タップダンスシチー(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2023/12/01 Fri 23:09:30
更新日:2025/04/07 Mon 21:15:18
所要時間:約 17 分、アタシと踊ろうぜ!





金! 名声! ロマン!

全部掴んで──踊って笑って暮らすのさ!!


タップダンスシチー(Tap Dance City)とは『ウマ娘 プリティーダービー』の登場人物である。
CV:篠田みなみ

モチーフ元である競走馬『タップダンスシチー』は当該項目を参照。

+ 目次

◆プロフィール


キャッチコピー:仲間も夢も金も総獲り! ロマンに生きるウマ娘
誕生日:3月16日
身長:170cm
体重:気にしてないね
スリーサイズ:B89・W55・H88
靴のサイズ:左右ともに25.0cm
学年:高等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:ピザのカット、ケンカの仲裁
苦手なこと:時間を守ること、にらめっこ
耳のこと:ロマンを求めてクルクルと動く
尻尾のこと:ダンスで映えるようにオイルケアしている
家族のこと:ママの焼くマシュマロパイは自慢の味

ヒミツ:①時差ボケを一切しない / ②抱き枕
自己紹介:さあ、心躍る旅を!仲間と踊る日々を! Everyone!夢を見たいヤツは全員──このタップダンスシチーの船に乗りな!



これがアタシ達の走りだ。

駆け引きなんて必要ない。お互いを信じて、ただひたすら「自分のレース」に徹する。
それが彼女らの築き上げた、勝利へのセオリー。
タップダンスシチーとトレーナー。信頼の絆で結ばれた人バの、
熱く、力強い走りが、私たちの心を惹きつける。

URA「ヒーロー列伝」 No.57 タップダンスシチーより

◆概要


画像出典:【ウマ娘 プリティーダービー】CM「Become a Legend 世界」篇
© Cygames・JRA


一人旅の海図を手にした逃走劇

旧7歳(現6歳)という遅さで本格化し、2003年ジャパンカップをGⅠ史上最大着差の9馬身差で制したほか、翌年の宝塚記念を制するなどGⅠ競走2勝含む重賞7勝、さらに金鯱賞3連覇*1を達成したほか、外国産馬としては初となる獲得賞金が10億円を超えた競走馬「タップダンスシチー」がモチーフのウマ娘。
2023年2月22日のぱかライブTVにて初公開され、同日発表された新キービジュアルにも登場している。

ウェーブのかかったボブカットと、髪の一部にのメッシュがかかっており、また金鯱賞3連覇の実績からか、耳飾りが金のシャチホコというのも特徴的。
アメリカ生まれ、アメリカ育ちのウマ娘。しかし日本のレース中継を見たことでその日のうちに来日トレセン学園へ入学するという超・行動派ウマ娘。
日本一のウマ娘になりたいから走るウマ娘を筆頭に、憧れのウマ娘を追いかけるために走るウマ娘応援してくれる人たちのために走るウマ娘など、多種多様な目的で走るウマ娘が在籍するトレセン学園だが、タップの目的は
タマモクロスのような「家族の生活を楽にさせたい」という目的でレースを走るウマ娘はいるにはいるが、ここまでハッキリと大金を目的に掲げるウマ娘は初めてである。
ここでいう金は、現実の競馬のような「レースで勝つことで入ってくる賞金」という言い方はされておらず、「勝つことで集まってくるスポンサーからの資金供給」を指している。
なお、プロフィールにも書いてある通り、ピザやマシュマロパイといったハイカロリーなアメリカングルメが大好物で、ホーム画面では太り気味モデルが存在する

そんな彼女の行動原理はロマン
タップの掲げる夢はドデカい城を建てること。
タップやその友人達がいつでも集まり、楽しく踊り明かせるような場所のことだが、いずれは文字通りの巨大な城を建てるつもりらしい。
つまり城を建てるための大金を、レースで結果を出して稼ぐのがタップの言うところの「ロマン」なのである。
さらにタップ自身が「航海」、「船員」といった言葉をよく口にするので、一言で言うならば女海賊船長という言葉がぴったりである。

◆アプリでの活躍

性能

バ場 芝:A ダート:G
距離 短距離:G マイル:E 中距離:A 長距離:A
脚質 逃げ:A 先行:B 差し:F 追込:G
2023年11月20日に☆3「GLITTER!」として実装。
中・長距離の逃げを得意としており、先行適性もBと高いが趣味の領域。
また、マイル適性もEと因子次第では初期段階でAに引き上げられるので、マイルでの運用も可能となっている。

[GLITTER(グリッター)!]


さあ、ロマンをこの手に掴むぞ!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[GLITTER!]タップダンスシチー」勝負服
© Cygames・JRA

「シチー」冠名を使用する馬主、友駿ホースクラブの勝負服「赤袖三本輪」をベースにした、フラメンコ衣装に近い踊り子風のドレスがモチーフ。
服の三本輪と、3本の白い飾りベルトで再現した袖の三本輪で元の勝負服の再現度は抜群。やたらデカく見えるのは錯覚の影響ではないはず
スカート部分は右側が長く、左側が短い構造。フリルにはのグラデーションがかかっている。

成長率はスピード・パワー・根性にそれぞれ+10%。奇しくもカツラギエースと同じ成長率配分である。

所持スキル
テンポアップ、イグニッションのことも踏まえると、逃げの中距離で最も活躍できるスキル構成。
脱出術と尻尾の滝登り、およびそれらの進化スキルのおかげで中盤力こそ盤石ではあるが、
逆に終盤と、特に逃げにとっては致命的となる序盤の速度・加速スキルが皆無なのがなかなかに厳しい。
育成時にはサポカや因子で先駆けや地固めといったスキルの確保は欠かせないだろう。

通常スキル:
急ぎ足、尻尾上がり、快速、(覚醒Lv2)テンポアップ、(覚醒Lv4)イグニッション

レアスキル:
(覚醒Lv3)脱出術(レース中盤に前方にいると速度が上がる/逃げ)
Breakaway Star(レース中盤に前方にいると速度がすごく上がる/逃げ)

(覚醒Lv5)尻尾の滝登り(レース中盤にスキルを多く発動すると速度が上がる)
Smooth Sailing!(レース中盤にスキルを多く発動して先頭にいるとき速度がすごく上がる)



さあ、夢と踊ろうぜ!


欲しいもん!


溢れるロマン!


望むがままに手に入れる!


それがアタシの生き様さ!

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[GLITTER!]タップダンスシチー」固有スキル発動
© Cygames・JRA

固有スキルは「Billions of stars」。
発動条件と効果は「終盤の最終直線で先頭にいると速度が少し上がる、終盤開始までに取ったリードの距離に応じて効果が増える」というもの。
とにかく先頭に立っていなければ発動の段階に至れないため、チャンピオンズミーティングなど対人戦で逃げウマが複数出走している場合には発動するかどうかはスキルと運次第になる。
しかし後述するが「大逃げ」が習得可能であるため、大逃げのレース展開と効果が増える条件がマッチしている。大逃げどうしがカチ合ったら目も当てられないが
スキル名の元ネタとしては、史実のタップダンスシチー号が獲得した中央競馬賞金が10億円越えだったことが由来となっていると思われる。
まさに夢を掴んだ星の数で、タップのキャラとしてもこの上なくぴったりなスキル名である。
演出もラスベガスのカジノやダンスショーといった日本人がイメージするアメリカンドリームを彷彿とさせるものが多く、眩しく華やかなものに。
馬名にもなったタップダンスも披露している。
G1勝利時にもタップダンスを披露するが、その際BGMやボイスに隠れて蹄鉄を鳴らす音が聞こえる*2など、他のウマ娘とは特別な演出がある。

楽しんだか?興奮したか?
もっと声出せ!Woo!

固有二つ名は「夢追う踊り子」。
取得条件は「宝塚記念(シニア級)を1番人気で勝利し、ジャパンC(シニア級)を9バ身以上で勝利し、ファン数が320000人以上になる」というもの。
史実通り宝塚記念とジャパンカップの勝利が求められる。
ジャパンカップで9バ身以上離す必要はあるが、メイクデビューから着差要求してくる栗東寮長とは違ってステータスやスキルが揃っていれば不可能ではない。

サポートカード

2023年10月10日にRと同時にSSR【高らかにYO-HO!】が実装されている。
また、2024年3月21日にはSR【Cheers!】が実装された。

SSR【高らかにYO-HO!】

得意練習は根性。
所持スキルは「先駆け」「急ぎ足」など逃げの汎用スキルが揃っている。
固有ボーナスが「最大3個まで速度が上がるスキルの所持数に応じてトレーニング効果アップ」で、習得したスキル1つにつき5%、最大15%のトレーニング効果を得られる。
ただスピード・パワー・根性のいずれにもボーナスを持たないため、トレーニングの出力はやや低い。
連続イベントを最後まで進めると確定でレアスキル「脱出術」か「逃亡者(「押し切り準備」上位スキル)」のどちらかのヒントを入手できる。
脱出術はこれまで確率入手のSSRサポカ*3しか存在しておらず、逃亡者も確定入手はSSRサイレンススズカ【輝く景色の、その先に】のみであったため*4、逃げ用のレアスキルを選択式で確定入手できるという点は他に無い強みである。
トレーニング性能が控えめであることも踏まえると逃げウマ育成時のレアスキル要員としての採用がベストであろうか。

SR【Cheers!】

得意練習は根性。
中距離・逃げ向けのスキルが揃っている。
レースボーナスを10%所持しているものの、基本的な練習性能はそこそこ。

個別ストーリー


「逃げ」。
それはウマ娘にとって一つの戦法。しかし、この戦法は一番リスクが伴う物だ。
常に先頭を走り続けるということは、後ろからのプレッシャーを一身に背負い続けなければならない。さらに、それに伴うスタミナの要求量も高く、基礎的能力が優れたウマ娘でなければ無しえず、かといって100%勝てるものでもない。
それでも、一か八か、勝利に向かって己の走りでつかみ取る“レースの支配者”となるロマンが光る、誰もが一度は憧れる走りである。

そんな「逃げ」に取り憑かれたトレーナーがここにも一人。新人ながら、逃げを生かしたトレーニング計画書を作っていた。ゆくゆくはG1、レコード勝ち、海外遠征までもが組み込まれた、それはそれは壮大な物だ。
しかし、それを見た先輩トレーナーはそれに理解を示しながらも「こどもっぽい夢」とあしらわれてしまう。それはそうだ。普通ならばオープン入りすら御の字である。未経験ゆえの浅い夢、そう思われても仕方がない。そんな不確定すぎる所に「逃げによるウマ娘の大成」なんてなおさらあり得ない話である。
指導を受けたトレーナーは、心の中にモヤモヤを抱いたまま、外に出て河川敷へ。
そこでは、ランドセルを背負った子供たちが、将来の夢を大きな声で語っていた。

……“こどもっぽい夢”、か

───アタシは、城を建てる!!

突如として聞こえてきたのはその少年少女たちとたまたま一緒にいたウマ娘の少女、タップダンスシチーだった。
その場にいた少年すら笑ってしまうような“城を建てる夢”、しかし、タップの描く夢はその中でも大きなものだった。毎日飲んで、騒いで、疲れたら寝る。いつ帰っても仲間のうるさい歌声が迎えてくれるような大きな城を。

そのために金を稼ぐ!レースで勝って勝って勝ちまくって!──アタシの夢に相応しい程の金を!

……さあ、本題! It's your turn now! そこの御人!アンタの夢は?

どうやら、自分が思わず発した言葉を聞かれていたようだ。こどもっぽい夢を持っていたのは、自分だけだと思っていた。しかし、それと同じようなものを持ちながら、恥じらうことなくここまで堂々と「夢」と宣言してくる人が目の前にいる。
自分は自信がなかっただけで、それと同じはず。

──……っ、聞かせてくれよ!!気になる!気になる、気になるぞ!!

ええっ!?いや、それは、その……

もったいぶるなよ~!ロマンは分け合うものだろ~?それともなんだ?
アタシに話すことすらできない──情けない夢なのか?

……そんなことはない!!

(どうしてあの時に言い返せなかったんだ)

自分の夢を、現実的ではないからと諭されたときに我を通せなかった、そのことに悔しさがふつふつとこみ上げてくる。
これ以上ないとっておきの夢に対して、「現実的ではないから」という理由で諭されてしまった自分が情けない。
こうなればヤケだ。タップを前に堂々と宣言をする。

俺は──世界一のウマ娘を育てたい!!

────……へぇ。

……どうだ、俺の夢は?

ハハハッ、そりゃあ──
最高だ!!

その後、タップとは選抜レースで再会、「世界一のウマ娘になれるかどうか確かめろ」と豪語したのだが、出走前のチャカつき*5によるスタミナの消耗、出遅れ、そして末脚の無さ、どれをとっても彼女が取った作戦である「差し」には向いてなかった。その結果、9着と惨敗。しかし、だからといってタップは気落ちしていない。
選抜レースの後、タップのたまり場に俵抱きになって連れてこられ、バーベキューが開かれていた。そこには、トレセン学園のオファーを蹴ったと自ら語るほど…つまり、それ相応の実力を持つウマ娘が「仲間」となって集まっていた。
あれからタップはトレーナーのノートを手に取り、選抜レースでの分析を読み、自分への最適解を実現させてくれ、と名乗り出た。

バーベキューを切り上げ、タップ達の「遊び場」…疑似的なレース場へ、タップは走りだそうとしたが、それをトレーナーが一旦止める。その前に一度タップだけの走りを見せてほしいというのだ。選抜レースでの結果だけでは見えない、タップ自身の素質、つまり──

(“逃げ”の素質があるか、まず見ないと)

タップの素質は間違いなかった。1600mを通過してもペースは落ちず、そこから0.5秒のペースアップという細かい注文にも答えた。これなら“逃げ”をさせるのが一番タップに合う。
しかし、仲間とのレースをいざしようとしたタップを、またもトレーナーは止める。
どうやらトレーナーは、超が付くほどのデータ主義者なようだ。ぶっつけ本番のレースに難色を示したのも、その仲間たちのデータがないからというものだった。

仲間たちが音を上げる程まで走り込みとデータ収集をし、戻ってきたタップが“逃げ”で一つ語りだす。

ここまで来たならいっそ逃げの中でも“大逃げ”!『ジャパンカップ』のエースみたいな走りをしたいもんだね!

確かに、ジャパンカップでのエース…カツラギエースの走りは凄まじかった。それこそ、誰もが憧れる伝説級の走り。ロマンを体現したかのようだった。
タップはそのカツラギエースの走りに見惚れ、身一つで来日してきたという。知り合いも誰もいない中で、トレセン学園に入り、一生遊んで暮らせるだけの金をレースで稼ぐために。その先には、タップの言っていた、仲間と楽しんで暮らせる城を建てる夢がある。

そして明くる日、タップとその仲間たちによる模擬レースが遊び場で行われることに。
タップにふさわしい作戦は、“大逃げ”。カツラギエースもそうだが、金鯱賞でのレコードを記録したサイレンススズカをも超える大逃げ。
タップにはそれを実現できるポテンシャルがあるだろう。だが、これは賭けでもあった。自分はそう思ってるが、果たしてタップが本当にその域に達しているのかが不透明なのだ。
もしそうでなかったら──
杞憂だった。1ハロン12.4秒のハイペースを維持し、スタミナで回りをすりつぶす作戦を、タップはやりきり、仲間に付け入る隙すら与えなかった。自分が理想とする、逃げの走りを見事に実現したのだ。

(君なら最強の支配者に──)

はあ……はあ……っ。どうだ、トレーナー……?アタシは、アンタが思い描く――
『世界一のウマ娘』に──

ああ、君こそ──

タップー、バイバーーイ!楽しかったよーっ!

と、トレーナーが言いかけたのを遮り、突如として聞こえてきたのは、タップの友達であるツインテの女子高校生だった。
来日したてで困っていたタップに声をかけて以来、もう一人の一つ結びの女子高校生と一緒に日本語を教えたり、遊んだ──仲間になったのだ。
しかし、一つ結びの方は北海道へ引っ越してしまい、ツインテの方も大学受験に向けて勉学に専念するため、もう会えなくなるというのだ。
タップは自分の動揺を隠すように、ツインテの女子高校生を説得しようとする……。

………で?別に息抜きの時間くらいはあんだろ。
それに、受験が終わった後でも──

……タップ。わたしたちはずっと子供のままじゃいられない。
現実もちゃんと見なきゃ──大人になれないよ。

──っ!!

エースの走りに憧れ、身一つで何とかなると思っていたタップに、仲間がいることの大切さを教えてくれたタップにとって、仲間と離れ離れになる、それは耐えがたいものだった。
しかし、様々な現実がそれを妨げる。自分の力ではどうにもできない、変えられない現実。
この女子高校生のいうこともよくわかる。だが、それを言われて簡単に納得することなんてできない。

フッ……ハッ……アハハハッ!!
ハァ~……。わかったわかった、じゃあもっと──“現実的”に行こうぜ?

えっ……?

考えてみろよ。これから全員の進路がバラバラでも、集まる手段があれば。場所があれば。時間があれば──……。

それを解決できる“金という力”があれば、“最後にならない”。……違うか?

なぁに、金のことなら心配するな!お前らとの最高の城を作るためだ!
今なら絶好の船がある。……なあっ、トレーナー!

もう一度問うぞ。アタシは──『世界一のウマ娘』になれそうか?

タップにそれを変える力は、「今はない」だけ。そしてそれを現実に変えるだけの可能性、いや、“ロマンを現実にする道がある”。
タップの中に秘めた、本当のロマンを──

(……時間なんて。環境なんて。事情なんて。
そんな不確かなモノなんかに、奪わせてやるかよ)

(さあ、“現実”とやら。真っ向勝負と行こうぜ。
これがアタシの──航海(やぼう)だ)


Listen up!

アタシはバカでかいレースを制覇する!!
『宝塚記念』『ジャパンカップ』、それに『有馬記念』もだ!

But! そんな大レースに出走するには人気を集めなきゃなぁ?
誰もが沸く──Record breaker. 新記録を打ち立てて。

“今までにないモノ”を誰よりも先に生み出すんだ、この脚で!
1番前を駆け抜けて、アタシは記録も人気もロマンも手にする!

And then! この世界の栄誉と名声はアタシのモノ!
スポンサーやCM。全ての金脈がアタシの元に集う!!

さあ、トレーナー! What do you think?
世界一のウマ娘のもとには……──どれほどの金が集まる?

世界一、金が集まる!!

Exactly! 城を建てるほどの金なんて、あっというまだ!!

タップの言うことに戸惑う友人。
「気持ちはうれしいが、そんなの無理だ」と言いかけるが、タップの考えは変わらなかった。

──来いよ、アタシの城に。

こどもとか、大人とか。現実とか、理想とかうだうだ抜かすな。
そんな無駄なことにためらった、サヨナラなんて許すもんか。

アタシは、アンタらとずっと笑ってられる城を建てる。
期待するのはそれだけでいい。アンタが言うのは『また会おう』だ。

ようやく、友人はタップの真意を理解した。
仲間の大切さを知ったからこそ、そして、大きなロマンと実力を持ちうるタップだからこその自信をもって言うのだ。
ただ別れるんじゃない。絶対にロマンを現実にして見せる。不可能だ、ただの夢だと決めつけず、むしろそういう輩に圧倒的な実力を見せつけ黙らせる。そして、また一緒に今みたいに楽しもう、というのだ。
今はその域に達してなくても、必ずたどり着く。そのためにも、パートナーが必要。

……さあ! 大儲けしようぜ、トレーナー!
ついでにアンタの夢もアタシがかなえてやる。

(俺の夢を、君と──)

トレーナーに断る理由なんてない。
自分の野望と仲間のためにどこまでもロマンを追い求め、実現を目指すウマ娘』と、『自分の夢の実現のために、現実的な手段を取り続ける超データ主義なトレーナー』。一見正反対なように見えて、その実、二人の航路(行き先)は全く一緒。
差し出されたタップの手を、握り返した。

世界一をついで扱いだなんて、さすがだな

アタシは夢をかなえるために必要なものを手に入れる。
金だって。──世界一を目指そうとするトレーナーだって。


後日、デビュー戦に向けてタップの同期や格上のウマ娘を相手に模擬レースを行った。
…結果は5着。それも「また」である。
素質は十分にある。今はまだそれに見合う実力と、それを生かすデータが揃ってないだけ。
これからもっと先、タップと、トレーナーの前には何度も大きな荒波が襲ってくるだろう。
しかし、そんな荒波をモノともせず、その先の栄光を掴むために二人は超えていく。必ず。
最初に見た時の走りで、タップを勝たせるためには、『いかに気持ちよく走らせるか』が鍵となる、というのをトレーナーは見出していた。
……まずはタップダンスシチーというウマ娘をいかに理解するかが、今後の課題になりそうだ。

ん?どうした、トレーナー?

君は我が強すぎるなって

ハッ……波を乗りこなしてこそ、航海だろ?
操縦は任せたからな?

理想(ロマン)現実(データ)に。二人の大航海はまだまだ始まったばかりである。

育成シナリオ

メイクデビューを経てファン集めののち、クラシック級はチャレンジカップのみで、シニア級は金鯱賞から宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念のみと、育成目標の数はかなり少なめ。
シニア級重賞を3勝以上すると、シニア級ジャパンカップ後に「大逃げ」のヒントを入手できる。

また目標外レースとして皐月賞・菊花賞に出走すると隠しイベントでエアシャカールと対決できるほか、
大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念の「春シニア三冠」と、天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念の「秋シニア三冠」を達成すると、有馬記念後にスピードと賢さが上がり「地固め」「先頭プライド」のヒント+2を入手できる。

特殊実況はシニア級ジャパンカップで発生する。ただし後続に差をつけて先頭でないと発生しない。

+ 特殊実況 ※ネタバレ注意
2400逃げ切るとはこういうことだ!
魅せてくれた内ラチ沿い!
タップダンスシチーです!

元ネタ:2003年ジャパンカップ フジテレビ・塩原恒夫アナ

◆関連キャラクター

ジャパンカップで大逃げを敢行し、三冠ウマ娘2人を打ち破った"叛逆のエース"。
タップが来日するきっかけとなったレース…ジャパンカップに勝ったウマ娘であり、タップの尊敬するウマ娘でもある。
エースの影響はかなり大きく、スイーツの好みや使っているシャンプー、スポーツウェアに至るまで一致しているが、本人は意識してやっているわけではないようだ。
育成シナリオでは、最終目標のジャパンカップに向けて本気で世界を驚愕させたいと願うタップに対し、かつて自身が成し遂げた「逃げ」を伝授することになる。
その際に、同じ逃げの脚質でも「思い知らせるための背中」を見せるエースと、「誰かを引っ張るための背中」を見せるタップという、レースを走る原動力の違いを説かれている。

タップダンスシチー号の主戦騎手となる佐藤哲三が騎手を志すきっかけになったのが、カツラギエース号が勝った1984年ジャパンカップ、という繋がりがある。

寡黙な"仕事人"。
話すよりも踊っている(レースで走る)時の方が情熱がビシビシ伝わってきて通じ合うのだとか。
育成シナリオではクラシック級時に来日。シニア級から登場し宝塚記念やジャパンカップで対決することになる。

モチーフ元のタップダンスシチー号の活躍期間が長く、かつGⅠ勝利がかなり遅めの年齢ということもあり、3年という制限の都合上シニア級宝塚記念では史実に照らすと不整合が生じるメンバーが集まる。

数字と理論を武器に"7cm"に挑むロジカルウマ娘。
同期ということもあり育成シナリオでも登場。"Parcae(パルカイ)"のシミュレーションでもシャカールが皐月賞と菊花賞に勝つと出ていたが、それはタップがクラシック三冠に出走しなかったため。
目標外レースの皐月賞と菊花賞に出走すると隠しイベントが発生。不可解な「虚数」として登場したことで展開の予想がつかないレースとなった。

なれよ! 仲間に!

なンねー! 話聞け!

もう1人の同期。タップシナリオでは史実に沿ってシニアの宝塚記念に出走してくる*6

"アグネスデジタル。芝ダート問わないオールラウンダーが堂々と参上。"

いえいえ、堂々だなんてっ。

あたしはただ、ウマ娘ちゃんたちの尊みをクンカクンカして、走るのみっ。


爆逃げコンビの片割れ、パリピの"太陽"。
栗東寮のルームメイトでもあり、ミラーボールとDJ機材を持ち込んでずっとバカ騒ぎしているらしい。びっくりルームとどちらがうるさいのか気になるところである

史実での接点は無いが、ウマ娘ではともに「大逃げ」を習得できる。
ヘリオスのズッ友であるメジロパーマーのルームメイトがタップが尊敬するカツラギエースなのでその対比とも言われている。

グッドエンディングで登場。同じ「シチー」の名を持っているが、縁者というわけではなくただの偶然の一致のようだ。
見た目ばかりが注目の的になっていた彼女だが、タップは初対面にして目の奥…胸中になる譲れない想いの存在を見抜き、それからかなり意気投合している。

ホーム画面での会話にてグランマ=おばあちゃんに似ていると触れることがある。
実は史実のワンダーアキュートの母父に、タップダンスシチーの父であるプレザントタップがいるため、そこからきていると思われる。おじいちゃんだけどおばあちゃんである

  • タップの取り巻き
「ヘアバンドのウマ娘」「サングラスのウマ娘」のウマ娘2人と、「茶髪の女子高校生」「ツインテの女子高校生」の人間2人で、タップが来日した直後に行く当てもなく行き倒れていたところを助けてもらった縁のある仲間にしてクルー(船員)
タップが出走する阪神レース場でのメイクデビューにもお小遣いを工面し、応援に足を運ぶなど慕っている。

◆余談

  • 海賊ネタ
本人自らもロマン思考や海賊らしき発言等をストーリー、育成シナリオでも発しているがおそらくはかの有名なジャンプ漫画『ONE PIECE』がモチーフとされる。
史実のタップダンスシチー号は1997年3月に誕生したが当漫画も1997年7月に連載開始。所謂同年代であることに基づいたネタであり、育成シナリオ内においても所々ONE PIECEを思い出させるシーンも存在する。

同室であるダイタクヘリオスに関しても某麦わら船長覚醒能力と疑似する設定も意識したネタも存在する。明らかに狙ったとしか思えないのだが。
そんなわけで上記グッドエンディングも含めてタップ・D・シチーだのゴール・D・シチーなんて呼ばれてたり*7


そこに項目がある限り、アタシたちの追記・修正は終わらない!

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最終更新:2025年04月07日 21:15

*1 同一平地重賞3連覇を達成しているのは2024年末現在で計6頭。

*2 結構音が小さめなので注意して聞いてみるべし。

*3 SSRセイウンスカイ【待望の大謀】と、SSRダイタクヘリオス【おどれ、さわげ、フェスれ!】の2枚。

*4 もう1つのSSRミホノブルボン【祝福はフーガ】は確率入手。

*5 実馬でもよく見られた悪癖。

*6 デジタルが実装された時点では、タップを含めて史実の2003年宝塚記念に出走した該当バが誰一人ウマ娘として発表すらされてない時期だった為、デジタルのシナリオでは2001年宝塚記念に関連する隠しイベントがクラシック期にある。

*7 ちなみに同期のアグネス・D・ジタルも本人のシナリオでONE PIECEのパロネタをやっている。