下書きの記載に関するルールの変更について (24/5/26変更)
記事が完成するまでの間は最低でも週に1度は記事作成相談スレを確認するようにしてください。
記事作成依頼の判断は初稿者に委ねられますが、下書きが完成したと判断しても別の利用者が追記や修正を行うことも踏まえ、記事化依頼前にスレで意見が挙げられているか確認してください。
記事を直接投稿できるメンバーの方も、「記事下書きページを利用する場合は」性急な記事化は避け、スレを確認することを推奨します。
詳しくは利用法をご確認下さい。


記事下書き3

ゲーム記事や用語集項目など、Wikiコンテンツ作成時の下書き用ページです。ここにある記事は正式作成前の扱いのため、リンクの作成や修正依頼・要強化依頼の添付は禁止です。
また、表示負担軽減のため動画はコメントアウト状態で記載してください。
下書きに画像をアップロードするのは控えてください。記事化後も画像が下書きに残り続けてしまうためです。
アップロード画像を使用する場合は記事化後に該当記事にアップロードしてください。
また、記事化前に画像のチェックが必要な場合には、外部の画像アップロードサービスを利用してください。

メンバー権限がない人は新規ページ作成ができないため、記事の作成は下書きページを経由する必要があります。
メンバーではない人は記事作成依頼所からページ作成を依頼してください。

権限がある人は下書きを経由せず直接ページを作成して構いませんが、以下の場合は下書きページの利用が推奨されます。

  • 記事内容の質に自信がない場合や、第三者によるチェックが欲しい場合
  • 有名作・話題作で編集合戦が頻発することが予想される、判定について揉める可能性が高い場合

加筆、修正、下書きを元にした新規記事の作成は自由です。ただし、 自分がプレイしたことのない作品の記事化は禁止 とします。
また「このWikiで扱う作品」及び「記事作成のガイドライン」を参照の上でお願いします。記事作成相談スレも活用してください。


「記事下書き」は用途別にページが分かれています。


利用法

  • 1. 記事を載せる。
    • 下書きは縦に並んでいますが、新しく下書きを載せるときは必ず最下部に追記してください(下書き作成日が古いものが下部に行くと削除期限日がわかり難くなるため)。
      また、編集が楽になるので記事の最初と最後にareaeditプラグインを付けることをお勧めします。
    • ここに載せた下書きは、初稿作成から1ヶ月が経過すると基本的に削除されます*1 記事の投稿時には、必ず記事冒頭に初稿作成日を記述して下さい。記述の無い場合、1か月より早く削除されてしまう可能性があります。
      事情により長期間更新できない場合、個人でバックアップを取る事をお勧めします。
      • その場合、初稿執筆者が不在の際に第三者が下書きに直接手を加えることもありますので、執筆に復帰する際は下書きの確認とスレでの相談を忘れずに行いましょう。
    • 新規記事の判定については基本的に初稿執筆者自身の判断に委ねられています。記事作成のガイドラインに則る限りは自由に付けて構いません。ただし記事作成後に異論が生じた場合、判定変更議論依頼が提出されることがあります
  • 2. 記事を完成させる。
    • 基本的に初稿執筆者が記事の完成に責任を持つようにしてください。 記事は大勢の手で完成させるものですが、下書きに投稿したからといって必ずしも他のユーザーの手が加わるとは限りません。未完成の記事を長期間放置するのは迷惑行為です。
    • もちろん一般記事同様に初稿作成者以外が編集を行うことも可能です。ただし、第三者が以下の事項を行う際は必ず記事作成相談スレに報告を入れてください。悪質な場合は規制されることがあります。
      • 下書きを削除もしくは移動する場合。
      • ゲーム記事の判定を変更する場合(未定のものに付与することも含む)。
      • 下書きを記事として作成する、もしくは作成依頼を出す場合。
      • その他、記事のニュアンスに大きく変更が生じる編集をする場合。
    • 記事が完成するまでの間は、 少なくとも週に1回程度は記事作成相談スレを確認してください。
      • 作成している記事に対して、スレ内で意見や指摘が出ることもあり、初稿作成者が意見や指摘を確認しなかった場合、スレ内の意見や指摘にしたがって大きく内容を書き換えられてしまう可能性もあります。
  • 3. 記事を作成する。
    • 記事が完成したら、作成する前に記事作成相談スレで意見や指摘が出ていないかを確認し、意見や指摘が出ている場合は、その意見や指摘を解消してから記事作成してください。
      • 記事完成後、2,3日の間は意見や指摘が出ないかを確認するといいでしょう。スレで記事が完成した旨を報告し、意見や指摘を募るとより確実です。
      • 意見や指摘を無視して記事作成をした場合、自分では問題ないと思っていても「文章が簡素で内容が薄い」「文章が支離滅裂でわかりにくい」「他のサイト・Wikiからの無断転載」などの理由により、 記事化後すぐに修正依頼や要強化依頼が出されたり、記事化自体が見合わせとなる場合があります。
    • 記事が完成したと判断したら、好きなタイミングで記事を作成して構いません。新規記事作成は管理者とメンバーのみ行えるため、ログインIDを持っていない人は、記事にする際に『記事作成依頼所』で依頼してください。
      • なお、代理作成依頼によって作成された記事の内容に関する責任は執筆者・依頼者に帰結するものとし、代理作成者は責任を負いかねます
    • 記事内容によっては、単独記事として作成するよりも既存の記事への追記の方が良いと判断される場合もあります。
      なお、追記の場合はログインなしでも作業可能です。
      • 追記を想定して記事を作成する場合、下書きの冒頭に追記先の記事名を表記しておくのもいいでしょう。

注意点

  • 発売直後のゲームの記事を執筆したい場合、発売日から3か月経過していることが条件となります(3か月ルール)。
    • 移植版や、海外で先行発売された後に国内で発売された作品も、その発売日から3か月の経過を待つ必要があります。
  • 一度に投稿する下書きは一つとし、その下書きを完成させて記事化依頼してから次の下書きを投稿するようにしてください。
+ 下書き用テンプレート。書き方の詳細はテンプレのページを参照

contentsプラグイン(19行目)は必ずコメントアウト状態(先頭に「//」が付いたまま)で記載してください(記事作成時にコメントを外す)。
コメントアウトしない場合、全下書き項目の見出しが目次化されてしまいます。

↓↓↓ここからコピー↓↓↓
----
#areaedit
初稿投稿日: yyyy/mm/dd 追記修正歓迎
*タイトル
【読み】
|ジャンル||~|
|対応機種||~|
|発売元||~|
|開発元||~|
|発売日| 年 月 日|~|
|定価|, 円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|CERO: ()|~|
|廉価版| : 年 月 日/, 円|~|
|配信| : 年 月 日/ |~|
|備考| |~|
|判定| |~|
|ポイント| |~|
//----
//#contents(fromhere)
----
**概要
**あらすじ
**特徴
**評価点
**賛否両論点
**問題点
**総評
**余談
#areaedit(end)
↑↑↑ここまでコピー↑↑↑

一般的な編集の練習などは「サンドボックス」へどうぞ。



初稿投稿日: 2025/3/29 追記修正歓迎

平成天才バカボン すすめ!バカボンズ

【へいせいてんさいばかぼん すすめ ばかぼんず】

ジャンル 落ち物パズルゲーム
対応機種 セガサターン
メディア CD-ROM
発売元 ゼネラル・エンタテイメント
開発元 ゼネラル・エンタテイメント、ダイス
発売日 1995年7月7日
定価 4,800円(税別)
プレイ人数 1~2人
判定 ゲームバランスが不安定
バカゲー
怪作
少年サンデーシリーズリンク
少年マガジンシリーズリンク


概要

赤塚不二夫の人気漫画『天才バカボン』の第3期アニメ『平成天才バカボン』を原作としたゲーム。

ある日なかなか起きてこないバカボンのパパに怒ったママが掃除機でパパを108次元の空間に吸い込んでしまい、パパは戻るために奮闘することになるというストーリー。

後に『TIZ -Tokyo Insect Zoo-』『ゲームウェアシリーズ*1』などの異色作を送り出すゼネラル・エンタテイメントのゲーム業界初参入作品でもあり、今作もまた強烈なムービーシーンに定評がある。


システム

ジャンル的には落ちものパズルで以下のルールで進行する。

  • 同じブロックの2個以上の外側を別の同一のブロックで囲うことで対象のブロックを囲んだブロックごと消すことができる。
    • ブロックは縦・横・斜めのどの方向で囲んでも有効。
  • なお、左右両端下においているブロックはどの色でも対応する。このブロック自体は消滅しない。
  • ある程度まとまった数のブロックを消すと妨害用の下駄ブロックが降ってくる。
    • 下駄ブロックは隣接するブロックを消すと別のブロックに化ける。ただしランダムで消去不可能な石ブロックに化けることもある。
  • 一定個数のブロックを連鎖で消すとゲージが蓄積され、ゲージが規定以上たまるとキャラ固有の必殺技が発動する。
  • オプションで難易度をイージー、ノーマル、ハードから選択可能。難易度で変化するのは落下するブロックの色数。難易度が高いほど多い。
+ プレイアブルキャラクター一覧
  • バカボンのパパ
  • レレレのおじさん
  • 本官さん
  • カメラ小僧
  • 竜之進
  • オカマの兄弟
  • 影男
  • 三木マスオ
  • 人形米田
+ ボスキャラクター
  • ノラ馬
  • ウナギイヌ

問題点

  • 落ちものゲームとしてはかなりわかりにくいルール
    • ルール自体は単純ではあるものの、直感的に連鎖を組みづらいために戦略を組みにくい。
    • さらに妨害用の下駄ブロックを消滅させる際に破壊不可能な石ブロックに化ける条件もランダムなのがこの傾向に拍車をかけている。
      • 石ブロックに化けなかったとしてもそのあとのブロックの色もランダムなために余計に連鎖が組みにくい。
    • その性質上、難易度の高いはずのハードが実は簡単という結果につながってもいる*2
  • 必殺技のバランスが悪い
    • バカボンパパの必殺技は発動した時にランダムで選ばれた色のブロックをすべて消すことができるものの、必殺技は12個以上のブロックを消すことが発動条件なため、結果的にそれなりに安全が確保された状態での発動なのでメリットが薄くなりがち。
    • 反面、カメラ小僧や影男の必殺技は相手のフィールドの隠蔽*3と反則的にきついなど必殺技のキャラ格差も露骨。

評価点・バカ要素

  • ステージ間のデモムービーの完成度は非常に秀逸。
    • どのデモムービーの完成度も非常に高く、ほぼこれだけで本作の元をとれてしまうと断言できるほどにクォリティは秀逸。
    • ただのアニメーションにとどまらず、切り絵やクレイアニメーション、3Dアニメーションなど制作方式も多彩。
    • もちろんそれぞれの対戦相手の雰囲気に驚くほどマッチしているのは言うまでもない。
      • 特にオカマの兄弟のサイケな演出とボイス、影男の子供の落書き風の演出、三木マスオの夢の国チキンレースぶりは必見。
+ デモムービー集

  • ゲーム画面の背景も本作の世界観にあっており、デモ同様それぞれの対戦相手の雰囲気にしっかり合わせて作られておりこちらも評価は高い。
    • 特に本官さんの魚眼レンズで映し出されたかのようなドアップの顔、影男の劇画風漫画の背景は必見。
    • 必殺技のエフェクトについてもそれぞれのキャラクターにふさわしい演出を施しており、かなりわかっている作り。
    • ゲーム中のポーズ画面についてもウナギイヌの語り画面が入る。しかも複数バリエーションがありなかなか手の込んだ作り。
  • 概要にもある通り本作は『平成』をモチーフとしているが全体のノリは原作漫画や『元祖』に近く、それだけネタが強烈なのもうなづける。
    • その頭のネジが外れたような演出の狂気っぷりは『LSD』に匹敵すると評されることも。
    • 元々の原作が実験的作風を多く取り入れている漫画でもあるので、こういった多彩な演出を取り入れた作風は非常にマッチしているともいえる。
  • BGMの完成度も高い。
    • BGMも本作の雰囲気に合ったシュールな音楽が多く、完成度も高い。

総評

落ちものパズルとしてははっきり言って完成度が低く、戦略を組みにくいこともあって対戦にも向かないなどゲームとしての出来はあまりよくない。
しかしそんなことがどうでもよくなるくらいに演出関連の完成度が高く、演出も原作の雰囲気を最大限発揮していることもあってバカゲー・怪作としての評価は非常に高い。
そのため、その演出部分にどれだけの価値を見出すかによってこの作品の評価は変わってくるともいえる。
幸いサターン初期の作品だけあって入手は比較的容易な部類ではあるので、ゲームの出来に目をつむってでも赤塚ワールドに存分に浸りたいのであれば手に取るのも悪くない。



初稿投稿日: 2025/4/20 追記修正歓迎

爆笑!! オール吉本 クイズ王決定戦

【ばくしょう おーるよしもと くいずおうけっていせん】

ジャンル 実写パーティーゲーム
対応機種 3DO interactive multiplayer
メディア CD-ROM
発売元 吉本興業
発売日 1995年3月24日
定価 8,800円(税抜)
レーティング 3DO用審査 E(一般向)
プレイ人数 1~8人
判定 なし or 良作
ポイント 吉本芸人たちが登場するクイズゲーム
実写ムービーをふんだんに使用した雰囲気作り


概要

吉本興業から発売された3DO専用のゲームソフト。
当時の吉本興業はラジオやテレビ等に続く新たなメディアとしてゲームに着目し、プロモーションへの大きな影響力をもたらすという考えからゲーム事業への参入に力を入れていた。*4
特に3DOは既存のメディアに代わる次世代機として作られたハードであり、吉本は2本のソフトを展開している(ちなみにもう片方は『マカロニほうれん荘 インタラクティブ』)。

今作は3DOの特色を活かし、実写のインタラクティブムービーを大いに使用したゲームとなっている。
また、本作は同じく3DOでエレクトロニック・アーツから発売された『痛快ゲームショー ツイステッド』に影響を受けたとされている。*5


特徴

  • テレビ番組をモチーフに出題者となる吉本芸人をプレイアブルキャラクターとして選んでクイズに参加するクイズゲーム。
    • 合間に吉本興行のCMが流れるなど、雰囲気は日本のテレビのバラエティ番組そのもの。本作以前のゲームで例えるならば『パーティークイズ MEGA Q』に近い。
  • ゲームモード
    • クイズ王決定戦モード
      • 3回のクイズコーナーと2回のミニゲームを通してポイントを稼いで優勝を目指すモード。クイズとミニゲームの合間にはCMや提供が表示される。
    • 番組選択モード
      • 本作に収録されている全てのクイズコーナー・ミニゲームの中から1つ自由に選んでプレイできるモード。
  • クイズの解答形式
    • クイズの解答形式は全て4択での解答となっている。
    • また、クイズには「早押しタイプ」と「全員解答タイプ」の二種類が存在する。
      • 「早押しタイプ」は、問題が出題されてから一番早くAボタンを押したプレイヤーが解答権を得て、その後A・B・C・Rボタンを押して選択肢を選ぶ。
      • 「全員解答タイプ」は出題後に、全員がA・B・C・Rボタンを押して選択肢を選ぶ。クイズの種類ごとに、一番早く解答したプレイヤーが有利になる要素がある。
+ 主な登場人物
  • 司会者
    • 島田紳助
  • アシスタント
    • 竹内由紀子
  • 解答者
    • 池乃めだか
    • 末成由美
    • 坂田利夫
    • ジミー大西
    • 島田珠代
    • 今田耕司
    • 東野幸治
    • ナインティナイン 岡村
    • ナインティナイン 矢部
    • 小高紀子
+ ミニゲーム一覧
  • 島木譲二のポコポコカルテット
    • 4人の島木譲二にポコポコヘッドをさせるゲーム。
    • AボタンとBボタンを交互に押すことで頭を叩く。
    • 島木譲二が小さい時はゆっくり、大きくなるに従って早く叩くのがコツ。
  • チャーリーを捜せ
    • 画面中に隠れているチャーリー浜を捜すゲーム。
    • チャーリーを早く見つけたプレイヤーほど、高得点がもらえる。
    • なお、ある隠し人物も存在しており、その人物を見つけると更に高得点がもらえる。
  • 菅原かおりの着せ替えニャンニャン
    • 菅原かおりにお題目にあった洋服を着せるゲーム。
    • 方向キーでカーソルを動かし、Aボタンで洋服を選ぶ。
    • 一番最初にお題にあった洋服を選んだプレイヤーに得点が入る。
  • あしたはないジョー
    • 方向キーとボタンを使って操作するボクシングゲーム。
    • 操作キャラは未知やすえ、和泉修、吉田ヒロ、町野あかりの4名。
    • キャラクターごとに簡単なコマンドによる必殺技が用意されている。

評価点

  • クイズ番組の雰囲気作りがよく出来ている
    • 前述したように、ゲームの雰囲気としては『MEGA Q』に近いものがあるのだが、本作では実写ムービーを使用していることによって、よりTV番組らしさを引き出すことに成功している。
    • 司会者の島田紳助が時折野次を飛ばす、カメラが観客の方に向いて笑い声が入るなど、その雰囲気は上々。
    • また、吉本興業が直々に発売・開発したということもあってか、所々に笑いを入れる遊び心も見どころ。例えば、クイズに何回も間違えると出演者が罰ゲームを食らう様は、出演者ごとに多種多様。
  • 肝心のクイズの種類も豊富
    • クイズのジャンルは全部で16種類と中々多く、クイズ自体の質も悪くない。
  • ミニゲームも中々面白い
    • マリオパーティシリーズのミニゲームのように、シンプルかつルールのわかりやすいものが多く、クイズの合間に遊ぶのにピッタリ。

問題点

  • 5人以上でプレイする際に多少無理な部分が出る
    • パッケージ裏では8人までプレイできると書かれているが、5人以上でプレイできるのはクイズコーナーのみで、ミニゲームは1-4Pまでしか参加できない。
    • そのクイズコーナーも5人以上でプレイする場合は、5-8Pは1-4Pの解答者の解答権をペアでプレイするという、かなりいびつな遊び方となってしまう。
    • そのため基本的には最大4人で遊ぶゲームだと思った方がよい。本作の多人数プレイを検討している人は要注意。もっとも、ただでさえ普及度の低い3DOのコントローラーを5つ以上用意してまで本作をプレイしたい人はまずいないだろうが、プレステとサターンにも移植されたし。
  • 一部出演者の演技について
    • 問題点とするかは微妙ではあるが、一部出演者の台詞が棒読み。インタラクティブムービーという都合上、通常のバラエティ番組と収録の勝手が違うせいなのかは不明だが、気になる人は気になる。
    • とりわけ今田耕司・東野幸治のクイズ正解時の台詞の棒読み具合は段違いで酷く、失笑もの。「ヤッターヤッター」「ウレシー」

総評

クイズパーティーゲームとしても、実写ムービーを活用したゲームとしても、中々悪くない佳作。
良くも悪くも吉本芸人中心のキャスティングであるため、吉本ファン以外の人に手放しでオススメはしづらいが、パーティーゲームとしてはそれなりの出来なので、(当時の)吉本芸人好きなら押さえておいて損は無い、興味があれば是非。


余談

  • 後に、『爆笑!! オール吉本 クイズ王決定戦DX』として、プレイステーションとセガサターンにも追加要素を加えたうえで移植されている。

初稿投稿日: 2025/04/20 追記修正歓迎

磁界少年 メット・マグ

【じかいしょうねん めっと・まぐ】

ジャンル アクションパズル
対応機種 ファミリーコンピュータ ディスクシステム
発売元 DOG
開発元 シンキングラビット
発売日
()は書換開始日
1987年7月3日(1987年9月2日)
定価 3,400円
プレイ人数 1人
判定 良作
ポイント 1つのゲームに2つのタイトル
磁力と自力のバランスが絶妙
豊富なステージ
DOGシリーズ


概要

1987年7月にDOGから発売されたアクションパズルゲーム。副題は『DOGから君への挑戦状』。
磁石のS極とN極による「引き合い」と「反発」の性質を利用してゴールを目指す、パズル性の強いアクションゲーム。

パッケージのタイトルは『磁界少年 メット・マグ』だが、ゲーム中では『磁界少年 メット・マグ』と『磁界少女 マット・メグ』という対称的な2つのタイトルから選んでプレイする形となる。


内容

ストーリー

ファミコン大好き少年のマグは、いつものようにファミコンをやろうとスイッチを入れた。するとマグの体は磁気化されファミコン内部の電磁界に取り込まれてしまった。
それによって電磁界の磁力バランスは崩れてしまい、元に戻そうとする電磁界の力が働きマグの行く手を阻もうとする。
そんなマグを助け出そうとメグも後を追って電磁界に入り込んできた。電磁界に入った二人は磁力の影響を受ける体質になってしまった。
脱出するには、電磁界にある「マグチップ」をすべて集めなければならない。だが3種類のマグチップを取ることで、マグ、メグとも自身の極性が変化してしまうので頭を悩ませてくる。
二人は頭を使って磁力界を抜け出すことができるのだろうか?

プレイヤーキャラ

  • メット・マグ
    • ファミコンで遊んでいるうちに電磁界に迷い込んでしまった少年。
  • マット・メグ
    • マグを追って電磁界に入り込んだ少女。

ゲームシステム

  • メインのタイトル画面でセレクトボタンを押すと、『磁界少年 メットマグ』『磁界少女 マットメグ』のタイトルが切り替わる。これが実質的なプレイヤーキャラ選択になっている。
  • ステージ内に散らばる「マグチップ」をすべて集めてゴールの扉を開き、それを目指すという『ロードランナー』と似たようなゲーム性。
    • ロードランナーと違って自力でジャンプできるが、自身の磁極とその磁極を持つブロックとの兼ね合いを利用しなければ基本的には突破できない。
  • 基本的に青がN極、赤がS極になっており、主人公二人の体の色や、磁力ブロック、非固定ブロックキャラの色がそれに対応している。
    • 同極なら反発し、異極なら引き合うまさに磁石そのままの性質を持っている。ブロック自身が連なっているとその磁力も強くなる。
    • ただし、アクションである程度まではカバーできる。具体的な特徴は下記の通り。
      • 下に同極の磁力ブロックがあれば体の半分ほど宙に浮き、その前からジャンプすれば反発力で普段よりも高いジャンプができる。
      • 上に同極のブロックがある場合は、その反発影響を受けるので高く跳べない。下に異極のブロックがある場合ジャンプはできるが磁力に逆らって飛ぶのでだいぶ低いものになる。
      • 上に異極のブロックが2つ連なっている場合、ジャンプで触れれば、それにくっついて移動できる。
  • 時間要素としてタイムポイントがあり50000からスタートし時間経過で減少していく。
    • ただこれが0になってもミスにはならないので制限時間はない。
      • ステージクリア時にポイントの残りがスコアに還元される他、これが少しでも残った状態でクリアーすれば残り人数が1人増える。
    • 単純に「時間」というだけでなく、体力(HP)に近い要素も兼ねており敵の攻撃を喰らってもタイムポイントが減る。
  • 上記の通り、タイムポイントが尽きてもミスにはならないものの、磁力に挟まれて詰みになることがある。
    • こうなった場合、下とセレクトで自主的にリタイアすることとなる。
  • 5ステージクリアする毎にボーナスステージに移行する。
    • ステージ内には大量にダイヤ(ハート)があり、1つだけでも高得点だが全部取り切れば更にボーナス点。
    • ただし制限時間内に出口に入れないと、いくら取っていようが0点。

アイテム ()内はマグとメグで異なる場合のメグ側名称。

  • マグチップ
    • これを全部取らないと出口が開かないので、いわゆるクリアーのカギとなるアイテム。
    • 赤ならマグまたはメグがS極に(元々Sなら変わらず)、青ならN極に(これも元々Nなら変わらず)、緑は「リバース」で極性が反転(SならNに、NならSに)する。
  • 磁力ブロック
    • エリア内に配置された磁力を持つブロックで、マグやメグは自らの極性と、このブロックの極性の兼ね合いを考えながら進んでいく。
    • 手順を間違うと、磁力に縛られてブロックの隙間にハマったり、マグチップを全部回収できなくなったりする。
    • 名称は同じだが、マグ側が普通の矢印でメグ側はハート型になっている。
  • タラップ(タラッパー)
    • 磁力に関係なく上下運動しておりマグやメグを乗せて運んでくれる。動く方向はタラップは矢印、タラッパーは目の向き。壁などにぶつかると反転する。
    • 上に乗らず、下からぶつかったりするとその場で上下が反転する。
  • マグネタイト(ヒロユキ)
    • 磁力を持った非固定のブロックで、マグやメグ、磁力ブロックの極性に影響され、引き寄せたり磁力の反発によって押したりもできる。磁力の影響を受けるのはヨコ方向のみ。
    • うまく動かすことで足場として利用できる。
    • タラップ(タラッパー)に乗せることもできる。
  • 転送機(魔法の鏡)
    • 2つが一組になっておりON状態の方に入ることで、もう一方の方にワープできる。
    • 後述のスイッチによってON・OFFを切り替えられ、片方がONならば一方通行で利用でき、両方ともONならば双方向で行き来できる。
  • スイッチ
    • 上記の転送機(魔法の鏡)のON・OFFを切り替える。
  • ニッパー(スニーカー)
    • 一定時間、敵の攻撃を受けてもタイムポイントが減らない(所謂無敵アイテム)。
  • スパナ(赤鉛筆)
    • これを取ってクリアすると1つにつき2500点のボーナス。
  • ツールボックス(コーヒーカップ)
    • タイムポイントを50000に戻してくれる。
    • すでに0になっている場合は10000まで戻る。
  • ファミコン本体(コントローラー)
    • いわゆる1UPアイテムで、取ると残機が1人増える。
  • ダイヤ(ハート)
    • ボーナスステージで集める得点アイテム。

敵キャラ()内はマグとメグで異なる場合のメグ側名称。

  • ベーダー(ヒスビット)
    • マグやメグを見つけると突進で体当たりしてくる。
  • クラブ(ガドン)
    • 飛び道具でマグネタイト(ヒロユキ)を動かす。
    • ボーナスステージでは最下部の一本道でマグネタイト(ヒロユキ)を押して出口を塞ぐのがタイムアップと同時になるよう調整されている。
  • アイアンバーガー(和尚)
    • マグやメグを見つけると飛び道具で攻撃してくる。
  • トゲボウ(ウィム)
    • 空中をフラフラと飛び回り当るとダメージ。青と黄色の2種類がおり、青の方がダメージが大きい。
  • クラウニィ
    • 雷雲で、電気を飛ばして攻撃してくる。雷は当たると大ダメージで、少しの間しびれて動けなくなる。ただし自身は足場として利用できる。
    • これのみマグ、メグどちらのモードでも同じ。

評価点

  • 低年齢でもわかりやすい磁力の特性を上手くゲームに取り込めており、その挙動も直感的で飲み込みやすい。
    • また、ブロックが並んでいる数でその影響力の強弱が表示されているのも直感的にわかりやすい。
      • 併せて3種類のマグチップも単純に取ればいいのではなく、その順番が大事になるため、よりパズル要素を強めている。
  • パズルとアクションが両立したバランス。
    • 磁力による引き合いと反発というパズル要素だけでなく、それに自身の起こすアクションとの兼ね合いで進めたりするので完全にギミックに縛られるわけではない。
      • 例えば引き合いの磁力でも、ジャンプすることで多少は動けたりもするし、横方向の反発だからといって進めなくなるわけではない。
      • こういった部分で、それぞれの要素がしっかり機能している。
    • 非固定のブロックキャラ「マグネタイト(ヒロユキ)」もまた、その特性がしっかりと活かされており、引き合いや反発を利用した誘導で足場として活かすことができる。
  • 上記に付随して敵キャラも利用できることで攻略の幅が広がる。
    • 敵の攻撃や敵自身を足場に飛ぶことで取れるアイテムがあったりなど、技術介入によるボーナス要素も随所に見られる。
  • 当時としては珍しい、キャラによって世界観が変わるシステム。
    • マグなら男の子らしいデザインになり、メグなら女の子らしいデザインになるなど、同じゲームでありながら見た目が大きく変化するのは当時は非常に珍しいものだった。
    • とはいえそれぞれ雰囲気が変わっても中身は同じ。そのためキャラクターの個性という点ではないに等しいが。
  • ステージ数は100と非常に豊富。
    • 中身も、いろいろとギミック構成が絶妙なものばかりで手抜き面のようなものは少ない。
    • 序盤のステージでは順路がわかりやすく、あまり考えず道順通りに辿るだけでもクリアーしやすくできているため、初プレイなどへ配慮もできている。

問題点

  • タイムポイントがゼロになってもミスにならないため制限時間要素や体力要素がないがしろ。
    • 一応、本来得られる1UPがパーになるので変則的にミスに感じられるかもしれないがゼロになっても何もないというのはさすがに違和感がある。
    • そのためミスがプレイヤーの自主的なリトライのみに限られる。このためゼロになってしまうともはや敵の攻撃を気にする必要もなくなる。
      • 「敵の攻撃=即死」でなくとも「タイムポイントゼロで敵の攻撃を喰らうとミスになる」ぐらいはあった方がゲームとして緊迫感も出ただろう。
  • 無印版『ロードランナー』のように、特に考えず自由気ままにプレイしてもクリアできるステージがない。
    • このため、世界観を自由に散策できる機会はないに等しい。

総評

磁石の同極と異極による反発と引合いという子供でも馴染みある要素が上手くゲームに落とし込めており、それとキャラ自身のアクションが兼ね合うことや、マグチップによる適切な変化が求められることでパズル性、アクション性とも高められており、これまでにない独自性がある。
ステージ難度は少しずつ上昇し序盤はプレイしながら感覚をつかんでいけたりなど難易度面バランスも比較的整っており、全100ステージと豊富で磁力を利用したテクニックが掴めれば先へ先へ進む達成感や手応えを感じていけるだろう。
初心者でも飲み込みやすく、のめり込んでいける上級者向きのゲーム性をしっかり両立できている。


余談

  • 全100ステージをクリアーするとエンディングでキーワードが告知され、説明書の応募券を貼ってハガキをスクウェアに送ると300名にDOGライセンスカード、50名に最新液晶カラーテレビが当るキャンペーンが行われていた。
    • なお期限は発売年の8月末なのでソフト発売から2ヶ月ほどの猶予しかなかった。
  • ご存じの通り、本作のメディアであるディスクカード(磁気ディスク)は磁石に弱い。
    • ディスクソフトの取扱説明書では、それを表現したイラストはU字型磁石を近づけられたディスクが嫌がっている様子だが、本作ではマグネタイトがその役になっている。
  • 説明書の発行年月日を見ると「昭和62年6月31日初版」と書かれている。
    • この架空の日付は前例としてソ連のテレビ映画「6月31日」(1978年)や児童小説『6月31日6時30分』(寺村輝夫・1974年)などがある。
    • のちにはミステリー小説『6月31日の同窓会』(真梨幸子・2016年)なども該当する。
    • なお架空の日付を語る上で、本作のこの表記での認知度は限りなくゼロに近い。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2025年04月22日 20:19

*1 セガサターンで展開していたディスクマガジン。実験色の強いミニゲーム寄りのソフトが多数収録されており、雑誌らしくスポンサーを募ったり連載企画を行ったりするなど、ゲームソフトとしては異色の試みが見られた。発売スパンの短さもあってか完成度にはムラがあり、一部は『セガサターンマガジン』読者レースの下位を記録したものもある。全5巻。

*2 ブロックの色数が増えた分意図しない連鎖が発生しやすくなるため。

*3 カメラ小僧の必殺技は一定時間相手フィールド全体をフラッシュで隠蔽、影男の必殺技は一定時間相手フィールドを落下中のブロックの周囲を除き影で隠蔽。持続時間は影男のほうが長い。

*4 3DOマガジン95年1-2月号のインタビューより。同誌では「キャラクターとして永遠に残るバーチャルコメディアン」なるものも将来的な構想に挙げていたが、後にVTuberが台頭したり、吉本芸人自体がYouTubeでも芸人として活躍したりと、奇しくも予測通りの未来が到来している。

*5 3DOマガジンの95年完全保存版では「大阪コテコテ流ツイステッド」なる強烈な二つ名で呼ばれたことも。