ミライドン

登録日:2022/12/02 Fri 00:45:28
更新日:2023/01/27 Fri 16:13:28
所要時間:約 12 分で読めます




ミライドンは『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。


■概要


バイオレット」のパッケージを飾る伝説のポケモン
対になる『スカーレット』のパッケージポケモンはコライドン

タイトル通り全身が紫色を基調とした東洋龍を思わせる体形をしているが、液晶のようなドット調の目や二本のアンテナやメタリックな外皮と機械で出来たドラゴンのような姿をした近未来チックなポケモンである。

二つの形態の持ち主であり、戦闘時に見せる「バトルフォルム・コンプリートモード」とライドオン時に見せる「ライドフォルム・リミテッドモード」がある。

バトルフォルムでは脚部のジェットエンジンで低空を浮遊し、アンテナから電流のようなエネルギーが放出している。

ライドフォルムではエネルギーの放出はなくなり、四足歩行で地面を歩くようになるため、一気に生物感が増す。どこぞかのゴボボボ言ってるゴキブリみたいに伝説の威厳がないとか言ってはいけない。しかし主人公がライドオンしている際で引っ込め、胸部のチューブとバトルフォルム時での尾を丸めてタイヤのよう形となり、それを地面に転がすことでバイクのように疾走することが出来る。

名前の由来は「未来」に「ライドオン」を組み合わせたものだと思われる。


■ストーリーでのミライドン


パルデア地方の中心にあるパルデアの大穴の中から姿を現し、そのまま猛スピードで滑空してパルデアの空を飛び回っていたが、やがて力尽き、コサジの小道灯台付近の浅瀬に落下して倒れているところを主人公に発見される。
衰弱していたミライドンを助けようと母親からもらったサンドイッチを渡し、それを食べると少しだけ回復したのかバトルフォームに変形して、主人公を入り江のほら穴を通ってコサジの小道へと導こうとしてくれる。
しかし途中でデルビルの大群に遭遇。これは咆哮で追い払うものの、直後に彼らの親玉と思われるヘルガーと更に大勢のデルビルに襲われてしまう。
弱っている今の状態では流石に全員を相手する力は残っておらず、ネモがいる場所まで主人公を運んで逃亡することを決意。
主人公を腕に乗せて洞窟から脱出し、辛くも窮地を脱するのだった。

しかしそれによって残された力をすべて使いきってしまい、以降はバトルフォルムになることが出来なくなってしまった。
その後ミライドンを知るペパーからミライドン用のモンスターボールを渡されて以降は主人公の宝探しの旅に同行するようになる。

シャープな見た目とは裏腹に、無邪気で素直で甘えん坊と、なんとも愛嬌のある性格をしている。
ストーリーでは主にレジェンドルートで登場。主人公が食べるサンドイッチを欲しがったり、ペパーに叱られてびっくりしたりと終始コミカルな様子を見せる。
また、ピクニックをした際には他の手持ちポケモンたちと一緒に外に出してあげることができる。他のポケモンのようにキャンプ近くで自由に寝たり走り回ったりしており、サンドイッチを作れば一緒に食べる。洗ってあげることもできる。
公式サイトの「表情の変化が少なく、眼球の色や瞳の変化のみ見られます。しかしそれも無機質で、感情の機微を読み取るのは難しいでしょう。」とはなんだったのか…

■ライドフォルム


序盤で仲間になって共に行動するという伝説のポケモンの中でも異例な展開となるが、前述の通り力を失って本来の力を発揮できないため戦闘にも参加できず、ライドフォルム時の能力の大半も失ってしまっている。

しかし「レジェンドルート」にてペパーが探し求めていた秘伝のスパイスを使ったサンドイッチを欲しがって食べたことがきっかけで、スパイスの効力で徐々にだが本来の力を取り戻すことが出来ることが判明。以降はレジェンドルートに登場するヌシを倒してスパイスを入手する度にライドフォルム時に出来ることが増えていく。

  • ドライブモード
従来の自転車、あるいは『LEGENDSアルセウス』のアヤシシに相当する能力で、最初から使える姿。
仲間にした当時は徒歩より早い程度の速度で移動することしか出来ないが、レジェンドルートを進めていくと高速移動する「ダッシュ」と高く跳躍することが出来る「大ジャンプ」、崖を自由に登ることが出来る「がけのぼり」を習得することが出来る。
特に「がけのぼり」は行動の自由度が一気に上がり、世界が変わるといっても過言ではない便利な能力。
ちなみにダッシュ中に方向転換を行うとどこかで見たことのあるムーブでターンを行う。

  • フロートモード
なみのり、『LEGENDSアルセウス』のイダイトウに相当する能力。
脚部のジェット噴射で水上を自在に移動できる。また「ダッシュ」を習得していれば、高速で移動することが出来る。

  • グライドモード
『LEGENDSアルセウス』のウォーグルに相当する能力。
頭のアンテナからグライダーのようなエネルギーの幕を張ることで滑空することが出来る。
ただしウォーグルと違ってその場で急上昇するわけではない上にある程度飛ぶと急降下するため、それに比べると利便性は大きく落ちる。


旅を通じて能力を少しずつ取り戻していくミライドン。
しかしすべての秘伝のスパイスを摂取してもバトルモードだけにはなることが出来なかった。

やがて主人公は三人の仲間と共にある場所に行くことになるのだが…


























以下物語の根幹に関わるネタバレがあります。未プレイの方は注意して下さい。





















































○○に預けていたミライドンは……

タイムマシン研究で初めて未来から転移できたポケモンだ。



登録日:2022/12/02 Fri 00:45:28
更新日:2023/01/27 Fri 16:13:28
所要時間:約 10 分で読めます





古い書物に名があるテツノオロチらしい。

雷で大地を灰に変えたという。



詳細は よく わかっていない。

モトトカゲに 似た 印象だが はるかに 強く 冷酷なのだ。


■データ


分類:パラドックスポケモン
英語名:Miraidon
高さ:3.5m
重さ:240.0㎏
タマゴグループ:タマゴみはっけん
性別比率:ふめい


特性:ハドロンエンジン(登場したときエレキフィールドをはる。エレキフィールドだと未来の機関により特攻が高まる。)

種族値
HP:100
攻撃:85
防御:100
特攻:135
特防:115
素早さ:135

合計:670

努力値:特攻+3



■真の概要


正体はフトゥー博士が開発したタイムマシンにより未来から転送された最初のポケモン。
また博士の解析によると現代に生息するモトトカゲの未来の姿であることが判明しており、伝説のポケモンでありながら一般のポケモンと明確に血縁関係を持つという異例な存在となっている。
また後述のようにストーリー上で同種の個体が複数登場する等、これまでパッケージを飾った伝説のポケモンとは一線を画しているといえる。

古い書物によると、他の未来から来たパラドックスポケモンと同じく「テツノ」が付いたテツノオロチという二つ名を持っていることが判明した。

雷で大地を灰燼に帰してしまうほどの力を持っているとされる上に主人公が連れている人懐っこい個体とは異なり、本来は冷酷で狂暴な性質をしているという。
一応人間には慣れているらしいが、人格までも見抜く鋭い洞察力と観察力の持ち主で人間を厳しく選定し、戦闘では相手の行動を先読みする冷静沈着な性格。また感情の機微を読み取るのも難しいという。

そのためなのか、もう一つの個体を入手してもライドポケモンとしての使用は不可能となっている。

主人公が連れている個体を見ていると意外に思うかもしれないが、もう一体目の個体に見られる冷酷さを考えるとあちらこそが本来の生態で主人公の方はかなり特異な例なのかもしれない。

また未来から来たパラドックスポケモンは現代にいる元のポケモンより一回り小さくなっているという共通点を持つが、ミライドンのみ元の種類よりも巨大になっているという特徴がある。


■ストーリーでのミライドン


フトゥー博士の依頼で立ち入りが禁止されているパルデアの大穴にやってきた主人公一行は博士の待つゼロラボに入るために四か所の観測ユニット内にあるロックを解除して回っている最中にミライドンの真相を聞かされる。

そして実はミライドンはもう一匹いることが明かされる。

このミライドンは主人公の持っている個体の家族なのでは?と期待していたのだが、いざゼロラボの出入り口前で再会するやいなや、怯えて抵抗も出来ないのにも関わらず、容赦なく痛めつけようとするほど狂暴で冷酷な性格だった。

その後博士から主人公の持っている個体は縄張り争いに敗れたことが原因で大穴から逃げてきたことが明かされる。大穴に入る前から怯えていて、道中でモンスターボールから出ようとしなかったことはこれが原因だったのである。

そしてタイムマシンを止めるために博士が用意した戦闘プログラムに乗っ取られたフトゥーAIとの死闘が繰り広げられ、見事勝利をおさめ、タイムマシンの停止に成功したかと思われたが、AIすら知らなかったセキュリティ「楽園防衛プログラム」が起動。

切り札ともいえる「楽園の守護竜 ミライドン」が牙をむいて襲い掛かってくる。

しかも抵抗するにしてもモンスターボールにはロックがかけられてポケモンを出すことも捕獲することも出来ないという絶体絶命の窮地に陥る。

しかしロックから唯一逃れていたポケモンがいた。

それこそが主人公と共に冒険をしてきたミライドンであり、ミライドンが入っていたボールは博士が管理していたものであるためロックされずに済んだのである。

そして主人公達を守るために立ち上がり、遂に本来の力を完全に取り戻し、バトルフォルムとなってかつて打ちのめされた強敵に戦いを挑む。


戦闘は殆どイベント戦に近く、2ターン後に能力を上げて殲滅しようとしてくる。

なんかヤバいよ○○!
な なんとかこらえて……!

ボタンの呼びかけ通りにミライドンが覚えている「こらえる」を選択すれば次のターンに放たれる「はかいこうせん」を耐えることが出来る。

よく耐えたな!
オマエならやれる……やれるぞ!

するとミライドンの特攻が二段階上昇する。

うそ!倒しきれない!
このままだとまずいよ!

だがそれでもあと一歩足りず万事休すかと思われたが…

ね ねえ
○○のテラスタルオーブ光ってない?

すると今まで何も反応がなかったテラスタルオーブが突如輝きだし、その後にミライドンの全能力が一段階上昇する。


○○!ミライドン!

テラスタルで決めちまえ!!


弱点のドラゴンタイプのテラスタルが発動し、渾身の「テラバースト」により遂に楽園の守護竜を打ち破り、パルデアの危機を救ったのである。

その後タイムマシンを止めるために未来へと旅立っていったAIの旅立ちを見届け、主人公たちと共に帰路に就いたのだった。


  • クリア後
敗れた個体はその後パルデアの大穴のゼロラボ付近の坂の上に鎮座しており、近づくとミライドンとの戦闘になり、ゲットすることが出来る。
この個体はでんきテラスタルの性格がひかえめで個体値も攻撃・特攻・素早さの3V固定であるため、厳選要素は捕獲するモンスターボールの種類くらいしかない。
まだ二体同士の確執は残っているようで、捕まえた直後に主人公が持っている個体に喧嘩を吹っかけていた。
一方主人公が持っていた個体はこれまで通りライドフォルムで移動できるが、手持ちを一つ以上明けておくとバトルフォルムに変身して戦闘に参加できるようになる。
またこの個体も性格きまぐれのHP・攻撃・特攻・素早さの4V固定となっている。

とはいえこの個体でしかライドフォルムになることが出来ないうえに、バトルフォルムになるとライドオン出来なくなるため、戦闘では実質二体目のミライドンを運用していくことになるといえる。
ライドフォルムになれる方はボックスに預けることも交換に出すことも不可能。


■対戦でのミライドン


ゼクロムに次ぐでんきとドラゴンの複合の伝説のポケモン。*1
135に達する抜群の特攻と素早さを兼ね備えており、他の能力も特殊耐久よりの無駄のない配分となっている。

特性の「ハドロンエンジン」は登場時に「エレキフィールド」を展開する上、自身の特攻が1.3倍にするエレキメイカーの上位互換。
物理攻撃の方が高いのに技レパートリーのせいで特殊型にせざるを得なかったカプ・コケコは泣いていい。

専用技の「イナズマドライブ」は威力命中100の強力な技であり、更に抜群時にはさらに1.3倍も威力となり特性で発動したエレキフィールドの効果も合わさってと絶大な破壊力を出すことが出来る。
具体的に言うなら 等倍でも2.5倍、2倍弱点なら6.5倍 という威力である。これだけ強力だと等倍でも不一致二倍弱点技でダメージを与えるのとそこまで威力に差がない為、サブウェポンを覚えさせる必要も少なめ。
ただし特殊技ではあるが、直接技であることから「ほのおのからだ」や「ニードルガード」等直接攻撃に作用する技や特性には注意が必要。
どうでもいいが、演出は完全に飛鳥文化アタックに見えるが…、ここは世界一速いハリネズミブラジルの緑の肌の男が繰り出す技に似てると言っておこう。

サブウェポンには「ラスターカノン」・「ソーラービーム」・「マジカルシャイン」・「パワージェム」。さらにカウンター技の「ミラーコート」を覚えることが出来る。
また威力の下がらない「かえんほうしゃ」と「だいもんじ」は覚えられないが、使用後に特攻が二段階下がるが強力なほのおタイプの「オーバーヒート」は覚えることが出来る。

補助技では「めいそう」・「きんぞくおん」・「あやしいひかり」・「リフレクター」・「ひかりのかべ」等有用な技が揃う。

欠点は特性との相性の良さ故に、フィールドを上書きされるとコライドン以上に火力が大きく下がってしまうことだろう。
でんき技のゴリ押しになる場面も多く、じめんタイプは勿論、「ちくでん」や「ひらいしん」といった特性で無効化されると辛いところ。
また、自身の弱点のこおりタイプの技である上に展開したフィールドを破壊されてしまう「アイススピナー」はミライドンにとって最も厄介な技といえる。

総じて伝説のポケモンの名に恥じない強力なポケモンであり、レイドバトルにおいても心強い味方となってくれる。
戦法としては「きんぞくおん」で相手の特防を下げて「めいそう」や応援の「いけいけドンドン」でバフをかけた後に「イナズマドライブ」などで大ダメージを与えるというのが基本となる。
また特性によってパラドックスポケモンの特性を発動させたり、エレキフィールドのお蔭でねむり状態にする技を防いだりとサポート能力も優秀。
ただしフィールド技で上書きしてくるポケモンもいることとフィールドは相手にも効果がある点には注意が必要。味方にいるオリーヴァは天敵と言ってもいい。
技は「イナズマドライブ」と「きんぞくおん」の他に威力は低いが攻撃と同時に回復が出来る「パラボラチャージ」や相手のフィールド技の発動を防ぐ「ちょうはつ」あたりが候補。
持ち物は無難に「いのちのたま」を使うのも良いが、「きんぞくおん」が音技なので「のどスプレー」で特攻を上げるというプランも取れる。

同じでんきタイプでは強力なテツノカイナがいるが、こちらは特殊アタッカーなうえに特性発動によるサポートで相性もいいので差別化は容易。


■余談


  • 従来のように自然現象等を司る強大な力を持った存在だったり、人間との関りにまつわる伝説や設定を持っているものが多かったりする伝説のポケモンとは一際異質な設定に加えて、人懐っこかったりサンドイッチが大好きで主人公が食べていると欲しがったりと、何とも愛嬌のある姿からトカゲだけど大型犬のような親しみを感じるファンも多い。
  • 序盤で主人公のピンチに駆けつけ、しかもお姫様抱っこで救出するというイケメンぶりに骨抜きにされた人も少なくないとか。ちなみに対となるコライドンの方もなかなか見た目もイケメンでもある。カッコよくて甘えてくるなんて……。
  • 楽園防衛プログラム戦のミラーマッチは、裏では「勝ちイベント」そのものの扱いになっているが、「こらえる」を選択して耐えるべきターンでは、本来ならなかよし度(なつき度)を上げていないと出ないミライドンは ○○を 悲しませまいと 持ちこたえた!」で堪える。まさしくこれまで一緒に旅をしてきた中で育まれた絆を感じさせる演出となっている。
  • ちなみにハドロンエンジンの“ハドロン”とは素粒子標準模型において強い相互作用で結びついた複合粒子のグループで、強粒子とも呼ばれる。ネーミングからコードギアスに出てくるガウェインハドロン砲を思い出す人もいるであろうが、いわゆる粒子エネルギーのエンジン、つまりイオンエンジンの事であろう。…という事は無敵超人無敵鋼人のロボとほぼ同じ動力だという事になるが…。
  • なお、エンジンを載せているのにそれでもサンドイッチとかを食べているのはどういう事か……と思うが、まあ、世の中にはコーラを燃料にするサイボーグどら焼きを食べる猫型ロボットもいるので、彼もゴミからでも燃料になるタイムマシンと同じ原理なのかも。


追記・修正はミライドンに乗って宝物を見つけた人にお願いします。

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最終更新:2023年01月27日 16:13

*1 禁伝同士でタイプが被るのはゼクロム・ミライドンが初