ベガ星連合軍との戦いが終わって一年経ったある日。
宇門邸で暮らす兜甲児は星空を見上げつつ、フリード星再興のために
地球を去ったデュークフリードとマリアの兄妹に思いを馳せていた。
同時刻、宇宙科学研究所で当直の職員が読んでいる新聞で、強盗が宝石店を襲い警備員を殺害、
宝石を残らず持ち去ったという事件が報じられていた。
その頃、街では強盗団、豹の爪(パンサークロー)がまたしても宝石店を襲撃、警備員を殺害し宝石を奪っていった。
車で逃げる豹の爪だが、その後を
バイクに乗った少女が追う。
少女は空中元素固定装置を体内に持つアンドロイド、如月ハニーである。
銃撃を躱しつつ車に迫るハニー。
だがその時、バイクのサイドミラーに奇妙な人影が映る。
その途端、バイクのハンドルを握るハニーの手の自由が効かなくなった。
バイクは壁に激突、炎上するが、如月ハニーはキューティーハニーに
変身し、豹の爪を倒し、宝石を取り戻す。
先程現れた奇妙な人影を訝しがるハニーに、再び人影が車のサイドミラーから語りかけた。
デーモン族の戦士と名乗るその人物、妖獣エバインは、この強盗事件自体がハニーをおびき出すための罠だと語る。
驚くハニーの背後のマンホールから蔦が現れ、ハニーに絡みついた。
ラフレールと名乗る異形の女に花粉を吹き付けられ、ハニーは眠らされてしまった。
エバインとラフレールはハニーを連れ去ろうとするが、そこに一台のバイクが現れた。
バイクには一人の青年が乗っており、エバインとラフレールに臆することなく、久しぶりだなと話しかける。
この青年こそ、人類を滅ぼすために暗躍するデーモン族と人知れず戦い続ける、不動明だった。
不動明はデビルマンに変身してエバインとラフレールを追い払い、ハニーを救う。
場面は変わり、一夜明けた宇宙科学研究所に警報が鳴り響く。
多数の
未確認飛行物体が大気圏に侵入してきたのだ。
スクリーンに映し出されたのは、大気圏に突入するスペイザーだった。
どうやら多数のUFOに追われているようだが、UFOから妨害電波が発せられており、連絡が取れない。
スペイザーだけが地球に来たことを不思議がる兜甲児の脳裏に、助けを求める声が届けられる。
その声は紛れもなくマリアのものだった。
コックピットを拡大してみると、確かに乗っているのはマリアだった。
マリアを救うため、兜甲児はダブルスペイザーで出撃する。
逃げるスペイザーがUFOに追いつかれ、捕まったところに、ダブルスペイザーが駆けつけた。
ダブルスペイザーの猛攻に、UFOは一時撤退する。
後を追おうとするダブルスペイザーに、大型UFOから投下された宇宙怪獣が襲いかかる。
その宇宙怪獣は、かつてゲッターチームと交戦し、メンバーの一人である
巴武蔵の命と引き換えに倒された空魔獣グランゲンだった。
謎のUFO襲来の知らせは、新科学要塞研究所にももたらされ、剣鉄也はグレートマジンガーで出撃する。
兜甲児はグランゲンと戦うが、ダブルスペイザーの攻撃力ではグランゲンに有効打は与えられず、苦戦する。
そこへ、グレートマジンガーが到着した。
グランゲンをグレートマジンガーに任せて、兜甲児はマリアの救助に向かう。
グレートマジンガーはグランゲンの柔軟な体とパワー、怪光線に苦戦しつつも、なんとかマジンガーブレードでグランゲンを倒す。
助けられた礼を言うハニーに、不動明は人間の愛に触れたことで魔王ゼノンを裏切り、デーモン族と戦い続ける自らの経緯を話し、注意するよう促す。
その時、突如巨大な爪が不動明に襲いかかった。
それはかつてデビルマンと戦い、マジンガーZに敗れて死んだはずの妖獣シレーヌの爪だった。
不動明を捕らえ、飛び去るシレーヌ。
残されたハニーはデビルマンを救うために、ハニーフラッシュの掛け声とともに変身し、バイクでシレーヌの後を追う。
今までの恨みを晴らすべく、ゆっくり殺すために不動明を捕らえたまま飛ぶシレーヌだが、その行く先にある東京タワーには、スナイパーに変身したハニーが先回りしていた。
ハニーはスナイパーライフルを取り出し、引き金を引く。
発射された銃弾は、シレーヌの右目を撃ち抜いた。
痛みで怯んだシレーヌは、不動明を落とす。
そのチャンスを逃さず、不動明はデビルマンに変身した。
傷のために十分な
巨大化ができない状態ながらも、シレーヌを圧倒するデビルマン。
止めの一撃を放とうとした時、背後から新たな妖獣が現れる。
それは、やはり以前デビルマンが倒したはずの、妖獣サイコジェニーだった。
サイコジェニーは髪の毛でデビルマンを拘束し、その間にシレーヌが激しく攻め立てる。
そこへ、ハニーがデビルマンを救うために援護射撃を行った。
サイコジェニーがハニーの射撃に気を取られて、一瞬拘束が緩んだ。
その隙に、デビルマンはデビルウイングを展開、サイコジェニーの髪の毛とシレーヌの腕を切断する。
そしてサイコジェニーを投げ飛ばし、デビルビームで倒した。
更にデビルマンは逃げるシレーヌを追い、右の翼を引きちぎる。
だがシレーヌは突如現れた飛行要塞ナバローンに逃げ込み、取り逃がしてしまう。
更に、デビルマンがシレーヌを追撃している間に、如月ハニーがエバインに捕らえられてしまった。
救助したマリアが回復するのを待ちつつ、行方知れずのデュークフリードとグレンダイザーを案じる一同。
一方その頃、
新早乙女研究所では
ゲッターロボGの整備が行われていた。
ゲッターロボ本来の目的である、宇宙開発用ロボとして活用するためである。
平和が来たことを実感しつつ、平和を取り戻すために戦ってきた戦友たちに思いを馳せるゲッターチーム。
その時、警報とともに早乙女研究所に攻撃が加えられた。
スペイザーを追撃してきた円盤群が襲ってきたのだ。
だがゲッターロボGは整備中であり、外装を組むのにどんなに急いでも3時間はかかる。
その時、リョウが地下に修復した旧ゲッターロボがあったのを思い出した。
あくまで実験機のために武器は何も積んでいないのだが、何もしないよりはマシだと出撃する。
出撃したイーグル号、ジャガー号、ベアー号は
合体してゲッター1となり戦うが、格闘戦しかできない状態では次々押し寄せてくるUFOを倒しきれず、発射されたチェーンで動きを封じられてしまう。
そこへ、司令船である大型円盤が現れた。
その円盤は、仲間である巴武蔵が命を落とした苦々しい戦いの記憶とともに、忘れられない形をしていた。
円盤は、以前の戦いにも投入された結合獣ボングを内部から出撃させた。
ボングは動けないゲッターロボを攻撃する。
ゲッターロボは腕を吹き飛ばされ、ハヤトが負傷してしまった。
止めの一撃を放とうとするボング。
その時、地上からの砲撃がボングに命中し、狙いが逸れた。
砲撃は文次が密かに修復していたゲッターナバロン砲によるものだった。
文次は再びゲッターナバロン砲を撃ってボングを撃破するが、UFOの反撃でゲッターナバロン砲は破壊されてしまった。
だが文次が時間を稼いている間にミチルがレディコマンドで出撃、ゲッターロボを捕らえているUFOを破壊、ゲッターロボはオープンゲットして拘束から抜け出す。
再びゲッター1に合体して、レディコマンドから受け取ったトマホークでUFO群を次々に破壊し、大型円盤の片翼を切断する。
円盤は撤退していくが、ハヤトが負傷している状態ではゲッターチームも追撃を断念せざるを得なかった。
早乙女博士やゲッターチームは、やっと訪れた平和がまたしても壊されつつあることに落胆しながらも、かつてと同様にマジンガーチームと共同戦線を張るべく、連絡をとるように指示する。
同じ頃、マリアを保護して帰還した兜甲児は、剣鉄也からあの
宇宙人達が、かつて地球を侵略してきた、ベガ星連合軍以上に恐ろしい宇宙人であることを知らされる。
その時、マリアの意識が戻ったという知らせが入った。
どこかの山奥にある豹の爪の日本支部「幻城」、その奥の玉座にシスタージルが座っている。
そしてその前には、多数の異形の人影が跪いていた。
妖獣イヤモン、メグ、ガンダー、ゾルドバ、ベラ、マーメイム、いずれもかつてデビルマンが倒してきたデーモン達である。
シスタージルはラフレールから、エバインがハニーを捕らえたという知らせを受ける。
ハニーの空中元素固定装置があれば、金塊や宝石を好きなだけ作り出すことが出来ると喜ぶジル。
そこへ、宝石だけではなく兵器も作り出せると何者かが言う。
それは兜甲児の宿敵、Dr.ヘルだった。
Dr.ヘルは、ハニーの体から空中元素固定装置を取り出して解析し、より強力な空中元素固定装置を開発して、無敵の機械獣軍団を作り出すことを目論んでいるのだ。
日本にはグレートマジンガーやゲッターロボG、デビルマンがいると不安要素を口にするジル達に対して、Dr.ヘルは次の手は打ってあると不敵に笑う。
意識が戻ったマリアの口から、今回の襲撃の犯人が語られる。
侵略者の正体、それはダムドム星人だった。
ダムドム星人とは、かつてベガ星連合軍と勢力を二分したこともある凶悪な宇宙人である。
皮肉にも、抑止力となっていたベガ星連合軍がグレンダイザーによって壊滅したため、地球侵略を再開したのだ。
マリアはこれまでの経緯を語る。
一ヶ月前、フリード星の再興は順調に進んでいた。
地球から去る日、吾郎から貰った種も花を咲かせ、美しい花畑ができていた。
地球に残してきた兜甲児を想うマリアに対してデュークは、一度地球に報告に行くから一緒に行くかと誘う。
また兜甲児に会えることに喜ぶマリア。
スペイザーの中でもウキウキが収まらない様子だったが、突如大量のUFOがスペイザーの行く手を遮った。
デュークフリードは、それがダムドム星人のものであることをひと目で見抜く。
大型円盤からグランゲンとボングが現れ、スペイザーを攻撃した。
デュークは妹を逃がすため、そして地球の危機を伝えるため、グレンダイザーで出撃した。
だが二体の思わぬ能力と連携に、グレンダイザーは捕らえられてしまった。
科学要塞研究所では、突然レーダーが機能を停止するというトラブルに見舞われていた。
炎ジュンがこのことを剣鉄也に報告しようとした時、多数の水中ミサイルが科学要塞研究所に着弾した。
ミサイルを放ったのは、ミケーネ帝国の戦闘要塞デモニカだ。
バリヤーで攻撃を防ごうとするが、出力が半分しか上がらず、ミサイルを防ぎきれない。
エネルギー室に様子を見に行く炎ジュンの前に姿を現したのは、死んだはずのヤヌス侯爵だった。
炎ジュンはヤヌス侯爵が再び姿を見せたことに驚きつつも、襲ってきたキャットルー軍団を蹴散らす。
逃げるヤヌス侯爵を追って外に出る炎ジュンだが、これは罠であり、大型のボディーに乗り込んだヤヌス侯爵の爪が炎ジュンを襲う。
巨大な爪による一撃で吹っ飛ばされ、気絶した炎ジュンを前にして、ヤヌス侯爵は高笑いした。
兜甲児は宇門源蔵に、マリアから聞いた話を報告する。
剣鉄也はダムドム星人をミケーネ帝国やベガ星連合軍以上の脅威であるとして、地球侵略を阻止するために先遣部隊の即時殲滅を主張する。
だが兜甲児は、それよりもデュークフリードの救出が先だと訴えた。
剣鉄也は、デュークフリードが敵に捕らえられている確証はなく、後手に回れば不利になるのはこちらだと言い、二人の意見は対立する。
その時、ゲッターチームから連絡が入り、科学要塞研究所と連絡が取れないことを知らされる。
急いで科学要塞研究所に戻るべくグレートマジンガーを発進させるが、それを鏡の中から偵察していたエバインがDr.ヘルに報告した。
報告を受けたDr.ヘルはヤヌス侯爵に連絡を取り、グレートマジンガーを倒す作戦を実行に移す。
科学要塞研究所に向かって飛ぶグレートマジンガーに、突如攻撃が加えられた。
それは、炎ジュンの愛機ビューナスAによる攻撃だった。
突然の攻撃に驚きながらも、冷静にビューナスAの攻撃を迎撃する。
戸惑う剣鉄也に、科学要塞研究所を占領したヤヌス侯爵から通信が入り、それは紛れもなく本物の炎ジュンとビューナスAであると知らされる。
僅かでも抵抗すればビューナスAを自爆させると脅されたグレートマジンガーを、ビューナスAが激しく攻撃する。
その様子をモニターで見ていた光子力研究所の弓さやかは、二人を助けるためにダイアナンAで出撃した。
宇宙科学研究所では、マリアがシャワーを浴びようとしていた。
あの時、自分が浮かれすぎていなければダムドム星人の攻撃を予知できていたのではないかと自分を責めるマリア。
その時、
鏡に映るマリアの表情が不気味に歪んだ。
部屋を整理していたひかると兜甲児の耳に、マリアの
悲鳴が届く。
慌てて駆けつけた兜甲児が見たのは、妖獣エバインの下僕である腕に捕らえられたマリアだった。
エバインの能力により、兜甲児の腕も操られてしまう。
そこへひかるが駆けつけ、光子銃で鏡を破壊した。
兜甲児は逃げるエバインを追い、光子銃で仕留めた。
ダイアナンAは
ボスボロットを伴って、グレートマジンガーとビューナスAが戦っている場所へと急ぐ。
その頃、グレートマジンガーはビューナスAの猛攻に、ついにスクランブルダッシュを破壊されてしまう。
ビューナスAは墜落したグレートマジンガーを踏みつけ、破損した背中に手を突っ込み内部の機械を引きずり出す。
そこへ、ダイアナンAとボスボロットが到着した。
以前ボスがヤヌス侯爵に操られた時、頭部に取り付けられた機械によるものであることを思い出し、それを外せば
洗脳が解けるのではないかと考える。
剣鉄也の要請で発射されたミサイルがビューナスAに命中し、動きが一瞬止まった。
その隙に頭突きでビューナスAのキャノピーを割って乗り移り、炎ジュンを気絶させて、操っていた装置を外すことに成功する。
計画の失敗をうけて、ヤヌス侯爵は
人質の職員もろとも科学要塞研究所を爆破しようとする。
その時、ゲッターポセイドンが現れた。
ゲッターポセイドンはフィンガーネットでキャットルー軍団を蹴散らすが、ヤヌス侯爵はデモニカに逃げ込み、逃走を図る。
ゲッターポセイドンはストロングミサイルで攻撃するがあまり効果はなく、逆にデモニカのミサイル攻撃に圧倒される。
そこでゲッターライガーにチェンジし、ミサイルの届かない地中から接近して攻撃を仕掛ける。
だがデモニカの分厚い装甲には、ゲッターライガーの
ドリルでも傷一つ付けられない。
ゲッターチームの苦戦を見ていた剣鉄也は、科学要塞研究所にグレートブースターの射出を指示する。
背中が破壊された状態では
合体は出来ないが、やって来たグレートブースターに掴まってゲッターロボGのもとへ急ぐ。
到着したグレートマジンガーは、グレートブースターでデモニカの装甲を破ったところにシャインスパークを打ち込むように言った。
だがそれは、一歩間違えればグレートマジンガーまで吹き飛んでしまう危険な賭けだった。
それでも、デモニカを破壊するにはそれしか方法がない。
ゲッターチームも覚悟を決め、ゲッタードラゴンにチェンジする。
ミサイルを掻い潜って接近し、グレートブースターを投げつける。
そして、ゲッターロボGのシャインスパークが打ち込まれた。
デモニカはヤヌス侯爵もろとも大爆発を起こした。
破損したグレートマジンガーの修理をしつつ、一同は改めて死んだはずのヤヌス侯爵が現れたとこに戦慄を覚えた。
ヤヌス侯爵が甦ったということは、一緒に死んだはずの地獄大元帥も蘇ったのではないか。
一同の脳裏を不吉な予感が過る。
幻城の一室に、如月ハニーは捕らえられていた。
だがハニーは、良からぬことを考えた見張りが鍵を開けたところを、脱走に成功する。
変身に必要なペンダントを探すハニー。
やっとペンダントを見つけたハニーだが、
落とし穴に落とされてしまった。
そして落とし穴の先には、シスタージルが待ち構えていた。
兜甲児は、牧場家でつかの間の休息をとっていた。
大介のことは心配いらない、それに地球にはグレートマジンガーやゲッターロボがいると、甲児を安心させようとする一同。
そうしているうちに、なぜ今はマジンガーZに乗っていないのかと尋ねられる。
兜甲児は言った。
マジンガーZは十分に戦った。
だからもう戦いから開放してゆっくり休ませてやりたいのだ、と。
死んだはずのシスタージルが姿を現したことに驚くハニー。
シスタージルは、デーモン族は呪術によって蘇らせたものであり、ハニーの空中元素固定装置を解析してより強力な空中元素固定装置を作り出すつもりであることを語る。
空中元素固定装置は平和のためにあるのだと言うハニーに、シスタージルが差し向けたユニコーンクローとバズソークローが襲いかかる。
深夜の牧場家のマリアの部屋の天井に、一つの目が現れた。
それは妖獣ガンダーの目だった。
ベッドのマリアに近付くガンダーだが、マリアは襲撃を予知しており、隠し持っていた光子銃でガンダーを倒す。
一安心するマリアだが、突然窓を破ってラフレールの蔦が襲いかかった。
物音を聞きつけて駆けつけた兜甲児は、蔦を焼き切ってマリアを救うが、怒ったラフレールは正体を表し、二人を殺そうとする。
その時、牧場家を張り込んでいた不動明が現れた。
不動明はデビルマンに変身し、逃げるラフレールを追う。
兜甲児もひかるにマリアを任せて、ダブルスペイザーのもとへ走った。
デビルマンはラフレールをこともなげに倒す。
だが突如、背後から攻撃が加えられた。
後ろにいたのは妖獣シレーヌだ。
だが月明かりに照らされたシレーヌは、以前とは様子が違う。
再び現れたシレーヌは、失った部分に機械を取り付け、サイボーグ化されていた。
シレーヌはレーザー攻撃と遠隔操作が可能な爪でデビルマンを圧倒し、前回の恨みを晴らすべくデビルウイングを引きちぎった。
さらにシレーヌは、傷付いたデビルマンを連れ帰ってDr.ヘルに改造してもらい、自分の忠実な下僕にすると言い出す。
そして、最初に牧村美樹を殺せと命令してやる、と。
そんなことをさせるものかと反抗するデビルマンの抵抗する意思を削ぐために目をえぐり出そうとするが、森の中から何者かが投げた剣がシレーヌの左目に突き刺さった。
痛みでシレーヌが怯んだ隙に、今のシレーヌは大きさを変えられないという点を見抜いたデビルマンは、素早く大きさを変えて死角に回り込み、デビルビームを放つ。
だが傷のために満足にデビルビームを撃てず、シレーヌを倒しきれない。
そこへ、兜甲児のダブルスペイザーが助けに入った。
兜甲児はデビルマンを翼に掴まらせて共に逃げるシレーヌを追い、同時攻撃で撃破に成功する。
幻城の地下では、変身できないハニーをシスタージルが激しく責め立てていた。
鞭で滅多打ちにされたハニーは気を失い、再び捕らえられてしまう。
地上に降りた兜甲児は、かつて共に戦ったデビルマンと数年ぶりの再開を果たす。
そこへ、デビルマンにデーモン族の動きを教えた内通者が姿を現した。
それは、デビルマンを愛したためにデーモン族を裏切り、妖獣マグドラーに処刑されたはずのララだった。
不動明はララからもたらされた情報を兜甲児に話す。
それによると、今世間を騒がせている犯罪組織、豹の爪がDr.ヘルと結託し、
世界征服に乗り出したという。
豹の爪の首領パンサーゾラは、呪術によって女デーモン達やミケーネ帝国のヤヌス侯爵、シスタージルを蘇らせ、術によってコントロールし、作戦の尖兵としたのだ。
ただし、この作戦には誤算が一つあった。
それは、デビルマンの味方となったララまで蘇らせてしまった点である。
ララの裏切りを知る妖元帥レイコックが蘇らなかったこともあって、ララは幻城を抜け出してデビルマンと再会、Dr.ヘルと豹の爪の企みを伝えたのだ。
この情報によって多くの謎が解けたが、それでもわからないことがある。
それは、Dr.ヘルがどうやって蘇ったのかということだった。
それはララにもわからなかったが、どうやらダムドム星人が関与しているようだ。
不動明は空中元素固定装置を体内に持つ如月ハニーが豹の爪に捕らえられ、このままでは取り返しのつかないことになると警告するが、傷のために今は動けそうにない。
そこで、兜甲児は自分がハニー救出に向かうことを決意する。
不動明の手当てをひかるに任せ、ララの案内で幻城へバイクで向かう。
幻城では、ハニーの解剖が行われようとしていた。
これはDr.ヘルに無断で行われており、シスタージルは初めから空中元素固定装置を独占するつもりだったのだ。
ジルは解剖する前にハニーの電子頭脳から空中元素固定装置の情報を引き出そうとする。
しかしハニーの深層意識下の記憶は
暗号化されており、無理に解析しようとした結果、装置がダウンしてしまう。
勝手な手術を行おうとした上に装置を破損させたジルはDr.ヘルを激怒させてしまい、制裁を受ける。
そこへ、裏切ったララに手引きされた兜甲児が接近しているという知らせが入った。
Dr.ヘルはデーモン達に二人を始末するよう命じる。
幻城に近付くバイクを迎撃するために、妖獣メグとベラが現れた。
だがララの助言を受けた兜甲児は、危なげなくメグとベラを倒し、機械獣ギグロスS4を破壊した。
兜甲児の能力に戦慄と怒りを湧き上がらせるDr.ヘルは、シスタージルに兜甲児の抹殺を命じる。
ララが作り出した人形を囮にして幻城に入り込んだ二人は、探索を続けていた。
ララのマイペースさに振り回されながらも、ついに二人はハニーを発見する。
だが逃げる途中で豹の爪に発見され、塔の上部へ追い詰められる。
なおも逃げ続ける三人の前に、ユニコーンクローとバズソークローが立ち塞がった。
兜甲児は敵をララとハニーから遠ざけるために、一人でアンドロイド二体を引きつける。
その頃、甲児の危機を察知したマリアは、傷を押して甲児の元へ向かった。
奮戦する兜甲児だが、さすがにアンドロイドには敵わず、追い詰められる。
その時、意識を取り戻したハニーが現れた。
ハニーはララが持ち出していたペンダントを使ってキューティーハニーに変身し、ユニコーンクローとバズソークローを倒す。
ハニー
復活を許してしまい、Dr.ヘルはシスタージルに責任をとってこの事態の収集を命じる。
だがジルは、背中を見せたDr.ヘルの胸を
剣で貫いた。
豹の爪も空中元素固定装置も自分ひとりのもの、そう宣言するジルだが、その時胸を貫かれたヘルが起き上がった。
Dr.ヘルの右目からは、異形の生物が顔をのぞかせていた。
シスタージルの悲鳴を聞いたハニーはその方向へ走る。
そこには、刺し殺されたシスタージルの死体だけが残されていた。
そして、ジルの
死とともに幻城も倒壊を始める。
ララを探す二人だが、ララはイヤモン、ゾルドバ、マーメイムに捕まっていた。
ララを人質にされた二人は抵抗できず、ハニーはイヤモンに剣を奪われる。
シスタージルの死とともにデーモン達に与えられた仮初めの命も消えようとしていた。
デーモンは二人を道連れにするために襲いかかる。
一瞬の隙をついたキューティーハニーはララを助けるが、イヤモンは奪った剣で兜甲児を殺そうとする。
そこへマリアが駆けつけ、光子銃でイヤモンを倒す。
怒ったゾルドバは巨大化してマリアを殺そうとするが、そこへ傷を回復したデビルマンが現れた。
ゾルドバはデビルマンに倒され、残ったマーメイムもキューティーハニーに倒された。
幻城の倒壊を、脱出した五人は見届ける。
豹の爪は壊滅したのかと問う兜甲児に、ハニーはパンサーゾラがいる限り豹の爪は滅びないと答える。
不動明も、いずれデーモン族の新たな刺客が来ることを予期している。
だが不動明もキューティーハニーも、平和を守るために絶対に負けないことを改めて誓う。
そして、マジンガーZも平和を守るために戦いたいはずだと、兜甲児に再びマジンガーZに乗ることを促した。
皆で兜甲児を説得する中、ララだけが一歩下がった所にいる。
ララを呼ぶ不動明だが、ララの体はだんだんと透けていった。
ララに与えられた命も、終わりを迎えようとしているのだ。
兜甲児もハニーも、自分達を助けてくれたララの消滅を悲しむ。
不動明はララに礼を言い、またいつでも生き返ってこい、そう言葉をかけ、皆で消えゆくララを見送った。
大型円盤に乗るダムドム星人は、手駒を全て失った以上、今回の作戦は失敗だと言う。
しかし、戦闘獣のボディーと合体して地獄大元帥となったDr.ヘルは、まだ手はあると言い返す。
ならばこっちも勝手にやらせてもらうと、双方は別々に行動を開始した。
宇宙科学研究所が、地球に落下してくる
隕石の姿を捉えた。
コンビナートに落下した隕石から、かつてダムドム星人が送り込んできたギルギルガンが姿を現す。
ギルギルガンは周囲の鉄を手当たり次第に食べ始める。
ゲッターロボGが出動して攻撃を仕掛けるが、トマホークを食べられてしまった。
やがてギルギルガンは第二形態へと成長する。
成長しきる前に一気に倒したいところだが、周囲に爆発物が多すぎてシャインスパークは使えない。
そこへ、グレートマジンガーが援護に向かっているという知らせが入る。
ゲッターチームを助けるために急行するグレートマジンガーとビューナスAを足止めするために、ダムドム星人の大型円盤が現れた。
グレートマジンガーはビューナスAを先に行かせるが、ビューナスAは途中で地獄大元帥の乗るナバローンに遭遇してしまい、多数の機械獣に捕まってしまった。
ギルギルガンは以前よりも頑丈になっており、ゲッターロボを上回るゲッターロボGの攻撃もまるで効かず、逆にギルギルガンの攻撃に苦しめられる。
そこへ大型円盤を倒したグレートマジンガーが到着した。
ついに第三形態に成長したギルギルガンを前にして戦闘態勢に入るが、先に到着しているはずのビューナスAが来ていないことに動揺する。
その頃光子力研究所にはナバローンと機械獣、そして機械獣に捕らえられたビューナスAが接近していた。
炎ジュンを見殺しには出来ないと、弓さやかは教授が止めるのも聞かずにダイアナンAで出撃した。
そこへ、地獄大元帥から通信が入った。
地獄大元帥は、ダムドム星人としての正体を明かし、今度は自分達が地球を侵略すると宣言する。
そして、炎ジュンを人質にして光子力研究所を明け渡すよう要求した。
しかし、光子力エネルギーと超合金ニューZが地獄大元帥の手に渡れば全てが終わる。
そう考えた弓教授は、炎ジュンを見捨ててでも要求を拒否する苦渋の決断を下す。
要求を拒否された地獄大元帥は、炎ジュンの脳を戦闘獣に組み込み、グレートマジンガーに殺させると言い、ジュンを切り刻もうとする。
そこへ、ダイアナンAが攻撃を仕掛けた。
だがダイアナンAだけではナバローンはびくともせず、出撃してきた機械獣軍団にダイアナンAは破壊され、さやかも捕まってしまう。
弓さやかを人質にした地獄大元帥は、用済みとなった炎ジュンを投げ捨てた。
真っ逆さまに落下していく炎ジュン。
だがそこへデビルマンが現れ、ジュンをキャッチした。
更に、機械獣に捕まった弓さやかをキューティーハニーが救った。
ダブルスペイザー、マリンスペイザー、ドリルスペイザーも到着し、機械獣軍団を全滅させる。
ナバローンの中に退避した地獄大元帥は、奥の手を投入する。
奥の手とは、洗脳されたデュークフリードが乗るグレンダイザーだった。
グレンダイザーがナバローンの中から現れたことに驚く一同。
グレンダイザーの攻撃に、一同はたちまち窮地に陥る。
着陸した兜甲児にデビルマンは、グレンダイザーを止められるのはマジンガーZだけだと言う。
デュークフリードと戦うことを躊躇う兜甲児に、ハニーは戦うのではなく救うのだと諭す。
皆に促され、ついに兜甲児はマジンガーZに乗る決意をする。
進撃してくるグレンダイザーを、デビルマンが巨大化して足止めしようとするが、グレンダイザーのパワーに圧倒される。
その間に兜甲児はパイルダーに乗り込み、マジンガーZの元へ向かう。
地獄大元帥の命令で、デビルマンを投げ飛ばしたグレンダイザーはパイルダーにスクリュークラッシャーを放つが、ボスボロットが身を挺してこれを防ぎ、ついにマジンガーZにパイルダーオンした。
グレンダイザーと対峙するマジンガーZ。
いかにマジンガーZといえども、宇宙の王者グレンダイザーに真正面からぶつかったのでは分が悪い。
ならばと、スピードを活かした戦法に持ち込む。
光子力ビームとダイザービームがぶつかり合って、デュークの目が眩んだ隙に、一気にグレンダイザーに肉薄する。
ドリルミサイルとミサイルパンチの連続攻撃で体制を崩したグレンダイザーを押さえつけ、正気に戻るように呼びかける。
だがそれでもデュークフリードの洗脳は解けず、マジンガーZにスペースサンダーを放った。
グレンダイザーの攻撃に苦しめられるマジンガーZだが、そこへデビルマンが背後からデビルアローを放った。
すると、グレンダイザーの動きが鈍った。
デュークフリードはナバローンからの指令電波で操られており、デビルアローがそれを乱しているのだ。
兜甲児はその間にジェットスクランダーと合体し、ナバローンへ向かう。
怒った地獄大元帥はミサイルでデビルマンを攻撃し、グレンダイザーにマジンガーZの攻撃を命じるが、ドリルスペイザーが体当りしてグレンダイザーを止める。
ナバローンに突入したマジンガーZは地獄大元帥と対峙する。
地獄大元帥の攻撃でスクランダーを破壊されながらも、大車輪ロケットパンチで致命傷を与える。
墜落を始めるナバローン。
しかしマジンガーZも翼を破壊されており、このままでは道連れとなる。
その時、マリアの必死の呼びかけによってデュークフリードが意識を取り戻した。
そこへハリケーンハニーが操縦するダブルスペイザーがやって来て、共にナバローンに突入、マジンガーZを助け出した。
ナバローンの残骸の中で、上半身のみとなったDr.ヘルの内部から、ダムドム星人がギルギルガンを呼ぶ。
それに応えるかのように、ギルギルガンは光子力研究所に向かって飛行を始めた。
後を追うグレートマジンガーとゲッターロボGは、グレートブースターでギルギルガンの胸を突き破り、そこにシャインスパークを打ち込んだ。
大爆発を起こすギルギルガン。
これで、ダムドム星人の兵器は全て倒された。
……かと思われたが、ギルギルガンの爆発の中から新たな怪獣が出現した。
それは、ギルギルガンの巨体と以前現れたピグドロンの能力を併せ持つ、光波獣ギルドロンだ。
ギルドロンの攻撃はグレートマジンガーの超合金ニューZを一撃で貫く苛烈なものだ。
グレートマジンガーとゲッターロボGが苦戦しているという知らせを受けたグレンダイザーは、急いで現地へと向かう。
マジンガーZも旧式のスクランダーで後を追い、デビルマンも共に飛び立った。
苦戦するグレートマジンガーとゲッターロボGの元に駆けつけるグレンダイザー、マジンガーZ、デビルマン。
ゲッターロボGがレディコマンドでエネルギーを補給している間に、反重力ストーム、グレートタイフーン、ルストハリケーンでギルドロンの
光のバリヤーを吹き飛ばす。
むき出しになったギルドロンのボディーには、小さな亀裂が入っていた。
そこへ体を小さくしたデビルマンが突入し、中でデビルビームを放つ。
爆発して広がった穴からデビルマンが飛び出してくるのと同時に、デュークフリードの号令で集中攻撃が行われる。
スペースサンダー、サイクロンビーム、サンダーブレーク、光子力ビーム、デビルアローが胸の穴に打ち込まれ、大爆発を起こす。
そこへ、エネルギーを補給したゲッターロボGのシャインスパークが打ち込まれた。
爆発四散するギルドロン。
あとに残ったダムドム星人は、次こそは仲間が必ず地球を手に入れる、そう言い残し消滅した。
一ヶ月後、デュークとマリアがフリード星に戻る日。
皆に迷惑をかけてしまったことを謝るデュークに、二人のおかげで地球は救われたのだと励ます。
それぞれの別れの言葉をうけて、二人はスペイザーに乗り、飛び立った。
フリード星を地球に負けないくらい美しい星にすること、地球とフリード星をいつか兄弟星にすることを誓う二人を、マジンガーZとマリンスペイザーが見送る。
そして、グレートマジンガー、ビューナスA、ゲッターロボG、レディコマンド、ハニーの乗るセスナ機もスペイザーを見送った。
そして、恋人の牧村美樹と共に、空へと昇っていく光を、不動明は見送るのだった。