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アントラー - (2011/07/03 (日) 09:21:18) の編集履歴(バックアップ)
『
ウルトラマン』の第7話「バラージの青い石」に登場した
怪獣。別名「磁力怪獣」。一部では「蟻地獄怪獣」とも呼ばれる。
身長は40m、体重2万。武器として
クワガタのような巨大な大アゴや砂煙の他、最大の武器として虹色の磁力光線を放つ。
よく間違われるがクワガタではなくアリジゴクの怪獣である。モチーフにはクワガタも入っているので間違えるのも無理はないが。
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原作ネタバレ |
『ウルトラマン』に登場した数ある怪獣の中でも、スペシウム光線が通用しなかった最初の相手として有名。
中近東の伝説の町・バラージにやってきた科学特捜隊に襲い掛かり、ウルトラマンと激突。
ウルトラマンを苦戦させるが、ムラマツキャップの投げたバラージの青い石を受けて絶命した。
その後、実に40年もの間登場する事は無かったが、『ウルトラマンマックス』第11話「バラージの予言」にて再登場を果たした。 初代同様に磁力光線と大あごが武器でバラージの青い石が苦手。
磁力光線にはマクシウムカノンの溜め状態を無効化させる効果も持ち合わせている。
マックスを苦戦させるが、DASHが青い石を通して放ったビームを浴び弱体化、
マクシウムソードで片アゴを切断され、マクシウムカノンで倒された。
古代幻の王国バラージの遺跡から発見された石版には「バラージは謎の生物アントラーに滅ぼされた、 四千年後、アントラーは蘇り自然を破壊する文明を襲うだろう」と記されており、以前より扱いがスケールアップしている。
更に、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO』にてババルウ星人のレイオニクスが操る怪獣として登場。
ゴモラの必殺技である超振動波も軽く弾く強固な外骨格と、強力な大顎と磁力光線で苦しめた。
レイオニックバーストとなったゴモラに顎を引き千切られるも、「真のレイオニクスバトル」を行っていたためその痛みに
シンクロしたババルウ星人が悶絶し、回収して撤退したため倒されることはなかった。
その後再登場はしなかったが、漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャーNEO』にて過去の惑星ハマーに飛ばされた
主人公の操る レッドキングとダメージが癒えないまま戦い、倒されたことが描かれている。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ウルトラマンベリアル配下の怪獣として登場。
怪獣墓場で バルタン星人や ゼットンらと共に初代ウルトラマンを襲ったが、ウルトラアタック光線を受けて倒された。
何気に1990年のゲーム(ただし、アーケード版専用)にも登場しているが、こちらはそれ程強くなかった。
しかも鳴き声は ネロンガの物であり、本来のものが当てられてない。
『大怪獣バトル』でもNEO3弾で初登場。スピードは低めだがアタックとディフェンスは高め。
なお、『ウルトラマン』の劇中ではではアントラーは五千年前にもバラージを襲い、
「ノアの神」と呼ばれるウルトラマンそっくりの巨人に撃退されたということになっているが、
漫画『ウルトラマンSTORY 0』では、「ノアの神」の正体はバラージを訪れた ゾフィーだとされている。
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磁力光線で飛行機を捕らえて捕食するという生態なのだが、何故地底の怪獣が空を飛ぶ獲物を捕らえるのか、
そもそも飛行機が無い時代はどうやって生きていたのかなど、ツッコミ所満載である。
尤も、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO』ではゴモラの血液の鉄分を磁力で引き付けたなどしていたし、
アントラー以外に
空を飛ぶ怪獣が存在しても不思議がないのではあるが。
余談だが、アントラーを直訳すると「雄の
鹿」である。
某サッカーチーム
の名前の由来と言えば分かりやすいだろうか。
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青い石の効力について |
なお、アントラーの弱点とされている青い石の効力は各作品でやや異なっており、前述した
初代の「投げつけられて爆発、そのまま絶命」、『マックス』の「石を通して発射されたビームで弱体化」以外には
漫画『ウルトラマン STORY 0』では「神像の首と一体化し、アントラーの硬い攻殻に穴を開ける」、
同じく漫画『ウルトラマン THE FIRST』では「磁力の鎧が剥がれ、スペシウム光線が通用するようになった」、
等といった形で描写されている。
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MUGENにおけるアントラー
ウルトラ怪獣でお馴染みの這い寄る混沌氏の製作したものが存在する。
アーケード版『
ウルトラマン』を元に作成されており、強敵であったTV版にも劣らない程の強さを見せつける。
甲虫だけあってか驚異的な防御力を誇り、余程の攻撃力が高いキャラでなければまともにダメージを与えられない。
無論、バラージの青い石は残念ながらMUGENには存在しないので自力で倒すしかない。
攻撃を当てようとしたり距離を離したりすると地中に潜り、相手の真下から奇襲を仕掛けてくる他、カウンターのクリティカル攻撃も持つ。
近距離では砂煙で怯ませた後に大アゴで掴んで投げ飛ばし、中距離ではガード不能の磁力光線を使う。
この磁力光線、ダメージ自体はさほどでもないのだが、その真の恐さは
「相手のPOWERゲージを満タン状態からでも一気にゼロにしてしまう」点にある。
ゲジマユ設定にでもしない限りPOWERゲージ溜め~超必パターンは殆ど封じられてしまう。
しかも食らっている間は全く動けないので、タッグ戦ならばアントラーの相方にボコられ放題というオマケが付く。
ちなみに、現在は更新によって原作どおりに喰らっている相手を引き寄せる演出が追加されている。
アーマーとして「飛び道具無効」の能力を備えているため、基本的に打撃か投げを使うしかない。
このアーマーは恐らく、原作での「スペシウム光線が効かない」を再現したものと思われる。
この特性ゆえに、
AI同士での勝負なら
ガッツ星人(デフォAI)や
キングジョーすら倒せてしまう。
(ゼットンのファイナルビームが飛び道具だった時期にはゼットンさえ倒せた。
とはいえ現在はファイナルビームを無効化できないため、勝つ事は難しい)
通常AI殺しの
東方系を初めとする弾幕キャラも、こやつを相手にすると完全に「詰み」となる。
しかしながら防御性能の割に攻撃性能が低い上、演出の長い磁力光線を多用するためグダグダな試合になりやすい。
エルクゥにはまず勝てないので一応凶キャラ…かと思いきや
ジャドーや
シラリーなどの狂中位のキャラを倒してしまうあたり、
相性ゲーの側面も大きいがやはり狂クラスのポテンシャルは持っているのだろう。
初出の頃はアーケード版の音声を流用していたが、最近になってテレビのリアルタイム音声パッチが搭載され、
よりリアルな鳴き声を発するようになった。
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大会ネタバレ |
『 ウルトラ怪獣全裸王決定戦』に参戦した際には、上述の磁力光線と高い防御力を武器に暴れまわり、
ゼットンと並ぶ本大会の優勝候補と言われたシラリーとの対戦では、あろうことか無調整、自重無しのシラリーに勝利してしまった。
勝因は空爆を回避しながらシラリーに接近でき、アーマー殺しの性質を持つ地底移動攻撃や
アントラーの高い防御力など特性による相性が大きい。
とはいえ、当時他の大会で圧倒的な強さを見せつけていたシラリーを沈めた予想外の大活躍は視聴者に大きなインパクトを与えた。
他にも同大会のゴモラとの戦闘では、磁力光線で必殺技を封じられたゴモラが
通常の近接攻撃や投げのみを使用した結果、両者の壮絶な殴り合いとなった。
両者の防御力がほぼ同じだったせいもあり、この勝負はどちらが勝ってもおかしくないような本大会屈指の接戦となった。
本大会の開催目的である次大会への出場権を得ることこそ出来なかったが、
勝つ場合も2勝1敗が多く一方的にはならず、こうした見応えのある数々の名勝負をしたこともあり、
本大会を最も盛り上げた怪獣であることは間違いない。
ちなみに、『ランセレで!全部台無し!大会』にも出場しているのだが、 ランセレ運に恵まれず、
見せ場どころか出番すら全く無いという最悪の結果に終わった。
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出場大会
出演ストーリー