スキルスワップ(ポケモン)

登録日:2018/02/28(水)00:27:58
更新日:2023/06/01 Thu 09:43:43
所要時間:約 5 分で読めます







■データ


タイプ:エスパー
分類:変化
威力:-
命中率:100→-(第四世代以降)
PP:10
範囲:単体
接触:×
効果:自分と相手の特性を入れ替える。

Zワザとして使用すると素早さが1段階アップする。


■習得方法


レベルアップで習得できるポケモンランクルスフレフワン等ごく少数。
RSEとDPtではわざマシン48、BW2ORASUSMでは教え技、剣盾ではわざレコード40で習得できる。


■概要


特性システムが登場した当時から存在する技。
特性を入れ替える対象は対戦相手のみならずダブルバトル等での味方も選択できる。

みがわり」を貼ってる相手にも有効だが、「そらをとぶ」「あなをほる」等で姿を消した相手や「まもる」等には防がれる。

何気に世代によって仕様の変更が多い技だったりする。

第三世代では命中率100ではあるものの、命中率の低下や回避率の上昇等で失敗する可能性があった。
第四世代以降は命中率・回避率による判定が行われなくなっている。

第四世代以前は『いかく』や『プレッシャー』等、場に出た時に発動する特性は交換しても発動しなかった。
第五世代以降は交換した直後に効果が発動するようになっている。

第五世代までは「そらをとぶ」「あなをほる」で姿を消した相手にも有効だった。また、自分と相手が同じ特性の場合は失敗した。
第六世代からは上述通り姿を消されると失敗する。自分と相手が同じ特性でも成功する。

また以下の特性を自分または相手が持っている場合、スキルスワップが無効になる。

ただ、これも第六世代まではダルマモードに対しては有効だったりする。
かわりものてんきやフラワーギフトはフォルムチェンジ特性であるが、有効。

ちなみに最速の使い手は禁止級を含むならデオキシス(スピードフォルム)、含まないならフーディン(メガシンカの有無問わず)。
ただし、メガジュペッタの『いたずらごころ』は除く。
リトルならムウマ

以下にスキルスワップの主な活用法を紹介する。


■自分の弱い(微妙な)特性と対戦相手の強力(マシ)な特性を入れ替える。


この用途での主な使い手は以下の通り。
  • スターミー(特:はっこう/しぜんかいふく 隠:アナライズ
  • エルレイド(特:ふくつのこころ 隠:せいぎのこころ メガ:せいしんりょく
  • ココロモリ(特:てんねん/ぶきよう 隠:たんじゅん)
  • タブンネ (特:いやしのこころ/さいせいりょく 隠:ぶきよう メガ:いやしのこころ
  • アブリボン(特:みつあつめ/りんぷん 隠:スイートベール)

ココロモリやタブンネは特性「ぶきよう」を押し付けることで相手の持ち物を封じられる。
またスターミーやアブリボン、(メガ)エルレイドや(メガ)タブンネは自分の貧弱な特性を押し付けつつ相手の強特性を奪える。
種族値の強化や複合タイプ獲得等のメリットはあるため、特性目当て以外でメガシンカすることもあり得る。
タブンネは一致ノーマル技を自然に採用できるため、『○○スキン』系の特性を奪えると面白いかもしれない。

ただ、言うまでもなく受け取る特性については完全に相手依存なので不安定。
また『ぶきよう』押し付け戦法もメガシンカ型等が相手だと無意味なので注意。

なお、『ぶきよう』持ちでもミミロップの場合は「すりかえ」や「なかまづくり」の方が有用である。


■特定の相手への対策


主に耐久型のポケモンを運用する際、相手のアタッカーを弱体化させることを目的とする。
『○○スキン』『ヨガパワー』『かたいツメ』等火力を強化する特性は数多く存在する。
特に第六世代ではメガガルーラマリルリを安定して受けるためにクレセリアが搭載していた。

「スキルスワップ」持ちで耐久力の高いポケモンとしては以下のようなものがいる。
デスカーンは特性『ミイラ』の存在から「スキルスワップ」の重要性は低いか。

  • ヤドラン (H95/B110/D80 特:どんかん/マイペース 隠:さいせいりょく)
  • メガヤドラン(H95/B180/D80 特:シェルアーマー)
  • ヤドキング(H95/B80/D110 特:どんかん/マイペース 隠:さいせいりょく)
  • ムウマ  (H60/B60/D85 特:ふゆう)※耐久無振り「しんかのきせき」持ちでB100/D137相当
  • ネンドール(H50/B105/D120 特:ふゆう)
  • サマヨール(H40/B130/D130 特:プレッシャー 隠:おみとおし)※上記の条件でB205/D205相当
  • ドータクン(H67/B116/D116 特:ふゆう/たいねつ 隠:ヘヴィメタル)
  • ユクシー (H75/B130/D130 特:ふゆう)
  • クレセリア(H120/B120/D130 特:ふゆう)
  • デスカーン(H58/B145/D105 特:ミイラ)
  • ゴチルゼル(H70/B95/D110 特:おみとおし/かちき 隠:かげふみ)
  • パンプジン(H65or75or85/B122/D75 特:ものひろい/おみとおし 隠:ふみん)
  • イオルブ (H60/B110/D120 特:むしのしらせ/おみとおし 隠:テレパシー)
  • デスバーン(H58/B145/D105 特:さまようたましい)


■味方の有用な特性を貰う


選択肢が無数にあるため、一見強力そうに見える。
しかし、火力強化や『いたずらごころ』等能動型の特性は活かせるのが次のターン以降になるのが難点。
この場合は自分の特性を味方に渡し、受け取った味方が即それを活用する下記の戦法の方が効率が良い。

ただ味方の『いかく』を獲得することで2回目のいかくを発動し、相手全体の攻撃を連続で下げる戦法はなかなか有用。
『いかく』と「スキルスワップ」を両立できるのはオドシシしかいないが、この場合は味方が『いかく』の特性さえ持っていれば良い。
ボーマンダギャラドス等、コンボを意識せずとも強力なポケモンと組むことも可能。
オドシシがこれらのポケモンに対して「スキルスワップ」を使えば一度に2段階相手の攻撃を下げることもでき、場に出た瞬間も含めれば実に4連続となる。
変わったところではオドシシと『まけんき』『かちき』持ちのポケモンを組ませ『いかく』と相手の特性を交換することで味方を強化することも可能。
オドシシが特殊型やサポート特化型ならデメリットなしで相手の特性を没収できることにもなる。

また『ふゆう』『ちょすい』『たいねつ』等の耐性を付与する特性を貰い、自分の弱点をカバーする手もある。
弱点が多すぎたり、4倍弱点を持っていたりでフォローが追いつかないポケモンも多そうだが。

ミノマダム(すなちのミノ)は唯一「スキルスワップ」と一撃必殺技を両立でき、味方の『ノーガード』を貰ってから「じわれ」を撃てる。
しかし足の遅さや無効化されやすいことからフリーザーの「こころのめ」+「ぜったいれいど」よりも決めるのが難しいかもしれない。


■自分の有用な特性を味方に渡す


以下は主な候補者。
  • モルフォン(特:りんぷん/いろめがね 隠:ミラクルスキン)
  • バリヤード(特:ぼうおん/フィルター 隠:テクニシャン)
  • ルージュラ(特:どんかん/よちむ 隠:かんそうはだ
  • ヤンヤンマ(特:かそくふくがん 隠:おみとおし)
  • オドシシ (特:いかく/おみとおし 隠:そうしょく
  • ハピナス (特:しぜんかいふく/てんのめぐみ 隠:いやしのこころ)
  • ブーピッグ(特:あついしぼうマイペース 隠:くいしんぼう)
  • パッチール(特:マイペース/ちどりあし 隠:あまのじゃく
  • カクレオン(特:へんしょく 隠:へんげんじざい
  • ココロモリ(特:てんねん/ぶきよう 隠:たんじゅん
  • シンボラー(特:ミラクルスキン/マジックガード 隠:いろめがね
  • ランクルス(特:ぼうじん/マジックガード 隠:さいせいりょく
  • ニャオニクス♂(特:するどいめ/すりぬけ 隠:いたずらごころ
  • ニンフィア(特:メロメロボディ 隠:フェアリースキン
  • メレシー (特:クリアボディ 隠:がんじょう
  • ツンデツンデ(特:ビーストブースト)

上記で触れたオドシシの『いかく』譲渡が強力。
モルフォンの『いろめがね』譲渡がGSルールカイオーガの補助として注目されたことも。
メレシーはヌケニンとの組み合わせも有名。
詳細はヌケニンの項目を参照。

また、以下のポケモン達は特性『トレース』で敵から奪った特性を味方に渡すこともできる。
  • フーディン(特:シンクロ/せいしんりょく 隠:マジックガード メガ:トレース
  • サーナイト(特:シンクロ/トレース 隠:テレパシー メガ:フェアリースキン)

なお、エスパータイプなら大体は「スキルスワップ」が使えるのだが、例外的にチャーレムは「スキルスワップ」を覚えることが出来ない。
おそらく、強力な特性である『ヨガパワー』を自由自在に味方に渡せることによって生じるゲームバランスの崩壊を防ぐためだと思われるが、第三世代が発売されたばかりの頃はこのことを見落としている人が多く、「チャーレムがケッキングにスキルスワップを使えばケッキングの攻撃力が2倍に!」と育成掲示板に意気揚々と書き込む人がちらほらいた。
第9世代で覚える様になりこの運用は可能になっている。


■味方のデメリット特性を肩代わりする


特性が足を引っ張るが、種族値等何らかの見所がある味方を救済する戦法。
主な救済対象は以下の通り。
残念ながらフォルムチェンジ特性持ちのヨワシは対象外である。

補助特化型や鈍足耐久型なら『よわき』や『スロースタート』を引き受けるデメリットを無視できる。
また、デメリット特性を引き受けたポケモンをメガシンカさせることで、その特性を消滅させられる。
「スキルスワップ」習得とメガシンカを両立できるポケモンは以下の通り。
怯みや『いかく』耐性等、ダブルと相性の良い特性を持つものも存在する。
上述のトレース持ち2匹もここに含まれる。

  • フーディン(特:シンクロ/せいしんりょく 隠:マジックガード メガ:トレース
  • ヤドラン (特:どんかん/マイペース 隠:さいせいりょく メガ:シェルアーマー)
  • ゲンガー (特:のろわれボディ メガ:かげふみ)
  • サーナイト(特:シンクロ/トレース 隠:テレパシー メガ:フェアリースキン
  • ジュペッタ(特:ふみん/おみとおし 隠:のろわれボディ メガ:いたずらごころ
  • ミミロップ(特:メロメロボディ/ぶきよう 隠:じゅうなん メガ:きもったま
  • エルレイド(特:ふくつのこころ 隠:せいぎのこころ メガ:せいしんりょく
  • タブンネ (特:いやしのこころ/さいせいりょく 隠:ぶきよう メガ:いやしのこころ)
  • ミュウツー(特:プレッシャー メガX:ふくつのこころ メガY:ふみん)※禁止級
  • ディアンシー(特:クリアボディ メガ:マジックミラー)※禁止級

ただ警戒されやすい上、ケッキングへの「ねこだまし」や「まもる」等を覚えないレジギガスへの集中砲火等、危険要素も多い。
また高火力を求めるなら「キーのみ」持ちに「いばる」を使うという方法もあるため、道具枠を消費しない点が差別化の鍵になるか。


■ポケモン捕獲時の活用法


ここまではバトルでの活用について述べてきたが、本編で野生のポケモンを捕獲する際にも役立つ場合がある。

  • PP切れの防止
覚えている技のPPが少なく、しばらくするとPP切れを起こして「わるあがき」を行い、攻撃の反動で自滅してしまうポケモンが居る。
こうしたポケモンに対し、「トリック」でPPを回復する「ヒメリのみ」を渡し、さらに使用したきのみを再生させる特性『しゅうかく』を「スキルスワップ」で渡す事で、永久的にPPを回復させPP切れを防ぐことができる。
『しゅうかく』&「スキルスワップ」の両立はタマタマ系・ボクレー系が可能。

これが必要になる代表的なポケモンはダンバル
自力で覚える技が「とっしん(PP20)」しかなく、しかも被捕獲度が伝説のポケモン並に低いため、捕まる前にわるあがきを始めて自滅してしまう事が多い。
特に第七世代の仲間呼びで色違いを狙う場合は、この対策がほぼ必須といえる。
なお「とっしん」も反動技ではあるが、ノーマル技なのでゴーストタイプのポケモンを出しておけばダメージも反動も発生しない。

  • 反動の阻止
特性『マジックガード』を渡すことで、「とっしん」等の攻撃の反動を受ける技で自滅してしまうのを防止する。
「とっしん」系はゴーストタイプを出して無効化してもよいのだが、攻撃を外すと反動が生じる「とびげり」等はこの方法でないと防げない。

なお『しめりけ』を渡せば「じばく」「だいばくはつ」を阻止できそうなのだが、第七世代現在「しめりけ」と「スキルスワップ」を両立できるポケモンは存在しないため不可能である。
これらを阻止したければ「じばく」を覚えたポケモンで「ふういん」を使うしかない。

  • 味方からの攻撃の阻止
第六世代の群れバトルや、第七世代の乱入バトルでは、たまに味方を攻撃するポケモンが存在する。
代表的なのがヒドイデで、サニーゴが仲間を呼んだ際にたまに出現し、こちらのポケモンではなくサニーゴの方を攻撃する。
隠れ特性のヒドイデを探す場合はサニーゴに沢山仲間を呼んでもらう必要があるため、ヒドイデにサニーゴを倒されてしまうのは由々しき問題である。
味方からの攻撃を無効化する特性『テレパシー』をサニーゴに渡す事で、ヒドイデの攻撃を無力化し、安全に連鎖を続ける事が可能となる。

  • その他:必ずしもスキルスワップでなくても良い物
    • 隠れ特性の判別:野生ポケモンが隠れ特性かどうかは、特性を変更する技を使ってみないと分からない事も多い。
      「なやみのタネ」「なりきり」などでも特性の判別は可能だが、「スキルスワップ」は厳選に役立つ特性『シンクロ』のポケモンが覚えることが多い事もあり、特性判別に使用しやすい。
    • 「ねむる」阻止:特性『ふみん』を渡せば「ねむる」による回復を阻害する事ができる。
      ただし多くのくさタイプポケモンが覚える「なやみのタネ」でも良い。

  • 注意事項
特性「ヘヴィメタル」のドータクンにスキルスワップを使わせても「ヘビーボール」による捕獲率を上げることにはならない。
これは図鑑の体重の数値を参照して捕獲率が決まるためである。



追記・修正はヌケニンを「がんじょう」にして無敵化させた人にお願いします。

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最終更新:2023年06月01日 09:43