記事下書き

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初稿投稿日: yyyy/mm/dd 追記修正歓迎
//#areaedit
*タイトル
【読み】
|ジャンル||~|
|対応機種||~|
|発売元||~|
|開発元||~|
|発売日| 年 月 日|~|
|定価|, 円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|CERO: ()|~|
|廉価版| : 年 月 日/, 円|~|
|配信| : 年 月 日/ |~|
|備考| |~|
|判定| |~|
|ポイント| |~|
//#contents(fromhere)
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**概要
**評価点
**賛否両論点
**問題点
**総評
**余談
//#areaedit(end)

一般的な編集の練習などは「サンドボックス」へどうぞ。



初稿投稿日: 2022/11/06 23:02 追記修正歓迎
期限が迫っています 期限は2022/12/06です

スプラッシャー

【すぷらっしゃー】

ジャンル アクション
対応機種 Windows(Steam)
プレイステーション4
Nintendo Switch
発売元 【Win】Dear Villagers
【PS4】レイニーフロッグ
【Switch】フライハイワークス
開発元 Splashteam
発売日 【Win】2017年2月8日
【PS4】2017年11月9日
【Switch】2017年12月7日
定価 【Win】1,480円
【PS4/Switch】1,500円
プレイ人数 1人
レーティング CERO:B(12才以上対象)
コンテンツアイコン 【PS4】犯罪
【Switch】暴力
備考 海外版はOne版あり
判定 検討中(良作orゲームバランスが不安定?)
ポイント 2種類のインクを駆使してステージを駆け抜ける2Dアクション
若干クセのある操作性だが慣れるとスタイリッシュに動ける
後半ステージは難易度急上昇
エンディング直前に高確率で発生する強制終了バグ

概要

「ネバネバインク」と「バウンドインク」と呼ばれる2種類のインクを使ってステージを攻略する2Dジャンプアクションゲーム。

ゲームデザインを担当したRomain Claude氏は過去にユービーアイソフトで『レイマン オリジン』や『レイマン レジェンド』のゲームデザインに携わり、このスプラッシャーが独立後初めての作品となる。
日本版では機種ごとに発売元が異なり、Nintendo Switch版をフライハイワークスが、Playstation 4版をレイニーフロッグが販売・ローカライズを担当している。
そのためSwitch版とPS4版で若干翻訳が異なるが、この記事ではSwitch版を基準にしている。

そのタイトル名といい「ステージや敵にインクを塗る*1」アクションといい、イカにも某対戦TPSを彷彿とさせるが、ゲーム内容はほとんど別物で関係ない。


あらすじ

赤のネバネバインクと、黄色のバウンドインクで
アヤシイ研究所の脱出を目指すインクアクション!
「スプラッシャー」は、
怪しいインク研究所INKORP社のヤバイ生態実験現場を見てしまった主人公が、
インクを駆使して研究所の脱出を目指す、2Dインクアクションです。

赤い「ネバネバインク」を使ってカベや天井をかけ走れ!
黄色の「バウンドインク」で、大きな穴や障害物もひとっ跳び!

ステージ中は各所にとらわれた仲間が救けを求めています。
果たして主人公は無事研究所から仲間を救い出し、
無事に脱出することが出来るのでしょうか?

(フライハイワークス商品ページより一部引用)


特徴・システム

基本操作

  • スティックや十字キーで主人公の移動。B/×ボタンでジャンプ。ジャンプ力は低いが移動速度が速いので、一回のジャンプで大きな穴も簡単に飛び越えることができる。
  • 最初はジャンプしかできないが、ステージを進めるにつれ洗浄水や2種類のインクを発射することができるようになる。
    • 360度方向に発射でき発射角の固定などの機能はないが、ギミックの水車や敵などを自動でロックオンしてくれるのでキッチリ狙う必要はない。
  • 道中にいる敵や黄緑の液体などに触れると即死。残機の概念はなく、最後に通ったチェックポイントから(通ってない場合はステージの最初から)即リスタートする。

インク

  • 最初からステージに塗られていたり、ステージギミックのキャノン砲から発射されたり、主人公が撃ったりと様々な形で登場する。
    • ネバネバインク
      • 壁や天井に塗って落ちずに走ったり、敵に発射して動きを止めることができる赤色のインク。
        壁や天井沿いに床のないステージなど、欠かせない場面は多い。
        壁や天井のネバネバインクは地上と同じように素早く移動できるが、床にネバネバインクが塗られている箇所は移動速度・ジャンプ力共に減少する。
    • バウンドインク
      • 壁や天井に塗って主人公や敵などを跳ねさせたり、敵に発射して押し出すことができる黄色のインク。
        狭い場所の壁で使えばピンボールのように跳ねさせたり、足元のバウンドインクに触れると普段のジャンプよりも大きく跳ねる。この性質を使った大ジャンプで攻略するステージも。
    • 洗浄水
      • 厳密にはインクではないがこちらに記載。敵や壁などに付いたインクを一瞬で洗い流すことができる。
        上記の2種類のインクよりも先にステージ1の道中で入手するため、序盤はあらかじめ塗られた邪魔なインクを洗い流すのが主なアクションとなる。
  • 壁・床・天井によっては、インクが弾いて塗れない金属系の物、インクを塗れるがそのまま向こうに貫通する金網の物もある。また、洗浄水で洗い流せないインクの壁などもある。

ステージ

  • 全22ステージ。ステージの奥にあるゴールを目指して進むことになる。基本的に横スクロールだが縦にも進む場面もある。後半ステーから登場する強制スクロールを除いて制限時間は無いので落ち着いて自分のペースで進めることもできる。
  • ステージギミック
    • 要救助者
      • ステージの至る所に囚われている仲間たち。
        それぞれ『S』『P』『L』『A』『S』『H』『!』のプラカードを掲げており、主人公が触れることで救助できる。いずれのステージも最後の『!』の救助者は後述の「ゴールデンドロップ」を700以上集めることで救助できる。
        全て救助しなくてもクリア自体は可能で、逃した救助者は再挑戦して救助することができる。*2
    • ゴールデンドロップ
      • 黄金に輝くインク。
        洗浄水やインクで洗い流す、敵を倒すなどで回収できる。前述の通りステージ最後の救助者を回収するのに必要だが、各ステージ内に必要数より少し余分にあるので、一部を回収し損ねても救助可能。
    • 水車
      • 洗浄水やインクを当て続けることで回りだすギミック。
        水車に連動した足場や扉などを動かしたりできる。亜種としてゴールデンドロップを回収できる水車も存在する。
    • キャノン砲
      • 洗浄水やインクを発射し続けるギミック。
        発射物に触れてもミスではないが、ステージ次第では厄介な目に会うことも。
      • その場にとどまっているだけのタイプや主人公を追いかけ続けるタイプなど様々な種類が存在。
        洗浄水を当てて倒したりインクを当てて足止めなどができる。敵を倒すと足場などが出現するものも。
    • 検疫区域
      • ステージ中にあるブラックホールのような黒い渦で、いわゆる「ボーナスステージ」。
        検疫区域内にいるすべての敵を倒すと要救助者を回収できる。中には「アスレチック状のミニステージを越えてその先の敵を倒す」というものなども。
    • レーザー
      • 触れると即死する赤いレーザー。
        常に照射されているタイプと、一定時間範囲内にとどまると発射されるタイプなどがある。照射したまま回転や移動するレーザーもあるが、照射範囲が背景に表示されているので初見でも対応しやすい様になっている。
    • 強風
      • ステージの一部エリアに吹いている風で、逆走できない程の強風。固定物を除くあらゆる物を吹き飛ばすが、ネバネバインクを使えばとどまることが可能。

全ての要救助者を救助してクリアしたステージは「タイムアタック」が解放され、クリアタイムをオンラインランキングで競うことができるようになる。全22ステージを通しでタイムアタックに挑戦できる「スピードラン」モードも用意されている。

評価点

  • 2種類のインク(と洗浄水)を使い分けてステージを攻略する面白さ
    • シンプルな2D横スクロールアクションに、インクの要素が合わさることで多彩なアクションが楽しめる。
    • 主人公はいきなり2つのインクと洗浄水が使えるわけではなく、ステージを進めるにつれて段階的に解放されていく。それぞれ現在のアクションに慣れてきた頃の程よいタイミングで解放されるので途中でダレず、一度に複数のことを覚えるのが苦手な人でも安心。
    • なお、インク自体はどちらの種類も最初から塗られている・キャノン砲から発射されるなどの形で最初のステージから登場する。
  • 慣れればスタイリッシュに主人公を動かせる操作性
    • 主人公は横への移動が速めでジャンプ力は低いという少しクセのある挙動だが、操作性自体は良好。操作に慣れればアクションを途切れさせることなくスタイリッシュにステージを攻略できる。

賛否両論点

後半ステージの難易度

(後日執筆予定)

問題点

エンディング直前に高確率でソフトが強制終了

  • エンディング直前のとあるシーンで高確率でエラーが発生し、ソフトが強制終了するという不具合が存在している。
    • 執筆者はSwitch版にて確認しているが、PS4版でも同様の不具合がある模様。(参考リンク)

(後日執筆予定)

総評

(後日執筆予定)

余談


未完成状態での記事作成という基礎ルール違反がなされていたため、記事作成時のルールに基づいて記事が削除の上で下書きに移動となりました。
初稿執筆者の方はルールを熟読の上、同じ行為を繰り返さないようご注意ください。
初版 2022/10/19 11/19 20:38

元祖!! ヤンチャ丸

【がんそやんちゃまる】

ジャンル アクション
対応機種 ゲームボーイ
発売・開発元 アイレム
メディア カートリッジ
発売日 1991年7月11日
定価 3,600円(税別)
プレイ人数 1人
セーブデータ なし
判定 良作
ポイント 超初心者向けのアクションゲーム
シリーズで唯一ゾウリンゲンが登場しない


概要

  • 1991年にてアイレム(現:アイレムソフトウェアエンジニアリング)から発売されたゲームボーイソフト。ジャンルとしては横スクロールアクションに該当する。
  • 全4エリア構成であり、各1エリアに3コースある為、全12コース。
  • シリーズで唯一ゾウリンゲンが登場しない。

主なルール

  • オーソドックスなアクションゲームである。
  • 操作は十字キーとABボタン(ジャンプボタンと攻撃ボタン)を使用する。
    • 十字キー左右…左右移動。
    • 十字キー下…しゃがみ動作。
    • Aボタン…ジャンプ動作。
      • ジャンプ力は常に一定だが、ジャンプ中の移動制御は微小に可能。
    • Bボタン…くるくると刃を回す様な刀攻撃を行う。
      • 立ち時、しゃがみ時、ジャンプ時共に攻撃は可能だが、しゃがみ時で攻撃すると立ち攻撃となる(しゃがみ時の攻撃モーションは存在しない)。
  • ボス戦についての特徴。
    • 本作のボスの攻撃はジャンプ攻撃で倒す。
  • アイテムに関して。
    • 「手裏剣」…攻撃を行うと飛び道具である手裏剣が10回放てる様になる。
    • 「小判」…100個以上集めた状態でゴールすると1UP。
    • 「無敵の巻物」…一定時間、ヤンチャ丸が無敵になる。
  • 戻り復活の残機制となっている(コンティニューは5回まで)。
    • ミス条件は「ヤンチャ丸が敵や攻撃に触れる」「落とし穴に落ちる」「制限時間が0になる」のいずれかである。

評価点

賛否両論点

問題点


総評


初稿投稿日: 2022/11/17 25 04:22 追記修正よろしくお願いいたします。

Ridge Racer Unbounded

【りっじれーさーあんばうんでっど】

ジャンル レースゲーム


対応機種 プレイステーション3
XBOX 360
Windows
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 Bugbear Entertainment
発売日 2012年3月27日(北米版)
2012年3月20日(欧州版)
定価 $9.99(Steam)
プレイ人数 1~2人(オフライン)
レーティング ESRB:T(13歳以上対象)
PEGI:7(7歳以上対象)
備考 日本未発売
オンラインサービスは終了
判定 良作
シリーズファンから不評
ポイント 破壊をテーマとしたシリーズの異色作
リッジレーサーではない
単体のゲームとしては十分出来が良い
リッジレーサーシリーズ

概要

『リッジレーサー』シリーズの家庭用12作目*3。ナンバリングは振られておらず、外伝作扱いとなっている。略称は『RRU』。

従来のリッジレーサー開発チームによる作品ではなく、『FLATOUT』や『Wreckfest』で有名なフィンランドのメーカーBugbear Entertainment*4による外注作品。一応、以前の開発チームメンバーの名前はクレジットには載ってはいるものの、監修程度に留まっている。


特徴

リッジレーサーを名乗ってはいるが、そのシステムはシリーズ他作品と一線を画す。

  • ドリフトの挙動はリアル路線に寄っており、難易度が高い。
    • 少し減速するだけで滑り出してくれた過去作品とは違い、ドリフトボタン(サイドブレーキに相当)を押してキッカケを作らなければドリフトに入ってくれない。
    • 滑りだした後もかなり動きが重く、ある程度コースに沿ってくれた過去作と比べて、より「自分で制御すること」が求められる。進入速度が速すぎると勢い余って壁に激突するし、上手くカウンターを当てなければそのまま減速し続けてスピンしてしまう。当て方が急だったり早すぎると逆向きにドリフトが始まったり、グリップを取り戻して事故る。恒例の逆ドリフトもシステム上不可能。
  • レーサーズ』から続くニトロは本作でも続投。なのだが…
    • 従来通りドリフトをすることで溜めるのが基本だが、今作では「道路上の障害物を壊す」、後述する「FRAG」を決める、「相手の後ろを追いかける」、レース中に一定の実績*5を満たすことでも溜める事が出来る。
    • ニトロゲージは全車共通で一本*6。満タンにならなければ発動できない。
    • ニトロボタンを押すことで発動し、一度の発動でゲージを全て消費する。ニトロ中は後述の「FRAG」を決められるようになる。
  • 新システム『FRAG』
    • 特定の建物、敵車を破壊すると「FRAG」が成立する。
    • ニトロ状態で破壊可能な建物にぶつかった場合、通常は破壊不可能な壁を貫通し、反対側から飛び出すという専用のカットインが入る。こうして出来た道はショートカットになる。
    • すべての車には耐久値が存在し、ニトロ状態でぶつかると一気に削ることができる。敵車の耐久値を0にすると「FRAG」の成立となり、木っ端微塵に破壊され、炎上しながらコースを転がるカットインが入る。
    • 「FRAG」の対象にはプレイヤー自身も含まれており、耐久値が減った状態で敵に突撃されると自車も破壊される。また、壁や破壊不可能な障害物に衝突してもクラッシュとなり、モノクロ画面で自車が炎上するカットインが入ってからリスポーンするため、大幅なタイムロスとなる。

今作はこうした要素を活用し、破壊を中心とした駆け引きを楽しむレースゲームとなっている。


賛否両論点

以上の特徴から見てわかる通り、本作は今までのリッジレーサーと全く毛色が違う。

  • 重苦しいドリフトの挙動は手軽さに欠けるという意見が多く、最初はクラッシュに悩まされる。
    • 反面、挙動は「リッジレーサーとして見れば」独特であるが、「理不尽」な領域ではないため、テイストは違えど、慣れさえすれば今までとはまた違った爽快なドリフトを楽しめる。また『7』以降顕著だった「とりあえずドリフトしまくってニトロを溜めれば強い」という傾向にストップがかかっている。
  • FRAGの存在により、敵車や建物を破壊する前提のゲームデザインとなっている為、「リッジレーサー」というブランドが築いてきた「ドリフトは派手、他は堅実」というイメージと乖離している。
    • 自分がいつクラッシュするか気を付ける必要があるため、この点をストレスに感じる人も。
    • 一方、街中のあらゆるものを破壊するカタルシスは本物であり、すぐ近くの敵を破壊する・される駆け引きという要素のため、従来のリッジに比べて逆転性の高いレースとなっている。「リッジレーサー」をあまり知らない人や、同様のコンセプトを持つ「Burnout」シリーズのファン等からは好評。
  • その他要素もシリーズと関連性が薄い。
    • 過去作の自動車はおろかメーカーすらも登場しない。発売後しばらくしてからDLCで「フィエラ*7」「RC410*8」「ビゾンテ*9」が追加された程度。
    • 山や海辺を走る過去作のコースは全てオミットされており、街中を走る本作オリジナルのコースしか収録されていない。 「リッジ」レーサーとは… *10
    • 雰囲気も大きく異なり、クローズドサーキットを走る従来作と比べ、「治安の悪い一つの街を暴走するアンダーグラウンドなレース」という側面が強調されており、「レイジ」とはまた違うダークさが出ている。*11
    • 恒例の「リッジサウンド」も、本作では重低音に重きを置いたダブステップやガバトランスなどが中心となっており、やはりシリーズとしては異質なテイスト。

こうした要素の一つ一つは、それ自体は完成度が高く概ね好評を得ているが、「今までのリッジと違い過ぎる」ことに批判の矛先が向けられやすい。「リッジ」に思い入れのあるファンほどこういった要素に拒絶反応を向ける為、新規層からの評判は良いが、古参ユーザーの間ではかなり賛否両論分かれる。


評価点

  • レースのバリエーション
    • 本作のレースは、車と建物を破壊しながら1位を目指す基本の「DOMINATION RACE」に加えて、ニトロを使っても破壊が起きず、堅実な走りが求められる「SHINDO RACING」*12、ソロで走ってドリフトの上手さを競う「DRIFT ATTACK」、時間内により多くの車両を破壊する「FRAG ATTACK」など、様々なモードが存在する。
    • こうした工夫により破壊一辺倒の単調なレースに終始しておらず、プレイヤーを飽きさせない配慮が為されている。
  • 収録車両
    • 本作に登場する車両はほとんどオリジナルのものだが、3つあるクラスにそれぞれ初期状態で3台、ゲームを進めると各クラスに2~3台ずつ追加されていき、最終的にDLCを除いても合計で17台に増える。
      • それぞれの車には「Speed(最高速)」「Accelaration(加速)」「Handling(操舵性)」「Strength(強度)」「Drifting(ドリフトの維持のしやすさ)」という5種類のステータスが5段階で割り振られており、性能が差別化されている。
      • これにより、レーサーズから続いていた「ドリフトの回頭性とニトロ以外に差を感じにくい」事態から脱却し、どの車も(同クラス内では)一長一短の性能に仕上がっている。上位互換と呼べるものもほとんど存在しないため、実質的なボリュームは決して小さくない。
+ そして最終レースでは…
  • なんとサプライズで、「13th Racing」ことクリナーレが6のプロトタイプカー様のデザインで登場する。性能は加速、最高速共に最大とまさしく悪魔的だが、耐久力はかなり低く、ドリフトも暴れやすいというピーキーな仕上がりになっている。同レースで好成績を納めることで入手できる。ちなみにカラーリング違いで「悪魔のマーク」がアンジェラスの「天使のマーク」に変化する。
  • 美しいグラフィック
    • シリーズ恒例の良質なグラフィックは本作も健在。
      • 都会を彩るビルや鉄橋、下町の風情が滲む小さな店や電柱、木々や草まできちんと描画されており、建造物の壁に残り時間や敵車との距離が表示されるといった視認性への工夫もなされている。テラス席を吹き飛ばし、コンクリートの壁を粉々にし、ガソリンスタンドを爆破する爽快感がリアリティと共に伝わる。ただし、見た目のこだわりのせいで問題点もある(後述)。
    • 車両の作り込みも細かく、モデルになった車両が比較的分かりやすくなっている。ぶつければ大げさにボディが凹み、ライトが故障し、致命的なダメージを受けると炎上し始め、クラッシュするとドアやボンネットが吹き飛ぶといった破損表現もバッチリ。
      • なお変わるのは見た目のみであり、破損によって操縦性に悪影響を及ぼすといったストレスになる要素は存在しない。
  • バランスの良いCPU
    • 本作のCPUはかなり頭が良く、急カーブを器用に曲がっていく。また速度補正は弱く、理不尽なスピードで抜かされることも、遅すぎて手応えが無いということもない絶妙な強さに仕上がっている。
    • CPUはニトロを使う際、建物に対してFRAGをしない調整がされている。そのため、「壊そうとしたら先を越されてしまった」とか、「リードを一瞬で縮められた」といった現象は起きない。
      • ただし、プレイヤーがFRAGした後で出来たショートカットは使ってくる。また、プレイヤーに対して与えるダメージには下方補正がかかっているとはいえ、車に対しては普通にFRAGを狙ってくるので油断禁物。
  • 良質な楽曲群
    • 先程述べた通り、本作の楽曲はシリーズとしては異色な選出だが、一つ一つのクオリティは高く、アンダーグラウンドな雰囲気を高めることに成功している。
      • 細江慎治氏(Sampling Masters MEGA)、佐宗綾子氏(Sampling Masters AYA)、佐野信義氏(sanodg)などもはやシリーズの顔と呼べる面々の他に、その道で有名なSkrillex氏を始めとした海外アーティストによる楽曲が収録されているのも特徴。また、6、7から作風に合うものが数曲再録されている。
    • 細かい点だが、走行中に十字キーで楽曲を変えられるのも本作が初めての試みであり、地味に便利。
  • 自由度の高いコースエディター
    • 本作には目玉機能として、自分でコースを作るコースエディターモードが収録されている。配置できるフィールドは正方形のグリッドで区切られており、そこにパーツとしてカーブやストレート、FRAGできる建物などをはめ込んでいく。さらにコース上には、ジャンプ台や空中ヘアピンカーブといったギミックを配置できる。
      • 自分好みのコースを幾通りにも作って暴走できるため、なかなかに飽きの来ないモードとなっている。また、オンラインで自分の作ったコースを共有して遊ぶことも可能だった*13

問題点

  • 難易度が選べない
    • 本作に限らず近年のリッジレーサーに共通する仕様ではあるが、難易度は固定されている。前述した通り今作のCPUはそこそこ強い為、もし難しすぎると感じたとしても救済措置が無いのは不親切と言える。
  • 風景にあまり代わり映えがない
    • 今までのシリーズと異なり、舞台となっているのは一つの街なので、コースのレイアウトが変わってもビルと小店の連続といった景観にそこまで変化はない。リッジシリーズと言えば、コースが変われば美しい風景もガラリと変わるのが特徴だったため、この点は単純に不評。
      • ただしコースエディターモードでは、ギミックの多さからマンネリ感を多少は改善することが可能。
  • 壊せる障害物と壊せない障害物の区別がつきにくい
    • 前述した通り本作のグラフィックは非常に細かく作りこまれているが、破壊可能なオブジェクトとそうでないオブジェクトも同じように作りこまれているため、覚えないと思わぬ場所で事故る。
      • 具体的には、一つ手前のコーナーで柱を破壊できたので、似た見た目の柱を同じように破壊しようとしたら激突してそのままクラッシュ演出に…という事が起きる。コース上に壊せる・壊せないものを混在させているのが一つの原因とも言える為、何かしらの工夫は欲しかったところ。
  • その他細かい部分
    • MT設定がない
      • マシンはすべてAT限定となっており、MTは選べない。タコメーターなども表示されない。
    • コースマップが用意されていない
      • 次にどんな配置が来るかを瞬時に判断しなければいけないため、暗い場所では事故りやすく不親切。
    • リプレイ機能なし
      • 自分の走りを確認したり、派手なシーンを見直すことが出来ない。また、収録曲をじっくり聴くことも出来ない。

総評

破壊を前面に押し出したド派手で爽快なゲーム性、飽きの来ないバリエーション豊かなレース、自分だけのコースが作れるエディターモードなどそれぞれの要素を鑑みると、細かい問題点はあれど十分良作と言うに相応しい内容となっている。

何故これをリッジレーサーにしてしまったのか。本作の批判点を端的に言えば、その一言である。あまりにも趣向の変わった今作は、もはや『リッジレーサー』ではなく、『FLATOUT』や『Burnout』などに近い『Unbounded』という全く別のレースゲームと言っても過言ではない。伝統的な『リッジレーサー』を前提に置かずにプレイできる方には、是非ともおすすめしたい一作である。


余談

  • おま国
    • Steamでは当初日本語販売ページが存在し、発売前に予約可能となっていた。また対応言語には「日本語」の表記があった。
    • しかしいざ発売されると日本語未対応だったことが判明した上に、その後すぐに販売ページにアクセスできなくなってしまった*14
    • 結局CS機日本語版が販売される気配もなく、所謂「おま国」状態となった。
      • 推奨される行為ではないが、海外の外部ストアを介してキーを購入することで、日本からもSteamでのアクティベーションは可能。またPS3にはリージョンロックがかかっていないため、やはり非推奨だが北米版を購入すれば問題なく遊べる。
  • 2013年9月に、このゲームをベースにした基本無料のレースゲーム「Ridge Racer Driftopia」の早期アクセスが開始されていた。詳細は省くが、破壊された車両を復活させるために課金が必要と言ったシステムでプレーヤーから大不評を買い、正式リリースの日の目を見ることなく2014年8月にサービス終了した。
  • 本作はオンライン機能に対応しており、最大14人のマルチプレイや作成したコースの共有などが可能だった。2015年2月28日にオンラインサービスは終了してしまったが、現在でもオフライン部分のプレイ*15や、DLCの購入といった事は問題なく行える。
  • 現状『Unbounded』は12作目にしてリッジレーサー最後の作品となっており、発売から10年が経過した2022年現在でも新作がリリースされる気配はない。

初稿投稿日: 2022/11/26 14:32 追記修正歓迎

ノゾムキミノミライ

【のぞむきみのみらい】

ジャンル 美少女同居型ステルスアドベンチャー
対応機種 Nintendo Switch
Windows(Steam)
発売・開発元 qureate
発売日 2022年5月19日(Switch)
2022年7月15日(Win)
定価 1,980円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:D (17歳以上対象)
備考 2022年6月23日、Nintendo Switch版にてアップデート配信(ver.1.0.1)
判定 クソゲー(予定)
ポイント qureate初の3Dモデルを採用
不親切かつ面倒なゲームシステム
アップデートである程度改善
qureate作品

概要

低価格恋愛ADVをリリースしてきた株式会社qureate(キュリエイト)初の3Dモデルを使用したアドベンチャーゲーム。 プロデューサーは臼田裕次郎氏。キャラデザは『輪廻のラグランジェ』や『とある飛空士への追憶』、『ドリームクラブ』などで知られる森沢晴行氏が担当している。

本作は先にNintendo Switchにて販売され、約1ヶ月後にアップデート(ver1.0.1)が配信された。更にその1ヶ月後、ver1.0.1をベースにしたWindows版がSteamにて配信開始された。

ストーリー

不況で就職氷河期の現代に就職活動真っ只中の女子大生『臼井咲千』。 就職という門が迫る中、 自分のしたいことも定まらずダラダラ過ごしていたある日、 突如住んでいるアパートが取り壊し予定となった。 仕方なく次のアパートを探していると、 少し古いリノベーション済みのアパートで特色はないが、 備考欄に「神様在住」という入居者募集の張り紙を見つけた。 怪しさ満点の部屋ではあったが、 神に縋る気持ちでこのアパートに引っ越しを決め住み始めたのだが……。 平凡な大学生「臼井咲千」は座敷童が住み着くアパートで望む未来を歩むことできるのか!? (公式サイトより引用)

問題点

動作が安定しない

  • フレームレートが30fpsを下回ることが頻発し、事あるごとに動作がガクガクになりやすい。
  • アップデートで多少マシになった。

不親切なカメラ操作

  • カメラ視点はL, Rスティックで動かし、高さはZL, ZRボタンで調整する。
  • ただし、高さは6段階の決められた位置にしか移動できず、融通が利かない。
  • 一番上の位置から更に高さを上げようとすると、一番下の位置へ一気に視点移動する。逆の場合も同様。操作に慣れない内は意図せぬ高さに移動してしまい、ストレスが溜まりやすい。
  • ヒロインに視点を固定することができるが、ズームすることができない。勿論、高さも段階的にしか変えられない。

ゲーム内容が単調でつまらない

  • 本作の不評点として特に槍玉に上がりやすい。
  • 本作を端的に言うと、20種類あるEDを回収するために何度も単純作業を繰り返す作業ゲーである。似たような作品があったような…。
  • ジャンル名に「ステルスアドベンチャー」と表記されているが、どんな行動をしてもこちらの存在を気取られることはないため、緊張感もへったくれもない。
  • プレイヤーができることは、ヒロインに対して「特定の場所へ誘導する」「指定したポーズを取らせる」「眺める」「タッチして脅かす」。ヒロインに干渉できることが少なく、早々に飽きやすい。
    • 物音を鳴らしたり、オブジェクトを動かしたり、ギミックを発動させたり、といった要素があれば面白そうではある。折角ヒロインから見えない存在なのに、設定を生かしきれてないように思える。
  • 総じてやれることが少なく、作業的になりがちで内容がスカスカな印象を受けやすい。

パラメーター管理が面倒

  • 目的のEDに向かうためには、制限時間内に5種類あるパラメーターを一定範囲まで増やす必要がある(既定値を超えるとフラグが消滅する)。
  • パラメーターを上げるには特定の箇所をクリックし、ヒロインを誘導することで変動する。しかし、どのパラメーターに影響するかは実際に触れるまで一切わからない。初見で条件の値まで上げるのは至難の業である。
  • 更に「特定の数値を上げると他の数値が下がる」といったものがほとんどで、余計に数値調整に難儀することとなる。
  • 極めつけにヒロインの行動は制限時間に対してかなり遅く、次の行動を起こせるようになるまで時間がかかり、ヤキモキさせられる。

メモを集めるのに手間がかかる

  • ED条件はパラメーターだけでなく、指定されたメモを全て拾う必要がある。
  • ただし、所持したメモは周回時にリセットされるため、一々集め直さなければならない。
  • また、メモは日替わりで新たに配置されるため、効率的に進めるにはどのチャプターに何のメモが落ちているか覚える必要がある。
    • 一応、チャプター終了毎に手動セーブ可能なため、セーブ&ロードを用いれば取り逃すことはないのが救いか…。
  • 尚、当初はメモの内容が一目で分からない仕様であったが、アップデートにて改善された(詳細は後述)。

制限時間の存在

  • このゲームは1日がチャプターとして分けられ、Chapter1〜10の10日間となっている。
  • チャプター毎に制限時間が設けられており、最短でChapter1が1分40秒、最長でChapter10が5分となっている。
  • パラメーター調整やメモを拾うのに、歩く時間を含めて1回約30秒ということを考慮すると、とてものんびりしていられない設計となっている。
  • 折角用意されているコスチューム変更も、制限時間の都合でやる暇はほとんどない。また、着せ替えするには脱衣所へ誘導する必要があるため、これまた手間がかかる。
    • チャプターごとに衣装は固定されており、着替えたとしても1日経つと強制的に解除される。
  • 一応、全EDを回収すると制限時間のない「フリーモード」が追加されるが、モチベーションが保てるかどうかは人次第である。

周回する度に高まる作業感

  • ある程度EDを回収すると、パラメーターをピンポイントで増減させるドリンクが登場する。
  • 救済要素として取り入れたのだろうが、周回するにつれ尚の事作業感が高まることになる。

ヒロインの3Dモデル

  • 高確率で唇を尖らせるような表情になるのが気になりやすい。

その他の問題点

  • オブジェクトをタッチした後、キャンセルすることはできない。パラメーターにも影響をうけるため、間違えて選択した場合はかなりイライラする。
  • Windows版は「ゲームパッドでの操作推奨」と言っておきながら*16配信当初はコントローラー認識がうまくいかないケースが続出し、 キーボード操作でプレイせざるを得ないにもかかわらずストレスが溜まる代物。
    • WASD操作で視点移動はまだしも、決定が「K」でキャンセルが「L」という謎な配置。 ちなみにゲーム内でのマウス操作は不可。
    • その後、アップデートで一部のコントローラーが使用できない不具合が修正されたはずが未だに認識しない、カーソル移動だけしか出来ずボタンが反応しないといった状態で修正されたのかどうかすら怪しい始末。
    • また、PCゲーでは普通にある解像度設定やフルスクリーン/ウィンドウ切替え設定がなく、ゲーム終了もタイトルメニューにないのでAlt+F4か「×」で閉じるという「いつの時代のゲームだ?」と言わんばかりな仕様である。

問題点(アップデートによって解決済)

チャプタースキップが不可能

  • 周回前提の作品として、昨今では必須級の機能が当初は搭載されていなかった。このせいで周回が億劫になりがち。
  • とあるEDの条件は、全てのパラメーターが0の状態でChapter10まで過ごすことだが、発売当初は制限時間まで律儀に待たなければならなかった。「プレイ時間の水増し」と批判を受けても仕方ない状態であった。
    • アップデートによってメニュー画面にスキップが追加され、任意のタイミングでとばせるようになった。

主人公の行動が遅い

  • 特定ポイントをクリックしても、ヒロインも行動するまでモタモタ動くモーションが挟まる上、移動速度もかなり遅い。時折スキップすることもあるが、滅多にお目にかかれない上に速度の違いも雀の涙程度。
  • メモを拾う、パラメーターを上げるアクションも同様に遅く、例えば冷蔵庫の場合、「扉を開ける→扉の前で座る→中身を漁る→扉を閉じる→立ち上がる」といった一連の動作を20〜30秒ほど見せられる。
  • スクショを撮りやすくするためにこのようになったと思われるが、制限時間に追われるゲームシステムと噛み合っておらず、ストレス要因として槍玉にあがっていた。
    • アップデートによって2倍速・4倍速にいつでも切り替えられるようになったため、多少マシになった。

メモの内容が視覚化されない

  • ED回収に必須のアイテムにも関わらず、落ちているメモの内容が拾うまでわからない仕様であった。メモを拾って読み上げる動作も遅く、イライラしやすい。
  • ヒント機能も無いため、最初の内は総当たりで調べるしかなかった。
    • アップデートによって、メモにカーソルを合わせると何のメモなのか把握できるようになり、ある程度手間は省けるようになった。

賛否両論点

良くも悪くもバラエティ豊かなED

  • 肝心のEDは至って普通の展開や、奇想天外な展開など玉石混淆。
+ ネタバレ注意
  • 医者や総理大臣といった難易度の高い職業はともかく、正義のヒーローや悪の総帥、宇宙海賊といったファンタジー全開な展開は他のEDと比べてかなり浮いている。実在の職業だけでは味気ないであろうことは想像に難くないが、いきなり非現実的要素を入れられても萎えるという意見も少なくない。

評価点

スケベ要素

  • qureateの十八番でもあるスケベ要素はしっかり押さえられている。
  • JDの私生活を覗き見するというコンセプトは徹底しており、スケベシーンが随所に散りばめられている*17
    • (例)浴室に誘導し、シャワーを浴びる所を擦りガラスの扉越しに覗く。冷蔵庫に誘導し、中身を漁っている隙にパンツを覗く。
  • 周回していくと、これ見よがしに筋トレ用具やロデオマシンが配置されるというバカゲー要素もある。

質の高いイラスト

  • 森沢晴行氏によるイラストは高品質で、qureate作品初参加でありながら20種類ものイベントスチルを手掛けている。
  • シチュエーションも豊富で、設定資料も少ないながら掲載されており、氏のファンには満足のいく内容となっている。

主演声優の演技力

  • ヒロインの臼井咲千を演じる高田憂希氏は、『NEW GAME!』『三ツ星カラーズ』等の作品で主役に抜擢された経歴があり、優れた演技力を披露してくれる。

総評

qureate初となる3Dモデルを採用したゲームの試験的作品といった具合であるが、とにかく荒削りな面が目立つ。 融通の効かないシステムやゲームテンポの悪さから、早々に悪評が取り巻くこととなってしまった。 アップデートによる早急な対応は評価に値するが、これによって面白くなったかと聞かれると正直微妙なところ。 キャラクターやイベントスチル等の素材が良いだけに、それをゲームであまり活かせなかったのが残念な1作。

同じ価格帯の作品であれば、同社制作の『プリズンプリンセス』や『廃深』を購入することをオススメする。


余談

パロディネタ

  • 異世界酒場のセクステット』以降定番となったパロディー要素は本作にも健在。ジョジョネタの他に、ストリートファイターシリーズのあるキャラを彷彿とさせるネタがある。

ニンテンドーeショップについて

  • 本作の前後で販売された『デュエルプリンセス』『ビートリフレ』は、様々な要因によってNintendo Switch版の販売が停止・中止となった(PC版は現在も販売されている)。
    • これにより2022年に販売されたqureateのソフトで、ニンテンドーeショップで購入可能なのは本作のみとなっている。
    • 評価の高い他2作でなく、本作のみ生存しているのは何とも皮肉な結果である。

初稿投稿日: 2022/11/30 00:09 追記修正歓迎

ナイト トラップ

【ないと とらっぷ】

ジャンル インタラクティブ・ムービー

対応機種 メガCD
3DO interactive multiplayer
発売元 【MCD】セガ・エンタープライゼス
【3DO】ヴァージンゲーム
開発元 デジタルピクチャーズ
発売日 【MCD】1993年11月19日
【3DO】1994年6月25日
定価 【MCD】9,680円
【3DO】10,780円
プレイ人数 1人
備考 英語圏のみスーパー32X版・PC版も販売
2017年からリマスター版を各機種で配信
判定 賛否両論
ポイント Sega CDのローンチを飾った実写ホラーゲーム
プレイヤーは、監視カメラを見守る特殊部隊
侵入した怪物を"トラップ"ですかさず仕留めよう
良くも悪くもB級全開すぎるホラー映像
表現が刺激的すぎてレーティング団体設立の引き金に
人によって名作ともクソゲーともバカゲーとも

概要

「メガCD」の目玉タイトルとして送り出されたインタラクティブ・ムービー。北米では同ハードのローンチを飾った。*18
今作は最新ハードの性能をアピールする役割を果たし、後年では「実写ゲーム」代表格の一つに数えられている。
後継機のスーパー32Xに移植された他、セガの手を離れて3DOやMS-DOSに移植された。このうち3DO版だけが日本でプレイ可能となっている。
メガCD版が日本にローカライズされた際は、『夢見館の物語』と共に「バーチャル・シネマ」と銘打って送り出された。

プレイヤーは監視カメラの視点で家屋を監視し、劇中の怪物を次々と退治していく。
ホラーサスペンス映画とゲームの融合を目指した独特のシステムは、それまでにない斬新な作風として話題を呼んだ。

あらすじ

静かな湖のほとりで、5人の若者が行方不明になった。若者たちはマーチン家の別荘に招待された後、消息を断っている。不可解な事件に困惑した警察は、特別捜査機関S.C.A.T.*19に捜査を依頼した。別荘を調査したS.C.A.T.は防犯カメラとトラップによる奇妙な防犯システムを発見し、極秘のうちにシステムを外部からコントロールできるように改造、マーチン一家を監視していた。また若者が別荘に招待される事を知ったS.C.A.Tは、招待客を装って女性隊員ケリーを潜入させる。そして、S.C.A.T.メンバーとなったキミに防犯システムを使って若者たちを守る任務が与えられた。

(3DO版説明書より引用)


特徴

  • 舞台設定
    • ゲームの舞台は、湖畔のほとりの大邸宅・マーチン家。
    • この家には6人の若者が招待される傍ら、その陰では謎の黒づくめ集団「オーガー」が次々と侵入している。
    • オーガーは隙あらば住人を襲撃するため、護衛を任されたプレイヤーはこれを討伐しなければならない。
    • このゲームは「マーチン家の監視映像」という形を取りながら、リアルタイムで進行する。
  • ゲームの目的
    • プレイヤーは監視カメラを通じてマーチン家を監視し、次々と現れるオーガーを討伐していく。攻撃手段は後述。
    • 若者の誰かがオーガーに捕まると、その場でゲームオーバーとなり、ムービーは強制終了。
      • ゲーム中には3か所のチェックポイントがあり、その時点で規定数のオーガーを捕まえていないと、強制的に若者が捕まってしまう。
      • 特定のオーガー捕獲に失敗した瞬間、即座にゲームオーバーとなる局面も存在する。
    • うまくオーガーを捕らえ続け、計25分近く展開される物語を最後まで見届ければゲームクリアとなる(なお映像全体は1時間半ものボリュームがある)。
    • なお今作には原則としてセーブが無いため、ゲームオーバーになると最初からやり直しである。
  • 監視
    • 監視するエリアは全部で8つ。
    • 一度に見られる映像は一か所のみで、自由に切り替えができる。
  • プレイヤーの攻撃手段となるのが、タイトルにもあるトラップ。つまり罠である。
    • 家には大量の罠が仕掛けてあり、プレイヤーの手によって起動することができる。
      • 画面下部にはレーダーが表示されており、罠の近くにオーガーが近寄ると赤くなる。この間にボタンを押すと、罠を発動させてオーガーを捕獲することができる。
      • 捕獲が確定すると、その下に書かれた「Trap/Captured」*20の文字が点滅する。これを確認したらカメラを変更して問題ない。
    • 場面によっては、オーガー以外の誰かを捕獲するのに使用されることも。
    • 罠とコントロール装置にはカラーコードという物が設定されている。両者のコードを同じ色に設定していなければ、トラップを発動させることができない。
      • ゲーム開始時はBLUEとなっており、トラップを正しく作動させることが可能である。しかし家の住民は罠のカラーコードを次々と変えてしまうので、その度にコントロール装置側の設定を変える必要がある。
      • カラーコードはゲーム中いつでも、ボタンを押すたびに順繰り変更可能。
      • 変更後の色は、家のどこかで住民の会話を聞き取ることで確認できる。
  • オーガーの捕獲
    • 出現タイミングと場所は固定。
      • 取り逃すとアラート音が鳴るが、その時の画面右下のタイマーを確認することで、周回プレイの際にタイミングを把握することができる。
  • 機種ごとの違い
    • 3DO版はメガCD版からUIが洗練され、PC版と32X版にも同様の物が取り入れられた。
      • 部屋選択アイコンと捕獲人数表示の位置が逆になり、自然な視線誘導で遊べるようになった*21
      • 攻略に必要な情報が一箇所に固められ、家の上面図を一目で見られるようになっている。
    • 3DO版以降は問題視された場面が削除された代わりに、画質が向上した(後述)。

評価点

  • 物語の全貌を少しずつ紐解く楽しさ
    • 初見プレイ時、プレイヤーはとてもストーリーを理解する余裕が無い。
      • オーガーはどこに現れるか把握できず、常にカメラを切り替える必要がある。ついストーリーが気になって耳を傾けようものなら、取り逃がした事を知らせるカウントが無慈悲に刻まれてしまうのである。
      • 当然、このまま放置すればゲームオーバーは必至。再プレイの際は、一度見た出現タイミングを元に地道にオーガーを探さなければならない。
    • そうしてオーガーの登場を予測できるようになると、今度はストーリーを理解する余裕が出てくる。
      • プレイヤーはオーガー捕獲の時にだけカメラを切り替えれば良く、来たるべきタイミング以外は登場人物の会話を楽しんでいても問題無い。このため初回では把握できなかった人物のストーリーも少しずつ見られるようになり、自分で世界観を掘り下げていく楽しさがある。
      • こうした形でストーリーが深まるコンテンツは他にあまり例が無く、今作だけの斬新な楽しさが詰まっている。地道に全貌を解き明かしていく面白さは、『ピクロス』に通ずるものがあるかもしれない。
  • このシステムに合わせ、周回を楽しくする工夫も随所に盛り込まれている。
    • 後述するように今作は死に覚えゲーとなっており、ストーリーを見直す機会を得るのは難しくない。
      • やり直しを要求されるストレスは「初回では追えなかったストーリーを見届けることができる」というメリットにより軽減され、長所と短所がうまく噛み合っている。
    • 複数のプロットが同時進行で進むのも工夫の一つ。
      • 1~2周だけではストーリーの把握が困難な代わりに、やり直しを要求された際に新たな物語を見出すのが楽しい。
  • メモを駆使することで、どんなプレイヤーでも地道に前進できるゲーム性
    • オーガーの出現タイミングは毎回固定なので、何度も挑戦する度に攻略のヒントが浮かび上がってくる。
      • 最初は理不尽に侵入を許しても、登場時刻をこまめに記録すれば取りこぼしを阻止しやすくなる。
      • 再チャレンジ時にまた逃しても、出現場所は少しずつ絞られ、ゲームは段々有利になる。
    • つまりプレイヤーが失敗すればするほど次の周回有利になり、どんなにつまづいても、どんなプレイヤーであっても、努力に見合った見返りを確実に得られる。RPGのレベルアップのように、難しいテクニックを知らずとも確実に前進できるのである。
    • 自力で攻略チャートを作り上げ、確実に進んでいくその魅力は、マッピングを繰り返して攻略していくダンジョンRPGに近い。
    • なおメモ帳なしで挑んだというプレイヤーも少なからずいる模様。
      • その場合は難易度が爆上がりし、記憶力に自信のある人向けの高難度ゲームとなる。
      • ネット上のレビューでは、メモを使う前提で遊んだプレイヤーとそうでないプレイヤーの感想が混在しているので注意。「難易度が高い」と書いているプレイヤーはメモ帳無しで遊んだと見られる。
      • 3DO版の説明書はメモの利用を推奨しており、決してイレギュラーな攻略方法ではない。

賛否両論点

  • 本作の暴力表現は、発売当時としては極めてショッキングなものとされた。
    • 一般的な映画に比べればマイルド*22なのだが、ビデオゲームで行う内容としては当時の基準を逸脱しており、プレイヤーの恐怖心をそそったという。
    • 当時のセガは任天堂との差別化を打ち出すため、前代未聞な猟奇的描写を理由に敢えて本作の販売権を獲得したほどであった。
    • その内容は物議を醸し、ビデオゲームの歴史に関わる出来事にまで発展する(詳しくは余談で後述)。
      • 実はセガ内部でも「これを世に出したら問題になるんじゃないか」という声は前から挙がっていたが、それでも発売に踏み切ったのだという。当時の年齢推奨付き映画に比べると大した内容ではなく、一本のゲームだけで騒ぎが起きるのは杞憂と考えられていたようだ。
    • 以上のソースは『セガVS.任天堂 ゲームの未来を変えた覇権戦争』(2017)より。
    • 特に問題となったのが、ゲームオーバーとなった際のシーン。
+ 一応ネタバレ注意
  • 特定のタイミングでオーガーの捕獲に失敗すると、若者がオーガーによって血を吸われてしまう。
    • オーガーはドリル状の注射器のような装置を若者の首に打ち込み、装置に備え付けられたチューブとタンクに血が溜まっていく様子が描かれる。
    • 生々しさはあるものの、実際に出血するような描写などは無く、生理的にゾッとさせる類の描写となっている。
  • なお実際の表現は現在の基準で見ても大したことはなく、CEROに換算してもB~C程度のものでしかない。
    • のちの移植版において、北米レーティングのESRBはT(CEROで言うBとCの中間)、欧州レーティングのPEGIは12歳(CERO:B相当)でしかなく、日本のCEROは今作を収録した「メガドラミニ2」に対してCと判定している(つまり『ナイトトラップ』は確実にそれ以下)。
    • 裏を返すと、実写を扱ったグラフィック表現は、それだけ既存のゲームに無いインパクトを与えていたとも言える。
  • ちなみに3DO版や同時期の移植版は、問題となったシーンがカットされ、ぶつ切りになってしまっている。
    • しかし何も知らずに見ると「オーガーが謎の機械で首を切断しようとしている」という誤解を招くような描写になっているため、これはこれで猟奇的に見えない事もない。
    • 後年のリマスター版は無事にノーカットで収録された。
  • インタラクティブ・ムービーのご多分に漏れず、ゲームらしい戦略性は控えめ。
    • ただし評価点にも書いた通り、誰でも地道に前進できる敷居の低さがあるとも言える。
    • オーガーの出現位置やタイミング、カラーコードの変更タイミングなど、攻略に必要な映像タイミングを初見で推測する方法は一切ない。
    • プレイヤーがやる事はひたすら映像をザッピングしつつ、「地道にオーガーの出現タイミング等をまとめること」「特定の場面でボタンを押すこと」だけで、戦略性と言えるものは全く無い。
      • 罠発動ボタンを早く押してもペナルティは無く、レーダー反応前から連打していればそれだけでOKと見なされる。LDゲームやQTEのように「タイミングぴったりに押す」といった要素は存在しない。
    • 後年のリマスター版はオーガーの出現タイミングをランダムにするモードが追加され、映像のプレビューも一度に全て確認できるようになるなど、改善が図られている。
  • 上記を踏まえた上で、本作の受け取め方を人によって大きく変えるのがムービーの内容。
    • ゲーム性の薄いインタラクティブ・ムービーとなれば、映像の良し悪しによってゲームの評価も左右される。しかし肝心の内容はそこかしこにチープさの見えるB級ホラー映画であった。
+ よく挙げられるツッコミ所一覧
  • まず真っ先に挙げられるのが、トラップの内容。一言で言うとドリフターズのコントと同レベル
    • 忍者屋敷のごとく壁が回転して中に放り込まれたり、壁がピストンして放り出されたり、階段が突然平らになって落とし穴にシュートされたり……
    • 発動の度にスモークが吹き付けてくるが、もはや「ガキ使」の「笑ってはいけないシリーズ」に代表されるバラエティ番組のよう。
  • オーガーのデザインもどことなくチープ。
    • 全身を真っ黒な衣装で覆い、でかいペンチのような変な武器(吸血装置)を振り回したりするなど、その様子は不審者そのもの。
    • 得体のしれない化け物というより、まるで特撮番組の戦闘員のようで、人によっては恐怖感より困惑の方が先行しがち。
  • 特殊部隊とされるS.C.A.T.が悲しいくらい弱い。
    • 上司の厳しい態度とは裏腹にあまりにもバタバタやられていくため、完全にかませ犬と化している。
  • ホラー作品なのに映像が全体的に明るい。
    • 後に明かされたところによると、撮影当時のゲームハードが出せる画質を考慮した結果らしい。
  • この他にも、後半になって唐突に登場する荒唐無稽な武器、要所要所の唐突な特撮描写、トラップにあっさり引っかかるマーチン一家など、ツッコミ所は満載。
  • 原語版では、俳優陣の棒演技も槍玉に挙げられている。*23
  • ただし映像面のリアリティにこだわりが無ければそれほど問題は無く、真面目なホラーゲームとして楽しんでいたプレイヤーも多い。
    • 特に当時のゲームは実写を扱えるというだけで新鮮であったため、それだけで感動を覚えたという声もある。
  • 独特の安っぽさを「味のある作風」として受け止められるユーザーには問題無く、むしろ今作が長く愛されている要因にもなっている。人によっては本作を「バカゲー」とみなす向きもあるほど。
    • 突然始まる歌唱シーンや面白黒人といった、この手の映画のお約束もきちんと抑えてあり、スタッフもある程度狙って作っていると思われる。
    • 後半の展開も悪く言えばありがちな物だが、よく言えば王道まっしぐら。とりわけカルト映画好きにはたまらなく刺さる作品なのは間違いない。
  • しかし全てのプレイヤーにとって受け入れられたわけではなく、ゲーム全体ごと酷評するレビューも少なからず存在する。
    • 今作は斬新な作風や挑戦的な描写により「インタラクティブ・ムービーの名作」と評する向きが多いが、その陰では厳しい意見も少なからずあった。
    • 先述の通り、今作の魅力は「自力でストーリーを掘り下げる」という部分にも秘められており、ゲーム性も濃いとは言えない。肝心の映像部分を受け入れられないと、ゲーム全体がスポイルされるのは免れない。
  • 上記のB級映画っぷりに関連して、不条理かつツッコミどころ満載なオープニングは色々な意味で語り草となっている。
+ 詳細
  • ここでは上司がチュートリアルを行ってくれ、物語のあらすじや基本的な背景設定がわかるようになっているのだが、実はこの間にも裏で物語は進んでおり、オーガーは平然と家に侵入している。
    • 一通り話を聞いてゲームを開始してみれば、ゲーム内タイマーは2分くらいを指しており、オーガーは10回ほど侵入している始末。チュートリアルを聞いたらダメなゲームなど他にあっただろうか……
    • 幸いメガCD版・3DO版ともに、説明書にはこの仕様があらかじめ書かれているので、初見でも回避することは可能。
  • メガCD版の場合、この時に操作用の装置として出されるのはメガドライブのコントローラー
    • ゲームオーバーになると、このコントローラーを引っこ抜かれてしまう。
    • セガ以外から出されたバージョンだと、このシーンは差し替えられている。
  • 更にこのオープニング、最後まで見ると「怖気ついた」と見なされてクビにされ、そのままタイトルに戻される。
  • 良くも悪くも理不尽さ全開
    • 評価点に書いた通り周回をうながすシステムにはなっているのだが、それでもやりすぎなのが否めない。
      • 特にゲーム後半は失敗すると一発アウトのシーンが多く、20分近いプレイが全て水の泡になってしまう。
      • ケリー(来客に紛れた潜入捜査官)のヒントを鵜呑みにして行動すると、即座にゲームオーバーになってしまう場面も……*25
      • 更に酷いものだと、オーガーを捕まえてすぐカメラを切り替えないと即死する場面がラスト直前に仕込まれている。
    • 実機ROMで遊ぶ場合、別売りの外部メモリーを使ってディスク切り替え時の一時セーブを退避させておくのも手である。
      • 少しずるい裏技だが、これによってゲーム中盤から何度もやり直す事が可能。

問題点

  • メガCD版は画質に関する批判が多い。
    • 元々メガドライブは写真や実写映像を映し出せるようには作られていない。画面に同時に映し出せる色は64色しか無く、実写映像を扱うとジャギーや淡さが目立ってしまう。
    • 3DO版以降は3万色以上扱えるようになり、画質の問題が解消された。
  • 完全クリアを目指すと、どうしてもストーリーを聞き取れない場面がいくつか出来てしまう。
    • オーガー出現の裏で重要なストーリーが進むシーンもあり、完全クリアを目指すと聞き取ることが不可能になる。
      • それでいて、ベストエンドを見るにはオーガーを1匹たりとも逃すことが出来ない。
    • マーチン一家やオーガーの正体が明かされる重要なシーンにオーガー捕獲を強いられる場面も。
      • 気軽に周回できないゲーム終盤に来るのも厄介である。
  • 真エンド条件がわかりにくい
    • 今作は全てのオーガーを捕まえた上で、"ある事"をしないと真エンドにならない。
      • 真エンドの条件を満たせなかった場合、後味の悪い幕切れとなる。
    • しかしその条件はわかりづらく、プレイヤーによっては真エンドの存在に気付く事すらままならない。
      + 真エンド条件
    • その条件とはジェフ(マーチン一家の長男)を捕獲する際、レーダー反応直後にボタンを押すのでは無く、一度見送った上で再度レーダーが反応してから捕えるというもの。
      • これを行わないとオーガーを1匹以上取り逃がしたのと同じ扱いになり、ラストシーンでオーガーがケリーの背後を取る場面で幕を閉じてしまう。
    • なお間違って一度目にトラップを発動させた場合、S.C.A.Tの隊員も罠に巻き込まれてしまうため、間違ったプレイングだと推測する事自体は可能である。
      • しかもこの直前には、同じ条件でトラップを発動させないと突破できない場面がある。
    • しかし「同時にジェフも問題なく捕らわれている」「オーガー捕獲失敗時のアラートが鳴らず、通常通りストーリーが進行する」「取り逃がした相手とバッドエンドの内容が一致していない」という様々な条件が重なり、ここに分岐点があると気付くのは難しくなっている。

総評

当時一般的では無かったCD媒体のアドバンテージが大きく活かされた作品。
今作の実写映像がもたらす表現は92年のゲームとしては斬新な物として受け止められ、インタラクティブ・ムービーの名作として高く評価されている。

ただしゲームジャンル自体が人を選ぶ上に、要の映像部分はゲームと見るか映画と見るかで見方が変わる。
まじめに恐怖する人もいればバカバカしいB級ホラーとして楽しむ人もおり、メディアや媒体によって扱いは安定していない。
本wikiの判定で良し悪しを一意に説明するのは難しく、ネット上ではウェブサイトやレビュアーによっても違った感想が飛び出してくる作品である。
確実にわかるのは、そんな作品を送り出す米国セガの野心とチャレンジ精神の凄さである。

ゲーム業界に影響を与えたホラー要素がどのような物だったのか、それが今の視点だとどう映るのか等、グラフィックの進化の歴史を知りたい人にとっては新しい発見が見いだせるかもしれない。


余談

開発背景

今作は企画成立から発売まで、かなりの時間を要した事で知られている。
以下のソースはYouTubeの『My Life in Gaming』チャンネルで行われた25周年記念インタビュー、および『セガVS.任天堂』より。

  • 企画の原点は9年前の1983年、アタリショックの直後にまで遡るという。
    • 開発者であるジェームズ・ライリー氏はユニークな新型ゲームハードを紹介され、元となるアイデアを思い付いた模様。
      • その新デバイスは"NEMO" (Never Ever Mention Outside)と呼ばれ、4つのVHSを同時再生して自由に映像を切り替えられるというものだったらしい。
  • やがて『Scene of the Crime』と呼ばれるプロトタイプが開発され、NEMOの発売元であるハスブロ社に提出した。
    • これは「監視カメラを切り替えて、盗まれた金の隠し場所を特定する」という5分程度のゲームであった。
    • このプロトタイプはハズブロから好評を得て、本格的な開発がスタートすることになる。
  • 当初は厳重なセキュリティのかけられた億万長者の家を舞台にNINJAが忍び込んでくるという物であったが、紆余曲折して製品版のシナリオに落ち着いた。
    • 16日間の撮影、数ヶ月にわたる編集、計6ヶ月に渡る開発の末、1987年に本作は完成した。プロットが特殊な事もあり、撮影時は同期のタイミングに苦労したのだとか……
  • ところが発売の直前になり、NEMOそのものが発売中止となり、『ナイト トラップ』もお蔵入りになってしまう。
    • 販売予定の価格があまりにも高かったことに加え、同時期にはNES(海外版ファミコン)の襲来が迫っていたため、とても凌ぎを削る状態では無かったようだ……
    • その後はかの任天堂版プレイステーションに移植が検討されたのち、当時ソニーと懇意にあったセガが今作を拾い上げた。
      • 当時のセガは「任天堂に子供向けのレッテルを張り、向こうにはできないクールなゲームで勝負する」という方針を打ち出していた。NEMOから移植できるゲームは複数あったが、最も過激だった『ナイト トラップ』は消費者に選択の余地を与えるとし、下手すればスナッフフィルムとも捉えられかねない事は知りつつも勝負に至ったという。
      • 媒体をVHSからCDに変え、世に出たのは92年秋。撮影から発売までに、実に5年もかけた難産タイトルとなった。
      • メガドラコントローラーのシーンはわざわざ新録したらしい。

表現問題

以下の情報は主に、英語版Wikipediaの記事と『セガVS.任天堂』を中心に抜粋。

  • 先述の通り、今作の表現は北米で大きく物議を醸し、アメリカ合衆国議会公聴会にて槍玉にあげられる事となった。
    • 『ナイト トラップ』の少し前には更に過激な『Mortal Kombat』が物議を醸したばかりで、今作にも厳しい目が向くのは必然であった。
      • こちらも公聴会では精査の対象となっている。
    • 先述したゲームオーバーシーンは「婦女暴行を助長している」とされ、非難の対象とされてしまう。
      • ただしこのシーンは「怪物が血を吸おうとしている」という背景があり、別のシーンでは男も同じ攻撃を受けている。セガ自ら過激さを認めるようなゲームではあったが、議会の指摘は言いがかりとの見方も強い。
    • この議会には北米ゲーム市場のツートップだった任天堂とセガの代表スタッフが呼ばれており、ゲームの暴力表現に対する弁明の機会が与えられた。
      • しかしこの議会では両社のシェア争いを巡る思惑も絡んでおり、任天堂側の代表者は『ナイト トラップ』を取り出して「ウチはこんなゲームを出さない」とネガティブキャンペーンを行った。対するセガ側も負けじとスーパースコープを取り出して「連射式機関銃をレーティング無しで販売している」とdisっていた(このとき間違えて「これはセガの商品なんです」と言ってしまう一幕も見られたという)。
      • 日本のゲーム市場からは考えられないギスギスっぷりだが、当時の北米のゲーム市場は任天堂とセガが拮抗していたうえ、セガが積極的に比較広告を打ち出して喧嘩を売り続けていた背景もあった。
    • こうして各企業は対策を講じる機会が与えられ、世界初のレーティング団体ESRB発足へとつながったという。
      • この団体によるレーティングは2022年現在も続いており、CEROの礎になったことでも知られている。
    • ちなみに公聴会は思わぬ宣伝効果を生み出したらしく、後日『ナイト トラップ』は5万本ほど売り上げを伸ばしたとのこと。
  • だが同年のクリスマス商戦を待たずして、世間の『ナイト トラップ』に対する風当たりは厳しい物となっていた。
    • 一部の玩具専門店では発売を取り下げ、セガも増産を自粛する羽目に至ってしまった。
    • あげくヒロインが叫んでいるだけのパッケージ(画像)が性差別扱いされるという過度な批判まで行われる始末。日本語版や他機種版では全て別の内容に差し替えられてしまった。
    • こうした事情により、リマスターや移植などで日の目が当たった際には安堵するファンも少なくなかった。

その後の展開

  • 後に欧米市場のみ、スーパー32X版とMS-DOS/Mac版が発売された。
    • 32X版の発売元はメガCD版と同じセガ。PC版は開発元のデジタル・ピクチャーズから直々に発売されている。
  • 開発元のデジタル・ピクチャーズは93年11月に、今作のシステムを継承した『Ground Zero :Texas』を送り出した(日本未発売)。発売はソニー・イメージソフト。
  • 2014年には原作スタッフ達の手で、リマスター移植のためのクラウドファンディングが立ち上がった。
    • しかし特典の微妙さや実現性の低い公約が足を引っ張り、企画は失敗に終わる。
      • 資金は33万ドルを目標としていたが、4万ドルも集まらなかったとのこと。
  • しかしその2年後、版権を持つスタッフが原作スタッフ達に積極的な働きかけを行った事により、再び移植の話が立ち上がる。
    • 先述のドキュメンタリー映像によると、ソースコードやマスターテープは既に残っていなかったがコピー映像はかろうじて残っており、当時のスタッフが移植に取り掛かったという。
      • ソースが残っていなかった都合、スタッフは各シーンの再生位置を確かめるために原作を何度もプレイし直したのだとか。
  • そして翌2017年、"25th Aniversary Edition''と銘打ったリマスター版がPS4/Steamにて配信された(英語圏のみ。Steam版は日本からでも購入可能)。
    • コレクターエディション版の外装は当時バッシングの憂き目にあったSega CD版を意識している。やはり問題は無かったようだ……
    • このリマスター版はUIが一新され、各シーンの映像がプレビューされるため、原作よりもかなり遊びやすくなっている。
      • 画面切り替え時のロード時間も短くなり、テンポも向上している。
    • 特に画質の向上っぷりは顕著。
      • 60fpsになった上に発色も鮮やかとなり、リマスターの強みが存分に活かされている。
    • オーガーの出現位置をランダムに変更するsurvivor modeも実装され、遊びの幅が広がった。
    • ギャラリーモードも追加された。特典映像が楽しめるだけでなく、分岐ごとのシーンも容易に楽しめる。
    • そして先述の前身作品『Scene of the Crime』もまさかの移植を果たした。
    • オープニングは3DO版以降の物が使用されている。
      • Steamでスタッフが答えたところによると、メガCD版OPはセガに版権があるので使用できなかったらしい。
    • 翌年にはSwitchとPS Vitaにも配信された。
      • かつてのバッシングを巡る逸話もあるため、任天堂ハードへの移植は驚きの声も挙がっている。
      • Switch版は海外のみの配信でありながら何故か日本語吹き替えが入っているという購入者からの報告がある。Switchソフトは海外アカウントを使って日本からでも購入が可能なので、遊ぶための敷居が大きく下がる事となった。
  • 2022年秋発売のメガドラミニ2に、今作が収録された。
    • 同機はメガCD専用タイトルも収録対象に入っており、北米ローンチかつ色々と話題を呼んだ今作は納得のチョイスである。
    • バーチャルシネマとして共に送り出された『夢見館の物語』も同時収録されている。

その他

  • 今作には写真撮影スタッフとして、後に『フォレスト・ガンプ』の監督を務めるドン・バージェス氏が参加していた。

初稿投稿日: 2022/12/03 21:51 追記修正歓迎

デュアルオーブ ~星霊珠伝説~

【でゅあるおーぶせいれいじゅでんせつ】

ジャンル RPG
対応機種 スーパーファミコン
メディア 12MbitROM+64KRAMカートリッジ
発売元 I'MAX
開発元 プリズム企画
発売日 1993年4月16日
定価 9,700円(税抜)
プレイ人数 1人
セーブファイル 4個(バッテリーバックアップ)
判定 クソゲー
ゲームバランスが不安定
ポイント ドラクエリスペクト
移動速度の遅さに難あり
地上へは戻って来れなくなる
ゲームバランスは劣悪の極み


概要

本作はドラクエリスペクトのRPGである。
電源を入れると4人の主人公たちがI'MAXのロゴを運んで来る演出がある。
内容は、主人公ラルフ達が悪者達に立ち向かう王道的なシナリオになっている。
しかし、非常に悪いゲームバランスがクソゲーまで大きく足を引っ張ってしまった。


特徴

世界観

  • ストーリー
    • 舞台は遠い別の世界。そこには人や動物、妖精、魔物、ドラゴンがすんでいる。
    • 主人公達4人はドラゴン・ラーゼスから授かったオーブの力で「パンジェ」を封印して世界に平和を取り戻す旅に出る。
      • 「パンジェ」とは、醜い欲望が5つのフェニックスに姿を変えたもの。風に溶け込み人を狂わせ欲望に狂い自滅させ世界を乱していく。
    • 敵側は、ドラゴン・ディグバディノンを崇拝しパンジェの封印を解き世界を支配しようと本格的に牙を剥いてくる。
    • 尚、彼らの本拠地は地下世界にある。
  • 地下世界
    • 地上よりも危険なところではあるが、大地が広がり多くの町があり人々が暮らしている場所でもある。
    • 地上のシナリオの後には地下世界へ行く事になるが、二度と地上へは戻って来れない仕様である。

登場人物

  • 主人公達
ラルフ
  • 本作の主人公で剣の使い手。彼自体は台詞を言ったりはしない。
  • ナクシュ村の学校「アレイトスの家」の生徒。卒業試験で山に行った際にドラゴン・ラーゼスと出会い「オーブ」を与えられて「パンジェ」を封印する旅を決意する。
テオ
  • マーゼンの村に住んでいる男性。魔法を得意とする。
    • ドラゴン・ラーゼスに会いセント・バッカスの城下町へ向かっていたが通行止めで足止めをされている。
    • 予めマーゼンの村の教会でフラグを立てて川沿いの町へ向かうと仲間になってくれる。
リズ
  • 活発な女の子。最近、ゴブリンが人々をさらう事を聞き単身ゴブリンの根城へ乗り込むが消息を絶つ。
  • 後に意外な人物との関連が判明する。
ルミエス
  • 妖精の森に住んでいるエルフの女性。
  • ギャンブル癖があり、セント・バッカスのカジノで散財する描写も見受けられる。
  • 以上の4名で最後まで戦っていく。

ドラクエの影響が大きい。

  • 通貨はG
    • 宿屋で泊まって全回復、武器防具やアイテムを購入したりする。やくそう・どくけしそうなども登場。
  • 教会
    • 神父にセーブをしてもらう事が出来る。ここでしかセーブは出来ない。
      • 書き込み先は任意で選べるのは嬉しいところであり、本家に先駆けてプレイタイムも保存。
    • 他にも戦闘不能を治してもらったり、全滅した際は所持金半額で教会へ戻される点も同様。
  • 戦闘仕様
    • エンカウント方式でフロントビューの戦闘が発生、敵を全滅させるとEXPとGOLDがもらえる、魔法使いキャラはレベルアップとともに魔法を覚える事がある。
    • 尚、EXPは人数で割る仕様になっている。
  • その他
    • 重要アイテムを手に入れた際は音楽が鳴ったり、カジノにはちょっとしたミニゲームがあったり、エンディングの〆は羽ペンでFinの文字を書かれているなど色々と取り込んでいる。

本作独自の仕様も多い

  • 斜めに歩く事が出来る。
    • フィールドや街中で斜めに移動できるのは快適で、船を操作する際も斜めに進めるようになっている。
    • この斜め歩きの仕様は次回作でも継続されている。
  • 買い物
    • 1つのショップに、武器屋、道具屋、防具屋が並んでいる。会計は商品を選んでまとめてレジに持っていく仕様になっている。
    • アイテムを売る際は、アイテムを買い取ってくれる専門のショップまで行く事になる。
  • アイテムの仕様
    • 全種類のアイテムを各99個まで持てるので取捨選択で困る事だけはない。
    • 本作の敵達の攻撃は苛烈なので回復アイテムを何十個も購入して行かないと厳しい。
  • 独自の戦闘コマンド
    • 「アタック」
      • 各キャラの行動を予め決めてから戦闘ターンに入る、これにより一部のキャラの行動だけ入力し直しが出来るという考えである。
      • 「オートバトル」はキャラクターの行動を繰り返すのみであり、「逃げる」コマンドは敵から逃げようとするコマンドである。
    • 魔法・必殺技
      • 主人公達にはそれぞれMPまたはTPが設定されており魔法や必殺技を使う事が出来る。
      • テオとルミエスはMPで回復や攻撃、移動魔法など便利な魔法を使えるようになる。
      • ラルフとリズは魔法が使えない代わりにTPを使って必殺技を繰り出す事が出来る。習得する際はレベルアップではなくイベントをこなせば技の伝授と最大TPの増加が得られる。
      • 習得した必殺技の一部はイベントに関わって来るものもある。

問題点

ゲームバランスが非常に悪い

まず移動速度が遅い

  • もっさり移動でダッシュ機能もないので移動するにも時間がかかりイライラする事間違いなし。

エンカウント率が高い

  • 数歩歩くだけで敵と遭遇する事が多く、逃げようとしても回り込まれて攻撃を食らう事も多い。

ダンジョン内部が必要以上に入り組んでいる

  • 階層が多い
    • 数階以上はザラで、後半では10階以上のダンジョンも登場して来る。
    • 階層を跨いだ構造もあり、例えば別なところを登るために地下を経由させられるという場所もある。
    • 現在階層も表示されず分岐も多いため進んでいるのか戻っているのかすら分からない状況に陥るのも珍しくはない。このためダンジョンによってはマッピングは必須である。
  • ギミックの類は一切ない
    • あるのはダンジョンの構造の複雑さのみ、他社のファミコン作品でさえ簡単な仕掛けくらいはあった。

セーブポイントはない

  • これらにより戦闘回数がどうしても嵩む事になってしまい長丁場を通しで攻略しなければならないのは本当に厳しい。

敵の攻撃が苛烈

  • ザコ敵からして攻撃力が高く、序盤ではこちらの最大HPが数十程度なのに対しザコ敵は10近く与えて来るため危険度が高い。
    • 最初の洞窟では2人パーティーで進んで行くが、中でもコボルド4体で出現されると攻撃される回数多くダメージが蓄積する。
  • ボス戦の方も強力な単体攻撃や全体攻撃を繰り出して来るので厳しい。ただ、ある方法で難易度が落ちるという問題点がある、そちらは後述する。
  • 回復手段が薬草の買いだめ一択
    • 最初に仲間になるテオは回復魔法を覚えているが、それだけでは上記の攻撃をとても支え切れたものではなく、予めショップで薬草を何十個も買い込んで行く事になる。
    • 本作は最初~最後まで厳しいので回復アイテムの買い込みがセオリーとなる。
      • 中盤では上位の回復アイテムもショップに並ぶがやる事は全く変わりはない。
      • ゲームを中盤終盤に進めても魔法を好きなだけ使えるようにはならない。
    • 全体回復アイテムはない
      • 特にボス戦では全体攻撃を繰り出して来る事が多いが、それを回復するのは仲間の全体回復魔法しかない。
      • このため仲間のMPは温存するしかなく、道中で必殺技や魔法を使っていく事は難しい。

有用なアイテムが入手困難

  • MP・TPの回復アイテム
    • 本作には「トパーズのこな(MP・TPを30回復)」が登場するものの、ショップでは売られてなく宝箱に入っているのみ、それもゲーム全体を通して20個手に入るかどうかで貴重品になっている。
      • ついでに言うと、アイテムの解説ではMP・TPを「復活させる」とあるが「回復させる」と記す方が適切。
  • エンカウント無効化アイテム
    • 本作の序盤では「たいようのかけら」というアイテムが150Gで市販されているが地下世界では売られていない。これにより序盤では高価であり、後半では入手する機会が殆どないと言う事になる。
      • 仲間が魔法デメート(MP10でエンカウントを発生させない)を覚えるが、貴重なMPを費やす事になるのが痛い。
    • 地下世界では、シャッフルゲームの景品になっている事があるが、500G払って的中させなければならないので、Gも実時間も費やす考えになる。
    • これらを事を考えると地下世界へ行く前に無理してでも買いだめをしておくのが良いだろう。
  • 復活アイテム
    • 「いのちのかぜ」もあるがこちらも入手できる数は限られている。復活させる魔法を覚えてくれるが消費MPはかかる。
  • その一方、ドーピングアイテムは安価で売られている。
    • 重ねがけ前提なので長期戦のボス戦では役に立つが、道中のザコ戦で有利にはならない。

ボス戦闘について

  • ボス戦までの道のりが長い
    • 最初の洞窟からして2人で地下3階まで行ってからのボス戦がある。
    • 他には、フィールドを歩き妖精の森(教会はない)を経由して塔を登ってからのボス戦などかなり時間がかかるケースが多い。
    • ラスボス戦でも、ラスダンまで歩いてから内部を進んで行かなければならない。
  • 更にボス戦の後にも長いイベントが始まる事があり尚更時間がかかる事も多い。
    • ただ、要所で待ち構えているという格好でありこちらから話しかけてから戦闘になるので、心の準備が出来ないまま戦わされるという事はない。
    • 全滅しても教会に戻されてそれまでの経験値は残るのがせめてもの救いか。
  • ボス戦のバランスが悪い
    • ボスはHPも高く強烈な攻撃も繰り出して来て大回復で粘って来る事も多いので、まともに戦うと勝つのは難しいが穴がある。
    • ドーピングアイテムで勝ててしまう
      • ショップでは攻撃力や防御力を10%だけ上げるアイテムが安売りされている。一見大した事がなさそうであるが何度も重ねがけが効くので、その後は攻防ともに有利になるので簡単に片付いてしまう。
    • これにより序盤~ラスボスまで、道中ではMPを節約してボス戦では全体回復魔法を使いながらドーピングアイテムを使い続けるという戦法一択になる。
    • ラスボス特有の技は一切なく、やって来るのは普通の攻撃ばかり。仮に戦闘不能に陥っても復活させた際は重ねがけの効果は残っており、凍てつく波動の類もやってこないので安定する。
  • 自由度は殆どなくただの作業ゲーになってしまう。
  • オートモードが賢くない
    • プレーヤーが選んだコマンドを繰り返すのみで状況に応じて適切な行動をしてくれるわけではない。

仕様面

シナリオ

  • 次にすべきことが分かり辛い
    • 次に行くべきところを示してくれないのでプレーヤーが手探りで探すしかない事が多い。
      • 特に船が手に入った際は行動範囲が大きく広がるので、目的地への到達にはかなり手間取る事になる。
      • 地下世界でトロッコが手に入った際も、行ける町が一度に2~3か所以上増えたりする事もあり、迷っているうちに本来なら後に行くはずのダンジョンに行ってしまうという事もありうる。
  • ストーリーはお使いイベントばかり異常にある*26
    • 序盤の山場の敵城のバリアを破るためのイベントも、各地で3つのアイテムをどこかに持っていくおつかいイベントである。
      • 特に思い入れがあるというわけでもなくストーリーとの連動は薄い。
  • 地上へは戻って来れない
    • 地下世界の砂漠の塔では長い道中とボス戦のあとにイベントが始まり不思議な通路からティジアの城というところに出る。その際にゆっくり休んで行くように言われるが教会には誰もいないためゲームを中断する事は出来ない。
      • 確かにエンカウントなどはなく安全で平和ではあるが、そのままゲームの続行を余儀なくされるプレーヤーと登場人物達との温度差は大きい。
    • フィールドへ出てみると「ここからの眺めはいいじゃろう。」と言われるが、良く見ると本作前半の地上のフィールド画面。しかし誰もその事は言わず、ティジア城をブクマする事も出来ず移動アイテム・魔法も無効化されているので、地上は一部見えるだけで戻る事は出来ない。
  • エンディングが簡素
    • ラスボスを倒した後は簡単なやり取りの後にスタッフロールに移行。他の町の人々については触れられず、地上については結局のところ話題にも上がらず扱いがおざなりになっている。
    • 押したボタンの回数まで記録されている
      • 他にも、死んだ回数、敵に遭遇した回数、倒した敵の数、宝箱を開けた回数、セーブした回数、宿屋に泊まった回数も表示される。

その他

  • 世界地図が一切無い
    • 地上ならば、地図があれば船旅をする際の大きな助けになったところである。
    • 地下世界は地上より複雑な構成になっているが、こちらも世界地図が無いので全体像を掴むことは困難である。
    • 序盤の「ポリドスのまち」でバグがある。
      • まちからフィールドに出る際に右下を押しっ放しにしていると海に出てしまう。こう言うと自由度は高そうに聞こえるが陸に上がる事は出来ないのでショートカットの類は出来ない。
      • そして現時点では登場するはずがない強敵とのエンカウントもあるので全滅して戻るしかなくなる。
  • トロッコもマッピング必須。
    • 地下鉄道を使って安全に各地へ移動できるようになるのは良いが、ダンジョンと同様に入り組んでおり次の目的地まで到達するのに苦労する。
    • 中にはトロッコでしか行けない場所もあり、村民からはトロッコで簡単に行けるような言われ方をするが実際は正しい分岐を選んで行かないとならないので大変である。
  • 空飛ぶ乗り物は手に入らない
  • 仲間が覚えている戦闘用の魔法は、移動中には見れない。
  • ラストダンジョン用の曲が無い。

賛否両論点

  • ストーリーは結構重い
    • 行く先々では町が滅ぼされたり、戦争の準備が行われたり、人々が殺されたり、残された家族がそれを苦に自害しようとするなど悲惨な事が多い。
      • 地底世界ではミネアの町がミサイルの攻撃目標にされかかった事もある。
  • 本作は見た目こそライトユーザー向けだが色々と厳しい。

評価点

ゲーム内容

  • 世界観は充実
    • 本作は基本的にファンタジー世界がベースでありつつ、スチームパンクの街も出て来てバリエーションがある。
    • 人々の様子も描かれており、シナリオの進行に応じて台詞が変化して行く。
      • 特に、村に新しい城を築くようになる段階では人々が徐々に増えていくなど発展していく様子も表現。更に他の町や村でもその城へ移り住んで行く人々の台詞が用意されている。
    • イベントの関係でダンジョンを再訪する際は宝箱が空になっているなど(プレーヤーにとっては嬉しい事ではないが)細かい。
  • ミニゲームが一応ある
    • シャッフルゲーム。箱が数個並んでおり景品が入っている箱を当てるというもの。
      • 箱の中身を見せてから箱を閉じ、次々と動かして行った後に箱を選んでもらうというルールで遊べる。
  • 文章
    • 当時では漢字の文章こそ使われてはいないものの例えば「ろくましょう」とカッコで閉じて分かり易いように工夫されている。
    • アイテムには解説文が表示されていたり、色々な場所に行った際に画面の左上に場所名が出ている。
    • 本作をロードして再開する際には、それまでのストーリーが語られる。

グラフィック面

  • 敵キャラのグラフィックは大きめで品質が良い。
    • ファンタジーではゴブリンやコボルド、マスコットキャラのバサラ、魔女系の敵や、海洋生物などがおり、スチームパンクとしては戦車や砲台などの機械をモチーフにした敵キャラが豊富に登場しており、質感良く描き上げられている。
    • 特にボスキャラは大きく迫力があり、強大な敵に立ち向かっているという実感をより際立たせてくれる。
  • 回転拡大縮小機能の活用
    • タイトル画面での演出で使われている。
  • その他
    • アイテムや魔法や必殺技にはアイコンが用意されており、見ただけでどんな魔法か分かり易い。

音楽

  • フィールド曲は広大さを、ダンジョン曲は不穏さ、戦闘曲は勢いなど表現しており良曲が揃っている。

総評

本作はドラクエをリスペクトしつつ独自の要素を組み込んだ意欲作ではある。
しかし実際にプレイしてみると、歩行速度の遅さ、マップの複雑さ、戦闘バランスなどの問題点が複合して牙を剥いて来るという、バランス面では欠陥だらけでありテストプレイが不十分なまま世に出されてしまったという見方が濃厚である。
せめて厳しいバランスがヌルゲーと言う方向にでもコケていれば、ドラクエもどきの作品としての評価はもらえたかもしれないのは残念なところである。


余談

  • 『デュアルオーブ2』が翌年度末の94年12月29日に発売されている。
    • 「DUALORB」のタイトル画像は引き継がれて、ドラクエリスペクトからFF6リスペクトに舵を切っている。軽く挙げて見ると‥‥
      • 世界観は全くの別物でSF要素まで登場する。仲間も4人固定ではなく次々に交代する。仕様についても戦闘画面も独自の視点に変更、ショップなどの独自の仕様も廃止、セーブする際にメモを書き込む仕様など色々と変更されている。
    • 改善点と新しい要素の数々
      • 歩行速度の遅さ、マップ構成の複雑さなどの問題点は改善されており、戦闘では動作もアニメーションを行っておりオートモードは状況に応じて適切な行動をとってくれるようになった。
      • 顔グラの画像が用意され、ドット絵のキャラが多彩な動作を見せる、マップでは多重スクロールによる表現、セーブポイントも実装。終盤ではFF6の飛空艇のように操作出来る乗り物まで登場しているのは好評。
    • 作風と好み
      • 行く先々で街が滅ぼされたり裏切りに遭ったり、囚われていた人々がバイオベースみたいな扱いをされているなど悲惨な事も多い点は賛否が分かれるところ。
    • バランス不安定は拭えず別な問題点が浮上
      • 回復アイテムを山ほど買わなくて済むようにはなっているがバランスは調整不足で厳しく、新たにセーブポイントにより詰みどころがあったり、戦闘曲が1曲しかないのは残念。
    • 以上。これらにより新しい軸を打ち出してクソゲーの域は脱したのは良いが手放しで良作と呼ぶのは難しい作品である。
    • 海外の方ではSFCの海外版SNES用に非公式ながらも英文に翻訳したパッチが作り出されている。
最終更新:2022年12月05日 20:09

*1 ついでに言うと「壁に塗ったインクで壁を登れる」ところも共通している。

*2 クリア時に救助していた要救助者を再救助する必要はない

*3 海外でのみ販売されたものも含む

*4 2018年11月にBugbearの保有する株式の過半数をTHQ Nordicが取得したことによる買収を受け、現在はTHQ Nordic傘下のデベロッパーとして存続している。

*5 一定速度に到達する、長くドリフトするなど

*6 ニトロが存在しないSHINDO DRIFTシリーズを除く

*7 初代リッジレーサーのジャケット車「F/A RACING」のリファイン版

*8 リッジレーサー7のジャケット車

*9 「R4 Ridge Racer Type 4」のオープニングを飾った際のデザイン

*10 「Ridge」は尾根や峠を表す英語。

*11 『7』でもUFRA非公認の非合法レースとしてEXTREME BATTLEが収録されているが、あくまで収録コースを利用したモードの一つだった7に対し、こちらはロケーションからアングラ風味という違いがある。

*12 体当たりしまくれば敵車を破壊できなくはないが、ボーナスが付かないためあまり意味がない

*13 後述する通り、現在オンラインサービスは終了している。

*14 通称「おま予」

*15 ただし、プレイ開始時に必ず”サーバーへの接続に失敗しました”というメッセージが出現する。

*16 Steamの販売ページにも記載されている

*17 余談だが、タイトルロゴをよく見ると「ノ」「ゾ」「キ」「ミ」だけ明らかに色と形状が違っているのが一目瞭然であり、これを続けて読むと「ノゾキミ」。実はこっちの方がメインじゃないかと目されている理由がこれ。

*18 日本では1年近く遅れて発売されている。後述する表現絡みの問題が影響したと見られる。

*19 メガCD版は"Sega Control Attack Team"の略とされており、セガ以外から出されたバージョンだと"Special Control Attack Team"の略とされている。

*20 日本のメガCD版のみ「Trap」、他のバージョンは「Captured」となっている(3DO版以降は7セグメントによる大文字表記)。メガCD版は日本人でもなじみ深い単語になった反面、「Capturedが点滅=捕獲に成功した」という直観的な表現が損なわれてしまった。

*21 アラブ圏以外の人間は、視線を動かす際に左から物を見る習性がある(文字を読むときの癖によるもの)。このため3DO版以降は「部屋を選択する」→「カメラの映像に視線を映す」という動きを直感的にこなす事ができる。

*22 これは当初発売元になるだったハズブロ社が、厳しいコンプライアンスを要求していたのが由来である。具体的に言うと、今作はバスルームや軽めの着替えシーンがあるのにシャワーシーンは一切ないという、あからさまな自主規制が見られるほど。

*23 日本語版は吹き替えだけなので、この演技を聞く事は出来ない。日本で聞く場合は、後述するリマスター版をSwitchの海外アカウント等で入手する必要がある。

*24 ちなみに「オープニングデモを最後まで見届ける=プレイを放棄した」とみなされるゲームは他に『アイドルマスター』が存在する。こちらはアーケードゲームなのでまた事情が異なってくるが。

*25 3DO版では、説明書であらかじめその存在が仄めかされている。

*26 「敵基地に乗り込むにはアイテムAが必要→それを取るにはアイテムBが必要→それを取るにはアイテムCが…」といった具合である。