YAIBA

登録日:2011/01/13 Thu 19:26:57
更新日:2024/09/10 Tue 21:55:07
所要時間:約 7 分で読めます




鉄ヤイバ、サムライだ!


週刊少年サンデーで連載されていたマンガで単行本は全24巻。作者は『名探偵コナン』で知られる青山剛昌

なお、タイトルロゴでは「Y∀IBA」と表記されているが、サンデーの目次・単行本の奥付では「YAIBA」と書かれているので、便宜上そちらに合わせる。


◆概要

もともと青山はサンデーの増刊号で不定期に『まじっく快斗』を連載しており、翌1988年から連載開始し、完結した1993年に小学館漫画賞児童部門を受賞した。
連載を始めた理由は元々青山が小学校~高校にかけて剣道をやっていたかららしい。最終章以外ほとんどノウハウが活かされていない気がするが

『剣勇伝説YAIBA』のタイトルで、1993年~1994年にテレビ東京系列でテレビアニメも放送された。制作はパステル。

2024年5月8日発売の少年サンデーにて原作者によるシナリオ完全監修でのアニメ化が発表された。
タイトルは『真・侍伝YAIBA』キャストは刃役の高山みなみさんは続投し、残りのキャストは一新する予定。


◆あらすじ

アフリカで育ったサムライの少年、鉄刃が魔剣やとんでも剣法で悪を倒し、最強のサムライを目指すおはなし。

話は大きく分けると

・ジャングル〜学園編

ジャングルで育った刃が日本へ偶然、密入国し学園にて永遠の嫁…じゃなくてライバル鬼丸に出会う話。
刃の父親とさやかの父親が友達(ライバル?)だったため、峰家に居候となる。
ジャングル育ちで、刃に日本の常識がほぼないため、ギャグ要素が強い。
鬼丸とも死闘を繰り広げるが決着は付かずじまい。両者ともボロボロだが、その際、刃に頭を噛まれたことが、鬼丸のトラウマになってしまい、後の展開へと繋がる。

・風神剣、雷神剣登場〜国会議事堂決戦編

刃へのトラウマ払拭へと修行する鬼丸だったが、心が乱れ、刃の幻までみる有様。
怒りに我を忘れ、自宅道場の鎧(バカにする刃に見えた)を破壊してしまう。
が、鎧の下には風神剣が隠された地下室があり、それを手に取り修行を再開するのだが……
めでたく風神剣を操れるようになったのだが、その心には鬼が宿ってしまっていた。
風神剣を手にした鬼丸にはまるで歯が立たず、刃は対となる雷神剣探しの旅に出る。

武蔵と出会い、雷神剣を使いこなすための修行を開始する刃。
一方、着々と悪の道を進む鬼丸は、国会議事堂を占拠、首相たちを洗脳し、日本を制圧し始める。
刃は、鬼丸の放つ刺客の鬼丸八鬼鬼丸四天王と戦いながらも、修行に励み遂に雷神剣を使いこなすまでに成長。
鬼丸城(元国会議事堂)にて、鬼丸との三度目の戦い。
玉あり雷神剣、雷斬りにて、鬼丸の風神剣を折ることには成功したが、鬼丸の放った風神波で、雷神の玉を取られてしまい、またも決着はつかず、引き分けに終わる。

・玉収集〜富士山決戦編

空飛ぶ鬼丸城に乗り込むために、刃達も空を飛ぶ手段として龍神の玉を探して再び旅に出る。
鬼丸は玉を奪うべく、更なる刺客剣士剣豪軍団を召喚。
日本中を旅し、7つの玉を集め、龍神の試練を乗り越え、見事に龍神の玉を手に入れ、再び鬼丸と対決する。
ちなみに、龍神の試練は仲間が次々と死んでいくかなりキツイ展開になっており、当時の子供たちを震え上がらせた。まあ、実はみんな生きてたんだけどね。

・月の女王かぐや編

鬼丸との決戦中に月の女王かぐやが襲来。
刃、鬼丸、かぐやの三つ巴戦となるが、鬼丸がかぐやに負けカーボンフリーズ化
刃もかぐやに敗れ、さやかをさらわれてしまう。
さやかを救出するために、鬼丸を必死で説得し、なんとか共闘することに成功。
だが鬼丸には別の目的、魔王剣を手に入れるために刃を利用しているだけだった。

風雷波でかぐやを追い詰めるが、かぐやは地球と合体という最凶の手を放つ。

「あれはキサマの女を老婆に変えたバケモノだ」

鬼丸の言葉に刃はブチ切れ、本気の一撃でなんとかかぐやを封印することができ、鬼丸も魔王剣を無事ゲット。
風神に取り憑かれてはずの鬼丸だが、自らの意思で風神剣を刃に渡している。
刃とは違う方向で風神を押さえこんでいるのだろうか?
互いにボロボロということもあり、刃、鬼丸ともに決着をつけないまま、それぞれの道へと別れた。
残念ながら、アニメはここで終了と相成った。

・地底人出現

エメラルド登場。
ダメダメな地上人に代わり我々地底人が地球を支配する。ということ
世界中に現れ、あっという間に地球を征服。
エメラルドに導かれ、地底人の施設をなんとか1つ破壊。
これではキリがないと、地底王国に進入するも、実は鬼丸が地底人をそそのかしていたことが判明する。
地底人の科学力をいただいた鬼丸は、もう用済みだからと地底王国破壊を指示し、自分だけ逃走。
しかし、刃の捨て身の努力で破壊は阻止され、それを見た地底人たちも考えを変える。
自分勝手だとばかり思っていた地上人が、自分たち地底人のために命をかけて救ってくれたことに感謝し、世界中から撤退。
事件は解決した。

ヤマタノオロチ最終決戦編

ヤマタノオロチを復活させるために鬼丸が各地で封印を解除し始める。
刃も必死に止めるが復活は阻止できず、ヤマタノオロチ復活。日本列島がそのままヤマタノオロチという規格外な展開だった。
一方、地球が乱れたことでかぐやが復活しようとしており、今度はかぐやに協力を打診。
さやかの身体に封じ込めるも、全く言うことを聞かず大暴れ。
が、地球を荒らしまわる鬼丸を止めるために協力することを約束。
かぐやがヤマタノオロチの体内でヤマタノオロチの動きを止め、地上では刃が鬼丸と対峙することに。
覇王剣vs魔王剣の戦いでもあり、壮絶なものとなった。
が、ついに刃が鬼丸のツノを断つことに成功し、長き戦いに終止符が打たれた。
また、かぐやも美しい地球を奪うのではなく、月を美しい地球にしてみせると決意を新たにし、月へと帰っていった。
ちなみに、この騒動で日本が逆さま(北海道が南にある)になってしまった。
大丈夫なのか?

・織田信長御前試合編

剣道大会にて余裕で日本一になり、大浮かれの刃だったが自分の妹を名乗る物が現れ、織田信長御前試合に出ることを勧められる。いわば、裏の剣道大会。
今までの戦いと違い、純粋な剣の腕のみの戦いになっており、デフレするという少年マンガでは珍しい展開を見せた。
苦戦しながらもなんとか勝ち進む刃の前に現れたのは、またも鬼丸だった。
しかも、鬼丸を鍛えたのは刃の父親という複雑な関係。
そして明かされる刃、出生の秘密とは……?

・エピローグ

しばらくぶりに再会した刃とさやか。
魔剣クサナギに乗って、一緒に来てほしいとさやかに懇願する刃。

どこへ?
火星へ!

打ち切りというよりは、刃たちの冒険はまだまだ続くよ!
という終わり方をしていると思われる。

その他幕間として「ソバ屋の坊主編」「タイムスリップ編」「ネズミ編」「地球一周レース編」などの中編が描かれている。


◆登場人物

個別項目があるキャラはそちらも参照。

CV:高山みなみ
読みは「くろがね やいば」。

ジャングルで父とサバイバル生活をしていたが、パイナップルと一緒に梱包されて日本に来た。
正義感にあふれる熱血主人公だが、頭はあまりよろしくなく、計算や名前を覚え間違える描写が頻繁に出てくる。加えて生育環境や父親のせいもあるが、物をあまり知らない。
金や女に弱く、食い意地もかなり気合が入っている。ちなみに好きな食べ物は寿司とすき焼き

その反面、日本一のサムライになるという夢を持ち、その夢を叶えるためなら努力は惜しまない。文句は言うが……。
諦めることはまずせず、負けた相手には修行を繰り返し、必ずリベンジを果たしている。
戦いに関しては頭が働き、敵の弱点やクセ、発想も柔軟で様々な物を取り入れ、時には奇抜な作戦を用いて数々の強敵を倒している。おバカはおバカでもどちらかといえば物知らずなだけで、頭の回転は悪くない。
武蔵曰く相手の強さを吸収し相手を上回る「闘いの申し子」。
仲間想いでもあり、何よりも彼らのことを考えて行動し、仲間が傷つけられれば強い怒りを見せることが多い。
さやかとは、そこそこいい関係を築いているが、お年頃ゆえかテレが入りあまり進展しない。


CV:三石琴乃/石見舞菜香(『真・侍伝YAIBA』)
ヒロイン。入浴シーンなどもあり、一応お色気担当。

気が強く少々わがままだが、芯も強く、刃を誰よりも信頼しており、何度かさらわれているが、必ず彼が助けに来てくれることを信じている。
剣道道場の娘ということもあり剣道の腕はそれなりにあるが、周りが強すぎるため、あまり活躍の機会はなかった。

また肝も非常に座っており、圧倒的な力を持った敵に対しても物怖じせず、啖呵を切ったり刃の代役として立ち向かったりすることも。ギャグシーンでは戦い以外ダメな男共を顔をでかくして叱責し、その圧力で萎縮させるシーンが頻繁に登場した。
実は浦島太郎と乙姫を先祖に持ち、龍の巫女の血を引くとんでもない家系の末裔。このことが後にかぐやとの因縁を引き起こすことになる。


CV:佐藤正治
あの宮本武蔵本人で、スケベ根性で現代まで生き延びた。現在御年400歳。

刃一行のブレーン的存在で、豊富な知識と経験で仲間たちを引っ張っていく。のちに刃が参加することになる、織田信長御前試合の初代優勝者であった経歴を持つなど凄腕。暗殺を回避したり、敵の思惑も見抜いたりと、随所で宮本武蔵らしい活躍を見せてくれる。
しかし一方金と女と酒に汚く、何かと宴会をしたがる困った面も……。
作中では何度か成り行きで大金を手にするエピソードがあるが、大体は彼が原因で一夜で溶かしてしまうのがお約束。

全盛期は長身のイケメン
なんと落ちてきた木材を一瞬で割り箸一万本(しかも自分の名前入り)にするという化け物じみた刀さばきを披露する。ちなみに小次郎も同じことをやる。
現在では頭身が半分以下にまで縮んでしまったが、剣の腕は健在。
老人とは思えぬ身のこなしを見せ、ぴょんぴょん跳ね回るが大事なとこで腰を痛めるのがお約束。どっちにしてもいろんな意味で元気なじいさん。


  • カゲトラ
元々はジャングルで刃親子を食べようと狙っていた虎。少しぽっちゃりしてる。
刃と一緒に梱包されて来日。
残念ながら普通の虎なので、戦いでの活躍は少ないがさやかを命がけで助けたりと輝く場面は少なくない。
馬のように乗って戦う場面もあるが、移動時には武蔵が乗っていることが多い。
ちなみに命名はさやかである。
庄之助もだが、めちゃくちゃ賢く人語を理解しているとしか思えない。さすがに喋りはしなかったが。

  • 庄之助
こちらもジャングルからの付き合いのハゲタカ。
アニメでは梱包されてきたが、原作ではジャングルから飛んで刃に会いにくる離れ業を見せてくれた。
「クピィ」と鳴く。
唯一の飛行能力の持ち主のため、みんなによく乗られる。
落下する刃を幾度となく助けたりと数々の危機を自慢の飛行能力でサポートしてくれた。

CV:堀川りょう津田健次郎(『名探偵コナン』)
  /細谷佳正(『真・侍伝YAIBA』)
元々は真面目な剣道少年だったが、風神に取り憑かれ鬼と化す。
祖父と姉がいるが、途中から全く登場しなくなる。心中お察しします。
風神が取り憑いているはずだが、「我は風神なり」とは言わず、鬼丸としてのアイデンティティは保っている。
風神によって自身の中の鬼が目覚めたor増幅したというようなことなのかもしれない。
また地底編では、刃に風神(と雷神)が取り憑くシーンもあるので、鬼丸の中に風神がいる可能性は低い。
鬼になってからは、世界征服の野望に邁進することになる。
日本鬼丸計画、鬼丸城、鬼丸砲、さらにはお店にも自分の名前をつけちゃうあたり、ナルシストなのかもしれない。命名はクモ男だがまんざらでもない様子だった。
能力は多才で、風神剣は元より、催眠、洗脳、そして死者の復活と幅広い。鬼というより魔法使いである。
色々やらかしているものの、生真面目なせいでよく刃に振り回されたり配下があれだったりと、何だか苦労人のイメージが強い。
そして元々は普通の剣道少年なのに精神が落ち着いている時は、元々の素質に加えて作中かなり成長し続ける刃に能力なしでも勝利することがあるなど、実は凄い人。
ちなみに『コナン』では高校生となった姿で劇場版を含めて2回ゲスト出演している。

CV:小杉十郎太
武蔵の永遠のライバル。
鬼丸が自身の傘下に加えるために魔術で復活させたはずだが、何だかんだでうやむやになり刃の仲間になった。
他の復活させられた偉人・剣豪とは違う形式で復活したため、人間の姿のまま*1
復活の時に色々奇妙なものを調合されたので、もしかしたら変身できるのかもしれないが。
全盛期の武蔵と並ぶ長身のイケメンであるが、作中でもトップクラスの女好き。
「おなごじゃおなごじゃー」
もはや変態である。
しかし剣の腕前は武蔵以上に健在であり、妖刀物干し竿をから繰り出されるつばめ返しは驚異の一言。
その実力は刃を圧倒し、十兵衛とも互角に渡り合った。

  • ゲロ田ゲロ左ェ衛門(カエル男)
CV:田中一成
八鬼の1人であり、鬼丸が最初に刃に送り込んだ刺客。
斧と長い舌を伸ばすのが得意で、その上を歩いたりもできる。語尾に「ゲロ」を付けて話す。
刃たちに敗れた後はいつの間にやら仲間となり、行動を共にすることになった。
競馬だけで5000万も稼ぐほどの強運の持ち主。
鬼丸の魔力から解放された後は登場せず、最終回に元カエル男らしきカエルと、元ナマコ男らしきナマコが峰家に確認できるのみとなってしまった。

  • ナマコ男
CV カシワクラツトム
こちらも八鬼の1人であり、元鬼丸の部下。
体が小さすぎて全く相手にされなかった。
旅に同行するようになってからは、さやかの肩にのりツッコミ役として活躍。
語尾に「ズラ」を付けて話す。
その小さな体を生かして、実は刃たちの窮地を何度か救っている。
『コナン』では毛利蘭の携帯電話のストラップとして出ている。

  • クモ男
CV:坂口哲夫
八鬼の1人
ナハハハ笑いが特徴の関西弁を操る。
鬼丸への忠誠心がおそらく一番高い。アホな面も多いがかなり活躍しており、刃たちを苦しめた。
作戦の裏方や日曜大工で鬼丸を支えた。

CV:土師孝也
鬼丸が狼を依り代に復活させた剣豪。だが鬼丸に復活させてもらった自覚がなく、武蔵の弟子ということもあり、そのまま刃一行に加わる。
登場時は向かってくるトラックを一刀両断したり、投げつけられた魚を一瞬で見事なお造りするなどの衝撃的な方法で剣の腕を披露している。避けた方が早いと思うが。
超がつくほどの真面目な性格だが、武蔵を盲信レベルで崇拝し何かにつけて切腹したがる困った人。また酒に非常に弱い。
酔うと依り代である狼の似姿「さすらいのウルフ」となり、鬼丸の刺客としての本分を見せるが、性格も正反対の荒くれ者となり、剣の腕はそのままに本能のままに暴れる。狼の時は酒とウサギが好物。
剣の腕前は作中でも最強クラスではあるが、作中でそれが発揮されることは少なかった。むしろ刃を苦しめることの方が多かった。


CV:深見梨加
セクシーなバニーガールの格好をした月の女王さま。非常に冷徹、冷酷な性格であり仲間の月星人であろうと容赦しない。
バニーガールは本来の姿ではなく、本体はまさに化け物。一見するとヤマタノオロチのような姿だが、この世界にはヤマタノオロチが別にいるので関係はないと思われる。ヤマタノオロチの複数ある龍の首の部分がかぐやの場合、ウサギになっている。
1000年前にも日本を侵略に来ているが、初代龍神に敗れている。その際、戯れに地球人の女と合体。龍神に耳を斬られ元の姿に戻れなくなってしまっていて、普段はカチューシャ型のウサ耳で誤魔化している。
本来なら耳を斬られようとも無理矢理分離ができるのだが、あろうことか合体した地球人が龍の巫女であったため、体に封印されたような状態になっている。
当然、龍の巫女とは言え人間であるため寿命があり、分離できないかぐやもそのまま死んでしまうはずだったが、若い女のエキスを無理矢理吸い取ることにより、なんとか生きながらえている。
人間1人につき24時間しか持たず、エキスが切れると激しい体の痛みと共にあっという間に老化してしまう。老婆の姿で必死にエキスを求める姿はなかなかのホラーである。
エキスは濃厚なキス(チュルルル)で奪いとり、吸われた方が反対に老婆になってしまう。
切羽詰まってくると頭ごと吸い付いてるので、別にキスである必要はなさそうである。
ちなみにかぐや曰く味があるらしく、「美味であるぞ」などと言われていた。

刃によって一度封印されたが、のちに復活。その後はヤマタノオロチを静め、新たな目標のため月へと帰って行った。
本体の他に、炎のウサギのような本来の通常形態も持っているが、龍の巫女の姿の方が気に入っているらしい。
これは、さやかに借りを作ったことへの照れ隠しの可能性も高いが、恐らく部下たちは割と本気で喜んでいる。

鉄(アイアン)グループの令嬢。刃の実の妹。
剣道を嗜んでいるが、ある理由で剣十郎と侍そのものを憎んでいる。

CV:遊佐浩二(『名探偵コナン』)
名前の通り六代目。
幼少時から習っていたとはいえ、ほぼ才能だけで刃を瀕死に追い込んだ猛者。『コナン』に劇場版を含めて何度かゲスト出演しており、最近ではオッパイとの絡みが多め。



◆魔剣


  • 風神剣
風神が雷神と仲違いした時に使っていた風の魔剣。
最初に登場した魔剣。
鬼丸家の地下室に風神像、雷神像と共に安置されていた。刀身に文字が刻まれており、剣の扱い方が記されていた。
長らく鬼丸の愛刀となっていたが、かぐや編終盤から刃の手に渡る。

  • 雷神剣
風神剣と対をなす魔剣。
長らく武蔵によって使い手を待たれていたが、刃の愛刀となる。
物語序盤ではうまく扱うことができず玉無し雷神剣として使われていた。
晴れて玉有り雷神剣として使うことができるようにはなるのだが、伝説の玉を入れられたり、龍神剣、覇王剣になったりと、純粋な雷神剣としての出番は実は少ない。

  • 物干し竿
小次郎の愛刀。
如意棒的なモノ。小次郎曰く「伸びる長さに限界はない」とのこと。実際、証明するために地面に刀を立て鍔に乗り伸ばした後、刀を倒されると小次郎は越後(新潟)から江戸(東京)へ落下する。
因みに新潟~東京まで約260km。
さらに柄紐を解いたり結んだりすることで過去や未来へタイムスリップすら可能な作中屈指の妖刀。

  • 龍神剣
雷神剣もしくは風神剣に龍神の玉を嵌めることで顕現する剣。
伝説の玉の力を全て受け継いでおり、威力まで上がっている。さらに、飛行能力とバリアーが追加された。
でっかくなって火炎玉。といったコンビネーションも可能であり、戦力は倍増したが、体力の消耗も激しくなったため、体力修行を余儀なくされた。
真の力は全ての力を同時に使うことであり、自身の背後にエネルギー体の龍を呼び出すことができる。
その威力は作中最強レベルであり、地球をも破壊する。

  • 魔王剣
かぐやが作り封印していた闇の魔剣。地球のように綺麗だった月を荒廃させた元凶。
持ち主の悪の心を吸収し力に変える。鍔の部分に髑髏の装飾がされ髑髏の口が威力に応じて三日月、半月、満月と三段階に光り輝く。
月光は半月剣までしか使用できず、鬼丸でさえも最初はうまくコントロールできなかった。
半月剣は大地を削り、満月剣は星をも死の星へと変えてしまう。
満月剣は覇王剣の刀身(鞘)を粉砕したが、直後に真の力を発揮した覇王剣に真っ二つにされてしまった。
そして、魔王剣も、使い手の悪の力を刀身に変える真の力に目覚めた。

『コナン』のある事件では、映画の小道具として登場する。

  • 覇王剣/風雷剣
地底編にて、風神剣・雷神剣を用いた二刀流の剣技(十文字斬りなど)を修め、さらには風神雷神を同時に憑依させるなど、2本の剣の力を同時に限界まで使い続けたことで雷神剣と風神剣が融合し変化した姿。
雷と風の力を使え、単純に剣としての攻撃力が増している。
風雷剣は刃たちが適当に付けた名前であり、本来の名前が覇王剣。
魔王剣と対をなす聖剣であり、あまりに強大すぎる力を封じるために風神剣・雷神剣の2つに分けられていた。
高い攻撃力をほこる刀身ですら実は鞘でしかなく、真の力は持ち主の闘気を刀身にするもの。
その威力は魔王満月剣すらも一刀両断するほどであった。

  • クサナギ
最終回に登場した魔剣。刃が沖縄のさきっちょで見つけた。作中ではヤマタノオロチがアレなので伝説になぞらえているのかも。飛行可能で火星まで行ける。



◆伝説の玉


  • 風神の玉
最初から風神剣にはまっていた玉。風を操ることができるが、玉単体での活躍はあまりない。
そういった意味でも雷神と対に表現されている。

  • 雷神の玉
最初から雷神剣にはまっていた玉であり、こちらも文字通り雷を操る。
風神の玉と違い、外されっぱなしになったり、長い間鬼丸に奪われていたりと扱いが悪い。

  • 水の玉
滋賀の琵琶湖の底にある岩に隠されていた玉。
当初は水を出すだけの地味な玉と思われていたが、瀬戸内海を真っ二つにしたり、町中で洪水を引き起こしたり、実は水を自由自在に操れる玉。

  • 金の玉
徳島の剣山にいる化け狸達が奉っていた玉。
色々なものに変身することができるが、単に見た目が変わるだけで文字通り「化かす」以外の用途がなく、使用頻度は低い。
劇中では度々「の」を省略されて呼ばれ、その度にさやかが「の」を入れて訂正する、というギャグシーンでの印象が強い。

  • 火の玉
熊本の阿蘇山の火口にあった玉。
全身に炎を纏い、火球を発射して攻撃できる。
汎用性と破壊力が凄まじく、様々な敵を葬る切り札となった。

  • 大の玉
奈良の大仏の額に埋まっていた玉。
巨大化能力を持つが、使用者の体力を根こそぎ奪う上に一度使うと長期間のチャージを必要とする。

  • 闇の玉
新潟の玉屋に普通に売っていた玉。(ギャグではなくマジで)
強い夢や欲望を持つ者を飲み込む玉であり、最強の剣豪になる夢を持つ刃と十兵衛が飲まれた。
下手に使えば自滅してしまう危険な玉だが、強敵松尾芭蕉との戦いではこの能力を逆手に使って、相手を玉の中に封じ込めて勝利した。

  • 氷の玉
北海道で刀狩りならぬ玉狩りをしていた武蔵坊弁慶が伝説の玉と知らずに手に入れていた玉。
名前通り吹雪を放つ能力を持つが、単体で使うより水の玉で敵の四方に上げた水柱を凍らせて相手の動きを封じるなど、トリッキーな使い方がされた。

  • 当の玉
東北で松尾芭蕉が集めていた無数の玉の中にあった玉。
特殊な能力は何も無いがベラベラ喋りまくる。コイツは他の伝説の玉の隠し場所も把握していたが、刃はこの玉を最後に手に入れた為意味が無かった。

  • 龍神の玉
富士山での龍神の試練を乗り越える事で手に入れた玉。
雷神剣(風神剣)を龍神剣へと変え、単体で飛行能力バリアを張る能力を発揮するが、水金火大闇氷の六つの玉の能力を更にパワーアップさせて使える。
初代龍神は玉のみで力を使いこなしている。

  • 天の玉
覇王剣の力を引き出した事で風神の玉が変化した玉だが詳細は不明。



◆剣技

  • 波動
雷撃(雷神剣)や風の刃(風神剣)を飛ばして攻撃する技(というか能力)。
最初こそ脅威に描かれたが、避けられたり、弾かれたり、はね返されたり、とまともに当たることさえ少なくなっていった。

  • 旋風剣
雷神剣の鍔穴に指を入れ、プロペラの如く回転させながら斬り付ける技。またの名をローリングサンダーアタック。
最初期の必殺技で、その性質上玉無し剣でないと使用不可能。
すっぽ抜けると周りが危険。マネしちゃダメよ
『コナン』では、回転寿司屋の店名として登場。

  • 雷斬り
大ジャンプして雷のようなジグザグな軌道を描きながら斬り下ろす技。
使用頻度も高く、初期を代表する技。
二刀流でのダブル雷斬りも登場した。

  • 風車(かざぐるま)
突き刺さった剣を引き抜く時に偶然生まれた技。
ジャンプ中に剣を大きく後ろに振りかぶり、背中側で刀身を下駄で挟んで固定し、刀を振り抜く勢いで突進しつつ縦回転斬りを見舞う。
こちらも二刀流での風雷風車がある。
こちらも『コナン』では、回転寿司屋の店名として登場。

  • 竜巻斬り
竜巻を起こす鬼丸の技。
自身が竜巻に包まれながら放つ。地球を貫通するほどの威力があるが、いまいち不遇。
発動までの時間も長い。不発に終わったが、刃も使える模様。

  • 横一文字
超スゴい居合い。カマイタチを起こし相手を真っ二つにする。達人でも5mが限界だが、鬼丸は100mの射程を持つ。刃や沖田も使える。

  • 十文字斬り
風神剣、雷神剣の力を引き出して放つ二刀剣技。その威力はダイヤモンドすら切り裂く。
超硬い地底編での敵を倒すために生み出された。威力が高い分、竜巻斬りなんか比にならないくらいタメに時間がかかる。花粉症だと集中できないので使えない。

  • 五段突き
六代目沖田総司が使用。初代の三段突きを上回り額、喉、胸にプラス両肩を一瞬で突く。

  • 無名の技
沖田のとっておき。名前は付けていない。地面を爆発させながら逆手で切り付ける。

  • 無限の位
柳生十兵衛が使用。究極のカウンター技。

  • 闘刃
幻覚の刃。斬る気配を相手に与える微妙な技。刀に集めるとスゴい力を出す。

  • 風雷波
元々は、金棒博士が砲身を作り、雷神、風神の玉を使って放つ風雷砲。金棒博士曰く、銀河を貫く大砲。
急ごしらえで砲身が一発しかもたず、それならと刃と鬼丸が自分の体を砲身代わりにして使用した。
当然、体への負担は半端ではなくバラバラになってしまってもおかしくなかった。
作中でも最大レベルの威力があり、かぐや(本体)ですら効果があったらしく、使えなくするために雷神剣を飲み込んだ。




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最終更新:2024年09月10日 21:55

*1 分類としてはゾンビに近く、目の部分は赤くなっている