しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜

登録日:2023/08/31 Thu 11:53:05
更新日:2025/01/12 Sun 01:13:07
所要時間:約 8 分で読めるゾ


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こんなしんちゃん、見たことない



「しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜」とは、2023年8月4日に公開された、映画クレヨンしんちゃんシリーズの番外作品。上映時間は94分。
監督・脚本は『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』や実写映画版『バクマン。』の大根仁が担当。



【概要】

クレヨンしんちゃんアニメ映画では初となる3DCG作品で、アニメーション制作は白組が担当。テレビアニメ含めた通常シリーズを製作しているシンエイ動画はED後の次回作予告の映像のみ担当している。
CGでの制作には様々なアプローチが試みられたようで、公式動画で公開されている原作の絵をそのまま動かすタイプや、リアルな髪の毛やしんのすけとみさえに白目がある通称「ゴリゴリのCG」などのタイプを経て、お馴染みの粘土細工風の柔らかそうな見た目のCGが採用された。
なお、3Dメガネをかけて鑑賞する3D版は制作されず、映像自体は2Dである。

映画は夏休みの公開となったが、『謎メキ!花の天カス学園』などの延期を除けば第一作目の『アクション仮面VSハイグレ魔王』以来30年ぶり。なお、次作『オラたちの恐竜日記』以降も夏の公開となった事で事実上ゴールデンウィークから公開時期が移行。コロナ禍を境に新作映画の制作が見送られている『ポケットモンスター』の劇場版に代わり夏休み定番のファミリー映画となった。

物語のテーマとしては「絶望の未来を変える」という事で、社会風刺や時事ネタを絡めた重いテーマを描いている。
このため『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』のようにやや大人向けな作風と言える。

内容は原作第26巻収録の番外編『しんのすけ★ひまわりのエスパー兄妹』を元にしており、同じく原作を元ネタとしている『ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』同様にパンフレットに原作漫画が収録されている。
キャラクターデザインも原作版を踏襲しており、しんのすけの服装が黄色のシャツに紫色のズボンと靴となっている。
また、ふたば幼稚園に吹雪丸の絵が飾られていたりと過去の映画シリーズを彷彿とさせるシーンもあったり、近年の作品では下ネタ成分も多め。

上記の内容もあり、作品としては賛否両論ではあるものの3DCGで描かれた映像が評価されたり、公開時期の変更の効果もあってか、興行成績は23億を突破するなどシリーズ最高記録を塗り替えている。

プロモーションの一貫として、春日部を走る東武鉄道で同時期にデビューした特急「スペーシアX」とのコラボポスターが春日部駅を筆頭とした東武沿線に提出され、池袋の東武百貨店でもイベントが実施された。
東武とクレしんはこれまでも頻繁にコラボを実施しているが。今回はクレしんの原作漫画連載開始と初代スペーシアの登場が同じ1990年という縁もあって実現したもの。


【あらすじ】

※ここから先はネタバレがあるため、鑑賞後か自己責任でお読みください。

ふたば幼稚園の運動会を翌日に控えたある日、ひろしは道端でティッシュ配りをしていた 非理谷充 がガラの悪いリーマンに絡まれ倒れたところを助けるが、充はひろしの手を振りほどいてしまう。
さらに充は推しアイドルの結婚や暴行犯に間違えられて警察に追われるなど、立て続けに碌なことがなく逃げ惑うが、とつぜん空から降ってきた黒い光に打たれ、悪の超能力者として覚醒してしまう。

一方、家でひろしとみさえの帰りを待っていたしんのすけも白い光に打たれ、超能力を身に着けていた。
超能力を使って運動会で大活躍したしんのすけだったが、その夜、超能力を研究している「国際エスパー調整委員会」の 池袋教授 深谷ネギコ が現れる。
「ヌスットラダマス」という予言者の予言によれば、しんのすけは悪の超能力者と戦って地球を守らなければならないと言う。

充は超能力を悪用し、次々と事件を起こし、ついにはふたば幼稚園でよしなが先生たちを人質にとって立てこもり事件を起こしてしまう。
はたしてしんのすけは充の凶行を止めることができるのか!?


【登場人物】

〔レギュラー〕


野原しんのすけ(CV:小林由美子
おなじみ嵐を呼ぶ5歳児。
宇宙から降ってきた白い光を浴びたことで正義の超能力者となる。超能力を使うたびにケツが熱くなる。
使用する超能力は粘土念動力とテレチンポーテーション。
超能力を駆使して運動会で大活躍したり、よしなが先生達を助けるために奮闘する。
充との決戦では危ない目に遭うひまわりを守ろうとするなど、お兄ちゃんらしい姿も見せる。
そして今作の終盤では、彼が永遠の5歳児であることを意識したような展開が用意されている。


野原ひまわり(CV:こおろぎさとみ)
しんのすけの妹の0歳児。
今回は画面端でしんのすけとじゃれている場面が多く、仲の良さが窺える。
原作ではしんのすけと一緒に超能力者になっていたが…?


野原ひろし(CV:森川智之
史上最強のサラリーマン。
冒頭では誰も受け取ろうとしない充が配っていたティッシュを唯一受け取ったり、通りすがりのサラリーマンに殴り倒された充を助け起こそうとした他、彼に手を叩き払われた後でも焼き鳥屋で倒れた充を気遣ったりするなど人の良さを見せる。
深谷の胸にテレポートするしんのすけを羨ましがりながら諭したりと、あいかわらずのスケベっぷりも。
愛車「アンジェリーナ」で充との決戦に参戦する。


野原みさえ(CV:ならはしみき)
史上最強の主婦。
PVでも披露されているしんのすけとの追いかけっこなど、随所で活躍を見せる。
しんのすけのおしおきのため原作でも使用したメリーゴーランド・グリグリミレニアムも披露したが、逆にしんのすけは喜んでいた。
地球の危機を前にややマイペースで、子供たちを心配する母親らしい場面が多い。


シロ(CV:真柴摩利)
野原家の愛犬。今回は出番少なめ。



〔カスカベの人々〕


風間トオル(CV:真柴摩利)
桜田ネネ(CV:林玉緒)
佐藤マサオ(CV:一龍斎貞友)
ボーちゃん(CV:佐藤智恵)
お馴染みかすかべ防衛隊
よしなが先生と共に充に人質にとられてしまう。

よしなが先生(CV:七緒はるひ)
幼稚園で働いていたところを侵入してきた充によって人質にされてしまう。
子供たちを庇ったり、ケツだけ星人で充の気を引こうとするが…。

園長先生(CV:森田順平)
まつざか先生(CV:富沢美智恵)
上尾先生(CV:三石琴乃)
今回は運動会シーンでの出番のみ。
上尾先生は「仁義なき戦い」に乗せて運動会を抗争に例える子供にわからんギャグをかましてくれる。

チーター(CV:大塚智子)
ひとし(CV:永澤菜教)
てるのぶ(CV:瀧本富士子)
バラ組の園児たち。運動会でひまわり組と張り合う。

ヨシりん(CV:阪口大助)
ミッチー(CV:大本眞基子)
冒頭でデートしていたが、しんのすけを追いかけていたみさえに自転車を奪われる。

川口(CV:中村大樹)
冒頭でひろしをグラマーな店員のいる焼き鳥屋に誘っていた。


〔オリジナルキャラクター〕


非理谷(ひりや)(みつる)(CV:松坂桃李、塙真奈美(5、8才))
本作の敵でありもう一人の主人公的存在。
幼少期から両親の不仲、イジメなどで荒んだ生活をしていたため、30歳にして世の中全てに馬鹿にされていると考えるようになってしまった。
暴行犯と背格好が似ていたため警察に追われていた際に黒い光を浴びて悪の超能力者として覚醒。
その後は結婚した推しアイドルの夫の車を破壊したり、街中で自撮りをしている人々のスマホをミサイルのごとく飛ばすなど破壊行為を行っていく。
名前の由来は「非リア充」。非リア充は不幸体質のことではないのだが…
詳細は個別記事参照。

原作の登場キャラに肉付けしたキャラクター。


池袋教授(CV: 鈴木もぐら(空気階段))
国際エスパー調整委員会カスカベ支部の顧問を務めている男性。
長い説明で退屈しないように方言を使うなど、茶目っ気のある人物。
愛車はオークションで購入したシボレー・コルヴェア。フカキョンのファン。

原作の登場キャラに肉付けしたキャラクター。


深谷ネギ子(CV:鬼頭明里
本作のゲストヒロイン。国際エスパー調整委員会に所属する超能力者の女性。
しんのすけ達ほどではないが念動力の使い手で、スプーン以外の物も曲げられる。
スタイルが良いため、たびたびしんのすけが胸にテレポートしてセクハラを受ける。

原作の登場キャラに肉付けしたキャラクター。
なお原作での該当キャラは「深谷恭子」という深田恭子をモチーフにした名前だった。
ネギコという名前に変更されたのは、埼玉県で栽培されている深谷ねぎを意識してのネーミングだと思われる。あるいは鬼頭氏が他の作品で演じた某妹キャラの下の名前にも引っかけているのかもしれない。


ヌスットラダマス2世(CV:水川かたまり(空気階段))
古の予言者「ヌスットラダマス」の生まれ変わりを自称する男性。
現在の世界を変えるため国家転覆を企む「令和てんぷく団」を組織している。
悪の超能力者となった充を利用しようとするが…。

実は池袋教授とは学生時代からの親友で「イケちゃん」「ヌスちゃん」と呼び合う仲。

原作に登場したノストラダムスの隣町に住むヌスット・ラ・ダマスをアレンジしたといえる。


萌美(CV:渡辺理沙)
充が熱を上げているアイドル。彼女のグッズを全て買うほどの熱狂ぶりらしい。
充とはファンイベントの一環で一緒に食事したり自宅までエスコートさせたこともあるが、一般男性のイケメン(CV:山口智広)と結婚した。
自分を裏切ったと思った充の最初の被害者になる。
また、アイドルになる前は保育士だったらしく、よしなが先生と彼女を重ねた充によって立てこもり事件が発生する原因になってしまう。


不良三人組
子供の頃に充をイジメていた三人組。
彼を脅して金品を奪うなど卑劣な行為を繰り返していた。充が歪んだ原因のひとつ。
冒頭にも充に絡む三人組のガラの悪いリーマンが登場しており、おそらく成長した姿と思われる。
実際、去り際に充に対して「あいつどこかで見たことねえか?」と発言している。


【用語】

・ヌスットラダマス
ノストラダムスの隣町に住んでいたインチキくさい予言者。
40年前にヨーロッパで発見された彼の予言が今回の事件を予言していた。

・国際エスパー調整委員会
超能力の悪用を防ぐため、超能力者を集めて管理している組織。
本部は外国にあるが、支部は埼玉にしかないというヘンな委員会。

・令和てんぷく団
ヌスットラダマス2世が組織した世界の変革を狙う組織。
例の騒動で失職し、社会に絶望した若者達を集めて負のエネルギーを溜めており、その力で国家転覆をしようとしている。
潰れた遊園地「おさかなランド」の地下に秘密のアジトを持っている。

・巨大カンタム・ロボ
池袋教授が埼玉支部地下でひそかに建造した巨大なカンタム・ロボのフィギュア。
超能力で稼働するため動力は存在しない。あと「そうだろ 松ッ!!」とも言わない。
しんのすけの操縦で暴走した充と対決する。


【主題歌】

今回はOPが存在しない。また、本編が粘土細工っぽいCGのためかねんどアニメも未採用などシリーズでもかなり特殊。

◇Future is Yoursサンボマスター
ED。
原作漫画の絵柄をそのまま動かした映像で後日談とスタッフロールが一緒に描かれる愛のあふれる映像になっている。

◇キミノヒトミニコイシテル(深田恭子)
挿入歌。
超能力を発揮させるのに適した曲…らしい。


追記修正はとにかく仲間と一緒に頑張ってお願いします。

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