登録日:2023/08/16 Wed 06:30:02
更新日:2025/04/20 Sun 18:22:48
所要時間:約 20 分で読めます
船のシステム、通信手段、トレーナー達の実力、全ての分析が終わりました。
ペンダントを巡るあなた達の冒険も、ここで終わりです。
出典:ポケットモンスター、12話『わたしが選ぶ未来』、
2023年4月14日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
■概要
CV:古川慎
本作の敵組織『エクスプローラーズ』の5人居る幹部の1人。
癖のある青色の長髪が特徴的な青年で、誰に対しても常に敬語を使い穏やかそうに見える……が、実際は冷酷・残忍・卑劣で無能な者を露骨に見下している慇懃無礼な性格。
また、とにかく用意周到で、「本当にこの人、アニポケのキャラか?」「劇場版の敵?」と疑いたくなる程に数々の策略を巡らせ、目的を達成する策略家。
斬新な点として自分の作戦が覆されても、この手のキャラにありがちな狼狽えたり憤怒したりするといった反応も見せず、むしろ「面白い!」と大興奮することも挙げられる。ただ、それでも相手の作戦が完全に運頼みのものであった場合は気に入らないらしく、はっきりと不機嫌を露わにしている。
アメジオは
ムコニャに輪をかけた脳筋だが、スピネルは常時
『BW』編のシリアスロケット団の雰囲気という正反対ぶり。
その為か、幹部で最もアメジオの事を快く思わない様子で、彼が任務に失敗すると小バカにした態度を取る。
さらに、仲間意識も皆無で
サンゴ達との折り合いも決してよろしくない模様だが、アゲートだけは頭脳派同士気が合うのか行動を共にすることが多い。
一方、組織の首領であるギベオンに対する忠誠心は確かである。
リコのペンダントを奪う為に用意周到な作戦を実行したものの、六英雄の巨大
オリーヴァに阻まれて失敗。
この際に不思議なペンダントはリコが
鍵になる事で真価を発揮すると知るが、この事を組織には秘密にしている。
ハンベルの言によれば、スピネルは元はエクシード社の研究員だったという。
その優秀さがギベオンの目に留まり幹部入りを果たしたという異例の経歴の持ち主でもある。アメジオを含む他の4名はハンベルから直々に教育を受けて幹部クラスのポジションとなったことを考えると、唯一無二の立ち位置と言える。
このため、今でもエクシード社に研究員として立ち寄っている模様。
アメジオの父でもあるクレイブ社長とも知己の中だが、その口八丁手八丁ぶりを活かして彼からも信頼を勝ち取っている。
■本編での活動
■リコとロイの旅立ち(11~16話、24話)
ライジングボルテッカーズの情報を調査して、レアコイルによる磁気嵐でブレイブアサギ号の制御システムを停止させて足止め。
↓
仕入れた情報を元に嘘情報を流してリコを誘き寄せる。
↓
ペンダントを奪い取った上で
オーベムのパワーで
記憶操作。ライジングボルテッカーズの事を忘れさせる。
↓
逃走に時間がかかる為、リコはボウルタウンにいると偽情報を流して時間稼ぎする(本当はハッコウシティにいる)。
↓
というスピネルの事情を推理したら「ハッコウシティにある定期船がスピネルの逃走手段」と気付かれてしまう為、定期船には囮を配置し、自分は貨物船へ。
↓
それらがバレた場合は手持ち2体でバトル……と見せかけ、3体目を傍に控えさせて奇襲させる。
――といった用意周到な作戦でライジングボルテッカーズの面々を大苦戦させた。
上記の作戦後は組織に合流したらしく、何処かの研究所でアゲートと一緒に篭っていた模様。
ギベオンの指示でアメジオから任務を引き継ぎ、
パルデア地方へ出向。
リコ達が六英雄の巨大オリーヴァに関わる中、レアコイルに電波障害を起こさせて通信を遮断したが、
フリードのキャプテン
ピカチュウによる攻撃でレアコイルが撃退されてしまう。
しかし、オーベムを偵察へ行かせており、気付かれる事無くライジングボルテッカーズに関するデータの収集・分析を済ませる。
次にレアコイルを再び向かわせ、野生のレアコイルと共同で磁気嵐を発生させる事でブレイブアサギ号のシステムをダウンさせて出航を阻止。
それに気付いたフリードの
リザードンによって野生のレアコイル達が散り散りになると、スピネルのレアコイルはフリードをハッコウシティの路地裏へと誘い込み、そこでオーベムと挟み撃ちにする。
スピネルはフリードの問いに答えぬまま、オーベム達に追い詰めさせるが、リザードンが
テラスタルで自身を
あくテラスタイプに変換すると、
オーベムの
エスパー技が一切効かなくなり形勢逆転。やむなくオーベム達を撤退させた。
その後は再びオーベムを偵察に向かわせ、リコとマードックの会話を盗聴。
マードックが欲しがっているスパイスの事を知ると、リコのスマホロトムに嘘の広告を送り付け、彼女をハッコウシティの路地裏に誘導。
変装した姿で接触し、オーベムにリコや
ニャオハの記憶を改竄させるとその隙にペンダントを奪って立ち去った。
後はハッコウシティの港に留まっている船で逃亡する手筈だったが(スピネルが移動手段兼拠点の車に乗っている為、長距離移動の手段が船しか無い)、夜中の出港まで時間が余っていた。
そこでハッコウシティを彷徨うリコを探していたライジングボルテッカーズを撹乱すべく、嘘の目撃情報をネット上に拡散。オーベムにライジングボルテッカーズを見張らせつつ、奪ったペンダントの分析を進める。
これらの工作により、フリード達は偽の情報に惑わされてボウルタウンを右往左往したが、
ロイの方は些細なハプニングでハッコウシティに迷い込んでしまう。
さらに、
ドットが
ナンジャモに協力を仰ぎつつ、リコを探しに直接行動を開始。
そして、記憶が元に戻ったリコはロイ達と合流を果たし、ペンダントの奪還に向けて動き出す。
やがて船が逃走手段だと看破されるが、それも想定済みであり、
キリキザンのトレーナーを予め雇って定期船に配置。
雇われたトレーナーはフリードをポケモンバトルで足止めし、敗れた後もフリードの問いに口を割らなかった。
こうしてフリードを抑え、バン(
自動車)で貨物船へと向かうが、途中でリコ、ロイ、ドットの傍を通った事で、
リコが持っているいにしえのモンスターボール(巨大オリーヴァ入り)がペンダントと共鳴。それを怪しんだ3人は手分けして周囲を探す。
そして、貨物船にバンごと乗ったものの、そこへドットと
クワッスが侵入。レアコイルとオーベムを向かわせ、ドットの記憶を改竄しようとしたが、クワッスに阻止されてしまう。
その後、クワッスが「みずでっぽう」を天高く放った事でそれに気付いたリコとロイも貨物船に乗船。港から離れて進む船の上でバトルが繰り広げられる。
バトルそのものは元の実力差や経験値の差もあってリコたちを圧倒していたが、ロイ達の破天荒な戦いぶりや先のフリードとのバトルで疲弊していた事もあってかオーベム達を倒されてしまう。
だが、舌打ちこそすれど余裕の態度は崩さずにブラッキーを投入。先程から一転して3人を追い詰め、
勝ち誇るスピネルだったが、ケースに入れて傍に置いていたペンダントが溢れんばかりの眩い光を発した事で居場所が発覚。
あまりの眩さに耐えきれず、バンから出ると拒絶されるかの様にペンダントをケースごと手放してしまい、ペンダントはニャオハを介してリコの手に戻ってしまう。
しかも、ペンダントの力で巨大オリーヴァが現れると手の出し様が無く、
そのまま
巨大オリーヴァをイカダ代わりにしたリコ達に逃げられてしまったが、リコが
鍵になる事でペンダントが真価を発揮する事に気付き、それらへの関心を強める。
リコ達に逃げられた後は組織の会合に参加。任務に失敗した事をサンゴに笑われる中、前述の件を敢えて黙秘した。
■テラパゴスのかがやき(27~45話)
この時点でリコ達が六英雄の
黒いレックウザを探している事を認知しており、その件で再び嘘の目撃情報を流して撹乱した。
幹部一同が集った会合で
テラパゴス及び六英雄に関する情報を共有する中で、スピネルの「ライジングボルテッカーズとは直接戦わず監視だけに留める」と提案し、アメジオも「テラパゴスを目覚めさせたレックウザを先に追うべき」という理由でその提案に同意した。
34話で黒いレックウザに敗れたアメジオがハンベルからバトルの鍛錬を受けている様子をアゲートと共にチェックしていた。
入手していたテラパゴスの共鳴反応データを利用してアメジオよりも先に黒いレックウザの捕獲を目論む。
44話~45話でハッコウシティ近くの森にレックウザをおびき寄せるための電波塔を建設。
フリード、キャプテンピカチュウ(キャップ)、ランドウ、リコ、ロイがボートでその場所へと向かい、フリードとキャップが中に入った際にロックをかけて外にいるリコたちと分断。
実はこの電波塔はフリードたちを欺くためのダミーであり、ここから少し離れた灯台にいるアゲート、オニキス、サンゴの3人にレックウザ捕獲を任せていた。
当然であるがアメジオは招集しなかった。
わざと目立つ場所に電波塔を建ててフリードたちに気づかせた他、サンゴがリコとロイに情報を漏らしたのも自身の想定の範囲内であった。
更に閉所であるため
リザードンを使わせないという状況で優位に立つが、フリードはここでキャップを出したためブラッキーを使い対決。
ブラッキーの「イカサマ」でキャップを壁まで叩きつけていく。
しかしフリードは「あること」に気づいてこれを見逃さず、何度もイカサマで壁に叩きつけられたキャップがここで「ボルテッカー」を使用。これに対し「リフレクター」で迎え撃つが、その反動を利用してヒビが入っていた壁を砕かれてしまい、フリードたちの脱出を許してしまった。
それでもリザードンで飛び去っていくフリードを眺めて「まだ遊び甲斐がありそうです」と呟き不敵な笑みを浮かべる。
その後ヘリでアゲートたちと合流し、レックウザのデータが取れたと伝えて引き上げの指示を行い撤退した。
■テラスタルデビュー(46話~67話)
スピネルは嘗てのエクシード社研究員という身分を利用して社内の最深部に保管されていた「ラクリウム」という鉱石を持ち出す。
その後、偶然の邂逅から交戦していたリコとアメジオの間に突然割り込みブラッキーをけしかけた。
それのみならず、持ち出したラクリウムをカプセルから持ち出し、漏れ出した煙をブラッキーに吸わせて狂暴化、アメジオたちに攻撃させる。
これを見かねたテラパゴスが自身の力でラクリウムの成分を消し去り、ブラッキーは無力化したのだがそれを確認するや否や瞬時に逃亡。
洞窟へと逃げ込んだ……と見せかけてスピネルは手持ちのオーベムの「テレポート」によって一足先に脱出。
唯一の出入り口を崩してリコとアメジオを洞窟内に閉じ込めてしまう。
曰く、「ギベオン様のためにお孫さんには消えていただきましょう」というアニポケとは思えぬ暴挙に出た。
残念ながらアメジオはリコと一時休戦したうえで協力して脱出、スピネルの目論見は崩れ去ってしまった。
その後、エクスプローラーズのアジトに帰還したアメジオは先程の狼藉について問いただそうとしたのだが……。
スピネルはすっとぼけるばかりか、寧ろアメジオを裏切り者呼ばわりしてきた。
驚愕するアメジオと幹部達の前に映し出されたのは、アメジオとリコが協力して洞窟から脱出する映像。
これこそがスピネルの作戦であり、二人が協力せざるを得ない状況を作り出しアメジオを裏切り者として告発、失脚させようというものだった。
前述の「お孫さんには消えていただきましょう」という発言も、物理的に消すという意味ではなく、立場を失わせて組織から追い出すという意味だったのである。
おまけにアメジオはその義理堅さから協力したリコをその場では追撃せず、挙句確保対象であるテラパゴスを見逃しており言い訳が出来ない状況だった。
それでもオニキスやサンゴ、ハンベルはとりあえずアメジオの言い分に耳を貸そうとしてくれたのだが、ボスでありアメジオの祖父でもあるギベオンはこれまでの失態と合わせて完全に失望。
スピネルの目論見通り、アメジオを今後の任務全てから外すという事実上の解雇通知が出されてしまうのだった。
こうしてスピネルは策略家としての一面を存分に発揮し、アニポケ史上類を見ないエグい作戦を実行して完遂してのけた。
この一件でよりスピネルの発言権も高まったようで、その後もギベオンに様々な提言をしている模様。
■レックウザライジング(85話~89話)
前述のアメジオ謹慎の一件でハンベルに警戒され、アメジオが彼の研究室から「ラクリウムスフィア」なるデータを発見し、2人が「ギベオンを利用して裏切り、ラクリウムを独占しようと目論んでいる」とスピネルに疑いをかけていた。
リコたちライジングボルテッカーズが旅の目的地であるラクアに到着し、ラクリウムのある深部へ辿り着く。
だがその直後にスピネルたちエクスプローラーズが突如として現れる。
実はエクスプローラーズは既にラクアを特定していたのだが、深部はテラパゴスが作ったバリアによって封印されていたので入れないという状況が続いていた。
つまりここまでリコたちを泳がせ、バリアを解除させることに成功。
邪魔者を始末するべく、スピネルはこの中でも一番の実力者であるフリードとの再戦に臨む。
ここでの使用ポケモンはブラッキーとオーベム。ダブルバトルということでフリードもキャップとリザードンで挑む。
最初こそオーベムの「10まんボルト」をキャップの特性「ひらいしん」で無力化することでフリード優勢となった……かと思いきや、ここでスピネルはオーベムにまさかの
「スキルスワップ」を指示。
これによってキャップの「ひらいしん」がオーベムに奪われてしまい、逆にキャップの攻撃技すべてが無力化されるという事態に陥る。
「10まんボルト」を使用したのもキャップの特性を確かめるためであり、どれだけ引き離そうともオーベムは「テレポート」を有しているためキャップの電気技に反応して瞬時にブラッキーの傍に飛び、電気技を「ひらいしん」で吸収するという徹底したメタ戦法を展開。
スピネルの策略家としての実力を存分に見せつけた。
ところがフリードはその状況を利用してわざとキャップに「かみなりパンチ」をブラッキーめがけて撃つように指示。
奪った「ひらいしん」が仇となり、オーベムは自身の意思と関係なくブラッキーへと引き寄せられてしまう。
そこへあくタイプへとテラスタルしたリザードンの「テラバースト」が炸裂。キャップ諸共、スピネルのポケモンをまとめて攻撃した。
効果抜群だったためにオーベムは戦闘不能になってしまったものの、ブラッキーは辛うじて持ちこたえた。
加えてキャップまで巻き添えにしたことを嘲笑するスピネルだったが、当のキャップは全くの無傷。
実は先程の「スキルスワップ」で渡したオーベムの特性は味方の攻撃を予測して回避できる「テレパシー」であり、フリードはそれを逆利用することでキャップを巻き添えから回避させたのである。
自分の作戦が仇となり窮地に追い込まれるという、まさに策士策に溺れるスピネルであった。
確認してもいないのに何故オーベムの特性が分かったのかと問いかけるとフリードは得意げに「勘だ」と答える。
頭脳派のスピネルにとって根拠もない勘頼みの戦法など認められるはずもなく、いよいよ怒りを露わにしながらブラッキーで応戦しようとするも、キャップ渾身の「ボルテッカー」が炸裂してブラッキーも戦闘不能になった。
ところがスピネルはやけにあっさりと敗北を認めるや否や姿を消し、ギベオンの元へ合流。
同じく祖父の元へ辿り着いたアメジオやリコたちと対峙し、このままラクリウムを手に入れようとするが、中からルシアスが姿を現す。
ルシアスがラクリウムの危険性を訴える中、それを承知の上で「研究を重ね丁重に扱い、安全な形で利用する」と自分たちの技術で制御すれば問題ないと主張。
ルシアスの説得を遮り、自分に採掘を任せるようギベオンを唆して同意させ、アゲート達が用意した装置にジバコイルの電力で稼働。地面への衝撃を与え続け、地中深くにあるラクリウムのコアの活性化を狙う。
ラクリウムの存亡を巡りリコ・ロイ・ドット・アメジオがギベオンの白いジガルデに挑む中、ギベオンの勝利は確実と見立てていた。
だがその目論見は外れ、4人は突破口を探ろうと諦めずに何度も立ち向い、リコのニャローテがマスカーニャへと進化して「トリックフラワー」でジガルデをのけぞらせたことが決め手となり、ジガルデがリコたちを認めてバトルを放棄。六英雄から力を与えられたテラパゴスがステラフォルムで六英雄と共にラクリウムを浄化したことで消滅した。
そんなギベオン様の意思を継げるのは私だと思っていました。
ラクリウムが消滅したことでギベオンがルシアスと共にこの世から消え去った直後、スピネルはアメジオが後継者になることを認めず、直前まで忠誠を尽くしていた嘗ての主への敬意を捨て去り、
遂にこれまでひた隠しにしてきた邪悪な野心家としての本性をむき出しにする。
隠し持っていた「ラクリウムスフィア」を使い、野生に帰った六英雄にラクリウムの煙を浴びさせ
「ラクアはエクスプローラーズが占拠する」と宣言。
オニキスとサンゴは彼の唐突ともいえる行動に反発していたが、アゲートは初めから計画の内であると2人を抑えた。
六英雄同士が暴走して争い周囲を破壊する中で「効果は充分だが使い物にならない」と呟く。
しかし黒いレックウザだけは煙の影響を受けておらず、他の六英雄を止めるために
殿となり、ライジングボルテッカーズとアメジオチームはラクアから脱出。
この時フリードはスピネルの行動に対して、ラクリウムが無くなった以上ラクアを占拠する理由が見当たらないことに疑問を抱いていたが…。
そして脱出の際にフリードはブレイブアサギ号から引き離されてしまい、リコ達は六英雄及び頼れる兄貴分という仲間たちを失う最悪の結末を迎えることになってしまった……。
それから1年が経ち、なんとスピネルは
エクシード社の社長兼エクスプローラーズのトップに成り上がっていた。
クムリ山及びラクアの事件をライジングボルテッカーズの犯行に仕立て上げ、自身は保護活動で再生に取り組むというマッチポンプで世論を味方につけ、形勢を逆転させてしまった。
ラクリウムを巡る勝負には敗れたが、苦汁を嘗めさせられたライジングボルテッカーズに全ての罪を擦り付け、エクシード社とエクスプローラーズの実権を勝ち取るという、事実上のスピネル一人勝ち状態である。
こうして「レックウザライジング」は
アニポケ史上類を見ないバッドエンドという形で締め括られ、アメジオとハンベルの懸念を超えたスピネルの策略の恐ろしさを視聴者に見せつけることとなった……。
余談だが、スピネルは一人きりの状態でもギベオンに対して敬称をつけたり彼の望みを叶えるべく尽力するなど、直前までは確かにギベオンに対する敬意とそこから来る忠誠心を有していた。
しかしギベオンにすら悟られずに独自の計画を進め、アゲートにだけは自分の計画を伝えていたことを考えるとギベオンへの忠誠心とは別に野心を抱えていたのも確かである。
口ぶりから察するにゆくゆくはギベオンから自発的に自分を後継者に指名してもらうつもりだったようだが、邪悪な野心家の本性を鑑みれば造反も時間の問題だっただろう。
その点がまた、スピネルという人物の恐ろしさを際立たせたとも言える。
■メガボルテージ(90話~)
既にレックウザ以外の六英雄を収容し、自らの支配下に置いていることが判明している。
■手持ち
人間・電子機器の双方への対策を実行できるポケモンを揃えており、自身の作戦の要を担わせている。
また、スピネルはポケモンにスピーカーらしき機器を取り付ける事でバンの中から指示を出し、自身の存在を隠しながら作戦を行なわせている。曰く「
遠隔操作」。
それでもポケモン達は
フリードのリザードンと互角に戦えるほど強いので、新人であるリコ達では遠隔でも歯が立たなかったほど。
しかし、スピネルがポケモンの視界をモニターで確認しながら指示を出している為、
現場の状況を把握しきれず、ポケモンの視界が遮られると回避の指示を出せないという欠点を抱えている。
わざ:バークアウト、リフレクター、でんこうせっか、イカサマ
スピネルのパートナー。普段は彼の傍におり、いざという時に前線に出る。
最強にしてエースで、他の手持ちとはレベルが違う。
賢く状況判断も的確で、自分では六英雄の巨大オリーヴァに勝てないと判断したのか、即座に主人の袖を引いて逃避を促しているほど。
フリードのキャップとのバトルでも、最終的に逃げられたものの優勢にバトルを進めていた。
ブラッキーは懐き進化のポケモンであり、作中でもスピネルはブラッキーの頭を撫で撫でしているシーンがある他、出陣させた際には「わざわざすみませんね」と詫びの言葉をかけていることから大事にしているように見えるものの、
ラクリウムの過酷な実験台にされている辺り、実際はスピネルからは道具程度にしか思われていないか、少なくとも目的のためならば苦痛を与えるのもやむなしと見なされている模様。
わざ:でんじほう、エレキボール
電子機器妨害担当。強力な磁気嵐を発生させる事でスマホロトムを使用不能にして連絡を妨害する。
また、ライジングボルテッカーズは電子制御のブレイブアサギ号に乗って移動する為、こいつが磁気嵐を起こしている限り空を飛べない。
ただ、スマホロトムを使用不能にするには1体だけでもいいが、ブレイブアサギ号を止めるには大勢のレアコイルが必要。
そこでスピネルは
野生のレアコイルの群れに自分のレアコイルを混ぜる事で、意図的な妨害と思われる事を避けている。
しかし、このレアコイルの群れを発見したのが
ポケモン博士のフリードだった為、1体だけトレーナーの指示による特有の動きをしている事を看破された。
87話でいつの間にかジバコイルに進化していたことが判明。ジバコイルの電力で地面に衝撃を与える装置を稼働させ、地中にあるラクリウムのコアの活性化を行う。
なおテラスタルフォルムのテラパゴスがラクリウムの浄化で接近した時は怯んでそそくさと逃げていった。
わざ:あくのはどう、サイコキネシス、メテオビーム、テレポート(?)、10まんボルト(86話から)、スキルスワップ(86話から)
とくせい:テレパシー
人間対策用のポケモン。
強力なサイコパワーで人間の脳を操作して、記憶を操作する。
リコに洗脳をかけるシーンは一部の視聴者が「エロ漫画にしか見えない」と興奮したとか何とか。
このポケモンのお陰でペンダントを直接奪っても、当事者ですらスピネルの事を覚えていない。
ダブルバトルでは主にレアコイル、ブラッキーの補助役。
エスパータイプ特有の豊富な補助技で味方のサポートをする他、
アニポケ最強の「サイコキネシス」で相手の動きを止めてレアコイルの「でんじほう」を連続で必中させたり、「エレキボール」を操って技による相殺を防ぎながら命中させたりと高いテクニックを発揮する。
また逃走する際は「テレポート」らしき技でレアコイルごと瞬間移動している。
この為、オーベムを捕捉する事自体も非常に困難で、スピネルの用意周到ぶりを象徴するポケモンとも言える。
因みに『BW』編によると、オーベムのサイコパワーによる脳操作は
サトシの様な単純な人間(オーベム曰く「
バカ」)にはかかりにくい事が判明している。
逆に言えば、かかってしまったリコはサトシのように
バカ単純ではない模様。
■余談
- 演じる古川慎氏は本役がアニポケ初出演。また『ポケモン』関連では後にオリジナルWebアニメ『放課後のブレス』、及びスマホゲーム『ポケモンマスターズEX』でペパー役も担当。
スピネルを演じる際は、作戦に合わせて指示を出す『指揮者』を意識しており、また音響監督と話し合ってサディスティックな雰囲気を出しているという。
- 古川氏が初めて『ポケモン』に触れたのは、友達から借りた『ポケットモンスター 緑』だったらしい。
しかし、やり方が解らなかったので、なんとなく「はじめから」を選び、友達へ返す前に「レポート」を選択。1つしかないセーブデータを上書きしてしまったという。
その後、古川氏は『ポケモン』のゲームを買ってもらい、「レポート」を書く事の意味を理解した為、「友達には本当に申し訳ない事をしたなと思います」と語っている。
- 名前の由来は、言うまでもなく宝石のスピネルから。元々スピネルは無色透明な石だが、鉄やクロム等の成分が含まれることで様々な色に変化していく。主に有名なのはピンクのスピネルで、石言葉に偽証者がある辺り、このような性格になったのではないかと思われる。
追記・修正は、用意周到にお願いします。
- 凄く面白いキャラだと思う。本当にキッズアニメかよってレベルで用意周到な上に、懐き進化のブラッキーいることから自分のポケモンへの愛情もあるだろうし -- 名無しさん (2023-08-16 06:45:09)
- アメジオ様より先にコイツの項目が出来るとは…。今作の敵幹部はみんなキャラが立ってる -- 名無しさん (2023-08-16 09:34:18)
- シゲル個体といいグラジオ個体といいアニポケのブラッキーは強キャラ率が高い。上記2人のブラッキーは戦闘不能描写も(覚えている限りでは)無いしスピネルのブラッキーは今後どうなるのか。 -- 名無しさん (2023-08-16 09:48:25)
- 策士キャラって自分の作戦破られたらキレるか取り乱すかが多い中、むしろ「これは面白い!」って満面の笑みで興奮するのはかなり珍しい印象 -- 名無しさん (2023-08-16 12:22:09)
- ↑シゲルのブラッキーはサターンのドクロッグと新無印のフリーザーにやられてて実は負けてもいる -- 名無しさん (2023-08-16 19:12:30)
- 日頃の態度や部下を持ってなかったり他の幹部にはだんまりだったり他の人を信用してない節がありそう -- 名無しさん (2023-08-16 20:36:51)
- ブラッキーは主人公勢相手に対して全体攻撃+能力低下のバークアウトの使用も絶妙。オリーヴァの助太刀が無ければリコロイドットはジリ貧必定だった -- 名無しさん (2023-08-16 21:16:08)
- ???「ジバコイルにはしなかったんだね?」 -- 名無しさん (2023-08-16 22:59:21)
- ↑スピネル本当にレアコイル構文言ってきそうで笑うw -- 名無しさん (2023-08-17 00:23:03)
- マジでブラッキーつれてるのが本当にキャラとして深みを出してるよなぁ。他2匹と違って出陣させたら労ったりと扱いも別格だし、案外子供の頃からのパートナーだったりするのかね -- 名無しさん (2023-08-17 11:12:53)
- 単独で主人公チーム全員を追い詰めたり絡め手をふんだんに取り入れてなかなか姿を見せなかったり、なんかスタンド使いみたいな敵キャラだなと思った。アニポケでこういうキャラは非常に珍しい。冷徹な印象の一方でブラッキーとは信頼関係をうかがわせる描写が随所に見受けられるのもキャラとして好印象 -- 名無しさん (2023-08-17 11:20:13)
- パートナーがなつき進化のブラッキーな時点で信頼を窺える。レアコイルやオーベムのことも負けたら舌打ちされたけどそれなりに信頼してると思いたい。 -- 名無しさん (2023-08-17 16:49:30)
- 用意周到の割にはすぐに現場離れる移動手段は無いんだな -- 名無しさん (2023-08-17 22:41:47)
- これが深夜アニメなら洗脳されたリコは誘拐されているところだったがこれはポケモンアニメだからそれはNGだ -- 名無しさん (2023-08-19 03:51:30)
- アニポケではポケモンはしょっちゅう誘拐とか拉致とかされてるイメージがあるけど人間はあまりないね -- 名無しさん (2023-09-25 18:41:00)
- ハンベルが真っ先に声を掛けようとしたのは任務の現行担当者なのが理由じゃなくて幹部の中では一番評価されてるからという印象だった -- 名無しさん (2023-10-13 23:28:18)
- ラクリウムで意図的にブラッキーを暴走させたり、アメジオを謀略で嵌めてEXPから追放したり(それ以前に生き埋めにして殺そうともした)、コイツポケスペ世界から来てないかってくらい手法がアニポケ世界のヴィランとしては一線を画してる気がする。 -- 名無しさん (2024-09-20 22:48:14)
- アニポケではJ以来のかなり極悪な悪党じゃないのかこいつ… -- 名無しさん (2024-09-24 19:13:45)
- 今後の展開次第では「吐き気を催す邪悪」タグが追加される可能性も有り得るよな。今後どんな事をしてくれるのか楽しみ。 -- 名無しさん (2024-09-27 17:40:45)
- ↑ジョジョ以外のキャラを「吐き気を催す邪悪」と呼ぶことは禁止されています。 -- 名無しさん (2024-11-16 13:07:51)
- スピネルが遠隔操作の視界問題を突かれたの見ると遠隔操作で伝ポケ捕まえたポケスペヤナギ思い出す -- 名無しさん (2024-11-24 06:15:13)
- やっぱりラスボス候補に名乗りをあげたか -- 名無しさん (2025-02-08 09:24:45)
- なんとなくキルバーンに近いキャラだよな -- 名無しさん (2025-02-21 19:20:54)
- 今まで見てきたポケモンでの悪役で1番嫌い -- 名無しさん (2025-03-16 19:48:03)
- 外道さからすりゃ時貞同類だな -- 名無しさん (2025-03-18 00:52:50)
- 奴の暴走が止まらない -- 名無しさん (2025-03-22 02:46:03)
- ギベオンの死を嘲笑ったこと、六英雄への仕打ち、フリードの死因…全てを総計した結果、今までアニポケ最悪の悪役だったポケモンハンターJやフラダリを引き離し、アニポケ史上最低最悪の極悪人に… -- 名無しさん (2025-03-22 03:03:16)
- ↑フラダリは同情の余地のある悪役だから最悪の悪役とまではいかないと思う(目的は最悪だけど)。どっちかというと私欲の末にラティオスを実質的に死なせた(転生)ザンナーとリオンが最悪の悪役だと思う。 -- 名無しさん (2025-03-22 07:01:00)
- こいつはめっちゃ嫌い -- 名無しさん (2025-03-22 07:47:59)
- 警告文の追加、或いはコメント欄撤去も時間の問題だな。やってることが完全にライン超えすぎる。 -- 名無しさん (2025-03-22 07:50:38)
- ゲーム原典じゃない分ハッスルしまっくてるな -- 名無しさん (2025-03-22 18:18:27)
- とうとうアニポケからもニューリーダー病患者が出てきてしまったか。 -- 名無しさん (2025-03-23 00:04:31)
- ポケスペやオーレ地方からやってきたと言われても信じられるほど悪どい人 -- 名無しさん (2025-03-23 00:50:48)
- 口調丁寧かつ顔も良いイケメンタイプでここまで悪どいやつはなかなか見ないな・・・ -- 名無しさん (2025-03-23 09:14:47)
- やってることがねもうポケスペ版フレア団なんですよ・・・ -- 名無しさん (2025-03-23 09:16:21)
- 如何なる理由であっても絶対に”あのタグ”は付けてはいけないからな -- 名無しさん (2025-03-23 14:51:40)
- ⤴”あのタグ”って? -- 名無しさん (2025-03-23 19:24:41)
- ↑「は」から始まるやつ -- 名無しさん (2025-03-23 19:32:25)
- 時貞ルート辿って欲しいわこいつだけは -- 名無しさん (2025-03-26 00:05:54)
- あのゲーチスがマシに見えるほどの最低最悪の腐れ外道がポケモンに出てくるとは… -- 名無しさん (2025-03-26 00:08:05)
- ここまで清々しいともういっそのことパシオでもその姿勢を貫いてほしい -- 名無しさん (2025-03-26 23:58:56)
- 絶対自業自得の末路を向かうけどスピネルが誰かを陥れたり狡猾な事やってるシーンで周りが急に頭悪くなる事なく(例えばスピネルに嵌められたアメジオの言い分をサンゴとオニキスとハンベルは聞こうとしたり等)悪として扱われてるから性格最悪の悪役としては完璧 -- 名無しさん (2025-03-27 01:19:46)
- ↑間違えたスピネルが悪として扱われてるからスピネルは性格最悪の悪役としては完璧と言いたかった -- 名無しさん (2025-03-27 01:26:28)
- ↑13今の所コメント欄荒れて無いから警告文追加やコメント欄撤去はしなくても良くね? -- 名無しさん (2025-03-27 01:27:43)
- その内スピネルはサンゴとオニキスとハンベルも追い出してそう -- 名無しさん (2025-03-27 02:31:31)
- 古川さんの心中は察するに余りある…スピネルに限った話じゃないけど、声優は憎まれ役を演じてヘイトを背負う覚悟も必要なのか -- 名無しさん (2025-03-28 07:28:16)
- アニポケよりもポケスペ向けの悪役な気がする…今までのアニポケはなんやかんやでここまで最底辺の極悪人は出てこなかった気がするし(Jやフラダリですら最後の一線は踏み止まってた) -- 名無しさん (2025-03-28 09:34:21)
- 一部コメントをコメント整理に関する相談ページに提出しました。(日付を羅列すると投稿できなかったため、このような表記にしています) -- kayuinemui (2025-03-29 12:17:48)
- アニポケでトップクラスのクズキャラ -- 名無しさん (2025-03-30 12:44:30)
- 別媒体とは言えぺパーと声同じなのに、性格を初め何もかもが正反対過ぎて凄いわ -- 名無しさん (2025-04-01 23:28:50)
- 他作品キャラに該当すると言ったら真っ先にダイのキルバーンとセイバの倉田だよなこいつ -- 名無しさん (2025-04-03 20:19:46)
- ハンベルはコイツとアゲートの醜悪さには気付いてそう…気付いてる上で内側からどうにかすべきかと考えてそうなフシがある。サンゴとオニキスは後々ハンベルに付いてスピネルを裏切りそう -- 名無しさん (2025-04-04 00:22:31)
- アメジオの母親の死ってこいつが関与してる可能性も浮上してるよな -- 名無しさん (2025-04-04 00:40:29)
- 自分の目的のために動きながらギベオンの邪魔自体は一切してないしギベオンを尊敬してたってのも間違いないんだよな。ギベオンが考えを変えなかったらスピネルは忠実な部下のままだったろうし。 -- 名無しさん (2025-04-04 08:02:57)
- 悪魔城ドラキュラアニメ版のカーミラやリヒター編のドロテアみたく悲惨な末路は辿ると予想しとく -- 名無しさん (2025-04-04 19:57:11)
- ラクリウムの影響を受けすぎたルシアスとギベオンの最期をみる限りそれに近い報いは受けそう -- 名無しさん (2025-04-13 17:32:42)
- 似てるキャラまとめりゃ、リヒター編のドロテア、ダイのキルバーン、ゲ謎の時貞、デジモンの倉田、ワンピのヨーク等がこいつに該当してるキャラだわ -- 名無しさん (2025-04-16 18:59:09)
-
上記の3件のコメントをコメント整理に関する相談ページに報告しました。(日付を羅列すると投稿できなかったため、このような表記にしています)相談から24時間経過したため当該コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2025-04-17 22:14:11)
最終更新:2025年04月20日 18:22