ナメック星人

登録日:2021/05/09 Sun 18:00:00
更新日:2021/05/24 Mon 23:21:39
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「オ……オレとそっくりだ……
ナ……ナメック星人か……」



ナメック星人とは、「ドラゴンボール」シリーズおよび関連作品に登場する宇宙人の種族。
サイヤ人と共に同作を代表する種族となっている。



【概要】

ナメック星の現住種族。高い戦闘能力に加え、魔法のような特殊な技を持った種族として知られている。
そうしたナメックの象徴たる存在が、「どんな願いでもかなえるドラゴンボールである。


【身体的特徴】

胴体から延びる四肢と、直立二足歩行を行うヒューマノイド的な肉体を持つが、地球人やサイヤ人とはかなり異なる外観・性質を持つ。

まず体表が緑色で、体毛が一切ない。
四肢には腕の方向に沿った縦線が巡り、さらに四肢と腹部の一部には筋肉のような蛇腹模様の部位がある。この部位は、四肢にあるものは腕の方向に対して垂直の向きに蛇腹模様を描いている。
この筋肉のような部位は、緑の体表とは色が異なる。原作カラーページおよびフルカラー版では全個体が黄色。アニメ版では、若者はピンク色で老齢になると黄色に変わる、という風に描かれた。
(なお第6宇宙のナメック星人は同じ緑色ベースでも第7宇宙に比べて青みがかっている。)

頭部にも髪は無く、額からは一対の触角が伸びている。一部の老齢個体は、後頭部が後ろに長く伸びている(フリーザ軍で言うところのアプールのような感じ)ものもいる。
耳はエルフのように尖り、血の色や口の中は紫色で、指は四本(アニメでは放送コードの関係で五本指)。
身長は基本的に地球人と変わらない大きさだが、最長老のみは巨大な体格だった。これはおそらく、後述の産卵をたった一人で百回以上繰り返した副作用と思われる。
また劇場版では「触角を握られたり、口笛の音色を聴くと苦しむ」旨が描かれた。


◇種族

外見・肉体基本構造はまったく変わらないが、ナメック星人には「龍族」「戦闘タイプ」の二種類の人種が存在する。


龍族は、ナメック星人の大多数を占める種族。
物質を作り出したり傷を癒したりといった、魔法のような技を数多く備えている。その極致がナメック星人の秘宝ドラゴンボールであり、「龍族」という名前もおそらくそれに由来する。
卵を産んで繁殖する能力を持つのも龍族のみ。

他方で戦闘タイプに比べると、戦闘はあまり得意ではない……とのことだが、宇宙の平均レベルで見ると彼らもかなり強い
舞空術と同じ飛行能力や、エネルギー波を放つ技を先天的に備えており、さらに戦闘能力を一瞬で増大させる技法も習得している。
その強さたるや老人であってもフリーザ軍雑兵(ただしフリーザ直属に抜擢されるぐらいの戦闘能力の兵士)を流れ弾の一撃で倒し、若者であれば戦闘力3000を記録して、たった三人で十数人のフリーザ軍兵士を壊滅させてしまった。
……地球のピッコロ親子や神様は一割ぐらいしかなかったが、周辺環境が戦闘力5の地球で育った彼らと、周辺の戦闘力が3000のナメック星で育ったゆえの環境の格差が大きいものと思われる。
尤も、ベジータに壊滅させられた村はともかく、それ以外のほとんどの村はそんな善戦を見せる事無くフリーザ軍によって壊滅していた事を考えると、ムーリの村にたまたま龍族でも特別強い若者が3人もいただけという可能性もある。


戦闘タイプはその名の通り、戦闘を前提とした人種で、龍族よりもさらに高い戦闘力を持ち、後述する再生能力などの戦闘向きの能力も備える。
逆に、物質を作ったり傷を癒したりといった、龍族の使う魔法のような技は使用できない。卵を産むことも不可能。

ただ、ナメック星は環境こそ荒れていたものの、ナメック星人の天敵となるような強力な外敵はいなかったため、戦闘タイプはほとんどいない。
原作ではネイル一人しかいない状態で、アニメで追加されたのもたった三人だった。
そして肝心の強さだが、アニメで追加された一般的な戦闘タイプはなんと戦闘力10000。これは一般的なサイヤ人でもトップクラスと言われたバーダックに匹敵する
原作では唯一、アニメでは最強、と言われたネイルに至っては戦闘力42000を記録
これは ギニュー特戦隊の中堅クラスにも匹敵する数値で、フリーザも「部下に欲しいぐらいですよ」と感心したほど。
ベジータ(戦闘力30000超)は「死にたいらしいな」などといっていたが、この時点で戦っていたら確実にボコボコにされていた


例外にはピッコロがいて、種族的には戦闘タイプだが、龍族特有の物質出現能力*1を見せている。
ピッコロは初代ピッコロ大魔王の記憶を全て受け継いで生まれていたため、龍族の技を使えるのだと思われる。
(初代ピッコロが明確に物質出現能力を見せたことは無いが、ピラフ一味の飛行船にはピッコロの記憶由来の玉座*2が作られていた。これがおそらく初代ピッコロの物質出現能力によるものと思われる)
またピッコロは「戦闘タイプのナメック星人」というよりも、「純ナメック星人である神様の分離させた邪心が具現化した戦闘タイプのナメック星人に限りなく近い魔族」であるため、イレギュラー的な要因が強いものと思われる。
なおデンデとのやり取りからして、たとえその方法や概念を知っていても「治療魔法」などは使えない模様。

また、龍族でもまれに、「龍族の特殊能力を持ちながらも、戦闘タイプ並みのパワーを持って生まれる天才」も現れる。
大魔王と分裂する前の地球の神が該当し、最長老曰く「分離しなければサイヤ人にも負けなかったはず」とのこと。
とはいえ、このとき最長老が想定した「サイヤ人」とはナッパのような一般的サイヤ人を指すと思われ、ベジータという「超天才サイヤ人」はさすがに計算に入っていないと思われる。
また仮に分離しなくても、地球という環境では、どのみちそこまで伸びなかった気もする*3
ちなみにデンデは「非常に優秀な龍族」と太鼓判を押されていたが、戦闘能力が開花することは無かった。


◇再生能力

欠損した肉体を生え変わらせる能力がある。
これは長い時間をかけての再生ではなく、例えば腕を切断された場合、意識を傷口に集中させて、傷口から先の部位を一瞬で生えさせる、というもの。
頭部さえ無事なら、たとえ胴体が欠損しても再生できるという。

ただし、体力を大幅に消耗すること、再生中は意識を集中させるため無防備になること、傷は癒えても体力/戦闘力までは回復しないこと、などの問題も多数あり、戦いながら無限に再生できるものではない。
またあくまで「欠損した部位を新しく生やせる」だけであり、「傷を癒す」「折れた骨を再生できる」というものではない。
たとえば右腕が砕けた場合などはまず折れた腕を引き千切り、そのあと再生させる、という方法を取るため、二重三重にダメージを負うことになる。
ラディッツ戦でピッコロはこの点を考慮してか、戦闘終了までラディッツに吹き飛ばされた左腕の再生を避けている。

また、この能力を見せたのは戦闘タイプのみで、龍族のナメック星人はこの再生能力は使えない可能性が高い。
具体的には、悟空に腹部を貫かれたピッコロ大魔王、ドドリアに胸を貫かれた若者などは、頭部が無事であったにもかかわらず死亡しているのに対し、
戦闘タイプのピッコロは、セルに腹部を貫かれても何とか生き延びたことがある。(尤も、これは当人が耐えうるダメージの度合いの問題の可能性もあるが。)
ちなみに、フリーザがネイルの再生を見た際に「初めて見た」と驚いているが、この時点でフリーザは大半のナメック星人を殺害しているため、
戦闘タイプのネイル以外のナメック星人、つまり龍族のナメック星人はこの能力を(少なくともフリーザ軍の前では)使っていないと推測できる。


◇同化

ナメック星人には同族同士で同化・融合する能力があり、劇中では自分単体ではフリーザたちに対抗できないと判断したネイルがピッコロに融合を申し出たことで判明。
ベースとなる方が相手の肉体に触れ、融合する方が念じるとその肉体は分解し、相手に溶け込む。これによって融合する方の肉体は消滅し、融合後にはベースとなった方のみが残ることになる。
ナメック星人同士であれば、そのタイプに限らず融合することが出来る。
融合後も、フュージョンのように両者の外見や精神がミックスされたりはせず、外見も性格もベースとなった方のままであるが、
戦闘力は大幅に強化される他、融合した相手の知識や記憶も受け継がれ、その影響か性格にも多少の変化が現れる*4

ちなみに一度同化すれば、原則として分裂はできない。
ただ、神様はピッコロとの同化直前に「今のピッコロならもう再び分裂することは無かろう」と語っており、またかつて神自身が初代ピッコロを「追い出した」こともあるため、
非常に困難だが分離する方法はある(神様オリジナル技法なので本家ナメック星人は知らない?)とも考えられる。
ピッコロも方法は知っているらしく、ネイルとの同化前に「気に入らなかったらすぐに追い出す」と言っている。


◇その他の身体能力

肉体の一部、もしくは全部を伸長させる能力があり、作中では腕を十倍ほどに伸ばしたり、全身を丸ごと巨大化させたりしている。
再生能力と同根の能力と思われ、こちらも戦闘タイプの個体しか使っていない(ネイルはゲーム版で使用)。

身体能力も高く、特に聴力は地球人よりもはるかに優れる。
肉体は寒暖にも強く、寒風吹きすさぶ中で薄着でいても全く平気。

寿命も長く、300年以上の長寿を誇る。
ちなみに死亡する際には「死体がそのまま残る」「消滅する」「爆発する」の三パターンが確認されているが、具体的にどういう理由でその差異が起こるのかは不明。



【超能力】

ナメック星人が知られる最大の要因。他の宇宙人にも「魔法」と言われるほどの多種多様な技を持つ。
基本的には龍族のみが使用する。

物質精製能力

何もないところに物質を作り出すことができる。
ドラゴンボールと神龍(神龍に対しては作られた置物に命を吹き込んだ。ポルンガは不明)のほか、マント砂時計、悟飯の服一式となどを作っている。
果ては神様は破壊されたまでも再生してのけた。
作中ではもっぱら神様とピッコロが使っている。ナメック星ではあまり見られず、家を作る際も工具を使って製作していた。


◇治療能力

負傷者に両手を触れさせて、相手の傷や体力を一瞬で完全回復させる。デンデが得意とする技。
折れた骨なども腕を千切らずとも完璧に直し、体力まで戻すため、治療という観点で見れば戦闘タイプの再生よりもさらに高性能。
しかも体力の回復スピードはキビトのそれよりもはるかに早い。
なお、龍族の天才児だった神様でもこの能力を使えないらしい事、ネイルと融合して記憶も引き継いでいたピッコロがこの能力の存在を知らなかった事から、
龍族の中でも限られた者しかできない希少な能力である可能性もある。

◇潜在能力開放

相手の頭に手を置き、眠ったままの潜在能力を一気に引き出す。相手に触れるという特性からして、上記の治癒能力の派生・進化形と思われる。
作中では最長老のみが使用。デンデが驚いていたため、一般的な龍族には伝わっていない模様。
「限界まで」と「限界以上」の違いはあるが、老界王神の潜在能力開放よりはるかに早く解放が可能。


◇テレパシー能力

声を出すことなく仲間と会話をしたり、遠方の仲間に言葉を伝えたりができる。
声に出して喋る場合と違い、送受信する相手を限定することができ、敵に聞かれず仲間内だけで情報のやり取りができる。
ピッコロは悟飯にテレパシーを伝えたことがあり、異種族にも送信できるようだが、
逆に悟飯がピッコロに送信する場面は無いところを見るに、異種族相手の場合は一方通信になる模様(鶴仙流戦士のようにテレパシーを学んでいればまた別だろうが)。


◇その他の魔法

舞空術と同じ原理で空を飛ぶことも出来る。
これは幼少のデンデも使っており、また最長老の屋敷は崖の上にある&二階があるにもかかわらず階段がないため、
飛行能力の習得はナメック星人にとって当たり前に熟せるように訓練するもの、もしくは先天的に備わっているものと思われる。



【繁殖】

卵生。また産卵ができるのは龍族のみ。

特徴的なのは完全な無性生殖で、生殖器がなく、そもそも雌雄の性別すら存在しないこと。
その繁殖方法はなんと喉の奥から卵を出現させ、口を大きく開けて吐き出すというもの。
しかもその卵は喉の奥で急速に膨張・巨大化し、親の頭よりも大きくなるため、吐き出す際には顎が外れるほどの状態となる。

体力の消耗も激しく、一人で産める卵の数は、本来は10〜20個ぐらいとされ、かつ高齢での産卵は命にもかかわるという。
本編の最長老のみは、種族の危機ということもあって生涯で100以上の卵を産んだ*5が、その副作用か肉体がすさまじく巨大化・肥大化し、さらに衰弱して歩くことも出来なくなっていた。



【性格】

一般的には、温厚かつ穏やかで、親切で礼儀正しく、争いを好まない平和的な性質を持つ、牧歌的な種族。
頭脳は明晰で、知力・記憶力・判断力など全方面で優れ、なにより真面目さでは全宇宙でも屈指とのこと。

ドラゴンボールという、いくらでも悪用できるアイテムが存在することを許されたのも、作り出したのがナメック星人というのが大きいらしく、
老界王神曰く、大自然に混乱をもたらしかねない反則級のアイテムという認識ながら、「使うのがナメック星人ならば(悪用はしまい)」と見逃したという。
実際、流石に天変地異などはどうしようもない(=叶えられる願いには限界がある)という事実を知っているのもあるが、
悟空たち地球人が「困ったときのドラゴンボール」とばかりに、最後の手段としてドラゴンボールを頼りにしている描写が多いのに対し、
ナメック星人たちは基本的にドラゴンボールを頼りにはしておらず、ナメック星の環境の荒廃や星そのものが破壊されるという緊急事態に直面しても、
自分たちで植樹などを行って環境再生をしたり、似た環境の惑星への移住を決めたりと、安易にボール(=反則技)に飛びつかずに自力での問題解決を目指している。

悟空が神の後任を求めてナメック星人のもとを訪れた際には、「フリーザを倒して救ってくれた恩人」と聞いていたからでもあるが、
他の星からやってきた宇宙人の悪意や脅威に晒されて同胞が虐殺されたにもかかわらず、同じく宇宙人の悟空を心から歓迎しており、
むしろ悟空の方がナメック星を守り切れなかった負い目もあってかちょっとばつが悪そうであった。

ただ作者曰く「シャイな種族」とのことで、どちらかというと内向的というか、知らない世界を見たい、などという冒険心には薄い模様。
上記の悟空訪問時も、ためらっていた青年がいたことからも分かる。
冒険心が無いから野心も無く、純朴なままでいられる、とも取れるが。

ただ、これも社会環境によっており、宇宙人・異文化の悪意に触れて、悪心を学んでしまう場合もある。



【社会】

一人の村長をリーダーとする、小規模な村落を基本とした社会体制が確認される。

産卵自体は龍族なら誰でも可能と思われるが、産卵の権利を持つのは各村の長老、および種族全体の長としての最長老のみに限られる。
長老は自分たちの息子(10~20人)を率いて村を経営する。一匹の女王と子供を中心とする、蟻や蜂にやや近い社会構造。
ただ本編では長老達すら卵を産んでおらず、全員が最長老が産んだ子供達となっていた。
ちなみに、本来は兄弟だが、彼らはお互いを「長老さま」「ネイルさん」など他人として呼んでいる。

ドラゴンボールは最長老と六人の長老が所有するとあるが、村が七つ以上生まれた際にどうなるのかは不明。
またドラゴンボール使用時には全ての長老のもとを巡って、願いの内容や当人の資質などを精査するとあり、長老たち同士の交流もある模様。
ただ、広い惑星にわずか六か村しかないため、普段日常生活を送るうえでは交流は自然と乏しいと思われる。

また最長老は前任者からの指名制。地球でいう神の業務も最長老が担当しており、界王や界王神の存在も知っていた。



【文化・技術】

種族的な違いは大きいが、民族衣装は白いズボンや帯、羽織るだけの簡素な上着など、地球でも類似するタイプで、文化的な感性は地球人ともやや近い。
また独自の建築様式があり、ピッコロ大魔王が自分の玉座を最長老の椅子をモデルに作ったり、ナメック星人の住居と古代宇宙船が同じデザインだったりと、固有の文化がある。
ナメックの家の扉や、宇宙船のハッチなどは開く際に浮かび上がる作りになっている。

自然との共存も望んでおり、食用ではなく純然たる植林のために苗木を育て、緑化運動に励む描写もある。
……実は、300年前に星を襲った大異変で絶滅寸前に陥る前は科学技術も進歩していた。神様(カタッツの息子)が送られた宇宙船もその一つであった。
しかし大異変の発生自体にその科学技術が関わっていたようで、以後彼らは科学技術から決別したという。


こうした「地球人にも理解できる部分」も多いが、一方で地球人との文化的差異も大きい。
最たるものが「雌雄の区別の欠落」。
上記の繁殖系統のように、完全な単為生殖のため、「男女」「雌雄」「父母」といった概念さえ理解できない
またパートナーがなくても子供を産めるため「恋愛」「夫婦」というものも理解できない模様。村の仲間や星の仲間という意識はあるが、「家族」という意識があるかも怪しい。
さすがに地球で育った神様やピッコロは性別や恋愛の概念自体は理解しているものの、年齢的にまだ若いピッコロ(当時12歳)は神様の記憶があっても恋愛については「分からない…」とぼやいていた。
口調は男性的だが、これは「女性的」に該当する表現が無いためと思われる。

ただ、異種族からはおおむね「男性」という扱い・認識を受ける。
特にピッコロ親子は、地球育ちで男女の概念を理解したために、ピッコロ大魔王を「父」と認識している。
神様もナメックとしての記憶を失っていたために「両親」という言葉を口にしていた。


実はナメック星人は生命維持に食事を必要とせず、水を飲むだけで生きていけるという。
原作者によると「水を栄養に変える酵素を体内に持っているためだと思う」とのこと。

ただしナメック星人にも歯が生えており、性別は言葉の意味すら理解できなかったデンデも「食べる」という単語の意味は理解していた。
つまりナメック星人にも「食事」の概念は存在するということになる。
上記の原作者の発言も、やはり「栄養が必要」とも取れる。
また神様が「幼少期過ごしたユンザビット高地では食物もなく辛かった」と語ったり、ピッコロ親子がアニメ作品で食事をしていたりと、「食事」が行われる場面もある。


言語については、独自の言語「ナメック語」を持つ。
しかしナメック星人同士の会話でもナメック語を使うシーンは少なく、周囲に聞かれたくない場合や、ドラゴンボール/ポルンガ関連、および古い宇宙船の操縦でのみしか使われない。
祝詞のような古語のような扱いなのかもしれない。
日常生活においては、他の星出身の地球人やフリーザ一味と意思疎通が出来る、共通の言語を用いる。
よくよく考えると、「外宇宙文明のことを知らないはずの地球人やナメック星人が、他の星の住人たちと共通の言語を用いている」というのは奇妙だが、
その辺りについては詳しく説明されていない以上、「DBの世界ではそうなっている」としか言いようがない。



【例外的存在】

作中では一般的なナメック星人とは異なる性質の個体も見られた。

まずピッコロ大魔王は、遺伝子的にはナメック星人だが、悪の心により分裂した個体であり、ナメック星人とは異なる悪逆性を披露した。
他方で最長老の椅子を再現したり、神龍を見て「素晴らしい」と感激したりと、言動の端々にナメック星人の感性の要素がみられる。

それ以上に特徴的なのがピッコロ大魔王が産んだ「魔族の仲間」で、ナメック星人の繁殖方法を用いて大勢の魔族を産み落としている。
ピッコロ大魔王自身ナメック星人という自覚がなかったためでもあるが、生まれたのはナメック星人ではない魔族で、しかも最初から成長しきった姿で産んでいた。
さらにピッコロ大魔王が「息子」として産み落とした二代目ピッコロも、限りなくナメック星人に近いが、
生まれた時から衣服を着用し、さらにたった四年で成人にまで成長したり(デンデよりも明らかに早い成長速度)と、純粋なるナメック星人ではなく魔族としての特徴が備わっている。

また、神様と同じく300年前の大異変で宇宙を放浪した後、悪の心に触れて完全な悪に染まったスラッグという人物もおり、こちらもピッコロ大魔王と同じく暴君となっていた。



【ナメック星】

その名の通りナメック星人の母星
複数の恒星の周りを回っている=ナメック星の空には三つの太陽が常に昇ったり沈んだりするため、夜がこない。
地球とは環境がだいぶ異なるようで、空や水が緑色をしている。ただ空気や重力はあまり変わりないようで、地球人も普通に生活できる。
直径などは不明だが、ドドリアによると「たいして大きな星じゃない」とのこと。

「アジッサ」という樹木が育っているが、まばらにしか生えておらず、地上はやや殺風景。特に陸上の動物は少なめで、小さなカエルぐらい。
水中/海中はやや生物が多く、両生類のような水生動物(それもかなり巨大なもの)がいる。
元々は緑豊かな星だったが、上記の通り300年前に惑星規模の異常気象が起き、動物も植物もナメック星人もが絶滅もしくは絶滅寸前に陥った。
劇中世界で植物がまばらにしか生えていないのも、この異常気象の名残と考えられる。
一方で地球でピッコロが修行場として使っていた荒野はナメック星と似た環境である事を悟飯が指摘しており、
クリリンも「本能的に似た環境が落ち着くんだろうな」と推測しているので、異常気象前からある程度は似た環境だったと思われる。
アニメではフリーザ曰く「資源も少なく開発のうまみがない」とのことで、ドラゴンボール回収後は良くて流刑地、なんなら爆破でいいとも語られた。


地球との距離はまさに天文学的で、当時の地球最高峰の宇宙船でも4339年と3ヶ月かかる距離とのこと。おかげで北の銀河からもはみ出してしまう。
ただし神様が送られたナメック星人の旧式宇宙船では約34日、フリーザ軍宇宙ポッドをベースにした宇宙船では6日で到着できた。


悟空とフリーザの激闘で星の核を破壊され、最終的に爆発して宇宙から消えた。
地球のドラゴンボールで生き返ったナメック星人は、地球滞在後、ポルンガの力でまた違う星へと移住した。

この新ナメック星については詳細不明だが、ナメック星によく似た環境のようで、アジッサの木も繁茂している。
ただやっぱり地球からは遠いようで、悟空はこの星に行くのに界王さまに位置を調べてもらった。
メタルクウラ戦ではビッグゲテスターに襲われたりと、相変わらず災難に遭っている。



【個別のナメック星人】


  • 最長老
五百年前に異常気象によりナメック星人が全滅した際に唯一生き残った人物。
ナメック星人の長であり、現在ナメック星に住むナメック星人は全て彼の子孫。
ナメック星のドラゴンボールを創り出した人物でもある。
  • ネイル
ナメック星に住むナメック星人の中では唯一の戦士タイプのナメック星人。
最長老の護衛を務めている。
名前の由来は爪を意味するNail(ネイル)ではなく、カタツムリを意味する「Snail(スネイル)」から。

  • デンデ
ナメック星に住むナメック星人の少年。
フリーザ一味に住んでいた村を虐殺された際に悟飯とクリリンに救われた。
後に地球の神に就任した。
名前の由来は「でんでん虫」。

  • ムーリ
デンデの住んでいた村の長老。
フリーザ一味に村を虐殺された際に共に殺害されたが、殺される直前にフリーザ一味のスカウターを全て破壊するというファインプレーを見せる。
結果的にこの行動が悟空がナメック星に到着するまでの時間稼ぎとなり、フリーザが不老不死になるのを阻止する事となった。
後にポルンガによって他のナメック星人と共に復活。
最長老の死後は新たな最長老に就任した。
名前の由来は「カタツムリ」。

  • サオネルピリナ
ドラゴンボール超に登場した第6宇宙のナメック星人で、宇宙の存亡をかけた力の大会に参戦した。
サオネルはピッコロやネイルに似た細身、ピリナはスラッグに似た大柄なタイプ。
実は力の大会開始前に名乗りを上げた多くのナメック星人と融合していたが、その力が安定していなかったため、終盤まで積極的に戦わなかった。
そして、力が身体に馴染んだため第六宇宙の最後の2人として、悟飯・ピッコロと戦い苦しめたがわずかに及ばず、最後は魔貫光殺砲で場外負けとなってしまった。
名前の由来は恐らく、ベトナムの楽器サオと朝鮮の楽器ピリ。

なお大勢で融合する作戦は後に第7宇宙でも使われたが、モロに瞬殺され完全なかませ犬となった。

【設定の由来】

ピッコロの種族を「ナメック星人」とするアイデアは、神様を出す時点辺りから考え始めたという。つまり大魔王戦辺りまでは無かったようだ。*6
従ってピッコロのデザインから想像することとなり、特に額の触角を「カタツムリの角」と捉えることで、ナメック星人の名前や設定は多くがカタツムリやナメクジから由来するようになった。
植林される樹木「アジッサ」もカタツムリとセットで描かれやすいアジサイから。もっとも現実のアジサイには毒があり、カタツムリは嫌がるらしいのだが。




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最終更新:2021年05月24日 23:21

*1 原作では「悟飯の服・剣を作る」「自分のマントを出現させる」「砂時計を召還」などのシーンがある。

*2 ナメック星の最長老の玉座と似たデザインで、作者曰く「ピッコロ大魔王にかすかに残る故郷の記憶をモデルにしたもの」。

*3 才能で言えばピッコロ&神様をもしのぐ悟空も、地球で育つ限りでは大したことは無かった。

*4 劇中ではネイルと融合後のピッコロが、ナメック星に来るまで面識がなかったデンデの名前を呼んでいたり、最長老の逝去を静かに悼み、「最長老様」という尊称で呟いたのを聞いたデンデがネイルと融合したことを悟っている。

*5 幼子のデンデが108番目の子どもで、かつカルゴは弟。

*6 第23回天下一武道会編でピッコロと神様がナメック語で会話する場面があるのでこの時点では既にほぼ設定は固まっていたと見るべきであろう。