E.G.O発現と思われる例
赤い霧(仮称)
「最強とされる彼女が、最強たる所以」
『Lobotomy』時代からお馴染み、
カーリー/ゲブラーの固有E.G.O。
鎧型のE.G.Oだが、詳しい固有能力は不明。
まあめちゃくちゃ強い事だけは間違いない。
蜜蝋の翼(Waxen Pinion)
「自分の代わりに悲しむ者がいないなら、自分が泣きながらその悲しみを受け入れる覚悟」
燃える剣と片翼を備えた炎の彫像。
自らの心の弱さと向き合った
フィリップが発現… …させかけたE.G.O。
少年漫画なら覚醒確定の展開だったが、この後
悪いおじさんたちに囲まれてねじれちゃった。
辛い事がある度に逃避する癖があるなど、一応フィリップ本人も問題のある人物ではあったものの…
それにしても意味不明な状況にたらい回しされた挙句、変な奴に精神攻撃されるわ誑かされるわと、不運による転落っぷりが凄まじい。
これに関しては、彼の性格に難色を示すローランすら「かわいそすぎない?」と漏らすほどであった。
続編のLimbus Companyにて
囚人の人格という形でE.G.O名も公開。
上述した経緯のためか、開花E.G.Oではなく不安定E.G.O表記となっている。
元ネタはおそらくギリシャ神話のイカロスの逸話。蜜蝋で固めた翼によって飛ぶも、太陽に近づきすぎたことで翼が溶けて墜落死するというもの。
「過信」「傲慢」を戒める話であるが、一方で「知恵」「勇気」で空を飛んだ話として捉える場合もあり、彼もまた一歩違えば自らの「傲慢」に呑まれて墜落することなく、「勇気」で飛び立つこともできたのかもしれない。
シャオのE.G.O(仮称)
「都市の星を撃ち落とすほどの、太陽が如し熱い想いと愛情」
最愛の夫・ロウェルを失った事による熱情と、それを律する強い心を得た
シャオが発現させたE.G.O。
そして我々プレイヤーはそれをボコボコに返り討ちにする立場である。
中国武将のような鎧型E.G.Oで、炎に特化した戦力を持つ。
敵としても強いがシャオを本にしてしまえば俺たちの物。やったね。
XXX
図書館(Library Of Ruina)
「親に愛されたかった機械人形が抱いた、誰よりも大きく重く純粋な自我」
Library Of Ruinaの舞台。ラスボス戦ストーリーにて、
それ自体がアンジェラのE.G.Oだと判明した。
ユーリア工房
「選ばれた客しか入ることのできない、ぬいぐるみたちの秘密工房」
品質はN社の巣でも上位に入るとされる、完全会員制の装備品工房。
一見3m四方程度の非常に小さな個人工房だが、その実この工房がE.G.O(らしき現象)そのもの。
中は物理法則を無視した空間が広がっており、綿しか詰まっていないはずのテディベアが忙しく働いている。
このテディベア、工房の防御機能も兼ねているらしく、人体ぐらいなら軽く爆ぜさせてくる。爆ぜた。
また、工房の主であるユーリアはこのE.G.Oを発現しているためにねじれの予兆が一切見られない。
のちにテヨン物産の一件により、このテディベアに精神が移ってしまうというトラブルが発生。現状この状態のままである。
煙管(仮称)
「文字通り何もかもを煙に巻く、ねじれ探偵の仕事道具」
モーゼスが持つE.G.Oのような物。
「気付いたら持ってた」との事で、由来不明。モーゼス自身のE.G.O…と思われるがそれも定かではない。
各色の煙を操り、精神攻撃や物理攻撃を行ったり防御に転用したりと、様々な力を持つ。
血のマント(仮称)
「血まみれの茨の道であれど、それを歩み続ける決意」
月桂冠からは血の棘が生え、ローマ風のマントと両刃剣は血で出来ている。
ヴェルギリウスの、茨の道を歩む決意から生じたE.G.O。血だまりの中に潜んで身を隠す事も出来るらしい。
また、リソースとして血液を消費するようだがこれは自分のものでなくても良いようで、生物である敵を殺していれば実質無尽蔵のようなものだろう。
『Limbus Company』6章のとある戦闘にて、無尽蔵にも思えるほどの大型大罪たちが出現する。
もはや限界か…と思ったところで、なんとお助けNPCとしてヴェルギリウスが参戦。大罪を一撃で斬り伏せて囚人たちを助けてくれる。
この参戦により、彼はこの会社でいくつか願いが叶わなくなったり、不利な条件や追加の仕事を受けないといけなくなったが、それでもかつて見た光景と似たような現状が許せなかったのだろう。
焦りが積もってきたころに突如現れ無双してくれる様子はあまりにも頼もしかった。だが船長イシュメールは精神維持できなくなった。
性能としては、攻撃スロットは常に3つ。スキルは9種類あり、全て斬撃/憤怒属性。また7種類が広域攻撃となっている。
独自バフをいくつか備えるが、名前と一部以外情報が隠されているため詳細不明。
コイン威力や基本威力も秘匿されているが、非公式攻略Wikiによると全てのコインで表が出ると推測されており、また海外有志の計算によるとスキル4がコイン5枚、基本威力60、コイン威力40のトンデモ数値だとか。
壇香梅(Spicebush)
「たとえ散る花だとしても花びらを落として大地に栄養を与え、次の世代の人々に向けた肥沃な地を残したいという願い」
『
Limbus』ストーリー4章中編のボスが使用するE.G.O。ドンベク自身のE.G.Oと思われるため、幻想体の名前は不明。
同名の花木を肉体に咲かせたような姿をし、人格としてイサンも使用する事が出来る。
相手を貫きながら壇香梅の花が咲いたり、扇子を振るうと花びらと共に黄金色の風を放つ。
最初は「狐雨」というロボトミー由来のE.G.Oを身に着けていたが、K社の特異点の真実を目にした事と、ドンランによる何も成せなかった事への指摘混じりの挑発によりねじれ化と思わしい兆候が発現。
「狐雨」のレインコートを突き破るように壇香梅の花が咲き始めていた。
だが、「声」との対話の中で彼女は「自分が何も成せないのであっても、自分の次の世代につながる礎にはなれる」と決意。
レインコートを破って壇香梅を纏う白い着物姿になり、自らのE.G.Oを獲得した。
舎音(Farmwatch)
「それが今までの絆を否定し、他者を傷つけ搾取するものであったとしても、大義の為なら己の心を殺して外道に堕ちる覚悟」
『Limbus』ストーリー4章のラスボスが使用するE.G.O。こちらもドンランのE.G.Oなので幻想体の名前は不明。
ねじれになった時の名称は「全てを否定するドンラン(Dongrang, Who Denies All)」。分類番号は「TETH-05-GU-11-10」。
この際のドンランの心情はやや開き直りにも近いものだったが、一応「自分の弱さに溺れることなく変わっていく決意」ではあったためか、一度ねじれに変貌した状態から正しくE.G.Oを覚醒するに至っている。
見た目は目深に被った笠と古代朝鮮風の農家を思わせる服装で、ねじれとしての姿に似ている。片手には大鎌を持つ。
舎音(サウム)とは韓国における、小作人に対する地主のこと。
農牧を愛するドンランの心情に加え、「理想のためと言いながら自分だけで成し遂げた事など何もなく、かつての仲間や同僚たちを踏み台にしてきた」という自覚と罪悪感・虚無感が、小作人を虐げる地主という形で現れたのではないか、とも考察されている。
ガスハープーン(GasHarpoon)
「自他問わず全てを利用して使い潰し、目的である大鯨殺しを成そうとするドス黒く禍々しい熱意」
『Limbus』
ストーリー5章のラスボスが使用するE.G.O。
片腕がそのまま銛撃ち機になったかのような見た目をしており、弾倉部分には人の顔が付いている。
自分に服従、心酔した人間を燃料とするE.G.Oであり、名前の「ガスハープーン」も「ガスライティング」+「ハープーン(銛)」から来ているのではないかと言われている。
「ガスライティング」とは誤った情報の提示や嫌がらせ行為により「自分が悪い。 相手が正しい」と思い込ませる洗脳手法のこと。分かりやすくいえば
劇中での当E.G.O発現者の言動そのもの。
また特筆すべき点として、当E.G.O発現者はそれまでの発現者と違って「ねじれとの境界で聞こえる声」との対話を一切していない。
作中でも述べられているように、夢の無い「都市」において(善悪はともかく)強い心を保ち続けられる人間であり、キッカケさえあればいつでも発現できる人物だったようだ。
而立(Érlì)
「道に迷う弟へあえてぶつける厳しい問いと、兄としての信念」
『Limubs』ストーリー8章より登場したホンルの兄、ジア・チォウが使用するE.G.O。読みは後述の元ネタから察するに、おそらく「じりつ」。
包帯、あるいは呪符が巻き付けられた鉄の棍という見た目をしており、チォウはこれに「望」のエンチャントを施して振るう。
能力の詳細は不明だが、彼との戦闘時には自身に特殊なバフを付与するという効果になっている。
どうやら巻き付けている包帯にはリミッターのような役割があるようで、とある人物が死に際に「自分との戦いではついにその包帯を解かなかったな」と言っている為、このE.G.Oにはまだまだ隠された能力があると思われる。
由来はチォウの元ネタである孔子の哲学書『論語』にて書かれた一節、「三十而立」。
端的に言うと孔子が今に至るまでの道のりを語ったもので、「三十歳の頃に私は自立する道を選んだ」という節。