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青い鳥 ~L'Oiseau Bleu~ - (2015/09/12 (土) 19:44:36) の編集履歴(バックアップ)
青い鳥 ~L'Oiseau Bleu~
【あおいとり ろわぞ ぶるー】
ジャンル
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純情青春アドベンチャー(モドキ)
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こちらはアイチェリーのDVD-PG版
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対応機種
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Windows 95~2000/NT
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メディア
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CD-ROM
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発売・開発元
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ぱんだはうす
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発売日
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2001年1月26日
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定価
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8,800円(税別)
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レーティング
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ソフ倫:
18歳未満禁止
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判定
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怪作
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ポイント
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摩訶不思議な夢の世界 世界観にハマれるかどうかが肝心
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WARNING!!!!!!!
18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。
概要
特徴
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モーリス・メーテルリンク作の童話劇『青い鳥』を意識したと思われる演出が多々ある。
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2択で展開が変わるアドベンチャーなのだが、内容や構成が特殊。
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パロディネタが多め。登場人物の名前もすべてパロディである。
変なシナリオと変な選択肢
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L'Oiseau Bleu~序章
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名前の入力からスタート。デフォルトだと「河合コマスケ」になる。
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デフォネームでも適当な名前を入力しても「もうチョイましな名前でも良かったんちゃうん?」と言われる。
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コマスケは仕事を放り出して逃亡中。神社に住み着き、適当にぶらついているとヒロインたちと出会う。
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ヒロイン達は全員、矢継早に「わたしの血液型はなーんだ」「わたしと姉さんどっちが美人?」などと質問してくるので答えていく。
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質問の答えは「A型」「新潟」など片方がふざけたものだったりする。
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2人の男とも出会う。いきなり「俺らと一緒にバンドやらねーか?」と誘われて承諾する。
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最後には「はい、オープニング、どうぞ」の台詞の後、オープニングが流れる。
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ここまでプレイ時間にして20分程度。かなり駆け足で強引だが、このノリが『青い鳥』である。
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インターミッション
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ここで状況が一変。舞台が病院になり、主人公は不治の病を宣告される。
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主人公は旅に出ることを決意して、病院を抜け出す。
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既視感
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学校で寝ているところをヒロインに起こされ、「病院での出来事は夢ではないか?」とヒロインに言われる。
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ヒロイン1人ずつに「一緒に帰ろうか」と誘われるので、一緒に変える相手を決める。
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2人連続で断ると車に轢かれて、章冒頭の起こされるところから再び始まる。
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要は一緒に帰るヒロインを決めないとループする。
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一緒に帰るヒロインを決めると後半が始まる。
評価点
本作のノリが合う人にはたまらない、唯一無二のゲームになりえる。
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オリジナリティ溢れるADV
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意味不明なイベントが立て続けに起きる、どうでも良さげな選択肢がほとんどを占めるなど他のADVには見られない構成。
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カオスな世界観
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「月刊筑前煮」が売られている。キャラの名前が大手塾のパロディなどバカゲー的な要素が強い。
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後半はコマスケが死刑囚になったり神になったり、魚になったりと特にカオス。
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世界観に合ったOPとED
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明るいOP「踊ってスカイ、余裕でブルー」は本作の内容とマッチしている。
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しっとりとしたED「あおいとり」はEDの余韻を感じるのに相応しい。
問題点
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全体的に人を選ぶ
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変な点が多いゲームの為、受け入れられない人もいる。
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そのため人によっては「訳の分からない駄作」にもなりえる。
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一部のイベントを見るのが困難。
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2回同じ選択肢を選んでもインターバルに移行せず、専用のイベントが始まる選択肢が5箇所ある。
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そもそも2回選べる選択肢があることに気付くことが難しい。
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また普通の選択肢は2回選んだ時点でインターバルに移行する。
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普通の選択肢で重複しないように特別な選択肢に2回たどり着くのは困難。
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なお、専用イベントの内容自体は普通の会話である。
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何が問題かというと、専用イベントも踏破率に含まれるため100%にするにはこれらのイベントを見なければならないことである。
総評
制作者の狙い通り、他にはない雰囲気を持っている作品。
テキトーなノリの展開やキャラの掛け合い、独特の世界観に馴染めるかどうかで、本作の評価は大きく変わるだろう。
とはいえ、変なゲームとして宣伝されていたので購入者からはそれなりに好評。少なくとも「騙された」という声は聞かない。
現在なら安価で手に入るので、変なゲームに手を出したいという人にお勧めしたい。
余談
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謎の多い作品は考察で盛り上がることも多いが、本作はほとんど考察されていない。
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マイナーであることも1つの理由だろうが、本作はバカゲーに近いため、なんとなく雰囲気を楽しむゲームとして楽しんだ人が多いためと思われる。
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作中でも「現実? それとも夢?そんなことはどーでもよくて。」と考えることを放棄する終わり方になっている。