ウガツホムラ

登録日:2023/12/21 Thu 06:49:37
更新日:2025/04/03 Thu 20:35:24
所要時間:約 5 分で読めます





目撃報告はごくわずか。
火柱を噴き暴れる姿の短い映像が存在する。

化石から復元されたエンテイと
オカルト雑誌が掲載した怪しいポケモンに似ている。



ウガツホムラとは、『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。

■データ

全国図鑑No.1020
分類:パラドックスポケモン
英語名: Gouging Fire
高さ:3.5m
重さ:590.0㎏
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:不明

タイプ:ほのお/ ドラゴン
特性:こだいかっせい(ブーストエナジーを持たせるか天気が晴れのときのときいちばん高い能力が上がる。)

種族値
HP:105
攻撃:115
防御:121
特攻:65
特防:93
素早さ:91

合計:590

基礎ポイント:防御+3


■概要


「えんがるるあ!!」

スカーレット・バイオレット』の追加DLC『ゼロの秘宝』後編「藍の円盤」にて初登場したポケモン。
古代からやってきたパラドックスポケモンの一種であり、エンテイに酷似した姿をしている。

姿は頭部に角竜類の持つフリルのようなものを頭部に持っており、特に大きなトゲがいくつもあり、額には長い一本の角と角竜の中でもスティラコサウルスに近い形状をしてる。
色合いも大部分は明るい黄色の体色でかなり派手であり、更に後述の専用技を発動した際には炎を纏って赤熱化させることが出来る。

一方、肩にフリルと同じ色をした体毛や後脚に黄緑色の三本の傷のような模様がある等違いこそはあるものの、他のパラドックスポケモンと比べると比較的現代種に姿が近い。

火柱を噴きながら暴れ回る短い映像が存在するくらいと目撃情報は極僅か。
また他のパラドックスポケモンと同じく怪しいオカルト雑誌にも紹介されており、それによると化石から復元されたエンテイらしいが例に漏れず胡散臭い内容となっている。


■ゲームでのウガツホムラ

ブルーベリー図鑑を200種類以上埋めた状態で、サバンナ休憩所1にいるサザレに話しかける*1とウガツホムラの居場所のヒントを教えてくれる。
なお、イベントを発生させるのに藍の円盤のストーリーを進める必要はない
まあ、キタカミ図鑑150種類+ブルーベリー図鑑200種なのでHOMEなしでは相当時間がかかるが

あとはそこに向かって佇んでいるウガツホムラに話しかけると戦闘へと移行してゲットすることが出来る。レベルは75。
ただしタケルライコと同じくスカーレット限定となっている。

ほのおタイプとドラゴンタイプの技しか覚えていない*2ため、「こんがりボディ」のバウッツェルを出せば捕獲に専念できる。
個体値はすべて20で固定されているため、粘るのは性格とボールの種類だけでいい。


■対戦でのウガツホムラ

他の三犬のパラドックスポケモンと同じくドラゴンタイプが付与され、レシラムバクガメスに次ぐほのお/ドラゴン複合に。

種族値はエンテイと比較すると外見通り防御が大きく伸び、やや低めの特防も改善。
代わりにHP・特攻・素早さがやや下がっている。しかし、素早さは90族よりも1高いと言う地味ながら大きい数値。

特性は他のパラドックスポケモンと同じく「こだいかっせい」。
現状唯一のほのおタイプでのこの特性持ちなので「にほんばれ」による特性の発動による恩恵がより大きいという特徴がある。

専用技は「かえんのまもり」。
「トーチカ」のやけど版と言える技であり、直接攻撃してきた相手をやけど状態にすることが出来る。やけど状態になると攻撃力が大きく下がってしまう物理型のポケモンにとっては非常に厄介な技で高い物理耐久ともマッチした技といえる。
ただし「キングシールド」と同じく変化技を防ぐことはできない。さすがにポケモンによっては機能停止するやけど効果付きで全防御は許されなかった。

攻撃技はほのお・ドラゴン共に一通り揃っている。
習得者が少ない「だいふんげき」を覚える数少ないポケモン。
サブウェポンは他の二体と比べて「ストーンエッジ」・「アイアンヘッド」・「かみくだく」・「きしかいせい」とエンテイ譲りの技の他に
相性補完が良い「じしん」・「かみなりのキバ」・「サイコファング」とウガツホムラ独自の技も増えている。

一方、ホウオウによって蘇ったことで誕生したという伝説を持つエンテイとは違う存在だからか「せいなるほのお」は覚えられない。
また、これは三犬パラドックス共通だが「しんそく」も使えなくなってしまっている。

補助技は積み技として「りゅうのまい」「おたけび」、回復技は「あさのひざし」と必要所は揃っている。
ただし、他には「ほえる」・「こらえる」程度と貧弱で、加えてほのおタイプであるにもかかわらず「おにび」を覚えることが出来ない。
こればかりは専用技の存在もあるのだろう。

総じて準伝説のパラドックスポケモンに相応しい全体的に高水準に纏まった強力なポケモンであるといえる。
強いて言えば物理受け向きでほのおタイプであるにもかかわらず、「おにび」が習得できないうえに専用技も非接触技には効果を発揮出来ないため、能動的にやけど状態にする手段が乏しい点が欠点か。
また物理耐久が高いとはいえ専用技を無視してしまうウーラオスや専用技で守りを貫通しながら弱点を突かれてしまうテツノイワオは天敵といえるだろう。
実はかえんのまもりとタイプの噛みあいが悪く、弱点のじめんやいわの代表的な技のじしんやストーンエッジは非接触なので、やけどにできないという欠陥を抱えている。
実戦でもかえんのまもりの採用率はシングルでは15%前後、まもるが重要なダブルでも90%前後と性能の割には活かしきれていないのが現状である。
シーズン14現在では、ワイドブレイカーでデバフも担当しつつ「りゅうのまい」で火力を上げる積みアタッカー兼デバッファーとしての運用が多い。

持ち物は耐久型の定番である「たべのこし」や「オボンのみ」、専用特性を即座に発動できる「ブーストエナジー」が候補。
また攻撃的な運用をするなら火力アップアイテムや「スケイルショット」を採用するなら「いかさまダイス」も候補になるだろう。


■アニメでのウガツホムラ

リコとロイシリーズの81話から登場。
本作ではいにしえの冒険者ルシアスが友とした六英雄と呼ばれるポケモンがキーとなり、エンテイがそのうちの1匹に含まれていた……が、ジョウト地方で遭遇したエンテイにはいにしえのモンスターボールが反応せず、別個体であることが判明。

ブライアからエリアゼロでのエンテイの目撃情報が提供され、彼女とともに大穴に潜ったリコ達の前に現れたのはウガツホムラだった。
OPや回想シーンでもエンテイの姿が映されていたが、実は六英雄に含まれていたのはエンテイではなくウガツホムラで、ルシアス達の時代にはウガツホムラどころかパラドックスポケモンの研究が進んでいなかったため、ルシアス達からもエンテイと誤認されていた*3というのが真相だった。
実際、リコたちもほのお単タイプで無いことすら想定外であり、みず技の効き具合からそれを察知し、「りゅうのはどう」を使ったことからドラゴンタイプでもあることを推測するしか無い状態だった。

技は「かえんのまもり」「りゅうのはどう」「だいふんげき」。これ以外にも「ほのおのキバ」らしき技も使用していた。
また、「かえんのまもり」と「だいふんげき」は作中ではウガツホムラ以外に使用者が確認されていないようで、フリードもこれらの技の存在を知らなかった。

リコのいにしえのモンスターボールとそのベルトを奪い取り、これを取り返せるかという力試しを仕掛けてくる。
未知のタイプ、未知の技による初見殺しに加え、特性のこだいかっせいを発動させての「だいふんげき」で一行を追い込むが、ドットの策略により「だいふんげき」のこんらんの隙を突かれ、無事にベルトを取り返したリコ達の力を認めたのだった。

アニメではゲームの事情をそっくりそのまま鵜呑みには出来ないとはいえ、「だいふんげき」の習得レベルを参照するなら最低でもレベル91準伝説級のポケモンがにほんばれ+こだいかっせいのだいふんげき(攻撃×1.3+威力120×1.5でさらにタイプ一致)を振り回してくるという稀に見る驚異的な相手だった。力を認めさせるための戦いだったのは僥倖だろう…。


■余談

  • 本種は事前には公開されず、「藍の円盤」クリア後に出現する隠し枠となっている。
    「藍の円盤」により三犬のパラドックスポケモンが揃い、また恐竜をモチーフとしたデザインであることも共通している。

  • テラスタルした際に頭上に現れる冠が異常に大きいものになっている。恐らく実装されているポケモンの中では最大だろう。



追記・修正は三犬のパラドックスポケモンを揃えた方にお願いします。

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最終更新:2025年04月03日 20:35

*1 先に「碧の仮面」のアカツキガチグマのイベントをクリアする必要がある。

*2 だいもんじ、ふんえん、ドラゴンダイブ、かえんのまもり

*3 それに加え、エンテイ同様四足歩行故にただでさえ似通っている上、エンテイ自体が希少なポケモンで生で見たことがない可能性すらあり、ガラルファイヤーがいることからリージョンフォームの概念は存在しただろうから(=リージョンフォームのエンテイと誤認できる)、尚更別のポケモンと認識するのは難しかった。