラスを出してくるクロスオーバーがある。『L』の世界観においてはサトーとカーンズ、デキムは同志だったようだ。絶対カーンズとデキムに利用されてただけだろ
一方で原作とは違いハイネが専用ザクファントムに乗り込んでジュール隊に合流し、他にもアレックスはカガリがボロを出さないので正体が露見していなかったため、
このタイミングで自らがアスラン・ザラである事を明かしてザクウォーリアを借り受ける形に変更されている。
なお、使えて当然と言わんばかりにSEEDも発動できるため、最初から本気のアスランとプレイヤーから評される事に。
アスランが超本気なためか、サトーの扱いがZに比べて軽い感も否めない
また、ここで鉄也グレートマジンガーが駆け付けて参戦する……が、旧グレート*10は宇宙適応Bでユニウスセブンは月面扱いのため空を飛んでいると宇宙にいる扱いとなって全力を出せないのでとっとと地上に降ろそう。
クリアだけなら6基あるメテオブレイカーを3基生存させていればいいが、6基すべてを防衛していると後々の意外な隠し要素のフラグになる。原作と違いボルテス(S.M.S所属)が居るため、「鉄壁」をかけてメテオブレイカーをガッチリ守ろう。
クリア後は一鷹が大気圏に突入してしまったシンとアスランを助けに行くか、退避するかでルート分岐。
退避するルートでは隠しフラグが一切ないのに対し、助けに行くルートでは隠し要素を一つ確定させる事ができる*11ため、拘りがなければ助けに行った方が後々面倒がなくなる。
なお、旧グレートが宇宙で全力を出せないと言ったが、ここで鉄也どころかマジンガーチーム全員強制的に宇宙ルートに行く羽目に。


SDガンダムバトルアライアンス

ブレイクミッション「強襲、阻止限界点」にてミッションデータが壊れた影響で0083の星の屑作戦と混線する形で再現された。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II

ステージの1つに崩壊したユニウスセブンがある。
高低差が大きく引っかかりやすいステージであり、CPUもよくビルや崖で足を取られている姿が見られる。
サトーもパイロットとして登場しており、原作さながらの激情を見せつけてくれる。
…が、PS2版の「PLUSモード」にてサトーの好感度をMAXにすると、「優しい父親」を思わせるような穏やかな笑みを見せてくれる。
怒りに支配された彼が見せるその表情を見て、彼が単なる悪人ではなく「優しいゆえに狂った」というのがわかるようになっている。

余談

大きな戦乱と戦乱の間でテロリストのトーたちが地球を攻撃しようとするという構図から、
ブレイク・ザ・ワールド事件はデラーズ紛争オマージュではないかと見られている。
そのデラーズが行動の正当化を一応は意識していた一方、憎悪と狂信をストレートに吐き出していたサトーの様子はC.E.という社会の一面をよく示していると言えるだろう。

この事件は確かに復讐に駆られたサトー達が犯した暴挙だが、問題はそんなに単純なものではない。
まず数十人しかいないテロリスト風情が本当に彼らの力と独断だけでユニウスセブンを落とせたのか。
プラントは本当にユニウスセブンの軌道変更にギリギリまで気づけなかったのか。
そもそも何故サトー達はプラント本国やザフトに気付かれずに生き永らえ、旧式とはいえカスタマイズも含めて最新鋭機&エースパイロットの組み合わせを相手にしても充分に戦えるMSを揃えたりなど、反乱が出来たのか。

疑問は尽きない。
そして本当に誰一人この事態に事前に気付けなかったのか。
作中では明言されていないし、予想の範囲の話にもなるのだが、この後の展開を考えると疑念が絶えない事態である*12

前大戦の『機動戦士ガンダムSEED』はナチュラルとコーディネイターが互いを憎悪し合って終末戦争にまで至った。
今回の『DESTINY』は明確に何が悪いか、誰が悪いかを定められて、それに従うかの如くナチュラルもコーディネイターも関係なく一致団結して民衆は指示された敵を葬ったのである。
その姿は魔女裁判のごとしであった。
ただ、この二つに共通しているのはごく一部の者たちが自身の目的や世界を成就させんが如く人の業を利用、扇動した結果とも言える。
C.Eではナチュラルやコーディネイターの差別問題ばかりに着目されがちだが、根本はもっと単純かつ根深い、そして現実でも往々にして起こりうることも如実に表している。

ただキラ・ヤマトやアスラン、ラクス・クラインカガリ・ユラ・アスハも語っているが、
どれだけ悲惨なことになろうとも、例え戦いが永劫終わらなくとも、誰かに命じられるままに動いていては人の未来は無いということの証左でもあるし、
この事件のように人の憎悪、怨念が世界の危機を齎すなら、同時に人の意思がそれらを食い止めていることも描写されており、世界はそんなクソッタレばかりなことではないことの現れでもある。






我らの追記・修正、今度こそナチュラルどもにぃぃぃぃっ!!



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  • ※土曜夕方18時です。
最終更新:2025年03月05日 11:50

*1 天秤型構造体の底部

*2 サトー曰く「我らコーディネイターにとってパトリック・ザラのとった道こそが唯一正しきもの」

*3 「軟弱なクラインの後継者どもに騙されて、ザフトは変わってしまった」と述べている。

*4 正確には設置準備が完了しないまま彼らの妨害を受け、意図せず作動してしまった事でユニウスセブンに決定打を与えられなかった

*5 この攻撃は11月の出来事。つまり事件から僅か一か月程度で各地の混乱も収まらぬ内の軍事行動であった。

*6 大西洋連邦大統領のジョゼフ・コープランドはロゴスの影響が大きいので指示に従う場面もあるが、プラントとの戦争は公約通り望むところではなく、ジブリールからの部隊派遣要請を断る場面すらある。

*7 確かに似た手段だが、先のユニウスセブン事件は「一部の」コーディネイターの仕業という形なっているので、これを持って全コーディネイター撲滅に導くことなど絶対に無理だったのである。逆にこちらは他ならぬロゴスとブルーコスモス(ジブリール)の仕業なので、言い逃れもなにも出来なかったのである。さらに、事情を知らなかったとは言え、直轄のファントムペインが破砕作業を妨害した=テロ行為に加担しており、プラントばかりに責任を追及するのはお門違いである。

*8 決して全ての戦争はロゴスが元凶という訳ではない。更に言えば当のロゴス幹部から見てもジブリールの行動は終始反発されたり浮いたものだった。

*9 公表されたロゴスメンバーの一部は、武装発起した暴徒に殺されるなど常軌を逸した行動も数多く見られる

*10 OVA版なのでグレートマジンガーに試作型とオリジナル機の2種類が存在し、試作型が旧グレートとユーザーから呼ばれている。

*11 この隠し要素自体は後々改めてフラグを立てる事ができるが、そこでもルート分岐が起きる。ここで成立させてしまえば後でフラグが立たないルートに行っても問題がなくなる利点がある。

*12 明らかに誰かが支援していたと思われるが劇中ではメタ的な事情からか明言されていない。ちなみに小説版ではハッキリと誰が「黒幕」か書かれている。