第九回(2022年1月):カプリコーン杯
競走条件:中京レース場 芝1200m 左回り
天候:雪(季節は冬)
バ場状態:重
「カプリコーン」とはやぎ座の意。同じ条件のレースが複数存在するが、G1の通例に従って「冬版高松宮記念」が最も適切な表現か。
スコーピオ杯に次ぐ悪条件での開催で、短距離としても、主要4レース場以外での開催も初。水着マルゼンスキーはすごく寒そうである。
「中京レース場〇」を所持しているサポートカードが存在しないことを初めて知ったトレーナーもいるのではないだろうか。
短距離ということもあり出走できるウマ娘が本来かなり絞られるのだが、開き直って固有スキルの噛み合うウマ娘などが片っ端から魔改造される傾向が見られた。
短距離Eのオグリキャップ、芝E・短距離Bのスマートファルコンなんかは(Aスタート可能なので)序の口で、ファインモーションなどの短距離F勢、
挙げ句の果てにはいくら固有の相性が最高だからって短距離Gのハロウィンスーパークリーク、
短距離F・逃げEのエルコンドルパサーまで検討されてしまうようなカオスである。
強いとまではいかないがちょうど新バージョンが前月末に実装されて今までよりは勝算が望めるハルウララ(ご存知芝G、短距離はA)を投入する者の姿もこれまで以上に目立った……かも。
もちろんサクラバクシンオーやヒシアケボノ、カレンチャン、キングヘイローといった純然たるスプリンターも健在。
終盤にコーナーが1mたりとも無いため加速スキルが限定される中、正規スプリンターに多いうえにハロウィンクリーク固有が使える先行が主流となったが、
逃げはファル子が展開次第では加速持ちに、差しはレア加速「乗り換え上手」が入手容易、
追込は短距離で扱いにくいが「直線一気」が先月に続きようやく向こう正面以外で最適なので魔改造前提なら有効だったりと、それぞれに利点もあった。
また、加速スキルであること自体あまり知られてない節もある「登山家」が初めて終盤の有効圏内で発動し、全脚質で使える破格の性能であるため因子集めとヒント集めに奔走するガチ勢が後を絶たなかった。
スキルを所持しているライスシャワーやマンハッタンカフェを魔改造することも検討され、特にライスは短距離Eと因子でAスタートも可能ではあるものの、短距離仕様で春天を1着で突破するという難題に四苦八苦するトレーナーが続出。
改めて育成難易度の高さを実感するのであった。
第十回(2022年2月):アクエリアス杯
競走条件:東京レース場 ダート1600m 左回り
天候:晴れ(季節は冬)
バ場状態:良
「アクエリアス」とはみずがめ座の意で、フェブラリーSが舞台。
開催に合わせ史実でも勝利しているシンコウウインディが実装されるのではと囁かれていたがついに来なかった
初のダート開催で、加えて実装されているウマ娘の大半がダート適性皆無ということもあり、メンツがカプリコーン杯よりもさらに絞られることとなった。
主要なメンツはようやくホームグラウンドで輝く
「砂のサイレンススズカ」スマートファルコンや
どこでもマルゼン水着マルゼンスキー(適性
D)を筆頭に、エルコンドルパサーやオグリキャップ、タイキシャトルらダートB勢に加え、
コース取りと加速力アップを兼ねる有効レアスキル「狙うは最前列!」を自前で所持するアグネスデジタルがしのぎを削る。
それ以外にも和装ゴールドシチー(適性
D)やハルウララがぽつぽつと出走。
また優秀な成長率や自前で習得できるスキルの有効性から「ウマ娘界の
ガブリアス」との呼び声も高い新衣装
ミホノブルボン(通称チョコボン、
ダートGマイル
B)の魔改造もちらほら。
総じて逃げと差しに偏る傾向にある。
第十一回(2022年3月):ピスケス杯
URA、アオハル杯に次ぐ第三の育成シナリオ「
クライマックスシナリオ」が実装されてから初のチャンピオンズミーティング。
またスキルやレースシステムなどに大幅なバランス調整が入ったことで
「もはや別物」「ウマ娘2」と化した新環境下初のイベントとなった。
競走条件:阪神レース場 芝3200m 右回り
天候:雨(季節は春)
バ場状態:不良
「ピスケス」とはうお座の意で、チャンミでは2回目となる天皇賞(春)。しかし今回は現実に合わせてか阪神レース場での開催。
また天候も雨、バ場状態も不良とこれでもかというほど悪環境での開催となった。
長距離なら雑に放り込めるゴールドシップのほか、固有スキルと「尻尾の滝登り」で中盤から捲りをかけられるタマモクロス、
スタミナの残量に応じてロングスパートをかける固有スキルを持つメジロブライトが登場したほか、キタサンブラックも一定数存在する。
全体的に追込勢が非常に有利となるいつもの展開となったため先行勢はほぼ姿を消し、差しもかなり数を減らしている。
第十二回(2022年4月):アリエス杯
競走条件:中山レース場 芝2000m 右回り
天候:晴れ(季節は春)
バ場状態:良
皐月賞が舞台。
しかし今回は「迫る影」やその下位「直線一気」が最速で発動できない環境ということもあり、ゴールドシップやナリタタイシンらの追込は数を減らし、
中盤の速度を固有スキルでフォローできるバレンタインミホノブルボン、回復スキルを3つ発動させれば驚異的な伸びで他者の追随を許さないクリスマスオグリキャップが猛威を振るう。
セイウンスカイや水着マルゼンスキーなども固有スキルを活かしやすいこともあり復活。「独占力」で前方にデバフをかけられるシンボリルドルフやグラスワンダーも一定数存在する。
また先行勢の終盤加速力を補える「鍔迫り合い(「真っ向勝負」上位スキル)」を確定で習得可能な
SSR【Outfit as No.1】ダイワスカーレットが直前に実装されたこともあり、総じて前めの作戦を得意とするウマ娘が有利な環境になっている。
一方で「右回りの鬼(「右回り○」上位スキル)」と「良バ場の鬼(「良バ場○」上位スキル)」を両立可能なサトノダイヤモンドが差しのダークホースとして活躍することも。
なお、「アリエス」とはおひつじ座の意。これをもって星座は一巡し、次回からは再びタウラス杯の名称から始まる。
第十三回(2022年6月):タウラス杯
競走条件:東京レース場 芝2400m 左回り
天候:晴れ(季節は春)
バ場状態:良
一巡したことにより、再び日本ダービーが舞台に。
水着マルゼンスキーやバレンタインブルボンなどが逃げ上位に居座るのは変わらず。固有スキルが東京レース場にぶっ刺さるアイネスフウジンが直前に実装されてるのに…
しかし最終直線が長いこともあり、末脚に賭けるシンボリルドルフやゴールドシップといった差しや追込もそれなりにいる。
継承因子としては通常セイウンスカイの「アングリング×スキーミング」も強力だが、通常マルゼンスキーの「紅焔ギア/LP1211-M」の方が好まれる傾向にあり、
差しではメジロドーベルの「彼方、その先へ…」が優秀。両方搭載する変態のトレーナーもいるようだが、お互いの継承相性があまり良くないことが最大の壁か。
第十四回(2022年6月):ジェミニ杯
今回以降から月の中旬開催に前倒しとなった。
そのためタウラス杯からジェミニ杯までの猶予期間が半月弱しかない状況に。
競走条件:東京レース場 芝1600m 左回り
天候:晴れ(季節は春)
バ場状態:良
「1回目」とは変わって今度は芝1600m。モチーフはヴィクトリアマイル、もしくは安田記念と思われる。
最終直線が長いこともあり逃げに要求される水準はかなり高い。マイル限定の後方のスピードを下げるデバフ「スピードイーター」がバンバン飛んでくることもあり、先行勢はやや苦しいか。
主要メンバーは引き続きバレンタインブルボンや水着マルゼンスキーが猛威を振るう。
魔改造としては、「強攻策」や「破竹の勢い」、「豪脚」を搭載し「迫る影」のコンボでぶち抜くナリタタイシン(マイル適性D)や、固有スキルで一発逆転を狙う新キングヘイローの追込(追込適性D)起用が挙げられる。
第十五回(2022年7月):キャンサー杯
競走条件:阪神レース場 芝2200m 右回り
天候:曇り(季節は夏)
バ場状態:稍重
宝塚記念2回目。しかし今回は天候が曇り、バ場状態も稍重となっている。
距離的にもクリオグリとチョコボンが跋扈する流れというのが当初の予想だったが
いざ始まってみると1回目のレオ杯から研究が進んだこともあり、直前に実装された固有の条件がピタリ一致するアナザードーベル、長い直線のおかげで豊富な加速スキルを活かしやすいナリタブライアン等差し勢が台頭。
追込も「尻尾の滝登り」の加速を最大限活かせるタマモクロスの起用が多かった。
第十六回(2022年8月):レオ杯
競走条件:中山レース場 芝1200m 右回り
天候:晴れ(季節は夏)
バ場状態:良
夏版スプリンターズS。
スプリンターの数がまだ少ないこともあり、キングヘイローやニシノフラワーらの採用が目立ったほか、初期適性Eのオグリキャップが一定数存在した。
観客B「もう全部オグリでよくない?」
バクシンオーやヒシアケボノも固有スキルとの相性が良くなかったものの奮闘。
また、実馬の
タイキシャトル号が開催期間中に死去したこともあり、タイキで勝利を目指すトレーナーも多かったとか。
今月実装された水着ゴールドシップの固有スキル「Adventure of 564」が
所持している金スキルをランダムに条件を無視して発動という効果が早速注目され、金スキルを「独占力(「束縛」上位)」だけ持たせた564継承済みグラスやカイチョー(
短距離G・E)等の専業デバッファーが頭角を表し始めた。
第十七回(2022年9月):ヴァルゴ杯
競走条件:大井レース場 ダート2000m 右回り
天候:晴れ(季節は秋)
バ場状態:稍重
JBCクラシック(大井)または秋版東京大賞典がモチーフか。
また、ここから育成環境が
グランドライブに移行。
ダートチャンミ2回目だが、今回は中距離。もっとも、ダート系のウマ娘はハルウララ以外マイルから中距離までいけるのであった。むしろちょくちょくいる中長距離ダート適性持ちの魔改造が捗る?
しかし単純な中距離ではなく下り坂が一切ない平地コースで下り坂モードが発生しない=スタミナが芝レースよりも求められるということもあり、上述のGLシナリオではスタミナを盛りにくいということでエース1~2人にスタミナデバフ要員1~2人というデバフ祭の様相を呈した。
このため先月実装の水着ゴルシは更に数を増やし、金スキルを「魅惑のささやき(「ささやき」上位)」だけ所持した564継承済みデバフネイチャ(ダートG)等デバフ職人が少なくない数確認された。
一方でスタミナの重要性が周知されデバフ対策され始めると今度はスタミナではなくスピードを狙い「独占力(「束縛」上位スキル)」を持った564継承済みグラスワンダー(中距離B、ダートG)等も見られるなどデバフ祭2周目開始。
「ダート専門ウマ娘自体が少ない以上限られた手持ちを勝たせるにはこうする他ない」と彼らは語る。
一方で最も得意な中距離2000かつ回復スキル搭載の都合スタミナ無礼無礼でも余裕のクリオグリが猛威を振るう……かと思いきや、条件さえ満たせばクリオグリに匹敵する加速力を持つ新参コパノリッキーがこれに対抗。
その他新衣装を得たスマートファルコンや前回のダートチャンミは未実装だった地方の星イナリワン、芝ダート不問の変態勇者アグネスデジタルといったダート勢も一定以上の活躍を見せた。
第十八回(2022年10月):ライブラ杯
競走条件:阪神レース場 芝1600m 右回り
天候:晴れ(季節は秋)
バ場状態:良
今回の決勝ラウンド後からウイニングライブ「Ms.VICTORIA」実装。死体蹴りライブがトレンドに挙がった
期間終了後、ライブシアター曲としても全プレイヤーに配布。
時期的にはマイルCSか。ただ今回も現実に合わせて阪神レース場での開催。
固有スキルが最大限活きるニシノフラワーやタイキシャトル、、もう全部オグリでいいじゃん通常オグリキャップらが有力。
……と思いきや、無双するのは中距離限定と思われていたクリオグリが今回はコース構成の都合上「下校の楽しみ」での固有発動でラストスパートに接続するということが発見され、追込(適性D)改造するトレーナーも少なからず存在。その影響で通常オグリの採用率がやや低めに。
なおスパート位置的に後方脚質は大外に回されやすい関係で結果としては極まったクリオグリはごく一部の上澄みに限られ、中には「クリオグリが有効」とだけ聞いたと思しき先行型も見られるカオスさではあったが。
開催前に実装されたSSR【嗚呼華麗ナル一族】ダイイチルビーの新スキル「電光石火(「一足飛び」上位)」が加速スキルとして有効ということから、クリオグリ以外でもスイープトウショウやナリタタイシンなどの追込をはじめとした後方脚質勢も散見される。
とはいえ先行は初期実装であるタイキの所持率が高いことや、フラワー固有に加えて「直滑降」が有効であるなど加速の選択肢が豊富で、全体としては作りやすい先行の数が多い環境となった。
変わったところではニシノフラワー(阪神レース場○、根幹距離○、良バ場○)とファインモーション(秋ウマ娘○、右回り○、良バ場○)とライトハロー(逃げのコツ○&先行のコツ○)の3枚で緑スキルが揃うことに着目しコパノリッキー(芝F)で挑む猛者も。
第十九回(2022年11月):スコーピオ杯
競走条件:京都レース場 芝2200m 右回り
天候:晴れ(季節は秋)
バ場状態:良
エリザベス女王杯がモチーフ。
一説では同年9月にエリザベス女王陛下が崩御されたのが採用の理由ではないかとも。
今回も終盤直前のちょうどいい位置に下り坂があり「(決意の)直滑降」が万能先行有利とみられる。
そのため賢さサポートはSSR【小さなカップに想いをこめて】ニシノフラワーが有力視される。
ついでにスリセ有効+U=ma2保険が効かない代わりに下校保険が有効なため追込クリオグリ2周目。
また2200mとほんのり長めながら下り坂が終盤の一ヶ所それもごく短い範囲にしかなく、下り坂モードでのスタミナ節約が見込めないためヴァルゴ杯2022ほどではないがある程度のスタミナも要求される。
開催直前のストーリーイベントで配布のSSR【夜風に舞うは祈りの花】メジロアルダンが先行用の「レースプランナー」を某スペちゃんと違って確定でくれるためスタミナに自信がない場合はこちらを頼ろう。
中距離ではおなじみクリオグリ(先行or追込)、自前の金回復を2種所持し固有が発動すれば強力な赤テイオーが有効という下馬評に加え、前月に実装されたハロウィンドトウも「円弧のマエストロ」と総合力の高さを併せ持ち評価が高くなった。
「ノンストップガール」「決意の直滑降」と有効な金加速を自前で持ち賢さサポートの選択自由度が高いユキノビジン、「右回り○」と「決意の直滑降」を持つ通常ファイン、回復2種と持続時間は短いながら効果量がすごくの固有を持つメジロアルダン、回復と速度複合の固有を持つアグネスタキオンらも健闘。
また自前で「決意の直滑降」を持ち因縁の淀の坂を越えるために敢えてライスで挑むお兄さま/お姉さまも見られた。今回宝塚記念じゃないのはご愛敬。
また先行以外では代表的な勝鞍エリザベス女王杯のメジロドーベルや、スタミナ確保の匠ゴールドシップなど。だからこれ宝塚記念じゃないんだってば。
追込クリオグリはスリーセブンと下校の楽しみの発動タイミングにスパート地点がほぼ重なり、加えて前回と比べて大外に回されにくくなったためここにノンスト等何か加速を盛れば正に敵なしという有様で、他のウマ娘が対抗するには脚質加速に加えノンストや彼方アナボリといった定番パーツの所持も前提という先行すら食われるクリオグリゲーと化した。
第二十回(2022年12月):サジタリウス杯
競走条件:中山レース場 芝2500m 右回り
天候:曇り(季節は冬)
バ場状態:稍重
有馬記念2回目。しかし今回は天候が曇り、バ場状態も稍重となっている。
キタサンブラックやクリスマスダイワスカーレットにいつもの水着マルゼンスキーやバレンタインミホノブルボン、大逃げ持ちメジロパーマー等の長距離を走れる逃げが増えたため、前回と打って変わって逃げが台頭、有効に発動する加速が不足する先行はめっきりと数を減らした。
また、開催前に実装されたSSR【A Win Foreshadowed】シンボリクリスエスの新スキル「無我夢中(「がむしゃら」上位)」が加速スキルとして有効なため、メジロブライトや総大将スペシャルウィークといった差しも数を増やした。有馬記念決戦兵器ともいうべき性能なのに逃げ達から環境を奪えない哀しみを背負った
追込では前回に引き続きナリタタイシンに加え、同じく「迫る影」を持つ巫女イナリワンの使用が目立った。