スライエナヴァール=クン=タイユシャナヴォーチェ=ダプラグ=キューラウ=イ=マーフィ=ヴァ=イ=シャングイ
Sraienaba^r-kun-Taiushanabouche-Dapragh-Kiolau-i-ma^fi-ba-i-shanggui
生年月日 1644年13月9日
出生地 ジャフーグ
ジェネル=リグノーグ
研究分野 医学
遺伝子工学
獣人研究
研究機関 正教院情報局第二ガイユ
出身校 大シャプチ大学ファウ分校
主な業績 スンシャ(人工獣人)
ミュンシャ
生命培養ポッド
74号計画
親族 トレーミャナルチ
スニャールフィエ
メチュートハシュナ
サリエ

 スライエナヴァール=クン=タイユシャナヴォーチェ=ダプラグ=キューラウ=イ=マーフィ=ヴァ=イ=シャングイ(Sraienaba^r-kun-Taiushanabouche-Dapragh-Kiolau-i-ma^fi-ba-i-shanggui)はニーネン=シャプチの生物工学研究者、医学者、遺伝子工学の専門家。タルニ人フシェーディシのケーシャ。「カプニャーグ博士」になぞらえてキューラウ博士と呼ばれる。人工獣人(スンシャ)培養技術を発明し、遺伝子アレンジメント、生命培養ポッド等のテクノロジーを発明し、彼女の功績はニーネン=シャプチにおけるバイオテクノロジーのブレイクスルーとなった。


生い立ち

幼少期

 ジャフーグの南大陸の内海に面する港町ジェネル=リグノーグでスライエナヴァール家の分家のスライエナヴァール=クン=タイユシャナヴォーチェ家の父と地元の商工スガイユンのダプラグ家の母の間に生まれる。
 幼い頃からスライエナヴァール本家に嫁がせるため貴族の社交儀礼を学ばされていたが、本人は堅苦しいのが嫌いでよく家から脱走しては、ジェネル=リグノーグの町並みを駆け回ってヤームやナプラと戯れたり、魚を釣って解剖したりしていた。また、近所でペットとして飼われていたナプラを生きたまま解剖してめちゃめちゃ怒られたことがある。一応まだ生きていたので縫い合わせて元に戻してあげたのでペットは死んだわけではなかった。

学生時代

 外で遊びたいがあまり勉強から抜け出してフィールドワークに没頭する彼女に母親は困惑した。学校でも優秀な方ではなく、先生からは「諦めて生産者になった方が良いだろう」と言われた。しかし、持ち前の知的好奇心と解剖の技術を買われて面接で合格し、見事大シャプチ大学ファウ分校に合格した。
 大学では何でも解剖してしまうため解体屋の異名で親しまれた。
 この時から彼女のマッドサイエンティストぶりは遺憾なく発揮されていた。例えば、野生のイプカを罠で捕らえて解剖したり、検死室に忍び込み無許可でヒトの遺体を解剖したりしてしまったため、民族扇動罪に問われ罰金と厳重注意が言い渡され、大学からは謹慎処分を言い渡された。他にも無許可で大量のアパイやスナウチを飼育してウイルスの感染実験をしたことが発覚して自宅に公衆衛生局の監査が入ったこともあった。このような事件のせいで密猟者というなんとも不名誉なあだ名がつけられるようになってしまった。
 さすがのキューラウもこれには懲りて、個人的興味で行う実験はやめるようになった。

第二ガイユ時代

 そんな倫理的にヤバい人材をスガイユンや普通の研究機関は雇ってくれるわけもなく、卒業後は3年ほど地元のジェネル=リグノーグに戻って猟師の手伝いをして小銭を稼いでいたが、彼女に転機が訪れる。彼女の噂を聞いた第二ガイユの職員がスカウトしに彼女の家にやってきたのである。最初、何かヤバいことをして政府の諜報機関に身柄を拘束されるかもしれないと直感したキューラウは、いつものように自宅に帰ると正教院の制服を着た男性がリビングで母親と談笑しながらカハイ茶を飲んでいたので慌てて逃げ出して、猟師たちの漁船の中に隠れたが、ほどなくしてその正教院職員に見つかる。拷問を覚悟した彼女だったが、彼の話を聞かされると拍子抜けすると共に腰も抜けてしまった。そうして、惑星プダージのダイユンヴァール某所にあるカプニャーグ遺伝子工学研究所の職員になることになる。

主な功績

 人工獣人(スンシャ)技術の実用化に必要不可欠な生命培養ポッド(生命維持ポッド)の開発、ならびに人工獣人技術そのものの開発を行った。また、ミュンシャ技術を確立し、74号計画の現場の指揮を担当した。

人物

性格

 研究にかける情熱は並大抵の者を凌駕する。何かに熱中している時は話しかけたり肩を揺すったりしても気にしないくらい没頭するタイプで、周囲が完全に見えなくなってしまうタイプ。それゆえに独善的でマッドサイエンティストとされるが、イプカを狩猟して民族扇動罪に問われた時などは懲りて改心したり、第二ガイユのスカウトが来たときに身柄を拘束されると勘違いして逃げ回るなど意外にも常識人っぽい一面がある。人間味のある部分もあり、74号計画後に身を潜めていた時期には倫理と進歩の狭間で葛藤していたが、"製造された"獣人たち(ミュンシャたち)がかけがえのない存在になったことで、彼女としては自分の追求していた進歩に対する"意味"を見出すことができたと言える。
 74号計画に携わっていた頃がマッドサイエンティストとしての黄金期であり、「生物なんかタンパク質でできた操り人形じゃない?」などと発言したり、「神秘なんて盲信そのものだよ、バラせばわかる」なとと言ってカプニャーグ遺伝子工学研究所時代の同期でさえもドン引きさせている。しかし、彼女の製造したミュンシャたちが生活していたタイユ=プノームが閉鎖され里子に出されたりストリートチルドレンになるなどして苦しい思春期を経験しているという情報が流れてくると、眠っていた親心がチクチクと痛み今までの過激な唯物論的発想を後悔することとなる。
 現在では毎年年末年始にキューラウ博士が住んでいるプダージの最深部にミュンシャたちが"帰省"し、思い出話に花を咲かせたり近況報告をお互いにし合ったりしてみんなで遊んだり団欒したりしている。マッドなジョークを飛ばして彼女たちに噛み付かれたり優しく諫められたり無言で「やめろ」とアイコンタクトされたりゲームに誘ってボコそうとされたりする。無理やりスニャールフィエに連れて来られたナプトーはその辺で黄色くなっている

趣味と好物

 趣味は解剖することだったが、過去に様々な生き物(時には宗教的に問題のある神獣まで)を解剖してしまった苦い経験からしないようにしている。しかし、たまに手が疼くらしく、司法解剖や臓器移植の手伝いやニーネン=シャプチ各地の漁村や農村で魚や家畜の解体をしている。本人曰く「昔の悪い癖」。ミュンシャたちもこの奇癖は理解できずにいるが、受け入れてはいる。特にスニャールフィエは生肉が好きなので、農家で捌いてきたばかりのヴァフリ肉を差し入れることでWin-Winの関係(???)を築いている。
 好きなものは柔組織と滅菌したてのメス。好物は新鮮な生野菜やフルーツ類。肉はあまり食べないが、魚料理は故郷を思い出すのでたまに食べる。特にジャフーグの内海で水揚げされるネートラープラーという魚のグリル焼きはキューラウ博士の母親の得意料理だったこともあり大好物。だが、昔を懐かしむあまりほろほろと泣き出して止まらなくなる時があるのが難点。そんな時はメチュートハシュナがお母さん代わりになってなだめてくれることが多い。

思想

 半ば冗談半分で唯物論的な科学崇拝をしている。人前ではジョークとして話す時があるが、本当はちょっぴり信じている。昔は科学崇拝を本気で信じていたが様々な問題を引き起こして本気で反省したため、今では「それが全てではない」として濁している部分がある。
 ミュンシャたちと再会してハウム(社会的繋がり・親族の絆)が重要であることを実感してからは、心理学的な分野とまでは至らなくても、人々との形のないハウムを重んじるようになった。
 政治思想はミュンシャたち(特にスニャールフィエら)がちゃんとした考えを持っているため、あえて自分は持つ必要がないとしているが、どんな分野であれ学問や研究に対する投資については十分行われるべきであると考えている。この思想は、あらゆる技術や理論、精神性の発明は国防に結びつく最重要要素と考えており、これらを疎かにしてしまうと、他国に侵略された時に効果的な反撃ができないばかりか自文明を危機に陥らせるという理由があってのものである。ZHL兵器については受容的な考えを持っているが、むやみに人命を奪うために使うのではなく、外交カードの一枚として、抑止力の一部として適切な利用があってこそのものだと考えている。

外見

 だいたい決まった。詳しくは上記画像参照。

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最終更新:2021年08月27日 23:47
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