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黄泉のツガイ

登録日:2026/04/04 Sat 00:15:46
更新日:2026/08/23 Sun 17:10:17
所要時間:約 10 分で読めます






抗え、その運命に



『黄泉のツガイ』は、荒川弘による漫画。『月刊少年ガンガン』で2022年1月号から連載中。
荒川弘がガンガンで連載するのは『鋼の錬金術師』以来11年ぶりとなる。*1
当然連載陣の多くは入れ替わっていたのだが、『とある魔術の禁書目録(漫画)』と『ながされて藍蘭島』だけは当時から連載が続いており、黄泉のツガイ連載開始時は藍蘭島作者の藤代健がガンガン巻末にお帰りコメントを掲載した。

内容は「ツガイ」と呼ばれる異形の存在とその契約者が戦うバトル漫画。
その中でも特別な力を持つ双子として生まれた主人公・ユルとその妹・アサは、運命の双子を取り巻く様々な思惑に翻弄されながらも自由を得るために戦う。

ちなみに今作でもカバー裏のおまけは健在だが、設定資料が主と少々真面目な内容。巻末の4コマはいつも通りのノリなので安心。

2026年4月よりアニメが放送される。
製作は『鋼の錬金術師』シリーズと同じくボンズ

+ もくじ

【あらすじ】


山奥の小さな村で暮らす、狩人の少年・ユル。彼は、野鳥を狩り、双子の妹・アサや村人たちと共に慎ましく日々を過ごしていた。
しかし、そんな平穏な日常を切り裂く“竜の鳴き声”が空に響いて―― 穏やかな村に潜む伝承と謎、この村に隠された秘密とは?そして、ユルの運命は?
謎と怪奇が交錯する新感覚ツガイバトル――息もつかせぬ幻怪ファンタジーが、今動き始める。



【用語】


  • ツガイ
「ツガイ使い」が従える異形の怪物たち。
人間が本尊(※後述)に自身の血を少量浴びせて契約を結べば「ツガイ使い」となり、彼らの力を借りることができる。

どれも共通して「2体1組で存在する」「『本尊』と呼ばれるお守りのような物品がどこかにある」「光の当たる場所にいても影ができない」「ツガイ自身が見せようとしない限り人間からは見えず、写真やカメラにも映らない」という特徴を持つが、それ以外の特徴は千差万別で固有の能力や特技を持つものもいる。大きさや姿はツガイによってまちまちだが変えられるため、戦闘時以外は小さくなって過ごしているツガイもいる(ガブリエルや陰陽など)。ツガイはそれぞれ固有の能力を持っているようだが、ガブリエルのように2体1組そろわないと能力を発揮できないタイプ、黒白のように対極の能力を持つタイプ、風神雷神のようにセットとして考えられやすい能力を持つタイプ、というように2体の能力は何らかのつながりを持つことが多い。

移動に関して何らかの制約が存在するようであり、本尊の付近、もしくは契約者の付近にしか現れない。
仮に契約者が死んだ場合、そのツガイは「野良ツガイ」となってその場所に縛られてしまい、そのまま契約者が現れずに忘れ去られると何十年何百年後に存在が消えてしまうとされるため、契約したツガイは基本的に主を守ろうとする。また一組のツガイとしての名前、1匹それぞれの固有名をそれぞれ持つ。*2
名前をつけない・呼ばないで道具のように扱っても一応従ってはくれるが、名前を重要視するツガイにとってこのような行為は「扱いが悪い」と見做される行為の筆頭であり、契約が切れた時に裏切られる要因となる。

契約者が契約を続けていられなくなる可能性がある場合、野良ツガイになるのを防ぐため、合意の下で次の主を決めておく「生前契約」をするツガイもいる。例えばオシラサマは、今の主が高齢になると寿命を迎える前に主の家族から次の主を決めておく、というやり方で同じ一家と契約し続けている。
契約者がいなくなり本尊が忘れられる、本尊を破壊されるなどの要因で死ぬことがあり、またツガイのうち片方が死んだ場合はもう片方も衰弱死する。
ツガイを複数従えるのも不可能ではないが、犬猫の多頭飼い等と同じくツガイ同士の仲や相性を考慮しなければならず、相性が悪い場合は喧嘩してツガイ使いにまで危害が加わる為、実現するのは難しい。

ツガイたちが具体的に何であるかは明言されていないが、描写を見る限りでは妖怪あるいは神霊に近い霊的な存在であるようだ。
ただ、作中では伝承のオリジナルになった存在がツガイであるとされており、どの個体も基本的にそれなり以上の歴史とそれに見合った霊格を持つ。ほとんどは伝承と密接なかかわりをもつため、日本各地の伝承を手掛かりに山林に潜り、放棄された祠や神社等から本尊を探しあてて契約することができれば新しいツガイと出会うことができる。*3
ゆえに、新しいツガイが「発見」されることはあっても「誕生」することは基本的にない。


  • 夜と昼を別つ双子
この作品におけるキーパーソンで、東の村で夜と昼が等しい日に日の出を境に生まれた男女の双子のこと。
この双子にはそれぞれ「あらゆるものを強制的にとく解の力」「あらゆるものを強制的にとじる封の力」が備わるとされており、その力を求める人々によって争いが起き世が乱れるとされる。ユルとアサの前の双子が誕生したのは約400年前で、その時代には国が東西に分かれて大戦を起こし、更にその前は国が南北に分かれて争う時代だったという。
双子は一度死ぬことで「解」と「封」、いずれかの力を得て甦ると言われているが、正確に言えば、双子は一度死ぬことで現世と死者の国の境目にいるツガイ、「黄泉のツガイ」に接触し、そのツガイの力を受け入れる事を選べば甦る。
そのため甦らない者も存在し、実際に四百年前の双子の片割れは甦らなかったらしい。
ちなみにそれぞれが昼と夜のどちらかの時間に力が弱まる。今代ではアサが夜に解の力が弱くなる。

西ノ村では稀に「神懸かり」と呼ばれる「封」の力の一部を突然授かる巫女が存在する。


  • 「あらゆるものを強制的にとく解の力」「あらゆるものを強制的にとじる封の力」
夜と昼を別つ双子が得るとされる力で、あの世とこの世の狭間にいる"黄泉のツガイ"に授けてもらうことで使えるようになる。

端的に説明するなら「論理的に『解く』『封じる』にこじつけることができる事柄なら何でもできる(ほぼ)万能の力」。
「解の力」であれば、人の頭と胴を「解く」ことで遠距離から即死させる、正式な手順を踏まずに封印を「解く」ことで破壊する、ツガイとの契約を強制的に「解く」ことで無力化させる、
「封の力」であれば、寿命を「封じる」ことで不老になる、ツガイを「封じる」ことで本尊の状態に戻し身動きを取れなくする、といったような感じ。

左右様はこの「解の力」「封の力」に対する抑止力であるようで、右様は「解の力」を、左様は「封の力」をそれぞれメタれるらしい。

【登場人物】


◇夜と昼を別つ双子とその関係者


  • ユル

主人公。「夜と昼を別つ双子」の片割れで、東村で暮らす狩人の少年。
東村では高貴な家柄しか名字を持っていないため、姓はない。
また、ユルという名前は下界の人間であった母の出身地・沖縄の方言で「夜」を意味する。

両親は十年ほどの前になぜかユルと妹のアサを置いて村から出て行ってしまい、お務めとして座敷牢で暮らすアサを守るために狩りの腕を磨いている。
……と、ユル本人は信じていたが、実はアサは両親と共に東村から脱出しており、座敷牢にいたのはユルを村に留めておくために用意された偽物のアサであったことが東村を襲撃してきた本物のアサによって暴露される。
そしてその騒動の中、田寺リュウによって左右様と契約させられ、その主となる。

アサ達の目的が自分であったことから、田寺に連れられて村を出ることになったが、結界によって隔絶された東村しか知らなかったユルにとって現代文明は得体の知れない物ばかりで混乱しまくっている。
また、自分が聞かされていたこと、信じていたものが全て噓だったことから、田寺のことも完全には信用しておらず、まずは両親を探し事情を聞く事を決める。
当初はアサの事を本物とは認めなかったが、色々あって本物だと理解するに至る。偽物のアサに対してはシスコン気味だったものの、本物のアサに対しては複雑な心境もあって態度を決めかねている。
そして自分たち双子を取り巻く状況を知るにつれ、それらに決着をつけ、アサと両親と共に普通の暮らしをする事を目的とするようになる。

父の教えと、父がいなくなったあとも山賊に扮した刺客に何度も襲われた事もあり、殺気を発していない人間には殺さないように加減するが、自分に殺気を向けてくる人間は遠慮なく殺そうとする。兄様ガチハンターメンタル

「封の力」を持つはずの人物だが、一度も死んでいないのでまだ発現はしておらず、能力的にはただの一般人。
ただ、東村で安土桃山時代相当のサバイバル生活を送ってきた関係で戦闘能力とサバイバル能力には長けており、弓を使った遠距離戦ならばツガイを相手に回しても対等に渡り合える程度にはある。


  • アサ
CV.宮本侑芽

ユルの妹。「夜と昼を別つ双子」の片割れ。「解」の力を持つ。
両親と共に東村から脱出し、その後自分たちを狙ってくる東村からの刺客に襲われる中、影森家に両親と共に保護されていた。
その後下界で暮らして栄養状態が良かったため、偽物のアサよりも大分身長が大きくなっており、苛烈な経験*4をしたことで目つきも悪くなっている。
そのため、ユルは当初アサを本物だとは信じなかった。

両親は東京から沖縄へと向かう飛行機の中で行方不明となっており、アサも物語の始まる一年前に東村の刺客によって一度殺され、このまま死ねば両親の行方も分からない、ユルも自分のように殺されてしまうかもしれないと「解」の力を受け入れ甦った。
その際に右目が黒く染まったため、眼帯をつけている。
両親がいなくなったことと長らく兄と会えていなかったことが災いして重度のブラコンを発症しており、「兄様」ことユルの前では事あるごとに「ぎゅっとしていい?」と懇願する、さりげなく自分の写真を送りつける、逆にユルを盗撮しその写真を大事に持っておくなど、おかしな言動を連発するようになる。

アサ自身は自分と両親を保護してくれた影森家を信頼しているが、影森邸から外に出ると刺客に狙われるので下手に外出もできない状況の為、ユルは「東村の座敷牢がこの屋敷に代わっただけ」と快くは思っていない。
また、自分のせいで両親が巻き込まれたと思っている事から自罰的な傾向が強く、何かが起きるとすぐに自責の念に駆られて謝るため、ユルはアサにそんな考えを持たせている全てに怒りを向けている。




◇田寺家とその関係者

東村陣営の一派で、東村と下界の連絡係、およびユルの監視役となる役職『番小者』を代々務める。
基本的にはユルの味方だが、そもそも東村と組んでユルを騙していた側ではあるのでユルからはそこそこ警戒されている。

  • 田寺リュウ

東村の番小者。通称デラさん。
代々東村と下界の連絡係を務める田寺家の人間。東村の結界を抜ける方法を知っていることから、下界の状況や物資を届ける役目を担う。
元は海外で傭兵をやっていたが、10年前に突然先代のロウエイから役目を継がされ、大きな負傷をして傭兵を続けていられなくなったこともあり、日本に帰って来たという経歴の持ち主。そのころの経験から銃器の扱いに長けている。
影森家の襲撃の際にたまたま東村を訪れていたことから、ユルを連れて下界へと逃亡し、保護者的立場となる。
しかし、自分を騙していた東村とかかわりのある人間という事でユルからは完全に信用していいかは分からないと思われているが、本人としては子供を犠牲にして天下を取ろうなどという東村の考えには付いていけないと思っている。

田寺家のツガイとしてマヨイガを作り出す家のツガイを持つ。
マヨイガは抜けるための正しいルートを知らなければ抜け出すことができない空間で、引きずり込まれた者はそのルートを知る田寺家の者の協力がなければ決して脱出できない。そのため、マヨイガには田寺を尾行して引きずり込まれ、そのまま脱出できずに野垂れ死んだ者の白骨がそこら中に転がっている。
ただ、現在の契約者であるロウエイから契約を引き継がれていないので本来の主ではなく、マヨイガの中でリュウが襲われたとしてもツガイはリュウを守ろうとはしない。
元々は別のツガイと契約していたのでツガイは見えているが、そのツガイは傭兵の頃の戦場でリュウを守って死んだという。それ以降は新しいツガイと契約する気にもなれず、ツガイがいない状態が続いているとの事。

  • 段野ハナ
CV.島袋美由利

東村の番小者を務める女性。小柄ながらメリケンサックを常備して戦いもこなす体育会系ジャージ族。
田寺家と同じく代々東村の番小者を務めており、ハナは母親から仕事を受け継いだ(ただ、母は本当はハナに仕事を継がせる気はなかったらしい)。
直接東村に出入りしている田寺とは異なり下界の仕事担当で、東村には行ったことがなくユルとも面識はなかった。
リュウと共にユルを匿う事になり、ユルを連れて逃げたという情報が広まってしまったリュウに代わり、下界にいる東村関係者の集まりから情報を得る役目を担っている。ついでにリュウやユルと同じ家で過ごす事に違和感を持たれないようにリュウと偽装結婚する羽目になり、本人は嘆いている。ちなみに好みのタイプはジェ◯ソン・ステイサ◯のような髭マッチョらしい。
子供嫌いを公言しているが、自称「子供の人生踏んづけて利用する大人は死んでほしい派」でもあり、双子を利用しようとする東村には反対の立場。
また、東村陣営における表沙汰にはできない死体を処分する役「死体処理役」でもあり、「墓掘り」の異名を持つ。
この役職は世襲のようで、段野家が所有する山は先祖代々死体を埋めるのに使われている。


  • 田寺ケン
CV.藤原夏海

田寺ロウエイの息子。リュウの腹違いの弟でエチオピア人とのハーフ。
ロウエイはたまにケンと母の所に帰ってくるものの定住はしていなかったようで、ケンは母が亡くなって父とも連絡が取れなくなってしまった為、一人で生きていくために強いツガイを手に入れようとし、封印されていた「手長足長」を解放してしまった。
しかし手長足長は全く命令を聞かず、困り果てて田寺のマヨイガに籠って手長足長が人間に危害を加えられないようにしていたが、そこに偶然ユルとリュウがやって来て手長足長を倒してくれた為、リュウが身元を引き受ける事になった。ちなみにロウエイがかなりの額の養育費をケンの通帳に振り込んでくれていたので、家計的には大助かりであった。
年齢的には中学生だが、母が外国人な事や父が行方不明な事からいじめを受けており、不登校となっている。
まともな感性の持ち主なので、ユルと共に暮らす面々の中では一番の常識人。事あるごとに何かを狩ってこようとするユルを「犯罪だから」と止めては驚かれている。

  • 田寺ロウエイ

先代田寺。リュウとケンの父。波久礼ヒカルの大ファンで、「プリきゅん☆マミたん」のTシャツを普段着にしている程。
ユルとアサの母に詰められて結界から出る方法を教えてしまい、それがバレるとまずいためリュウに田寺家を継がせて自身は身を隠していたが、リュウが東村を裏切った事を聞きつけて姿を表す。
西ノ村跡地を訪れた際、「天」の攻撃を受けて命からがら逃げ伸びた事があり、直撃は免れたもののその攻撃で右耳を失い、顔も右半分が爛れた状態になっている為、現在は常に布を巻いて顔を隠している。ちなみにケンがいじめられているのを知った後、いじめっ子たちとその親に文字通り「顔を見せに」行き、その結果向こうからちびり散らかして謝ってきたとの事。
戦闘能力は高く、ツガイはマヨイガ以外に所有している様子はないが武装と身体能力でツガイと渡り合える。

◇東村

結界によって現世から隔離された村。
結界への入り方は一部の者しか知らず、その入り方を知らなければ東村の場所に行っても人のいない村の跡地にしか辿り着けない。稀に偶然迷い込んでくる者もいるが、結界から出る際にも手順が必要なため、今度は出られなくなってしまう。ユルの母はそうして迷い込み、出られなくなって東村で生活する事となった下界の人間である。
結界が張られたのは関ヶ原の戦いが終わった頃で、以降下界の文化を取り入れることなくほぼ当時のままの生活を続けている。*5
ただし、下界に降りて活動している人間もいるため、田寺がたまに下界の珍しい品として市販の薬などを売りに来たり、祈祷師のまじないと称して子供に予防接種を受けさせたりと、ある程度下界の便利なものは使っている。

+ ...
運命の双子を輩出し、世の覇権を握ることを狙っており、子供は何も知らないが(成人になると教えられ、特別感を与えて結束を促す)、実は村の大人たちのほぼ全員がにこやかな顔をしながら双子が死んで「解」と「封」の力を自分たちの物にする事を願っている。
その為なら山賊に扮してユルの命を何度となく狙ったり、アサを逃げられないように「お務め」と称して座敷牢に閉じ込めたりと手段を選ばない。
しかも東村に戻って来たユルが双子の力を知っていると見るや笑顔で今までやって来た事を語りだす始末で、ユルに「いつ死ぬんだ?」とまで悪気なく言い放ち、ユルの両親の事も「双子の親ならいい思いができたのに逃げ出すなんて馬鹿な事をした」「下界の女にそそのかされた」と内心では馬鹿にしていた事まで露呈した。
さすがに生まれ育った村ということでそれなりの愛着を見せていたユルもこれには完全に東村に愛想をつかした。
なお、影森家と与謝野イワンに立て続けに襲撃されて村人を大勢殺されたため、村を立て直すのは最早不可能な状態であとは滅んでいくだけとなっている。

  • ヤマハ
CV.有馬瑞香

現在の東村の長。「ヤマハおばぁ」と呼ばれている。
+ ...
実は西ノ村の出身であり、「封」の力で寿命を封じ、400年以上生きている。
西ノ村で暮らしていたある時、姉のミナセに「封」の力が舞い降り、その力の恩恵にあずかろうと人が群がるようになったが、ミナセはこの力は自分にしか効果がないと嘘をつき、あしらっていた。
しかし、「双子であればいずれ妹にも同じ力が宿るのではないか」という期待からヤマハにも人が群がり始め、しかし一向に力が宿らなかった為、徐々に疎まれるようになっていき、巫女が生まれず西ノ村に助けを求めに来た東村に厄介払いも同然に送られた。
そしてヤマハが東村にやって来てすぐに運命の双子が東村に生まれ、「福を運んできてくれた」と西ノ村とは正反対の厚遇を受けるようになる。
その後、東西の合戦で豊臣側に付いた罰で西ノ村が焼かれ、ミナセが東村に落ち延びてきた際、彼女の力で寿命を封じられ、更にそれが呼び水となったのか自身も「封」の力の一部を授かり、東村を封じて結界の中に隠した。

  • ダンジ

ユルの幼馴染の少年。物心ついたころから一緒に行動しており、一人で山に狩りに行ってしまうユルを気にかけ、「危険だから俺もつれてけ」といつも気にかけていた。
+ ...
その正体はツガイ「ザシキワラシ」。(CV.寺澤百花)
男児型の「ダンジ」と女児型の「キリ」*6からなる。

どちらも自在な変身能力(化ける能力)を持ち、実在するかしないかを問わず様々な姿になることができる。
変身能力の精度は極めて高い上、化けた姿をツガイ使いでない人間にも見えるようにして実在する人物であるかのように振る舞う、影を含めて「化ける」ことで、通常不可視なツガイでありながら日陰があるように見せかける等、一般のツガイには持ち得ない特殊能力まで併せ持つ。
また戦闘向きのツガイでこそないが、有事の際には足元に作った影などを触手状にして操る等して最低限の自衛をこなすこともでき、総じてスペックの高いツガイ。
ただ、気を抜くとうっかり影を作り忘れることがあり、ユルと再会してホッとした際に陰の偽装を忘れてしまったのを見咎められ、正体が露見することとなった。

作中ではダンジがユルの幼馴染・ダンジとして長期間交流し、キリはアサ脱走後に偽のアサに化けることでユルを村に引き留める役目を担っていた。
ユルがダンジの母親だと思っていたキョウカが主で、親子のように振舞うよう命じられていた為、「母さん」と呼んでいた。
ユルが下界に脱出した後、イワンによって東村が襲撃された事を伝えるために自身も下界に向かい、オシラ様に助けられてユルを発見したものの、安心のあまり影を作るのを忘れていたことからツガイであることを見破られる。
その目的はユルが殺されないよう守ることだったが、ユルはこの件で「東村に信用できる人間は誰もいなくなった」と怒り、一度はダンジを拒絶したが、
両親がいなくなって泣いていた時もダンジは側にいてくれた事を思い出し、色々あってほぼ元の関係に戻ることとなり、アサを演じていたキリの事も「偽物でも友達と妹がいてくれたから両親に置いていかれた事に耐えられた」と許している。
正体がバレて以降は人に化ける必要もなくなったので、本来の小さな童子の姿でいる事が多い。ダンジはほぼそのままの性格でユルと接していたので問題ないが、キリの方はアサを演じてユルと接していたため、癖で「兄様」と呼んでしまう事があり、それを聞かれるとアサがブチ切れる。

  • アザミ
CV.安齋由香里
東村に住む幼い少女でユルを「ユル兄ちゃん」と呼び慕う。
1話での影森家による東村の襲撃の際にガブちゃんにより目の前で母親を殺されてしまい、それ以降ショックが続いていた。
+ ...
その後、イワンによる村の襲撃の際に偽アサ共々人質として下界に連れてこられてしまう。
救出後は東村に返したら下界の様子を見聞きした事で口封じとして座敷牢へ入れられるのではという懸念により、田寺家に身を寄せる事となる。

◇影森家

東村のやり方についていけず、袂を分かった一族。
現在は下界で幅広く事業を展開している資産家となっており、色々と黒い事もやっている。
ここに身を寄せるアサをはじめ、世間から弾かれたはみ出し者の集まりでもあり、戸籍を持たない者や孤児を多く抱えている。
ツガイ使いを多く抱え、その種類は多岐にわたるが、同時に屋敷からツガイの気配がしすぎてツガイが内部に侵入しても気配が混ざって捉えられない弊害もあったりする。


  • ガブちゃん

影森家のツガイ使いの一人。アサとは親しい友人。本名不明。戸籍もないらしく、暗い過去を窺わせている。劇中で初めて登場したツガイ使いでもある。
ユルとは東村の襲撃の際村人を大勢殺したガブちゃん、ガブちゃんを矢で射ったユルとお互いに嫌い合っているが、どうしようもなくなった時アサが最後に頼るのは自分ではなく兄であるユルであろう事も分かっており、その時はひとりぼっちにしないでやってほしいとユルに頼んでいる。
吊り目・三つ編み・豆つぶドチビ小柄という『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリックとよく似た容姿であることから、
まだ荒川先生がカラーリングを決める前の単行本連動企画でTシャツを作成することになった際、 スタッフが勝手に金髪に赤いフードというカラーリングに決めてしまい周りもそれで決まっていたと思ったため、それで正式に決まったというエピソードがあったりする。 (Xに飛びます)


  • 影森ゴンゾウ
CV.岩崎ひろし

影森家当主。息子が三人いるが、全員母親が違う異母兄弟。
生まれる度に世が乱れる運命の双子は今の時代には必要ないという考えを持ち、東村を無くしユルとアサを最後の双子にする事を目標としている。
冷酷な損得勘定の上に、損益にならない相手への優しさが乗っかったような、典型的な「ヤクザの親玉」といった感じの人物。振る舞いは身内には温厚、敵対者や裏切り者には冷酷というテンプレなものだが、それはそれとして、行動の端々に思いやりのようなものは見え隠れしている。
実力は非常に高く、後述する百鬼夜行の能力による数でのゴリ押しが主な戦法。
アサが解で敵のツガイを解除→ゴンゾウが即契約という悪魔のコンボは敵に「あいつら最悪の組み合わせだ!」と言わせた。


  • 波久礼ヒカル

漫画家。「波久礼」はペンネームで、本名は影森ヒカル。影森家ではだいたい「波久礼先生」と呼ばれている。得意とするジャンルは「ハートフル幸せ漫画」。家業が家業なので望むべくもない理想の世界を漫画に描いたら売れたという。売れる前は影森家の体験談を元にしたダーク路線漫画を描いていたらしいが、「リアリティがない」と没にされていたとか。
影森ゴンゾウの息子で、三兄弟の長男。母親とは生まれてすぐに死別している。長男なので次期当主に任命されているが、本人は嫌がっている。こんな家業から縁を切れるなら切った方がいいという思いもあり、アサやガブちゃんがいずれ影森から出た時に手に職を持てるようにとたまにアシスタントの仕事を教えている。
温和でふくよかな体型をしているが、寝ているところを起こされると凄まじく不機嫌になるため皆に恐れられている。また、眼鏡を外すと相当目付きが悪くなる。


  • 影森アスマ

影森ゴンゾウの息子。三兄弟の次男。
飄々とした雰囲気で穏やかな口調だが、笑顔が胡散臭すぎるため信用できない男。そのせいか声も胡散臭さに定評がある方が起用された
東村も双子の力も無くなった方がいいと考える父とは違い、組織の元で管理すべきとの考えを持つ。
その考え方の違いから、母方の実家である新郷家と協力関係にあり、独自の思惑で動いている。
+ ...
と見せかけ、実際は新郷を始め一族内の裏切り者を一掃する計画であり、昔から母を蔑ろにしてきた新郷を憎んでいるアスマがその計画に自ら参加したというのが真相。双子に対する考え方の違いも、新郷家に居場所のなかった母の件から「なんであれ既にあるものは否定されるべきではない」という思いがある様子。


  • 影森ジン

影森ゴンゾウの息子。三兄弟の三男だが、老け顔のため兄弟で一番年上に見える。
ジンの母はヒカルとアスマの母が早くに亡くなってしまったため、寂しくないようにと新しい母親として迎えられた女性だったが、影森家のやり方に付いていけず、ジンを身ごもった状態で影森家から出て行ってしまった。
そしてジンがある程度成長した頃、「影森家に行け」と言い残して他の男と出て行ってしまい、しかもゴンゾウがジンの養育費として払っていた金まで持ち逃げしてしまった。
行く当てがなくなったジンは影森家を訪れ、ゴンゾウはジンを息子として迎え入れて今に至る。
影森家を守るために自ら汚れ役を担っており、自らの感情は度外視して淡々と仕事をこなす。


  • 黒谷ナツキ

影森家に仕えるツガイ使いの一人。黒谷四姉弟の長女。四姉弟は全員影森家が経営する乳児院で育った子供な為、血の繋がりはない。
さっさと結婚して影森家から引退したいと思っているが、仕事は真面目にこなす。


  • 黒谷フユキ
CV.藤井隼

影森家に仕えるツガイ使いの一人。黒谷四姉弟の長男。
ツガイが非戦闘系かつ手に入れれば優位に立てるものな為、真っ先に狙われやすい立場にいるが、実は本人は武闘派で戦闘系ツガイを身体能力で圧倒する敵を簡単に制圧できる程強い。

  • 黒谷ハルオ
CV.浦和希

影森家に仕えるツガイ使いの一人。黒谷四姉弟の次男。
アキオとコンビを組んでいることが多く、姉弟の中でも特に仲がいい。
情に熱く、アサの両親の情報を持っているかもしれない敵をキレながら捕獲したり、ユルに対して「いつ死ぬんだ?」と当たり前の様に言う東村住民に対し嫌悪感を滲ませるなど非常にいいやつ。


  • 黒谷アキオ
CV.綿貫竜之介

影森家に仕えるツガイ使いの一人。黒谷四姉弟の三男。
スキンヘッドの大柄な男で、ほぼ表情が変わらない。
実は無痛症であり、自分の痛みと同様に他人の痛みも理解できず、子供の頃は喧嘩で必要以上に相手を痛めつけていた。「普通に外の世界で生きていたらとっくに死刑になっていただろう」と自覚しており、そんな自分に居場所と姉弟を与えてくれた影森家には感謝を持っている。

+ ...
実は西ノ村の内通者。
影森家にも感謝しているし姉弟たちへの情も持ってはいたが、それでも無痛症の自分と他の人間は違うという思いを拭えず、無痛症者のコミュニティに参加していたところ、母と名乗る小野ミナセからの接触を受け、彼女の為に影森家を裏切った。
しかし、ユルに一度殺されそうになった事から、「ユルは殺気を向けた相手しか殺そうとしない」「つまりアキオはユルを殺そうとしていた=影森家とは違う思惑を持っている」と疑いを持たれ、更に以前影森家を襲撃してきたツガイ使いのリーダー格を殺害した事も口封じではないかと疑いの一助となり正体を暴くための罠にかけられ内通者である事を暴かれる。
一度は捕らえられたものの、椥辻がヤマノカミの本尊を爆発させた混乱に乗じ逃走し、以降は西ノ村の面々と行動を共にしている。
また、無痛症とされている体質も、実際は「ミナセに痛覚を封じられている」ものと考えられている。

  • 桜沢

影森家付きの医者。屋敷の医務室に常駐し、多少の怪我なら治療してくれる。
本人曰く「自分は倫理観がズレてるから表の世界で医者をやれない」らしく、それが影森家にいる理由だという。

  • 立川マコト

影森家を襲撃したツガイ使いの一人。西暦1997年5月4日生まれ、最終学歴有明女子大学(中退)、現住所東京都江東区新木場、妹ひとり弟ひとりetc
撃退されたものの生き残ったことで使用人として雇われる事になった。影森家としてはいざとなれば使い捨てられる要員としてカウントしている。
襲撃に参加した理由は母親の入院費で大金が必要だったためで、雇われた際に影森家が全額を立て替えてくれたので恩義を感じている。


  • 羽村ケンイチ
CV.大川隼汰

影森家を襲撃したツガイ使いの一人。立川と同じく生き残って影森家に雇われた。
ちなみに襲撃に参加した理由はギャンブルで多額の借金があるためで、当たり前だが立て替えてはもらえなかった。
「陰陽」の元々の主だが、「ツガイは家畜みたいなもん」と名前を付ける事すらしていなかったため、アサによって契約を解除されたあと速攻で裏切られてしまった。その後は反省して「おはぎとだいふく」という名前を考えたりしてなんとか戻ってきてもらおうとしているが、陰陽が嫌がっているため再契約できずにいる。


◇西ノ村

東村と同じく、夜と昼を別つ双子を輩出していた村。
四百年前の東西の合戦では豊臣方に付いたが、合戦が東軍の勝利に終わり徳川の世となった事で戦いの後に焼かれてしまい、現在はその跡地もダムの底に沈んでしまっている。
しかし現在でもその残党と思しき者たちが活動している。
+ ...
と言うのが表向きの話だったが、実は西ノ村も結界の中で存続しており、復讐の機会を窺っている。
ただし、結界を解くとそのまま現実の西ノ村跡地の水に呑まれて沈むだけなので、「解」と「封」、両方の力を手に入れ現世に舞い戻る事を目的としている。
また、ツガイを新しく創造するという独自技術を保有する。


  • 御陵
西ノ村陣営のトップ。表の顔は中華飯店「西屋」の店主で、店が西ノ村の面々のたまり場にもなっている。
ちなみに店の評判は「味はいいが店長が怖い」が大半を占めている。


  • 夜道のチカン与謝野イワン

新郷に雇われていた謎のツガイ使い。実際は影森家と東村の争いを激化させる目的で動いていた西ノ村の刺客。ただ、西ノ村にも雇われているだけの様子。
剣の達人であり、刀のツガイを使って自らが戦うスタイルで、左右様と渡り合う程の実力を持つ。
刀からはユルとアサの両親の血の匂いがしているらしく、その事についてユルに問われたところ、「自分が首を刎ねた」と口にしている、これが本当か、ユルを揺さぶるための嘘なのかは現状不明。ユルは自分で確かめるまでは信じないと動揺を鎮めたが、イワンが何か手掛かりを持っている事は確かなため、彼を捕らえる事で両親の手がかりを掴もうとしている。


  • 峰山アンナ

西ノ村陣営に雇われているツガイ使い。現役の女子高生でもあり、受験勉強を理由にしょっちゅう遅刻してくる。
学生証をハナに盗まれてしまった事で身元を知られ、情報源として接触を受けている。
西ノ村陣営における「死体処理役」。ちなみに死体処理のバイト代はハナの収入よりも高いらしく、同じく死体処理役であるハナからは悔しがられている。

+ ...
契約ツガイ「魂コロガシ」を使い、ツガイを無から創造できる重要人物。
ツガイの力によって死体を消せるという点も重要だが、その死体からランダムでツガイを作り出せる点を買われ、雇われ続けている。

西ノ村陣営の目的は、このツガイによって運命の双子の死体から自分たちに都合のいい新たな「解」と「封」のツガイを作り出す事にある。
それを作り出す事さえできれば、何百年も双子を待つ必要もなくなり、恒久的に「解」と「封」の力を使い続ける事が出来るからである。

  • 椥辻(なぎつじ)
西ノ村のツガイ使いの少年。
ツガイを通して、西ノ村陣営配下のツガイ使いたちのことを盗聴している。


  • 醍醐ヒデカツ
西ノ村のツガイ使い。
筋骨隆々の戦闘狂で、ツガイを素手でぶちのめすほどの武闘派。
「殺意が高い者から倒す」というポリシーを持ち、逆に殺意がない者は「つまらない」という理由で興味を持たない。


  • 小野ミナセ
黒谷アキオの母を名乗る女性。
アキオには「父によってアキオから引き離され、ずっと心配していた」と吹きこんでいるが、実際は彼女自身がいずれ影森家の内部に潜り込んだスパイにするために赤子だったアキオを捨てて影森家に引き取らせた。
+ ...
実は東村のヤマハ婆の姉。ヤマハとは違い、若かった頃に神懸かりとして寿命を封じる力を授かったため、その時点で自分の寿命を封じて若い姿のまま現代まで生き続けている。
当時は自分の力に群がられるのを疎んじて「寿命を封じる力は自分にしか使えない」と偽っていたが、実は誰にでも使う事ができ、現在はミナセの手によって老いを止めて現代社会に紛れ込んでいる西ノ村の者が何人かいる。醍醐もその中の一人。


◇その他


  • ミネ
CV.内田夕夜

ユルとアサの父。東村生まれの狩人で、ユルに狩人としての心構えを伝授し、殺気を向けてくる者には容赦するなと教えた。
東村の人間ながら、東村が天下を取るために運命の双子を利用しようとしている考えには染まっておらず、自分の子が運命の双子として生まれたことを心苦しく思っていた。
そして十年前にナギサとアサと共に村を脱出し(当然ユルも連れて逃げるつもりだったがヤマハに妨害された)、東村からの刺客に襲われる中、影森家に庇護される身となったが、ナギサと共に沖縄行きの飛行機の中で突然行方不明となった。

  • 金城ナギサ

ユルとアサの母。東村に迷い込んでしまった現代人。出身は沖縄。
下界に帰れなくなってしまった事に落ち込んでいた自分を何かと気にかけてくれたミネと恋仲となり、ユルとアサを産んだ。
東村は下界と地続きになっていない世界だと騙されていたが、ある時ロウエイがコンタクトレンズを落としたところに出くわし、真実を理解。ロウエイを問い詰めて脱出方法を聞き出し、「山賊」によるユルへの襲撃が始まった事もあり、このままでは子供たちが殺されてしまうと村を脱出した。
その後は下界の事が何も分からないミネとアサの面倒を見ながら逃亡生活を続けた末に影森家に保護され、落ち着いたところで実家に無事を知らせようと沖縄行きの飛行機に乗った後ミネと共に行方不明になった。
なお、沖縄の実家には既に何者かの手が回っており、祖母はアサと連絡を取っているが、ツガイに操られアサを沖縄に呼び寄せようとする言葉しか言わなくなってしまっている。

CV.永井誠
デラさんの家でオシラサマたちが見ていたアニメに登場。鋭い洞察力を見せたヨルに対する心情をタイミングよく表現した。
と、原作漫画では小ネタに過ぎなかったのだが、アニメ版では制作会社もあり大幅にパワーアップ。担当声優、永井誠氏の新録という好待遇での出演を果たした。
「君のような感のいいガキは嫌いだよ」






◇ツガイたち

存在の維持に人間を必要とするため、多くが人間と契約を結んでいる。
作中における怪談・伝承・民話などはこのツガイたちを元ネタとしているという設定なので、実在の伝承との関わりを匂わせるものも多い。
また東洋の自然哲学・東洋医学に準えてかほとんどのツガイには雌雄の別があり、基本的にはオス(陽)の個体とメス(陰)の個体が1体ずつの男女ペアで構成されている。
あとCVの村瀬歩率がやたら高め。


  • 黄泉のツガイ
CV: 榊原良子(解)/???(封、劇中未登場)
あの世とこの世の狭間にいるとされる特別なツガイ。
通常は出会うことすらできず、「昼と夜を別つ双子」が死んだときにだけ冥土の道に現れるという。
この名前で呼ばれた事は少なく、基本的に「解と封」と呼ばれている。

  • 左右様
ユルと契約したツガイ。
本尊は東村の入り口に守り神として祀られていた狛犬のような姿をした石像で、ユルと契約した事で二本角の筋骨隆々の男性の「右様」と、一本角で寡黙な女性の「左様」の人型の姿を表した。*7
見た目は人型だが、本尊が石像であるためか極めて頑丈で並の銃火器くらいではダメージにもならない。
また、岩石で出来ているとはいえ式神や神霊に属する存在のため、斬られるなどで損壊させられても大したダメージにはならず、石膏用ボンドでくっつけてしばらく待つ等の雑な処置をしておけば修復できる。
ちなみに長年東村にいたので重要な情報をけっこう持っているのだが、聞かれないことには基本答えないし、そもそも重要な情報だと理解していなかったりする為、情報源としてはあまり役に立たない。
右が「解」を、左が「封」の暴走を止める力を持ち、本来は第三者が双子に対する抑止力として契約するツガイであるが、今代では双子の片割れであるユルと契約してしまったため、周囲のツガイ使いたちから内心快く思われていない。
本人たちは利用され続ける双子を不憫には思っていたようで、直接双子の片割れを護る立場になった事に不満はない様子。
いつもの人型以外にもふもふのエネルギー体の様な姿に変化する事ができ、この形態では空を飛んだり噛みつきが攻撃手段になったりする。ヘリコプターを捻じ切る腕力も併せ持っている。また本尊が巨大な石像である為本尊に変身して敵を押し潰すという戦法も見せている。
右様
CV.小山力也
男性型で二本角のほう。
人間というよりは鬼やら鬼瓦に近い顔つき。
よく笑う感情豊かなタイプ。作中におけるリアクション要員でもあり、怖い見かけに反して性根は温厚。他のツガイや人間とのやりとりも基本的に彼が担当することが多い。
彼が「解」を相殺する能力を持っており、劇中ではアサの「解」の衝撃波を何度か無効化している。
左様
CV.本田貴子
女性型で一本角のほう。
右様以上の戦闘狂蛮族であり、腕を組んでいるのは「思わず手が出るのを抑えるため」らしい。
口数は少なく表情も全くと言っていいほど変わらないが、表情「以外」で感情が出るので喜怒哀楽はわかりやすい。暴れがいのありそうな場面になると肌のツヤが増すシーンなんかが顕著。
「封」を無効化する能力を持っているらしいが、劇中未披露。しかし右がアサの解を無効化した描写のすぐ後にガブリエルの口閉じ封鎖をニ対一で力で開いている事から、根本的に封じられている・閉じている物に強いのではという考察が立てられている。



  • 陰陽
CV.村瀬歩(陰)/村瀬歩(陽)
黒と白の太極図を半分に分けたような模様を持つトカゲのようなツガイ。
両者とも自身の内部に結界を作り出す能力を持ち、ここに人間などを格納・拘束しておくことができる。
黒い方の結界は真っ暗な、白い方の結界は真っ白な空間だけが広がる球状の結界となっている。
もともとは羽村ケンイチの契約ツガイだったが、アサに「解」の力によって契約を解除され、以降は彼女と契約を結んでいる。
陰陽の方もケンイチからの扱いに不満を抱えていたようで、契約解除と共にケンイチを一瞬で裏切り、彼の情報を洗いざらい開示した。
現在は影森家に雇用されたケンイチから再契約の誘いを持ち掛けられているがそっぽを向き続けており、アサとの仮契約を継続中。


  • 前虎後狼
CV.村瀬歩(二狼)/村瀬歩(虎鉄)
段野ハナの契約ツガイ。犬の「二狼」とトラ柄の猫の「虎鉄」からなる。
鼻の利く二狼が匂いで追跡し、虎鉄が主のそばに残って二狼からの情報を伝える連携プレーを得意とし、人探しや追跡に長ける*8
段野家に代々受け継がれてきたツガイであるため現代に慣れており、今では虎鉄はスマホの地図アプリを使って二狼の位置を示せるくらいになっている。人語を喋る能力はないようで、意思疎通をする際は地図アプリの検索窓などに文字を打ち込んで筆談の形を取る。
普段の姿は小型だが、これは小さくなった姿であり、本来は巨大なツガイである様子。


  • ガブリエル
CV.村瀬歩
ガブちゃんの契約ツガイで、無数の目がついた顎、もしくは入れ歯のような姿をしている。
上顎と下顎はそれぞれ別個体であり、顎関節にあたる部分が存在しないので上下に分離することもできる。
ガブちゃんが「ガブ」という掛け声と手で相手を噛むようなジェスチャーを向けた相手を一瞬で食い千切る。非常に頑丈な歯*9を利用してガブちゃんの盾になったりもする。
ガブちゃんから調教を施されているのか、指示に言語を必要としない(ほぼ)唯一のツガイであり、無言のまま手を対象に向けて開閉するだけで噛む力の強さや開閉具合まで細かく調節できる。
自在に空中を飛ぶ機動力、人間を一撃で死に追いやる攻撃力、手榴弾を喰らってもピンピンしているとバランスの良い強力な戦闘系ツガイ。
それぞれの名前は、上顎が「ジョー・ウィリアムフレデリック・ガブリエルⅠ世」、下顎が「カーク・ダグラス・ウオルドグレイヴ・ガブリエルⅡ世」という胸やけしそうなゴテゴテネーム。絵が非常に上手いが、浮世絵の様な絵柄であるため人物特定には使いにくい。


  • 百鬼夜行
影森ゴンゾウの契約ツガイ。
「百鬼夜行」という物々しい名前に反し、実際の見た目は手のひらサイズの黒色の人魂と白色の人魂が1匹ずつという可愛らしいものである。
能力はツガイ同士の仲を取り持つ事。
本来、ツガイと複数契約することは相性がいいツガイ同士でなければ内紛を始める可能性があるため難しいのだが、百鬼夜行はツガイの仲を取り持つ事を得意とするツガイであり、百鬼夜行と契約するゴンゾウは相性を考慮する必要なく無数のツガイとの契約を可能にしている。
アサの「解」の力と合わせれば、契約を解除した野良ツガイをその場で全て自分と契約させるといった真似すら可能。
ただし、「百鬼夜行」自体は戦闘能力を持たない非力なツガイで、攻撃することも契約者を守ることもできない為、「百鬼夜行」の力で従えた別のツガイに頼りきることになる。


  • 牛頭馬頭
CV.村瀬歩(牛頭)/村瀬歩(馬頭)
  • 単角&双角
CV.村瀬歩(単角)/村瀬歩(双角)
  • 翁&媼
CV.村瀬歩(翁)/村瀬歩(媼)
影森家を襲撃した刺客が従えるツガイたち。
牛頭馬頭は鎌倉時代の盾のようなものを身に着けた獣人型のツガイ、単角&双角は小さな象のような姿のツガイ、翁&媼はそれぞれ翁面・媼面を被り下半身が魚の骨のような形状をした「てけてけ」に似た姿のツガイ。
牛頭馬頭はガブリエルに倒され、単角&双角は軒下に潜んでいたところを誠くんが投げた手榴弾で吹き飛ばされ、翁&媼はジンに化けた愛ちゃんに一瞬で呑み込まれて退場。
また、これらとは別に人間の生首のような名称不明のツガイもいたが、これも愛ちゃんに呑み込まれて退場。(声優クレジットなし。)
事件後はゴンゾウおよび百鬼夜行の指揮下に入った模様で、モブキャラとしてたびたび登場していた。


  • 黒白
CV.村瀬歩(ホワイト)/村瀬歩(ベタ)
波久礼ヒカルの契約ツガイ。
白黒のマリモのような姿で、白い「ホワイト」が修正液を吐き出して特定の場所を真っ白にし、その部分に黒い「ベタ」が吐き出す墨で物質を上書きし実体化させる。例えば、ボロボロになった建物を一度真っ白にして前の状態に上書きすることで一瞬で修繕する、といった使い方が可能。
しかし本領は上書きできる物の自由度の高さにあり、戦いでは何が飛び出してくるか分からない自在さが相手を翻弄する。漫画チックでありながら実際に100トンの重さの重りや地面を瞬時に水に変えるなど様々。ヒカルが漫画家であることから頭の中のイメージを瞬時に形にできるため相性も抜群。
上書きには色がつけられず白黒漫画のような見た目になってしまうが、しばらくすると「周りから色が移る」
ことで完全に同化するらしい。


  • 金烏玉兎
CV.村瀬歩(朝霧)/村瀬歩(夜桜)

影森アスマの契約ツガイ。
白無垢を着た女性のような姿の「朝霧」と髑髏の怪物のような姿の「夜桜」から構成される。
朝霧は日中にしか、夜桜は夜間しか活動しないため片方ずつしか出てこず、傍目からは単独でいるようにしか見えない。
朝霧は無数の蝶、夜桜は無数の蛾の集合体で、その内の一匹だけを相手につけて尾行させ情報を得る事を得意とする。もし見つかってやられたとしても、一匹や二匹やられた程度では大したダメージにはならない。
また、人間を拘束できるだけのパワーも持ち、対人間の格闘戦も十二分にこなす力がある。
ただし虫の集合からなる群体型のツガイであるため強風や火炎放射のような面攻撃は苦手。
どちらとも知能が非常に高く穏やかな性格だが、「知能があることを悟られると敵対者に行動を読まれかねない」という理由から、信頼できる人以外の前では喋らない。
元々はアスマの母・イオリが契約していたツガイ。新郷家に居場所のなかったイオリはツガイと契約した事でさらに排斥されるようになったが、ある時ゴンゾウと出会って初めてツガイの見える理解者を得て影森家に身を寄せるようになった。そしてゴンゾウとの間にアスマを設けたが、新郷家によって限界を迎えていた心を完全に癒すことはできず、最終的には金烏玉兎をアスマに継がせて自死を選んでしまったという。


  • 掃除屋(スカベンジャー)
CV.村瀬歩(愛ちゃん)/村瀬歩(誠くん)
影森ジンの契約ツガイ。
チョウチンアンコウの雄雌ペアを模ったツガイで、人間に姿を変えられる誘因突起で獲物を招き寄せて飲み込む巨大なメス「愛ちゃん」と、愛ちゃんが飲み込んだ物を自由に吐き出せる小さなオス「誠くん」がいる。
影森家陣営における死体処理の要となるツガイで、普段は痕跡(戦闘の跡や死体処理など)を消すことに使われている。
また、愛ちゃんが飲み込んでいる大量の武器を誠くんに吐き出させて使用したりする。


  • なもみはぎ
CV.村瀬歩(ジジ丸)/村瀬歩(ババ丸)
黒谷ナツキの契約ツガイ。ちなみに「なもみはぎ」とは「なまはげ」の語源にあたる言葉である。
鬼のお面をつけた人型のツガイで、出現時にはなまはげお馴染みの「悪い子はいねえが」等と喋るが、それ以外ではごく普通の話し方をする。
また、鬼なのはあくまで仮装であり、お面の下や後頭部には人間の耳や髪が覗いている。固有名もあり、後頭部から黒髪が出ている男性型の個体が「ジジ丸」、髪をポニーテールにした女性型の個体が「ババ丸」。
固有の能力があるかどうかは明かされていないが、単純な格闘能力は高い様子。


  • 閻魔帳(ブラックリスト)
CV.村瀬歩(ウィスパー)
黒谷フユキの契約ツガイ。
手の平に目の付いた三本指の2本腕「エンブレイス」と、口の付いたツギハギの帳面の「ウィスパー」のツガイ。
エンブレイスがツガイを掴むことで、そのツガイの経歴をウィスパーに記録できる。
ここでいう「経歴」にはツガイ自身の出生~現在までの経歴だけでなく、そのツガイと契約歴のある人物全員の人生そのものも含まれる。
すなわち、敵対者が扱うツガイに触れればその人物が知りうる全情報、所属、および個人情報を全部まるごと盗み出せてしまうという物凄く嫌な能力を持つツガイ。
ウィスパーは記録した内容を勝手に読み上げる癖があるため隠密行動にはあまり向かないのが難点。一応フユキが黙っているように言えば口を噤んでくれる。

情報戦で優位に立てる特性から作中においては敵味方共にもっとも危険視されており、このツガイのためだけにフユキは新郷家からは高額の賞金首として狙われている。*10
エンブレイスは2本ありフユキの背中から生えてくるように現れるので、得意でないとはいえ多少なら近接戦闘もこなせる。


  • 兎と亀
CV. 松田カミリ(ウサちゃん)
黒谷ハルオの契約ツガイ。
素早い動きを得意とするウサギ型のツガイ「ウサちゃん」と、体の下に重力を発生させるカメ型のツガイ「カメちゃん」からなる。
ウサちゃんの動きは右様でも捉えられず、カメちゃんの重力は左様でも身動きが取れなくなるほどで、一度は左右様を封殺しかけたこともある。
ウサちゃんのみ喋ることができ、作中では様々なリアクションをするコメディリリーフ要員。
本人曰く、四国をルーツとしているらしい。

  • ヤマノカミ
黒谷アキオの契約ツガイ。
部屋に収まりきらないほどの体躯を持つ単眼の海坊主のような怪物型のツガイで、白と黒の個体がそれぞれいる。
その大きさで大抵のツガイの攻撃や能力は無視してしまえるが、強度も大きさも関係なく少しずつ嚙み千切られてしまう上にこちらの攻撃ではダメージを入れられない事からガブリエルとの相性は非常に悪い。
名前は、白い方が「山風」、黒い方が「谷風」。

  • えっさほいさ
CV.村瀬歩(えっさ)/村瀬歩(ほいさ)
影森家に雇われている使用人と契約しているツガイ。
手のひらサイズの力士のような姿をしており、「えっさ」としか喋らないほうが「えっさ」、「ほいさ」としか喋らないほうが「ほいさ」。
戦闘に向くツガイではないが、細々とした作業を担当しており、コマの端でちょくちょく雑務をこなしている姿が見られる。


  • 偕老同穴(かいろうどうけつ)
桜沢の契約ツガイ。
主である桜沢の口の中にいるため、桜沢は常にマスクをして口を隠している。姿は見えないが、偕老同穴の元ネタであるとするならばおそらく2匹のエビ型のツガイと思われる。
主の周囲という狭い範囲だが絶対の防御力を持つ結界を張る能力を持ち、核攻撃に耐えるとさえ言われる。
桜沢が「お抱え医者」という戦略上負傷が許されないポジションの人間であることを鑑み、ゴンゾウから与えられたらしい。


  • 狐狸変化(こりへんげ)
CV.村瀬歩(赤井さん)/村瀬歩(みどりさん)
立川マコトの契約ツガイ。
デフォルメされた狐と狸のような姿をしており、狐が「赤井さん」、狸が「みどりさん」。
基本的な使い方は人を騙したり誘拐したりといった感じで、赤井さんは人に化ける能力を利用したハニートラップが得意。
みどりさんは「タヌキの〇玉八畳敷き」とも言われるように、〇玉をめっちゃ広げて一瞬でターゲットを包み込んでさらう。その能力を聞いたアサとガブちゃんは「最凶最悪のツガイ」と慄いた。


  • 宇宙人的なツガイ(正式名不明)
CV.うえだゆうじ(男)/水沢史絵(女)
グレイ型宇宙人のような姿をしたツガイ。名前はあるが人類には発音できない*11ので作中で名前を呼ばれることはない。
男性のような体型の個体と女性のような体型の個体が1体ずつおり、普段は覆面や手袋などを用いてメン・イン・ブラックのエージェントのようなスーツ姿の男女に変装している。
透明になれるツガイなのに変装しているのは現在の主が偶然契約した犬*12であるためで、その飼い主を装う(=主が野良犬扱いされて保健所に連れていかれないようにする)ため。
裏社会の勢力同士の抗争が話の中心となる本作では珍しい、どの陣営とも無関係な「その辺にいた一般人」的な立場のツガイで、それゆえに何らかの思惑があるかユルを騙していた人間しか周りにいなかったユルが手放しに信頼できる貴重な人材。
戦闘能力の類はないようだが、何かとギスギスしたり言い争いが起こりがちなユル周辺の人間関係を取り持つ、現代社会に疎いユル&左右様に下界をガイドする等、頼れる友人として物語の端々で活躍している。
見た目はエイリアンだしおまけページでは目からビームを出したりしているのだが本人たちは在来ツガイを自称しており、宇宙人呼ばわりされるとそのたびに訂正する。
もともとは能登(石川県の北部)でひっそりと祀られていたそうで、史実に照らし合わせるなら石川県の宇宙人伝承*13の元ネタとなったであろうツガイ。
本人たちもある程度格のある存在のはずだが感性は一般人のそれと同じで、自分たち以上のビッグネーム(左右様やザシキワラシ)に会うたびに大喜びしている。



  • マメガラス
CV.村瀬歩(ガニマタ)/村瀬歩(ウチマタ)
田寺リョウと行動していた“山賊”の男の契約ツガイ。二匹ともダーツの矢をデフォルメしたマスコットのような姿をしている。
外股の「ガニマタ」、内股の「ウチマタ」がおり、ガニマタは人間の意識を朦朧とさせる能力、ウチマタは体を操作する能力を持ち、どちらかが首元などに刺さることで能力が起動する。
ガニマタを刺して判断力を奪った状態で質問することで秘密を聞き出す、2匹を刺すことで標的を操り人形にする等、裏社会の人間視点では非常に便利、かつ凶悪な使い方を可能とするツガイで、“山賊”からも重宝されている様子。



  • 手長足長
CV 真山亜子(手長)/千葉繁(足長)
手の長い巨人「手長」と足の長い巨人「足長」からなるツガイ。
作中の言動から東北地方に伝わる凶暴な悪神「手長足長」ご本人と思われ、悪神ではあるがかなり格の高い存在である。
田寺ケンによって誤って封印を解かれ、そのまま契約していた。
手長足長伝説の伝承に違わぬ邪悪なツガイで、ツガイであるにもかかわらず契約者の言うことは聞かず、人を喰うなどして災厄を振りまく。
その存在を危険視したケンが自殺同然の形でマヨイガに自らを閉じ込めたため、ケンもろともマヨイガから出られなくなっていた。
手長足長自らが「旅の坊主の手で磐梯山に封印された」と語っており、その際に左右様とも戦っているので面識がある。


  • 天と地
御陵の契約ツガイ。
目では見えないほど超高空に存在する「天」と、地下に潜り大地を吹き飛ばしたり触手で拘束するなどの行動をしてくる「地」からなるツガイ。
天はもちろん、地も何かが地面の下にいる事は分かるがはっきりとした姿は不明。
視認不可能な場所に存在するため御陵自身を護るのは苦手なものの攻撃力が極めて高いツガイ。
特に超高空から何かを高速で飛ばしてくる天の攻撃は防御に特化したツガイでなければ防ぐのは不可能な程の威力を持つ。欠点としては、天が上空から狙いを定めて攻撃しているため、屋内への攻撃は天が直接視認できない分命中精度が落ちる事、何らかの準備が必要らしく連発は出来ない事が上げられる。


  • マガツヒ
CV 吉野裕行(小凶)/福圓美里(大凶)
与謝野イワンの契約ツガイ。
めちゃくちゃうるさい上に口が悪い脇差型の「小凶」と、たまに喋ると驚かれるほど無口な女性人格の太刀型の「大凶」からなる、大小二本の刀のツガイ。ちなみに両者とも柄の部分に幾つもの目玉が付いている。
小凶は主であるイワンの事も「サル」と呼んでいるが、刀なため基本的に自分では動けず(イワンに持たれている状態で強引に軌道を変えることくらいはできる)、おまけページではイワンに罰として玉ねぎ切りの刑に処されたりしている(目に染みるらしい)。
主に振るわれなければ動けない代わりに、その切れ味は凄まじく、投げつけられた鉄骨を抵抗もなく両断するほど。左右様の岩の体も当然のように斬れる。
また、小凶は斬った空間同士を入れ替える能力を持ち、あらかじめ切っておいた空間を入れ替えて逃走したり、体格のいい東村の祈祷師の腹を斬っておき、祈祷師が東村に到着したタイミングで空間を入れ替えることで東村に侵入するといった使用法を見せる(この時祈祷師を夜道で襲ったことから「夜道のチカン」という不名誉なあだ名をつけられた)。
大凶は小凶が刺さったものから吸収した精気を大凶が刺した者へ(劇中ではイワンの首筋へ刀身を切り付けている)移転させる能力を持ち、これによってイワンの身体能力を強化している。ただし、過剰なドーピングのようなものなので反動もあり、特に神様クラスとされる左様の精気を吸収した時のイワンはライフルの弾の軌道を見切り、刀で狙った場所に弾き返す程の技の冴えを見せたが、しばらくすると激しい動悸で身動きも取れない状態になっていた。
ちなみに大凶はイワンの事を相当好いているが、本人には言わないツンデレである「好きじゃないし」


  • (タマ)コロガシ
峰山アンナの契約ツガイ。
死体を丸めて肉団子にするオスの「タロウ」と、それを圧縮して小さくするメスの「ヒメ」のフンコロガシ型のツガイで、この能力で西ノ村側の死体処理役を担う。
しかしその本領は、肉団子にメスが卵を産み付け新たなツガイを生み出すという能力にある。
死体さえあればツガイを探しに行かなくてもツガイを量産できることのほかに、肉団子にされた人間の個性を元に生まれるまったく新しいツガイであるが為に伝承から能力を予測できない、過去の契約者もいないがためにフユキの「閻魔帳」から機密情報を抜き取られるリスクもない、という独自の強みがある。
ただし、ツガイの能力はランダムで当たりはずれがあり、さらに契約してみるまでどのような能力を持つかわからない。
契約してみて危険なツガイだと分かったとしても、ツガイの性格によっては契約解除にも応じない場合もあるため、不確定性が高いのが難点。
一応、肉団子にされた人間が生前持っていた性格や能力をある程度引き継ぐらしいので、それを元に方向性をコントロールする程度は可能である模様。


  • 裁きの日(ジャッジメント・デイ)
椥辻の契約ツガイ。
椥辻の心臓に寄生している目玉の付いた「ソドム」と、椥辻の左手に寄生している口の付いた「ゴモラ」という粘菌のような姿をしたツガイ。
分離させた粘菌をツガイの本尊に寄生させる能力を持ち、西ノ村側のツガイにはこの粘菌が付着しており、敗れたり裏切ったりといった事態が起こると、粘菌を爆発させ、ツガイの本尊を爆弾として使われる。また、ゴモラの口から寄生させた粘菌を通して盗聴が可能。
椥辻が死ぬとソドムがその場で街にクレーターを作る規模の爆発を起こすらしく、危険な能力ながら簡単に殺す事はできない。
椥辻もヤバいとは思っているようだが、どんなに説得しても本尊に戻ってくれず、寄生されたままになっている。
西の村に潜入した結果として殺された田寺の関係者「矢賀」の遺体から作られた新世代ツガイのひとつであり、椥辻が初めての契約者となる。



  • サドマゾ
醍醐ヒデカツの契約ツガイ。
黒いミノムシのような姿の「ドM」、ピクミンのような姿形の「ドS」からなる。
ドMは打撃やツガイの能力、投げられた物や車のライトの光まで、とにかく自分が受けたあらゆる物を吸収し、ドSがそれをそのまま放出して返す。性格も名前の通りで、ドMは喜んで攻撃に当たりに行くし、ドSはドMに引っ付きながら敵を罵倒してくる。
攻防一体型のツガイでありドMが盾になり続ける限りあらゆる攻撃を受け付けない堅牢なツガイ。
しかし、逆を言うとドSが直接攻撃される分にはまったくの無力で、これによってドSが死んでしまった場合ドMも消滅する。
2匹は頭部から出た紐で繋がっており、ここの紐を切られることでも彼等にとっては瀕死の重傷となる。
これも醍醐ヒデカツが初めての主であり、峰山アンナの「魂コロガシ」で遺体から作られた新世代のツガイ。
醍醐ヒデカツ以前の経歴が真っ白のツガイであり、「閻魔帳」で情報を取ろうとするも失敗に終わった。



  • オシラサマ
CV.早見沙織
銀髪美女と白馬(雄)のツガイ。作中の設定から考えるに、東北地方の伝承に伝わる家と女性の守り神「おしら様」*14ご本人。
左右様とも旧知の仲である。
作中の扱いとしては妖怪やら物の怪よりも【神】寄りな存在で、物語の端々に姿を現す傍観者的な立場。




追記修正はツガイと契約してからお願いします。

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最終更新:2026年08月23日 17:10

*1 厳密には『獣神演武』以来であるが、こちらは元々増刊号であるガンガンパワードで連載し本誌へ移籍となったため、純粋なガンガン連載作品ではない。

*2 あくまでも「名前を通して人に覚えていてもらう」ことが重要であるようで、ツガイがネーミングセンスについて口を出したケースは現状見られない

*3 影森家ではこの方法でツガイを増やしている。

*4 四六時中命を狙われ続け胃潰瘍も発症した。この時影森家の外の病院にかからざるを得なかった為警護が不十分となり、東村の刺客に誘拐され一度殺されてしまう事になる。

*5 このため第1話の途中までは異世界風味のアジアンファンタジー漫画のようにも見え、一種のフェイク展開になっている。

*6 キョウカからつけてもらった名前らしい

*7 周囲からは「右様」「左様」、お互いを呼ぶ際は「右の」「左の」と呼ぶ

*8 逆に、二狼が主のところに留まる側になることもある。

*9 これを攻撃したデラさんがエナメル質の頑強さについて言及しているのだが、エナメル質の強度は端的に言えば「鋼鉄を削る事が出来る」程度にはある。

*10 ツガイ使いが捕えられれば組織の内情が奪われてしまうが、逆にフユキを殺して閻魔帳を奪えば影森家の情報が全て得られるため

*11 左右様のようなツガイなら言えるらしい

*12 ビジュアルからするに犬種はパグ

*13 石川県は江戸時代からUFOや宇宙人の目撃情報が寄せられる「UFOの聖地」であり、オカルトマニアの間ではメキシコなどと並んでよく知られる場所である

*14 自宅で飼っていた馬に恋をし夫婦になった農家の娘が、それを家の恥とした父親に殺された後、天に昇って「おしら様」という神様になったとされる伝承がある