ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説

登録日:2012/01/23 Mon 00:30:56
更新日:2024/03/22 Fri 09:31:26
所要時間:約 6 分で読めます




『ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説』とは、2001年の12月30日に、アニメポケモンの番外編として放送されたアニメ。

●目次

◆概要

世界観はサトシ達やロケット団トリオと同じ。
彼らは登場しないが、変わりに第二世代の主人公と他のロケット団が登場する、一種のスピンオフアニメ。
前作同様、本編に先駆けて全編デジタルでの制作となっている。

タイトルの読みは「かみなりのでんせつ」ではなく「いかずちのでんせつ」



◆あらすじ

ワカバタウンを出てジョウト地方の旅を続ける主人公ケンタは、偶然立ち寄ったポケモンセンターで同じく旅をしている幼馴染みのマリナと再会する。

再会を記念にポケモンバトルをするが、その途中、凄まじい雷とともに雷雲が出現した。
ただならぬ雰囲気を感じたのか、ポケモン達がその方角に向かい、慌てて2人がその後を追いかける。

そしてそこにあったのは、ロケット団が作った電気ポケモンをおびき寄せる機械だった。
ケンタ達は、機械を操るロケット団のバショウとブソンが別の機械で電気ポケモンを乱獲する所を目撃してしまうのだった。

ケンタが飛び出そうとした瞬間、雄叫びと共に伝説のポケモン・ライコウが現れた……



◆登場人物

ケンタ

CV:野島健児
本作の主人公で、姿は第二世代の男主人公。
熱血漢で「ただ強いポケモンが欲しいのでは無く、ポケモンと一緒に自分も強くなりたい」という信念を持つ。
前髪が原作イラストよりもパネェ

口癖は「OK!完璧」
ベリーさんではない
幼馴染みのマリナに想いを寄せる一面は見せるが、ポーカーフェイスにしている。
のちにポケギアの番号を入手した時は非常に喜んでいた。

「逃げる」や「かわす」はまどろっこしくて嫌いと言うある意味ではポケモンらしい信条の持ち主。
いつでも直球一本槍。


野島氏はその後も『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』のカズナリ等を演じている。
カズナリは偶然にもケンタと同じく女主人公(コトネ)の友達である。


■使用ポケモン
CV:千葉進歩
ウツギ博士から貰ったポケモンであり、ケンタの手持ちの切り札。
主人の恋愛事情にニヤニヤする。
ワニワニのみずでっぽうを喰らってもものともしない程タフ。
勝ったらハイタッチするなど一番仲の良い相棒ポジションらしい。

CV:三木眞一郎
ケンタとはビードルの時から付き合いがある。
バトル・偵察・救出と大活躍する。
今回活躍したのは本編で悪役ばかりだったからなのだろうか…
なんにせよスピアーファンにとっては必見である。


他のポケモンは不明だが、いずれも旅を始める前から仲の良かったポケモンがそのまま手持ちになっている。


マリナ

CV:村井かずさ
本作のヒロインで、姿は第二世代の女主人公。髪色が空色などゲーム版と若干デザインが異なる。
ケンタの幼馴染みでアイドルトレーナーを目指している。
ワタルのファンで手帳に彼のシールを沢山張っている。
ころころ変わる表情が可愛い。

後にDP編にてポケッチのキャンペーンガールとしてCMに出演したり雑誌に乗ったことから、本物のトップコーディネーターになった模様。


■使用ポケモン
ウツギ博士から貰ったポケモン。
ニックネームは「ワニワニ」
進化してゴツくなったからか出番は少な目。

CV:柚木涼香
ニックネームは「ムーちゃん」
ボールから出ていることもしばしばあり、出番は多い。
ロケット団との緒戦で苦肉の策としてほろびのうたを使う。
以降もオーダイルを差し置いてマリナのパートナーのような扱いをされている。

CV:冬馬由美
ニックネームは「ピンクちゃん」
飛行要員。
バトルではスピアーに敗れた。


○ジュンイチ

CV:阪口大助
ケンタとマリナの幼馴染みのアニメオリジナルキャラ。
名前の由来はおそらく増田順一氏。

マリナのことが好き。ケンタを一方的にライバル視している。
本作の初登場シーンはマントを身に纏ったキザな登場の仕方だった。
彼もアニメ本編に登場しており、サトシとジョウトリーグで対決している(上の2人はサトシとの面識は無いが、存在は示唆されている)。

どこかデントに似ているような…ということでBW編の宣伝でデントのシルエットが出た際、
「あれ?ジュンイチじゃね?」
と推測するファンも多かったとか。

阪口氏は本編ではサトシのフカマルやタケシのウソッキーなどのポケモン役が多い。


■使用ポケモン
CV:小西克幸
ウツギ博士から貰ったポケモン。
登場と共にハガネールにソーラービームを放った。
甘やかされて育ったからか、ちょっとイジワルな性格。
サトシのリーグ戦でフシギダネと戦った。

リーグではマリルリニョロゾ色違いレアコイルも使用しおり、モニターを見る限りゴルダックヌオーも所持している模様。


ウツギ博士

CV:井上和彦
おなじみポケモン博士
ケンタ達は博士から御三家ポケモンを受け取った。
本編ではうっかりミスをしたが本作では大丈夫。

井上氏はナレーションも務める。


ミナキ

CV:川田紳司
おなじみスイクンマニア。
使用ポケモンはフーディン

本編と比べ、終始冷静かつ大人な頼れるお兄さんとしてケンタ達をサポート。
多分ライコウにはあまり興味がないため本作では正気だったのだろう。


○「ライバル」(サカキの息子?)

姿は第二世代のライバル。
使用ポケモンはニドキング

オープニングのみで登場(海外ではOPが流れなかったため未登場)。
ケンタのヒノアラシを一度は負かすも、バクフーンになったヒノアラシにリベンジされ敗北する。

サカキとの関係は不明。

○ロケット団

○バショウ
CV:森川智之
ロケット団特務工作部隊幹部。イケメンな細身の方。
髪型が猫耳っぽい。しかしモチーフは銀狐らしい。
冷静沈着だがトレーナーへの直接攻撃を指示するなど本性は冷酷非道。
名前の由来は松尾芭蕉。
尚、欧米版では女性。

森川氏は他にも四天王のシバやエレガントでグロリアスなコンテストマスター・ミクリ等を演じている。


■使用ポケモン
本来等倍で尚且つ、特殊が紙のハガネールには大ダメージのはずのタイプ一致ソーラービームを食らっても、全く効かなかった。
主人とは対照的に単細胞らしくケンタから「頭でっかちのバカネール!」と挑発された時はマジギレした。
ぶっちゃけ全国のハガネールファンもマジギレしたかもしれない。


○ブソン
CV:檜山修之
ロケット団特務工作部隊幹部。マリナのポケギアを素手で握りつぶせちゃうガタイがいい方。
見かけに寄らず機械操作や分析力にも優れる。ケンタのことを「ヒーローボーイ」と皮肉を込めて呼ぶ。
キャラデザインのモチーフは狸。
名前の由来は与謝蕪村。

檜山氏は他にもダツラやジュンのダディであるクロツグ等を演じている。


■使用ポケモン
相性が不利なバクフーンを圧倒するほどの実力を持つ。
何気に卵技のゴッドバードを覚えている。
終盤に登場。相性で勝るメガニウムを攻め立てる。

○シラヌイ博士
CV:中村秀利
ロケット団の科学者。団内での地位は高い。
長い顎ヒゲとメガネが特徴。
「クリスタルフィールド・ジェネレーションシステム」を開発した。

本編ではいかりの湖にて「プロジェクトR」を指揮し、強制進化により赤いギャラドスを生み出した。


ライコウ

CV:小西克幸
このアニメの看板ポケモンにして真のヒロイン。詳細不明のポケモンとしてポケモン図鑑での表示は墨絵のようになっていた。
クリスタルシステムに苦しめられる電気ポケモン達を救おうとするが、自分もその罠にハマるというドジッ娘っぷりを発揮。
しかも3回も。

かつて人間たちが自分の力を戦争に利用しようとしたことに憤り、ケンタたちにも心を閉ざしていたが、最終的にはわずかながら心を通わせた。


なお、ケンタと冒頭仲良くなるカサドシティ出身の“シンジ”という少年が登場するが、勿論DP編の彼とは別人。
手持ちはサワムラー



◆その他

冒頭では、

  • マリナとポケモン達がルギアと共に海辺を走るシーン
  • バショウ、ブソン、シラヌイ博士がレックウザを捕らえ実験をしているシーン

が流れた。


スペシャルという立ち位置だが、アニメ本編や映画にも出演できたことになる。
(現時点で主人公のケンタは他のシリーズでの出番がない)

そして新無印編の116話にてケンタとジュンイチ、マリナが再登場。特にケンタとジュンイチは実に20年ぶりの登場となった。


リメイク版の主人公は、アニメでは別人として登場している。

  • コトネ→DP編で短期間のゲスト出演
  • ヒビキ→劇場版の『幻影の覇者 ゾロアーク』の冒頭でサトシとバトル


ゴールドクリスはコスチュームチェンジした本人になっており、その点がアニポケとの大きな違いである。

  • ソフト化
現在国内ではレンタル版のみでDVD化されており、日本国外ではアメリカ、イギリスでポケモン番外編としてDVDが発売された。
もし中古販売などでDVDを見かけたら中々貴重なので、是非手に取ってもらいたい。







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最終更新:2024年03月22日 09:31