ウツギ博士(ポケモン)

登録日:2018/11/10 Sat 09:14:40
更新日:2025/03/28 Fri 17:40:42
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ウツギ博士とは『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』および、そのリメイク作である『ハートゴールド・ソウルシルバー』(以下HGSS)の登場人物である。
名前の由来はアジサイ科ウツギ属の落葉低木「ウツギ」から。


人物


ジョウト地方ワカバタウンに研究所を構えるポケモン博士。推定30代。
眼鏡をかけた優しそうな顔立ちの青年で、茄子のヘタのような髪型をしている。『HGSS』では顎に無精髭が生えている。
オーキド博士の元助手。既婚者であり、妻と息子の3人暮らし。
ワカバタウンに自宅があるが、『HGSS』では『金銀』で自宅のあった場所にヒビキ/コトネの自宅が出来たので、研究所の2階に住まいが増築されている。
性格は温厚で、主人公とは歳の離れた友人のような関係。研究に夢中になるとご飯も食べなくなってしまう。
主人公とは昔からの顔なじみだが、『金銀』では「主人公と仲良し」、『HGSS』では「主人公のお隣さん」と若干の違いがある。
主人公と電話番号を交換するが、こちらからかける事は基本なく、ストーリーが進行すると電話をかけてくる。
電話イベントは以下の通り。『金銀』の頃からポケルスイベントが設定されているが、当時はポケルス入手が極めて困難であったため、見たことない人多数。

  • ライバルによるポケモン強奪事件
  • キキョウジム突破後に助手経由でタマゴを預けられる
  • ラジオ塔事件
  • 全てのジムを制覇
  • ポケモンリーグ制覇後
  • ポケルスを初めて発見したとき

まだ若手ながらもポケモン進化の研究で有名な博士で、ピカチュウは既に進化したポケモンである」という学説を発表した時にはポケモン界に大きな衝撃を与えた。そしてピカチュウの進化前であるピチューの発見も彼の手によるものである。
マサキの話では、イーブイには既存の3種類の他にも新たな進化の可能性があるという説を立てたのも彼であるらしい。
ポケモンじいさんのところからポケモンのタマゴが発見されるとそれに関する研究を行うようになり、後に「ポケモンはタマゴを産み、手持ちに入れて歩いていると孵化する」と発表している。
それに加えて全てのポケモンにタマゴグループが存在している事を見つけるなど、その功績はポケモン研究や対戦環境に大きな影響を与えている。

『HGSS』では第4世代な事もあり、メインの研究がポケモンのタマゴからポケモンの連れ歩きに変更されている。
そのため『金銀』と『HGSS』でタマゴに対する反応がかなり違う。

金銀
「ポケモンがタマゴを持っていたって!?これは貴重な発見だ!!」

HGSS
「ポケモンじいさんが新発見だってうるさいけど、どうせポケモンのタマゴだろうから代わりに行ってきて」

一応どちらのバージョンでもタマゴが孵ったら一度見せてほしいと主人公に言ってくるが、時の流れは残酷である。

上記の研究以外にポケルスについても関心があり、感染したポケモンが見つかると電話をかけてくる。


主な活躍


ポケモンじいさんから大発見をしたとの知らせが入るが、研究で忙しかったので主人公にお使いを頼む。
その際に最近発見されたばかりの新ポケモンを1匹プレゼントするが、その直後に泥棒(ライバル)に入られ新ポケモンを1匹奪われてしまった。

主人公からポケモンのタマゴを預かった後はしばらく研究所に置いて観察するが、一向に孵る気配がなかったので、「元気のいいポケモンと一緒にいたほうが孵るのではないか」との仮説を立てて主人公に預ける事にする。
タマゴが孵った事で仮説が立証され、研究も一歩前進する事となった。

その後はラジオ塔の異変を主人公に知らせ、主人公がジョウト全てのジムを制覇した頃にまた電話をかける。
そしてこれからポケモンリーグに挑戦する主人公にマスターボールをプレゼントした。

主人公が殿堂入りを果たした後は、カントー地方クチバシティ行きのふねのチケットを主人公にプレゼントする。

なお、他の博士と違って冒頭の案内役と殿堂入りのお祝い役を担当しておらず、全てオーキド博士が代わりにやっている。
そのため他の博士と比べるとやや影が薄い。なんか気の毒。

『HGSS』では新ポケモン最後の1匹を誰かに渡している(ヒビキ/コトネではない)。
またライバルが盗んだポケモンを返しに来た時には、ポケモンがすっかりライバルに懐いているのを見て、ポケモンの幸せのためならとそのポケモンをライバルにプレゼントし窃盗の行為も水に流している。


他作品での活躍


  • アニメ


無印金銀編から登場。
ジョウトの新人トレーナーに初心者用ポケモンを渡している。
ポケモン保護協会の顧問でもあり、うずまき列島の調査を行ったり野性のポケモンの保護活動に力を入れている。
一度語りだしたら止まらなくなる。
研究に熱中すると周りが見えなくなり、研究所に侵入してきたロケット団をジョーイと勘違いし、ワニノコを盗まれそうになっている。

外伝『ライコウ 雷の伝説』ではOPでケンタ達にジョウト御三家を渡しており、その後はナレーションとして登場する。

第3章から登場。たんぱんこぞうのゴロウを助手にしている。
主な研究はポケモンのタマゴと繁殖。
第3章主人公のゴールドとは同じ街に住んでいるのだが面識はなく、彼を研究所の中で見つけた時は彼を泥棒だと勘違いしていた。
優秀な研究者だがトレーナーの世界についての知識はあまりなく、トレーナーなら常識である「1人につき連れていけるのは6匹が上限*1」という事も知らなかった。

第3章の序盤ではシルバーワニノコを盗まれてしまい、ニューラのこごえるかぜで凍った床で足を滑らせ転倒。
その時に腰を打ってしまったので、完治するまでワカバタウン総合病院に入院する事に。
しかも成り行きでゴールドがヒノアラシを連れて行ってしまったので、貴重なポケモンが2匹もいなくなった事でかなり落ち込んでいた。
腰が治った後は助手に使いに行かせてゴールドにポケモンのタマゴを託す。
無事タマゴは孵るが、孵ったトゲピーがゴールドの影響で不良になってしまったので、罰として育て屋老夫婦のところへ行くよう言い渡した。
そしてゴールドが仮面の男との戦いで入手した金属粉を分析し、それがジムリーダーのジムバッジの成分であることを突き止め、ゴールドに仮面の男と戦わないよう警告するが、時すでに遅く彼は仮面の男に敗れて行方不明となる。

クリスタル(クリス)が全ポケモン捕獲の旅へ出た時には、最後のポケモンのチコリータを彼女に育ててもらおうとする。
紆余曲折を経てチコリータがクリスの手持ちになった後は、オーキドと共同で研究を続けた。
ロケット団がポケモンリーグに現れた時には、会場に送り込んでいたゴールドとクリスの安否を心配している。

第7章にはチラッとだけ登場。
ミオシティで開かれたポケモン学会で「トレーナーの活動とタマゴの研究」についての研究発表を中継で行っていた。

第7章の前日談である第9章にも少し登場。
やんちゃな性格のゴールドのトゲピーに手を焼いていた。


追記・修正はポケモンのタマゴの研究をしながらお願いします。

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最終更新:2025年03月28日 17:40

*1 厳密には、物理的に6匹以上持つことは可能であっても、トレーナーとして平等に愛情を注げるのは6匹が限界ということ