パワプロシリーズの球種

登録日:2025/01/06 Mon 17:20:06
更新日:2025/04/20 Sun 12:39:41
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この項目は『実況パワフルプロ野球』シリーズや『パワプロクンポケット』シリーズ、『プロ野球スピリッツシリーズ』等で投手の重要な能力である「球種」について取り扱う。


【概要】

パワプロシリーズに登場する野球選手は基本能力と特殊能力を持つ。
その基本能力の1つに、投手の持つ球種が存在する。

基本的に球種は、一部の例外を除いて全投手がストレート、全力ストレート…要するに直球を持ち、それに加えて変化球を持つ。
パワプロにおいて変化球は左~下~右で5方向に分類されており、変化量は7段階(特殊能力などで内部上は9段階まで伸びる)ある。
同じ方向への変化球は原則1つしか持てないが、1つだけ「第二変化球」として所持することが可能。
第二変化球は第一変化球と同じ変化球も会得可能で、変化量だけが違うように持たせて相手を翻弄することが出来る。全く意味はないけど2つとも同じ球種、変化量にすることも可能。
なお、方向は投手の利き腕に依存しており、右投げで右方向に曲がる球種は左投げなら左方向に曲がる。
理論上は1選手につき5方向+1方向の変化球を持つことができ、またストレートにも特殊な「第二ストレート」を1つ持つことが可能。

とはいえゲームの都合上、実在選手が持っている変化球は大体2つか3つ。4つ持つ場合でも変化量は少なめ*1
1人で変化球バイブルが作れると言われるほど多彩な球種を持つダルビッシュ有も忠実に再現すると強すぎる……というか到底再現できないため、他の選手と大差なく3つ+特殊ストレートだけに止められている事が多い。
ならばサクセスでいろんな変化球を投げる投手を作ろう! と思っても、球種を増やせば増やすほど必要なポイントが跳ね上がる仕様になっているため、
効率を考えるとやはり2,3球種になることが多い(栄冠ナイン等、他の自主的に選手育成が可能なモードでも基本的に同様)。
そういう意味ではその選手の特徴を直に表す重要なステータスと言える。
またパワプロでプロ野球を知り実際にテレビなどで試合中継を見た際に投手の持ち球の数を見て驚くのもお約束と言える。
一方のリアル志向のプロスピシリーズにおいては5球種持ち投手も珍しくはない他、各変化球に球速が設定されているなど、より選手の癖が再現されている。

現実では球種というものの区別は曖昧であり、個々人の癖が存在する。亜大ツーシームとか。
だがパワプロでは球種の軌道や球速などは変化球ごとに決まっており、要は同じ「スライダー」であれば誰が投げても同じ変化をする。
その為に変化球の特徴を表す為に「Hスライダー」「カットボール」と言った、変化方向は同じだが別の動きをする、多種多様の球種が実装されている。
またこういった変化球は一流選手、そしてオリジナルキャラクターの表現にピッタリの為、一部キャラには「オリジナル変化球」が用意されている。
このオリジナル変化球、キャラのそれを主人公が会得することも可能なほか、自作することもできたりする。
他にも一部OB選手が持っていることもあり、今日も変化球は増え続けている。
まあ当の亜大ボールが「選手によってどの変化球で再現されているか違う」なんだけどね。

ちなみに現在…というかたいていの作品で「サクセスキャラのオリジナル変化球はプレイヤーキャラたるパワプロもそのキャラとの交流イベント進行で同じものを直接習得可能」、「実在するOB選手のオリジナル変化球はそもそも基本変化球に近い扱いのワンシーム以外は基本的に習得不可能で、できる場合はマイライフなどの隠し要素限定*2」、「パワフェス自体が由来のオリ変は『特定の選手を仲間にしている*3』かつ『ここまでの勝ち抜けでそれなりに厳しい特定条件を満たしている』時のみ習得できる隠し要素」となっており、後述のカミソリシュートとかを投げたい場合は新球種開発モード…要するにエディットモードでほぼイチからそれらしいものを作る必要がある。
一方でサクセスキャラのものに関してはコンシューマ作品を中心に割と「成功・失敗判定がある」以外はゆるく、『2022』『2024』千将高校編に至ってはいわゆるザコプロくんのチームメイトがマリンボールやらクレッセントムーンやらを(たまに)覚えており、イベントさえ発生すれば主人公にも伝授してくれる。



【各球種】

一部球種はプロスピシリーズ限定のもの。
またパワプロオリジナルキャラクターのオリジナル変化球は赤色で表記する。
立て主が把握していない球種も多数ありますので、知っている球種があればじゃんじゃん追加していってください!

◆ストレート、全力ストレート

前述の通りどんな投手でも投げることの出来る直球。無理矢理登板させた野手でもこれだけは投げられる。
全く変化はしない(ただし、所持している特殊能力次第では若干変化する場合有り)が、速い球というのはそれだけでも十分脅威。
投げる側としてもコースを定めやすい、投球の基本となる球種と言えよう。
全力ストレートは球速・球威が上がるがコントロールが乱れやすく消費スタミナも増える。意外にも球質も通常のストレートよりも軽い。
ちなみに『2024-25』パワフェスのミニゲーム「ボール・ド・ボン」ではなぜか変化球としてカウントされる。変化球なし投手作成時の救済措置?

かつては全力ストレートが存在せず、単に遅いだけの「スローボール」を投げることができた。
また、さらに遡ると「チェンジアップ」がスローボールにあたる扱いをされていた。チェンジアップについては後述。

一部サクセスキャラはこのストレートが特殊な球種になっていることもある。

ウエスト

厳密には変化球ではないが、特殊な操作をすることで投げることが出来る。
どういう球かというとストライクゾーンから大きく離れた場所に投げる
これでバントやスクイズ、エンドランの計算を狂わせて、塁を飛び出した走者をキャッチャーが刺すというのが主な使い道。盗塁された場合の送球もウエストならバッテリー側に強い良補正がかかる。
地味ではあるが成功させればリターンの大きい玄人好みの技と言えよう。
かつては強打者を敬遠する為にわざと四球を投げる際にも使われていたが、なんか打ったヤツ日ハムのベンチとかにいるので今は申告敬遠というルールがあるのでその用途ではあまり使われない。
さらにさらに、ごく最初期の作品では「ウエストの位置に投げたうえで普通に変化する」ボールを投げることができた(ウエストに変化球を選択できた)が、変化量7のスローカーブでウエストを投げるとギリギリでストライクゾーンに入ってしまうため、事実上不具合扱いで廃止された(当時は高めに投げた際に変化量が減るシステムは導入前)。

最近の作品だと「いったんど真ん中に着弾点が表示されたのち、スルスルとウエストの位置に移動する」ようになっており、対人戦ではよりピッチアウトしたのを察知されにくくなっている(以前はいきなり敬遠球の位置に表示された)。

ライジングショット、ライジングキャノン、ソニックライジング、カイザーライジング

主人公の永遠のライバル猪狩守のオリジナルストレートシリーズ。
かつての猪狩はライバルとして十分な能力値を持っていたが、後にサクセスキャラも現実世界の選手もインフレしてきた*4頃に会得した。
主人公も会得できるものの、この球種は猪狩の並外れた身体能力でなければ負担が大きいらしく、シリーズによっては習得に失敗した場合、野球選手として再起不能レベルの大怪我をしてしまい、ゲームオーバーになる事すらあり得る危険な球種となっている。
「新球種開発」でも「ライジング」系統のオリジナル変化球を作成することもできるが、パワフェスで猪狩守を仲間にしないと解放されない。

  • ライジングショット⇒緑色の光のエフェクトを放ちながら、その名の通り浮き上がるストレート。
  • ライジングキャノン⇒炎のエフェクトを放ちながら、ライジングショットほどではないものの少し浮き上がり、ノビが抜群なストレート。
  • ソニックライジング⇒ライジングショットと同じエフェクトで、ライジングショットの浮き上がりとライジングキャノンのノビを両立させたストレート。
  • カイザーライジング⇒青色の光の周りの稲妻が走るエフェクトを放ちながら、ソニックライジングよりもさらに浮き上がるストレート。

パワフェスモードでは通常の猪狩守がLv1~Lv5の間はライジングショット、Lv6~Lv10の間はライジングキャノン、Lv11~Lv13の間はカイザーライジング、アフロ猪狩はソニックライジングになる。

メテオマグナム

『10』などに登場するレッドエンジェルスのテリー・マイルマンが放つ160km/hのオリジナルストレート。
ノビと球威が通常のストレートよりも強力かつ、本人も「ノビ◯(B)」「重い球」を持つので非常に打ちにくい。

ミオストレート

『2014』サクセスのゲノム大学、『2020』パワフェスからは我間財団U-22チームに登場する明神陽のオリジナルストレート。
メテオマグナム同様ノビと球威が強力な上、「ジャイロボール」によってジャイロ回転とノビの上乗せも加わるためより凶悪。
なお、明神はチェンジアップも所持しているため、緩急で翻弄されること必至。

ホワイトストーム

『2016』に登場する雲海和也のオリジナルストレートで、竜巻のようなエフェクトを発生させる。
例によってノビと球威が強力な上ジャイロ回転も加わるが、雲海は「ジャイロボール」を持っていないにも関わらずジャイロ回転するという特異な球。

レインボーライズ

『2018』パワフェスでパワプロクンが習得できるオリジナルストレート。
他のライズ系と違い、わずかに利き手側の斜め上方向にライズする。
習得には阿畑と猪狩守が必要。

ハーモニーアロー

『2020』パワフェスでパワプロクンが習得できるオリジナルストレート。
ライジングショット等と同じようなライズボールだが、エフェクトがわりと騒がしいのでやや打ちにくいか。
習得には阿畑と木場が必要。

カオスハーモニー

『2020』パワフェスのラスボスであるフォイボスのオリジナルストレート。
ハーモニーアローよりも禍々しいエフェクトに加え素の球速・ノビともにかなり速い。
さらには他の持ち玉がSFFとチェンジアップで上下の揺さぶりと緩急がつくためかなり打ちづらい。

フォトンブレイザー

『2022』パワフェスで初登場したアラン・レイヴンのオリジナルストレート。
青白いオーラを放ちながら浮き上がるストレート。

カオルシェイクV

猪狩守の孫、猪狩薫が特訓の末編み出したオリジナルストレート。
カイザーライジング同様雷を纏ったエフェクトだが、あちらと違いエフェクトがVの字型になっている。
性能的にはムービングファストに近く、左右どちらかにわずかに沈み込む。

大魔王弾、魔王弾

『2024-25』パワフェスのラスボス真・サッたんが用いるオリジナルストレート。
大きな紫のオーラを放ちながらわずかにホップする。
2週目以降に開通されるショートカットを使うとノーマル状態のサッたんとの対戦となり、この時は魔王弾となる。
小さな紫のオーラを放つが、大魔王弾とは逆に少し真下に沈む。
また、どちらの場合でも「ハイスピンジャイロ」を持つので若干動くジャイロボールとなるが、真・サッたんの方は球速が6km上がっている他ノビAも持つので魔王弾よりも打ちにくい。

爆速ストレート、快速ストレート、爆裂ストレート、破裂ストレート、爆嵐ストレート、順風ストレート

覇堂高校のエース木場嵐士のオリジナルストレート。通常版は爆速、修羅版は爆裂、絶対強者版は爆嵐を投げる。
爆速は土煙を上げながら浮き上がる球で、爆裂、爆嵐はさらに浮き上がる他、土煙に加えてボールが火を纏ったようなエフェクトになる。
なお、木場も「ジャイロボール」持ちなのでジャイロ回転しながら浮き上がる他、球質もかなり重く、球速が高いほどホップ量も上がる。さらに爆裂のみ相手が打ち損じると「痺れ」状態になり、次の打席で相手の打力が下がるという隠し効果がある。
また、木場からバージョンに応じた各ストレートを教えてもらえるが、失敗すると爆速→快速、爆裂→破裂、爆嵐→順風となる。
一部作品では爆速ストレートのエフェクトが重いのか処理落ちすることも。

シルバーバレット

ヴァンプ高校の投手史門泰司が投げるオリジナルストレート。
特殊なエフェクトはないがツーシームよりも強く利き手方向に沈み、変化量1のシンカーと同程度には曲がる。

ホワイトアウト

雪女のように(男子に対しては)クールな白霧凍子のオリジナルストレート。
投げると白い霧のようなエフェクトをまとうが、性能的にはムービングファストと大差ない。
しかもこのエフェクト、単に凍子がロージンバッグをアホみたいにつけて白い霧になっているだけというオチがつく。
基本的にエフェクトに対しては誰も突っ込まず、説明があっても「静電気体質のせいで帯電する*5」のようななんでもあり感強めのことが多いパワプロキャラにおいて、ほぼ唯一具体的に言及されたキャラとなった。

ジャイロボール

MAJORコラボで茂野吾郎と眉村健が持つジャイロ回転しながら浮き上がるストレート。
二人とも特殊能力の「ジャイロボール」は持っていないのは内緒だ!

ストレート

ダイヤのAコラボで『2018』パワフェスから登場した沢村栄純のオリジナルストレート。
捻りのない名前だが、実際はムービングファストのように動く。

霹靂一閃

鬼滅の刃コラボで我妻善逸が持つ稲妻のエフェクトを放つストレート。
善逸自身は球種がコレ1つのみという男気スタイル。
打ち損じると「痺れ」効果を付与する。

◆第二ストレート

「ムービングファスト」「超スローボール」と言った、ストレートなんだけどストレートとちょっと違う球種がこれになっている。
上の猪狩のように「ストレートがオリジナル変化球」となっている選手もいれば、普通のストレートも投げれるけどこっちも投げれる選手もおり、その違いはまちまちである。

超スローボール

名前の通り凄く遅いスローボール。山なりの放物線を描く。
多田野数人が得意とし、不意打ちとして有効だった…のだが、パワプロではまず投げる軌道が独特+遅いと言っても速さはそれなりなのでタイミングはズレにくい+球威は低い+システム上持っていることが最初から分かる…ということでCPU相手にもとにかく打たれる*6
ここまであんまりだと、なんだか多田野が気の毒になってくる。
それでも不意をついてこれを投げればタイミングはズラせるので、対人戦であれば効果が無いとは言えない。
一部界隈では「虚空ボール」とも呼ばれているそうな。

ツーシームファスト

やや沈みながら投手の利き手方向に曲がる球。特殊能力「ジャイロボール」の影響も受ける。
若干だけストレートより遅くなり軸もズレるので、相手のタイミングをずらしゴロにするような使い方をしたい。
ちなみに下記の「ワンシーム」はオリジナル変化球扱いで実装されており、「フォーシーム」はパワプロでは事実上実装されてない(実際の野球に照らせば「(全力)ストレート」が該当)。

ムービングファスト

やや沈みながら左右に揺れる球。特殊能力「ジャイロボール」の影響は受けない。
ツーシームファストよりは僅かに球速は落ちる。

ワンシーム

西強大学の城山剣一、花ざかり高校の桜沢樹が持っている、高めだと直球。低めだと投手の利き手方向に曲がりながら沈むというコースによって軌道が変わる第二ストレート。
なお、第二ストレートの枠に記載しているが、桜沢樹は通常のストレートを持たず、第一ストレートがワンシームになっている。
一時期現役選手でも山口俊、菅野智之の両名が所持していたこともある。

ココロブレイク

『2018』パワフェスのラスボスクイーンココロの持ち球。
扱いとしては超スローボールであるのだが、上記の通り超スローボール自体の性能がアレなので…
更にエフェクトとボイスで来るのがわかるため不意打ちとしても機能しなくなっており、投げた方がブレイクされるとまで言われた
あまりにも弱すぎたせいかアップデートで強化され、下方向へ大きく変化するという特徴を得た。アプリではもう開き直ってフォーク系のオリ変になっている。

スライダー

打者から見て、投手の利き腕と逆方向に曲がる球。
ゲームでは真横にスライドするが、実際のスライダーは斜めに落ちるようにスライドする…というのは良く聞く話。
パワプロではそういったものを別球種で再現した結果、斜めに落ちるSスライダー(今のスラーブ、システム上はカーブ系扱い)、下に落ちるVスライダー(フォーク系扱い)、ちょっと早いHスライダーと4つのスライダーを会得した選手も理論上存在し得る。

実在選手では稲尾和久、伊藤智仁、岩瀬仁紀がスライダーの名手として有名。ゲームでも高いレベルのHスライダーを持っている。
また友沢亮が投手だった時の決め球でもあり、打者となった後でも投手能力でスライダー4を持っているのはお約束である。

カットボール

ほぼストレートに近い球速ながら微妙にスライダー方向に変化する球種。川上憲伸がカットボールの名手として知られている。
『2018』の途中からさらに僅かに沈むように変更された。
上手く芯をズラせるので速球投手のお供に。

Hスライダー

いわゆる高速スライダー。実況もその名前で呼ぶ。
そのHの意味は色々諸説あるが、とりあえずパワプロで「H」とついてると早いと考えても良い。性的な意味ではない。

スイーパー

大谷翔平のオリジナルスライダー。Hスライダー並に速いうえに変化量が通常のスライダーより大きい。リアル超真魔球。
なおパワプロでは上述の扱いだが、メジャーリーグでは流行の球種であり使い手も多く、NPBでも何人かいるため『プロスピ』では事実上の基本球種になっている。もしパワメジャシリーズが復活したらそちらでは基本球種になるだろう。
現実世界ではまさしくパワプロのスライダーのような真横に近い変化をすることで話題となった。

実在選手のオリ変としては例外的に「難易度は高いが、主人公も(広義の)サクセスで会得可能」という扱いがされることが基本。
最新作『2024』では「対決!レジェンドバトル」の隠し要素*7で習得アイテムを獲得できる。
もちろんLive選手含めて「継承選手に教わる」も対応している。これはこれで伝承イベントが起きる確率は低く設定されているようだが。

超真魔球、超真魔球改

『2011』から登場するときめき青春高校の投手青葉春人のオリジナル変化球。
作中ではこの2つのみだが、青葉曰く修行の末魔球→真魔球→超真魔球とアップデートしていったのだとか。
超真魔球のままでもかなりの変化量を持つ高速スライダーだが、改になると直球とほぼ同じ速度かつキレも大きく上昇する他、球威もあるためかなり打ちにくい。

クライダー

『2018』から登場する海月学院の投手鞍馬貴史の持ち球。
クラゲだが墨っぽい黒いオーラを放つ高速スライダー。

ギャラクシー・ゼロ

『2022』パワフェスのラスボス零武が使用するオリジナル変化球。
超真魔球とは真逆の超遅いスライダーであり、直球の球速が155~161km/hに対しわずか100km/h。
さらにココロブレイクとは異なり、途中でブレーキが掛かる為タイミングを狂わせる効果も存在。
エフェクトも相まってチェンジアップ系が苦手なタイプのプレイヤーにとっては非常に打ちづらい。
もっともすけすけゴーグル等を使ってギャラクシー・ゼロを投げると解っている状態であれば盗塁し放題であるが

ルミナスアーツ・燦

恵比留高校の強化シナリオで登場する闇野ルミナの持ち球。
名前の通り光を纏っており、直球とほぼ同じ速度で曲がる切れ味抜群のカットボール。

カットボール改

2025年版データ及び『アプリ』の、不動版の沢村栄純のオリジナル変化球。
挙動としては過去作のカットボールのようにバッターの手元で真横に曲がる。

南斗千首龍撃

北斗の拳コラボで登場したシンの必殺魔球。普通のスライダーよりややホップする。
それはそうとそのエフェクトだが、5つの首の光がボールにまとわりつき初見だとボールの位置を見失いやすい。

鳴弦奏々

鬼滅の刃コラボで宇髄天元が持つ爆発を繰り返すというド派手なエフェクトを放ちながら、
さらに沈み効果のあるカットボールの軌道を描く。

◆カーブ

打者から見て、投手の利き腕と逆方向に斜め45度で曲がる球。
斜めに移動する為に打ちにくい…と思いきや、投げた時の球の動きが明らかに違うので、慣れれば絶好球になり得る。
しかし亜種に強力な変化球が多く、どれを取るかで悩ませてくる。

スローカーブ

名前の通りさらに球速の遅いカーブ。
……と言うとまるで弱い球みたいだが、緩急を付けることができるため遅いことはデメリットではないし、変化量などの基本性能においてカーブの上位互換となっている。
星野伸之や今中慎二の得意球であり、収録時は当たり前のように高い変化量を誇る。

スラーブ

かつての「Sスライダー」Sがどういう意味かは不明
その名の通り「カーブ寄りに曲がるスライダー」(分類的には「スライダー寄りに曲がるカーブ」)。
5方向から外れた中途半端な動きをするため方向を合わせにくく、プレイヤー泣かせになりがち。
元々は野口茂樹の特徴的なスライダーを再現するための球種。なので彼の名前を取ってSになったという説もある。

ドロップカーブ

Dカーブとも表現される事もある縦に大きく割れるカーブ。山本由伸、一部の方にはパワプロよりコロコロコミックでおなじみ?桑田真澄投手のカーブは基本的にこれになっている。
レベルの高いCOMもストライクからボールになるこの球は割りと空振りしてくれる傾向が高い。

ドロップ

ドロップカーブに比べると少し横変化も大きい縦のカーブ。
かつては金田正一や堀内恒夫が当時の変化球事情の再現として*8所持していたが、『2024』からは両名ともドロップカーブに変更された為現在ではデフォルト選手では取得者がいない変化球となった。
……かと思いきや、「2025年度選手データ版」ではレジェンドチーム収録、特に40~60年代の投手を中心にドロップに変更されており、一気に習得者が増えた。

ナックルカーブ

かつては縦変化が大きいか横変化が大きいか投げてみないとわからないという、下記のナックルのカーブ版のような球だったが、
こちらのナックルは拳という意味であり、揺れるとか不規則な変化をするとかそういう意味じゃないと判明した為、
現在では独特な回転が掛かりながら縦に速く大きく曲がるカーブとなっている。この「速い・普通のカーブよりも鋭くキレる」という理由から、実際の野球では下のパワーカーブの中にナックルカーブが内包されていると分類するのが普通。
メジャー帰りの五十嵐亮太が代表的な使い手。

パワーカーブ

『2020』から登場したカーブ。
スラーブとは逆に下方向への変化が強く、変化量も大きいまさしく「パワー」のある変化球。球速もナックルカーブよりさらに速い。
『2022』パワフェスでライバル格を務めたアラン・レイヴンが得意とする球であり、彼の基礎能力や上記の「フォトンブレイザー」も相まって苦戦したプレイヤーは多いほか、この球種を覚えていること自体が実は最終戦のネタバレ*9とストーリー上の意味も持たせてある。実在選手だと石川柊太あたりが有名だろうか。
サービスイン時期の都合で、『2024』の2025年開幕時データ配信現在でも『アプリ』には非実装。こちらではアランも普通のカーブに変更されている。軌道の近いドロップカーブじゃないんだ…

エモボール

南海ホークスでプレーした江本孟紀選手のオリジナル変化球。
スラーブに近い変化をする。
仕様上カーブの扱いになっているが、本人曰く「フォークのすっぽ抜け」「一種の都市伝説のようなもので投げていない」など二転三転している。

マエケンスライダー

その名の通り、前田健太の持つスライダー。
なんかアプリで実装される時に「前田本人が考える『理想像としての投手・マエケン』」の選手データを起こすことになり、その際に本人によって捏造された理想の変化球とのこと。え?何それ知らん…こわ…。
性能的にも破格であり非常に変化量の多いスラーブとなっている。

当然だがコンシューマ機においてマエケンスライダーありの前田のデータを収録する場合は原則「前田がサクセスで作った選手」扱いになっており、実際に収録される前田とはシステム上別人となる。
その反面、経緯上こっちの前田はサクセスキャラと判断されているのか、仮にも実在選手のオリ変なのに主人公も教えてもらうことが可能。

サクラフブキ

『2011決定版』で登場したくノ一ゼンザイのオリジナル変化球。
ナックルカーブをベースとしており、桜を纏いながら若干スラーブ寄りに鋭く曲がる。

パワフェスボール

『2016』及び『2018』パワフェスでパワプロクンが習得できるオリジナル変化球。
日暈*10のように光を纏ったカーブで、クレッセントムーンのような独特の曲がり方をする。
なお、習得にあたりカーブを習得した上で阿畑が仲間にいる必要があるが、2018では阿畑ではなく大漁水産高校の松崎トミオが必要。

KBK(かぶき)カーブ

『2022』で登場したアオハル学園の二刀流投手美一式高伊のオリジナル変化球。
通常のカーブと比べると投げた直後からぬるりと曲がりだすのが特徴。

もれちゃうぞボール

桃太郎電鉄シリーズとのコラボで登場した貧乏神のオリジナル変化球。
軌道的にはスラーブより落差があり、球速は遅めとなっている。
しかし最大の特徴はボールがう〇ちに見えるというとんでもないエフェクトが付く事である。

蝶ノ舞 戯れ

鬼滅の刃コラボで胡蝶しのぶが持つ大量の蝶が舞うエフェクトを纏う横変化の大きいカーブ。

◆フォーク

真下に落ちる変化球。
杉下茂に始まり、野茂英雄や佐々木主浩、千賀滉大と言った名投手が得意とする球であり、世代によっては一番有名な球種。
まっすぐに飛んできてストンと落ちる強力な球であり、通常のフォークですら打ちにくい。
使う側としても扱いやすい変化球で習得者も多く、亜種もまた多い、変化球の王様と言える。

SFF

正式名称は「スプリット・フィンガー*11・ファストボール」で、パワプロでは「SFF」表記で固定されているが、実況では「スプリット」と呼ばれる。
フォークより変化量は少ないが速い球種。H系とカットボールの中間くらいの存在。
実在投手ではこれも桑田真澄投手が習得していることでおなじみ。
KONAMI側どころかプロ選手・OBですらフォークとどう定義を分けるのかは非常にあいまいな球種。最近は似たような握りから投げるチェンジアップ(スプリットチェンジ)もあるので更に面倒くさい。そんな状態なので向こうでは大谷も千賀もスプリットチェンジとして投げてる人も全部纏めて「Splitter」と呼称されることも。

Vスライダー

縦方向に落ちるスライダー。イメージ的にはフォークが落ちる球なら、こちらは下に曲がるといった所で、フォークと比較すると落ち幅が大きい。
Vは「垂直」を意味する"Vertical"の頭文字。現実世界では「縦スライダー」と称されることが多い。
松坂大輔や今井達也のスライダーがこれ。また、和田毅も習得しているが、彼はこの球種を「Vスライダー」とパワプロ内の名称そのままで呼んでいた。

パーム

ゆっくりぬるりと落ちる。手のひら(パーム)で押し出すように投げることからこの名がついた。
現役選手にも床田寛樹などわずかだが習得者がおり、パームの第一人者・小山正明、もっと近年の選手だと浅尾拓也も有名か。
下記の「落ちるチェンジアップ」に近い変化をするので自作オリジナル変化球で「落ちるチェンジアップ」を再現するための元球種として使われることも。
高いところに投げても変化量が変わらないという珍しい仕様がある。

チェンジアップ

前述のように、SFC時代の'94~3においてはスローボールにあたる基本球種。
現実でも定義が曖昧で、「直球の振りで投げる遅い球全般」という定義もあり、それには当てはまるのでこの扱いも一概に間違いではない。大まかに分類すると「来ないチェンジアップ」と「落ちるチェンジアップ」の2種類になるが、「来ないし落ちない」チェンジアップもあるし140km近い球速で落ちるチェンジアップもあるので本当に千差万別。たまにこの2種類のチェンジアップを投げ分ける投手もいる。
パワプロにおいては4~'2011ではパームのように減速しながら落ちる球であったが、
2012からはほんの少ししか曲がらなくなったが変化量分だけ大きくブレーキが掛かる球となった*12
プレイヤー次第で「全くタイミングが合わない魔球」にも「只の打ちやすいスローボール」にもなる。

ナックル

ほぼ無回転のボールを投げ、縫い目部分で受ける空気抵抗によってブレ球にするという球界屈指の「変な球種」。
この特性上、どう曲がるかわからない上に天候の影響をものすごく受けるため、高い捕球技術を持った捕手が必要(場合によっては正捕手の他に専属捕手を置く)という問題点がある。
そのため使用者はかなり少なく、著名な使用者は往年のレッドソックスの名投手ティム・ウェイクフィールドなどが挙げられ、ナックルボーラーとして今も現役なのはパドレスのマット・ウォルドロンのみ。ちなみに日本で使用されているミズノ製の球は縫い目が浅いため揺れにくく、海外でナックルボーラーとして活躍していた投手が日本に来ると苦戦することも多々。
かつてのパワプロではランダム方向に変化するというとんでもない性能だった。まあCPUは普通に打つけど
近年は流石にそんなことはないが、ランダムに左右に揺れながら落ちるという独特の軌道をしており、どちらにせよ面白い変化球と言える。
そもそもの使用者が非常に少ない球種なので、作品によっては現役選手に1人もナックルを投げられる投手が居ないだとかOB選手でも変化量が2以上あるナックルを持ってる人がひとりもいない*13ということもしばしば。というかここ十年くらい「プロスピを含めて山﨑康晃投手に持たせているかどうかが混在する」が現役選手では唯一*14
なお、投げた際のスタミナ消費量が非常に多く、かつCPU相手だと効果が実感できないため、狙った球種を覚えさせられない栄冠ナインでは大ハズレ扱い。

ヨネボール

その驚異的なスタミナと回復力から「ガソリンタンク」の異名を持つ阪急ブレーブス・米田哲也のオリジナル変化球。
ごくわずかにスライダー方向に曲がるフォーク系の変化球。

ヨシボール

オリックス・ブルーウェーブでプレーした佐藤義則のオリジナル変化球。フォークよりも変化量が多く、変化量7ともなるとストライクゾーンを上から下まで縦断する驚異の変化量を誇る。
本来のフォークは中指と人差し指でボールを挟んで投げるものだが、佐藤選手は指が短くボールが持てなかったため、人差し指と親指で挟んで編み出した。
『11』~『15』・PSP版『2010』・パワポタシリーズでは、マイライフやペナントで佐藤義則コーチからヨシボールを伝授してもらうことが可能だった。先述した「マイライフ等の隠し要素で教えてもらえる」はこれのこと。

シェイク、フェイク

千葉ロッテマリーンズなどでプレーした小宮山悟が、2005年の中継ぎ転向時に編み出したオリジナル変化球。シェイクの方のみ『12』〜『2009』で登場。
ボールを人差し指と中指の2本の指ではさみ、通常の投球フォームとは明らかに違う、球を押し出すようなフォームで投げるそう。
フォームが違うことや揺れることはナックルに類似するが、球速が80km/h程度まで抑えられている他、当時の監督ボビー・バレンタインによれば、左右だけでなく前後にも揺れていたというが、揺れなければただの棒球なのでホームランをぶちかまされることもしばしばあった。
2006年にはほぼ同じフォームで投げるフェイクを開発。こちらは約110km/hの直球だそうだが、シェイクが来ると身構えているといい不意打ちになったそう。
ちなみに最新作『2024』で収録されている小宮山は1997年のデータのものなので残念ながらシェイクは覚えていない。

マジカルフォーク

中日ドラゴンズでプレーした岩田慎司が投げていた無回転フォーク。チームメイトの山内壮馬によって命名されたが岩田本人はぶっちゃけチャラいと思っていたそう
無回転のためナックルに近く、不規則に変化するため正捕手の谷繁元信でも後逸するほどだった。
杉本茂曰くあれこそ本物のフォークとのこと。

アバタボール(アバタボールxx号)、アカネボール

ナックルボーラー阿畑やすしのオリジナル変化球。
名称はシリーズによって細かく変わるが、いずれも基本的にナックルがベースである。
サクセスキャラがまだオリジナル変化球を覚えられない古いシリーズの頃からこの名前で登場している。
このため『パワポケ』扱いの作品などではサクセスキャラ個人のオリ変にもかかわらず基本変化球に入っている、阿畑のお話自体がアバタボールxx号の開発を繰り返したのちアカネボールとして完成させる内容だったなど破格の扱いをされることもあれば、みずきに面と向かって「あんなへなちょこナックル」呼ばわりされるなど良いものも悪いものもイベントやシステムで言及されることが多い。

おそらく唯一の「千将高校実装よりも前の作品にも「本人が後輩に伝授しているため、いわゆるザコプロ枠の選手が会得していることがある」という設定が設けられた」サクセスキャラのオリ変でもあり、阿畑にそよ風高校OBの設定があったころは「本人は卒業後、投げる投手自体は(この理由で)そよ風高校にいる」という調整だったことも。

ロゼルージュ

白薔薇かしまし学園大学/芸農大学附属高校の投手涼風希望のオリジナル変化球。
バラの花びらのエフェクトがついたフォーク。……なのだが、下方向以上にシュート方向への変化量が大きすぎて軌道はほぼ高速シンカー。これのどこが下変化系統なんだ球種その1

ミラージュナックル、スターシェイカー

『パワメジャ2』で初登場したアルヴィン・ロックハートが投げるオリジナル変化球。
球速140km/h台後半に対し130km/h強で大きく曲がる高速ナックル。
また、相手チームとして登場した場合、またはパワフェスでレベルを上げるとスターシェイカーになり、キレと変化量が明らかに上がる。

ジャイロスライダー

海東学院高校の投手樽本有太が『2011』で日本ハムファイターズ入団後に会得したオリジナル変化球。
Vスライダーをベースとしており、習得後はジャイロスライダーとVスライダーを使い分けられるようになる。

ジャイロフォーク

ジャイロボールと同じく、MAJORコラボで登場。
ジャイロ回転するエフェクトとSEと共に大きく落ちるフォーク。

ラッカセイバー

『2018』で登場したパワフル第二高校の投手土中実のオリジナル変化球。
直球135km/hに対して120km/hで曲がるのでそれなりに速いナックルで、横方向の変化も大きめ。一方で当人は「驚異の切れ味」こそ持つものの、目眩ましになるようなエフェクトもない上に基礎能力がクソザコピーナッツ大したことないせいで度々炎上することも。

こころシェイク

『2020』以降のパワフェスで助っ人参戦する響乃こころ*15アナのオリジナル変化球。
ラッカセイバー同様それなりに速いナックルだが、あちらと違ってエフェクトつきなのに加え、パワフェスは持ち込みアイテムやマネージャーで基礎能力や特殊能力を底上げしやすいのでこっちの方が使い勝手はいい。
…が、『2024』では双方のキャラ設定の都合から、慣れていると簡単にホームランを打てる(はっきり言えば非常に弱い)クイーンココロ戦とこころのチーム入りとで択一になるという欠点も。
ここでクイーン戦回避=こころのチーム入りを選んだ場合、フォーク7の山口を擁するミゾットスポーツや強力な性能のオリ変持ち投手が立ちはだかるときめき青春高校・白薔薇かしまし学園大学といった強力なチームや、システムの都合からDHなしで統一の今作パワフェスではあまりにもハイリスクな選手ばかりと戦う旨味が薄い場合が出てしまいうるラグナロク分校・ヴァンプ高校*16など、HIBIKINOセイレーンスと比べると旨味の薄いところが出てくることになる。一人もスカウトしない、も可能なので、四神黄龍高校*17みたいな「クイーンよりはまあ」程度に収まるところも出るけど。
自信が無ければセイレーンズを選択+すけすけゴーグルでサイン盗みの方がクリアは楽かも?

小判乱れ撃ち

『2024』パワフェスのコラボキャラ枠で参戦したゴエモンのオリジナル変化球。
小判をばらまきながら素早く落ちるフォーク。

ファイアボール

『ヒーローズ』で「キャスケット」「オーバーオール」「つけヒゲ」の三種の神器を揃えたパワプロクンが習得できるオリジナル変化球。
習得と同時に試合中通常のユニフォームか三種の神器を着た格好にするかを選べる他、後者の場合試合中のBGMが変わるという隠し効果もある。
球としては某ヒゲの配管工よろしくジャンプしながら放り投げる実際にこんな投げ方したらボークです、利き手方向にわずかに曲がるフォーク(?)。なお、投げ方の影響か超スローボールのような山なりの軌道で、球速も遅め。
ちなみに野手で三種の神器を手に入れた場合、打球が燃え上がる「ファイアショット」になる。

ランブルフォール、Ωランブルフォール

『ヒーローズ』で登場したライバル鳴海悠斗のオリジナル変化球。
高速パームとでも言うべき変化球で、滝のように落ちていく。
また、ヒーローズでは究極の野球能力を得て人間をやめた結果ラスボスのΩ鳴海悠斗となり、決め球もΩランブルフォールへとパワーアップ。こちらも150km/h以上で鋭く落ちるかなりいやらしい変化球。

スタードライブ、暗黒星雲(ダークネビュラ)

『パワプロアプリ』のパワフル高校メンバー、星井スバルのオリジナル変化球。
アンドロメダ学園に加入し闇落ちしたスバルは亜種「暗黒星雲」を用いる。
スライダー方向に落ちるフォーク。……なのだが、スタードライブですらほぼドロップカーブ並に横に曲がるうえ、暗黒星雲は横方向の変化がさらに増えてもはやスラーブ。これのどこが下変化系統なんだ球種その2

エクスカリバー

円卓高校の阿麻央真の持つ変化球。
速く鋭く落差もあるフォークという単純な超強力変化球。聖剣の名前は伊達ではない。
ちなみに名前こそ違うが「MAJOR」に登場した吾郎が使用するジャイロフォークと本質は同じだと思われる。

天使降臨(エンジェルフォール)

天空中央高校のあざやかなエース、虹谷誠のオリジナル変化球。
こちらもエクスカリバー同様高速フォークだが、あちらよりはキレが幾分か弱いためまだ打てる方。

オクトスモーク

フリート高校の暴君オクタヴィアのオリジナル変化球。
ミラージュナックルよりも速いナックルで、墨のような黒いエフェクトと共に投じられるため、ボールを見失いやすい。

フローターパール

同じくフリート高校のマネージャー泡瀬満里南が投手にチャレンジした時のオリジナル変化球。
オクトスモークとは逆に泡を纏った遅いナックルで、通常のナックルと比べるとバッターの手元で曲がる。こちらもボールを見失いやすい。

バニシングクロス

エクソシストバージョンの史門泰司のオリジナル変化球。
グランドクロスよろしく十字の光を纏いながら155km/hで曲がる超高速ナックル誰が打てるんだそんなもん。・・・ていうかこれを捕れる捕手が凄い

天翔十字鳳

北斗の拳コラボで登場したサウザーの必殺魔球。名前の通り十字の紫のエフェクトを放つ。
着弾点が消えながら落ちていくフォーク。

◆シンカー、スクリュー

カーブと逆の方向に曲がる変化球。現ヤクルト監督の高津臣吾が代表的。
何故かパワプロにおいては常にシンカーは右投げ投手、スクリューは左投げ投手しか会得できない「ほぼ」同性能の互換球種とされている。そのくせ「シンカーはまっすぐ来てスッと沈む、スクリューはカーブのように"曲がる"」という実際の野球人で一般的な区別は普通に再現されていることも多いため厳密な意味では互換ではない。
現実の投手では左投げでもシンカーを投げられるし右投手でもスクリューは投げられる*18。どうしてこうなった!*19

Hシンカー

高速シンカー。曲がりの大きいツーシームや一部のチェンジアップもこの球種になる。
のだが、左投手の互換球種になるはずの「Hスクリュー」は存在しない。*20
もちろん現実だと左右で投げられるボールが違うということはないので左投手だと球種の選択肢が少なくなる羽目に……。
実在選手だと山田久志などがこちら。
クイーンココロはなんと例のホームランボール以外の変化球をこれしか持っていない。

サークルチェンジ

シンカー系では右投げ左投げの影響が無く同じ効果の球種。ブレーキが掛かりながら投手の利き腕方向に沈んでいく。現実ではチェンジアップの握りの一つという扱いだがパワプロでは独立した球種になっている。
現在のチェンジアップと異なり、変化量によるブレーキ量の差異はないが、当然変化量を上げることによる軌道の変化は大きくなる。
タイミングをズラせれば強力だが、甘く入れば打ってくださいと言わんばかりの絶好球になる、ハイリスクハイリターンな球種。
実は過去作品ではこれもフォーク方向変化球だった。
阪神で沢村賞を獲得し、ヤンキースに移籍したものの散々な結果に終わったケイ・イガワこと井川慶が代表的。

こやシン

涌井秀章が投げるシンカー。変な名前だがこれが正式名称である。
プロスピシリーズのみで採用されており、ひらがななのが妙な脱力感を誘うが強力なシンカー。
意味は「小山伸一郎の投げるシンカー」。コーチとなった小山が涌井に伝授した為こんな名前になった。
というのも小山のシンカーはシンカーには見えない為、ネットでは「ナンカー(謎シンカー)」「ヘンカー(変なシンカー)」と呼ばれ、解説者の間でも「すっぽぬけのフォーク」だの「訳のわからん落ちる球」だの「本人はシンカーと言い張っている球」だの「わかんね」だの様々な解釈に分かれている。

マリンボール、アクアマリンボール、マリンスプラッシュ

早川あおいの持つシンカー。
元々彼女は通常のシンカー使いだったが、そのシンカーがプロに通用するほぼ唯一の球だったこともあり、長所を活かした形となったあおいだけの必殺変化球。
「ボールに特殊な回転をかけて大気中の水素と酸素を反応させて水を発生させ、その発生した水にボールを乗せる」というボールらしい。
かなり初期から登場しており、アバタボールに並ぶ歴史を持つパワプロを代表するオリジナル変化球と言えるだろう。
『2012』から水を切るエフェクトが追加された。斉藤和巳「審判に言いますよね。『水出ましたけど』って」
アプリ版の[サブマリン]・早川あおいバージョンではさらに改良し、リリース直後に着弾点が消えるマリンスプラッシュも存在する。
未来の親戚もこのボールの亜種「アクアマリンボール」を習得しており、主人公も習得可能(アクアマリンボールorオリジナル変化球or何も習得しない)。

クレッセントムーン、トゥインクルムーン

橘みずきのオリジナルスクリュー。別名クロスファイヤー高速スクリュー。
キラキラと輝くエフェクトを引きながら、その名の通り三日月を描くようにぐにゃりと曲がる異次元変化球。
アプリ版のムーンライトverでは、マリンスプラッシュ同様リリース直後に着弾点が消えるトゥインクルムーンにパワーアップ。

スズメザシ

『パワポタ3』で登場した、パワフル第三高校の先輩皆川孝也が習得するオリジナル変化球。
ちなみに雀刺しとは、将棋において1筋に飛車、角、香などの飛び道具を集中させて一点突破を狙う戦術とのこと。

サンドストーム

エジプト大学へ降臨した古代エジプトのファラオホールスアン4世のオリジナル変化球。
砂を纏った高速スクリュー。『2022』パワフェスではマネージャーのクロンに「俺は精密機械なんだから砂を撒き散らすんじゃねぇ!」とキレられている。

邪眼球(エビルアイ)栄光球(えいこうきゅう)

恵比留高校の投手闇野栄剛が投げるオリジナル変化球。
福岡ソフトバンクホークスに入団後は「栄光球」となり、エフェクトはルミナスアーツ・燦の色違い。
どちらも変化量を抑えた高速スクリューで、150km/h近い速度で曲がるため打ちづらい。

スプリーム

『2020』で配信された覚醒ダルビッシュが所持している。
HシンカーをベースにしたSFF風の変化球だが、公式版のスプリームは継承手段が存在しないため、アップロード選手にいるのは有志が再現を試みたものである。

飛燕流舞

北斗の拳コラボで登場したレイの必殺魔球。燕のような形をした水色のオーラのエフェクトが特徴。
変化のし始めこそ早いものの変化量は大きく、何より一瞬着弾点が消えるのが強みである。

◆シュート

スライダーと真逆に曲がる球。
球速が早く変化量は少ないが、スライダーと球の動きはほぼ同じなので組み合わせると面白い。
なのだが、人間は不思議なもので水平なら目視で判別出来る為、横方向だけだったら意外と対処してしまうこともある。

Hシュート

Hスライダーと同じく、高速のシュート。
あちらよりさらに球速補正が強いのか、特殊能力の発動次第では特殊ストレートあたりとそんなに変わらない球速を出すことも可能なのも相違点。このためムービング系の速球の再現のために変化量1で持たせたらしき選手も散見されるのも特徴。

シンキングツーシーム

『2020』から追加。シュート方向に小さくストンと落ちるためシュート方向変化球なのに横変化より縦変化のほうが大きい
カットボールと同じく芯を外すことができる。
パワーカーブと同じ理由で『アプリ』では覚えられず、また所持しているキャラもいない。

カミソリシュート

大洋ホエールズでプレーし「巨人キラー」の異名を持つ平松政次が持つ特殊なシュート。『2024』からは元祖カミソリシュートの持ち主である秋山登も収録。
その性能はストレートと同じ球威のシュート。さらに球速もストレートに迫るほどという、カミソリの名前は伊達ではない強烈な変化球。
平松氏がOB選手として収録されている当初から実装されている、数少ない実在選手の特殊球種であるため、当時を知り得ないような年齢のプレイヤーでもパワプロを通じて知ることになる存在である。

むねあつシュート、ムネアツシュート

元高校球児のPTV名物アナウンサー、熱盛宗厚のオリジナル変化球。
通常版はむねあつ〜、パワフェスのラスボス版およびマンボver.ではムネアツ〜になる。
高速シュートの球速で通常シュート並みの変化量を持つ。
むねあつではオレンジ色の光を、ムネアツでは紫色の光を纏うようになる。なおパワフェスでは投球時に「ムネアツシュートォ!」と叫ぶためバレバレだった
エフェクトや球威(重さ)こそ差はあるが、配球理論としては上述のカミソリシュートに近い。

ブレッドシュート

『2018』に登場した五竜郭高校→千秋楽学園の二刀流選手覆水武明のオリジナル変化球。
緑色の閃光を放つ、切れ味抜群の高速シュート。

獅子憤刃

『2020』に登場したメガロポリス学院のエース獅乃木琢磨のオリジナル変化球。
彼が得意とする左打者にえぐりこむような高速シュート。

プロミネンスボール

『2022』に登場した太陽高校の投手日輪暁のオリジナル変化球。
紅蓮の炎を纏い、僅かに下に沈み込む高速シュート。エフェクトで微妙に打ちづらい。

ムゲン・ビッグバン

『2022』パワフェスでパワプロクンが習得するオリジナル変化球。
基本性能はギャラクシー・ゼロに準ずるが、あちらはスライダーなのに対しこちらはシュートベースとなる。またキレは明らかにこちらの方が良く、「ブレーキをかけながらゆっくりと曲がっていく」ギャラクシー・ゼロに対してこちらは「急減速して一気に大きく曲がる」感じの動きをする。あとエフェクトが結構うるさい
過去のパワフェスオリジナル変化球同様、まずシュートを覚えていることが大前提かつ、阿畑に加え十六夜瑠菜が必要。

パワフェス限定のオリ変全体に言えることだが、イベントを見たいのでなければLIVE継承選手機能で持っている選手をもらってきて、普通のサクセスのほうでそいつから教わった方が楽ではある。

ボンバーシュート

『2024-25』パワフェスのコラボ枠として登場した白ボンのオリジナル変化球。
ボンバーマンの爆弾よろしく十字の爆炎を纏って僅かに下に沈み込むシュートだが、白ボン自身は投手能力が某ピーナッツといい勝負かつ明らかに野手やったほうが強いレベルなので投手として見る機会は稀かも?

サンダーボルト

メカニクス産業高校の投手江暦輝が投げるオリジナル変化球。
当人の静電気体質が原因で電気を纏ったシュート。

スターダストシュート

誓いの魔球バージョンの星井スバルが投げるオリジナル変化球。なお、能力画面では文字数の都合上「スターダストS」と省略されている。
流星のようなエフェクトを纏った高速シュート。通常版及び暗黒版のフォーク系オリジナル変化球と比べると曲がる方向は至って常識的。
爆裂ストレート同様打ち損じると「痺れ」効果を付与する。

◇オマケ:『2024-2025』・『アプリ』では廃止されている球種

数は少ないものの、「基本的にMLBにしか使い手がおらず、NPBで投げる人がいないため『パワメジャ』限定の球種だった」・「『パワポケ』でのみ細分化されていた」球種が存在する。これらはシリーズ展開の終了に伴い事実上廃止となった。

フォッシュ(フォーク方向)

簡単に理屈を説明すると「縦のシュート。パワプロのVスライダー(現実で言えば「縦のスライダー」)の要領*21でシュートを落とす球にしたもの」。
実は『パワメジャ』展開当時のMLBでは良くも悪くもシンカーやツーシームとシュートがごっちゃにされており*22、むしろ横系の変化球としてのシュートよりもこういう落ちるシュートのほうがよっぽど一般的だった。そのためVスライダーで代用ではなく新規に起こされている。
『パワメジャ』の展開が事実上『2009』を最終作としていること、パワフェスモードにおける『メジャ』初出ピッチャーがもともとフォッシュを持っていないメンバー*23ばかりだったため、シリーズの展開終了とセットになる形で廃止。先述のように日本ではこのタイプの変化球を指導する場合、十中八九「スライダーの握りで投げる」ものを教えるため、NPBでこのタイプのシュートをわざわざ起こさないといけないような実在選手がほぼいないというのもあったのだろう。

シンキングファスト(シュート方向)

シンカー方向に沈む速球。名前の通りですな。
収録されている場合は原則的にツーシームより大きく沈む・変化量の概念がある・シュート方向に分類と、現在のシンキングツーシームや『プロスピ』の逆カット*24の立ち位置に近い。
『パワポケ』シリーズでは、(当時のカットボール同様)うまく芯を外させないと「ションベン程度しか曲がらない割にストレートより球質が軽い」にしかならない程度だったが、『パワメジャ1』では「ストレートと変わらん球速が出せて曲がりもこれ系の変化球では大きい部類」と非常に強力な性能になっていた。当然『メジャ2』で下方調整された
『パワポケ』『パワメジャ』がともに展開を終了した状態にあること、『アプリ』ではそもそも未収録、『ポケR』では『2022』との選手データ互換性があるため未収録(と思われる)といった理由から、こちらも現在では廃止。

ちなみにこういった「落ちる速球を投げるけど、ツーシーム系2種では変化量が足りない」投手の場合、『本家パワプロ』ではHシンカーを実際の変化量に合わせて持たせることで代用することが多い。わかりやすいのは「ツーシームを曲げてストライクゾーンギリに入れる」を覚えた後の黒田(広島)で、こっちでは原則的にHシンカーで再現だった*25
『2024』のOBデータは渡米前準拠のためそもそも持っていない。

【余談】

  • かつてのサクセスでは基本球種しかポイントで会得出来ず、亜種変化球はほぼプロ専用であった。

  • 上で少し触れた「亜大ツーシーム」はプロ世界では「謎の変化球」として有名。選手によってどの球種か認識が異なっており、パワプロどころかプロスピでも選手によってHシンカーだったりSFFだったりシンキングツーシームだったりする。






追記・修正は、ライジングキャノン習得イベントを成功させてからお願いします。


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最終更新:2025年04月20日 12:39

*1 例えば牧田和久(『2024』西武レジェンド)。スライダー・カーブ・シンカー・シュート方向の4種類あるが変化量はすべて2か3

*2 栄冠ナインなどの「その選手の転生OBをプロ入りさせる」は別とした

*3 大抵は阿畑、あるいは彼+別にだれかを指定。

*4 猪狩が初登場した90年代はプロでも左腕で150km/h台を出せる投手は貴重だったので、高校生で140km/h後半を出せる速球派という存在であったが、現在ではアプリ版にて「今どき高校野球でも150は投げないと、ストレートが速いと自慢できないんじゃないの?」と言われるイベントが出来てしまう事態に。

*5 江暦輝のスライダー方向変化球、サンダーボルトの説明。輝自身は明確に特異体質と説明されているが、イベント成功時はメカニクス産業編…というかアプリ各シナリオの主人公もまったく同じ状態で習得するため結局細かい仕組みは不明

*6 そもそも、パワプロではスローボールだけでなくストレートの球速が遅い場合はCPUに打たれやすい。

*7 100連勝達成時に天井システムありのランダムで登場する「侍JAPANverの大谷」に勝利。

*8 金やんや堀内さんのころは「直球とほとんど変わらない投げ方で習得できて、かつ大きく曲がる」という理由からこっちが基本となるカーブだった。江夏豊の阪神時代あたりから今のカーブが主流に移行していったようだ

*9 零武(=ハワード)も投げられるため、おそらくまだ普通の親子関係だったころにハワードが息子への野球絡みのプレゼントとして教えたものと思われる

*10 太陽の周りに出る光の輪、ハロとも言う。

*11 あるいは「フィンガード(fingered)」

*12 なお、プロスピでは2011までの仕様に近い球種となっているが、作品ごとにブレーキの掛かり方が微妙に違ったりする。

*13 1であれば「NPB史上、最も速い球の男」尾崎行雄などの例がある

*14 特にプロスピAではバージョン変更のたびに持ってたり持っていなかったりが変わっている。ちなみに山崎選手本人の説明は「投げられるといえば投げられるけど、捕手が捕球できない可能性がすごく高いため原則的に実際の試合では投げない」「投球練習でなら投げることはある」

*15 中学時代は男性選手と混じって野球の全国大会優勝経験あり

*16 それぞれでキャプテンを務める火野・灰塚の捕球が高レベルまで育っていてもかなり低いため実際にエラーする確率がかなり高い。タイムリーエラーで失点する可能性が大幅に上がってしまう。特に灰塚は守備機会の多いショートなのがまあまあ致命的になりうる

*17 スカウトしない、が選べるため、対象選手が朱雀しかいないのがそこまで問題点にならない

*18 潮崎哲也投手のものなどは「パワプロのスクリュー」に近く見える映像もみられる。もちろん潮崎は右投げ

*19 亜種シリーズのパワフルメジャーリーグ(通称パワメジャ)では右投手のスクリュー、左投手のシンカーの取得が可能

*20 プロスピには「高速スクリュー」という名前で存在している。

*21 ジャイロ軸気味の回転にすると落ちる軌道になる。これはスライダーもシュート(フォッシュ)も同一のしくみ

*22 MLBに移っただけでツーシームを覚えたことにされた吉井理人みたいなケースまで存在する。吉井監督の当時の回顧では「少なくともNPBでは「シュート」となる投げ方でこのツーシーム(?)を投げていた」

*23 ロディ、アレックス、アルヴィンの3名。

*24 シュート方向に曲がるカットボール。ただ使い手が少ないのと、あっちのシステムだと高速シュートとの区別が曖昧になってしまうため、持っている選手は非常に少ない

*25 一応現実でも「ツーシームの握りでシンカーを投げている」と自己紹介や説明をする人はそれなりに存在する