いかく(ポケモン)

登録日:2020/03/24 (火) 20:07:05
更新日:2020/03/26 Thu 15:24:11
所要時間:約 7 分で読めます




登場 したとき 威嚇して 相手を 委縮させ 相手の 攻撃を 下げて しまう。


『いかく』とは、ポケットモンスターシリーズに登場する特性の1つである。初出は第3世代ことポケットモンスター ルビー・サファイア


効果

場に出たとき、相手のこうげきを1段階下げる。
また、手持ちの先頭にいるとき、自分よりレベルが5以上低いポケモンの出現率が0.5倍になる。

解説

相手の攻撃を下げるというシンプルにして強力な効果。
条件も「場に登場したとき」と手軽なもの。

相手の攻撃ランクが-1ということは物理で受けるダメージを0.667倍にするということなので、所有ポケモンは物理耐久が1.5倍あるも同然。
また仲間が受けるダメージまで軽減できる。ターン消費無しで。
さらに、「場に出たとき発動する・メッセージが出る」という特性は基本的に素早さ順にメッセージが出るため、相手次第で素早さの判定にも使える。

と、ここまで書いただけでも強いことがわかるが、この特性が真価を発揮するルールがある。
それはダブルバトルやトリプルバトルといった、複数匹がバトル場にいるルール。
何とこのいかく、複数匹に効果があるのだ。
ダブルバトルなら相手全員。トリプルなら自分の目の前とその隣*1
しかも、技「スキルスワップ」や特性「トレース」「レシーバー」などによって「いかくでなかったポケモンがいかくになった」という状況でも発動するので、そのようなギミックを使いやすいダブルやトリプルとはこの点でも良相性。
それゆえに、ダブルやトリプルではいかくは大きなカギを握る特性となっている。

どういうことかと言うと、
  • 「いかくだから」という理由でダブルでの採用率が上昇
  • 「いかくメタの特性だから」という理由でダブルでの(ry
  • 「いかく持ちと相性がいい」「いかく持ちに強い」という(ry
  • シングルでは物理型のポケモンがダブルだと特殊型
などが普通にありうる。

というか「いかくのせいで物理は(特にダブルだと)特殊より不利」とまで言われてきた。
まあこの点については他に状態異常の「やけど」や接触技メタである「さめはだ」「ゴツゴツメット」などの存在、
および特殊技にサブウェポンとして便利な「めざめるパワー」があるという要因もあるが。

ただ、物理技の先制技増加、第6世代における特殊技の威力下方修正、条件付きで特防を大きく上げる「とつげきチョッキ」の登場などによりこの辺は改善されつつある。
ちなみに「いかく」に比べるとワンテンポ遅れるが、ダメージを与えつつ確定で特攻を下げる全体攻撃技「バークアウト」も登場。

ついでにフィールド上でも効果があり、レベルの低いポケモンを出にくくする・乱入バトルで仲間を呼ばれやすくするなど何かと便利。

所有するポケモン

やはりというか何というか、強面のポケモンが目立つ。
★は隠れ特性

お腹にある顔のような模様で威嚇できる。
「へびにらみ」「たくわえる」「とぐろをまく」など、耐久向けの技もそろう。

ダブルではかなりよく見るポケモン。
特に第7世代初期など、環境次第ではトップクラスの人気になることも。
ガオガエンの隠れ特性解禁前は「いかく」+「バークアウト」使いの代表格だった。
高水準な種族値に「しんそく」など豊富な技を持つ。

第1世代環境の星。
威嚇に加えて素早さや技レパートリーはあるので、かつての勢いは無いが使えない……わけではないといったところ。

良タイプと良種族値、豊富な技で第4世代以降安定した強さと人気を持つ。
いかくを使い終わっても、メガシンカすれば特性を「かたやぶり」に変えられる。
ただ第8世代では下記の「ミラーアーマー」や「ビビりだま」等の存在から「じしんかじょう」の方が人気か。

第6世代でフェアリーになった犬。
いかくと相性が良い物理寄りの耐性、および「じゃれつく」+「じしん」の範囲がアイデンティティ。

パッとしない種族値+タイプだが、アタッカーもサポートもこなせる。
最大の特徴は唯一「いかく」と「スキルスワップ」を両立できる存在であることか。
場に出てすぐ味方に対してスキルスワップを使えば2連続、相方もいかく持ちなら4連続威嚇も可能。
対戦相手と自分の「いかく」を交換することで味方の「まけんき」「かちき」持ちを強化もできる。
他の特性「おみとおし」「そうしょく」も何かと便利。

「ねこだまし」「ワイドガード」「ファストガード」などを備える、ダブル適性がかなり高いポケモン。
かつてのトリプルバトルでは使用率トップも珍しくないという相当な人気を誇った。(第8世代現在ではトリプルバトル行われていない)

序盤ポケモンゆえ種族値が低めであり、悪物理アタッカーとしてもアブソルがちらつくが、いかくと「いかりのまえば」「あくび」で差別化はできる。

顔は比較的かわいいが、大きな目玉模様で相手を威嚇できる。
いかくポケ唯一のむしタイプ
いかくと相性の良い「とんぼがえり」に加え、「ちょうのまい」「バトンタッチ」と便利な技も多い。
第7世代で種族値が40も増えた。

顔はかわいいが、角にある凶悪な口で威嚇できる。
いかくポケ唯一のはがねタイプ
種族値は残念だが、第6世代で覚醒。
はがねフェアリーの優秀な耐性と超火力メガシンカを手にし、受けでも攻めでも強豪の仲間入り。

いかくポケトップクラスの合計種族値である600族にして、いかくポケ唯一のドラゴンタイプ
技もタイプも良いものを持っており、ダブルではいつも人気。
さらにメガシンカで攻撃性能を強化できる。
シングルでもダブルでも、様々な戦法で活躍する強豪。

攻撃面は火力も範囲も優秀であるが、「すてみタックル」「ブレイブバード」「インファイト」と耐久を削るものばかりであるため、
いかくによる受けは役立つ。
「すてみ」もなかなか良い。

「ボルトチェンジ」と両立できるのが便利。
物理受けも物理アタッカーもこなせる。
アタッカー運用なら「こんじょう」とは選択になるが。

種族値こそまずまずだが、「でんじは」「アシッドボム」「みちづれ」など技は十分そろっている。
第4世代までの「すいすい」を活かした雨パ要員とは違う道に。

「すなかき」を活かした砂パ要員でなければ基本的にいかくだろう。
種族値のバランスや技にも恵まれている。

弱点は多いが、固有の複合タイプといかくで独自の立ち位置に。
「いかりのつぼ」は専用サポーターが必要なので、基本はこれか。

耐久寄りアタッカーとしていかくは有難い特性。
「りゅうのまい」「ビルドアップ」などの積み技も使いやすくなる。

まさかのいかく持ち伝説。
驚異的なこうげきに加え、いかくと相性が良い「とんぼがえり」もあるのでダブルでは警戒必須のポケモン。
第7世代ではシングルでもダブルでも見ない日は無いほどの暴れっぷり。

メガシンカ必須だが、いかく持ち最速。
レントラー同様「ボルトチェンジ」での交代もできる。
「オーバーヒート」などほのお技がある電気という点も希少。

初めてのいかく持ち御三家
「ねこだまし」「とんぼがえり」「すてゼリフ」を備え、ダブル適性が非常に高い。
また「いかく」+「バークアウト」使いの中ではそこそこの特攻とタイプ一致補正のおかげで威力が高め。
いかくガオガエンが入手可能になって以降の第7世代ダブルはまさにガオガエンを中心に回ったと言ってもいい。

2020年3月現在、いかく持ちがいないタイプはくさいわこおりエスパーゴースト
また第8世代で登場したポケモンはいない。
ここまででわかる通り、「他の特性と選択」という状況こそあるが「いかくが選択肢にならない」という所有ポケモンはまずいないと言ってよい。
ちなみにヤケモン経験者が8種もいる。「耐久を補う」「交代を多用する」というコンセプトとも合致するしね。

対策

ここからは、いかくに対抗できる特性・道具などを紹介したい。
いかく自体ここまで見たように強力なので、対抗策は結構多い。
第8世代に至っては、いかくを名指しで止める特性まで登場。

  • 特殊アタッカーを使う
いかくそのものへの対策としては一番手っ取り早いか。攻撃ダウンが意味をなさなくなるため。
「バークアウト」への注意は必要だが、怒鳴りつけるという技説明故か使えるポケモンはある程度限られており、対人戦に出るポケモンとなるとさらに絞られる。
ただし耐久型の攻撃力削りやダブルバトルの補助技の選択肢としては十分有用なので、使えるポケモンを覚えて警戒しよう。

  • かいりきバサミ
攻撃ダウンを受け付けない特性。
「それだけ?」と思うかもしれないが、「いかくを無効にできる」という点でこれでも十分評価が高い。
防御ダウンを受け付けない「はとむね」とコレの評価を分けたのはいかくと言っても過言ではない。

  • クリアボディ・しろいけむり・メタルプロテクト・フラワーベール(くさのみ)
全ての能力ダウンを受け付けない特性。
「かいりきバサミ」の上位互換で、もちろんこれを持つ物理アタッカーはダブルで強い。
メタルプロテクトはソルガレオ専用特性

  • あまのじゃく
能力のアップダウンが逆になる。
そのため、いかくされると逆に攻撃が1段階上がる。
デメリットを受け付けないどころかむしろいかく持ちはカモ。

  • まけんき
能力を下げられると、攻撃を2段階上げる。
差し引きで攻撃は1段階アップなので、これもいかく持ちをカモにできる。

  • かちき
能力を下げられると、特攻を1段階上げる。
攻撃ダウン自体は受けてしまうが、いかく持ちをカモにできる特性その3。

  • ミラーアーマー
アーマーガア専用特性
全ての能力ダウンを受け付けず、相手に跳ね返してしまう。
つまりいかくした方の攻撃が下がる。
いかく持ちはメガライボルトや両刀可能なウインディやボーマンダなどを除いて物理型が多く、いかく持ちをカモにできる特性その4。
歴代のいかく対策と比べてもかなり脅威度が高い。

  • きもったま・せいしんりょく・どんかん・マイペース
第8世代で、「いかくを受けない」という効果が追加された。
ここまでピンポイントな効果を追加される辺り、いかにいかくが警戒されているかがわかる。

  • びびり・ビビリだま
いかくされると素早さが1段階上がる(びびりは第8世代より)。
攻撃ダウン自体は受けてしまうが、特殊型なら純粋に便利。

  • しろいハーブ
能力の下降を一度だけリセットする。
但し、「オーバーヒート」などの使用後能力ダウンする技を連射する目的で持たせた時にいかくを受けるとそちらで消費させられてしまうため注意。

  • だっしゅつパック
能力ダウンを受けると交代する。
いかく対策のためだけにこれらを持たせるケースは少ない。
むしろこれらを持った特殊アタッカーがいかく持ちに出くわして無駄に消費し兼ねない。

ポケモン不思議のダンジョンシリーズ

習得ポケモンは上述の本家と同じ。
効果は「攻撃力のステータスダウン」ではなく「隣接する敵からの物理攻撃によるダメージを減らす」であり、この特性があるポケモンは単純に物理に対して打たれ強くなる。

数にモノを言わせてくる敵側は、この特性を巧みに活用している。
HPの高さもあってなかなか倒れてくれないケンタロスや、早めに倒さないとステータスダウンを仕掛けてくるグランブル、拘束技を得意とするアーボックなど、いかくのおかげで高耐久を身につけ厄介さに拍車をかけるポケモンも多い。

一方、不思議のダンジョンシリーズは単純な防御力だけでは打開できない場面も多いため、味方側の特性としては微妙。
特に「マグナゲート」以降の作品では、どのポケモンも特性を1種類しか身につけていない*2ため、いかく持ちは仲間から弾かれたり特性を変更されたりしてしまうことも。
「超」以降は物理遠距離技が増えたのも向かい風である。

追記修正は威嚇されてからお願いします。

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