ウムジェム=ドゥールート=タ=スヤータウ(
Umjem-Dûlût-ta-Suiâtau)は
ニーネン=シャプチの政治家、タイユ=ウェグナ幹部、第2代星衛主席。
マグラン=ガランの熱心な信奉者として知られ、「
マグラン=ガランの右腕」という異名をとった。宗教学と法学の造詣が深く、ニーネン=シャプチの成立に深く関与した人物の一人として知られる。
略歴
生い立ち
惑星ジャフーグのサラノーグで下級貴族ウムジェム家の長男として生まれる。
幼少期は父親の厳格な神学教育を受け、スワー=マ=カラン教のローチェ=ベフムーチェ(神官/Rouche-behmûchie)を志していたが、二途病に感染して死にかけた際にシチャヌ神が救済してくれなかったからという理由で全能性に疑問を抱くようになった。貴族学校を卒業すると、神官見習いとしての生活始めたが、毎日のように師匠の神官に体罰を受け、名家の同級生が次々とベフムーチェ(司祭)になっていくのを見て馬鹿馬鹿しくなってきてしまい、ついには師匠にブチギレてしまう。自身が寄宿しているシャイユ=シテプガン(聖堂)で散々暴れまわった挙句逃げ出し、単身大都市ファウに移り住みユグム屋の店員の仕事を始めた。
マグラン=ガランとの出会い
スヤータウはいつものように三輪バイクでユグムの出前を届けていた。その日はガールン遺伝子工科大学ファウ分校のとある研究室にユグム蒸し器を肩に抱えて届けに行く用事があって、大学の研究棟に入った。しかし途中で迷ってしまい、目的の研究室を探していた時、ちょうど
カプニャーグ博士と
マグラン=ガランが初期のタイユ=ウェグナの構想を話し合っているところを目撃してしまった。二人は出前の青年が自分たちのダン=ラ=ハン帝国打倒の算段を聞かれてしまったことに気づいたため、スヤータウはよくわからないままに半ば強引に彼らの仲間にされてしまった。
スヤータウは帝国の反逆者にされて処刑されることを恐れて消極的だったが、元々シチャヌ神の全能性に疑問を抱いていたこと、神官の体罰や自分よりも上の階級の同級生ばかりが優遇されていたことに対する不満もあり、徐々にシャプチ教の教義に惹かれていき、タイユ=ウェグナの初期メンバーの一人として本格的に活動していくことになった。
タイユ=ウェグナでの活動
スヤータウはタイユ=ウェグナで協力者を募る活動をしていた傍ら、タイユ=ウェグナの初期メンバーの中で一番教育水準が低かったことを気にしていたため、独学で法学を学んだ。
この頃からマグラン=ガランと新国家の構想について議論するようになり、スヤータウは「現状の文化(民族)と宗教の分断を何とかして終わらせるべき」という第二統一構想を練っていく。その一方でスワー=マ=カラン教の神官見習いの経験からシャプチ教の聖職者として次々に市民をタイユ=ウェグナに引き入れ、組織を大きなものとする功績を残した。
神学的観点からの新国家構想と組織拡大への貢献はマグラン=ガランに受け入れられ、厚い信頼を手にしていった。
また、この頃にタヒテンパーシがタイユ=ウェグナに加入する。スヤータウは新国家の方針を「精神的豊かさ重視」とすべきと主張したのに対して、タヒテンパーシは物質的豊かさの追求を主張し、真っ向から対立。お互いの専門分野も対極のものであったため、加入してからすぐにいがみ合っており、その度にマグラン=ガランが仲裁していたと言われている。タヒテンパーシとスヤータウは互いに互いのことを嫌っていたが、互いに互いの専門性を認めるライバル関係でもあった。
シャプチ革命とタヒテンパーシとのライバル関係
「困りましたね……数が多すぎます。 スヤータウさん、勝負はお預けですね」 ―タヒテンパーシ
「当たり前だろ! まずはこいつらをブッ倒してからだッ!」 ―スヤータウ
シャプチ革命が起きると、民衆の士気を活かして素早く攻撃的な戦術を好むスヤータウと被害抑制を重視した慎重派のタヒテンパーシは何度も対立した。しかしながら、両者は禍根を残すことなく言い争いしながらも戦いを順調に進めていった。
惑星ジャフーグのアントラム蜂起ではダン=ラ=ハン帝国軍に包囲されて絶体絶命のピンチに陥ったが、タヒテンパーシと背中を合わせて奮戦し、マグラン=ガランの派遣した援軍の到着まで何とか持ちこたえることができた。
人物
- 情熱的なタイプでハマると貫徹してしまうタイプ。
- キレると暴れまわることがあり、頭よりも口よりも先に手が出る。
- 暴れまわっても人には暴力を加えないのが自分のポリシーらしい。つまり物に八つ当たりする。
エピソード
- 苦しい生活と抑圧の日々を送っていたスヤータウはシャイユ=シテプガンから出て行く前、師匠の神官はついに気が触れたと思い、厳しくしていたことを謝罪したが、構わず暴れまわったという。
功績
批判
関連項目
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最終更新:2022年05月04日 04:55