登録日:2024/04/05 Fri 19:47:07
更新日:2025/03/14 Fri 16:23:54
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ウルトラマン
空想特撮シリーズ
©️ TSUBURAYA PROD. ©️ BANDAI 1990 |
『ウルトラマン』とは、1991年4月6日にバンダイより発売された、円谷プロダクション制作の
同タイトルの特撮番組を原作とする、
スーパーファミコン専用ソフト。
移植版も多数発売された
ゲームだが、本項目ではスーパーファミコン版について解説する。
※推奨BGM:ウルトラマンのうた
(変身シーンと共にウルトラマン登場)
フォッフォッフォッフォッフォ…。
タァッ!
(バルタン星人が赤色破壊光弾を発射すると、ゲーム映像での姿に切り替わる)
(ウルトラマンも分身を急降下キックで封じ、岩石落としとアタック光線で反撃する)
あの、ウルトラファイトが、リアルに再現される!
タァッ!!
スーパーファミコン
ウルトラマン
夜の市街地を舞台にウルトラマンとバルタン星人の戦闘が行われ、ゲーム映像でもその光景を再現するという内容。
概要
1966年7月17日から1967年4月9日まで放送された番組をテーマに、赤と銀の光の巨人・ウルトラマンを操作して様々な怪獣・
宇宙人と戦う1人用の2Dアクションゲーム。
原作を忠実に再現しており、OPに限らず戦闘における背景やTVで何度も聞いたであろうウルトラマン・怪獣・宇宙人のリアルなボイスが再生されることから評価は高い。
ゲームそのものとは関係ないものの、戦闘前には対戦する怪獣の身長・体重が記されており、こういった遊び心も評価されている。
単に攻撃して敵の体力を0にするだけでは決着とならず、敵の体力を0にした際に表示されるFINISHの状態でスペシウム光線を放つまで倒すことが出来ないのが最大の特徴で、
この必殺技でないと倒せない仕様は「ウルトラマン Fighthing Evolution」を筆頭とした多くのシリーズに受け継がれた。
何気に、最初から光線を放っても敵を倒せないという疑問へのアンサーにもなっている。
最初の残機は2機であり、5万点ごとに1機が追加。
残機を増やすためには残機をなるべく多く残した方が良いという謎仕様である。
難易度はEASY・NORMAL・EXPERTの3段階であり、デフォルトはNORMALとなる。
科学特捜隊の
ハヤタ隊員がベーターカプセルで変身する、
M78星雲・光の国からやって来た光の巨人。
パンチやキックやチョップ、投げ技に限らず、光線技を駆使して敵と激しい戦闘を展開し、怪獣退治の専門家と呼ばれる。
しかしながら地球では3分間しか活動することが出来ず、ゲームにおいては残り60秒になると
カラータイマーが点滅を開始し、3分間(180秒)を過ぎると強制で敗北扱いとなってしまう。
使える光線技は4種類。
4×4の16目盛りが存在し、コントローラーのL・Rを操作して技を変更、
を放つことが可能で、敵の体力を減らしてFINISHに追い込んだ上でスペシウム光線を放つとステージクリアとなる。
この他、1目盛りを消費することで
バリアを貼ることも可能である。
上述のように3分間の制限時間が存在しており、残り60秒になるとお馴染みのBGMと共にカラータイマーが点滅するが、光線の目盛りの溜まる速度が速くなるという利点もある。
最後まで諦めることなく立ち向かおう。
攻略においてはやや不恰好な急降下キックが1番とされている。尤も、本作の難所と名高いある怪獣にはあまり有効ではない上に慣れるまでが難しく、誤って敵に命中して体力を無駄に消費してしまう…なんてケースもしばしば。
ステージ一覧
なぜか一部シャッフルされており、原作の話数でいうと
1話→22話→23話→17話→25話→2話→27話→33話→37話→39話
の順に戦う。
1話の宇宙人が一瞬で倒されたこともあってかSTAGE 01が
3話の怪獣だった次回作と違い、こちらは1話の怪獣からスタート。
これが当たり前とも言うが。
攻撃パターンはキック、尻尾、バリアで反射できる青い熱線と少なめだが、油断は禁物。
地底人が地上に送り込んできた怪獣で、頭突き、尻尾でのビンタ、近づいた際の吹き飛ばし攻撃が強烈。
真正面からも足元目掛けても放てる火炎放射はバリアで反射出来ないので注意。
宇宙飛行士が水や空気のない惑星で変貌した哀しき怪獣。
攻撃パターンはキック・腕を振り下ろしての攻撃・接近した際の吹き飛ばし攻撃・火炎放射。
火炎放射を放てるのはテレスドンと同じだが、射程に限界がない上にこちらもバリアで反射できない。
また、平たい体型のせいかジャンプキックや投げを受けると大きく吹き飛ばされるという特性を持ち、ベムラー、テレスドンで使えた連続ジャンプキックや連続投げといった戦法が使えない。
復讐を目論んで進撃した国際会議場付近を舞台に、激しい戦いが展開されるが体力をFINISHゲージまで減らしてスペシウム光線を放つと断末魔と共に倒れ込む。
STAGEクリアした際の演出は悲しげなBGMと共にジャミラの墓の前に科特隊隊員が並ぶ特殊演出で締め括られる。
人類の愚行の被害者繋がりか、次回作の
ギエロン星獣も同じような特殊な演出が取られている。
本作屈指のトラウマにして、本作がブルトンの知名度を上げた要因。
ジャミラなど足元に及ばない強さby菅剛史の前には有野課長も大いに苦しめられ、
34回戦目でようやく勝利した。
その特異な体型から放たれるローリングアタックが脅威。
これに限らず技も豊富で、放たれると迂闊に近づけない隕石召喚、喰らうとボタン連打しない限り延々と体力を削られる金縛り光線(こちらはバリアで反射可能)など厄介な攻撃手段を持つ。
更に前述のように特異な体型であるためこれまでの怪獣に有効だったジャンプキックが命中しづらく、多くのプレイヤーを苦しめてきた。
おまけに攻撃を放っても高頻度でテレポーテーションで避けられる、光線技もバリアで跳ね返されるなど攻守共に隙がない。
どうすれば…と思うプレイヤーも多いが、投げが有効。
隕石召喚の際は接近しづらいが、前転で接近し投げ技を連発してこちらのペースに持ち込めれば勝てるだろう。
慣れるまでが難しいんだけど…
原作同様、科特隊基地付近での戦いであり、勝利すると四次元空間が晴れる特殊演出が。
背景が雪山であることから、多々良島で戦った8話の個体ではなく、日本アルプスで
ドラコ・
ギガスとも共演した25話の2代目である。
パンチや頭突き・尻尾での攻撃を得意とする他、多々良島の個体が
チャンドラーに繰り出した岩石投げも使用、バリアで反射可能でかつ3バウンド目で砕けるものの、命中した際の威力は絶大。
もっとも、ブルトンに勝てるだけの腕前があれば楽勝な相手ではあるが。
近年は出番が少ないものの、永遠のライバルにしてシリーズを代表する宇宙忍者が満を持しての登場。
デザインからして2話の初登場時のものとなっている。
ハサミでの攻撃・キック・ジャンプキック・空中にも放てる赤色破壊光弾(バリアで反射可能)など多彩な技を持ち、身のこなしが軽快で大ジャンプにより攻撃をかわされることもしばしば。
また、原作でも披露してかつ、代名詞とも言える分身も多用してウルトラマンを惑わせてくる強敵。
背景はテレスドンと同じ。
近年ではシリーズの代表として
主役級の扱いを受けている古代怪獣。
後編の戦いの舞台となった破壊された大阪城を背景に激突、リーチの長い尻尾、命中すると思いっきり吹き飛ばされる突進攻撃、投げ技を繰り出そうとしてもボタン連打しない限りは抜け出すことが出来ない尻尾巻きつけ攻撃が厄介。
突進攻撃はタイミングよくキックを放てればカウンターが可能。
原作では昼間の戦いだったが、背景は夕方となっている。
パンチやキックはもちろん、テレポーテーションによるラグを挟むジャンプキック、組み合った際の投げ技、正面はもちろん、足元・上空にも放つことの出来るグリップビーム(バリアで反射可能)など多彩な技を備えた、ウルトラマンと互角の戦闘力を持つ強敵。
スペシウム光線とグリップビームを互いに放つも相殺され、メフィラスが停戦を申し出る。
ここから
よそう ウルトラマン
宇宙人同士が闘っても
仕様がない
私の負けだ だが
私はいつかまた必ずやって来る
必ず来るぞ!(笑い声)
という、原作通りの掛け合いが再現された上でメフィラスは高笑いとともに姿を消し、ステージクリアとなる。
蘇生能力を駆使して怪獣たちを蘇らせ、人類に総攻撃を仕掛けようとした種別が放送コードに引っかかる怪獣達の親玉。
パンチや尻尾といった接近戦に限らず、フェザーショットや無重力光線が厄介でどちらもバリアで反射不可能。
特に後者は大ダメージを喰らうため要注意。
本作最後の相手はもちろん作品の
最終回に登場した怪獣。
ブルトン戦と同様に科特隊基地が背景になっているが、科特隊基地が破壊されている。
リーチの長いチョップやキックによる格闘戦はもちろん、カウンターの投げ技・3方向に放たれ回避は困難な火球(バリアで跳ね返すことが出来るが、大抵テレポーテーションで避けられる)・テレポーテーションによる回避・光線技に対しても高頻度で貼られ反射してくるバリアなどあらゆる技を兼ね備えた尋常ではない強さでウルトラマンを苦しめる。
一筋縄ではいかない強敵だが、これまでの怪獣との戦いで得た経験をフルに活かして立ち向かおう。
ウ、ウルトラマンが倒された…
岩本博士、何か手は無いんですか?!
この新兵器を使いたまえ
ただし○発しか無い
仕損じるんじゃないぞ!!
というほぼ原作通りの掛け合いを経た上でこれまでの格闘戦から一転、シューティングゲームに移行する。
STARTボタンを押すとシューティングゲームが開始され、十字キーを操作してゼットンに照準を合わせ、Aボタンを押してペンシル爆弾を発射する。
STARTボタンを押す前には練習も可能で、
ペンシル爆弾を見事ゼットンに命中させると
となり、ステージクリア。
一方で用意された分のペンシル爆弾を使い切ってしまうとゲームオーバーになるため注意。
ちなみに有野課長は1発しかなかったところを運悪く避けられてしまい、第4シーズン1発目ながら挑戦失敗に終わってしまった
その後、光の国から赤い球と共に
迎えが現れ、倒されたウルトラマンを回収、ウルトラマンとハヤタを分離させた上で地球から去っていく。
ここからエンディングに移り、スタッフロールが流れる(EASYでは流れない)。
ハイスコア
ステージクリアした際のリザルト画面で残り秒数×40点・残り体力・残機の数×8000点で計算され、最終ステージまでクリアする・途中で
ゲームオーバーになるとこれまでのステージで貯めたスコア分が記録される。
名前はアルファベット4文字で入力する。
有野課長「子供も見てんのかな〜コレ。母やんも見てるからこれぐらいにしとこ。これぐらいやったら大丈夫やろ!(SEXYと入力する)」
移植版
ウルトラマン(アーケード版)
1991年4月稼働。
一部の怪獣の順番が変わっているほか、STAGE2に
ネロンガ、STAGE7に
アントラー(FINISHの際にスペシウム光線を放った上でムラマツキャップが青い石を投げる特殊演出あり)、STAGE9にバルタン星人2代目(ステージタイトルは「宇宙忍者 バルタン星人 の復讐」。使う技のタイミングがやや違う以外は初代と同じ能力で、FINISHの際には原作通り八つ裂き光輪で真っ二つにする)が登場。
また、ゼットンとのシューティングゲームにおけるペンシル爆弾は残機に関わらず2発で固定。
ウルトラマン(ゲームボーイ版)
1991年12月29日発売。
SFC・アーケードには存在しなかった対戦モードが存在しているが、モノクロで画面が見づらい上に容量の都合もありテレスドンとジェロニモンがリストラ。
一応STAGE8でバルタン星人2代目が登場していてステージ数は9個だが、ほぼバルタン星人と同じ。
ウルトラマン(メガドライブ版)
1993年4月9日発売。
登場怪獣及び順番はSFC版と同様。
ウルトラマン(Sアプリ・S!アプリ)
前者は2006年1月20日、後者は2006年11月15日リリース。
どちらもSFC版がベースで、難易度はHARD固定。
エンディングの際のクレジットは削除されている。
2001年6月21日発売。
対応ハードは
ワンダースワン。移植というよりはリメイクに近く、ストーリーデモが挿入されるようにもなった。
また、スペシウム光線以外の必殺技でも敵を倒せるようにもなっており、ストーリーモードではステージクリア時に「ウルトラマン指数」なる評価システムが表示され、原作通りの技で倒すとこの数値が高くなる。
アーケード版からネロンガとアントラーが続投したほか、新キャラとして
ガボラ、
にせウルトラマン、
ケムラー、エンディングにしか登場しなかった
ゾフィーが登場した一方で、テレスドン、ブルトン、ジェロニモンはリストラ。
対戦モードも存在しており、そちらでは怪獣も操作可能。
余談
- 発売当時、コロコロコミックで連載されていた『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』では本作を題材とした短編がある。
あらすじはSFCにのめり込むウルトラマンに苛立ったキングが、マンの根性を鍛え直すために直接ゲームの世界に叩きこむというもの。たぶんグ●ッドマンは関係ない。まだ放送されてないし
W、Wiki篭りがアク禁された…
岩本博士、何か手は無いんですか?!
このアカウントを使いたまえ
ただし9回しか追記・修正出来ない
仕損じるんじゃないぞ!!
- ペンシル爆弾って、練習でブッパした瞬間にスタートさせるとその発射した弾丸がそのまま当たるんだっけ? -- 名無しさん (2024-04-05 20:18:19)
- これAC版の方が後だったのか…この時代に原作愛をこれだけ詰めたキャラゲーって珍しいと思う。 -- 名無しさん (2024-04-05 21:34:04)
- 初代の放映から三十年経って作られてるし、制作スタッフに思い入れが目茶苦茶あっても不思議じゃ無いな -- 名無しさん (2024-04-05 22:33:48)
- ハイジャンプで頭上を取るとなぜか怪獣が棒立ちになるから、「く」の字の軌道を描くように急降下キックしてると完封できちゃうんだよな -- 名無しさん (2024-04-06 13:50:33)
- ↑4yes.練習で弾を発射した状態で練習を解除するとその弾が有効になっちゃってゼットンが動き出す前に着弾しちゃう。 -- 名無しさん (2024-04-06 19:26:04)
- 確か当時コロコロでやってた毎月違うTVゲームをプレイしていく漫画ではバルタン星人戦で掟破りの超急降下キックでライフを削りきって倒した。なんて漫画だったかなあ -- 名無しさん (2024-04-06 22:42:19)
- 各怪獣との戦闘BGM、どれも原作の雰囲気に似合ってて良曲揃いなんだよな -- 名無しさん (2024-04-07 15:52:55)
- ここまでブルトンに関するコメントなし。SFCウルトラマンと言えば大体ブルトンの強さについて語られるって印象。 -- 名無しさん (2024-04-15 13:21:50)
- 「ただし9発しか無い 仕損じるんじゃないぞ!!」 -- 名無しさん (2024-04-15 14:01:54)
- なぜか鳴き声が入れ替わってるネロンガとアントラー -- 名無しさん (2024-04-15 21:13:46)
- 本作だと「急降下キック」と「急降下チョップ」で住み分けがされていたけど、キックのほうがよっぽど使い勝手がよくて皆そっちばかり使っていたのか、次作のセブンだと急降下キックのみで統一されてしまったな。あと、あまりに使い勝手が良すぎたためか、掴み技(投げ技)も次作で下方修正された気がする。 -- 名無しさん (2024-04-19 16:51:54)
最終更新:2025年03月14日 16:23