トミカ絆合体 アースグランナー

登録日:2020/04/19 Sun 00:14:22
更新日:2025/07/13 Sun 20:47:18
所要時間:約 5 分で読めるクルン/パフ





アクセル全開!

地球の未来は....

俺達が守る!


「トミカ絆合体 アースグランナー」(通称「アスグラ」)とは、日本のアニメ作品である。



【概要】

かの有名なタカラトミーのミニカーブランド「トミカ」の誕生50周年記念作品。
同じくトミカを題材とした「トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド~機動救急警察~」と同じく、ロボットへの変形機構を備えたマシンを主人公達が操って戦うロボットアニメとなっている。
また、主人公達自身も強化スーツとヘルメットを被って戦うという変身ヒーローの要素も加わっている。

基本的な設定や世界観は直近の同系列の作品である「新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION」を彷彿とさせる、正統派ロボットアニメというべきだが、あちらに比べると子供向け要素が強く、敵味方共にコメディタッチに描かれている為、全体的に重さやシリアスさを感じさせないようになっている。

トミカ50周年ということで、国内実車メーカー3社(トヨタ・日産・ホンダ)の協力を得たうえで3社のスポーツカー(スープラ・GT-R・NSX)をベースにしたロボットが登場した。

2020年4月5日よりテレビ東京系列にて午前9:30より放送開始。
ちなみに、裏番組は某長寿特撮番組であり、しかも放送開始当初のシリーズが同じ乗り物をモチーフとしたものであり、変身要素や相棒のメカが喋るといった共通点も見受けられることから、ちょっとした話題にもなった。
余談だが、カー用品店の大手『オートバックス』が本作のスポンサーを務めており、作中には『オートバックス』をモデルにしたカー用品店『オレンジピット』が登場した他、本作と『オートバックス』のコラボCMが流れていた時期がある。

アニメーション制作はキッズアニメの老舗「OLM」。

ちなみに、トミカを名乗っているがいわゆるダイキャストの「トミカ」の商品展開は一切行われなかった*1
余談だが、一時期『ガールズ×戦士シリーズ』の4作目の「ポリス×戦士 ラブパトリーナ!」とのコラボを実施しており、「ポリス×戦士 ラブパトリーナ!」にグランナーRグランナーKが友情出演した他、本作にラブパトピンクラブパトブルーラブパトパープルラブパトシャインが登場したことがある。

【あらすじ】

地球が自転することで発生する超エネルギー『アースエナジー』。
一方、そんなアースエナジーを反転することで生まれる『ダークエナジー』を狙って、宇宙暴走族「ダークスピナー」が地球に攻めてきた!
そんなダークスピナーを迎え撃つのは、ガオグランナーに選ばれた双子の兄弟・クウガとライガ。
二人は戦士「グランナー」となり、相棒のガオグランナーと共にダークスピナーに立ち向かう!


【登場人物】

駆動兄弟

本作の主人公である双子の兄弟。
ある日、ダークスピナーの起こした騒動に巻き込まれた際、相棒となるガオグランナーの声に導かれ、「地球防衛組織アースグランナー」の地下基地に辿り着く。
そこで父親の秘めたる一面を知り、戦うアイテム一式を手にした。
双子らしく息ぴったりな所もあれば、時折正反対な一面も見せる等、年相応の兄弟らしく、喧嘩と仲直りを繰り返している。
母親の仕事上近所にある「ジョーノ動物園」には頻繁に通っており、空き時間はそこで飼育員の手伝いをしている。
グランナーに変身すると、その間のみ体つきが成人男性と同じぐらいにまで成長する*2
グランナーとしての姿は実写スーツとしても制作されており、オーイシマサヨシ氏の歌うOP主題歌「世界が君を必要とする時が来たんだ」のミュージックビデオの他、YouTubeで配信されている玩具特集番組「アースグランナーアカデミー」にも出演している。

  • 駆動ライガ/グランナーR
CV:石上静香
兄弟の弟。12歳。
逆立った赤髪に、黄色いメッシュが入っている。
猪突猛進な熱血漢で、口癖は「チビる」。
好奇心旺盛な面もあり、ガオグランナーの声に導かれた際にも、特に怪しむ様子無く、コアグランナーに乗り込んでいたり、戦うことに対しても特に悩むことなく平然と受け入れている。
突っ走りすぎて敵の策略に引っかかってしまうことが少なく無いのが玉に瑕。
面倒見が良く優しい心の持ち主で、動物園にやってくる子供達とも一緒に動物園を楽しんでくれる。
好きな動物はライオン
幼少期はライオンのぬいぐるみがないと眠れなかったらしい。

  • 駆動クウガ/グランナーK
CV:桜井春名
兄弟の兄。同じく12歳。
短い青髪に、水色のメッシュを入れている。
弟とは対照的にクール且つ冷静で、直情的なライガの制止役も担う。
真面目故に幼い自分達が選ばれたことについて思い悩んだこともあったが、内に秘める熱い思いに気付いて以降は、戦いの中で空を飛ぶことに楽しさを見出すようになった。
一方で、些細なことでライガと張り合ったり、小競り合いも起こしたりと、根っこの方では似た者同士であることを感じさせる。
好きな動物は鷲。
幼少期は鷲のぬいぐるみが手放せなかったらしい。


地球防衛組織アースグランナー

地球の平和を守るべく設立された秘密組織。
基地はジョーノ動物園地下11階、ガオグランナーの格納庫は地下22階に設けられている。

  • 駆動バリキ
CV:樫井笙人
駆動兄弟の父親。
アースグランナーの装備全てを開発した天才科学者だが、自分の発明品の仕様を忘れる等、ドジで慌てん坊。
兄弟のことを「我が愛しの息子達」と呼んで溺愛している親バカ。
「バリマジ」が口癖。
飛び級して通っていた大学でイクゾウと出会っており、「バリバリイクゾウコンビ」として発明品で人助けをする活動をしていた。

  • マッハゴウ/グランナーG
CV:福山潤
アースグランナーのテストドライバー。20歳。
本業は世界的に有名なレーサーであり、T1グランプリなる大会で3連覇(後に4連覇)も成し遂げた敏腕選手。愛車は「日産GT-R」。
手腕そのものは確かで、ライガとクウガの指導役兼兄貴分ともいえる存在。
物語中盤まではガオグランナーに選ばれていない(キズナレベルが上がらなかった)ため、子供たちが戦い傷つく姿を見ていることしか出来ないことに歯がゆい思いをすることもあったが、ガオグランナーティラノと心を通わせたことでグランナーGに変身できるようになる。
なお、グランナーGの初登場からしばらくは「カッコよく正体を明かしたいから」との理由で正体を伏せていた。
「マッハすげえ」が口癖の、明朗快活な熱血漢。
名前が似通っているが別にコテコテの決め台詞は持っていない

  • 熊猫リン
CV:陶山恵実里
アースグランナーの女性オペレーター。
無口無表情だが、バリキの天然ぶりにはズッコケたり、ツッコミを入れたりとコミカルに対応する。
コレクター気質でもあり、ハンバーガーショップのおまけを集めるのが趣味。
見た目は大人びているが、実年齢12歳で、駆動兄弟とは同じジョーノ小学校に通う同級生
上記の態度は所謂「オン」の際のものであり、実際は感情表現豊かな自信家で「自分は何でもできる」と自負している。
かつて行方不明だった兄・カケルの身を案じていたためか、仲間入りしたときにはNSXトミカとセットで侍衣装を送ったりOG(お兄ちゃんがんばれ)スピリッツでサポートしたりとブラコンっぷりを発揮した。

  • 熊猫イクゾウ
CV:鷲見昴大
アースグランナーの司令官で、リンとカケルの父親。
組織の長に相応しい風格を漂わせているが、おっちょこちょいなバリキの天然ぶりに振り回されることも多々ある。
名前にかけてか、出撃命令を下す際には「よし、行くぞう!」と叫ぶ。
大学時代は騒動を起こすバリキのフォローの他、「バリバリイクゾウコンビ」で統率力を発揮していた。

  • ジャイロン
CV:遠藤綾
バリキが作った人工知能搭載の地球儀型ロボット。
語尾に「~クルン」と付けるのが口癖。
生真面目な性格で、アースグランナーの装備の内容や名称について逐一細かく説明、指摘しているが、兄弟にはあまり役に立っていない。

  • ジェニファー
CV:佐藤はな
アースグランナーオーストラリア支部の開発主任。
眼鏡と金髪が特徴の女性科学者で、バリキの大ファン。

ジョー・パケーロ/グランナーJ
CV:堀江瞬
アースグランナーアメリカ支部所属。14歳。
激化するカケルやサーベルとの戦いに備え、日本支部に配属された。
陽気且つ能天気な性格で、極度のマイペースな人物だが、仲間達のことは皆「ファミリー」と呼んで大切に思っている。
当初はカケルやサーベルを「ぶっ潰す」と言って敵意を向けていたが、彼がリンの兄と分かってからは、彼もアースグランナーに連れ戻そうと考え、晴れてアメリカ支部入りしたときには「ファミリー」として暑苦しく受け入れる。
スキンシップが激しく、リン以外の日本支部の面々とは初対面時に熱いハグをかました。
投げ縄と狙撃の名人で、「早撃ちのジョー」の二つ名を持つ。
実家は大きな牧場を営んでおり、本人もの扱いに長け、馬術を嗜むカウボーイ。

  • 熊猫カケル/グランナーX
CV:内田雄馬
10話から登場。
行方不明になっていたリンの兄。14歳。
数年前、サーベルの声を唯一聞き取ったことで彼と出会って絆を結び、同時にグランナーXへの変身装備を与えられた。
その後は、サーベルと共にダークスピナー襲来に向けて鍛錬を積んでいたが、物語開始一年前、意志を蔑ろにされるサーベルを不憫に思い、彼を連れて行方をくらましていた。
ムレウマシティの秘境・ソウツスプリングに身を隠していたが、サーベルのエナジーを察知したダークスピナーの三人と接触。
それによってサーベルが再び戦うことを決意すると、そのまま彼の思いを尊重し、アースグランナーと敵対した。
しかし、根は悪人では無く、腹をすかした三人に食事を無償で提供する等、面倒見の良い部分もある。
また、内心では家族と戦わなければならない状況に葛藤を抱いている。
第23話でサーベルからダークエナジーが失われた後、第25話で彼と共にアースグランナー入り。NSXトミカとセットでリンが送ってきた侍衣装を着こなすシスコンっぷりを見せたり、絵がヘタだったりとかなり態度が軟化していった。
好きな動物はサーベルタイガー。好きな食べ物はカレー
説明書は読まない主義だが、触っている内にその仕組みや使い方をほぼ完璧に学んでしまう天才肌の持ち主。
実は…台詞はないが、第1話に登場しており、序盤のOPにもガッツリ映っている。

  • 国道シゲル
CV:手塚ヒロミチ
アースグランナーの研究員にして、宇宙超古代文明のエキスパート。通称「国道教授」。
「わたしの辞書に偶然などない、すべては必然なのだから」をモットーとしている。
常に研究熱心だが、研究に集中しすぎてトラブルを起こすのが玉にキズ。
普段は眼鏡をかけているが、眼鏡を外すとかなりの美形。

  • アウトバーン
CV:佐藤はな
アースグランナーの研究員で、国道シゲルの助手。
基本的に国道教授のことは大事にしているが、教授の奇行に辟易しており、「危ないこと大好きなアホ」と感じている。
国道教授の普段の私生活を心配しており、国道教授の身の回りの世話をしたり、国道教授の役に立つことを日々行っている影響か、クウガが笑顔で「美味しい」というほどの料理上手で、特にピザ(ピッツァ)に対する並々ならぬこだわりがある面を見せるが、そのことでクウガを戦慄させたり国道教授を戦々恐々とさせている。
語尾に「~でちゅ」をつけるのが特徴。
背の低さから一見幼児のようだが、これでもれっきとした20歳である。


ジョーノ動物園

  • スティーブ
CV:福山潤
飼育員リーダーのアメリカ人
金髪で片言の日本語でハイテンションに喋る姿は創作物におけるコテコテの外国人キャラそのもの。
日本好きが高じて語尾に「ござる」と付ける。
ブラジル人寿司職人ジュリアとはライバル関係*3
終盤でジュリアにプロポーズし、彼女と結婚することになった。最終回で結婚式を挙げ、ナレーター(地球)から祝辞の言葉が送られた。

  • 駆動マドカ
CV:遠藤綾
駆動兄弟の母親で、ジョーノ動物園専属の獣医。
穏やかな性格で、いつもにこやかな微笑みをたたえる優しいお母さん。
駄洒落を飛ばす、動物の着ぐるみを着て登場するなどノリもよい。
職業柄動物には博識で、ナレーションに乞われて動物の説明をするため(だけ)に登場したこともある。
料理上手で、特に彼女の作る駆動家特製スタミナスープは兄弟の大好物。
後にチャンバーとクラッチとオイラーも彼女の手料理を気に入り、駆動家特製スタミナスープを大絶賛するようになる。


ダークスピナー

本作の敵役。
ダークエナジーを求めて地球に現れた宇宙の暴走族。芋羊羹を食べても巨大化したりはしないし、失敗した後でお仕置きされて3人乗りの自転車で逃げたりしない。
悪党ではあるが、全員間抜けで人間臭い一面もあり、どこか憎めない。
元々は「惑星ダーク」という異星の住民であったが、そのダークが「ポールシフト(地軸の回転の乱れ)」によって壊滅。
そんな母星を救うべく、ダークエナジーをその鍵としている。
終盤でアースグランナーとダークスピナーが一致団結してサビを倒したおかげで「惑星ダーク」が救われ、ブレーキーも元の姿を取り戻すことができた。

  • ブレーキー
CV:中務貴幸
ダークスピナーの元締めで、チャンバーの父親。
雰囲気は厳格だが、その実バリキに負けず劣らずの親バカでチャンバーには露骨に甘い。
反面、残りの2人には厳しい。
ダークが壊滅した際に肉体を失っており、現在は「オー」に意識を転移させて擬似的に生き永らえている。
出撃の際には、クラッチとオイラーに対して「○○(大方何かを止めるという脅し)するぞ!ブレーキーだけにな!」*4と叫ぶのがお約束。
奥さんは美人。

  • チャンバー
CV:若井友希
ピンクを基調とした服装の少女型宇宙人で、3人の中のリーダー的存在。
ブレーキーの娘で、彼をパパと呼ぶ。
気の強い性格で人使いが荒い。
語尾に「~チャ」若しくは「チャンバー」と付けるのが口癖。
武器はステッキで、先端から桃色の電撃を放つ。
カケルと行動を共にした時期があるにもかかわらず、名前を覚えてもらえなかったようで、カケルから「バーチャン」と呼ばれ、御立腹だった。

  • クラッチ
CV:中西正樹
青を基調とした服装で細身の宇宙人。
語尾に「~ッチ」と付けるのが口癖。
相手の体を固めるセメントのような弾を撃ち出す銃が武器。
カケルと行動を共にした時期があるにもかかわらず、名前を覚えてもらえなかったようで、カケルから「クラキチ」と呼ばれ、驚いていた。

  • オイラー
CV:藤原聖侑
緑や黄色を基調とした服装の大柄な宇宙人。
語尾に「~ラ」と付けるのが口癖。
「オー」のメカニック担当。
カケルと行動を共にした時期があるにもかかわらず、名前を覚えてもらえなかったようで、カケルから「ボイラー」と呼ばれ、驚いていた。

  • パフパフ
CV:山口智広
3人と行動を共にする小型宇宙生物。
メガホンにカタツムリのような細長い目が生えたかのような姿をしている。
語尾に「~パフ」と付けるのが口癖で、地球の事物にも詳しい。
カケルと行動を共にした時期があるにもかかわらず、名前を覚えてもらえなかったようで、カケルから「ラッパくん」と呼ばれ、嘆き悲しんでいた。


その他

  • ナレーション
CV:中野泰佑
物語のあらすじや世界観の説明を務める天の声。
本作においてはキャラクターに比肩する人格を持っており、ライガらの言動に度々ツッコミを入れる。
また、状況に応じて解説のためにマドカを呼び出すこともある。
最終回にて、正体が地球であることが判明。そして、最終回のEDでハッキリ『地球』とテロップがなされていた。

  • キングオブビーストスカイカイザー
CV:水島裕、野島昭生
宇宙超超古代文明の守護者。キングオブビーストはライオン型、スカイカイザーは鷲型。
現在は思念のみの姿だが、アースグランナーに力を与え、アースグランナーの戦いを見守った。

  • サビ
CV:梁田清之
宇宙超超古代文明を滅ぼした謎の存在。過去にキングオブビーストとスカイカイザーに倒されたことがあった。
作中最大の敵であり本作のラスボス。
名は体を表す通り、錆落としスプレーに弱いらしい。

  • テツ
CV:山口智広
駆動兄弟の同級生。
常に騒がしく、口癖は「ヤバいよヤバいよ」
ちなみに父親の口癖は「ヤバいぜヤバいぜ」、母親の口癖は「ヤバいわヤバいわ」、妹の口癖は「ヤバいヤバい」*5


【アイテム・メカニック】

◆アースグランナー

  • コアグランナー
グランナーが操るスポーツカー型マシン。
Rが操る赤い「コアグランナーレオ」とKが操る青い「コアグランナーイーグル」の他、Xが操る黒い「コアグランナーサーベル」、Jが操る緑の「コアグランナーバッファロー」、Gが操る金色の「コアグランナーティラノ」が存在する。

  • コアグランナートミカ
グランナーへの変身アイテム兼アースグランナーの強化アイテム。
Rはコアグランナーレオ、Kはコアグランナーイーグルを使用し、Xはコアグランナーサーベル、Jはコアグランナーバッファロー、Gはコアグランナーティラノで変身する。
また、機体をクリアパーツで構成するタイプチェンジ用のものも存在する。
見た目はコアグランナーをそのまま小さくしたトミカそのもの。
天井部分のボタンを押して起動し、アースブレスにセットすることで変身・タイプチェンジを行う。
ミニカー型の変身アイテムだが、決して自立行動したりはしない。かといって、タイプチェンジ用のものは魔弾戦士の鍵でもない。

  • アースブレス
グランナーへの変身アイテムの一つ。
起動させたコアグランナートミカを「ピットイン」の掛け声と共にセットし、次に「ホイールチャージ」の掛け声と共にタイヤを手動で回転させてアースエナジーを充填。
「シフトチェンジ」の掛け声と共にレバーを180度押し込むことで変身が完了する。
変身した状態で再度タイヤを回すことで必殺技発動のエネルギーを充填し、レバー操作で必殺技を発動できる。
ミニカーをブレスにセットしてレバー操作で変身と聞くと既視感を覚えるが多分気のせいであろう。

  • アースハンドル
コアグランナーのハンドル。
着脱可能で武器としても使用でき、剣形態の「ハンドルソード」と銃形態の「ハンドルガン」の2モードに変形する。
とうとうハンドル銃が実装されてしまった。


ガオグランナー

動物の力を宿した大型特殊ビークル。
上半身を構成するマシンと下半身を構成するマシンとが「キズナ合体」することで巨大ロボ「アースグランナー」を構成する。
上半身にあたる機体は独自の意思を持って喋り、それぞれ対応するコアグランナーを「ライドオン(合体)」させることで、その相棒のグランナーに操縦される。
相棒になるためには「キズナレベル(=適合率)」が一定以上なければならない。これまでゴウをはじめとする有力なレーサーが何度もシミュレーションを行ったが、ガオグランナー自身の声に導かれた駆動兄弟以外誰も成功できなかった。
高い出力を誇る反面アースエナジーの消費も激しく、長時間の戦闘はできない。
常に地下基地で待機しているが、相棒とは彼らが持つ「アースライセンス」を通じて会話出来る。
喋る巨大マシンだが決して異世界から来た訳では無い。

  • ガオグランナーレオ
CV:檜山修之
ライオンの動物AIを持った大型自動車型ガオグランナーで、ライガの相棒。
一人称は「俺様」で自身に満ち溢れた猪突猛進な熱血漢だが、水が大の苦手で、風呂嫌い。
自ら見染めたライガのことも高く評価し、信頼を寄せている。
中の人が中の人なので叫び声が滅茶苦茶熱い。

  • ガオグランナーイーグル
CV:日野聡
鷲の動物AIを持った飛行機型ガオグランナーで、クウガの相棒。
一人称は「私」で常に敬語で話す紳士的な性格。
一方、内に秘める魂はレオに負けず劣らず熱く、頭に血が上ると冷静さを欠いてしまうこともある。
認めたクウガの悩む内心を察知し、その思いに自ら気付かせるなど、レオ同様に相棒を常に思っている。

  • ガオグランナーサーベル
CV:田島章寛
サーベルタイガーの動物AIを持った大型自動車型ガオグランナーで、カケルの相棒。
一人称は「俺」で、常に威厳に満ちた佇まいの持ち主。
動物の本能の強さを表した「動物思念」の飛びぬけた強さに目を付けられ、ガオグランナーのプロトタイプとして造られた。
嘗て生態系の頂点に立った種として高いプライドを持っており、誰かの下についたり、餌を与えられることを良しとしない気難しい性格。
勝手な都合で蘇らされた挙句生前とは似ても似つかぬ機械の体に変えられたことで人間を憎悪しており、補給を拒む自身の意思を汲み取られなかったことから人間に嫌気がさし、行方をくらましていた。
一方でカケルとは強い絆で結ばれている。
当初はアースエナジーが無くなりかけた瀕死の状態であったが、その憎しみに目を付けたダークスピナーに焚き付けられると、人間に復讐すべく彼らに協力することを約束。
更には、クラッチの持っていたダークエナジーを吸収し、再び戦場に舞い戻ったが、その影響で暴走してしまい命を絶とうとするがカケルの必死の説得で自らアースエナジーに転換。第25話でカケル共々アースグランナー入りとなる。レオに比べると控えめだか、水が苦手な一面がある。

  • ガオグランナーバッファロー
CV:手塚ヒロミチ
バッファローの動物AIを持った大型自動車型ガオグランナーで、ジョーの相棒。
ジョー同様にハイテンションな性格で事あるごとに「ヒーハー!」と叫ぶのが口癖で、牛肉を見るとかなり怯えてしまうのが欠点。
ジョーとは似た者同士の名コンビ。

  • ガオグランナーティラノ
CV:大畑伸太郎
ティラノサウルスの動物AIを持った大型自動車型ガオグランナーで、ゴウの相棒。
一人称は「俺」で、他のガオグランナーに比べると知能が低く片言言葉で喋る。
古代生物である恐竜をモデルにしたためか、意思疎通が極めて困難で直感的なシンパシーを感じたゴウに会うまで協力しようとしなかった。
その反面、パワーも半端なく、同じ走りを愛するゴウのドライビングテクニックに上乗せされてガオグランナーの中でも強力。

  • ガオグランナーチータ
チーターの動物AIを持った大型自動車型ガオグランナー。
ネコ科故に水を怖がるなど自我はあるようだが、レオやイーグルのように言葉を話すことはない。
当初はアースグランナーの下半身を構成する機体がこの一機しかなかった為、ライガとクウガの兼用となっていたが、シャーク完成後はレオと共にライガ専用機となった。

  • ガオグランナーシャーク
鮫の動物AIを持った潜水艦型ガオグランナー。
第10話までアースグランナーオーストラリア支部で開発中であり、同話にてバリキが直々に赴いて最終調整に加わったことで完成した。
始めからクウガの相棒となることを前提として造られた。
潜水艦だが、底面のタイヤで陸路を進むことも可能。

  • ガオグランナーブラックパンサー
クロヒョウの動物AIを持った大型自動車型ガオグランナー。
チータと酷似した外見を持つ。

  • ガオグランナークロウ
カラスの動物AIを持った小型飛行機型ガオグランナー。
カラス故に光り物に目がない。武器に変形するだけあって、アースグランナー本部基地を壊滅させるだけの破壊力を持つ。

  • ガオグランナーアリゲータ
ワニ(アリゲーター)の動物AIを持った潜水艦型ガオグランナー。
シャークと同じく底面のタイヤで陸路を進むことも可能。

  • ガオグランナートリケラトプス
トリケラトプスの動物AIを持った大型自動車型ガオグランナー。
ガオグランナーティラノと合体することで大型トレーラー「ガオグランナーティラノトプス」にもなる。

  • ガオグランナーブループテラ
CV:安田陸矢
プテラノドンにも似た戦闘機型ガオグランナー。
宇宙超古代文明の守護者であり、「ティラ(ぞう)」ことティラノとは昔馴染み。
イーグルとは空飛ぶ生物同士、青い機体同士で意気投合した。
関西弁で喋り、ゴウからは「青ドン」と呼ばれている。

  • ガオグランナーレッドプテラ
CV:浅利遼太
ブループテラと同タイプの戦闘機型ガオグランナー。
レオとは憎まれ口を叩きつつも仲良くやっている。
彼もブルーと同様、関西弁で喋る。通称「赤ドン」。
ティラノ「なんでやねん!!」


アースグランナー

2体のガオグランナーがキズナ合体して誕生する巨大ロボ。
操縦するグランナーの動きをトレースして戦闘を行う。

  • アースグランナーレオチータ
ガオグランナーレオとガオグランナーチータが合体した姿。
武器はチータの一部が変形した長剣「アクセルソード」。
必殺技はアクセルソードからライオンの頭を模した斬撃を飛ばす。
「百獣の王の…お出ましだ~!!」


  • アースグランナーイーグルチータ
ガオグランナーイーグルとガオグランナーチータが合体した姿。
武器はチータの一部が変形したライフル銃「アクセルガン」。
ガオグランナー時同様、飛行能力を備える。
必殺技はアクセルガンから鷲を模った光弾を放つ。

  • アースグランナーイーグルチータエアロトルネード
グランナーKがエアロトルネードトミカでタイプチェンジしたことでアースグランナーイーグルチータがパワーアップした姿。
額に吹きすさぶ風を思わせるパーツが取り付けられ、風を操れるようになり、スピードが大きく上がる。
また、翼に移動したホイールから突風を引き起こす。
武器も「エアロトルネードアクセルガン」へとパワーアップしている。

  • アースグランナーイーグルシャーク
ガオグランナーイーグルとガオグランナーシャークが合体した姿。
その出力はイーグルチータを上回り、より高高度への飛行を可能とする。
武器はシャークの一部が変形した「ジェットスピア」で、ボウガン型の「ジェットアロー」にも変形する。
必殺技として、ジェットアローから鷲の光弾を放つ。
「空の皇帝、降臨。」


  • アースグランナーサーベルパンサー
ガオグランナーサーベル、ガオグランナーブラックパンサー、ガオグランナークロウが合体した姿。
武器に変形したクロウを巨大な十字手裏剣「クロスブーメラン」として振るって戦う他、クロウを背中に接続することで飛行も可能。
ダークスピナーに所属していたころは他の二体を圧倒する強さを誇るが、ミステリーサークルから常にダークエナジーを供給されなければ戦えない他、そのダークエナジーが馴染まないのか、時折小さな暴走を起こすのが弱点だった。
「最強の牙に平伏すがいい。」


  • アースグランナーバッファゲータ
ガオグランナーバッファローとガオグランナーアリゲータが合体した姿。
胸にバッファロー、右腕にアリゲータの頭部、さらに両肩に二門のドリルが特徴。
ドリルを打ち出す「ホーンバズーカ」やアリゲータの顎部から放つ光の投げ縄「ビームロープ」など、豪快な攻撃が得意。
「パイルアックス」という大斧が武器で、必殺技はパイルアックスとホーンバズーカを合体させバッファローのエネルギー弾を叩きつける「パイルハンマー」。
「無敵ノ角ハ Never Stop ダゼ!!」

  • アースグランナーティラノトプス
ガオグランナーティラノとガオグランナートリケラトプスが合体した姿。
胸にティラノサウルス、右肩にトリケラトプス、そして後部に生やした鋭い尾「マッハテイル」が特徴。
恐竜のごときスペックを誇る荒々しいじゃじゃ馬で、ゴウ以外に乗りこなすのは至難の業と言える。
「マッハテイル」は長剣「マッハカリバー」にもなり、右肩のトリケラ顔は「マッハナックル」というガントレットにもなる。
必殺技はマッハカリバーからティラノサウルス型のエネルギーを放出し一気に敵をねじ伏せる。

  • アースグランナーティラノトプスフルカスタム
アースグランナーティラノトプスにプテラ兄弟が追加合体した強化形態。
プテラの武装や飛行能力が追加され、戦闘力がさらに強化。両腕部のブレードからは衝撃波も繰り出す。
必殺技は「フルカスタムマッハカリバー」。
「太古の支配者、ふっかーつ!!」


◆ダークスピナー

  • サークロン
チャンバー達が操縦する飛行メカ。
大きな円盤を小さな円盤が三方から囲んでいるかのような形をしている(丁度ハンドスピナーのような感じ)。
側部から光弾を飛ばして攻撃に用いる他、中央部分から放つ光線でミステリーサークルを描くことが可能。
ミステリーサークルは出現後、三人の「逆転マンボ」なる謎の踊りに呼応し、アースエナジーを逆転させてダークエナジーに変換して蓄積する。
ダークエナジーが発生すると、動物達が後ろ向きに走ったり、マンホールの蓋が独りでに飛んでいくなど、あらゆる動きが逆転してしまう。
但し、ダークエナジーと逆回転にアースエナジーを発生させれば、ダークエナジーは弱まっていく。

  • スピンガー
ミステリーサークルから召喚される宇宙怪獣。
チャンバー達の指示で活動し、ミステリーサークルに近づく者を排除する他、貯めたダークエナジーを「オー」まで運搬する役目も持つ。
また、サークロンと合体することで第二形態へとパワーアップし、操縦者の完全な支配下に置かれる。
尚その戦闘能力は召喚に使われたダークエナジーの量によって決まり、少ない量で召喚されると、小さい体の非力な個体になってしまう。
逆に召喚に必要なダークエナジーが十分に充填されれば、召喚してすぐに第二形態へ移行できる。

  • 巨大UFO母船オー
ダークスピナーの移動拠点。
層状の超巨大な円盤の姿をしている。
肉体を失ったブレーキーの意思が入っている。
中盤でサビと合体し、「サビブレーカー」に姿を変えてアースグランナーを苦しめた。

  • サビブレーカー
母船オーとサビが合体した姿。
頑丈な装甲を持ち、地面に巨大なアンカーを突き刺し、エナジーを枯渇させる。


追記・修正はアースエナジーを満タンにしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年07月13日 20:47

*1 マッハゴウの愛車であるGT-Rのみ、大型玩具購入特典の非売品トミカとして製作されている。

*2 キャラクターデザイン担当の井ノ上ユウ子のTwitterによると、ゴウ以外のグランナーは変身時は18歳程度に成長しているとのこと。

*3 スティーブがジュリアが握った寿司をボロクソに酷評したせい。

*4 一部の回では「ブレーキーだけどな!」と叫んだことがあった。

*5 余談だが、テツの母親と妹の声はクウガと同じく桜井春名嬢が担当している。