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悪魔城伝説

登録日:2026/05/18 Mon 21:19:40
更新日:2026/06/02 Tue 23:44:39
所要時間:約 20 分で読めます









概要

『悪魔城伝説(英題:Castlevania III: Dracula's Curse)』は1989年12月22日にコナミより発売されたアクションゲーム。
ファミコン(ディスクシステム)における『悪魔城ドラキュラ』シリーズの3作目である。
前2作はディスクシステム用*1だったが、本作は初のカセットのみ発売となる。
後述する完成度の高さから、時が経った今でも悪魔城ドラキュラシリーズ最高傑作との声も多い。

STORY


ゲームシステム

ゲーム内容としてはアクションRPGだった前作『ドラキュラⅡ 呪いの封印』から、『初代』と同じ面クリア型に戻った。システム面は大半が『初代』を継承したものだが、パートナーシステムが追加されている。前2作とは違いコンティニューはパスワード式。
全10ステージで、ルート選択によって異なるが基本的に1ステージあたり1体ボスがいる。
ボスを撃破し魔力の玉を取ればステージクリアとなる。
ステージはブロックで管理されていて、死亡時は死んだブロックのスタート地点から、ゲームオーバー時はステージの最初から再開となる。

パートナーシステム

ゲーム進行中に特定のボス撃破で仲間に出会うことができ、プレイヤーの判断により仲間にするか否かを決める。
ただし帯同できるのは1人のみであり、既にパートナーがいる場合はどちらを連れて行くか決めなくてはいけない。また、ルートの関係上サイファとアルカードは完全な二択となる*2。誰も仲間にせず一人孤独な戦いを選ぶことも可能。
プレイ中SELECTを押すことによりチェンジすることができる。ハート・体力は共有、サブウェポンと連射は別管理。

なぜこれほどまでに傑作と言われるのか

今作が伝説と呼ばれるのはゲームバランス等もあるが、やはりグラフィックと数々のBGMだろう。コナミの技術の結晶、バンクチップの「VRC Vl」によりもはやファミコンのレベルではない背景の書き込みになっている。
BGMも悪魔城シリーズの例に埋もれず、VRC Vlによる高クオリティな物に。一方海外版ファミコンのNESは外部音声入力端子がないため(外部音声入力端子を用いることにより超高クオリティのBGMが再生される仕組みのため)、比較的ややチープに感じられる。
曲に自信を持っているためかタイトル画面でA+B+STARTでサウンドテストが起動する。思う存分聞いてみよう。

キャラクター

メインキャラクター


主人公。これまで畏怖の存在だったベルモンドの一族を英雄にのしあげた人。
悪魔城シリーズ伝統の武器の鞭「ヴァンパイアキラー」を手にドラキュラ討伐へ向かう。
基本性能は初代主人公シモン・ベルモンドと同じだが、しゃがみ中に振り向けない、鞭の手元側の判定や持続が強いといった違いある。
機動力にやや難ありだが、後半のボスに対しては非常に有利に進められる。
サイファやグラントに株を奪われがちだが、一番極めがいがあるバランスマン

メインウェポン:
攻撃の際にワンテンポ置いてから高威力・長リーチの攻撃を行う独特な操作感を持つ。 パワーアップを取るほど威力・リーチが増す。そして若干鞭の攻撃判定が本体の当たり判定に伸びる。

パートナーキャラクター


ワラキアの民であり、ドラキュラに反抗し悪魔城に挑んだが敗れ、魔力により化物の姿に変えられ時計台に潜んでいる。撃破すれば元に戻り、仲間にすることができる。
小柄であるため、本体の当たり判定が1番小さい。しゃがんだ場合当たり判定は1マスになる。攻撃力・防御力は劣るが非常に機動力が高く、斜め入力で壁や天井に張り付くことができ、唯一ジャンプの空中制御が可能。
数多くの危険地帯をショートカットできたりするので初心者は時計塔ステージは結構厳しいがグラントをパートナーにして進むことを勧める。かといってグラントに慣れすぎるとラルフが上手く扱えなくなりがちなので注意。

メインウェポン:ナイフ
ラルフの投げナイフと同等の性能を持つ。連射は不可。張り付きながらナイフを投げることも出来る。海外版ではダガーによる超短距離攻撃になってしまったが、隙が少なく連射も効くためこれはこれで慣れると独特の面白さが味わえる。


東方正教会の修道院で修練を積んだ僧侶のヴァンパイアハンター。
ラルフより先にワラキアへ向かっていたが、サイクロプスに捕らえられ石像にされている。
これも撃破すれば仲間にすることができるが、グラントを仲間にしている場合はルートの関係上どちらを連れて行くか決めなくてはいけない。
性能としては打たれ弱く機動力も高くはないためマップ攻略には向いていない。しかしサブウェポン扱いの魔法での攻撃力が抜きん出ており、一部ボスは安置から魔法ぶっ放しているだけで死ぬ。ボスキラーとして重宝できるが、場合によってはラルフのほうが強かったりする。悪魔城に慣れてきたら仲間にしてもいいかも。
実はパツキンの女子でありEDにてフードを脱いで正体が明らかになると共にラルフと結ばれたことが示唆される。『白夜の協奏曲』に登場する子孫ジュスト・ベルモンドは、ヴェルナンデスの血を色濃く受け継いだことで様々な魔法を使いこなせるという設定がある。

メインウェポン:
非常にリーチが短いが、連射性能が高くペチペチペチペチペチペチ…とコンスタントに殴り続ける事が可能。なのでダメージ効率は一番高い。(しかし接近するリスクが高いのでこれをする人はあまりいないのだが。)上級者で杖だけプレイをする人もいるとか…


ドラキュラことヴラド・ツェペシュの実子。人間の母を持つ半人半魔。後のシリーズでは耽美なヴァンピールとして知られるが、初登場作となる本作ではゴシックホラーのイメージを引きずった濃ゆい外人顔で特にメインビジュアルが“とんねるず”の石橋貴明にそっくりなので“バシタカ”呼ばわりもされていた。
地下道でラルフの行く手を阻むが、実は父を倒すために強い仲間を探している。
その為倒せば仲間にできるが、ルートの関係上グラントを仲間にしている場合はどちらにするか選択しなくてはいけない。
背が高いため当たり判定が大きそうであるが、実はそんな事は無くラルフより少し小さい。
アルカード一番の特徴かつ売りはコウモリに変身し、ハートが尽きない限り飛行できると言う事。ラルフが被弾しノックバック、このままだと落下死→アルカードにプレイヤーチェンジ→すぐさま変身し復帰が出来てしまう。
勿論飛行能力を活かしたショートカットもお手のもの。
変身する瞬間には一瞬だけ無敵状態になるため、これで速い敵や敵弾をやり過ごす緊急回避的な芸当だって出来てしまう。
攻撃手段がメインウェポンのショット弾しかなく、サブウェポンは時計のみだが、その分(時計以外のサブウェポンが入った燭台から代わりにハートが出るようになるため)ハート稼ぎは大得意。
最初はその攻撃性能の低さに辟易するかもしれないが、やり込むほどに良さがわかってくるバイプレイヤーと言える。

メインウェポン:ショット弾
この装備がアルカードルートが一番難しいと言われる原因の一つ。(単純にアルカードルートのステージ難易度が高いのもあるが。)
正面にショット弾を放つのだが、飛距離が短く攻撃力も低い。どのくらい低いのかというと大抵の武装で1発で倒せるメデューサヘッドが倒せないほどの弱さ。
パワーアップを取れば最大3方向にショット弾を放つことが出来るが、それでもやや物足りない。
おまけに階段で放つことができない、連射すると3方向に出ないというかなりの欠陥武装である。しかし当たり判定の大きい敵には3発全てを叩き込めるため、大型ボスとの戦闘で真価を発揮する。

アイテム類

基本的に画面の蝋燭を破壊することで入手する。稀に敵が落とす場合もある。
蝋燭を破壊することにより入手。ラルフ・アルカードのメインウェポンが強化。
  • ドル袋
取得すると100~7000点のボーナスが入る。
  • ハート(大・小)
サブウェポン使用、アルカードの飛行の際使用する。小ハートは1、大ハートは5ハートが増加する。MAX値は99個。
特定の壁に埋まっている。8メモリ回復する。貴重な体力回復アイテム。
  • 1up
文字通り取得で残機が1増える。
  • ロザリオ
画面中の敵を消し去る。

サブウェポン

ハートを消費して↑+Bで使用することができる。(消費数は懐中時計が5、その他は1)
初代の聖水一強、SFC版のクロス三連射一強なんてことは無く、状況に応じて有効なサブウェポンが変わってくる。

  • ナイフ
投げナイフで、グラントの基本武装と同じもの。クロスよりも若干移動速度に優れるが、攻撃力が低い。無いよりはマシ程度に考えていればOK。
上方向に放物線を描くように飛ぶ。かなり高威力。このゲームは上方向への攻撃方法に乏しいため非常に便利。カラス撃退などに有効。
十字架型の飛び道具で、画面端に到達すると進行方向が反転する。画面にあるクロスに触れるとクロスを回収できる。ハートは還元されない。これをうまく利用すれば2連続でダメージを与えることができる。場面の安全確保に便利。
  • 聖水
足元に瓶を投げ一定時間床を燃やす。範囲・威力はあまりないが、若干敵が止まるため硬化した敵を鞭で当てるなどできたりするのでハート一個あたりのダメージ量が一番多い。3連射だったら瞬殺できるボスもいる。
  • 懐中時計
敵の動きを止める。初代とは違いボスには無効。難所にはだいたい置いてある。あまり攻撃には役に立たないが、マップ攻略には非常に有効。

魔法

サイファは蝋燭を破壊した場合、魔法書を入手する。
ナイフ・斧が出る場所では炎の魔導書が出てくる。
正面に向かって火炎を放射する。若干発生が遅いがリーチ・持続力・攻撃力に優れる。
聖水が出てくる場所は氷の魔導書になる。
6方向に氷を飛ばし、当たった敵は氷漬けになり足場にしたりできる。そして凍った敵はレッドスケルトンだろうが耐久無限のケサランパサランだろうが1発で杖で破壊できる。
  • 光弾
クロスが出てくる場所には光弾の魔導書が出てくる。凶悪なサイファの最終兵器。
自動追尾弾を3発飛ばす。1発当たるごとにメインウェポン最強の攻撃力を持つラルフの鞭と同等の威力を持つ。
撃った後2発はすぐ消えるが1発が浮遊し撃てないということもある。(ラルフにチェンジすることで戻る)追尾性能が若干悪いが、滞在時間が長いので撃って後は敵が死ぬのを見守るだけということもできる。

Ⅱ連射Ⅲ連射

サブウェポンで蝋燭・敵を破壊することで出現。画面に2・3発サブウェポンを滞在させることができる。lll連射はll連射を所持している状態でしか出現しない。
連射を持った状態で他のサブウェポンを取得すると連射が消滅するので注意。

若干サブウェポンの出現キャラがややこしいので表にまとめておく。Oがついているキャラはそのアイテムが出現する。
   ナイフ クロス 聖水 懐中時計 魔法系 ll連射 lll連射
ラルフ     O O     O   O      O       O     O
グラント   O          O       O  
サイファ              O   O    
アルカード              O      


主なモンスター

骨系

登場頻度が高く、バリエーションも多い。基本的に耐久力が低いことが特徴。
  • スケルトン
ただのスケルトン。歩行速度が遅い。
  • レッドスケルトン
スケルトンと見た目は同じ。一発で破壊できるが数秒後に復活する。階段を登る場面では厄介。
  • 骨投げ
そのまんま、骨を投げてくる。階段の場面では非常に厄介。斧があると対処が楽。
  • スカルナイト
で攻撃してくる。リーチが長く、数発攻撃しなければ倒せない。
  • 死門
鞭で攻撃する。結構身軽で追いかけてくるので注意。レッド死門もいる。
月風魔伝』でも同じような敵が登場するが、名前が同じ以外関連は不明。
  • 骨柱
頭蓋骨が2個重なっている物。一定間隔で弾を3発吐いてくる。非常に硬い。
  • フライングスケルトン
主に上方向に進むステージに出てくる。上下にふらつきながら飛来するため、階段上で避けるのは難しい。
  • ホワイトドラゴン
白骨化した龍。上下に頭を振りながら弾を吐く。耐久力が高い。倒すとハート小かドル袋を複数個落とす。

鎧系

耐久度が全雑魚の中でもかなり高い。
  • 兵士
槍を持った鎧兵。ただ歩いているだけ。少し硬い程度。
  • アックスアーマー
初代5ブロックで猛威を振るった雑魚。一定距離を保ちつつ斧を上下に投げる。

飛行系

落下死の原因になったりすることが多い。対処が面倒なものばかり。
画面端から飛んでくるタイプと定位置に止まっているタイプがある。
  • メデューサヘッド
上下に振れながら左右から飛んでくる。鞭で動きを捉えるのは難しいので避けるのが一番。時計塔の落下死の原因は大体コイツ。
プレイヤーを襲うように飛来してくる。登場位置とラルフのジャンプの最高点が合わないのでグラント無しだと対処は難しい。
上から飛来してくる。ジャンプの軌道を刈り取るように飛来してくるので非常に厄介。斧があると非常に対処が楽。
グールラビットを輸送してくる鬼畜。コイツが出現する場所では何体も湧き出てくる。
突然出て来て追尾するように降下する。一発で破壊できないので残してしまうと厄介。

屍系

一撃で死ぬものばかり。
  • ゾンビ
ただ歩いているだけだが数が多い。
  • フェンシングゾンビ
片腕に頭、もう片腕に剣を持つ。意外にリーチが長い。
特定の地点でプレイヤーの前後から出現。動きは遅い。
無限に現れるため、聖水や十字架で連続で倒すとスコアと残機が制限時間の尽きる限り稼げる。

その他

  • グールラビット
プレイヤー目指し大・小ジャンプで迫ってくる。ジャンプの見極めが難しい。
ハーピーが落としてくる場合、上手く捌けないとハメ殺される。
天井から糸にぶら下がって出て来てプレイヤーに向けて小グモを発射する。
  • 半魚人
水中から出てきて弾を吐く。水面を見れば影が見える。

ステージ



移植

windowsやスマホアプリでダウンロード専用で発売されていた。スマホアプリにはEASYモードが追加されている。
WiiWii U3DSのバーチャルコンソールにも収録されている。
『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』にも収録。現在最も入手しやすい手段はこれ。アップデートで欧米版も追加されている。欧米版は国内版より難易度が高いので熟練プレイヤーは挑戦してみては。



追記・修正は全ルートをクリアしノーダメクリアを成し遂げた人がお願いします。

画像出典 Castlevania Anniversary Collection
©KONAMI
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最終更新:2026年06月02日 23:44

*1 『初代』のみ後にカセットでも発売された。

*2 後のシリーズではラルフとサイファが結婚したことが正式な設定となっているが、『月下の夜想曲』でリヒター・ベルモンドがアルカードと出会った時に「我が祖先、ラルフと共にドラキュラに立ち向かった」と発言するなど、ラルフが両方と面識があるのが正史だと思われる。

*3 『Circle of the Moon』やパチスロ版等でアレンジ曲がある。

*4 海外営業部に向けた仕様書では『DRACULA Ⅲ』と記されているほか、徳間書店の『悪魔城伝説 完全攻略テクニックブック』では「倒しても死なず、本性を現してくる。3回目のヤツが本体。」との記述もある。