カタストロフィー

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カタストロフィー - (2022/06/24 (金) 23:36:05) の編集履歴(バックアップ)



「オオオオオオオン……!
 ソ、ソ、ソンナニ、重力ニ抗ウナラ、飛バシテクレル!」

スクウェア(現スクウェア・エニックス)のRPG『ファイナルファンタジーV』(以下FF5)に登場するボスモンスター。
名前の「カタストロフィー(catastrophe)」は「大きな破滅」や「大災害」といった意味である。
格ゲーにおける用例では『ストIV』のダルシムウルトラコンボ「ヨガカタストロフィー」が有名か。

1000年前に「無」の力と共に「次元の狭間」に封じられた邪悪な魔物達の1体で、他の仲間共々エクスデスに封印を解かれてその配下となる。
外見はバックベアード触手をニョキニョキ生やした一つ目の真っ黒い球根、とでも言うべき異形の姿。
いかにも鈍重そうな見てくれだが、戦闘前のイベントで凄まじいがぶり寄りを披露しているのを見るに、意外と機敏に動ける様だ。

ラストダンジョンである次元の狭間の入口にて、他の仲間達と共にバッツ達へ宣戦布告した後、
後半エリア「次元城」の地下牢内にて待ち構えており、牢の扉越しに話しかけると戦闘へ突入する。
待ち伏せするにしても何でわざわざ牢屋の中に入ってたんだろうか
重力を操る能力があるらしく、戦闘時は大ダメージの地属性全体攻撃「アースシェイカー」を連発し、
「レビテト」で宙に浮いて回避しようとすれば「じゅうりょく100」で引き摺り下ろして来る。
更に強力な通常攻撃に加え、単体を石化させる「あくまのひとみ」も低確率ながら使用…と無駄な行動が一切無い。

…こう書くと終盤のボスに相応しい実力者に思えるが、ぶっちゃけ弱いこいつよりはマシだがそれでも弱い。
と言うのも、「レビテト状態の仲間が1人でもいれば「じゅうりょく100」しか使って来ない」という致命的な弱点があるためである。
そのため、パーティー内にレビテト役が1人いれば単なるサンドバッグと化してしまう。
+ レビテト!重力100!
上記の画像はNTT出版より出版された攻略本『ファイナルファンタジー5 冒険ガイドブック』に掲載されていた攻略漫画。
その絶妙なインパクト故に当時から現在に至るまで知名度が高く、AAまで作られていたりする。
+ AA

                                      lヽ    r',.⊃   ,. -っ
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|    レビテト!  /     |    重力100!     |   l :/   r、 丶ヽ ,ィ ヽヽ
ヽ___    /     ヽ_______    |   | ヽ   ノノ  ノ_.:! lヽ  l. :l ,.ィ
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     <__  l_ノ l (   _/   レビテト!  |    r'´ヽヽ、: : : : : :,ィ': :j : : : :ヽ_;イ
      |_ -ィ rノ_,    \_______/     l・)  jゝ、: : : :|ヽ__ィ: : : : : : : :〉
          { ;  ̄!r'                     ヽ__/ : : :: : : `ー‐' : : ;. - 、 ヘ、_
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          `T 7V   |   重力100!    >  `-‐ 、二ニ/=':ノ:. :. :. :. :. :. <ヽ-‐'
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                       〈    〉  レ ・ ビ ・ テ ・ ト ! <
    レ ビ テ ト っ て       ヽ  >                < / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄丶
    言 っ て る で し ょ ?    l  >、 __ ヘ_/\    _r── |    いまのうちに     |
                     >ニ-─- 、   ノLヽl / ̄    _ ヽ  やっつけちゃお  |
    聞 い て る ?  ね ?    |   ヽ \_ヽ⌒ y' >   /:r-、ヽ \     ─な!  /
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     重力100!!       /: : : : : : :ー‐ '´: /: :/ _,!\ ̄\:::!       レ!_)'、_l`  Lrrゞ'
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おまけに「じゅうりょく100」は反射可能なので、「リフレク」をかけておけば更に盤石。
というかいちいちこれらをかけ直さずとも、あらかじめ浮遊させた仲間に「リフレクトリング」を装備しておけば、負ける要素は微塵も無くなる。
トドメにリフレクトリングは次元城内に出現するザコから容易に入手可能という…いじめか。いじめなのか。
この他に「くろのしょうげき」→「レベル5デス」のコンボで瞬殺するという方法もある。
更にこんな方法も…

一応彼(?)の名誉のために付け加えておくと、
『FF5』に登場するボス達は耐性が隙だらけな者が多く、「対処法が分かっていれば楽勝」というのは何もカタストロフィーに限った話ではない。
次元の狭間で戦うボスの中には、耐性が無いので斬鉄剣で斬殺されたり、じばく」をラーニングして自ら爆死したり、
天敵のイフリートにビビり倒してガクブルするヘタレ野郎と化したりと、もっとアレな倒し方が存在する連中もいる。
それでも今に至るまでネタにされ続けるのは、ひとえに終盤のボスにしてはあまりに単調な行動パターンと、そのインパクトある容姿と上記の攻略本故だろうか。
…まぁ上記の攻略法を知らなかったとしても、HPが19997と終盤のボスにしては低め(ちなみにこいつと同じ数値)なので、
回復さえ怠らなければゴリ押しで割と何とかなってしまうのだが。
+ とはいえ回復を疎かにしたり、戦術を誤ると…
あっという間に全滅させられる(14:20~)

余談だが、カタストロフィーがいる地下牢には他にも「アルテ・ロイテ(×6)」に「アポカリョープス」(なお「じばく」で死ぬのはこいつである)、
この時点では戦闘にならないが、女性に化けている次元城の城主「ハルカリナッソス」といったボス達がひしめいている。
…が、何故か揃いも揃って牢の中にいる
戦隊モノの悪の軍団よろしく宣戦布告までした連中が、何で仲良く地下牢に収まっているのか、
というかそもそもスルーされたらどうするつもりだったのか*1。全ては謎のままである。
アポカリョープスに至っては事前にバッツ達と顔合わせをしているにも拘らず、
「お前らがクリスタルの戦士だっけ?(意訳)」などと聞いてくるボケ老人のごとき体たらくであった。
無能な部下に代わって新たな手駒が手に入ったとホクホクしていたであろう、エクスデスの胸中や如何に。

+ 他のナンバリングタイトルでは
『FF5』以降では『ファイナルファンタジーVII』にて味方の技として「カタストロフィ」の名前が登場、
『ファイナルファンタジーX』に良く似た名前の別人(こちらもカタストロフィ)が存在する程度であった。
後にオンラインゲーム『ファイナルファンタジーXIV』のレイドダンジョン「次元の狭間オメガ」にて久々に登場。第2層のボスを務める。
『FF5』でのデザインまんまでグネリグネリ動くCGになった姿はかなりキモい。
重力を操る能力にも磨きがかかり、行動パターンも『FF5』時代とは比較にならないほど多彩になっている。
レビテト状態の相手を狙い撃ちする技や、逆に相手を空高く浮かせる技(その名も「重力マイナス100」)までも習得、
高難易度レイドダンジョンのボスに相応しい猛攻でプレイヤー達に襲いかかる。もうザコなんて呼ばせない!
…後者の技を使う際にページ冒頭の台詞を言い放つ辺り、本人も相当気にしていたご様子である。

なお、この次元の狭間オメガにはハルカリナッソスやアルテ・ロイテといった、かつての牢屋仲間御同輩もボスとして登場する。
アポカリョープス?誰だっけそいつ。
無論、最深部の第4層で待ち受けているのは上司のあのお方である。


MUGENにおけるカタストロフィー

seki-rou氏が原作ドットを使用して製作したものが存在し、2017年6月より公開されている。
HSR氏のオメガ神竜を改変して作られており、ATBゲージが満タンになると攻撃を行える仕様。
常時ハイパーアーマーでその場から動けず、1ラウンド勝つと自動的に勝利となる点も同様。
体力は原作と同じ19997とべらぼうな数値だが、防御力がなので並キャラの攻撃力でもガンガン削っていける。

攻撃手段は通常攻撃、「アースシェイカー」、「あくまのひとみ」、代名詞の「じゅうりょく100」の4つで、これまた原作に忠実。
この内アースシェイカーはオメガの「じしん」の劣化版だが、それでも通常のキャラなら3回ほど喰らえば昇天する威力を誇る。
全地上判定かつガード不能だが、出がかりの一瞬しか攻撃判定が無いので、タイミング良くレビテトジャンプしておけば安全である。
「あくまのひとみ」は同じくガード不能で即死とかなり凶悪な性能。通常攻撃のみガード可能だが、威力が非常に高い。
「じゅうりょく100」は言わずもがな、空中にいる相手を強制的に地上へ引きずり摺ろす効果がある。
MUGENではあんまり意味無いけど。そして倒すとしょぼいアイテムをドロップする点まで原作に忠実である

AIもデフォルトで搭載されており、原作の行動パターンが忠実に再現されている。
…つまりアースシェイカー発動前にジャンプして「じゅうりょく100」を誘い、後は再度溜まる前に殴るのを繰り返すだけでハメ殺せてしまうという事なのだが。
タッグ戦においても相方がレビテト空中にいれば原作同様のサンドバッグが完成する。なんという原作再現

…と言ってられるのはプレイヤー操作で戦った場合であって、
AI戦では大抵のキャラがアースシェイカーで吹っ飛ばされ、「あくまのひとみ」で石像にされてしまう。原作での弱さが嘘の様だ
プレイヤー操作時でもジャンプのタイミングを誤るとアースシェイカーの餌食となる。
発動直後ではなく、ATPゲージが溜まりきる直前に跳ぶのがポイント。あまり早すぎると今度は「あくまのひとみ」が飛んでくる危険性があるので要注意。
また、ニュートラルポーズ飛んでいて足払いが当たらない様なキャラであっても、試合開始時点の高度ならば直撃する。
…いずれにしろ、対処法さえ分かってしまえば楽勝なのは原作と同じなのだが。
更にアーマー持ちには成す術が無いなど、相手との相性次第では完封されてしまうのも改変元と同じだったりする。現実は非情である。

出場大会

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*1
実際にアルテ・ロイテ達とアポカリョープスはスルー出来てしまったりする。
後者に至っては戦闘前の質問に「いいえ」と答えれば見逃してくれる始末。やる気無さすぎである。
とはいえ彼を倒さないと次元城内のセーブポイントが開放されないため、縛りプレイでもなければ倒される運命にあるのだが。