鬼丸八鬼

登録日:2019/06/24 (月) 16:04:20
更新日:2019/10/03 Thu 21:07:18
所要時間:約 11 分で読めます




「この世で最も邪悪な精霊よ…今こそ千年の眠りから目覚め…この世を漆黒の闇で満たすのだ!」


鬼丸八鬼とは、『YAIBA』に登場する悪の軍団「鬼丸軍団」の最初の刺客である。


概要

八鬼とは鬼丸動物を依代に、富士山麓鬼神洞に眠る八柱の鬼神を蘇らせた者たちである。所謂、序盤の「今週の怪人」ポジション。
依代となった生物に近い特性を持つため、基本的にギャグ要因である。邪悪な精霊の割には8人中3人が主人公に味方している、憎めない連中。

現世で倒されると依代となった動物に戻る。
最終的にクモ男以外は全て倒されるか鬼丸軍団を離れてしまい、事実上の解散となる。
代わりに鬼丸城を護るものとして、クモ男を含めた鬼丸四天王が何の伏線もなく結成された。

・カエル男/ゲロ田ゲロ左衛門

「オレは女の子には優しいんだゲロ!」


八鬼衆最初の一人でレギュラー人外枠その3(その1はカゲトラでその2は庄之助)。
トゲの生えたイボガエルのような姿をしている。登場当初はヤギ目だったが、次に登場した時には普通の目ん玉になっていた。
普段から甲冑に身を包み、片手斧を携えているのが特徴。
そのため当初は八鬼衆は鬼神洞の像のようないかめしい姿をしているのかと思った読者も多かろうが、別にそんなことは無かった
に挑むも2連敗して捕虜になり、鬼丸から見捨てられて刃の仲間になった。
それにしてもトラやハゲタカはまだしも、カエル男が路上をうろつきまわっていても何も怪しまないYAIBA世界の住人はどんだけ警戒心が無いのか。

カエルだけに泳ぎが得意で、舌を長く伸ばし相手を絡めとる。
カエルなので蛇が大の苦手で、ことわざ通り見ると動けなくなる。そのためヘビ男からは見下されていた。
上記のようなセリフを吐いている割には、ナマコ男共々大之字温泉や世界一周レースでさやかの肉体美に鼻の下を伸ばしている。

四天王編でカメレオン・ボナパルトとの舌戦(物理)に破れ、鬼丸に囚われてしまうが、鬼丸城崩落に伴い無事に脱出した。
龍神の玉争奪戦に際しては、当初はナマコ男共々飲み過ぎで刃たちに置いてけ堀を喰らい*1
くだらない理由で小次郎が峰道場に戻ってからはナマコ男と共に合流に向かう。
小次郎がいた新潟に(恐らく上越新幹線で)辿り着くとたまたま立ち寄った競馬場で5000万もの大穴を当て
偶然玉屋から5000万もの値を吹っ掛けられ、競馬で外して素寒貧になっていた刃たちに資金源を与えた。う~ん、ギャグマンガって便利だ。
かぐや編では同じく溺れないナマコ男と共にプリティーさやか号のお留守番をしていたが、マンゲツに空中から撃ち抜かれて壊されてしまう。
その後もギャグキャラとしての出番は多いが、戦闘がインフレしていくにつれて雑魚狩りの数合わせ要因になって行った。

刃とバカやったり鬼丸軍団相手に戦ったりしていたが、鬼丸によって目覚めさせられたヤマタノオロチに吸収されてしまう。
刃がオロチと鬼丸の角を切り落として魔力を消し去ったためゲロ左衛門も普通のカエルに戻り、最終回では峰家の庭で暮らしていた。
明らかに鬼丸が依代に使ったカエルと色が違うが気にしてはいけない。

名探偵コナン』の『マリアちゃんをさがせ!』では、ナマコ男と共にぬいぐるみとして登場する。

・ヘビ男/ジュリアス・スポポダマスⅢ世

「うぬぼれるんじゃねぇだシャー…鬼丸様は貴様など既に見限っておる!」

CV:山口健(女装時:篠原恵美

腕の生えた蛇のような姿をしている。武器は三又の「蛇神の矛」。
ちなみに掲載された平成元年(1989年)は巳年だったので、「春から縁起がいい」とムサシから言われていた。
鬼丸の命を受け、捕虜となったゲロ左衛門諸共刃を始末するためにムサシの山荘に向かった。
当初は美女に化けていたが、囲炉裏の火でヤケドを負わなかったことからムサシに正体を暴かれた。
刃の玉無し雷神剣を弾き飛ばすも、マグレで放たれた新技ヤイバローリングサンダー(命名・ゲロ左衛門)…
…もとい旋風剣(命名・ムサシ)を受けて尻尾を切られてしまい、歩くことも出来なくなり黒鬼に引きずられ逃走。
仕方がないからバランスを取る為に尻尾に木の枝を巻き付けていた(自他共に認めるカッコ悪い格好であった)。
続いてムサシの山荘を火攻めにするも、刃が旋風剣で山荘を切り壊したため逆に自分が炎上。
雷神剣を奪おうとするが、刃ので唐竹割にされて死亡。
ただの蛇に戻り、刃に自然に返された。

・クモ男

「天下の鬼丸様に何してけつかるんじゃ!!」

CV:坂口哲夫(パイロットフィルムでは岸野幸正

八鬼衆の3番手であり、事実上の鬼丸軍団No.2。本作最大のおバカキャラ。
外見はコガネグモに似たトラ縞の3つ目で、腕が6本ある。
クモのくせに口から強力な粘糸を吐くが、クモなので縦糸はくっつかない。
常に関西弁を話すコミカルなヤツで、得意料理はタコ焼き(それしか作れないといっても過言ではないが、ゲロ左衛門からは絶賛されていた)。
五右衛門編では阪神タイガースの帽子をかぶって大の玉をキャッチしている。
腕が多いからかマシンの操縦が上手く、飛行機からドリル戦車、機動兵器まで様々な運転をこなした。
そのせいで後半はほとんど糸を出す能力を使わなくなっていたが。

策士を自称するもドジでマヌケで詰めが甘く、しょっちゅう裏目に出ている。
言ってしまえば鬼丸がジンでこいつがウォッカである。二人そろって詰めが甘いのも同じ
おまけに小心者で、大きな音を聞くとすくみ上がってしまう体質(四天王編以降では改善されていた)。
ギャグキャラのため生存力はクマムシ並みで、どんなひどい目に遭っても必ずと言っていいほど逃げ延びているしぶとさを持つ。
スポポ…ヘビ男同様に変装の達人で、コックさんや外国人観光客といった完璧な変装を行っている。

八鬼が何の成果も出せないことに憤慨した鬼丸により巌流島まで波動の上に載せられて送られ、
江戸時代に死んだ佐々木小次郎を蘇生させる。
我が強い小次郎は鬼丸に使えるのを拒否するも、クモ男が「この世で一番強い剣豪は鉄刃だ」と吹き込んだことで躍起になり手を結んだ。

その後も四天王の一人としてトータス・ヨーロッパを駆って暴れまわったり、金棒博士をスカウトしたり、
剣士剣豪軍団と共に龍神の玉を探して回ったりと暗躍を続け、鬼丸が竜巻斬りを編み出す切っ掛け(笑)を作っている。
かぐやの襲来により鬼丸軍団が半ば壊滅状態に陥ってからは、黒鬼たちと共に峰道場に居つき、共通の敵である月軍の撃退のため刃と一時結託する。
彼にしては珍しく月には海が無いため海中の敵を探知できないことを見抜くと、潜水艦「プリティーさやか号」を建造して海からかぐやに接近しようとする。
峰親子により鬼瓦にされていたカーボンフリーズ鬼丸を見て立ち寄った金棒博士もこれに加わり、刃が囮になったのもあって無事潜入に成功、
紆余曲折あって捕まっていた150人の乙女たちの解放には成功した。

かぐや封印後はおバカ番外編で地球一周レースに出るくらいで鳴りを潜めていたが、地底編終盤で突如再登場。
地下帝国の黒いピラミッドを全て制圧するという活躍を見せるも、皇帝が黒いピラミッドの逆噴射を行ったため強制的に撤退する。

オロチ編では完全にモブになってしまい、鬼丸から遂に「我が部下は地下に眠るヤマタノオロチ1人で十分!」とリストラを喰らう
黒鬼や日本国民全員と共にヤマタノオロチに吸収されてしまい、最後は鬼丸のツノが切り落とされたことで単なる蜘蛛となる。
最終回では峰道場に住むただの蜘蛛として登場した。

なお作者のアシスタントが執筆している『名探偵コナン 推理ファイル 昆虫の謎』にはこいつをモデルにしたと思しき
関西弁の外道忍者・「蜘蛛忍」鬼虎なるキャラが登場している。


・ナメクジ男

「よくもボクちゃんの体にキズをつけたですね!」


八鬼では4番目に登場した。…三すくみか?
水を吸うことでスポンジの玩具のように巨大化し、建物を薙ぎ倒すほどの巨体となる…が、勿論蛞蝓なので塩に弱い。
身体が常にヌメっており、口からは粘液質のツバをマシンガンのように吹き出す。
本来蛞蝓は泳げないが、コイツはなぜか水中から出現した。
一度は刃のしょっぱい戦法(物理)で敗北したが、カタツムリ男のデンちゃんに改名し、殻を背負って再登場。勿論一瞬でバレた。
頑丈な殻の中に籠って回転しながら突撃…など無い頭を絞って刃に挑むも、エスカルゴだけに釜茹でにされた挙句、塩を浴びせられてまた縮む。
そしてコウモリ男が出現したことで誰一人彼を覚えている者はいなくなった…う~む…。
何にせよ、途中で死んだか、鬼丸が人間に戻ったことで一回の蛞蝓に戻ったと思われ。


・バットマン(アニメでは諸般の事情でバットガイ)

「雷神ソードはこの世のキングが持つ物デース! キングすなわち鬼丸様なのデース!」


八鬼衆5番手で、八鬼衆最強の男
コウモリを依代として生まれたヴィジュアル系バンドマンを思わせるスタイリッシュな外見で、さやかもウットリしたほどかっこいい。
蝙蝠がモデルの為色黒で、何故かこいつだけ異常に西洋カブレ(1000年寝ていたんじゃなかったのか?)で、コウモリ男と呼ばれるのを嫌う。
女ったらしであり、さやかを「プリティーガール」と呼び壁ドンするなどチャラい。ロリコンか?
武器は西洋サーベルで、高速飛行する機動力もあって殺傷力は高い。突進力を活かしたアメフトタックルも強力。
また、コウモリなので逆さにぶら下がってリラックスする。
かぶりついた相手はなぜか狼男と化す(患者に噛まれた者も倍々ゲームで増えまくる)が、バットマンにかぶりつくと元に戻る。
常にサングラスをかけているが、これは本来強力な光に弱い目を隠す為であり、グラサンの下はかなりの悪党ヅラ。
刃にサングラスを切られたことで逆上し、最後は刃が天守閣の壁を掻っ捌いたことで朝日を浴びて弱体化、両断されて単なるコウモリに戻った。

その後、鬼丸城でトマトジュースとコショウと塩とワインという雑な材料で再びバットマンの姿で復活。
この時は酔った勢いで鬼丸にキスをしていた他、超強化サングラスを食めていた。
鬼丸城で刃に仕返しを目論むも…お察しください。

なお、アニメ『剣勇伝説YAIBA』DVD特典のパイロット版では前半の戦いがフィーチャーされている。
原作通り刃に両断された後、スーパー戦隊の悪役のように巨大なコウモリの姿となって刃を城ごと押し潰そうとしたが、
雷神の玉の力で放たれた一撃で受けて今度こそ本当にただのコウモリに戻った。

・カマキリ男

「リーダーはこのカマキリ男だみゃー!」


最強のバットマンが敗れたことで残り全員で刃討滅を押し付けられた三馬鹿の一人。
アニメのEDでは三人揃ってクモ男やバットガイと共に嬉しそうに合唱している。
ナマコ男以上にモチーフからの捻りの少ない外見で、それ故に全く特徴が無い。
何故か名古屋弁と思しき言葉で話す(鳥取から故郷に帰る時も「伊豆までなら一緒だみゃー」とか言ってるし)。
さやかの入浴を除いたことでスケベ心を発揮、他2人と纏めて刃にボコられた。

その後3人で刃を追いかけて鳥取砂丘までたどり着いたがロレンスの作った砂地獄に巻き込まれ、
ロレンスが庄之助に乗ってアラビアに帰っていくのを見て三人ともホームシックになり、故郷に帰って行った。
コイツだけ全然後日談にも登場しないまま、最後は鬼丸が人間に戻ったことで単なるカマキリになった…はず。


・ヒトデ男

「昔世話になった友人に一肌脱がなきゃ男が廃るでごわす! 心配せずとも必ず戻ってくるでごわすよ!!」

CV:高木渉
八鬼衆残りの三馬鹿の1人。外見はただ顔を描いただけの巨大ヒトデ。本来ならば八鬼衆の準最強だった男。
熊本県出身で、九州弁(今どき「ごわす」なんていう人はまずいないが)で話す。
カマキリ男やナマコ男共々クソの役にも立たずに八鬼は解散し、熊本に帰郷。

龍神の玉編では阿蘇山の裾野で茶屋を経営していることが判明。
ミポリンというそっくりな外見の奥さんと、可愛い息子までこさえていた(小次郎曰く「計算が合わんでござる」)
阿蘇山での火の玉奪取には最初こそ嫌がっていたが、玉の位置を知っているのが自分だけだったので旅に同行、
火口の上を突っ切るため手裏剣のように回転して飛び、玉を奪還した。
すっかり干からびてしまい「オイドンを置いて逃げてくんしゃい」と懇願するもさやかに背負われて脱出、刃が水をかけたことで生き返った。

なお演じた高木氏は後に名前そのまんまでコナンに刑事役で出演、レギュラーとして小嶋元太役も演じている。


・ナマコ男

「オラの分まで、がんばるズラよ!」

CV:柏倉つとむ

八鬼衆三馬鹿の一人にして、八鬼最弱の男
外見は顔がついただけのただのナマコで、戦闘力はゼロ。あまりに弱いため、鬼丸からも「失敗作」呼ばわりされ蹴っ飛ばされていた。
東北弁と思しきなまりがあるが、なぜか伊豆出身ズラ。
故郷に帰ろうとして新幹線を乗り間違え迷子になっていたため、刃一行に拾われマスコットキャラと化す。
普段はさやかの肩の上に乗っているが、体が小さいのと弱っちくて影が薄いのが功を成し、度々一行の危機を救っている。
タイムスリップ編では刃が物干し竿を悪戯したため一緒に江戸時代に飛ばされている。
なお上記のセリフはギャグ番外編「世界一周レース」の佳境での台詞だが、ここでも体が小さいのが大逆転劇の鍵を握っている。
鬼丸が人間に戻ってからは普通のナマコとなり、峰家の庭で元ゲロ左衛門と共に暮らしていた。
ナマコなので目も口も無いからさやかの挨拶にも応えられずにいた。

名探偵コナン』ではゆるキャラ扱いされており、の携帯ストラップにも似たようなキャラが登場している。
SNSが普及し始めてからはLINEらしき通信アプリのヘッダーがナマコ男になっている。どんだけ気に入ってるんだ蘭姉ちゃん。
工藤新一水族館事件』では、米花水族館の限定ストラップであることが判明する。
探偵事務所籠城事件』では、折り畳み式携帯電話に挟まれ、蘭たちと犯人の会話をコナンに聞かせるという重要な役割を担っていた。



「鬼丸様~! ついに出来ましたでワイらの項目が!」
「ええい! その程度で得意になるな! さっさと追記・修正せい!」

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