ノーワン怪人

登録日:2025/03/11 Tue 21:33:00
更新日:2025/07/13 Sun 07:12:18
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【○○】    【○○】
【ナンバー1】
【○○】     【人間】

生成(ジェネレイティブ)



我こそは、ノーワンワールド・○○○○No.1!


ノーワン怪人とは、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』に登場する怪人。作中では基本的に「ノーワン」と呼ばれる。


概要

本作の敵組織であるブライダンが刺客として送り込んでくる怪人達で、第2話から登場。
各々が得意な分野や概念を極めた「ナンバーワン」を自負しており、それぞれ秀でた一芸の持ち主である。

幹部である隊長や戦闘員のアーイー同様に円形の物体を通じて人間界に現れるが、ブーケ曰く「人間界では不完全な存在」であり、普段は頭部と四肢だけの姿をしており、明確な実体を持っていない。
だが自身の特性に適した願いや欲を持つ人間に声を聞かせ、それに答えた者の肉体を取り込むことで生成(ジェネレイティブ)され、これによって初めて人間界への実体化を果たす。

生成(ジェネレイティブ)される際は上記の【○○】という複数の生成ワードが表示され、基本的にそれぞれの特技や長所などと関係あるワードが入るが、必ず「人間、ナンバー1」のワードが入るのが特徴。
なお、生成ワードから拡大解釈された獣が生成時に混ざりこんでおり、ゴジュウジャーのメンバー同様に現生生物・古代生物・空想の生物がモチーフとして組み込まれている。

外見はそれぞれがナンバーワンとして掲げる得意分野を連想させる抽象的かつ派手な姿をしており、腰にはバックル部に巨大な「No.1」の文字が刻まれたベルトを装備している。
また、身体のどこかに上述した生成ワードに混ざり込んだ生物の要素が表れており、歪なキメラを思わせる。
一方で下半身のデザインは共通しており、剥き出しになった骨や筋肉を思わせる見た目で、派手な上半身と対照的に灰色がかった黒一色となっている。

実体を得た後は「ゴジュウジャーやユニバース戦士の持つ指輪を手に入れる」「テガジューンに認めてもらい、その乗り手となる」という2つの目的のために活動する。あくまでも乗り手候補のためか、戦隊の中でも珍しく巨大戦にメカニズム的な関わりを持たない怪人。
この手の作品の場合、たいてい「怪力ナンバーワン」とか「早撃ちナンバーワン」などと言った、いかにも直接戦闘が強そうな名乗りの怪人が多いが、本作に関しては明確な破壊や殺戮を目的としている怪人はごく一部に留まっている。
トレジャーハントノーワン曰く「人間という種族はいたずらに拳を振るう事しかできない無粋な生物と見える」と評し、ゴジュウジャーやユニバース戦士と対決する際は、それぞれの得意分野を主題とした「ナンバーワンバトル」を仕掛け、周囲の人々を巻き込んでいく。
ブライダン内での地位は「アーイーを指揮する行動隊長」といったところで、幹部達にも様付けで恭しく接するが、基本目的がこのナンバーワンバトルなためか直接指示を受けて行動する事はあまり無い。

上述したように自身の声に応えた人間を取り込んで実体化しているが、取り込まれた人間はノーワン怪人の体内で衰弱しながらも生存しており、ノーワン怪人の身体から引きずり出して救出することが可能。
その場合、実体化するための媒体である人間を失う影響で途端に弱体化してしまう模様で、いずれもゴジュウジャーに体内の人間を引きずり出された上でトドメを刺されている。
ただし取り込まれてから時間が経ち過ぎると最終的に死んでしまうため、やはり決して楽観視出来るものではない。

一覧

下記の他にも、第6話の吠の回想でノーワンワールドに迷い込んだ人々を襲ったノーワンなどが確認できる。




ナンバーワンバトル

ノーワン怪人達のメインの活動で、自分がブライダンでナンバーワンである分野において人間界でもナンバーワンであることを証明し、女王テガジューンに認めてもらうために行われる。

基本的には「ノーワン怪人vsその回のゴジュウジャーのメインメンバー」という構図だが、バトルの展開次第では第3話の常夏などユニバース戦士が参戦する場合もある。

勝敗基準が明確なものもあればアバウトなものもあり、その回のノーワン怪人たちの意向次第。

スーパー戦隊シリーズなので最終的には肉弾戦で決着をつけることになるが、幹部陣のMr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケーク以外は巨大化能力が現状ないため、巨大戦は幹部もしくは金アーイーが担当し、ノーワン怪人は巨大戦に参加するメンバー以外のゴジュウジャーのメンバーと等身大で決着をつける。

なお、項目の趣旨とずれるためこちらでは割愛するが、ノーワン怪人が絡まず行われるケースもある。*8

勝者は「WINNER、◯◯!」と格闘ゲームの勝利キャラのような演出がなされる。

現状開催されたバトルは以下の通り。



余談

名前の由来は「No.1」の捩りからと思われるが、ノーワンを直訳すると「誰もいない」という意味にもなるため、ダブルミーニングの可能性が挙げられている。

動物こそデザインに含んではいるものの、基本コンセプトが「得意分野」「概念」といった抽象的なものだけにかつての邪面師ワルド以上にモチーフは何でもあり感が強い。
序盤の時点で「人気者」だの「パリピ」だの「おせっかい」だのといずれも全く前例が無いものばかりである。
また、動物モチーフも一種のダジャレで決められている関係上「トキ」「ショウガラゴ」など特撮史上初と思われるモチーフのものが多い。
ある意味「結婚式」という悪役として類を見ないモチーフのブライダン所属に相応しい怪人と言えるかも知れない。


【追記】    【修正】
【ナンバー1】
【アニヲタ】     【人間】

生成(ジェネレイティブ)



我こそは、アニヲタワールド・追記修正No.1!

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最終更新:2025年07月13日 07:12

*1 陸王と竜儀の「肩にサインを描く」というおせっかいを「上手なサインはただの親切、大量のサイン本を送り付けるようなのがおせっかい」と二人を大量の本で押しつぶして無力化しつつ説明している。なお最初は二人の行動の意味が全く分からず「あの、これはなんですか?」と思わず敬語で問いかけている。

*2 恐らく元ネタは『ときめきメモリアル Girl's Side』シリーズだと思われる。

*3 ガラゴ科に属する猿の一種。特撮キャラのモチーフに選出されたのは当然コイツが初

*4 氏は年齢を公表していないがスタッフブログによると昭和を知らないそうなので昭和終盤か平成の生まれと思われる。

*5 上の名乗りは鬼ノーワンではなく、囚われていた瑠菜の魂が発した。

*6 まあ厳密に言えば『とっても!ラッキーマン』という漫画に「運動会マン」という似たようなことをした悪の宇宙人がいたが…

*7 薄っすらと記憶が残っていたらしく、解放された後に「また……?」と呟いていた

*8 吠とファイヤキャンドルが行った執事ナンバーワンバトルや、Mr.シャイニングナイフが勝手に勝利宣言したラブラブナンバーワンバトルなど。

*9 ノーワンが銀行強盗で文字通り略奪。陸王がそれを見て「ルール上問題ない」と考え、ファンへの詐欺行為でお宝を調達(最後に返還しているが)。吠が勝利の秘策として他参加者の集めたものを奪う戦略を実行。

*10 ブーケは陸王のファン、スイートケークはときめきノーワンのファン、シャイニングナイフは「同胞の味方」と言ってときめきノーワン寄りの立場を取っていた

*11 使用した「東映特撮ファンカメラ」は放送当日からTTFCに実装されたサービス。つまり宣でゲフンゲフン

*12 そもそも吠はマナーチェーンを早く外してもらう為に致し方なくの参加であり、あまり乗り気ではなさそうだった。

*13 例えばアニヲタwiki内で事実上ルール化されているマナーの「実在する人物への批判・非難はどうしても記載しないと記事が成立しないケースに限定される」「アンチ行為・ネガキャン行為も同じく記事の趣旨から絶対にいる場合以外は禁止」だって、まさに他の閲覧者を不快にさせないためという理由が第一である。

*14 そもそも学校にロクに通っていないため運動会は初参加、という事情から

*15 そのくせ、アーイー達によるゴジュウジャーへの妨害行為はガン無視していた。理由は後述

*16 この分身は、キラメイジャーのセンタイリングの「ひらめキーング!」の力で呼び出したもの。

*17 ベアックマ50の殺害動機は真白に認めてもらう為の衝動的な犯行だったのだが、これもミステリノーワンの能力によって操作されていただけで彼の本心ではない模様。ただし劇中ではそれが明言されなかったためベアックマ50のイメージを損ねることに繋がりかねなかったためか、後日番組の公式Xで補足説明がなされた。

*18 ダイイングメッセージの「S」=角乃(SUMINO)、凶器の灰皿=ゴーオンジャーのセンタイリングの力で出したゴローダーGTで代用することにより、ミステリノーワンのデザイン=彼自身の最期を再現する見立て殺ノーワン怪人を行った。

*19 ギャル語で「イカしてるやつ」という意味。ヤンキーやチャラ男とはちょっと違うらしい