下書きの記載に関するルールの変更について (24/5/26変更)
記事が完成するまでの間は最低でも週に1度は記事作成相談スレを確認するようにしてください。
記事作成依頼の判断は初稿者に委ねられますが、下書きが完成したと判断しても別の利用者が追記や修正を行うことも踏まえ、記事化依頼前にスレで意見が挙げられているか確認してください。
記事を直接投稿できるメンバーの方も、「記事下書きページを利用する場合は」性急な記事化は避け、スレを確認することを推奨します。
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記事下書き

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メンバー権限がない人は新規ページ作成ができないため、記事の作成は下書きページを経由する必要があります。
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権限がある人は下書きを経由せず直接ページを作成して構いませんが、以下の場合は下書きページの利用が推奨されます。

  • 記事内容の質に自信がない場合や、第三者によるチェックが欲しい場合
  • 有名作・話題作で編集合戦が頻発することが予想される、判定について揉める可能性が高い場合

加筆、修正、下書きを元にした新規記事の作成は自由です。ただし、 自分がプレイしたことのない作品の記事化は禁止 とします。
また「このWikiで扱う作品」及び「記事作成のガイドライン」を参照の上でお願いします。記事作成相談スレも活用してください。


「記事下書き」は用途別にページが分かれています。


利用法

  • 1. 記事を載せる。
    • 下書きは縦に並んでいますが、新しく下書きを載せるときは必ず最下部に追記してください(下書き作成日が古いものが下部に行くと削除期限日がわかり難くなるため)。
      また、編集が楽になるので記事の最初と最後にareaeditプラグインを付けることをお勧めします。
    • ここに載せた下書きは、初稿作成から1ヶ月が経過すると基本的に削除されます。 記事の投稿時には、必ず記事冒頭に初稿作成日を記述して下さい。記述の無い場合、1か月より早く削除されてしまう可能性があります。
      事情により長期間更新できない場合、個人でバックアップを取る事をお勧めします。
      その場合、初稿執筆者が不在の際に第三者が下書きに直接手を加えることもありますので、執筆に復帰する際は下書きの確認とスレでの相談を忘れずに行いましょう。
      • なお、判定や記事内容について記事作成相談スレで議論中の場合と、避難所にある記事の場合はこの限りではありません。ただし避難所の利用には相談スレへの報告が必要です。
    • 新規記事の判定については基本的に初稿執筆者自身の判断に委ねられています。記事作成のガイドラインに則る限りは自由に付けて構いません。ただし記事作成後に異論が生じた場合、判定変更議論依頼が提出されることがあります
  • 2. 記事を完成させる。
    • 基本的に初稿執筆者が記事の完成に責任を持つようにしてください。 記事は大勢の手で完成させるものですが、下書きに投稿したからといって必ずしも他のユーザーの手が加わるとは限りません。未完成の記事を長期間放置するのは迷惑行為です。
    • もちろん一般記事同様に初稿作成者以外が編集を行うことも可能です。ただし、第三者が以下の事項を行う際は必ず記事作成相談スレに報告を入れてください。悪質な場合は規制されることがあります。
      • 下書きを削除もしくは移動する場合。
      • ゲーム記事の判定を変更する場合(未定のものに付与することも含む)。
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      • その他、記事のニュアンスに大きく変更が生じる編集をする場合。
    • 記事が完成するまでの間は、 少なくとも週に1回程度は記事作成相談スレを確認してください。
      • 作成している記事に対して、スレ内で意見や指摘が出ることもあり、初稿作成者が意見や指摘を確認しなかった場合、スレ内の意見や指摘にしたがって大きく内容を書き換えられてしまう可能性もあります。
  • 3. 記事を作成する。
    • 記事が完成したら、作成する前に記事作成相談スレで意見や指摘が出ていないかを確認し、意見や指摘が出ている場合は、その意見や指摘を解消してから記事作成してください。
      • 記事完成後、2,3日の間は意見や指摘が出ないかを確認するといいでしょう。スレで記事が完成した旨を報告し、意見や指摘を募るとより確実です。
      • 意見や指摘を無視して記事作成をした場合、自分では問題ないと思っていても「文章が簡素で内容が薄い」「文章が支離滅裂でわかりにくい」「他のサイト・Wikiからの無断転載」などの理由により、 記事化後すぐに修正依頼や要強化依頼が出されたり、記事化自体が見合わせとなる場合があります。
    • 記事が完成したと判断したら、好きなタイミングで記事を作成して構いません。新規記事作成は管理者とメンバーのみ行えるため、ログインIDを持っていない人は、記事にする際に『記事作成依頼所』で依頼してください。
      • なお、代理作成依頼によって作成された記事の内容に関する責任は執筆者・依頼者に帰結するものとし、代理作成者は責任を負いかねます
    • 記事内容によっては、単独記事として作成するよりも既存の記事への追記の方が良いと判断される場合もあります。
      なお、追記の場合はログインなしでも作業可能です。
      • 追記を想定して記事を作成する場合、下書きの冒頭に追記先の記事名を表記しておくのもいいでしょう。

注意点

  • 発売直後のゲームの記事を執筆したい場合、発売日から3か月経過していることが条件となります(3か月ルール)。
    • 移植版や、海外で先行発売された後に国内で発売された作品も、その発売日から3か月の経過を待つ必要があります。
  • 一度に投稿する下書きは一つとし、その下書きを完成させて記事化依頼してから次の下書きを投稿するようにしてください。
+ 下書き用テンプレート。書き方の詳細はテンプレのページを参照

contentsプラグイン(19行目)は必ずコメントアウト状態(先頭に「//」が付いたまま)で記載してください(記事作成時にコメントを外す)。
コメントアウトしない場合、全下書き項目の見出しが目次化されてしまいます。

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#areaedit
初稿投稿日: yyyy/mm/dd 追記修正歓迎
*タイトル
【読み】
|ジャンル||~|
|対応機種||~|
|発売元||~|
|開発元||~|
|発売日| 年 月 日|~|
|定価|, 円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|CERO: ()|~|
|廉価版| : 年 月 日/, 円|~|
|配信| : 年 月 日/ |~|
|備考| |~|
|判定| |~|
|ポイント| |~|
//----
//#contents(fromhere)
----
**概要
**あらすじ
**特徴
**評価点
**賛否両論点
**問題点
**総評
**余談
#areaedit(end)
↑↑↑ここまでコピー↑↑↑

一般的な編集の練習は「サンドボックス」へどうぞ。



初稿投稿日:2025/7/25 追記修正歓迎

真・三國無双 ORIGINS

【しん さんごくむそう おりじんず】

ジャンル タクティカルアクション
対応機種 プレイステーション5
Xbox Series X/S
Windows(Steam)
発売元 コーエーテクモゲームス
開発元 コーエーテクモゲームス(オメガフォース)
発売日 2025年1月17日
定価(税込) 通常版:9,680円
TREASURE BOX:17,680円
プレイ人数 1人
レーティング CERO:B(12才以上対象)
判定 良作
ポイント オリジナル主人公で往く三国乱世
過去最高レベルの大規模戦闘
システムは若干死にゲー寄りに
会話のBL臭には賛否が分かれる
無双シリーズ



名もなき英雄、乱世に起つ。



概要

『真・三國無双』シリーズ第9作にあたるが、本作はシリーズの原点回帰を掲げてナンバリングが外されている。
今までと異なりオリジナル主人公の視点で黄巾の乱~赤壁の戦いまでを追体験していく。
ゲームシステムはいわゆる「死にゲー」の要素が取り入れられており、今までのシリーズ作品とは若干毛色が異なっている。


ストーリー

天下、久しく分かれれば必ず合し、久しく合すれば必ず分かれる――
後漢の成立より百五十余年。
続く 旱魃 (かんばつ)と異常気象により、大地は深刻な 飢饉 (ききん)に見舞われていた。
人々は飢え、草の根や木の皮を口にしてもなお飢えて、命を落としていく。
だが、為政者たちは重税を課し、横領を重ね、民を救うどころか苦しめる一方であった。
過去の記憶を失った主人公は、旅の中で荒れ果てた里に立ち寄る。
そこで、仲間と共に人々を助ける「長髪の男」、悪徳官吏を糾弾する「髯の偉丈夫」と出会う。
主人公は一人の子供を救おうとしたことで、彼らと共に官吏の軍団と戦うことになる――

年が明け、時代は大きく動く。
困窮する人々に救いの手を差し伸べ、絶大な支持を得ていた太平道なる組織が、漢王朝に反旗を翻したのである。
彼らは団結の証として黄色い布を身に付けたことから「黄巾党」と呼ばれた。
後の世に言う、「黄巾の乱」である。

そして主人公は、北の地・幽州にて「髯の偉丈夫」と再会する――

(公式サイトより)


システム・特徴

シナリオ

  • 前述のようにオリジナル主人公の視点で黄巾の乱~赤壁の戦い*1を戦い抜く。本作では章仕立てになっており、チュートリアルにあたる序章+全5章で構成される。
    • このうち黄巾の乱を描く1章、董卓台頭~暗殺を描く2章までが共通ルートとなっており、3章では曹操・孫呉・劉備の各勢力の戦闘に助力してシナリオを進める。なお各勢力が敵対する戦闘もいくつかあり、敵対した勢力は以後シナリオやイベントが発生しなくなる*2。3章終了時に最終的にどの勢力につくかを選択し、4章以降は選択した勢力のルートに分かれていく。
      • また、それぞれの勢力のルートごとに概ね史実に沿う通常エンドとifルートとも言える真エンドの2種類に分岐する。
        真エンドルートは途中で戦死する孫堅や典韋を生存させるなど史実に反する行動をとる必要があるが、制限時間内に強力な武将を撃破するなど相応に条件が厳しく、初回プレイで突入するのはなかなか厳しい。
    • 後述の呂布との決戦が控えるうえに互いの無双武将と交戦する機会が多い曹操・劉備ルートは難易度が高めで、比較的独自の展開で進み敵に無双武将が少ない孫呉ルートは難易度が低めとされる。もっとも孫呉ルートも中盤で戦う甘寧や太史慈などはかなりの難敵であり、決してヌルくはない。

ステージ

  • 本作のステージは大きく戦闘、依頼、突発戦の3種類に分けられている。このうち、戦闘と依頼はクリア前は1回しかプレイできない。
    • 戦闘は従来のメインステージに相当し、クリアすることでストーリーが進んでいく。史実の戦いがモデルだけあって規模も大きい。
    • 依頼はサブイベントにあたる。序盤はマップの一部を使用した中規模戦だが、終盤は戦闘と遜色ない大規模な内容のものもある。また、クリアすることで報酬がもらえる。
    • 突発戦は各地で発生する反乱や野党の鎮圧といった小規模な戦闘。何度でもプレイできるので、初回プレイ時のレベリングや装備収集に向く。

ワールドマップ

  • 前作『真・三國無双8』のオープンワールド形式からワールドマップ形式に変更。エリアにあたる州は関や河で区切られており、シナリオの進行に合わせて関が開いたり港ができたりして移動範囲が広がっていく。
    また、突発戦などをクリアすることで州の太平値が上昇していき、一定値まで上昇するごとにアイテムがもらえる。全ての州の太平値を最大にした状態で真エンドを迎えると追加のイベントが発生する。
    • 移動は初期は徒歩だが、依頼をクリアして馬を入手して以降はこちらでも呼びだせるようになる。また、各地の道標にアクセスすることでファストトラベルが可能になる。
    • 中国全土を模したマップを自由に移動できるのは共通だが、各地での戦闘などに参加することで従来のようなマップでの戦闘となる。基本的に自分から参加しない限りは戦闘にならないので、ある程度自分のペースで進められる。
    • 各地には街や村があり、武器やアイテムの購入・売却ができるほか宿屋ではムービーやストーリーラインの振り返り等ができる。また、街の人たちが噂話をしており、近づくと世相や君主の評判について聞くことができる。
      • 宿には書簡が届くことがあり、ストーリーを進めるトリガーとなっていたりアイテムが同封されていたりする。

水鏡庵と絆イベント

  • 第2章以降は無双武将との絆イベントが発生するようになる。レベル制になっており、武将ごとに決められた条件を満たすことで上がる。条件は様々で、バトルで課題をこなす、お使いイベントをこなす、突発戦をクリアするなど様々。また、絆レベルを最大まで上げることで報酬がもらえるが、イベントの発生はシナリオの進行に連動しているため、途中で死亡したり敵対した場合は以後のイベントは発生しなくなる。
    • レベルが上がるごとに戦闘中のセリフが変わり、より親し気な内容に変化する。絆レベルは別のルートでも引き継がれるので、絆レベルが高い無双武将と会敵すると躊躇うそぶりを見せる*3
  • 合わせて、第2章以降は水鏡先生の庵を訪ねられるようになる。本作ではシナリオの都合上、荊州ではなく幽州にある。絆イベントが発生する武将を教えてもらえるほか、お金を払うことで条件を満たさなくても絆レベルを上げられる。
    • …なのだが、史実と辻褄を合わせるためか水鏡先生が対応するのは第2章のみで、第3章以降は龐統が対応するようになる。

武将

  • 本作ではメインの操作武将をオリジナル主人公に絞り、従来の無双武将はほぼ全員がNPCとなる。また、劉備や曹操など一部の武将は黄巾の乱基準でモデルが一新されているほか、張飛や貂蝉もCVが変更されている。
    • 戦闘に限り、随行武将として特定の無双武将を1人随行させることで一緒に戦ってくれ、条件を満たすことで一定時間操作できるようになる。また、誰を随行武将にするかによってスタート位置が変わることもある。随行武将は各勢力ごとに3人設定されているほか、隠し要素として条件を満たす場合のみ呂布を選択できる。
      • 誰を随行させるかは自由で、あえて一人で戦うこともできるが、当然ながら自身の所属勢力以外の随行武将は選択できないほか、ステージ内のイベントで登場する武将は選択できない。また、強制的に単独出撃になるステージや必ず随行武将をつけなければならないステージもある。

武将戦

  • 武将戦は前述のように死にゲーのシステムが一部取り入れられている。
    • 敵武将は基本的にスーパーアーマー状態で攻撃を当ててものけぞらないが、攻撃を出した直後などは一定時間解除されのけぞるようになるなど、本家の死にゲーと比較すればだいぶマイルドになっている。
      敵武将には新たに「外功ゲージ」と呼ばれるゲージが追加されており、このゲージがある間はダメージが激減する。攻撃を当てることで削ることができ、完全に削りきると長時間ダウンし、「収撃」と呼ばれる攻撃で大ダメージを与えられる。収撃を当てるかダウンから復帰すると外功ゲージが回復し、再度削っていくことになる。
    • 武将には敵味方とも士気とは別に「戦意レベル」というバフが追加されている。戦意はイベントなどでー1~+3の間で増減し、レベルが高いほど攻撃力、体力、外功ゲージの数が増加する。戦意が高い武将はたとえモブでもすさまじいタフさや攻撃力を発揮し、マイナスになれば無双武将でも全く苦労せず倒せるようになる。これは味方も同様であり、戦意が高ければかなり粘ってくれるが、低下するとあっという間に敗走してしまう。
      • これらのシステムの恩恵を最も強く受けたのが、言うまでもなく呂布。常に戦意が最大レベルで登場するため圧倒的な火力とタフネスを誇るうえに活躍時期の関係からこちらも育ち切っていないため、決戦となる下邳の戦いは死にゲーのボス戦にも劣らない難易度となる。
    • また、時折敵武将との一騎討ちが発生することがある。一騎討ちは文字通り敵武将と1対1の戦いで、体力や無双ゲージが変動せず画面上部に表示されるゲージの奪い合いとなる。制限時間以内にゲージを奪いきると収撃が発生し、そのまま倒すことができる。逆に完全に奪われると相手の収撃が発生し、瀕死のダメージを負った状態で終了してしまう。制限時間内にどちらも削り切れなかった場合はそのまま終了となる。
      一騎討ちを発生させるかどうかは任意だが、基本的に発生させた方が手早く倒せるので、クリアタイム短縮を狙うなら受けるのがセオリー。
      • 強制的に発生する一騎討ちもあり、それらは時間が無制限になっているほかゲージを削りきられた場合は即敗北となる。

主人公

前述のように本作では全編通してオリジナルの主人公を操作することになる。また、システムの変更により今までとできることなどが大きく変わっている。
名前は設定可能だが、それとは別に曹操から古の霊鳥になぞらえて「紫鸞(しらん)」とあだ名され、以後主人公の異名として用いられる。

  • 武器
    • 武将ごとに武器が固定されていた従来と異なり、主人公は全部で9種+隠し1種の全10種類の武器を自由に切り替えられる。本作の随行武将も武器は固定なので、主人公の特権ともいえる。性能は従来と同じくハクスラ要素となっており、武器ごとに攻撃力の補正値やアビリティ、アビリティのスロット数が異なる。基礎攻撃力はすべての武器種間で差はないが、モーションや武器ごとに倍率が異なるため実際のダメージ値は異なる。
      • NPC専用の武器として槌、飛刀、扇、杖の4種があり、NPCを含めたすべての武将がこれら14種のどれかを使用する形になっている。
    • 武器は騎乗中や回避などのアクション中を除き、ステージ攻略中でも自由に変更できる。
+ 武器解説。長くなるので格納
    • パッケージイラストにも描かれている主人公の初期装備。従来と同じく攻撃の速さや手数のバランスが良い。そのためか、1発あたりの攻撃力は低めでややリーチが短い。
      随行武将では郭嘉が使用する。それ以外の無双武将では従来通り劉備、曹操、孫権など総大将クラスのほか、本作では貂蝉も使用する。
    • 前方へのリーチが長く、手数や攻撃速度のバランスも良い。側面などへの対応力がやや弱いのも従来通り。
      随行武将ではやはりというべきか趙雲が担当。それ以外の無双武将では楽進や張郃、凌統などが使用する。
  • 手甲
    • 拳や蹴りといった体術をメインとするほか、強攻撃で構えをとることができ、そこからさまざまな攻撃に派生する。リーチが短く、一度構えを挟む必要があるなどクセはあるものの攻撃力は高い。
      随行武将では黄蓋が担当。それ以外の無双武将では周倉や孫策が使用する。
  • 飛圏
    • 孫尚香の代名詞と言える円形のブーメランのような武器。強攻撃ではこれらを投げつけて攻撃できるほか、戻ってきた飛圏に触れることで捕捉状態となり、直後の強攻撃が大幅に強化される。相手との位置関係によって攻撃を使い分ける必要があるため、やや慣れが必要。
      担当する随行武将は当然孫尚香で、本作唯一の女性PCとなる。それ以外の無双武将では賈詡が使用する。
  • 朴刀
    • 幅広の青龍刀に近い剣。強攻撃で最大2段階の溜めが可能で、手数よりも一撃の重さで攻める武器。攻撃範囲も広いが、火力を出すには溜めが必須になるため、やや扱いが難しい。
      随行武将は夏候惇が担当。それ以外の無双武将では夏侯淵、孫堅、甘寧などが使用する。また、周泰の刀もモーションは朴刀のものが流用されている。
    • 攻撃速度、攻撃範囲とも高水準で、強攻撃押しっぱなしで攻撃を継続するなど手数も多い。一方で1発あたりの攻撃力は低く、とにかく手数で押し切る武器。
      随行武将は周瑜が担当。それ以外の無双武将では荀攸が使用する。
  • 双戟
    • 名前通り戟の二刀流。強攻撃のフィニッシュ時にタイミングよく入力すると攻撃が強化される。攻撃力、攻撃範囲も高水準で扱いやすい。
      担当する随行武将は張遼。それ以外の無双武将では董卓や太史慈が使用する。
    • 強攻撃で溜めている最中に敵の攻撃を受け止めることで、そのあとの攻撃が強化される*4。攻撃力、攻撃範囲も申し分ないが、敵の攻撃を喰らうことが前提になるため、状況の見極めが何より重要になる。
      担当する随行武将は当然張飛。それ以外の無双武将では李典や程普、韓当が使用する。
  • 偃月刀
    • 強攻撃を出し切ることで最大2段階の強化状態になり、その後の一部の攻撃が強化される。攻撃速度は遅いが攻撃力、攻撃範囲ともトップクラス。
      担当する随行武将は当然関羽。それ以外の無双武将では于禁や呂蒙が使用するほか、徐晃の斧もモーションは偃月刀のものが流用されている。
    • NPC専用武器。巨大な球形のハンマーで、見た目通り地面に叩きつけたりハンマー投げの要領で振り回したりして攻撃してくる。
      従来通り許褚が使用する。
  • 飛刀
    • NPC専用武器。いわゆる手裏剣で、投げつけて攻撃してくるほか蹴りなどの体術も使ってくる。
      荀彧や陳宮が使用するほか、本作では甄姫も使用する。
    • NPC専用武器。従来通りレーザーを出したり風の刃を飛ばしたりしてくる。
      当然諸葛亮が使用するが、彼以外の無双武将は使わない。
    • NPC専用武器ではあるが、使用してくるのは張角と龐統のみ。
      さらに龐統は交戦することがほとんどないため、実質張角の専用武器となる。
+ 隠し武器
  • 方天戟
    • 第2章の虎牢関の戦いで呂布を撃破することで入手できる。とはいえ初回プレイでの撃破は至難の業であり、実質的にはクリア後限定武器となる。弱攻撃から強攻撃につなぐタイミングで攻撃内容が変化するほか、唯一強攻撃の六連撃が可能。隠しだけあって攻撃力、攻撃範囲、攻撃速度ともトップレベルであり、間違いなく本作最強武器の一角となる。
      当然ながら呂布しか使用しない。
  • 無双乱舞と覚醒
    • 無双ゲージが最大まで溜まるといつも通り無双乱舞が発動できる。本作では一閃して広範囲の敵を薙ぎ払う形式になっている。また、随行武将と金色のラインでつながっているときに発動すると、随行武将と一緒に放つ激・無双乱舞となる。
    • シナリオが進行するとゲージが2段階目までチャージできるようになり、「武神覚醒」が発動できるようになる。発動中はダメージを無効化できるほか、各武芸も無双ゲージを消費して使用できる。ゲージがなくなるか追加入力で真・無双乱舞を発動し終了となる。そのため、武芸を使うほど持続時間が短くなるので注意が必要。なお無双武将も武神覚醒が使える。
    • さらに条件を満たすことで第3段階までチャージできるようになり、最大まで溜めると「無双覚醒」が発動できるようになる。内容は武神覚醒とほぼ同じだがより強化されており、フィニッシュもさらに強力な絶・無双乱舞になる。
      • なお各種覚醒が解禁されると、最大までチャージされていなくてもゲージ量に見合った無双乱舞や武神覚醒が発動できる。
    • 一部の敵武将も追い詰められると覚醒を使用してくることがある。こちらも発動中はダメージを与えられず、一定時間経過すると絶・無双乱舞で大ダメージを与えてくる。
      • 敵の場合は外功ゲージを削りきることで解除でき、そのまま収撃で止めを刺せる。
  • 境地レベル
    • 武器を使うことで習熟度が上がっていき、一定値に達することでレベルが上がる。レベルが上がるごとに武器に応じた武芸や特殊アクションを使えるようになる。習熟度は武器ごとに独立しているため、すべての武器をまんべんなく使う必要がある。クリア前の武器1種あたりの境地レベルは最大8。
    • 境地レベルが上がると基礎パラメータが上昇するほか、一定レベルに達するごとにスキルツリーが解禁され、武功を使って能力を強化できる。
  • 宝玉と装飾品
    • それぞれ様々な効果があるアクセサリ。
      • 宝玉は5種類あり、マップ上で拾う輝石を使って強化することで効果を強化できる。ステージ攻略中でも自由に変更できるが、装備できるのは1種類のみ。
      • 装飾品も同じだが、基礎パラメータの強化や闘気ゲージコスト削減などさらに多様な効果を持つ。主に古銭集めや任務の報酬として入手する。最大で2種類装備可能。その代わり強化ができないので、より上位の装飾品を入手する必要があるほか、ステージ攻略中は変更できない。
  • 携行品
    • 今までと異なり消費アイテムを最大4種類まで持ち込める。このうち1種類はお馴染みの回復アイテムである肉まんが割り当てられているので、プレイヤーが任意で持ち込めるのは実質的には3種類。
      • 肉まんは最初から一定数所持しており、その場で使用して体力を回復できる。今までと同じくマップ内にも配置されており、体力が減った状態で取ると回復できるほか、所持数を消費した状態かつ体力が満タンの場合は所持数が回復する。ただし初期数を超えて補充することはできない。
      • それ以外の携行品はスキルツリーで枠を解放することでセットできるようになる。無双ゲージや闘気ゲージの回復など様々な効果を持つが、ステージ中で1回しか使えないという制約があり店の在庫も回復しない。あまり無計画に使うと肝心な時に在庫切れとなってしまうので、ご利用は計画的に。
    • ラーメンチェーン店「一蘭」とのコラボが行われており、携行品として「一蘭麵」が購入できるようになる無料DLCが配信されている。
    • 序盤の依頼をクリアすることで解禁され、以後はメニューでセットすることでワールドマップ・ステージ中とも好きなタイミングで呼び出せるようになる。ただしステージ攻略中は変更できない。
    • 本作では馬にもレベルがあり、ステージで使うことでレベルが上がっていく。レベルが上がると速度が上がるほか、最大3つまでアビリティを習得する。また、芦毛や黒鹿毛といった毛色で分けられており、それぞれ能力が異なる。
      • 騎乗すると純粋に移動速度が上がるほか、「騎力ゲージ」を使用することで一時的にダッシュ状態となり敵を弾き飛ばせるようになる。イメージ的には『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のシステムに近い。騎力ゲージの数は馬によって異なる。
      • クリア後に条件を満たせばお馴染みの赤兎馬や絶影なども使用可能。入手条件は厳しいが、それに見合うだけの能力を持つ。また、最初からレベルが最大なので育成の必要もない。
  • 霊鳥の眼
    • 主人公の特殊能力で、使用すると視点が俯瞰状態になり敵味方がハイライトされる。また、発動している間は時間の流れが極端に遅くなる。『ペルソナ5』のサードアイに近いシステム。
      • 風の流れを読むことができ、序盤は黄巾党が使う妖術の看破が主な役目となるほか、後述の護衛兵の兵法選択・スタンバイもここで行う。
      • ワールドマップでも使用でき、次の目的地へのルートが表示される。
  • 見切りと弾き返し
    • いわゆるジャスト回避とジャストガード。
      • 見切りは敵武将の攻撃をタイミングよく回避することで瞬間的にスローになり、即座に反撃を叩き込める。比較的リスクが低いが、相手の攻撃が止まらないなどリターンも少なめ。
        弾き返しは同じく敵武将の攻撃をタイミングよくガードすることで相手の攻撃を完全に弾き、自動でカウンターを叩き込んで相手の態勢を大きく崩せる。見切りとは逆にリターンが大きいぶん失敗したときはダメージというリスクを負うことになる。
  • 武芸と闘気ゲージ
    • 武芸はいわゆる攻撃スキルで、闘気ゲージを消費することで繰り出せる技。最大4種までセットできる。武器種ごとの固有の武芸と主人公自身が習得していた武芸の2種類があり、前者は対応した武器を装備していないと使えないが、後者は装備に関係なく使用できる。また、武芸ごとに既定の回数使用することで極めることができ、威力が上がる等の恩恵を受けられる。武芸もステージ攻略中でも自由に変更できる。
      • 武芸は武器ごとの境地レベルが上がる際に習得するほか、街で武芸書を購入したり随行武将の絆レベルを最大にまで上げることでしゅうとくする。また、共通系の武芸は元化のイベントをこなすことでスキルツリーに出現する。
    • 一部の武芸は「発勁」属性がついており、敵がオレンジ色に光る攻撃を繰り出してきた時に当てることで潰すことができる。
    • 闘気ゲージは『Ghost of Tsushima』の気力ゲージのようなもので、敵からダメージを受ける、敵に攻撃を当てる、弾き返し・見切りを成功させる等で溜めることができる。本作では武将の外功ゲージを効率的に削るために武芸を使いまくるので、ゲージ管理は非常に重要。
    • また、近くの武将と青いラインで結ばれているときに武芸を発動させると「武芸連携」となり、ラインで結ばれた武将が武芸で追撃してくれる。
      • 武芸連携は随行武将に限らず、それ以外の無双武将やモブ武将でも発動できる。随行武将は固有の武芸を使うため、威力が高い。
  • 護衛兵
    • 第2章で解禁される、主人公に同行する一般兵。一緒に戦ってくれるだけでなく、敵に大ダメージを与える、特定の武将を護衛する等の様々な戦法を使わせることができる。また、戦闘不能になっても自軍拠点に留まるっていると時間経過で補充される。
      一部の戦法は条件を満たして当てることで特効となり敵武将の戦意を一定時間下げられるため、武将戦で使いこなせればより有利に戦闘を進められる。戦法はリキャストタイム制で、それぞれ決められた時間が経過しないと使用できない。
      • 戦法は最大3種類までセットできるが、ワールドマップや戦闘前の準備画面でしか変更できない。
      • 護衛兵の人数は最初は4人だが、任務をクリアしていくなどで増やすことができ、最大で50人もの大部隊を率いることになる。人数が増えるごとに使える戦法が増えていくほか、基礎能力も上昇していく。

難易度

  • 本作の難易度は「歴史を追う者(易しい)」「乱世を往く者(普通)」「逆境を覆す者(難しい)」の3段階。
    • 「歴史を追う者」では全ての攻撃が防御可能になるなどプレイヤーに有利な変更が追加され、死にゲーが苦手なプレイヤーでもストレスなく進められる。
      「逆境を覆す者」では敵の攻撃力や体力の増加だけでなく思考が攻撃的になり、通常ガードで闘気をわずかに消費する、敵が回復アイテムを落とさなくなるといった専用の変更が追加される。
    • クリア後は最高難易度「無双に挑む者」が解放される。「逆境を覆す者」の変更や制約がより強化され、さらに高いスキルを要求される。
      • 一方でステージごとに「挑戦」と呼ばれる課題が設定されており、これらを満たしてクリアすることで第8武器をはじめとした様々な報酬が得られる。赤兎馬や絶影など各大将の馬もここで入手する。

クリア後モード

  • いずれかの勢力・ルートでエンディングを迎えると、レベルや武器を引き継いだ状態で赤壁の戦い直前に巻き戻り、クリア後モードとなる。
    • 街で武器の強化ができるようになるほか、前述のように最高難易度「無双に挑む者」が解禁される。また、第7武器がドロップするようになるほか、宿でクリア済の依頼や戦闘の単独リプレイができるようになる。
      • さらに各武器のレベル上限が11に引き上げられてレベルが101まで上がるようになり、最後のスキルツリーが解禁される。さらにアップデートにより水鏡庵で武功を消費して買い物ができるようになった。
      • 戦闘の単独リプレイでは勢力に関係なく随行武将を選択できるようになるが、初回プレイと同じく敵として登場するなど随行武将にすると描写が破綻するステージでは選択できない。
        また、虎牢関の戦いで呂布を撃破することで方天戟や呂布の随行武将化解禁、呂布との絆イベントが発生するようになる。
    • さらに各章の冒頭やルート分岐が発生するステージから通しでプレイできるようになる。最初から始めることもできるので、実質的に周回プレイが解禁されることになる。ワールドマップの移動制限はあるが道標の解禁状態は引き継がれるので、解放されていないエリアにファストトラベルすることもできる*5
      • また、序章や第1章に巻き戻して周回プレイを行った場合に限り張角との絆イベントが発生するようになる。

評価点

シナリオ

  • 本作は前述のように赤壁の戦いまでと今までと比べると期間が短くなっているが、そのぶん途中の各勢力の動向をかなり詳しく描写している。
    • とくに序章は野盗に堕す前の黄巾党と共闘するという今までにない展開となっており、今までのシリーズをプレイしてきたファンにとっても新鮮な感覚を味わえる。
      • また、後述のように一部の無双武将のキャラクター付けが大幅に変更されており、今までと比べシリアスな作風となっている。

シリーズ最大規模の戦闘

  • PS5などの機種に向けての開発となっただけあって、戦闘の規模はシリーズ最大級。一般兵のワラワラ感も実際の人数も大幅に上昇しており、終盤になれば1ステージ当たりのスコアも2000~4000というすさまじい数になる。
    • 敵の総大将は大軍団と呼ばれる大規模な陣地を構築しており、よほど鍛えておかないと数の暴力で磨り潰される。そのため、味方の軍と足並みを揃えて突撃するのが基本戦術であり、無双武将と轡を並べての突撃は否が応にも盛り上がる。
      • また、本作では敵味方とも一般兵の死体が一部消えずに残るようになっており、今まで以上に戦場のリアリティを出すことに成功している。

無双武将のキャラクター性改善

  • 前述のように一部の無双武将の性格が大幅に変更されているほか、それぞれの絆イベントで内面をより深く描いている。特に張角、董卓、袁紹は今までのネタキャラぶりが完全に鳴りを潜め、ファンからの評価も大幅に上がった。
    • 特に変化が大きいのは張角。これまでの新興宗教の教祖としての面が完全に消え、真に世の乱れを憂いて立ち上がるも信徒や部下を制御できず、それでも自身を信じる信徒たちに報いるために討伐軍に挑む高潔の士として描かれている。また、モデルも今までの胡散臭い老人から精悍な壮年男性に変更されている。
      • さらに主人公の素性に言及する、呂布と並んで決戦ステージが用意されているなど扱いが非常に大きく、文字通り序盤最大の重要人物となっている。
    • 続く董卓も今までの酒池肉林の連呼から一変。弱肉強食を信念としつつも冷静に状況を見極めて行動するなど智勇を合わせ持つ将として描がかれている。最終的に呂布に殺されるのは今までと同様だが、本作では己の信念に従い死を受け入れる潔さも見せる。
      • 主人公に対しても敵対するものの自身の信念に基づいて強者と認めており、今までの小悪党ぶりが嘘のような覇王の風格を見せてくれる。
    • 袁紹は上記の二人に比べるとやや描写が弱いものの、これまでの家柄に頼るだけの無能という面がなくなり*6、家柄は誇るものの相応の実力と器を備えた将として描かれている。曹操も「イエスマンを傍に置く傾向がある」といった欠点を指摘しているが決して侮ることはせず、中盤最大の敵と認識している。また、街でも市民からは善政を敷いていたことが聞ける。
    • 貂蝉はこれまでと異なり間者としての側面が強く、生い立ちが似ている主人公に想いを寄せるなどある意味本作全体のヒロインに近い扱いとなっている。一方で呂布は呼び捨てにするなどかなりドライな関係となっており、董卓暗殺後は登場しなくなる。
    • 無双武将ではないが、ひょんなことから主人公に同行することになる医者「元化」は中性的な容姿とは裏腹な皮肉屋だが、主人公の記憶回復に始まり生存条件を満たした孫策や典韋の治療を行い真ルートに導くなど随所で医者のスキルを活かして活躍してくれる。また、エンディングで元化は字であることが明かされる。
+ 元化の正体。ネタバレ注意!
  • 三国志に詳しい人なら医者という職業や元化と言う名前から何となく想像はつくだろうが、本名は三国志を代表する名医「華佗」であることが明かされる。

爽快感と緊張感を同時に楽しめるバトル

  • 対一般兵戦は今まで通り多数の敵をなぎ倒す爽快感を感じさせる一方、武将戦は今までのようにただ攻撃しているだけでは勝てない。敵の攻撃を時には見切り、時には弾き返し、そこから武芸で削っていくというメリハリの利いた戦いとなるため、ダレることはない。さらに複数の武将を相手取るとなかなかに厳しい戦いを強いられるので、それをどう覆すかが腕の見せ所。とはいえ無双乱舞や覚醒もあるので、それらを駆使すれば十分勝ち目はある。
    • 初回は成長を実感しづらいが、クリア後の周回プレイやリプレイでは育ったステータスと武器で十分ゴリ押しもできる。
  • 収撃や見切りなどによって演出もスタイリッシュかつド派手になっている。青龍偃月刀を振り回して竜巻を発生させる関羽や今までのジャイアントスイングに加えてジャンピングパワーボムを習得した黄蓋、空中にワープしたり掌底からビームを出したりする主人公など武芸も『無双』シリーズらしいブッ飛んだ演出のものが用意されている。

賛否両論点

ややBL臭が強い絆イベント

  • 武将との絆イベントはルビーパーティーのスタッフが担当したためか全体的なセリフ回しがBLのノリに近く、人によっては嫌悪感を抱きやすい。
    • 主人公が女性であれば違和感は薄れるが、本作では男性で固定のため否が応でもBLを見せられることになる。

問題点

街の噂

  • 序盤はそうでもないのだが、中盤以降はやたらとダジャレが多くなる。
    • 治安が安定して精神的に余裕ができたとも解釈できるが、やはり乱世という世界でのんきにダジャレを言いまくるのは不謹慎に映る。
      • さすがに反対意見が大きかったのか、アップデートで頻度を下げたり一切言わなくできるオプションが追加された。

ストーリーが赤壁の戦いまで

  • 前述のように、本作は三国志史上最大の山場ともいえる赤壁の戦いまでとなっている。そのため、夷陵の戦いや街亭の戦いなどの赤壁以降の戦いは軒並みカットされている。
    • とはいえ、赤壁以降は武将が軒並み死亡し各勢力が滅亡に向かうため、話を丸く収めるには赤壁で終わらせる必要があったのは言うまでもない。

登場武将の少なさ

  • 無双武将が100人以上登場していた今までと比較して大幅に削られており、操作できる武将は主人公を含めても僅か11人。特に劉備ルートでは、主人公を除くとなんと7人しか登場しない。
    • 赤壁以後の加入となる馬超や黄忠、次世代にあたる関平や曹丕、陸遜なども登場しない。特に本作では曹丕が登場しないため、鄴の戦いでは曹操が甄姫を説得するという違和感のある流れになっている。
  • 一方、これまでは武将が膨大だったぶん1人当たりの描写が薄いという問題を抱えていたのに対し、本作は主人公の視点に絞ったことで登場する武将はより深く内面を描写されており、これによって前述の張角や董卓のように評価の向上につながった武将もいるので、一概に問題点とも言いづらい部分ではある。

戦闘の難易度の高さ

  • 前述の緊張感の裏返しにはなるが敵武将が全体的に強くなっており、モブ武将であろうとなかなか倒せない。一方で味方の武将は戦意が低いと割とあっさり敗走するので、さっさと倒して救援に向かうという戦法が取りづらい。
    • 前述のように呂布は非常に手ごわく、生半可な育成では一瞬の判断ミスが死に直結するほどの強さを持つ。さらに赤兎馬獲得のためには「最高難易度で下邳の戦いの呂布を回復アイテムを一切使用・取得せずに倒す」という苦行レベルのお題をこなす必要がある。

変化に乏しい真ルート

  • 前述のように終盤は真ルートに分岐するが、ムービーや会話がいくつか追加される程度で大筋はほとんど変わらない。そのため、文字通りのIFルートと期待すると肩透かしを食らう。
    • 唯一の例外は曹操ルート。真ルートのみ赤壁の戦いで火計を阻止できるようになっており、阻止できればそのまま曹操軍の勝ちで終わらせるというIFを体験できる。

総評

シリーズ最大規模の戦闘から生まれる臨場感と爽快感、死にゲーのシステムを取り入れたことによる緊張感と歯ごたえを備えた武将戦と、前作『8』や『戦国無双5』など近年の芳しくないシリーズ評価を一気に覆ことに成功した。
無双武将も数が減らされたもののより深く内面を描かれたことにより評判も良く、物語としても十分楽しめる。
細かい部分に粗はあるものの、『無双』シリーズ復権の嚆矢となったと言えるだろう。


初稿投稿日: 2025/07/30 追記修正歓迎

魔導物語 フィアと不思議な学校

【まどうものがたり ふぃあとふしぎながっこう】

ジャンル RPG


対応機種 Nintendo Switch
プレイステーション5
プレイステーション4
発売元 コンパイルハート
開発元 アイディアファクトリー
発売日 2024年11月28日
定価 通常版:8,580円
豪華版:17,380円
デジタルデラックス版:10,780円
プレイ人数 1人
レーティング CERO: B(12歳以上対象)
判定 良作
ポイント 世代交代した未来の話
魔導物語の良さを引き継いでいる
魔導物語・ぷよぷよシリーズ


概要

コンパイルハートによる新生魔導物語としては『聖魔導物語』以来となる第2弾だが、前作の世界観とはまた異なる。
完全オリジナルキャラクターだった前作と違い、今作はオリジナルキャラクターを使いつつも旧作の延長線上に位置する世界観となっている。
スティング、キャラクターデザインに戸部淑や壱、音楽担当にk.h.d.nといった、コンパイル元スタッフが多数関わっている他、アドバイザーとして米光一成、織田健司も参加している。
また、セガの許諾の元、カーバンクルやすけとうだらといった現在セガが版権を持つ旧魔導物語・ぷよぷよキャラも登場している。


あらすじ

古代魔導学校。 正しき魔導を学び、志を育てる学校。

大魔導師を目指す少女フィアは、 故郷の地を離れ、魔導を学ぶため、 かつて祖母が通っていた古代魔導学校へ入学する。

厳しくもユーモア溢れる教師たちや、 ハチャメチャで愉快なクラスメイトたちに囲まれながら、 大魔導師になるため、 少女フィアは魔導を学び、成長していく

※公式サイトより


特徴

学校施設

  • 教室
    • 教室課題を受けて、それをクリアして報告すると課題クリアになる。
  • 校長室
    • 進級試験
      • 進級の為のボス戦を受けることが出来る。教師陣がボスになり、そのボス戦が試験。
    • ロールチェンジ
      • ロール(ジョブに相当)を変更する。装備できるアイテムが変わる。ゲーム開始時に選んだあと変更できるが、変更は有料
  • 倉庫
    • ショップで購入と、アイテムの収納が出来る。アイテム1種につき999個まで預けられる。
  • 合成
    • 素材アイテムを使ってアイテムを作ったり、既製品のアイテムを強化したりする。
  • 校庭
  • 掲示板からクエストを受ける他、学校行事をミニゲームとしてできる。
    • 畑は2種類の違う種を埋めて、しばらくダンジョンの探索を進めていると成長する。
    • 果物の栽培は不要なアイテムを肥料にして栽培する。栽培した果物は消費アイテムだけでなく、ビギナーズリングと合成して「特定の属性の数値を強化」する指輪を作るのにも使う。
    • 料理鍋はカレーを作ることが出来る。レシピを得るとカレーのバリエーションが増える。隠し味を入れるとさらに追加効果が入る。カレーはアイテム図鑑ではバリエーションと隠し味ごとに記録されて、全57種類になる。
  • 図書室
    • 郵便を受けてゲーム進行に合わせてアイテムを受け取れる。
    • また、隠し要素として「大魔導士物語」の紛失した巻を集めて戻すというものがある。
    • その他、ダンジョンごとの最大のアイテム獲得数や倒した敵の最高数もみれる。

魔導書

  • 金額やLPを消費してスキルなどを解放していく。それで単位が得られて、これが十分にたまると進級試験が解禁される。パラメーター強化は習得しても単位は増えない。

ダンジョン

  • 数階のフロアに分かれていて、最上階を目指して進む。
    • ストーリー上での初回はほとんどが最上階にボスがいて、そのボスを倒して出ると物語が進む。
    • ダンジョンの敵はフィアを見つけると向かってくるが、中にはフィールド上で攻撃をしてきて、それでダメージを受けたり所持金がなくなる事がある。
  • ダンジョンは青い魔方陣を調べると次のフロアに進むことが出来る。
  • ダンジョンは基本的に特定のアイテムを使うか、途中で倒れるが、最後まで行くかしないと出られないが、ボス戦前などに一時帰還装置が置かれている場所がある。
    • それを使って出ると次はその階から入る事もできる。
  • ダンジョンでの探索中に武器を使う事もできる。それで箱や岩を攻撃するとアイテムが出現する事があり、アイテム合成に使う素材はこれで手に入れる事が多い。
  • また、拾った瞬間にHP、MV、VTを回復できるアイテムが出る事がある。その攻撃で敵を叩くとプレイヤー側全員がすぐ攻撃できる状態になって戦闘が始まる。
  • VTはダンジョンで動き回っていると減っていく。最後まで減ると体力の最大値がそのダンジョンから出るまで減り続ける。ダンジョンを出ると回復するほか、ダンジョン内でカレーを食べることで回復できる。
  • このVTは棘などの罠でも減る。VTがない時は体力の最大値が減る。
  • そのダンジョンには釣りをする池、料理鍋、畑、アイテムを倉庫に転送できる装置などがある。
  • 回復などのスキルはフィールド上でも使う事が出来る。

バトル

  • 画面の右上に攻撃までの時間が見えるタイムラインがあり、キャラクターのアイコンが左端まで進むとそのキャラクターはスキルが使えるようになる。
  • プレイヤー側がスキルを使うとエリアにスキルの残滓が残る。残滓はしばらくするとエレメンタルオーブになり、右下の枠に入る。ただし仲間にかかるスキルは対象外。
  • そのエレメンタルオーブは消費すると、あらかじめセットした大魔導という大技で攻撃できる。
  • 残滓は複数重ねると強化されて、強力な大魔導はその強化されたエレメンタルオーブが必要なものがある。同じエレメンタルオーブが4個以上あると攻撃力が上がり、持ったまま決着がつくとMPが少し回復する。
    • 強化前は強化後で代用できる。
    • 組み合わせは「火+木=火炎」「水+火=霧」「木+水=森」、「火+木+光=幻」「水+火+光=氷」「木+水+光=大地」「火+木+闇=マグマ」「水+火+闇=嵐」「木+水+闇+毒」の通り。 属性の相性によるダメージ増加は、「火属性の相手に水属性のスキル」「木属性の相手に火属性のスキル」「水属性の相手に木属性のスキル」「光属性の相手に闇属性のスキル」「闇属性の相手に光属性のスキル」の時に増加する。減少は同じ属性の場合だけ。
  • プレイヤーキャラの属性は自分の属性値の中で一番高い数値で設定できる。アイテムなどで増減させれば相性による耐性をつけられる。
  • フィアのHPが尽きると仲間の状態に関わらず敗北になる。その時はカーバンクルに校庭に戻されてその都度所持金の半額を料金として支払う。
  • バトルはボス戦などを除いていつでも逃げられるが、逃げるとVTが減る。
  • バトル中のアイテム使用はフィアだけができる。
  • 状態異常は強化と弱体化が同じになっており、あとからかかったものが優先されて、かかるとその前にかかっていたものは消える。

評価点

  • コンパイル時代の旧作のキャラクターの一部復活登場。
    • 『聖魔導物語』と違い、先述の通り今作は正式にセガの協力を受けており、ごく少数ではあるものの、カーバンクル、すけとうだら、スケルトンT、ももも、トリオ・ザ・バンシーといった『ぷよぷよ』シリーズ側に権利のある懐かしのキャラクターも一部復活している。
      • これらの復活キャラは、セガ版ぷよぷよシリーズにおける現行声優が続投している。
  • メインの登場人物は本作オリジナルだが、コンパイル時代の良さはそのまま引き継いでいる。
    • 「幼い頃からカーバンクルと仲の良い少女」という設定の主人公のフィアを初め、新規の人物が多いものの、また違った良さを楽しめる。
  • スキルを使った魔導との戦いも夢中になれる。
  • 現実の学園とファンタジー要素も見事に組み込めている。
  • ダンジョンもそれぞれ個性があって楽しめる。ただダンジョンを見る為だけに行くのもまた一興。
  • 難易度が3段階用意されており、楽しめる難易度に調整できる。

賛否両論点

  • リメイクではないのに登場人物が一枚絵を除いてすべてデフォルメ化されて頭身が下げられているものとなっていて、やや時代遅れ感がある。
    • 流石に人によっては気になるかどうか程度で、少なくとも支障は出ない。
  • 一部の道中の物語
    • 学園ファンタジーらしさの中にシリアスな内容が多いが、ところどころギャグ調が強くて脱力してしまうシーンもある。
    • また、中には同性愛のあるものもあり、それでCEROをAにできなかったきらいがある。流石にこれは入れなくても良かったのでは?と思いかねない。
  • 前述の栽培した果物は装備品である指輪の合成が主な使い方になりやすい。
    • そのまま食べる事はできるが、カレーの材料などにしても良かったのでは?

問題点

  • 多様性に乏しい攻撃スキル
    • 攻撃スキルの多くが他のスキルをそのままに攻撃範囲や威力や消費ポイントを大きくしただけのようなもので、あまり多様性がない。
      • 大魔導のエフェクトもあまり大差がない。
  • ゲーム内で食堂や自室に行くイベントがあるが、そこのマップがない。
  • 事実上敵の種類が少ない
    • 敵の多くが他の敵の属性や外見の色を変えただけとなっている。
    • 道中のザコ敵も「それまでのステージのボスの色を変えただけ」のものが多い。それも属性と色の違いくらいしかないものが多い。その為、全体的に「どこも同じ敵ばかり」になっている。
      • 勿論同じ敵でも後のダンジョンに登場するものほど攻撃手段が増えたり、攻撃力や防御力が上がったりはしているが、それでも水増し感が強い。
    • これまでの魔導物語の中の敵キャラクターをもっと増やせば大きく改善されていただろうに…
  • 大魔導士になるという目標があまり意味をなしていない。
    • まず、大魔導士になる前にエンディングになる上、大魔導士になってから解放されるギャラリーがない。
      • 大魔導士になる試験はあるが、それをクリアしてもこれまでのように昇級を褒める会話だけ。台詞も前後で大差がない。卒業式や進路相談などのイベントなども用意されておらず、達成感が薄い。
      • また、目標に指定されているわけではないがアイテム図鑑のページもコンプリートしても何ら報酬などがない。
  • アイテム合成の問題点
    • 装備中のアイテムは合成に使えず、装備品を合成しようと思ったらその都度外す必要がある。
    • 「特定の属性のスキルの威力がアップする」という装備アイテムは前述の「エレメンタルオーブ」が元になっている為、光属性と闇属性の指輪が合成に使えない為、やや冷遇感がある。
    • 合成時に既に入手済みかどうか確認できない。
  • 状態異常を説明するチュートリアルはあるが、説明文は名称だけなのにステータス画面はアイコンだけ。
    • この為「どのアイコンがどの状態異常を示すのか」がわからない。
  • ボスは全て弱点となる属性がどれか提示されない。また、多くのボスは一度倒すと再戦できない。
  • アップデート前は所持できるアイテムが少なかった。
    • 味方の装備品は全員分装備できる最大限用意すると27個必要になる上に、回復アイテムやカレーをそれなりに用意した上でダンジョンに入ってアイテムを片っ端から拾い集めていくとすぐ持ちきれなくなる。
    • もちろんゲーム内で所持数を増やせるようにはできるし、ダンジョン内に設定されている設備や消費アイテムでダンジョン内から倉庫に送る事はできるが、所持数を増やすのは有料なうえに金額の割に合うかどうかと言われると微妙で、それで最大まで上げてもとても改善はされない。
      • アップデートにより所持数が大幅に上がって改善はされた。
  • 装備品の強化素材の最高ランクであるオリハルコンだけ入手が過度に難しい。
    • 同じく強化素材の最高ランクである不死鳥の羽はそこまで難しくなく、オリハルコンは足りないのにこちらは過剰にある事が多い。
  • ダンジョン内にある合成や料理の設備があまり使い物にならない。
    • ダンジョン内で材料を調達するのが難しく、学校で用意してから入るのが主流となってしまっている。
  • 授業で課せられた課題をこなす為には課題をこなしてからやらないとクリア扱いにならない。
    • 特に「特定の野菜を栽培して収穫する」は「もう栽培しているのに、収穫後に課題を受ける」という事態が起こりやすい。
  • 大魔導士物語集め
    • 一部、学校の壁を壊したり、池の水を抜いたりしないと得られないものがある。なぜそんな所にあったのかは不明。
      • 子供に見せられない程ではない*7が不必要にこのような行動をする必要があるせいで罪悪感を覚える入手条件になっている他、退学処分などになったりしない点に違和感がある。
      • また、集めても読んだりすることが出来ない上に全て揃えても何もイベントがない為達成感が薄い。裏を返せば上記の問題行動をする必要性が薄いという事になるが、そのような事をしなくても入手できるようにする方がよかっただろう。

総評

世代交代を経て、新しく蘇った魔導物語。
問題点はところどころあるが、それでも魔導物語の新しい幕を切り開いたといえる。
それまで本シリーズを知らなかったプレイヤーに本シリーズを知らしめることに貢献できた。


余談

  • フィアの祖母について、作中では断片的に明かされている部分で旧作のとある重要人物を彷彿とさせるものの、明言はされずぼかされている。

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最終更新:2025年08月04日 14:36

*1 曹操・劉備ルートでは、その後の曹操追撃戦にあたる華陽道の戦いまで。

*2 例えば曹操と劉備が敵対する徐州の戦いで曹操に助力すると、劉備側のシナリオやイベントが進められなくなる。

*3 とはいえ公私混同はしないので、絆レベルが高いからといって手加減してくれることはない。

*4 受け止めている最中に受けたダメージは、攻撃後に自動回復する。

*5 ただし街には入れないので、突発戦をこなすくらいしかできない。

*6 この部分は史実に従い袁術に引き継がれたともいえる。

*7 CEROもセクシャルだけで「暴力」「犯罪」はない。