シャ=ファウチャプガリェプネンチ=スニャールフィエ
sha-fauchaprraliepnench-snia^lfie
第51代ニーネン=シャプチ星衛主席
在任期間:1721~1739年(AP65~88歳)
生年月日 1673年13月10日
出生地 プダージ
ダイユンヴァール
所属政党 愛国党
次代 ダガイユル
先代 ヌイラ
出身校 大シャプチ大学プダージ分校
前職 正教院情報局"第二ガイユ"副本部長、招民院諜報機関"サナト"幹部、招民院軍部長官
称号 第4代愛国党党首
配偶者 なし
親族 キューラウ博士
サリエ
トレーミャナルチ
メチュートハシュナ

「宿命に飲み込まれるくらいなら、あたしから宿命にかじりついてやる」―スニャールフィエ

 シャ=ファウチャプガリェプネンチ=スニャールフィエはニーネン=シャプチの第51代星衛主席を務めたスンシャ女性。1721~1739年までの間、連合会議時代以降2回目の愛国党政権としてスニャールフィエ政権を務めた。その他招民院本部長官、各種秘密組織幹部などを歴任。その後はシャグマ=ラゴン戦争終結の1790年までナプトー参事会では星衛長官と招民担当参事官を兼任した。


経歴

幼少期

 シャ=ファウチャプガリェプネンチ=スニャールフィエはプダージのダイユンヴァールで生まれる。製造個体番号1039。ダイユンヴァールはプダージの最深部の地名の一つであり、ジエール帝国連邦から極秘に技術交換協定で獲得した第二世代不死技術とニーネン=シャプチの人工獣人技術を応用してニーネン=シャプチ政府によって生み出された不死化人工獣人である。同じ日にシャ=スナー=トレーミャナルチが同じくプダージのダイユンヴァールで誕生している。
 法整備が進んでいなかったこともあって幼少期のスニャールフィエは捨て子同然の過酷な子供時代を過ごした。貴族家の養子ではあったが、何度も縁組を解消された。貴族階級としての教養と作法は身についていたが、社会性は身につかなかった。スニャールフィエは整った顔立ちだったため多くの貴族家が養子にしたがったが、遺伝的理由で歯並びが悪くギザギザした歯を持っていたため、よく口に覆いをさせられたり、別室で食事させたりされていた。そのため、彼女は自身の歯並びがコンプレックスになった。

第二ガイユ時代

 大シャプチ大学プダージ分校卒業後は第二ガイユの職員としてスカウトされて所属することとなった。人工獣人であることから捨て駒にされ、危険な情報工作に幾度となく参加させられた。
 1691年(AS25歳頃)にはツーンカ国内でマフィアに身柄を拘束されたが、肩関節と股関節を意図的に外す方法で見事脱出した。しかし、逃亡時に脇腹と太ももに光線銃を合計3発受けた。この時の傷は傷跡として残り、激しい運動ができなくなった。この傷がきっかけで肩出しルックスは好んでも腹や太ももを見せるタイプの服は着なくなった。スニャールフィエは暑い時期でもタイツ等を履いて傷跡を見せないようにしている。
 この潜入では他国より一足早く後のディガイナのラジオ放送を行う組織の情報を入手し、国内のセキュリティ対策のきっかけを作った。この功績が評価され、第二ガイユの副本部長に抜擢された。

サナト時代

 1710年代からは愛国党に入党した。当時の第二ガイユの本部長から「せっかく愛国党に入ったのならサナトに異動してみないか」と打診され、招民院諜報機関"サナト"の幹部になる。
 サナトではシャグマ=ラゴン星系開拓のために宇宙各地で拉致行為を行っていた。第二ガイユで副本部長の経験を活かしスニャールフィエは記憶消去に関わるガイドラインを改訂し、外交官(政治指導員)と協力関係・友好関係にある拉致人民の中でサナトの素質がある者を訓練し職員に加えるようにした。こうしたことで外国の情報に精通した選抜専門部隊"サナト=ウィジャイ"が誕生し、優秀な人材を集めることを可能にした。

招民院軍部長官時代

 この頃二回ほどジエールを訪問している。

第51代星衛主席

 スニャールフィエの就任はニーネン=シャプチ初の人工獣人の星衛主席として国内メディアの注目を浴びた。

アクース問題

 1733年のアクース内戦では、国益の保護と政治的正当性を名目にアクース連邦資本家連合(旧政府側)支持派の反対を押し通してセツ・エメルダ率いる労働議会側への支援を決定。アランダイ軍団を出兵させるなどして直接的な軍事介入を断行した。

 この決定には野党の国民経済党は猛反発した。
 アクースはニーネン=シャプチにとって重要な親密国であった。ニーネンはアクースが初めて外宇宙と接触した国家であり、平和的ファーストコンタクトによって国際社会への参加を促進させ、様々なテクノロジーの供与を行ってきた実績があったためである。
 一方でスニャールフィエを擁護する少数ながら意見もあった。彼らによれば、アクースの資本家たちは腐敗と汚職にまみれており、アクース内戦勃発前にはアクース・アイローム・アンドロイド・アイドル・オークション記憶抹消事件サッコレ公害事件などの国内の騒乱の責任は彼らにあるものと見なしたからである。また、ニーネン=シャプチの20年単位のアクースに対する経済・技術支援はアクース資本家たちの再分配によって経済格差の拡大を引き起こしており、支援国としての責任を果たすためにこれを排除することはアクース市民の幸福を満たすに能うと考えられていた。

 1735年、惑星アクースでの覆し難い劣勢のため、アランダイ軍団の撤兵を発表。革命の指導者セツ・エメルダヴァルエルク共和国に亡命したため「完全敗北」ではなかったものの、アクース資本家体制派のリーダーナジュア・エルゲンによる勝利宣言が行われたこともあり、国内では敗北の認識が広がった。
 アクース内戦介入以降、低空飛行を続けていたスニャールフィエ政権の支持点は大幅に下落。スニャールフィエは星衛主席としての進退が問われたが、本人は辞任の意向はないことを表明したために、国内メディアは一斉に彼女を痛烈に批判し、「権力にしがみつく培養ポッド生まれ」という不名誉な風刺画を描かれた。

 1735年半ばには「こういう場合、正当な政府を支援するために当初中立を宣言し、有利な方に介入するべきだった」と執政院議員に批判される、これに対して「そりゃあ結果を知ってたら何とでも言えるもんなー?」と苛立ちを露わにした。
 しかし一方で、「多くの国民があたしのことを『もう終わった政権』だと思っているけどさー、アクースの労働者たちの闘争はまだ終わってないと思うんだよなー?」と奥の手をチラつかせたことで話題になった。

 表舞台では支持点の下降が著しい中、スニャールフィエは諜報機関出身の立場を生かしてナジュア・エルゲン暗殺に動き出す。
 すでに首都アクースに潜入している諜報員の情報網を利用してエルゲンが戦勝記念パレードで旗艦タリッサ・ユルに搭乗することを突き止めると、アクース資本家が国民を散々苦しめた重金属(サッコリャル)という方法で毒殺することを決定。戦勝記念パレードで振る舞われた宴会料理に毒を盛るという方法でエルゲンは重金属による急性腎不全を起こし死亡した。この時、ほとんど痕跡を残さず毒殺に成功している。
 暗殺についてはセツ・エメルダが亡命先のヴァルエルクですでに知らされていた他、エメルダの一部の側近(タルキサネシュら)にも伝えられていた。スニャールフィエはタルキサネシュらとは手を組んだフリをしてその実態をアクース国民に見せつけて失脚させることを目論んでおり、本当に担ぎ上げたいエメルダに対してはヴァルエルク陣営に手引きを任せていた。

 エルゲンの毒殺は資本家陣営の秩序を崩壊させ、「反戦派」、「民主派」などの勢力が台頭。民主化を求める運動が展開されたが、「民主派」の指導者タルキサネシュによる利権の独占が明るみに出るとアクース国民は民主主義に対する信用をたちまち失い、亡命したセツ・エメルダの帰還を望む声が高まった。

 シンテーア暦1736年、エメルダが貨物船に偽装した船でアクース領内に帰還。帰還後すぐに亡命政府を正当な政府とする旨の宣言を行い、賛同した民衆が国内中で蜂起。ゼネストやサボタージュ、武装蜂起などが相次ぐ。各国からも見放され首都攻防戦に敗北した旧政府はすぐに崩壊し、輸送船に詰められて逃げようとしたタルキサネシュは輸送船ごと爆破されて死亡する。

 スニャールフィエはニーネン国内に向けてセツ・エメルダの帰還について「英雄の復活」風のプロパガンダを打ち出し、エメルダの労働議会政府に対する国民の信頼を促した。その結果、国内世論はエメルダ同志の帰還を歓迎した。

内戦後改革

 アクース内戦後は1735年から36年の短い期間で様々な決定を行った。

  • ラノー条約(1735年、アクース・ニーネン友好条約)
    • 主な内容
      • 両国間の最恵国待遇
      • 相互大使館の設立
      • 両国間の宇宙港入港権
      • S合金貿易
      • 両国民の渡航手続きの簡素化
    • スニャールフィエ条項(第21条)
      • より緊密な安全保障体制:「トルナーチェ=アクース艦隊」の設立
      • アクース宙軍・アクース陸軍の直轄部隊としてニーネン人将校が指揮する部隊を設立。必要な兵器・弾薬のほとんどは招民院星系軍が提供。

 スニャールフィエはエメルダをニーネン=シャプチ惑星ジャフーグのラノー地方の湖畔地域に招待して会談を行った。
 会談は終始和やかなムードで行われ、スニャールフィエはエメルダ同志を膝に乗せて注目を集めた。エメルダ同志の側近はスニャールフィエが諜報機関出身者であることから警戒しており、エメルダが膝に乗せられた様子を見て暗殺と勘違いして騒然とする一幕もあった。

  • アクース・ニーネン・アンドロイド宣言
  • アンドロイド人権基本法(国内、1738年)
    • 彼女は本来的に人工獣人の権利保障を目指していたが、その前段階としてアンドロイドの権利を認めることは非常に重要であると考えていた。
  • スガイユン労働組合の設立
    • 国内のスガイユンの労働基準や労働に関する福利厚生が見直された。

  • アクースの資源販路斡旋
    • スラーン諸国を主軸にアクース資源貿易を提案

 内政面ではジエール・サーヴァリア戦争サーヴァリア革命で大きな被害を受けたわけでもなく、それ以前のダーケフオス危機でもほとんど経済的損失を出さなかったことから、ニーネン=シャプチ経済は好調であった。
 スニャールフィエ政権下では、シャグマ=ラゴン植民地開発ではアイローム社から購入し始めたアイロームアンドロイドがシャグマ=ラゴン入植に参加したことで順調に開発が進んだ。また、ヌイラ前政権で行われた大規模な経済成長投資によって生じた労働者不足問題を拉致と外国人労働者の積極的受け入れによって解決し、高水準の経済成長率を維持した。
 ヌイラ政権から続く艦隊刷新に関してはS合金の確保が引き続き行われ、1737年にはS合金の確保が完了した。

 アクース内戦後はエメルダ政権と親密関係を構築し、アクース人のシャグマ=ラゴン入植者を募集。アクース人のニーネン=シャプチ本土への出稼ぎ労働者も増加した。

ダガイユル政権


ジェナウ政権


ナプトー参事会


人物

星衛主席としての評価


性格

 ポーカーフェイスの持ち主で、思っていることをなかなか表情に出さないタイプではあるが、自分の意思・感情に比較的正直なので、よく知る人なら案外何を考えているかわかるらしい。
 良くも悪くもそれなりにドライな性格であり、一歩引いた目線から物事を見るタイプ。しかし、諜報の世界に入るまではどちらかというと矢面に立たされてしまうタイプだったようで、しばしば悪目立ちしていたようである。
 いたずら好きでしばしば親しい人間に対してちょっかいを出すことが知られている。

 かつては表情一つ変えず、あらゆる手段を使って復讐を企てるとして危険な人物と思われていた。残酷なことに抵抗がなく手段の一つだと思っている部分があるが、本人は必要以上に残虐であろうとは思っていない。

 嫌いなヤツや苦手な相手とは一線を置く。問い詰められると論点をすり替えて相手を動揺させるようなことを言ったり相手が言い返しにくくなるようなことを指摘したりする。
 怒りの感情は本人曰くよくわかっておらず、「どうやって"解決"するかということばかり考えてしまうからそういう感情が湧かないのかもしれない」と語っている。ただし、タイユ=プノームの仲間たちが危険な目に遭っていると冷静ではいられなくなり、怒ったり動揺したりする。

好物

 生肉が大好物。消化器系が強いこともあって腹を壊すことがない。苦手な食べ物は茹でた野菜。
 毎朝の日課は採れたてのヴァフリの乳を一杯飲むこと。ある時政敵がスパイを使ってスニャールフィエの家のヴァフリ乳を毎朝起きる前に盗んだところ、みるみるうちに元気がなくなったと言われている。なお、そのスパイは仕返しされて死ぬまでヴァフリ乳が嫌いになるほど大変な目に遭ったらしい。

甘噛み

 昔は噛み癖があったが、今ではタイユ=プノームの仲間たち以外ではナプトーかエメルダ同志くらいにしかせず、その頻度もまれである。
 しなくなった理由の一つに「甘噛みが彼女の立場的に予期せぬリスクを引き起こす可能性があるから」というものがある。
 すなわち、唾液からはDNAを容易に検出されてしまうので諜報機関出身の人物であるスニャールフィエにとって色んな人にやるとまずいのである(そもそも色んな人に噛みついてはいけない)。

思想

人工獣人の権利保障

「獣人同士の格差も埋められなければ、国民同士の格差を埋められるわけがない」 ――スニャールフィエ

自己責任論への批判的立場

「他人のせいにしないことだけを美徳とする風潮にはいいかげん終止符を打つべきだ」 ――スニャールフィエ

外見

 肉体年齢は20歳前後。若々しい見た目をしているが星衛主席に就任していた時代でもAP60~80代のおばあちゃんである。
 歯がギザギザしているのが最大の特徴。本人は武器にしているが、幼少期は歯並びが悪いことでいじめられたり養親に虐待されたりしていた過去があるため、彼女の歯並びを悪く言う者は噛み付かれて10針の怪我を負う羽目になる。
 たれ目は妹のサリエと共通した外見的特徴であるが、スニャールフィエはたれ目でありながら怒り眉なので多少キリっとした印象がある。
 服装は多くの場合エルトリアから直輸入したある程度のある大人っぽくおしゃれな服装を好む。スタイルが良いのが本人の自慢らしく、ニーネン人には珍しく肩を露出したファッションが多い。よほど暑い時以外は黒タイツを履いている。
 髪型は多くの場合もみあげ二つ結びのロングヘアーであり、たれ耳のツァーパ(馬)のニーネン=ラフェウを持って生まれている。頭頂部にはギザギザの線が入った(セタウ模様)ドゥスナウ(ニーネン固有のカチューシャに似た髪飾り)をつけている。これは彼女のアイデンティティともいえるアイテムであり、これがなくなるとしおらしくなってしまう。これは幼少期に養親に虐待されてメソメソしていたところに妹のサリエがプレゼントとしてくれたものであり、今でも大事にしている(実は一度いじめっ子にへし折られたので買い直している)。セタウ模様のドゥスナウはプダージでは民族衣装店に行けばたまに手に入るため、スニャールフィエはいくつかの予備を持っているとされ、悪党が自分を弱体化させるためにドゥスナウを奪い去ってもすぐに応戦できるように備えているらしい。噂によれば普段身につけているドゥスナウは偽物で、サリエがプレゼントした本物はどこかに大切に保管されているとも言われている。また、スニャールフィエはお返しとして黒曜石の高級ドゥスナウを妹のサリエにプレゼントしており、彼女も普段そのドゥスナウをつけている。
 頬が橙色の円状になっている部位は、実は培養遺伝病によってメラニン色素が沈着したミュンシャ斑と呼ばれる母斑である。左右対称で同じ大きさに見えるが、よく見ると左の頬がわずかに大きい。妹のサリエは逆に右の頬のミュンシャ斑がわずかに大きい。スニャールフィエは思春期頃までこのミュンシャ斑を気にしており、生まれつきのギザギザした歯と共に自分に身体は欠陥だらけだと思っていた。現在はそれが自分の個性であると受け入れることにし、むしろ自分のアイデンティティを示すトレードマークとして誇っている。

交友関係

トレーミャナルチ

 シャ=スナー=トレーミャナルチとは74号計画生産個体の一人であることもあってスニャールフィエの気心の知れた仲間の一人であり、ある意味で家族の一員のようでもある。
 口数の少ないトレーミャナルチだが、スニャールフィエには彼女が何をしたいか、何をして欲しいかが話さずともわかる能力がある。一方で、トレーミャナルチも彼女の隠し事や秘密に至るまで何でもお見通しである。
 タイユ=プノームの閉鎖で離れ離れになってから再会したのはスニャールフィエが招民院軍部長官になったあたりである。当時トレーミャナルチは招民院陸戦軍の新人下士官(兵長相当)であった。
 ゲーム等で対戦する場合、お互いが負けず嫌いな性格であるためよくヒートアップする。隣でメチュートハシュナがカハイ茶を差し入れて落ち着かせようとしても、喧嘩に発展してしまう場合がある。また、サリエが乱入すると、二人まとめて完敗させられる。スニャールフィエはアクションゲームが、トレーミャナルチは戦略ゲームがそれぞれ得意であり、二人が結託してサリエに挑んだ場合、稀にサリエを負かすことができるらしい。
 二人は74号計画でタイユ=プノームを追い出されてからの苦しい時代があった者同士通じ合う部分がある。
 アクース内戦ではスニャールフィエが陸戦軍指揮官としてトレーミャナルチを推薦したのではないかという噂がある。内戦終盤には一ヶ月近く首都アクースで防衛戦を続けていたトレーミャナルチにスニャールフィエがアランダイ軍団の撤収命令を出した際、「頼むから撤退に従ってくれ、戦死しないでくれ」と手紙を書いている。
 それ以降は遠征軍に推薦するようなことはなくなったらしいが、内戦後はアランダイ軍団の功績が認められ(内戦中はひどい言い様だったくせにリスヒューメ独立戦争マーカス内戦など様々な遠征軍の陸戦軍指揮官に選出されたが、スニャールフィエにとってはかなりなってほしくなかったようだ。もしかすると1750年代以降トレーミャナルチが軍歴から退いたのはスニャールフィエの説得があったからなのかもしれない。

メチュートハシュナ

 シャ=タ=コルケーチ=メチュートハシュナ74号計画生産個体のの一人であることもあって、トレーミャナルチと同様、スニャールフィエの数少ない友人だった。
 メチュートハシュナは一番最初に培養ポッドから生まれたためかスニャールフィエやトレーミャナルチに対し姉のように振舞っていた。スニャールフィエ自身もこれを受け入れ、仲良く暮らしていた。スニャールフィエの負けず嫌いなところや怒りっぽいところを諭していたが、一方でメチュートハシュナは心配性だったり頼みごとを断れない性格だったりしたため、妹としてよく相談相手になっていたようである。
 再会後、政府関係者だったスニャールフィエはメチュートハシュナを国教院職員になるように説得し、そのポストを用意した。しかし彼女は「他の国教院職員の人たちも昇進したいんじゃないかな」と言って辞退し、地方シャイユシテプガン(寺院)の担当員という最も下位のキャリアから始めることにした。メチュートハシュナの献身的で穏やかな性格は国教院の雰囲気と相性が良かったようで、みるみるうちに出世していき、1717年には国教院最高長官に就任する快挙を達成した。

キューラウ博士

 スライエナヴァール=クン=タイユシャナヴォーチェ=ダプラグ=キューラウ=イ=マーフィ=ヴァ=イ=シャングイ(キューラウ博士)は人工獣人を発明した張本人であり、スニャールフィエにとって生みの親である。キューラウ博士は74号計画に関与したとして19世紀頃まで政治的迫害とバッシングを逃れるためにシ=ギーラムのどこかに潜伏していたが、第二次宇宙大戦の戦後、政府によって名誉が回復されると、数十年ぶりに再会した。
 スニャールフィエは彼女を嫌ってはいるものの、自分の生みの親でもあるのである種の親子愛のような感情があるらしい。しかし、ある程度諦観しているようで、キューラウ博士のドギツイ冗談にキレながら楽しく過ごしている。スニャールフィエはトレーミャナルチとメチュートハシュナと共にたまにプダージのダイユンヴァールにあるどこかの居住区に帰省するらしく、思い出話に花を咲かせているという。ナプトーもそこら辺にいるはず。

ジェナウ

 シャ=フライヴァフ=ジェナウとは同じ愛国党の先輩と後輩であり、ジェナウの方が若いものの、同じ人工獣人として通じるものがあったと言われている。スニャールフィエは不屈の精神があり、ジェナウには物事を穏便かつ円滑に進める能力があり、互いを尊敬しつつも、教わるところは教わっていた。とても親しい間柄だったようで、スニャールフィエが星衛主席に就任する前に既に出会っていたようである。
 スニャールフィエはジェナウが幻の「ハシャンガン政策」宣言を行ったあたりで彼の異変にいち早く気づいた人物であり、ジェナウの偽物として十六人会議優先の政治を行った███████を殺害するよう招民院諜報機関"サナト"に指示し、ジェナウ主席暗殺事件を起こさせた。ジェナウの死を知ったスニャールフィエは悲しみよりも先に怒りと復讐の信念に取り憑かれたという。

ナプトー

 ソプゲン=ヴンダーグ=シャ=アイユヴァン=ナプトーとは愛国党の党員として出会った。
 初めはナプトーを嫌っていたらしい。しかし、第一次ナプトー政権発足後の裏切りによって評価は一変し、気に入るようになった。
 ナプトーが覇気のない姿になってからは私費を投じてプダージ造船所で設計させたナプトー専用艦を勝手に乗り回すなどしてナプトーをいじめて楽しんでいる。
 だけど本当は本気を出していた頃のナプトーに戻って欲しいと思っており、いじめたり腕を噛んだりすることで真のナプトーに戻ることを密かに期待している。

ダガイユル

 ライ=ダ=ファウ=ダガイユルはスニャールフィエにとって男友達。お互いに恋愛感情はないらしく、楽しくキャンプやドライブに行って遊んでいる。性格は似ているが、スニャールフィエにとってダガイユルの性格はガサツすぎるらしい。新祖国団騒動の時にはマッチポンプで敵対したフリをして協力関係を構築した。お互いに憎まれ口を叩く。

エメルダ同志

 セツ・エメルダとは星衛主席時代にアクース革命を手伝った時からの付き合いがあり、タイユ=プノームの仲間たちと同じくらいに仲が良く、膝に乗せたり冗談で甘噛みしたりなどかなり信頼している。
 彼女曰く、エメルダ同志のファッションに関してかなり理解があるらしい。トレードマークの革ジャンも「かわいいなーこれ」とコメントしていた。
 ラノー条約の会談中に膝に乗せたところ、同志の側近にこれから暗殺されるんじゃないかとビックリされた。
 多分私生活でもスニャールフィエがタイユ=プノームの仲間たちのパーティーに招待したり、逆にアクースに遊びに行ったりしているかもしれない。

 勧められたきゅうりは食べようとしたけど食べられなかった。

ギャラリー


ちびきゃらリメイク

旧ちびキャラ

ちびドットきゃら

星衛主席時代の衣装

初期キャラデザ

初期キャラデザのカラー版

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最終更新:2023年09月27日 11:02