オトシドリ

登録日:2022/12/18 Sun 08:55:49
更新日:2024/02/10 Sat 14:04:14
所要時間:約 3 分で読めます





胸の 羽毛と 抜け落ちた 羽根で 作った 袋に 物を 入れて 高いところから 落として 遊ぶ。



胸元の 袋で エサを 包み 巣に 持ち帰る。 大きな 音の するものを 落として 喜ぶ。



オトシドリとは「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモンの1匹である。



■データ


分類:おとしものポケモン
英語名: Bombirdier
高さ:1.5m
重さ:42.9kg
タマゴグループ:飛行
性別比率:♂50%♀50%

タイプ:ひこう/あく

特性:はとむね(他のポケモンからぼうぎょランクを下げられない)
するどいめ(相手の回避率ランクを無視して攻撃できる)
隠れ特性:いわはこび(使用するいわ技の威力が1.5倍になる)

種族値
HP:70
攻撃:103
防御:85
特攻:60
特防:85
素早さ:82

合計:485

努力値:攻撃+2

進化:なし



■概要


ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」にて初登場したポケモン。
赤い嘴のコウノトリのような姿をしたポケモンで、目つきがやや嫌らしい。
腹からはエプロンのような長い毛が伸びており、これと抜け落ちた羽を編み込んで袋を作り、口にくわえて様々な物を運ぶ。

エサは勿論の事、色々な物を運んで遊び感覚で高空から落とすという危ないポケモンでもある。大きな音をするものが好きらしい。
その目付きも合わせて、あくタイプが入っているのも納得のポケモンである。

■ゲームでのオトシドリ


主にパルデア地方西海岸に野生で生息している。
「レジェンドルート」ではスパイスを守るぬしポケモンの一体として登場。


  • 大空のヌシ


ストオオオクッ!!


ぬしポケモンの例に漏れず通常の個体より大きく、ぬしとしての強さは下から2番目。
まずぬしの元に行くためには、大きな岩がゴロゴロ転がってくる坂を上らなければならない。岩にぶつかるとスタート地点まで戻されてしまうここだけヒスイ地方っぽい
ペパーのアドバイスでコライドンミライドンに乗りながら進むのが定石だが、徒歩でもいけないことはない。

バトルではタイマンで一戦交えた後スパイスを食べて強化された状態でペパーと共に再戦する。
ペパーはひこうタイプに有利ないわタイプのコジオを出してくれるので有利に戦え、こちらも前に戦ったであろうぬしのガケガニ等有利なポケモンで戦っていこう。
勝利すればコライドン・ミライドンがライド技「なみのり」を習得し、水上を渡れるようになる。

その後は通常サイズになったぬし個体が出現し、戦って捕獲することができる。初期verでは倒すと再戦できなかったが、のちのアップデートで倒してしまった場合は一定時間経過後に再度出現するようになった。
この個体は後述の隠れ特性のため攻撃範囲が広くストーリー攻略でも役立つ。


■対戦でのオトシドリ

ドンカラスバルジーナ等と同じくひこうとあくの複合タイプ
ステータスは攻撃が高く、他は割とバランスよく割り振られている。

特性も鳥ポケモンとしてはありきたりのものだが、オトシドリの隠れ特性は新登場の「いわはこび」
これはいわタイプの技の威力が1.5倍になる特性で、ダダリンの「はがねつかい」同様実質一致技を3タイプ持っている状態となる。
しっかりいわタイプの攻撃技も「ストーンエッジ」「がんせきふうじ」「ロックブラスト」と揃っている。
しかし、あく・ひこう複合で見るといわ技は相性補完としては微妙であり、その点は少し勿体ないところ。
実はダダリンの「はがねつかい」と交換すると、お互いに上手く相性補完が出来るようになったりする……

メインウェポンは「ブレイブバード」「ダブルウイング」「アクロバット」「ふいうち」「はたきおとす」「イカサマ」等。
特攻低めなのであまり使わないだろうが、一致特殊技も一通り習得できる。
しかし、一致技+いわ技以外の技はいまいちで、サブウェポンにできそうなのは「ドリルライナー」「とんぼがえり」「ねっぷう」「こごえるかぜ」程度。

あくタイプらしく補助技も豊富。
「すてセリフ」「ステルスロック」「おいかぜ」「おきみやげ」「ちょうはつ」「ふきとばし」「はねやすめ」等。
積み技は「つめとぎ」程度だが、命中難のいわ技との相性は悪くない。
一方、なぜか「ねむる」を覚えない

欠点としては、無進化と言う事を差し置いてもあまりにもバランスよく種族値を割り振られてしまったため、これと言って突出した強みがない事。いわ技を使うなら必要のない特攻がそれなりの値にされているのが痛く、その分火力・耐久・素早さともに特化させても今一歩足らない印象を受ける。
純粋なアタッカー型や耐久型は他の同系統のポケモンの劣化になりやすく、お世辞にも決してエースを張るポケモンとは言えないのが実情。
前述の通りいわ技は補完としていまいちであり、特性を活かそうとなるとあく・ひこう・いわ攻撃技で埋まって非常に窮屈な技構成になりがち。
かと言って補助技多めの採用をすると今度は攻撃範囲が犠牲になる。
ついでに「ステルスロック」だけ採用するのであればいわはこびである理由がなくなる。しかし他の特性が弱い。
そもそもSVの環境ではいわ技の需要が低く、そこに強みを持たれても単純に困るだけであり……。

強みこそないわけではないが、何から何まで頭を悩ませるポケモンである。
ある意味あくタイプらしいっちゃらしい。

テラスタイプでオススメは、やはり火力を上げるいわタイプか弱点を補えるほのおじめんかくとうはがねタイプ等になるだろうか。
一応、テラスタルを活かせば最大4タイプの技を1.5倍威力で放つことはできるが、フルアタは向いていないので正直な話微妙。
なお、いわタイプの技は一致判定自体はない為、テラスタイプ一致の相乗効果により通常の2.25倍ものダメージを出せる。
しかしそこまでやっても2倍威力のいわ勢にはパワーで勝てない。現実は非情である……。

■余談


  • 嘴が赤いので、モチーフはヨーロッパ・北アフリカ・中近東に生息するヨーロッパコウノトリ(シュバシコウ)だろう。
    オトシドリの色違いは嘴が黒色になるため、日本含むアジアのコウノトリに近くなる。
    ちなみにヌシ個体の鳴き声もstork(コウノトリの英語名)から来ている。
    • 「赤ちゃんを運んでくる」という欧州の伝承で知られるコウノトリだが、育ちが悪いヒナを巣から落としてしまうこともある。
      コウノトリに限らず他の鳥類も行う習性であり、厳しい自然界で種として生き残るためにはやむを得ない行動であるが、悪タイプ設定はこうした行為とイメージのギャップからであろうか。

  • 名前の由来は物を落とすことから「落とし鳥」というそのまんまなネーミングだと思われる。
    が、赤ちゃんを運んでくると言い伝えられるコウノトリがおくるみから中身を落とす姿から、本当は堕とし鳥なのではないかという疑惑も……真相は闇の中である


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最終更新:2024年02月10日 14:04