B・F(遊戯王OCG)

登録日:2019/08/24 (土曜日) 23:00:08
更新日:2023/11/29 Wed 19:53:05
所要時間:約 25 分で読めます






ついに台風の到来だ。それもとびっきりでかいやつだ。

マジックカード《一斉蜂起》発動!



B・F(ビー・フォース)とは遊戯王OCGに存在するテーマのひとつ。
アニメ作品ではシリーズ5作目のARC-Vにて、クロウの友人であるシンクロ次元のデュエリスト、シンジ・ウェーバーが使用した。
OCGではアニメでの登場より約4年後の2019年5月に発売した「COLLECTION PACK-革命の決闘者編-」に収録され、同パックで関連カードを全て入手できる。
収録枚数は多めだが、比較的安価なウルトラレア・スーパーレアが1枚ずつに他のカードは全て字レア以下とレアリティ面で見ると集めやすいカード群である。


概要

すべてのモンスターが風属性昆虫族で統一されており、テーマ名の通り蜂をモチーフとしたデザインをしている。
所属モンスターの命名則は「B・F-○○の××」となっており、蜂の針のイメージからか刺突武器や矢を射出するなどの名が由来として使用されている。
テーマ名及び命名則はBF(ブラックフェザー)によく似ているが、アニメにおける使用者の設定を見るにこれは意図的なものであろう。
英語名Battlewasp)もあちら(Blackwing)と対になるように日本語名と同様にテーマ名に使われている英単語の頭文字が揃えられている。
そしてB・FもBFと同様にシンクロ召喚を主体として戦っていくテーマとなっている。

カード効果の特徴を挙げると、2回攻撃やバーン(効果ダメージ)などで相手のライフポイントを積極的に奪う攻撃的な効果を持ったモンスターカードが目立つ。
その他、相手モンスターの弱体化や、相手の場や攻撃を利用する特殊召喚に墓地からの蘇生効果と、劣勢からの反撃時に有効な効果を持つカードも多数存在する。
一方で、破壊やバウンスなどで相手のカードを直接的に除去するような効果は一切持ちあわせておらず、デッキ構築をする上での課題となる。
アナフィラキシーショックのイメージに合う2回攻撃、針の刺突を思わせる貫通やバーン、毒を連想させる弱体化と、見方次第では実に「蜂」らしい効果が目白押し。
相手の場や攻撃を利用して特殊召喚されたB・Fも、さながら突かれた巣から応戦するために飛び出してきた働き蜂のようである。
加えて、立場の劣る者が強者に反撃し打ち倒す様は、アニメARC-Vの作中で使い手であるシンジが度々口にしていた「革命」に通じるものがある。
数々の攻撃的な効果を持つB・Fモンスターは鮮烈な台詞を吐きながら行われる彼のデュエルにも良くマッチしていた。

また、「B・Fモンスター」ではなく「昆虫族モンスター」を対象にした効果を持つカードも多い。
よって昆虫族メインのデッキに一部のB・Fを出張戦力として採用したり、逆に様々な昆虫族を採用した【B・F】デッキを構築する事も可能。
ARC-V産の風属性シンクロテーマは種族よりも属性を意識して活用するような効果を持ったものが多かったため、この特徴は珍しい。

ちなみに、アニメ産のシンクロテーマとしては珍しくテーマ内にシンクロチューナーを擁するという特徴も。
なのにアクセルシンクロモンスターはおらず、「アクセルシンクロとは無縁なのにシンクロチューナーはいる」という蜂なのに微妙な尻切れ蜻蛉感が無くはない。
類例には徳松さんが使用した花札衛が挙げられるが、あちらのシンクロチューナーはOCGで新たに追加されたオリジナルカードであり、アニメには登場していない。



所属モンスター


  • B・F-追撃のダート
効果モンスター
星1/風属性/昆虫族/攻 100/守 100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の「B・F」モンスターが、元々の持ち主が相手となるモンスターを戦闘で破壊した時、このカードを手札から捨てて発動できる。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
(2):このカード以外の自分フィールドの昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターをチューナーとして扱う。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は昆虫族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

手札から発動するバーン効果と自身以外の場の昆虫族1体をチューナー扱いにする効果を持ったレベル1モンスター。
「ダート」は投げ矢や投げ槍を意味する。針が腹部ではなく顔に付いている事もあり、そのシルエットは確かにダーツの投げ矢っぽい。

バーン効果は相手の攻撃力を大きく下げる突撃のヴォウジェや決戦のビッグ・バリスタと相性が良く、状況次第では強烈なフィニッシャーになる事も。
チューナー化の効果は露骨にハリファイバーを意識したかのような重めな制約もあり、活用できる場面は多くないだろう。
いずれにしても単体では機能しないカードであるため採用枚数はよく考えたいところ。


  • B・F-必中のピン
効果モンスター
星1/風属性/昆虫族/攻 200/守 300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに昆虫族モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分メインフェイズに発動できる。自分フィールドの「B・F-必中のピン」の数×200ダメージを相手に与える。

自分の場に昆虫族が存在すれば手札から特殊召喚でき、場の同名モンスターの数に応じた効果ダメージを発生させるレベル1モンスター。
名前の由来は留め針や楔などを意味する英単語「Pin」だと思われる。「B・F」の一員だが、翅の枚数や針の位置など外見上の特徴は蜂よりも虻に近い。

毒針のニードルでサーチした後に特殊召喚する事で即座にリンク2やゴヨウ・ディフェンダーなどのレベル3シンクロに繋ぐ事ができる。
その際に細やかなバーンを放つ事もできるが、その場合幽鬼うさぎをチェーン発動されて破壊されたりしないよう気を付けたい。
そのレベルから対応するサポートは多く、孵化やトランスターンで毒針のニードルを呼び出すためのコストに使う事もできる。


  • B・F-毒針のニードル
チューナー・効果モンスター
星2/風属性/昆虫族/攻 400/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「B・F-毒針のニードル」以外の「B・F」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカード以外の自分フィールドの昆虫族モンスター1体をリリースし、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。この効果は相手ターンでも発動できる。

同名モンスター以外のB・Fのサーチと相手モンスター効果の無効という2種の効果を持つレベル2チューナー。
「ニードル」は蜂の象徴ともいえる「針」を意味する「Needle」。つまり疾風のゲイル希望皇ホープでお馴染みの命名パターンである。

メインデッキに入るB・Fでは唯一のチューナーモンスター。
紛う事無き【B・F】デッキのキーカードであり、如何に手早くこのカードを手元に用意し、サーチ効果の発動を繰り替えし行えるかが重要となる。
重要なカードだけに連鎖除外などでメタられると致命傷になるので大切に使っていきたい。


  • B・F-連撃のツインボウ
効果モンスター
星3/風属性/昆虫族/攻1000/守 500
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は昆虫族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

1度に2回の攻撃と、そのターンEXデッキから昆虫族しか出せなくなる代わりに1ターンに1度手札からの特殊召喚ができるレベル3モンスター。
「ツインボウ」は「二張の弓(Twin Bow)」という事だろう。2回攻撃を行う針を2つ生やした2枚翅で飛ぶ蜂と、カード名以外も2を強く主張したデザイン。

必中のピンと同様に基本的にはシンクロ・リンク召喚の素材要員として使う事となるだろう。
だが現状昆虫族のEXデッキ枠は豊富とは言い難いので、今後の発展に期待したい。
一応、装備魔法や下記のグレートフライなどで強化してアタッカーにする事もできなくはない。

  • B・F-早撃ちのアルバレスト
効果モンスター
星4/風属性/昆虫族/攻1800/守 800
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3以下の昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが相手によって破壊された場合に発動できる。手札・デッキから「B・F」モンスター1体を特殊召喚する。

召喚時の吊り上げに被破壊時のリクルートと、特定の昆虫族を特殊召喚できる2種の効果を持つレベル4モンスター。
「アルバレスト(Arbaleste)」とはフランス語でクロスボウを指し、その名を表すかのように後脚が弓のような形になっている。

ジャンクロンデブリでお馴染みの吊り上げ効果と条件の緩いリクルート効果に加え下級アタッカークラスの攻撃力を持つという、地味に高スペックな1枚。
毒針のニードルを蘇生しあちらのサーチ効果を使う事でアドバンテージを稼ぎながらシンクロ召喚に繋ぐ事ができる。
ちなみに蘇生効果は増殖するGなどのB・F以外の昆虫族も蘇生対象となり、【B・F】デッキ以外の昆虫族デッキにおいても採用価値は高い。


シンクロモンスター


その羽で爆風を巻き起こし、その一刺しで真実の道を切り拓け!
シンクロ召喚!
来い!《B・F(ビー・フォース)-突撃のヴォウジェ》!

  • B・F-突撃のヴォウジェ
シンクロ・効果モンスター
星6/風属性/昆虫族/攻2500/守 800
昆虫族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがこのカードの攻撃力以上の攻撃力を持つ相手モンスターに攻撃するダメージ計算時に1度、発動できる。
その相手モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ半分になる。
(2):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。自分フィールドの「B・F」モンスターの数×200ダメージを相手に与える。

アニメARC-Vにてシンジの初デュエルとなる「vs月影」戦で登場したシンクロモンスター。
名前の由来は長柄武器の「ヴォウジェ」で、イラストでもそれらしき武器を構えているのが確認できる。
武器を構えた昆虫人間のモンスターだがよく見ると左右に1本ずつ細い副腕が生えており、昆虫の6本脚が表現されている。

自身以上の攻撃力を持つ相手と戦闘する時に発動する弱体化効果と、戦闘ダメージを与えた場合に発動するバーン効果を持つ。
シンクロ素材に昆虫族チューナーを要求する縛りがあるが、劣勢からの切り返しに役立つ【B・F】デッキのアタッカー役を担う1枚。
早撃ちのアルバレストや連撃のツインボウを出張させれば既存の【昆虫族】デッキでも扱いやすく、未だにEXデッキ枠の選択肢に乏しいあちらの一助となるだろう。

完全に余談だが、このカードはポセイドン・オオカブトとマスター・キー・ビートルに次いで3体目となる2500昆虫族モンスターでもある。
高い攻撃力の相手モンスターに立ち向かえたり、戦闘ダメージを与えた後僅かにライフポイントを残し油断した相手に「それはどうかな」的な追撃ができたりもする。
二次創作の架空デュエルで昆虫族使いの主人公を出す際にエースモンスターにしたら映える……かもしれない。



結集せし絆の力にて、傲岸たる巨悪の壁を射貫け!
シンクロ召喚!
現れろ!レベル12!《B・F(ビー・フォース)-決戦のビッグ・バリスタ》!

  • B・F-決戦のビッグ・バリスタ
シンクロ・効果モンスター
星12/風属性/昆虫族/攻3000/守 800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の昆虫族モンスターを全て除外して発動できる。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は、除外されている自分の昆虫族モンスターの数×500ダウンする。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3):S召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
除外されている自分のレベル11以下の昆虫族モンスター3体を選んで特殊召喚する。

その名の通り巨大な弩砲を装備した、まさかの最高レベル12とレベルの割に微妙な効果でアニメ視聴者の度肝を抜いた大型シンクロモンスター。
アニメ登場当時は初のレベル12を持つ風属性モンスターであったが、OCG化は未来世界からの新規カードに先を譲る事となった。
「バリスタ(Ballista)」とは攻城用の大型クロスボウの事であり、上記「アルバレスト」も元々はバリスタを指す単語だった。

効果は墓地の昆虫族を全て除外して発動する相手モンスターの弱体化、貫通効果、自身の被破壊時に発動する自身より低いレベルの昆虫族を帰還させる効果の3つ。
弱体化効果は豪快かつ派手だが墓地リソースを根絶やしにしてしまう発動コストはあまりに高カロリーであるため、出したターンで決着を付ける運用が望ましい。
ちなみに参照するのは「このカードが除外した昆虫族」ではなく「除外されている昆虫族」なので、無視加護などで事前に昆虫族を除外しておくと若干お得。

最高レベルのシンクロモンスターではあるが、召喚素材にはダブルチューニングのような特別な縛りも無く、昆虫族とは無縁のデッキでも出すだけなら苦ではない。
そのレベルと素材指定の緩さからSinパラレルギアとSinサイバーエンドで不意打ち気味に出せる【Sin】デッキの隠し味としても使えるか。
炎斬機ファイナルシグマ? アーアーキコエナーイ



蜂出(ほうしゅつ)する憤激の針よ、閃光と共に天をも射貫く弓となれ!
シンクロ召喚!
現れろ!《B・F(ビー・フォース)-霊弓のアズサ》!

  • B・F-霊弓のアズサ
シンクロ・チューナー・効果モンスター
星5/風属性/昆虫族/攻2200/守1600
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の「B・F」モンスターの効果で相手がダメージを受けた時に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分の「B・F」モンスターの戦闘でモンスターが破壊された時に発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

シンジのラストデュエル「vs遊矢」戦で登場した、梓弓を携えたシンクロチューナー。
何故か「vs遊矢」戦のシンクロモンスターのみモチーフが和風。遊矢の苗字の「榊」や、同じ和風モチーフで統一されたクロウの「A BF」を意識したのだろうか。
名前の由来の「梓弓」は神社でのシンジ神事で使用されるためか、このモンスターも巫女を思わせる人間の女性を象ったデザインをしている。

B・Fの発生させたバーンダメージに上乗せする更なるバーン効果と、B・Fの戦闘をトリガーに自身を墓地から蘇生する効果を持つ。
バーンの上乗せは特に突撃のヴォウジェとの相性が良く、一度の戦闘で3000ポイント以上のライフを余裕で奪っていく事も。
蘇生効果は自分のB・Fが相手モンスターを戦闘破壊しても発動できるが、自身を除外してしまうデメリットがあるので発動タイミングに注意が必要。

ちなみに、突撃のヴォウジェの戦闘後に墓地から霊弓のアズサを蘇生し、そのまま2体のバーン効果を連続発動、という流れは不可能。
特に初心者の方やアニメシリーズの視聴者は勘違いしやすいが、戦闘ダメージを与える処理はモンスターの戦闘破壊よりも前に行うためである。


呼応する力。怨毒の炎を携え、反抗の矢を放て!
シンクロ召喚!
レベル8!《B・F(ビー・フォース)-降魔弓のハマ》!

  • B・F-降魔弓のハマ
シンクロ・効果モンスター
星8/風属性/昆虫族/攻2800/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):Sモンスターを素材としてS召喚したこのカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
(2):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は1000ダウンする。
(3):相手が戦闘ダメージを受けなかった自分バトルフェイズの終了時に発動できる。自分の墓地の「B・F」モンスターの数×300ダメージを相手に与える。

アニメでの扱いやOCGでのレアリティを見るに、B・Fの切り札というべきレベル8シンクロ。名前の由来は破魔矢及び破魔弓か。
ちなみにアニメではカード名が異なっており、漢字部分の読みが「うまきゅう」ではなく「うまきゅう」となっていた。
破魔矢に通じる「悪魔を降伏させる事」を意味する「降魔」の読みは「ごうま」なので、この場合はアニメ版の方が正しい読み方をしているといえる。

条件付きの2回攻撃、相手モンスターの弱体化、戦闘ダメージを与えられなかった場合に発動するバーンと、攻撃的な効果を3つも持っている。
霊弓のアズサと連撃のツインボウ、そして下記の相性の良いカードを使えば容易にシンクロ召喚できるため、連続攻撃で強気に攻めていきたい。
バーン効果は他2つの効果との噛み合わせが悪いが、霊弓のアズサとのコンボで大きなダメージを与える事ができる。

アニメ版とは異なり、(1)の効果に必要なだけでこのカードのシンクロ素材にシンクロチューナーは指定されていない。
大樹海を採用した昆虫族デッキでは、アニメ版より出しやすくなったこのカードを「究極完全態などのサーチに繋がるシンクロモンスター」としても扱える。
しかし、「シンクロモンスターを素材として必要とするシンクロモンスター」ではなくなったためにくず鉄のシグナルの発動条件を満たす事はできなくなった。


サポートカード


  • 《一斉蜂起》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は昆虫族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(1):相手フィールドのモンスターの数まで、自分の墓地のレベル4以下の「B・F」モンスターを対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

相手の場のモンスターの数まで下級B・Fを蘇生する魔法カード。
発動条件や蘇生モンスターのレベルに制限があるため運用には注意が必要だが、爆発力は高く窮地からの一発逆転に向く。

「蜂起」とは大勢が暴動・反乱を起こす事だが、漢字の通りその由来は蜂が巣から一斉に飛び出す様子である。


  • 蘇生の蜂玉(ほうぎょく)
通常魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の「B・F」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターは次のターンの終了時まで、戦闘・効果では破壊されない。

墓地のB・F1体を蘇生する効果と、墓地に存在する自身を除外して昆虫族に破壊耐性を与える効果を持つ魔法カード。
追加効果が付与されたB・F専用の死者蘇生とでも言うべきカードで、蘇生対象となるB・Fモンスターのレベルや発動条件などの制限も無いため扱いやすい。

カード名の「蜂玉」は、ミツバチが作る「蜂球」と「宝玉」を掛けているのだろう。


  • B・F・N(ビー・フォース・ネスト)
永続罠
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の「B・F」モンスターが攻撃対象に選択された時に発動できる。
手札・デッキから「B・F」モンスター1体を特殊召喚し、このカードにカウンターを1つ置く。その後、バトルフェイズを終了する。
(2):エンドフェイズに、カウンターが2つ以上置かれているこのカードは墓地へ送られる。

相手の攻撃に反応し、新たなB・Fを手札かデッキから特殊召喚しながら場のB・Fを攻撃から守る永続罠カード。
効果自体は強力だが除去に弱く、2回目の効果発動は相手に存在が筒抜けなうえに自壊デメリットもあるので過信は禁物。

「ネスト(Nest)」は「巣」を意味する英単語であり、イラストに描かれているのも完全に蜂の巣である。


相性の良いカード


《ゴキポール》などの昆虫族モンスター及び関連カード
一部のB・Fと連携する事ができるカードたち。特にゴキボール関連や「ビートルーパー」など第10~11期登場のカードは強力なものが多く採用率が高い。
その他では昆虫族の壊獣2種や、展開補助となるプリミティブ・バタフライやジャイアントワーム、特殊召喚効果を持つ魔法カードの孵化などが注目された。

《SRベイゴマックス》などの「SR」モンスター及び関連カード
同郷のARC-V産風属性シンクロテーマの一つ。
展開力に長けたモンスターが多く、リンクモンスターや更なるシンクロモンスターの特殊召喚に役立つ。

《WW-アイスベル》などの「WW」モンスター及び関連カード
同郷のARC-V産風属性シンクロテーマの一つ。
こちらはフィニッシャーとして降魔弓のハマとクリスタルウィングを容易に使い分ける事ができる他、バーン効果を持つモンスターを軸とする点でも相性が良い。

《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》などの上級・最上級モンスター
B・Fの関連カードが持つデメリットは昆虫族以外のEXデッキからの特殊召喚を封じるが、メインデッキのモンスターに対するデメリットは一切存在しない。
容易に特殊召喚できる連撃のツインボウや一斉蜂起で大量展開したB・Fをリリースしてアドバンス召喚できる上級モンスターを隠し味として採用するのも面白い。

破壊輪などのバーン効果を持ったカード
B・Fモンスターは相手のライフを削る効果を持つものが多いため、バーン効果を持つカードと組み合わせると一気に相手ライフを追い詰める事ができる。
リスクこそあるものの、破壊輪や業炎のバリアならB・Fに不足している除去手段を補う事もできる。


《虫忍ハガクレミノ》
《熾天蝶》
B・Fと近い時期に現れた風属性・昆虫族のリンクモンスターたち。コナミの仲間からのありがたい差し入れ。
どちらも昆虫族モンスターを墓地から特殊召喚できる効果を持っており、毒針のニードルを繰り返し特殊召喚して更なる展開に繋げたい。

《グレートフライ》
属性強化リンクモンスターの風属性担当で、種族・属性・効果・見た目の全てがB・Fとマッチする1枚。一応モチーフは蜂じゃなくて蝿らしいが。
一方で、地属性モンスターの弱体化効果は樹冠の甲帝ベアグラムなどの地属性の昆虫族と併用する際には明確なデメリットとなってしまう点に注意。

《甲虫装機 ピコファレーナ》
昆虫族2体でリンク召喚できる、甲虫装機に属するリンクモンスター。応戦するGやゴキポールといったカードを採用した昆虫族寄りの構築にする際に重宝する。
毒針のニードルのサーチ先に加え、使い終わった熾天蝶や同名モンスターも回収しつつドローできるため、複数枚採用すると継戦能力が大きく向上する。

蒼翠の風霊使いウィン
ご存じ霊使いの風属性担当にして、リンクモンスター化を果たした俺の風属性デッキを愛するデュエリストみんなの
風属性1体を含めば下記の昆虫族など風属性以外のモンスターもリンク素材に使える他、メインデッキのB・F全員が対象となるサーチ効果の存在もありがたい。

《地底のアラクネー》
アニメ5D'sにてルドガーが使用した、元・ダークシンクロな昆虫族シンクロモンスター。相手モンスター1体を自身の装備カードに変換する除去効果を持つ。
シンクロ素材には2重の縛りがあるが、インフェルニティ・ビートルを早撃ちのアルバレストで蘇生するだけでシンクロ素材を揃える事ができる。

フルール・ド・バロネス
B・Fに不足している除去効果や強力なカウンター効果に加え、毒針のニードルも出せる蘇生効果を持った、汎用性が高く優秀な風属性シンクロモンスター。
蜂と縁深い「花」の名を冠し、漫画作品で披露された召喚口上など「革命」に関するシンクロモンスターでもあるためフレーバー面でもB・Fとのシナジーが強い。

No.3 地獄蝉王ローカスト・キング
連撃のツインボウを利用する事で容易にエクシーズ召喚できる昆虫族のナンバーズ。属性もB・Fと同じ風属性。
相手のモンスター効果を牽制できる無効化効果と毒針のニードルをはじめとした昆虫族を展開できる特殊召喚効果が強力で、その高いスペックは本物である。

《円喚師フェアリ》
有用な効果を持つレベル3の昆虫族チューナー。昆虫族(と植物族)のシンクロ召喚を手助けしてくれるかわいい蟻(?)の妖精。属性もB・Fと同じ風属性。
その効果とB・Fのチューナーとは異なるレベルからシンクロ召喚の選択肢を大きく広げてくれる。

《スモーク・モスキート》
漫画版ARC-Vに登場した、戦闘ダメージの半減と自身の特殊召喚を行う防御効果に加え自身のレベルを変化させる効果を持った昆虫族モンスター。
元来汎用性の高いモンスターではあるが、霊弓のアズサや早撃ちのアルバレストなどの一部のB・Fと強いシナジーを持つ。

《パラサイト・フュージョナー》
早撃ちのアルバレストの召喚をトリガーとして、融合魔法無しでの融合召喚を可能とする昆虫族モンスター。騙されないぞ!融合次元の悪者め!
ミレニアム・アイズ・サクリファイス手札誘発の対策をしたり、召喚獣ライディーンで相手モンスターを牽制したりできる。

風霊媒師ウィン
ご存じ霊使いの風属性担当にして、新たな力を得てレベルアップを果たした風属性デッキを愛するデュエリストみんなの
そのターン風属性以外のモンスター効果を発動できなくなるデメリットと引き換えに、キーカードである毒針のニードルを手札に加える事ができる。

《嵐征竜-テンペスト》
ご存じ征竜の風属性担当にして、真っ先に禁止カード指定を解かれた最上級征竜。
風属性であるB・Fを除外して特殊召喚したこのカードを使って決戦のビッグ・バリスタをシンクロ召喚すると墓地のモンスターを無駄なく活用できる。

《幻獣機オライオン》
墓地に送られるとトークンを生み出す効果を持った、幻獣機に属するレベル2のチューナーモンスター。。
このカード使って霊弓のアズサをシンクロ召喚すると、その際に特殊召喚された幻獣機トークンと共に降魔弓のハマを容易にシンクロ召喚する事ができる。

ガスタの神裔 ピリカ
召喚・特殊召喚成功時に風属性チューナー1体を墓地から守備表示で特殊召喚できる、ガスタに属するサイキック族のスーパー幼女。
このカードで毒針のニードルを吊り上げると霊弓のアズサを、霊弓のアズサを吊り上げると降魔弓のハマを即座にシンクロ召喚できる。

一撃必殺!居合いドロー
アニメGXにて橘一角が使用した、「夢のワンターンキルデッキ」の要でもある魔法カード。
蘇生やサーチを多用するB・Fたちはもちろんの事、上記で触れたゴキポールとのシナジーも抜群。また、バーンカードである点でもB・Fとの相性が良い。

《武闘円舞》
自分フィールドのシンクロモンスター1体と同じステータスのトークンを特殊召喚する魔法カード。蜂の踊りを見たことはあるか?
シンクロ召喚及び蘇生が容易な霊弓のアズサと共に、白闘気双頭神龍や時械神祖ヴルガータ、フルール・ド・バロネスなどの大型シンクロが可能となる。

《ぶつかり合う魂》
お互いにライフポイントを使ってそれぞれのモンスターを強化して戦闘を行い、その後その戦闘でモンスターを失ったプレイヤーの場を空にする速攻魔法。
突撃のヴォウジェ、降魔弓のハマ、蘇生の蜂玉と相性の良い関連カードは多く、さらにバーンなどで事前に相手ライフを削る事で狙った展開に運びやすくなる。

《緊急同調》
バトルフェイズにシンクロ召喚を行う罠カード。バトルフェイズ中に蘇生する霊弓のアズサや特殊召喚時に効果を発動する決戦のビッグ・バリスタとの相性が良い。
アニメARC-Vの作中でシンジが使用したカードでもあるが実用性はあまり高くないので、彼のファンデッキ的なノリで組んだ【B・F】デッキにどうぞ。



余談


B・Fの初登場回であるアニメARC-Vの68話、「vs月影」戦にて初登場したB・Fたちには面白い特徴が存在する。
全員守備力が「8」00で、腹部に付いた針はもちろんのこと4枚翅や6本脚などの体の作りを含め「蜂」というモチーフを強く意識してデザインされたカードが多い。
虫の恰好をした人でさえ昆虫族と言い張る遊戯王においてかなり忠実に昆虫の姿形をした昆虫族テーマの登場に、一部の昆虫族好きは歓喜し蜂のように舞い踊った。
しかしB・F2回目の登場回となる「vs遊矢」戦で初登場したB・Fたちのデザインはこの特徴とはあまり合致せず、特に守備力800のものは1体も存在していない。

OCGにおける【B・F】デッキはビートバーンデッキのような扱いだが、実は「vs月影」戦ではシンジはバーン効果を持ったカードは1枚も使用していない。
突撃のヴォウジェの持つバーン効果はOCG化の際に追加されたものであり、むしろ同デュエルでは月影の方がアクションカードを利用してバーン効果を連発していた。
アニメ初登場時のB・Fは「下級モンスターが戦線維持し、シンクロモンスターが相手モンスターを弱体化し殴り倒す」といったビートダウンテーマだったのである。
逆に「vs遊矢」戦で初登場したB・Fは即座にシンクロ素材となった1体を除き全員がバーンに関する効果を持っており、バーンの要素はここで追加されている。
また、上記の通り「vs遊矢」戦では「vs月影」戦では見られなかった和風モチーフのモンスターが半ば唐突に登場している。
これらの点から、僅か2戦(計3話分)の登場回の内どちらで初登場したかによって所属モンスターのカードデザインが大きく異なるのもB・Fの特徴の一つといえる。

OCG化を逃したアニメ登場カードに、相手がモンスターを召喚・特殊召喚する度にB・Fの攻撃力を400ポイント上昇させる永続罠《蜂の陣》が存在する。

ARC-Vより2作品後のアニメシリーズ遊戯王SEVENSにも「革命」をキーワードとした昆虫族のカード群とその使い手である有栖川ジャンゴが登場している。
OCGとラッシュデュエルで扱っているカードの種類は違えども、彼のデュエルを見てシンジやB・Fを連想した視聴者は多い。
ジャンゴの使用カードのモチーフである蟻は蜂に極めて近い昆虫として分類されているため、アニメスタッフによる意図的なキャラクター設定の可能性もある。



次のターンは俺ひとりじゃねぇ。コモンズ全員で追記するのさ!
いくぜ! 俺たちの修正!

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最終更新:2023年11月29日 19:53