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更新日:2025/03/18 Tue 07:34:56
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Lobotomy社崩壊後、「白夜/黒昼」の後に発生し始めた。
突如として人が
幻想体のような化け物になるという摩訶不思議な現象である。
「ねじれ現象」は人間が怪物に変異する現象のほう、単に「ねじれ」と呼ぶ場合には、変異した化け物のほうを指すことが多い。
作中のフィクサー協会、ハナ協会によって設定された名称とされる。
おおまかに言うと人の心が砕けた時に発生する。
当人の望む方法で心に歩み寄り、ねじれを解くことができれば元に戻すことも可能である。
これまで「都市」に発生する脅威は基本的に、安全な居住区「巣」の外から襲ってくるものだったが…
「ねじれ」の場合は余裕で「巣」の中でも発生するため、「翼」庇護下の「巣」すら安全でなくなってしまった。
しかし現状ではこうした情報どころか「ねじれ」という呼称すらほとんど広まっておらず、一般市民はもちろん、フィクサーや翼の社員すらいまいち把握していない事も。
この現象自体がつい最近のものであるという理由も大きいが、「掃いて捨てるような人民にわざわざ手間をかけて知らせるメリットもない」という上層階級の都合も多分に含まれている。
発生したての現象という事もあり、そもそも研究も進んでいない。ある程度精通した人物にとっても、未知の部分はかなり大きいようである。
場合によっては、特異点技術による事件と区別が付きづらく、ねじれかそうでないかが良く分からない場合も。
「急に人間が四足獣になる事件」だの「食人
サンドイッチ」だの、ねじれっぽい良く分からない事件などは、騒がれていないがそれなりに起こっているようだ。
なおこのページ、ねじれを紹介していく以上とても
ネタバレする。
読む楽しみを失いたくない方はスルー推奨。
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ネタバレ解説 |
Lobotomy社が都市中に放出し、全ての人たちの可能性に気付かせる「悟り」を与えるはずだった「光」。
これを アンジェラが途中で横奪したために、都市全体へ十分に満たされず、本来確たるE.G.Oとして発現するはずだったものが、どう転ぶか分からなくなった存在。
それが「ねじれ」の正体。
つまりE.G.Oの発現とねじれ現象は表裏一体の物。
自身の可能性を上手く制御出来れば自分だけのE.G.Oを手に入れられる一方で、それに失敗すればねじれてしまう状態になった。
別のゲームで言うと ペルソナとシャドウのようなもの。
ほとんど研究されていない現象だけあって、具体的にどういう条件で派生するのかは不明な部分も多いが…
「白夜/黒昼の時に受けた光の影響次第で、各人の発現しやすさが変化する」
「自らの価値観が崩れ去るほどの心理的衝撃を受けた時に機会が訪れる」
「ねじれる前の人間は皆、何者かの甘美な声と対話を行う」
「対話の結果、絶望や悲しみなど強い感情に甘え、利己に溺れてしまうとねじれとなる」
「自身を自らのまま律する事が出来ればE.G.Oとなる」
…等の傾向は分かってきている。
だいたいは他責思考に走るとねじれ、絶望を自分で受け止める事に成功するとE.G.O.となるようである。
まあざっくりで良ければ「心が強いとE.G.Oが貰える」ぐらいの認識で問題ないだろう。
とは言えこれらもやはり絶対の物ではなく、一旦E.G.Oが発現し始めてもねじれに変質してしまう場合もあれば、ねじれた後にE.G.Oへ変化するといったケースもある。
ねじれの形は、基本的に各人固有のものとなる。
理性の有無も千差万別で、ねじれた後に理性を取り戻し、己の能力を自覚して操り始めるパターンもあったりと、その形は当人の心理に大きく影響される。
ただし場合によっては固有の物とはならず、周囲の影響を受け複数人で同一のねじれが発現する場合や、周囲と一体化して共同のねじれとなる場合なども存在する。
またある程度一般的なイメージに引っ張られるケースや、似通った要素へ共通して傾く要素などもあるらしい。
ねじれ探偵では「水は憂鬱」「電気はヒステリーなど神経症」との例が挙がっている。
人から産まれ出るか、人そのものが変化するかという違いはあるものの、一応、物としては アブノーマリティ(幻想体)の一種ではあるとの事。
ただし従来の幻想体とは違う点もあり、エンケファリン反応を常に得る事はできない、不死身の幻想体と違い殺せば普通に死ぬし復活もしない、等の違いもあるようだ。
ただしねじれたままでいるとどのみち完全に幻想体へと変化してしまうらしい。
変化のスピードはこれまた人によるようだが。
ちなみに「人間が本人の精神的歪みによって幻想体へと変貌する」場合のみをねじれ現象と呼ぶようで、「外的要因が人間を化け物に変化させる」現象はこれに当て嵌まらない。
例えば 女王蜂が職員を眷属に変化させるような例はねじれではない。
また、他責に逃げるでもなく自分で受け止めるでもなく、単に絶望で心が折れてしまったりすると、ねじれのなり損ないである「大罪」へと変化するようである。
こうなると人間らしい自我や個性は消え去り、ねじれと違って元にも戻れず、人としては死んだも同然の状態となる。
「大罪」は 七つの大罪に由来する7種類が存在し、種類ごとに特性と容姿が変わる。また強い個体ほど容姿はより大きく、特性はより強烈になる傾向がある。
ねじれ発生時の「対話」にはLobotomy社創設の重要人物「カルメン」が大きく関わっている事が暗示されている。
と言うか『Limbus』ではっきりと名前が出たが、現状どういう意図でそのような事を行っているのかは不明。
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▽ねじれ一覧
永遠なるパーティ(A Party Everlasting)
『WonderLab』で登場。これまでの経験と支部上層部の実態を知った事から自らの無力と失意に飲み込まれたL社「O-5681支部」職員キャットがねじれた存在。
「不思議の国のアリス」がケンタウロスになったかのような姿をし、傍らにいる歪なウサギ型の何かと共に行動。無数のアブノーマリティを従える能力を持つようである。
その力で「黒昼」に混乱していたO-5681支部を壊滅させるも、「キャットの想いが無駄ではなかった」と訴え、同僚ローズが犠牲となった幻想体のE.G.Oをその意志で変質させる強さを見せた後輩タイの説得を受け人間に戻った
…かに見えたが、その後暴走する幻想体たちから仲間を引き離すためかどこかへ去って行った。彼女が現在どこに居るのかは不明。
ちょっとした精神攻撃を仕掛けるチェシャ猫のようなねじれ、「笑顔だけを残して(Gone with a Simple Smile)」も多分彼女の眷属。
時系列的には「ピアニスト」よりも先に発生したねじれかも知れないが、L社O-5681支部だけで完結した存在なので、その猛威から生還したタイら支部の生き残り組以外には誰にも認知されていない。
規模の小ささゆえに気付かれなかったねじれは、「ピアニスト」以前にも多分色々居るのだろう。
ちなみに、作中の描写は「猫のようななにかと職員タイが触れ合う」→「タイが『白夜』の光を目撃する」→「『黒昼』になってタイが『白夜』の3日間キャットが不在だったことに気付く」→「キャットを探しに休日出勤したタイがねじれと遭遇」という順。
……つまり、キャットがねじれたのは『黒昼』以前、『白夜』の序盤も序盤である可能性がある。
これは、「光を得たとしても確定でEGOに至るわけではない」と考えられるかもしれない。
ピアニスト
都市で観測された
最初にして最悪のねじれ。
9区(I社)に出現し、ただ大衆に向けて美しいピアノを弾いているだけの存在だがしかし、その旋律に触れた人間はただちに「音符」へと変貌してしまう。
その殺傷能力の素早さ、そして規模により、その区域の8割の住民と、討伐にあたったフィクサーたちを悉く「芸術的に」殺害した。
ハナ協会の差し向けた
特色フィクサー「黒い沈黙」によって鎮圧されたものの、最終的に30万人もの被害を出したとされる。
既に討伐されているので本編には全く出て来ない。公式が以前公開していた短編小説で少し語られるのみの存在。
(現在非公開。現在は公式日本語翻訳担当者であるアマノケイ氏が和訳したものが攻略wikiに載せられている。)
しかし残した爪痕の大きさ故に影響力も根深く、本編における重要なキーワードとなっている。
直接被害を受けた遺族にとってももちろんのこと、都市にとっても恐るべき災害であり、「ねじれ」を知らずとも「ピアニスト」は知っているという人物も珍しくない。
彼の旋律を耳にしながら生き残った事で魅了されてしまい、今なお彼の旋律を求めて新たな事件を起こすケースも発生。
彼の残した脅威は未だにどこかで燻ぶっている。
ろくな仕事も評判もなく、才能すら無かった事を思い知らされてなお、未練を手放せなかった、惨めなピアニスト。
そんな自分すらも愛せなくなったその瞬間、このピアニストは決定的にねじれ始めた。
なお、この規模でクラスはWAWらしい。「泣く子」はHE。
抑止されているとはいえ、こんなの1人で相手させられてたのか、L社職員。
千本の針
22区(V社)の裏路地で起きたねじれ(とされる現象)。評価は都市伝説級。
人が突然爆発しながら四方へと針を放出、物に当たれば亀裂を生じさせるだけだが、人に当たれば同様の爆発現象を起こし連鎖的に広がっていく。
最終的に「脳幹集束共鳴器」なる道具によって爆死した死体たちが集まり巨大な肉塊を形成。
長くこの肉塊を見つめた人間に対して爆発現象を発生させるだけでなく、こいつが直接放った針は建物を跡形もなく溶かし始めるなど驚異的な被害を生んだ。
夜明事務所のフィクサー、ユナによって鎮圧された。
その後の取り調べによると、このねじれ(とされる現象)の原型になった男性・デリー氏は
「昨日の約束」と何らかの契約を交わしており、
「このままでは契約を果たせず、大きな代償を支払うハメになってしまう」として極度の錯乱に陥っていたことが、各所への調査で明らかとなった。
そのため、この事件がデリー氏の精神状態悪化によるねじれ現象だったのか、それとも「昨日の約束」の能力の行使があったのかは判然としていない。
ただし入手経路不明の「脳幹集束共鳴器」は恐らく「昨日の約束」が用意したものと思われ、少なくとも何らかの干渉を行っていたことは推測される。
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人差し指のとある人物が絶望によりねじれてしまった姿。
詳細は「
人差し指」個別ページへ
残響楽団
特色フィクサーと都市の星クラスのねじれで構成された集団。
詳細は「
残響楽団」個別ページへ
人魚
19区(S社)の漁村で虐待を受けていた人たちが魚のように変化した存在。
今の生活を脱したいというストレス+水辺が近くにある環境といった要因が重なったせいか、水を渇望しているらしい。
ねじれの一例として挙がっただけの存在で、それ以外の情報はない。
瞳に満ちる空
とある会社の職員に多発していたらしい現象。
「瞳に空が満ちた状態」になるとその人物は天に昇り、どこかへ消えてしまう。
この失踪は単に空を見なければ防げるらしく、サングラスを着用させるという単純な方法で解決した。
ただしねじれ現象自体が解決したわけではないし、彼ら職員たちのブラック労働が解消されたわけでもない。
その後、彼らは地面ばかりを見つめるようになり、最終的には身投げもしていたようだが…
身投げなら異常現象じゃないからOK!という事で解決した事になった。まあ都市だからね。
風船人間
O社の巣で起きた、人の頭が風船のように膨らんで爆発する現象。
半径10~15メートル程度の範囲を巻き込み、そして巻き込まれた人間も同様に爆発する。
このねじれになった人間は全てクレームの矢面に立たされるようなサービス業に従事しており、溜まりに溜まったストレスで文字通り爆発してしまったわけだ。
つまり解決方法は簡単。
…?ストレスを和らげてやる?いやストレスが溜まり次第とっかえひっかえクビにしてく方が楽でしょ。
考えの料理人
14区(N社)裏路地、クソ安いホテルの、まずい料理を出す料理長のねじれ。
客の「思考」を取り出して料理し、その客本人に提供する。本人はそれを素晴らしい事だと思っているようだが…思考を抜き取られた客は当然死んでしまう。
どうやら「客が俺の料理で喜ばないのは客が何も考えてないからだ」との歪んだ憤慨によりこのようにねじれたらしい。
手の生えた蛇の尻尾が七本ぐらいある、奇怪な下半身を持つ。一応ねじれなのでそれなりに戦闘能力もあったかもしれない。
でも
三枚のおふだみたいなとんちに言いくるめられて死んだ。
写真家
N社の裏路地に発生した、頭がカメラになっている男性のねじれ。
カメラに全身を撮られた人間は写真に封印された上で人々の記憶から忘れられ、「誰かが居た」痕跡だけが残る。
元葬儀屋。これまでに253件もの孤独死を扱ったが、「孤独死など扱っても金の無駄」というN社の判断によりクビに。
かつて扱ってきた死の経験、そして自らも社会から捨てられたことで孤独である事への恐れを覚え、
「裏路地では誰にも覚えて貰えずに死んでいく人間が多すぎる、だからその人を私が覚えなくては」とねじれたが、
結局その行動は家族のいる人でも無差別に封印し、自分と同じ孤独である事を他人に求めているだけの、自己満足だった。
最終的に説得を受けて自分の過ちに気付き、(ほぼ)人間に戻ったタイプ。
ねじれとしての力も可逆的なものだったので、封印された人たちも無事元通りになった。
しかし彼のターゲットは元々周囲から孤立していたり、疎まれている人たち。元に戻ってハッピーエンドとは行かなかったようだ。
模擬試験
N社の巣にある学校で発生した、空間影響型のねじれ。
生徒・教員全員がねじれた結果、人物は体が数字で構成され、学校自体も異常空間となってしまった。
学校に数か月単位で閉じ込められた上、意味不明な問題を延々と解かされ、試験と称して蹴落としあいをさせられる。
あまりに規模が大きく意味不明であるが故に、モーゼスたちがとれた手段も「争いを放棄する事で自らへの被害を避ける」ことのみ。
結局これを解決する事は敵わなかった。
また試験に敗北した生徒は、知識や思考力を上位生徒に奪われてしまう。
このため、「(一部)生徒の成績が著しく向上する」という成果は実際に発生しているのが、更に厄介と言える。
死に物狂いで「翼」に入らなければ命の保証さえされない、という都市の強迫観念も災いし
この成果を売り出し、また多くの子供を抱え込み、新たな生徒たちが過酷な潰し合いへと巻き込まれて行く…という悪循環はその後も続いているらしい。
テヨン物産
14区裏路地の物産会社。
都市の例に漏れずブラック企業らしく、社員を帰さず働かせるための宿泊施設を備え、そこでは108人の社員たちが共通の昏睡状態に陥っている。
彼らは一様に奇妙な文言を唱えるものの、それ以外には何もしてこない。
しかし部屋の隅には明らかに人の物と思われる肉塊が転がるなど、何らかの攻撃的な存在を推測させ…
そして良く見れば、彼らにはそれぞれ個別のねじれが見て取れる。つまりこの現象は社員たちの集団的なねじれではなく、外的な何者かが彼らを操っているわけである。
そいつは社員からそれぞれのねじれを吸い取り、祭壇のような黒い箱へと集めていく。それと同時に、巨躯と6本の腕を持つ、悪魔のようなねじれが顕現し始める。
彼らの唱える文言はつまるところ儀式のための呪文であり、人間を燃料として新たにねじれを生み出す事こそ、この現象の本質なのだ。
テヨン物産ではこの黒い箱を使った「人為的なねじれの制御」が試みられ
人に害をなす悪魔の他にも「人面の蚊を産む苗床」「人で構成された川」「互いを噛みきり殺し合う場」「人を正六角形に畳む何か」「空中で溺死する階」「生贄を捧げられる仏像」「意識を侵す黒い影」など多様なねじれが発生し、地獄絵図と化していた。
…どうやらロボトミー社から流出した情報、エンケファリンの製造をねじれによって代用し、L社の翼として成り代わろうとしていたようだ。
仮面
テヨン物産内の「人で構成された川」に飲み込まれ、他人のねじれに飲み込まれかけたエズラ。
要するに心理学で言う所のペルソナ、「自己の外的側面」が視覚的に多数表れた姿をしている。
この状態のエズラは仮面の感情を強要され錯乱しているため、仮面を外し本心を明かしてやらなければならない。
のちにエズラのE.G.O(っぽいようなねじれっぽいような状態)として発現したようだが、どのような性能なのかは不明。
赤い水槽と鯉
武闘派フィクサー事務所である「闘鬼戦闘事務所」の所長、ジャンルェの娘フェイが発現させたねじれ。
自室を血混じりのような水で満たし、そこからは誰かの叫び声、人をへし折る音など物騒な騒音が響いてくる。
水槽の中では錦鯉の人魚たちがお喋りをし、巨大な鯉が彼女たちを襲う。
人魚たちは華奢な声をしており、眼窩には目玉がない。美しすぎる物を見ないために、目玉をくり抜いたそうだ。
巨大な鯉はフェイ自身。自身から生まれた人魚たちを、彼女は毎日殺し続ける。破滅的な自傷行為を無限に繰り返していると言える。
つまるところ彼女は、自分の頭の中だけでどこまでも思い悩むタイプであり…このねじれが決して外へと侵攻せず、ただこの行為だけに没頭していたのはそのためだろう。
友人にどう思われているのか、どのように距離感をとるべきか懊悩するうち、友人(=人魚)への疑いを凝り固まらせ、その苦しみがひたすらに自身へと返って来ていたのが、このねじれの正体である。
幸いにして適切な悩みのケアが可能であったため、モーゼスの説得により無事人間へと戻る事が出来た。
樫の木の村
11区(K社)の裏路地に存在する、50世帯ほどの穏やかな村。
若干閉鎖的で因習のある村ではあるが、今開催している収穫祭にはお客さんでも参加可能!
いかにも定番の展開だが、それでも村民たちは非常に穏やかで明朗、裏表なく親切にしてくれる人たちばかり。
…何せ目に入るほとんどの物にねじれの予兆が見えるモーゼスにとっても、それをほとんど視認できない程なのだ。明らかに異常と言える。
そして、いかにもといった印象は現実のものとなる。
この村はテヨン物産でも見た「黒い箱」を利用して村人たちのねじれを生贄1人に押し付けており、それで自分たちの心を綺麗に保ってきた。
しかも1回や2回ではなくこれまでに何度も繰り返し、その数ざっと50回ほど。
ついでに生贄は押し付けられたねじれの影響で即座にねじれと化すが、ただの村人たちにねじれを処理できるわけもない。つまりこの村には約50体ものねじれが蠢いているわけである。
さらに当然ながら、この儀式は初期に遡るほど生存していた村民が多い。
従って初期の生贄ほど受け止めたねじれの量が多く、その分とんでもない強さのねじれも混じっていたりする。とんだ
ヤーナムだ。
なお、このねじれの押し付け行為、あくまで「一時的に押し付ける」だけ。
押し付けた人物が死亡した場合、そのツケは自分に返って来るだろう。
夢の洗濯屋
12区(L社)内にある、一見普通のコインランドリー。元・都市疾病。現在は都市伝説へ格下げ。
しかしこのランドリーを利用した人間は、中身が誰なのか全く分からない人になってしまうらしい。
その正体は「人間の皮を剥いて洗って中身をまっさらにしてしまう洗濯屋」。もうこの都市そんなんばっかや
この施設を何らかの形で利用した人間は直ちに精神汚染を受け始め、自らのトラウマを酷く恥じ、自分からこのランドリーで洗われようとする。
ただし、傍にいる人間がその利用者の現在を肯定する的確な言葉をかけてあげられれば、この現象から逃れる事も可能。
稲妻人間
12区に現れる電撃のねじれ。人間を感電死させ、焼け焦げたその死体を電気で操り、更に人間を襲わせる。
稲妻の速度で動き、瞬時に数百人単位の死体を操る事も可能。殺した人間が強ければそのスペックをある程度引き出す事も可能なようで、遭遇すれば大きな脅威と言える。
しかも操られた死体を倒したところでそれはしょせん死体でしかなく、こいつ本体をどうにかするなら電撃そのものを捕らえなければならない。
現在の評価は都市疾病だが、格上げされる可能性もあるのでは?とはモーゼスの見立て。
霧の射手
12区で弾丸を集めていたスナイパー。
霧の中でも遠くを見通す視界、そして「高速で回転する銃弾が肉体をゆっくりと貫く」という拷問のような能力を持つ。
この能力に貫かれている間はその場から動けないものの、威力は相手の精神力に左右されるようで、心が強ければ貫かれずに耐える事も可能なようだ。
理性がしっかりと残っているタイプのねじれで、非常にお喋り。
ジョムスン
「薬指」の幹部・マエストロと呼ばれる役職の一人。
「点」という図形の、完成された美しさを愛する美術家の女性。
22区で実験していた並行世界の収束実験「亀裂作成機」なる特異点技術を自らに使い、ヴェルギリウスに対抗するため強引に「ねじれ」となった。
体中に無数の青い「点」が浮かんだトカゲのような姿となり、またこの特異点技術を吸収でもしたのか、並行世界の可能性を「点」に引き寄せる能力を持つ。
元の自我もハッキリと残っており、この能力を器用に使いこなし多様な攻撃を行うが…
しかしねじれの能力を以てしても無限の並行世界を扱いきる事は出来ず、彼女の力の限界までしのぎ切ったヴェルギリウスには届かなかった。
そして「点ってそれ自体が無駄なく完成した図形なのに…こんなに無駄に集めたら美しくなくない?」という冷静なツッコミに納得してしまった彼女は、
ねじれとしての自分を保てなくなり、
とあるアブノーマリティに浸食され死亡した。
「大罪」
▼S-08-XX-XX
諸君らも知っての通り、大罪はねじれにすらなれない個体である。
■■大罪
(Peccatulum -)
危険レベル:ZAYIN/TETH → 不明
姿形は全て異なるが、共通して人間の目のような部分を持つ幻想体達。
ストーリーダンジョンや鏡ダンジョンでしょっちゅう戦う事になる、いわば雑魚にあたる奴ら。
ゲーム中で罪悪属性として設定される七つの大罪と同じ名を持つ「○○大罪」が存在。それぞれに個性がある。
初登場は前日譚スピンオフ『Leviathan』であり、そこによると、自我を保つことに耐えきれず罪に飲まれてしまった人間の残滓らしい。
コイツらの観測ストーリーからは「今作においてこの罪のアイコンがなぜこの要素であわらされているかを」感じることができる。
憤怒(- Irae)は怒りに燃える赤。初期の番号は「S-08-04-02」。
火というものは、一旦燃え出すと燃やし尽くす対象が無くなるまで燃やそうとする性質を持つ。
色欲(- Luxuriae)は伝播。初期の番号は「S-08-11-02」。
自分を構成する何かを広く伝播させたいという繁殖欲。肉体的な解釈に囚われず、己の知識、考えを多くの人々に認められたいと欲する。これもまた色欲の一種である。
怠惰(- Pigritiae)は岩。初期の番号は「S-08-04-03」。
どんな方向性もなく、ただそこにあるだけ。誰かが動かしてやらない限り、その場所から動かないもの。
暴食(- Gulae)は植物。初期の番号は「S-08-04-01」。
根は土を掘り、養分を吸収しようとする。大事なのは、養分を得ても満足しないという点である。
憂鬱(- Morositatis)は水。初期の番号は「S-08-10-01」。
沈むのは難しくない。だが…深く沈めば沈むほど、浮き上がってくるのが難しくなるものだ。
傲慢(- Superbiae)は車輪。初期の番号は「S-08-11-01」。
技術の象徴であり、人間が進もうとする方向性そのものである。傲慢にも自然さえ成し遂げられなかった完璧な円を追求し、果てしなく車輪は転がるのだ。それによって肉が抉れようが、芝が踏み潰されようが。
嫉妬大罪のみ「鏡屈折鉄道」4号線にて遅れて登場。他の大罪とはまた違った特徴を持つため、別途後述する。
イベントストーリー5.5章「肉斬骨断」では憤怒と憂鬱の強化個体が、ストーリー6章では暴食と怠惰の強化個体がいずれもTETHランクで実装された。
ストーリー6章後編公開時点ではそれらの名称は「■■大罪?」となり、強化されるごとに後ろの「?」が増える。
また、そのアプデで大罪達全種類全サイズの危険度表記がなくなったので、初期の大罪たちもZAYINではなくなった。
▼-
ダンテ、あの人格牌とかなんとかをどっかに落としたりしてないよね?
嫉妬大罪
(Peccatulum Invidiae)
危険レベル:不明
鏡屈折鉄道4号線で初登場した大罪。
「嫉妬」ゆえか他者の能力をパクる性質を持ち、囚人たちの人格やE.G.Oをそっくり模倣したコピー人間として襲い掛かって来る。
一度は静電気を経験したことがあるだろう?
もし誰かから嫉妬されたことがあるなら、これら2つはチクチクする、という共通点に同意するであろう。
4号線では第2区画以降、この嫉妬大罪たちが大量に襲い来るためかなり高難度。
特に
・「速度6からの迅速制圧」という我々がいつもやってるクソ火力コンボをしれっと狙って来る
ウサギヒース
・同じく我々が普段狙っているクソ火力を当然のように発揮する
薬指イサンや
握シンクレア
・充電を貯めさせるとスキル3で暴れ始めるW社の
ドンキと
良秀
あたりはE.G.Oも高性能なものが多く脅威。高耐久かつE.G.Oの優秀な
セブンウーティスなんかもかなり怖い。
精神力を持つ敵だからと考えて精神力を下げてしまうと、E.G.Oを侵蝕発動してくる。当然コストを踏み倒してくるので注意。
ただしこの辺りの怖さは元となる人格次第で、かなりまちまち。
例えば
K社ホンルは「防御は超高性能だが攻撃性能がてんでダメ」という特徴がそのままなので全く怖くない。
ファウストなんかはどの人格もE.G.Oもマッチ威力が普通なのでだいたい弱い。味方だとあんなに頼もしいのに…
なお、コピーされる人格は登場箇所によって固定。こちらの編成によって相手の人格が変わる等といった事は特に無い。
弱点は耐久面の脆さ。全個体にそれぞれ物理&罪悪のダブル脆弱属性が設定されているので、うまく二重の弱点を突けば一気に倒す事も可能。
しかも複数の固体に共通する脆弱属性も多いので、広域E.G.Oで一気に巻き込む事でも混乱or討伐に持ち込みやすい。
なので「嫉妬大罪の出現しない第1区画で資源を貯めておき、厄介な嫉妬大罪を見かけたら速攻で広域E.G.O」がスタンダードな攻略法。
むしろそうしないと嫉妬大罪の高性能スキルを真正面から相手にする事になるぞ。地獄。
死ぬと化けの皮が剥がれ、一つ目の肉塊のような本性を晒す。模倣品ではあるが複製ではないようで、都市の法律的にはセーフっぽい。また強化個体は他大罪とは違い「?」が名前につかないが、バフとして「嫉妬大罪?」を持っている。
『Limbus』ではねじれの研究が進んだことで分類法則も制定。
「危険度」-「被害予測値」/「罪悪属性」-「分類番号a」-「分類番号b」という構成で分類番号が割り振られるようになった。
「罪悪属性」はおそらくラテン語における
七つの大罪の頭2文字。
多分「
IR(ira:憤怒)」「
LU(luxuria:色欲)」「
PI(pigritia:怠惰)」「
GU(gula:暴食)」「
??(??:憂鬱)」「
SU(superbia:傲慢)」「
IN(invidia:嫉妬)」と思われる。
とは言え、これら番号が定まったのは7.5章「LCB定期検診」以降の話。
それまではLobotomy社の分類法則に倣って分類してみたり、未研究のまま番号全てが「?」で構成されていたり、かなりまちまちであった。
現在はそれら全てに、新たな分類番号が割り振られている。
例えばシナリオでも例に挙がった「HE-06-PI-20-01」。
これは「危険度HE内では中の上クラスの強さ。怠惰属性の20-01番。」という意味になる。
▼00-00-00 / LU-11-04
クソみたいな口笛をずっと吹きながら…僕にも近付いてきました…。
クローマー / 完全な人間を夢見るクローマー (Kromer the Dreamer of Human Wholeness)
TETH / HE-06
シンクレアの旧知である少女。
しかし肉体への過剰な信仰のため、そして何故かシンクレア邸地下に存在したロボトミー社収容室を自らの物とするため、シンクレアの家族と隣人たちを皆殺しにした。
その狂気的な信仰心のためかN社幹部「握る者」としての地位を与えられており、異端審問官を率いる彼女たちと交戦する事になる。
そして『
Limbus』第一シーズンのラスボスにして最大の壁。
有用な状態異常である「出血」と「火傷」への完全メタとなるパッシブを持つため、これまで状態異常に頼っているとまずこれで一苦労。
これに対策したところで、そもそもコインの最大値自体がやたら高く、安定してマッチで勝つのも結構しんどい。
スキル「狂笑」で更に火力上昇を狙って来るので、マッチで潰しリスクを減らして行きたいが…このスキル、マッチした時点で精神力を10も減らしてくる。下手にマッチすると負けやすくなり注意が必要。
効果的にE.G.O資源を貯める、出目の高いスキルを的確に出していく、特殊ギミック「握りしめる」へ差し出すメンバーの取捨選択等、慎重な戦略が求められる。
ついでにラスボスの特権持ち。第二形態もあるよ!
色欲大罪と融合したかのような「完全な人間を夢見るクローマー」へと移行するとスキル全てが更に苛烈になり、第一形態で苦戦しているようでは当然のごとくぶち殺される。
ただし「3ターン目以降、一定期間で『口』部位の耐性が全属性脆弱になる」という弱点が増えたので、ここを突いて極力素早く倒してしまいたい。
どちらの形態でも彼女の使用スキルとパッシブの出目・効果にしっかり目を通し、それぞれに対策をとった上で臨機応変に戦況を進めていくべき強敵。
ただでさえ難易度が急上昇した第3章だが、彼女との戦闘ではそれがまた一気に上がっている。どうしてギアを上げていくんですか?
ただしシナリオ外で登場する際はかなり性能が抑えられ、特に先述した厄介なパッシブスキルやらギミックやらはだいたい弱体化ないし撤廃されている。
なので他にも面倒な敵の多い「鏡屈折鉄道」やら「鏡ダンジョン(Hard)」ではむしろ比較的大人しいボスと化しており、メインシナリオでの高難度ぶりとは反対に癒し枠。
変質前、ただの人間である状態の分類番号が「
教育用ウサギロボ」と似ている理由は何だろうね。
▼O`-01-11-28 → IR-11-02
彼らが走り迫るときは甘酸っぱい匂いがするのである!
ボンちゃんパパ
(Papa Bongy)
危険レベル:ZAYIN-03
「ウンボンのチキン酒場」の店主がねじれた存在。
ライバル店「菩薩チキン」の策略によって秘伝のレシピを消滅させられ、自らの料理人人生の全てが崩れ去るほどの心理的衝撃を受け、ねじれてしまった。
…と、当人にとってはかなり深刻な背景を持つが、いかんせんふざけたイベントに登場したため挙動が割とコミカルである。
ねじれと化して以降、鶏肉を怪物化させてコントロールする能力を身に着けたようで、「チキン野郎 -a.k.aボンちゃん」と名付けられた(?)彼らを操り襲って来る。
彼らは人間の頭に覆いかぶさる事で人間を操る事も出来るらしく、彼らに操られたK社社員と戦闘になる事も。
そして頭に被さっているボンちゃんを引っぺがせば操られていた人間は元に戻る。
…だがその事実が発覚する前だったとはいえ、囚人たちは操られてただけのK社社員を普通に殺して対処した。いいのかな…まあいつもの事か…
なおこのボンちゃん達、食べると美味しいらしい。ドンキホーテが生で食った。
3章クリア前提のイベントの敵なので危険度
ZAYINなのに結構強い。
特にシナリオクリア後の高難度ダンジョンではステータスも強化され、高火力の複数枚コインでボコボコ殴って来るため、Lvカンストの囚人でも下手をすると普通に殺られる。
また「チキン野郎」が残って居る数だけ強化される上、部位「チキンバケツ」が残っていると倒しても倒してもどんどん補充してくるのでキリがない。
こうなるとジリ貧一直線なので、出来る限り攻撃をいなしつつ「チキンバケツ」の破壊を狙っていきたい。
ZAYIN詐欺は
Limbusでも健在だった。
従来の幻想体ではなく「ねじれ」であるためか、当初はこれまでに無い根源分類「`」が割り当てられていた。
並びに、「ねじれ」としてはシリーズで初めて、オブジェクト分類が割り振られた個体となる。
トンチキなイベントなのに色んな初めてを消化しちゃったよ。
そしてイベントダンジョンや鏡ダンジョン4では5種類もギフトがある。なんなんだこいつ
▼ - / SU-20-05
いくら強さで名を馳せたとしても、そのような弱い感情を持った指揮官は十分にこちら側で対応が可能だと判断されます。
ねじれゆくキムサッガッ / ねじれたキムサッガッ (Distorted Bamboo-hatted Kim)
危険レベル:- /WAW-05
前作にも登場した剣契のリーダー、キムサッガッがねじれかけてる姿。
イベントストーリー5.5章「肉斬骨断」に登場。
毎ターン複数回攻撃してくる他、高威力の回避も使用してくる。またすべてのスキルが減算コインのため、沈潜や精神力ダメージを与えると不利な展開に持ち込まれてしまう。
第一段階の「ねじれゆく」の方は、イベントチャプターの進行で彼1人だけと囚人たちとで戦うことになる。こちらの精神力が溜まっていないにも関わらず、彼はある程度精神力が減っているのでなかなかの苦戦を強いられる。
第二段階の「ねじれた」の方は、その次のイベントチャプターで戦闘する。こちらの方は戦う前に鏡ダンジョンのようなダンジョンマスがあるので、むしろ「ねじれゆく」よりも簡単だという声もある。
どちらの形態でも出血付与や呼吸獲得のスキルを多数、どころか両方あるスキルもあるので、囚人たちが失血死したり、不意のクリティカルで粉砕されてしまうこともしばしば。
堅実にマッチか回避を決めて、間違っても一方的に被弾することがないようにしよう。
どちらの形態でも外見の大きな変化はなく、その点はボンちゃんパパやクローマーとは異なる。
イベント期間中は、鏡ダンジョンの最奥部でも登場した。
彼がどうして図書館に向かうことになったのかは
ムルソーの剣契頭目人格ストーリーで判明し、その後はイベントにて描かれる。
また、彼はモノリスこと黒い箱でねじられた存在であるようだ。
彼の部下もモノリスによってねじられかけたのだが、ムルソーの殴打により阻止された。
▼IN-20-12
今や、あの野郎は自分から地獄に歩いて入ってるみてぇだ。
奪われ泣き叫ぶヒンドリー (The Reaved Lamenter)
危険レベル:TETH-04
かつて「ワザリング・ハイツ」の住民であった、ヒースクリフの義兄にあたる人物。
ヒースクリフの話や元ネタなどから、ヒースクリフのことをかなり虐めていた人物であった様子。
しかしストーリーが進むにつれ、その理由は分からなくもない、というものになった。
ある日ヒンドリーは、父親であるアーンショウに「お土産のバイオリンが欲しい」とお願いをした。
しかしその帰り道、アーンショウはヒースクリフを見つけ、ワザリング・ハイツに迎え入れることにした。
彼を運ぶ最中に、お土産のバイオリンが壊れてしまったが、そんなことは無視して連れ帰った。
家に帰ってきた父親を出迎えたヒンドリーが目にしたのは、薄汚れた少年と、壊されてしまったバイオリンだった。
そしてある時、父親であるはずのアーンショウから彼に投げられた言葉。
「ヒンドリー。申し訳ないが私はお前が息子だとは思えない。むしろヒースクリフの方が私の息子に思えるな」
親が子に与える言葉としては、あまりにも酷いものだろう。
ワザリング・ハイツは彼にとって歓迎される居場所ではなかった。父親から投げられた言葉を絶叫し笑いながら反復し、彼はねじれとなった。その姿は茶色い毛の大きな狼だった。
▼IN-20-13
殴ってでも落ち着かせてしんぜよう!
心が引き裂かれたヒースクリフ (The Heartbroken)
危険レベル:TETH-05
ヒースクリフがねじれてしまった姿。鏡の向こう、別世界のヒースクリフの言葉と見せた光景により、キャサリンの悲劇が自分の責任だと考えてしまう。そして頭の中で語りかける声に対して悟ってしまい、そしてねじれとなった。
外見は有刺鉄線のような鎖が巻かれた黒い鎧を着て、同じような鎖が巻かれた死体袋を引きずる大きな狼。
ドンキホーテの観測情報によると、ヒンドリーと雰囲気が似て物悲しく見えたが、ヒースクリフの方が荒々しく怒りに満ちているように見えるとのこと。
彼との戦闘で鎮圧する時には当然編成に入れることはできない。
部位の鎖を破壊すれば
物理属性がかなり弱くなるので、積極的に狙っていきたいところ。
▼PI-20-01
人間はもらうときは公平になれますが、あげるときは公平になれません。ほとんどがそうだと思います。
時間殺人鬼(The time ripper) / 開かれた時間殺人鬼たち
危険レベル:HE-06
20区特有の「時間の貧富格差」によりかつて悲劇を味わった人物が、ねじれと化した存在。
「もっと時間があれば防げる悲劇があった」という想いからか時間が無駄に使われる事を嫌い、他者の所有する「無駄だと感じている時間」を奪う能力を持つ。
そして20区で同じ境遇にあった住民たちがこのねじれに共感。群体型のねじれとして合一する事で、無数の脳による思考を可能としているが…
しょせんは似たような不幸を軸として集まった有象無象。誰も彼も薄っぺらい自我を捨て切れておらず、窮地に陥れば容易く統制が取れなくなる。
戦闘でもその「奪った時間」をふんだんに利用。自分を加速させることで速度もスキルも大きく強化させて襲い掛かって来る。
ただし加速中は防御も疎かになっているらしく、こいつの攻撃を上手く捌いて反撃すれば逆にこちらが優位に立てるぞ。
「奪った時間」には限りもあるので使い放題ではない。追い詰めれば勝手に内部分裂を起こし、自滅する。
▽???
黒い箱
テヨン物産、樫の木の村の背後で動いていた、ディアスの所持する奇妙な黒い箱。
複数あるらしく、大きさはまちまちだが、どれも「人の精神に干渉し、ねじれを吸い集める」という力を持つ。
旧ロボトミー社の廃墟から見つかった物との事で、アブノーマリティ抽出に関わる何かなのかも知れない。
のちに『Limbus Company』イベントストーリー5.5章「肉斬骨断」にて登場。モノリスと名付けられているようである。
どうやら「都市内のどこかしらにちょくちょく湧いてくる謎の物体」らしく、正体は現状でも良く分かっていない。
ネタバレ解説に関連する項目一覧
E.G.O発現と思われる例
赤い霧(仮称)
『Lobotomy』時代からお馴染み、
カーリー/ゲブラーの固有E.G.O。
鎧型のE.G.Oだが、詳しい固有能力は不明。
まあめちゃくちゃ強い事だけは間違いない。
蜜蝋の翼(Waxen Pinion)
燃える剣と片翼を備えた炎の彫像。
自らの心の弱さと向き合った
フィリップが発現… …させかけたE.G.O。
少年漫画なら覚醒確定の展開だったが、この後
悪いおじさんたちに囲まれてねじれちゃった。
辛い事がある度に逃避する癖があるなど、一応フィリップ本人も問題のある人物ではあったものの…
それにしても意味不明な状況にたらい回しされた挙句、変な奴に精神攻撃されるわ誑かされるわと、不運による転落っぷりが凄まじい。
これに関しては、彼の性格に難色を示すローランすら「かわいそすぎない?」と漏らすほどであった。
続編のLimbus Companyにて
囚人の人格という形でE.G.O名も公開。
上述した経緯のためか、開花E.G.Oではなく不安定E.G.O表記となっている。
元ネタはおそらくギリシャ神話のイカロスの逸話。蜜蝋で固めた翼によって飛ぶも、太陽に近づきすぎたことで翼が溶けて墜落死するというもの。
「過信」「傲慢」を戒める話であるが、一方で「知恵」「勇気」で空を飛んだ話として捉える場合もあり、彼もまた一歩違えば自らの「傲慢」に呑まれて墜落することなく、「勇気」で飛び立つこともできたのかもしれない。
シャオのE.G.O(仮称)
最愛の夫・ロウェルを失った事による熱情と、それを律する強い心を得た
シャオが発現させたE.G.O。
そして我々プレイヤーはそれをボコボコに返り討ちにする立場である。
中国武将のような鎧型E.G.Oで、炎に特化した戦力を持つ。
敵としても強いがシャオを本にしてしまえば俺たちの物。やったね。
ユーリア工房
品質はN社の巣でも上位に入るとされる、完全会員制の装備品工房。
一見3m四方程度の非常に小さな個人工房だが、その実この工房がE.G.O(らしき現象)そのもの。
中は物理法則を無視した空間が広がっており、綿しか詰まっていないはずのテディベアが忙しく働いている。
このテディベア、工房の防御機能も兼ねているらしく、人体ぐらいなら軽く爆ぜさせてくる。爆ぜた。
また、工房の主であるユーリアはこのE.G.Oを発現しているためにねじれの予兆が一切見られない。
のちにテヨン物産の一件により、このテディベアに精神が移ってしまうというトラブルが発生。現状この状態のままである。
煙管(仮称)
モーゼスが持つE.G.Oのような物。
「気付いたら持ってた」との事で、由来不明。モーゼス自身のE.G.O…と思われるがそれも定かではない。
各色の煙を操り、精神攻撃や物理攻撃を行ったり防御に転用したりと、様々な力を持つ。
血のマント(仮称)
月桂冠からは血の棘が生え、ローマ風のマントと両刃剣は血で出来ている。
ヴェルギリウスの、茨の道を歩む決意から生じたE.G.O。血だまりの中に潜んで身を隠す事も出来るらしい。
また、リソースとして血液を消費するようだがこれは自分のものでなくても良いようで、生物である敵を殺していれば実質無尽蔵のようなものだろう。
Limbus6章とある戦闘にて、無尽蔵にも思えるほどの大型大罪たちが出現する。もはや限界か…と思ったところで、なんとお助けNPCとして参戦してくれる。この参戦により、彼はこの会社でいくつか願いが叶わなくなったり、不利な条件や追加の仕事を受けないといけなくなったが、それでもかつて見た光景と似たような現状が許せなかったのだろう。焦りが積もってきたころに突如現れ無双してくれる様子はあまりにも頼もしかった。だが船長イシュメールは精神維持できなくなった。
性能としては、攻撃スロットは常に3つ。スキルは9種類あり、全て斬撃/憤怒属性。また7種類が広域攻撃となっている。独自バフをいくつか備えるが、名前と一部以外情報が隠されているため詳細不明。コイン威力や基本威力も秘匿されているが、非公式攻略Wikiによると全てのコインで表が出ると推測されており、また海外有志の計算によるとスキル4がコイン5枚、基本威力60、コイン威力40のトンデモ数値だとか。
壇香梅(Spicebush)
『
Limbus』ストーリー4章中編のボスが使用するE.G.O。ドンベク自身のE.G.Oと思われるため、幻想体の名前は不明。
同名の花木を肉体に咲かせたような姿をし、人格としてイサンも使用する事が出来る。
舎音(Farmwatch)
『Limbus』ストーリー4章のラスボスが使用するE.G.O。こちらもドンランのE.G.Oなので幻想体の名前は不明。
ねじれになった時の名称は「全てを否定するドンラン(Dongrang, Who Denies All)」。分類番号は「TETH-05-GU-11-10」。
この際のドンランの心情はやや開き直りにも近いものだったが、一応「自分の弱さに溺れることなく変わっていく決意」ではあったためか、一度ねじれに変貌した状態から正しくE.G.Oを覚醒するに至っている。
舎音(サウム)とは韓国における、小作人に対する地主のこと。
農牧を愛するドンランの心情に加え、「理想のためと言いながら自分だけで成し遂げた事など何もなく、かつての仲間や同僚たちを踏み台にしてきた」という自覚と罪悪感・虚無感が、小作人を虐げる地主という形で現れたのではないか、とも考察されている。
ガスハープーン(GasHarpoon)
『Limbus』
ストーリー5章のラスボスが使用するE.G.O。
片腕がそのまま銛撃ち機になったかのような見た目をしており、弾倉部分には人の顔が付いている。
自分に服従、心酔した人間を燃料とするE.G.Oであり、名前の「ガスハープーン」も「ガスライティング」+「ハープーン(銛)」から来ているのではないかと言われている。
「ガスライティング」とは誤った情報の提示や嫌がらせ行為により「自分が悪い。 相手が正しい」と思い込ませる洗脳手法のこと。分かりやすくいえば
劇中での当E.G.O発現者の言動そのもの。
また特筆すべき点として、当E.G.O発現者はそれまでの発現者と違って「ねじれとの境界で聞こえる声」との対話を一切していない。
作中でも述べられているように、夢の無い「都市」において(善悪はともかく)強い心を保ち続けられる人間であり、キッカケさえあればいつでも発現できる人物だったようだ。
追記・修正お願いします。
- 項目名はLCのシリーズより"Project Moon"として会社の作品群とするのが良いんじゃないかな? -- 名無しさん (2023-05-01 08:37:34)
- ねじれは4種類に分類されます 「自身の芯が折れてしまったもの」「特異点を用いて変質したもの」「復活後の残響楽団」「エレナ」 -- 名無しさん (2023-05-01 12:39:47)
- こんな風になっても頭の基準では人間らしいのがまたなんとも -- 名無しさん (2023-05-01 13:36:00)
- ヤンおらんやんけぇ -- 名無しさん (2023-05-01 14:03:45)
- 『写真家』の例をみるとLimbusのダンテもねじれの一種なんだろうか…? -- 名無しさん (2023-05-01 14:54:42)
- 義体にそっくりよね 本当に穢らわしい -- 名無しさん (2023-05-02 04:40:23)
- ここクローマーおるな -- 名無しさん (2023-05-02 14:27:45)
- 唐突なクローマーで笑ってしまったw -- 名無しさん (2023-05-02 21:26:13)
- ボンちゃんパパはZAYIN詐欺に見えて、推定クリフォトカウンター5個でそこそこの愛着作業で対処できるから管理レベルとしては妥当なんだろうな。脱走するとZAYINレベルで済んでなさそう -- 名無しさん (2023-05-08 04:41:44)
- ジョムスニって男じゃなかった? -- 名無しさん (2023-07-23 16:26:14)
- ガスハプさんはよくよく見ると変なタイミングで静まれ黙れ!って言ってるからここで綺麗な声さんを追い払ったんじゃって疑惑あるな -- 名無しさん (2024-02-10 01:39:30)
- サッガ先生イベントで黒い箱出てきたなぁ… -- 名無しさん (2024-02-22 18:36:18)
- Limbusワルプルギス3回目の予告でフィリップのE.G.O名が判明したけど、開花E.G.O::〇〇じゃなくて不安定E.G.O::〇〇なのがなんとも -- 名無しさん (2024-04-30 08:51:22)
- ヒースいつごろ追加する? -- 名無しさん (2024-06-10 01:39:38)
- シーズン終わりぐらいが妥当かと思います。 -- 名無しさん (2024-06-10 02:22:17)
- ↑一応2ヶ月以上経ったのでネタバレ注意記載とかなり簡易的な説明に留めて追記しました。問題ありと思われましたら削除などお願いします -- 名無しさん (2024-06-19 14:57:13)
- リンバス、区分を放棄してて草 -- 名無しさん (2024-06-19 15:48:04)
- E.G.Oを発現した後ねじれてしまった人物に対応する人格があるのなら……逆に「『本編ではねじれてしまったままだった人物が、もしE.G.Oを発現することに成功していたらどのような力と姿を得ていたか』の可能性」の人格が現れたりするかもしれないのだろうか……? -- 名無しさん (2024-11-06 21:23:35)
- ↑ねじれなかったヤン人格が出てくる可能性があるってことか -- 名無しさん (2024-11-20 14:20:22)
- ホーエンハイムさんはいつごろ追加されますかね? -- 名無しさん (2025-03-18 07:34:56)
最終更新:2025年03月18日 07:34