ミルモでポン!

登録日:2012/05/27 Sun 21:31:43
更新日:2025/04/18 Fri 12:52:37
所要時間:約 17 分で読めちゃうぜ!





ミル♪


ミル♪


ミルモでポーン!


『ミルモでポン!』は2001年7月から2005年12月までちゃおで連載していた漫画。作者は篠塚ひろむ。
全12巻で、アニメ化もされた(後述)。


◆あらすじ

中学1年生の南楓は同じクラスの結木摂に片想いをしていたが、いつも遠くから見つめるだけで、話しかけることも出来なかった。
そんなある日、母親がアンティークショップで買って来た、恋のおまじないが出来ると言うマグカップから、恋の妖精・ミルモが現れる。

それと同じように、結木の元にはミルモの婚約者であるリルム、楓の恋のライバル・日高安純の元にはミルモのライバルであるヤシチ、楓に恋をした松竹の元にはミルモの弟であるムルモが呼び出され――。


◆用語


◇妖精

ミルモ達のこと。本作のマスコット。楽器を鳴らすことで魔法を使うことが出来る不思議な生き物。チャームポイントはほっぺ。
一匹一匹に専用のマグカップがあり、カップの底に書いてあるおまじないを実行すれば呼び出せる(その妖精によっておまじないの内容、注ぐ飲み物は異なる)。
妖精を見ることが出来るのは妖精を呼び出してパートナーになった人間だけで、他の人間には姿が見えず声も聞こえない。
また、妖精は一家に一匹と言う決まりがある。
妖精はほとんどが帽子など被り物をしており、脱ぐことは無い。
原作では「良い妖精が基本だが、悪い妖精もいる」という扱いだが、アニメではマスコットであり、人間の善の心から生まれた性善説の生き物で、人間の善の心を呼び起こす力を持つ存在である。洗脳されている時を除き、本当に悪い妖精は存在しない。
2期終盤で、ダアクの洗脳により散々悪事をして来たアクミとワルモ団のフォロー目的で生まれた後付け設定であり、その為ダアクは、妖精を邪魔な存在として(部下も含めて)、妖精界を消す事で妖精達を全滅させようと目論んでいた。


◇妖精界

ミルモ達妖精の住む世界のこと。人間界のマグカップが転送ドームと繋がっており、ミルモ達妖精はそこを自由に行き来することが出来るが、
人間とパートナーになっていない妖精は人間界に長く留まる事は許されない。
人間の善の心から出来ていて、人間に幸福を与える存在である。妖精界が消えると、妖精は全員消えてしまう。

魔法

全ての妖精にある不思議な力。生まれる時に妖精界の神である「ガイア族」から魔力が込められた楽器を授かり、その楽器を使うことで魔法を使うことが出来る。
使用時の掛け声は「~(名前)でポン」。
個人によって使える魔法は異なる。また、「必殺魔法」「禁断魔法」なるものもある。
魔法の色は普通の妖精は有彩色で、幽霊妖精のパンタは白である。また、ワルモ団、アクミ(洗脳時のみ)は黒魔法を使用し、黒魔法は王子であるミルモの魔力すら解除する事が出来ないほど、強力である。
魔力には家系(王族は普通の妖精より魔力が強い)や熟練度も関係しており、マルモ国王やエンマ先生の魔法はミルモ達より高度なものである。
王族は特別な魔法も使え、「人間を妖精化させる魔法」はミルモとマルモ国王しか使えない。

◇マイク

アニメオリジナルアイテム。ガイア族の試練を乗り越えて手に入れた楓専用のアイテム。
「ミルモン・ミルモン・プリクリム」と唱えるとミルモの魔法がパワーアップする。これはあくまでも応援するためであって、マイク自体に魔法を使う機能はない。
また、マイクを使えばミルモの魔法なしでも妖精の姿に変身はできるが、妖精界の掟で自分のマグカップを持つことになり、妖精学校に通わなければならなくなった。
時の宝玉事件で失い、楓も妖精学校を卒業することになった。
初代OPではサビの部分で楓が派手な衣装に変身し、マイクを持って歌っているがその衣装は本編未登場だったりする。

◇セッション魔法

アニメオリジナル魔法。楽器職人トプルによってパワーアップした楽器で行う合体魔法。
ミルモ、リルム、ヤシチ、ムルモの4人の組み合わせ次第で効果が大きく変化する。
ただし、いつでも使えるわけではなく、集中が極限まで高まり、楽器が光らないと発動しない。
妖精二人で行うと、それぞれの魔法の長所が混ぜ合わさった効果が出る。
妖精三人で行うと、セッション魔法に参加しなかった妖精が金色(ごおるでん状態)になる。
妖精四人でのセッション魔法は本来は設定されておらず、トプル曰く、「何が起こるかわからない」

わんだほうではパートナーとのセッション魔法が登場。クリスタルにタコスが改造した携帯を向けて「クリスタルみっ~け!」と言えば発動する。


◆登場人物


ミルモ

CV:小桜エツ子
本作の主人公で、楓に呼び出された恋の妖精。好物はチョコレートで、使用楽器はマラカス、頬のマークは楕円。マグカップに注ぐ飲み物はホットココア。身長は10cm。マグカップの色は青で、魔法の色は黄色。マグカップには「恋を叶えるおまじない」がかかっている。
わがままでへそ曲がりだが、ムルモに掟を破らせたくないが為にわざと突き放したり、楓やリルムを励ます為に魔法を使ってあげたりと、思いやり深い性格。
幽霊が大の苦手。
ものぐさで魔法を使うことを嫌がるが、チョコで簡単に釣れる。実は妖精界の第一王子。
必殺技はケツアタック。バリエーションが豊富。
リルムとは婚約者で、話が進むにつれて仲が深まっていき(主に番外編で)原作最終回では結婚した。
しかし、ミルモ消滅の危機も結局ミルモと楓の絆で乗り越え(リルムも手紙を出したが)、本編でミルモがリルムを意識する描写が少なく、仲が深まるストーリーも無かった為、ご都合主義さと唐突さは否めない。楓と結木くんの関係を強化する為&二人が結婚する事を示唆する為のキューピッド婚では無いかと、一部では評されている。
後日談の、『わんもあ』では王様見習いになっており、妖精界で暮らしている。女子大生になった楓とは一緒に住む事は無くなったが、パートナーとしての絆は健在である。

南楓

CV:中原麻衣
本作のヒロインで、人間側の主人公。金髪ツインテール。年齢は、読み切り時は中1、連載開始時から中2、8巻及び『ちゃあみんぐ』からは中3。パートナーはミルモ。
マグカップ、妖精化のドレスの色、魔法の色、フェアリーコールの色はピンク。妖精化のドレスの胸のモチーフは赤いハート
マグカップに捧げた願いは、「結木くんと両想いになれますように」。
明るく元気いっぱいで、よく言えば面倒見が良く世話焼き、悪く言えばお節介な性格。特に恋愛絡みの話については妖精だろうと人間だろうと世話を焼きたがる。純粋無垢で天使な聖女ヒロイン。
だが大体上手くいかず、最終的にミルモに助けてもらうことが多い。
クラスメイトの結木君に片想いしており、一生懸命アプローチしている。
アニメでは一時期マイクを使ってミルモの魔法をパワーアップさせたり、妖精の姿に変身したりしていた。
妖精に対しては理解があり、自分の命を狙ってきた敵であるアクミですら気にかけているが、黒幕で妖精ではないダアクに対しては敵視しており、妖精の完全な敵と認識している(楓はダアクに対しては、彼女が本来は他者に使わない「あいつ」「ヤツ」という呼称を使うほど)。
後にタコスやはるかにダアクの事を説明する際、「妖精界と人間界を滅ぼそうとした悪いヤツ」と説明している。

後日談の『わんもあ』では女子大生になっており、結木くんが小説で売れなかった時の為に、働いて支えようと自ら資格を取る為に勉強するほど、精神的に成長している。結木くんとの清いお付き合いは現在も続いている。髪型は中学時代はツインテールだったが、現在はロングヘアになっている。尚、ミルモは王様見習いである為現在は一緒に暮らしていないが、パートナーとしての絆とパートナー契約は健在で、ミルモはたまに暇な時に楓の元に遊びに来ている様子。

リルム

CV:おみむらまゆこ
ミルモの婚約者で、ミルモを追って人間界に来た妖精。好物はシュークリームで使用楽器はタンバリン、頬のマークは丸。マグカップに注ぐ飲み物は牛乳。身長は9・5cmで、ミルモより5ミリ低い。マグカップの色は濃いピンクで、魔法の色は黄緑。マグカップには「夢を叶えるおまじない」がかかっている。
普段は優しい性格なのだが、生まれつき腕力が凄く強く、頭に血が上るとすぐにその力を使ってしまう。魔法を使用する時も超力む。
料理も魔法もダメダメだが、一途でまっすぐである。
楓とは非常に仲良しで、互いの恋を応援し合っている。

結木摂

CV:徳本恭敏(第3期まで)→浪川大輔(第4期)
楓のクラスメイトでリルムのパートナー。マグカップに捧げた願いは「小説家になりたい」。
楓と安純が片想いしている、頭脳明晰で読書家の美形。運動神経も結構良く、隠れファンが多い。無口で本ばかり読んでいるが優しい性格。そして照れ屋。
魔法とフェアリーコール、妖精化の衣装の色は青で、胸のモチーフは丸。
楓や安純や松竹が妖精に使わせる魔法の被害に遇いまくっている苦労人。それでも恨むことなくそれまでと変わらない態度で接してくれる辺り、凄く心の広い人。
アニメでは第4期で声優が浪川氏に変更されたが、理由は寡黙だった結木が第4期でセリフが増えるのにともない再オーディションが行われた結果、初代声優の徳本氏が落選して途中降板となってしまったことによる( 出典 )。
原作では青髪だが、アニメでは茶髪である。

ヤシチ

CV:ゆきじ
安純に呼び出されたスケベな妖精。好物はかりんとうで、使用楽器はトライアングル。頬のマークは渦巻き。マグカップに注ぐ飲み物は麦茶。マグカップの色は黄色で、魔法の色はオレンジ。マグカップには「邪魔者を消すおまじない」がかかっている。
モデルは水戸黄門の風車の弥七らしく、一人称が拙者で、手裏剣や忍術を使う妖精忍者。ミルモをライバル視している。
安純のトイレ流しの刑とオトメのお髭すりすりが苦手。
実はダアクの配下で、上司(アニメではワルモ団)にミルモを倒すように言われているが相手にされておらず、人情深い性格故にアニメでは悪に徹しきれておらず、2期中盤でサスケ達を連れてダアク一味と決別した。

しかし原作では、リルムを誘拐して彼女の頬を手裏剣で傷付けたり、楓の作ったケーキを台無しにしたり、住田くんを洗脳してミルモを抹殺させようとするなど酷い悪事をしており、ダアク撃破後もダアクとの縁は切れていない。アニメでは、あまりにも悪質な悪事はオミットされるか、別の展開に差し替えられており、特にヤシチ達がダアクの命令でした悪事は、コロッとスプレー事件以外は全てオミットされている。

日高安純

CV:ひと美
楓のクラスメイトでヤシチのパートナー。マグカップに捧げた願いは「楓を結木君の前から排除」。
結木君に片想いしている美少女転校生。神経が図太く、メンタルが強い。
フェアリーコール、妖精化のドレス、魔法の色は紫で、妖精化のドレスの胸のモチーフは花。安純の性格を反映した小悪魔的なドレスになっている。
結木君を振り向かせたいが為にヤシチの魔法を使いまくる他、他の女子が結木君にチョコを渡すのを阻止したり、楓を好きな男子を利用したり、
楓が結木君に近付くのを邪魔してくる楓の恋のライバル*1

楓とは異なり、結木くんと両思いになる為に、平気で結木くんに魔法をかけて心を操ったり、結木くんの夢やパートナーのリルムを大切に思う事は無く、リルムすらも「自分の作戦を妨害する邪魔な存在」としか思わず、それが上記の「リルム誘拐事件」に繋がってしまい、結木くんに嫌われ、軽蔑されてしまった(アニメでは中盤から展開が変わり、ヤシチがリルムを誘拐する展開は無かった事にされた)。
平気で卑怯な手を使ってくる一方、楓のことをライバルとして認めており、楓になら結木君を取られても仕方ないと思っている。
ヤシチのことは家来のように扱っており、部屋の掃除やアイロン掛けをさせている。
原作は赤髪だが、アニメは黒髪である。

ムルモ

CV:釘宮理恵
ミルモの弟。好物はマシュマロで、使用楽器は小太鼓。頬のマークは楕円。マグカップに注ぐ飲み物はトマトジュース。身長は8cm。マグカップの色は薄い紫で、魔法の色はピンク。マグカップには「幸せにしてくれるおまじない」がかかっている。
ミルモやリルムと比べて少し幼く可愛いらしいが、実は非常に腹黒く自分がいかに可愛いかを理解しているぶりっ子妖精。
兄のミルモとはいつも喧嘩しているが、本当はミルモに会いたいが為に両親に反対されても妖精界を飛び出してくる程ミルモが大好き。
必殺技は帽子の触覚から出すしょっかくビームだが、女性(アクミ除く)には放たない。
『わんもあ』では里に帰り、王様見習いをしているミルモの補佐をしている。

松竹香

CV:保志総一朗
ムルモのパートナー。楓がムルモのパートナーにする為にマグカップを渡したので、願いは捧げていない。楓の笑顔に惚れる。
フェアリーコール、妖精化の衣装、魔法の色は緑。妖精化の衣装の胸のモチーフは星。
全国に五万人のファンが居る金持ちの爽やかな美少年だが、作中では頻繁にヘタれて安純に男を磨いて出直せと言われたり、
楓の気を自分に向かせるため、かつて摂と初恋相手の森下さんを騙して利用しようとした結果森下さんを怒らせてしまいしばらく楓にアタックすることを禁止されてしまったりと、お世辞にも褒められた人間とは言い難い。
いつも平井と言うボディーガードを連れている。
原作では緑髪だが、アニメでは黒髪である。

パピィ

CV:間宮くるみ
ムルモのクラスメイト。好物はアメで、使用楽器は鈴。頬のマークは花。マグカップに注ぐ飲み物はいちごミルク。マグカップの色は薄いオレンジで、魔法の色は水色。マグカップには「好きな人を振り向かせるおまじない」がかかっている。
ムルモを追って人間界に来る程ムルモのことが好きだが、本人を前にすると素直になれないツンデレ妖精。「あたち」等、少々舌っ足らずな口調で話す。

住田光一

CV:吉野裕行
楓とは違うクラス(アニメでは同じクラス)の男子。パピィのパートナー。マグカップに捧げた願いは「南さんが振り向いてくれますように」。
楓が結木にアプローチする姿に惚れ、登場と共に楓に告白する。陸上部のエースで結構モテる、優しくていい人。
惚れ薬を飲ませることも拒否する善人な為か、似たポジションの松竹君と比べて扱いが良く、引き際も潔かった。アニメ終盤では森下さんに好意を抱くようになっている。
原作では茶髪だが、アニメはオリーブグリーン色の髪である。

パンタ

CV:高木礼子
ミルモを兄のように慕うユーレイ妖精。使用楽器はウクレレ。頬の模様は卵形。マグカップに注ぐ飲み物(?)は生きたタコ。幽霊である為か、マグカップの色は有彩色が基本の中では珍しく無彩色の薄い黒であり(ワルモ団も黒だが、彼らの物とは明確に異なっている)、魔法の色は白。マグカップには「願いを叶えるおまじない」がかかっている。
成仏するまでミルモと一緒に遊び、現世への未練は無くなっていたが、その後もミルモと遊び続ける。
だが、それによってミルモの生気を吸い取っていた事を知り、妖精天国へと旅立った。成仏後もミルモに会う為に、妖精天国の許しを得て人間界へ降りてきている。
アニメでは森下はるかのパートナー妖精になる。原作では番外編にしか登場しないキャラだが(最終回にも1コマだけ登場している)、アニメでは『ちゃあみんぐ』から6匹目のメイン妖精になっている。
原作の一人称と語尾は「おい」「~だす」だが、アニメでは「ボクたん」「~ですっち」に変更されている。

森下はるか

CV:雪野五月
結木くんの幼馴染で、お互いの初恋の相手である清楚な美少女。オレンジ髪で、楓を除き原作とアニメで髪色が違う他のキャラ(結木くん、安純、松竹くん、住田くん)とは異なり、珍しく原作とアニメで髪色が統一されている。
原作では4巻で単に松竹くんに利用され、騙されていたと知ると松竹くんを叱り楓に近づけないようにし、楓の恋を応援した。原作では結木くんに恋愛感情は持っておらず、友人関係である。
アニメではパンタのパートナー。マグカップに捧げた願いは「漫画家になりたい」。
中学3年の途中で転校してきて、結木くんと同じクラスになる。
性格改変が行われており、結木くんを独り占めしたいと思っていて、楓を警戒するなど刺々しい性格にされてしまっている。
妖精化のドレスの色はオレンジで、胸のモチーフは雫。ミツバチをモチーフにしたドレスである。
原作10巻から登場した6人目のパートナー、ボーイッシュ少女の真田良(アニメには未登場)のポジションに置かれている。

サスケ / ハンゾー

CV:くまいもとこ / 下屋則子
ヤシチ大好きなヤシチの子分でムルモのクラスメイト。安純曰く役立たずコンビ。アニメオリジナルキャラだが作者が気に入ったらしく、原作にも度々登場する。
使用楽器はサスケが鉄琴、ハンゾーが木琴。頬のマークはサスケが四方手裏剣型、ハンゾーが三角形。
サスケは失敗を恐れる緊張癖、ハンゾーは修行での鈍感ぶりから同時期に二匹共師匠の元を追い出され、ヤシチの子分となる。
この過去話は、あの安純が感動して泣くほどいい話。

ネズミ

CV: 愛河里花子
アニメオリジナルキャラクター。ヤシチのいとこの妖精忍者。頬のマークは稲妻。
高度な忍術と高価な妖精グッズを習得・所有している*2。ヤシチのことを馬鹿にしており、ヤシチの下で修行している妹のヤマネを常に心配している。

ヤマネ

CV:村井かずさ
アニメオリジナルキャラクター。クモモの手違いで梅園桃に呼び出されたネズミの妹のくの一妖精。使用楽器はウグイス笛。 頬のマークは三角手裏剣型。
マグカップに注ぐ飲み物は抹茶。
幼い頃にヤシチに手裏剣稽古をしてもらい、それ以来ヤシチのことが好きになり、ヤシチの下で修行するために人間界で生活を始める。
兄のネズミ同様、忍術のレベルは高く、既にヤシチ以上。一方で魔法は全く修行していない素人。
昔から甘い物を食べると酔っ払ってしまい、手がつけられなくなる。

梅園桃

CV :下屋則子
アニメオリジナルキャラクター。松竹グループのライバル、梅園グループのお嬢様でヤマネのパートナー。マグカップに捧げた願いは「香お兄ちゃまとラブラブ」。
松竹君のことが好きで「香お兄ちゃま」と呼び、何度もアタックしている。松竹君にまとわりつく楓(実際は逆)が嫌いで、おばさん呼ばわりしている。
平井にそっくりな星野というボディーガードがいる。

城戸悦美

CV:比嘉久美子
バレー部所属の楓のクラスメイト。楓がミルモと出会う以前から唯一楓の恋を応援していた大親友。同じクラスの神名一のことが好き。
パピィのパートナー候補だったが、小動物が苦手なため、拒絶。
初期は楓と一緒にいることが多かった。しかし、妖精事情を知らない一般人のため、ミルモ達絡みのあれこれに傾倒しがちな楓についていけなくなり、出番が減少していった。

マルモ

CV:中博史
ミルモの里の国王でミルモとムルモの父親。 好物はシェイク。使用楽器は大太鼓。頬のマークは楕円。
わがままで負けず嫌いな性格はミルモとそっくり。王妃のサリアが苦手なところもミルモとリルムの関係に似ている。マグカップの色は赤で、魔法の色は虹色。
ミルモ同様、若い頃に人間界で修行していたが、ホームシックでパートナーの願いを叶えずに妖精界に帰ってしまった。

◇ガイア族(フィア / アクア / ウィン / ドンタ / ピクモ)

CV:水田わさび / 小林希唯 / 石川静 / 芝原チヤコ / 松来未祐
アニメオリジナルキャラクター。原作最終巻で1コマだけ登場。ガイアの里に住む妖精達の神様。
ミルモと楓は巨人の様な姿を想像していたが、実際は他の妖精と同じ2頭身(巨大化は可能だが)。好物は焼き芋、水飴、ソフトクリーム、団子、綿菓子。
それぞれ自然を操る魔法を使う。大昔にミルモ達の祖先に楽器と魔力を与えた。楓にマイクを授けたのも彼ら。

トプル

CV:下山吉光
アニメオリジナルキャラクター。ガイアの里の祭壇地下で生活している楽器職人妖精。他の妖精よりも身体がデカい。使用楽器は音叉で頬のマークも音叉。
妖精達の楽器は全て彼が作ったもので、ガイア族がその楽器に魔力を与え、生まれた妖精に届ける。
時の宝玉事件で壊れたミルモ達の楽器の修理に協力。パワーアップした楽器にセッション魔法を設定した。

江口沙織

CV:早水リサ
アニメオリジナルキャラクター。楓達の学校に転校してきた天才的なフルート奏者で、パートナー妖精がいないにもかかわらず、妖精が見える。
妖精化のドレスの色は黄色で、マルモ国王が彼女を気に入っている為、楓達より高級感のあるドレスになっている。妖精化のドレスの胸のモチーフは楓同様、ハート。
重要キャラである為、彼女のデザインは原作者が手掛けている(原作7巻参照)。
恋愛話が苦手で、恋愛話を聞くと豪快なくしゃみが出てしまう。
様々な要因からダアクに利用されてしまうが、ミルモ達の活躍でダアクから解放される。
原作でのダアクに利用されている人間は星野銀河(アニメ未登場)である。

ミモモ

CV:柚木涼香(妖精時) / 中博史(人間時)
アニメオリジナルキャラクター。妖精グッズを販売するミモモショップの店長。見た目は狸にしか見えないが妖精らしい。性別も不明。
通販も行っており、ミモモのなんでも妖精通販はミルモ達が頻繁に利用している。初期のヤシチやワルモ団相手の時は暗黒妖精通販となる。
時の宝玉事件後は楓達の学校の屋上にミモモショップ人間界支店をオープンさせた。
しかし、突然クモモに店を託して旅に出てしまう。その後長らく出番がなかったが『ごおるでん』にて子供のコミモモを連れて復活した。

クモモ

CV:高田由美
アニメオリジナルキャラクター。(中の人の事情で)長期休暇に入ったミモモの代わりにミモモショップの店員を勤める。
非常に慌て者で、商品を取り違えたり、配達先を間違えたりしている。でもおかし作りだけは得意。
ミモモ同様、人間の姿になることができるが、「すいませ~ん」としか喋らない。
ミモモ復帰後もミモモショップで働いている。

ワルモ団(イチロー / ジロー / サブロー / シロー / ゴロー)

CV:伊藤健太郎 / 杉山育美 / 村井かずさ / 小河正史→太田哲治(小河引退後) / ひと美
アニメオリジナルキャラクター。黒い覆面とマントを着けた妖精5人組。ヤシチの元首領であり、ダアクの部下でもある。使用楽器は全員三味線。
ワルモ団とは『悪い力でミルモの里をだんだん困らせる組織』の略。
元々彼らは職業も年齢(シローが一番年下)もバラバラで、厳しい生活を送っていたところを偶然出会い、「こんな思いをしているのは王国のせいだ」と意気投合し、ワルモ団を結成した。
それ以来、王国打倒の野望を掲げており、何度もマルモやミルモに挑んでいる。
彼らのダアクから授かった黒魔法は強力(ダアク曰く、5人揃えばアクミと互角のパワー)だが、ドジでマヌケな性格が災いして、殆どイタズラにしか使えていない。
ヤシチ、サスケ、ハンゾーが決別した後はヤシチ達に代わる部下として幼稚園児のワルモキッズ(ロクロー~ジュウイチロー)を加えたが、手をつけられず失敗に終わった。
なぜか、ダアク消滅後も黒魔法が使え、ダアク消滅後は、彼への忠誠心は失われている。

アクミ

CV:千葉千恵巳
アニメオリジナルキャラクター。ダアクの手下で、常にミルモたちを付け狙っている。ダアク様ラブ。好物はキャラメルで使用楽器はシタール。
頬のマークは菱形が3つ並んでいる。マグカップに注ぐ飲み物はオレンジジュース。
彼女のみうちわではなく、絨毯で空を飛ぶ。ダアクに惚れる前はミレンという彼氏がいた。
ダアクが倒された後は悪事から足を洗って普通の妖精の女の子に戻り、パートナーの人間もいる。
そのパートナーは…。
ダアク消滅後は黒魔法の力は失われ、本来の魔法の色(紫)に戻った。

ラット

CV:?
アニメオリジナルキャラクター。ごおるでんに登場。ガンマンの様な格好をした妖精で、仮面を着けている。ダアクの黒魔法で作られたからくりガンを使って戦う。
ダアクの部下ではないが、互いの目的のためにダアクに協力し、アクミと組んで楓を倒す機会をうかがっている。
相手が人間でも妖精でも容赦しない冷酷な妖精だが、ヤマネにだけは何故か攻撃を躊躇う。

ダアク

CV:小杉十郎太
悪魔。本作の黒幕でありラスボス。原作ではヒヨコのぬいぐるみで登場、後に妖精姿を見せる。アニメでは人型で、鏡の中にいる。
自由に動けない身なので、ヤシチ、ワルモ団、アクミ、ラット達に指示を出したり、アイテムを渡したりしている。
人間界の悪の心を集めて妖精と妖精界の消滅を企む。
性格は基本的に冷酷だが、ミルモの世界観を壊さないためにコミカルな一面も見せる。
とはいえ、ミルモ達妖精とは決して相容れない外道ではあるため、完全復活後は長年仕えてきたアクミやワルモ団にも容赦なく攻撃を加えるという悪役ぶりを発揮している。

本作は「完全な悪でなければ敵にも救いのある世界」なので、ミルモで敵対していたキャラはラストでほぼ救われているが、ダアクは「妖精を消滅させようとしていた完全な悪」である為、最後に善の心を抱いた事で、そこから消滅した。尚、ダアクが消滅した事で、ダアクに洗脳されていたアクミ、ワルモ団、沙織はダアクの呪縛が解けて洗脳される前の状態に戻り、救済されている(封印状態では、ダアクの呪縛が完全に解けていなかった為、消滅させる必要があった為)。


◆アニメ

2002年に「わがまま☆フェアリー ミルモでポン!」のタイトルでアニメ化。第四期まで出来た。
一期・二期(ごおるでん)・と三期(わんだほう)・四期(ちゃあみんぐ)で監督が違う。
月刊連載&早い段階でアニメになったからか、設定が作りやすいのか、序盤からアニメオリジナルな設定やキャラが非常に多くなっている他、原作から改変されている部分も多い。アニメを観た後原作を読んでアニメでは常連だったミモモやワルモ団、ガイア族などが軒並み出てこなくて驚いた人も居るのでは?
当初は1年間の放送予定だったが、2年目突入、さらにゴールデン枠に昇格と高い人気を誇り、最終的に3年半という長期シリーズ作品となった。
そのため「ちゃあみんぐ」までに楓達は中学2年生を3回経験するというサザエさん時空に突入していた。
また、アニメの影響で、それまで無名同然だったちゃおの知名度が一気に上がったと言う。
なお今のところ原作付きの少女向けアニメでは現在放送してる、ちびまる子ちゃんを除くと歴代2位の長さの172話だったりする。
(1位は美少女戦士セーラームーンの200話)
なお楓役の中原麻衣はこれが出世作だったりする。

◆ドラマCD

主に雑誌の付録のミニドラマCDという形で3作制作されている(うちひとつはきらレボのラジオCDの一企画という扱い)他、『ちゃあみんぐ』名義で3作発売された。
カップリングで収録されていた『プリンセスVer.1 ドキドキお風呂大作戦』にヤシチがゲスト登場したり、付録ドラマCD『ミルモ、真夏の忘れ物』の後半のエピソードを丸々変えた『思い出の花編』が収録されたアルバムが販売されたり、趣向を凝らしたものが多いのが特徴。

◆ゲーム

アニメの人気が博して、8回ゲーム化。GBAが多い。一番有名なのは恐らく「対戦!まほうだま」。
しかしお世辞にも完成度が高いとは言えない作品が多い。

◆菓子類

ミルモの好物の『くもっちょ』と『パチッチョ』、ヤシチの好物であるかりんとうの『ヤシチかりんとう』が商品化された。
特にくもっちょはアニメではチョコ以上のミルモの好物として幾度となく登場した。俗にいう販促である。

◆舞台版

なんと2023年に舞台化されることが決定。
発表と同時にメインビジュアルが公開され、妖精達は指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ「≒JOY」のメンバーが演じることも発表された。


追記・修正の際はマグカップに 飲み物 を注いでからでお願いします。

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最終更新:2025年04月18日 12:52

*1 しかし下記の通り卑怯な手を使うため、自分で自分の首を絞めていたりする。

*2 時々グッズの支払いをヤシチに押し付けることがある。