仮面ライダーギーツ


「さあ、ここからがハイライトだ!」

2022年から放送されている特撮作品『仮面ライダーギーツ』に登場する仮面ライダー。
え?2022年ライダーは『仮面ライダーシノビ』のはずじゃなかったのかだって?
ソウゴ歴史を変えたからだよ、きっと。そもそも、シノビは平成34年ライダーであって令和4年ライダーではないし


変身者は浮世英寿(演:簡秀吉)。読みは「うきよ ひでとしえーす」(「えいす」ではない。もう完全なDQNネーム)。
普段から常にタキシードを身に纏っている謎の青年。
各メディアからスター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ若干くどいコピーで称されている有名人であるが、
その裏では謎の怪物「ジャマト」の脅威から街の平和を守る「デザイアグランプリ」に仮面ライダーギーツとして参戦し、
優勝者「デザ神」の常連となっている掴み所の無い人物
天才肌かつ歴代ライダー作品主人公の中でも上位に入る策士であり、常に二手も三手も読む慧眼と、
自分が劣勢に陥ってもなお最後に勝つのは自分と信じて疑わないメンタルの強さを持つ。
さらにギーツのモチーフであるキツネの様に嘘も交えて巧みにデザグラ参加者を欺き、
自分を信じる者は勿論の事、信じていない者も思い通りに動かして、最終的には勝利を掻っ攫ってしまう心理戦に長けた策略家である。
一方で、眼前で退場した参加者の「難病に苦しむ息子を救いたい」という願いを叶えるべく多額の治療費を匿名で寄付したり、
デザグラ参加者の退場・脱落の現場を前にして平然を装いつつもどこか沈痛な面持ちを浮かべるなど、
普段の自信家で尊大な態度とは裏腹に、本質的には人情家である事が要所で描写されている。

いつからデザグラに参戦したのか、何故幾度もの優勝を経てなお戦い続けるのかなど、
主人公でありながら彼の身の上については謎が非常に多いが……?

「また化かされたな」

+ 「デザイアグランプリ」解説
ドライバーとIDコアが届いたら、それは仮面ライダーへの片道切符。
        もう 後戻りはできない。

「おめでとうございます!今日からあなたは仮面ライダーです!」

『ギーツ』作中で人知れず開催される生き残りゲームの事で、作品内外では「DGP」「デザグラ」と略される。
隔絶空間「ジャマーエリア」に現れるジャマトの脅威から人々の平和を守りつつ、運営から出されるミッションをこなしていくのが基本ルール。
そして優勝者には「デザ神」の称号と共に「理想の世界を叶える権利」が与えられる
前述の「スター~」も英寿の「俺が世界スターになっている世界」と言う願いによるもの。
デザ神が決定した時点でゲームは終了し、デザ神と運営を除くゲームに関わった全ての人間の記憶はリセットされてしまうが、
本作の変身アイテムであるライダーコアIDに触れれば即座に過去の記憶は蘇る。

なお、あくまでスコアを競う形式を採用しているため、所謂バトルロイヤル系のゲームとは異なり
ライダー同士のバトルは推奨されておらず、違反すると減点などのペナルティが課される。
ただしこれは他の参加者への故意の攻撃が禁止されているだけであり、
敵も参加者も巻き込んでしまうような範囲攻撃は明確な違反とは見なされないなど、抜け穴はある
(一方、参加者の休憩所として使用されるサロン内での戦闘行為は即脱落となる)。
運営から出されるミッションの中には個人での突破が困難または不可能な物も珍しくないため、
勝ち抜くには状況に応じて参加者同士での協力や連携、そして時には裏切りなどの駆け引きも重要となる。

また、デザイアグランプリでは参加者の「脱落」と「退場」は明確に区別されている。
スコア争いで敗北する、ルール違反、負傷や病など緊急の理由によって参戦不可能となった、もしくはこれ以上の戦いは命に係わると運営に判断される、
そして最後まで勝ち残りながらもゲーム終了までデザ神になれなかった参加者は「脱落」し、「仮面ライダー失格」となる。
脱落した参加者は青い光に包まれ「RETIRE」の音声と共に消滅し、命を失わずに元の生活に戻されるが、
デザイアグランプリに関する記憶を消されて理想も失い、人格が変わってしまう。
なお、前回の脱落者であっても再びデザグラ参加者に選ばれる事もあり、前述の通りIDコアに触れれば記憶が蘇るのと共に人格も元に戻る。

しかし、ゲーム中にIDコアが破損してしまうと、その参加者は赤いノイズに包まれ、
「MISSION FAILED」の音声と共にこの世界から「退場」、つまり命を失う
デザ神決定後に世界がリセットされた時、ゲーム内でジャマトに殺されて死亡した人間も蘇生されるが、
あくまでもそれは巻き込まれた一般人にしか適用されず、参加者、つまり仮面ライダーとなった者だけは復活できない
(デザ神になった際の願いが「死んだライダーを生き返らせる事」だった場合は蘇生も可能という事は示唆されており、
 実際劇中でそれを願いに書き込んだ参加者が受理されてもいる)。
しかも、世界が改変された際に都合の良い記憶改変等が 起きる事が無い らしく、
周囲からは当該人物が突然失踪したという神隠しにも似た扱いを受けている。
更にデザイアグランプリ開催中、参加している仮面ライダーが全滅した場合は発生中のジャマーエリアは消える
この場合でも次回以降のデザグラは開催されるが、該当エリア内にいた人間はライダー含め誰一人助からず、犠牲者の蘇生も行われない。

+ 英寿とデザイアグランプリとの関係
英寿の本当の望みは「行方不明の母・ミツメとの再会」であり、
その手段として「デザイアグランプリを完全解明」という確固たる目的のもとで行動している。
というのも、ミツメはデザイアグランプリの運営スタッフの一員だったらしく、
そのせいなのか、「母との再会」という願うことはできず(デザイアカードに書いても受理されず消される)、
故に最初に優勝した際に「自分が死ぬまでデザイアグランプリに参加できる世界」を実現し、
長期的かつ念入りな調査を以って「叶えられる理想の限界」を自らの理想を持って試しつつ、
デザグラ運営の実態の把握と、母と再会できる手段を模索しているのである
(前述の「俺が世界スターになっている世界」ですらも、有名人になってミツメに気づいて貰うため)。

これらの行動は運営にも把握されており、特にゲームマスターからは警戒されていたが、
運営は「参加者に絶対中立」という原則がある上に、英寿は上記の通り最初の願いで永久参加権を確保しており、
英寿が生きて勝ち続けている限りエントリーさせざるを得ない状況を作られていた。
そして9話にて「デザイアグランプリの運営と家族になっている世界」を英寿が実現させたことで、
ゲームマスターは本格的に英寿を危険視し、露骨な優勝妨害工作を実行し始めるようになる……。


作風

令和ライダーでは初となる本編前から変身していた「完成された主人公」をメインにした物語と、
世界各国で人気を博している「Apex」や「Fortnite」などから着想を得た、
お互いの夢や生存を賭けたサバイバルゲーム風の作劇が特徴となっている。
制作陣から「生き残らないライダーもいる」と明言され、1話から退場ライダーが出たり、
参加者達の勝ち残りを賭けたクエスト勝負や心理戦のドロドロなドラマ部分は勿論のこと、
運営の内部にもデザイアグランプリ存続を優先して越権行為に出る者と、
あくまでルールを重視してそれに対立する陣営の水面下の出し抜き合いが行われる一枚岩ではない描写など、
各登場人物の思惑が入り乱れた陰謀劇も見所なハードな作風となっている。

バトルロワイヤルが題材で勝者の特権が「願いを叶える」という触れ込みだった『仮面ライダー龍騎』とは、
非常に酷似した要素が散見され、ファンからは「令和版龍騎」と称されることもあり、
『龍騎』のキャスト陣もそれを指摘してSNS等で注目する発言をしている。

それでいて、強化アイテム入手経路が敵を倒すことによるドロップが中心だったり、
ドロップアイテムにレア度があるなどソーシャルゲームのガチャを意識した演出など、
低年齢層が感情移入できそうなゲーム要素も違和感なく作中で使われている。


形態

  • エントリーフォーム
デザイアドライバーと仮面ライダーギーツコアIDで変身する形態で、デザイアライダー共通の基本素体。
それぞれの固有の装飾「パーソナルアクセサリー」や頭部等を除いて、
全てのデザイアライダーが流用しやすく予算に優しそうな共通したデザインとなっている。
スペックの自重が外れがちになった平成2期以降のライダーの基本形態の中では珍しく、
パンチ力1.8t、キック力4.5t、ジャンプ力6.0m、走力7.9秒(100m)とかなり控えめ。
設定上は基本形態だが、作劇的には『仮面ライダークウガ』の「グローイングフォーム」や『仮面ライダー龍騎』の「ブランク体」、
仮面ライダー電王』の「プラットフォーム」の様な素体扱いに近い。

ギーツの固有装備は聴覚装置兼レーダーも兼ねた頭部のパーツ「ギーツイヤー」と、
上の立ち絵では分かりにくいが、後ろに垂れている紅白のマフラー状のパーソナルアクセサリー「ギーツテイル」。

  • アームド/フォーム
ジャマトがドロップするハテナミッションボックス002から入手する事ができるアイテム「レイズバックル」を用いた形態。
小型バックルは使用者の片胸若しくは片大腿の側面に固有のマークが入った簡素なアーマー「アームド」を装備し、対応する武器や防具を召喚する効果を持つ。
武装させるだけでこれ単体ではスペックそのものは変化する事は無い。
大型バックルは上半身もしくは下半身に装甲を纏い使用者を強化する形態「フォーム」を実現させる効果があり、
さらにこちらで召還される武装には一部を除いて通常攻撃とは別に固有の必殺技がある。
ソシャゲで例えるなら、小型バックルがコモンレア、大型バックルが高レアと見なして差し支えない。
ただし、隠し要素として参加者のそれぞれのライダーコアには特定のバックルの力を他のライダーより強く引き出せる相性が存在しており、
デザイアライダー達はまず「強力で自分に合うバックル」の一早い入手を迫られる。
とはいえ、アームドでも能力の理解度や後述のデュアルオンの組み合わせなどによりフォームに劣らぬ強さは発揮可能で、
最終的に「どんなバックルでも活かせるかは所有者の使い方次第」という結論に帰結する。

なお、ギーツと最も相性が良いのはマグナムシューター40Xを武器とするマグナムレイズバックル。
しかし英寿は常連優勝者だけあってそれ以外のバックルも特に難なく使いこなしており、
その事もあってマグナムレイズバックルに拘ることもない。このせいもあって基本フォームかと思ったら出番が少なくて肩透かしを食らう

  • ブーストフォーム
レイズバックルの1つである「ブーストレイズバックル」を用いる事で変身する。
ブーストレイズバックルはドライバーなどにセットする事で各種アビリティを数倍に強化する機能があり、
さらに専用マシン「ブーストライカー」を召喚する能力もある。
大型バックルの一種でありながら他の大型よりも頭一つ分抜けた強力なアイテムだが、
その分使用回数に制限があり、必殺技「ブーストタイム」を使用すると炎と煙を吐き出しながらドライバーから離脱してどこかへ飛び去ってしまう。
このため、入手してもおいそれとは使用できない切り札でもある。

  • デュアルオン
デザイアドライバーにレイズバックルを2つセットする事で変身するフォームチェンジ。
上半身と下半身に同時にアーマーを展開、2つのレイズバックルの性能を引き出せる。
また、相性の良い=バックルのリアクター周りのカラーが同じバックルで発動する事でより高性能になる。
ライダーから見てベルトの右側が上半身、左側が下半身の装甲を形成するのだが、
装着したレイズバックルをベルトごと回転させる機能「リボルブオン」により、
いちいちレイズバックルを付け替えなくても上半身と下半身の装備を(ライダーの身体ごと)瞬時に入れ替えることもできる。
まさかの『超力ロボガラット』いやさ『ビーロボ・カブタック』仮面ライダーエグゼイド』の後継者である。
…これを再現したアクションフィギュアは(手首兼用な)足首が心許なかったりするが。

+ その他の強化形態
  • フィーバーフォーム
想定外のエネミー「ジャマトライダー」の出現により運営から救済措置として支給された「フィーバースロットレイズバックル」で変身する。
他の大型バックルと共にデュアルオンして使用することを前提としたアイテムで、使用するとスロットリール「レイズジャックポット」の、
「MAGNUM」「ZOMBIE」「NINJA」「MONSTER」「BEAT」「???」の絵柄からランダムで1つが表示され、
デュアルオンされたバックルと同様の絵柄が出ると、数倍に力が高められる「フィーバー」が発動し、
本来のフォームより数倍のスペックに強化された「フィーバー〇〇フォーム」となる。
ギャンブル性の高い武器・装備は平成ライダー以降で前例は複数あるが、変身形態そのものがランダムなケースはかなり珍しい。
どの形態でも共通して各ライダーが保有するパーソナルアクセサリーが強化された金色のアクセサリー「バランサー」が追加される。
なお、フィーバースロット単体を使用した場合、絵柄が出た際は該当する5つのフォーム、
「???」の場合はランダム(ブーストなどレイズジャックポットにない形態含む)で決定したフォームに変身する。

フィーバーが発動した時の戦闘力は高く、特にフィーバーブーストフォームはキック力117tという、
序盤フォームでありながらアルティメットクウガ越えのデタラメなスペックを誇り、その他の5つのフィーバーも単体の時より2倍のスペックを発揮可能。
ただしどの絵柄が出るかは完全にランダムで、使用回数やクールタイム等の制限は無く、目当てのフォームが出なくても何度も再抽選が可能なのだが、
再抽選は変身した後で無ければ出来ないらしく、望んでいないフォームが出たり下半身側と不一致が確定した場合であっても、
一度は絵柄の形態に変身する必要がある。
運が良ければ絶大な戦闘力は発揮できるが、安定的な運用は難しい装備である。

  • レイジングフォーム
デザイアドライバーに二対一組のコマンドツインバックルの片割れである「コマンドジェットバックル」をセットして変身する形態。
「レイジングソード」と呼ばれる拡張武装が備えられる他、バイザーの左耳側には次元測定器「コマンドアンテナ」が付属される。
レイジングソードで敵を既定量倒し続けてエネルギーの充填を行い「フルチャージ」状態になる事で、
剣に付属している「コマンドキャノンバックル」の使用が解禁され、コマンドジェットバックルとデュアルオンさせることで、
真の力を解放した「コマンドフォーム」と化す。
言わばサナギマンポジションの立ち位置で、この形態単体では装飾も簡素な上にエントリーフォームに毛が生えた程度のスペックだが、
固有武器のレイジングソードが非常に強力なため、並みの大型バックルのフォームよりも強い。

  • コマンドフォーム
コマンドツインバックルをデュアルオンさせることでレイジングフォームからさらに強化した形態。
引き続きレイジングソードは使用可能な他、リボルブオンによって飛行能力を備えて機動性に秀でた「ジェットモード」と、
パワードアーマーのような重装甲を備えて砲撃に秀でた「キャノンモード」の2つの形態を切り替えて戦う。
ジェットの飛行用ウイング「ウインガンカー」がキャノンモードでは砲撃の反動を支えるアンカーになり、
その逆のジェットモードでは砲門「トロンキャノン」が飛行ブースターとして機能する構造となっている。
いずれも総合スペック自体はフィーバーブーストよりは低いが、
消費式のブーストレイズバックルやランダム系のフィーバースロットレイズバックルと比較して、
フルチャージ前提とはいえ安定して運用できるため使い勝手は格段に良く、さらに2つの形態の使い分けで臨機応変な戦法が可能。
従来のフォームがデザグラのミッションクリア用なのに対して、コマンドフォームは純粋に戦闘に特化したフォームとなっている。

コマンドツインバックルは邂逅編までのデザイアグランプリには実装されていなかったアイテムだったが、
謀略編にてゲームマスターの越権行為を見咎めた運営のニラムが独断で追加実装した。


MUGENにおける仮面ライダーギーツ

nama140号氏の製作したキャラが公開中。
基本動作は一通り揃っており、アームドは必殺技として扱われている。
超必殺技は「エントリーフィニッシュ」。
AIもデフォルトで搭載されている。


「キツネのお供はいらん!」*1

「最後に勝つのは俺だ」

出場大会

  • 「[大会] [仮面ライダーギーツ]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
+ この声の主について
「今俺を見たな!?これでお前とも縁ができた!!」

…もとい、『ギーツ』の30分後に放送されているスーパー戦隊シリーズ第46作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の主人公、
ドンモモタロウこと桃井タロウである。別名「妖怪縁結び」もしくは「ドンクリック詐欺」
『ドンブラザーズ』の作品詳細は割愛するが、前作『機界戦隊ゼンカイジャー』と同じくメタネタバリバリかつ、
脚本家井上敏樹氏によるキャラのクセが強い作風であり、スーパーヒーロータイムとしてのEDにてこのように英寿に突っかかった。
彼も何でもこなせる天才肌で(自称「得意な事は無い」だが、それは「通信簿がオール5なので、一番得意な教科を決められない」的な意味)、
尊大な態度を取る自信家
(よって普通のレッドなら(肩書は部下だとしても)対等な扱いをするはずの仲間を「お供」呼ばわり。桃太郎モチーフだから仕方ないが)。
だが進んで善行は行う…と、英寿とはある意味似たタイプではある。近親憎悪か?尤も、英寿は余裕の笑みと上の台詞で躱しているが。
ちなみに英寿役の簡氏は『ドンブラザーズ』の最終オーディションまで残るも落選していたとの事で、
その頃から縁があったとも言える。

なお前作『仮面ライダーリバイス』最終回の後の回においても、
「だったらドンブラザーズも最終回だ!」財団Bへの断りもなく勝手に最終回をやろうとしたり(実際はそういう体の総集編)と、
作品の壁を越えてやたらライダーに対抗心を剥き出しまくっていた。
挙句の果てに、夏の劇場版のゲストキャラも「ヒーローなんて仮面ライダーに任せとけばいいのよ!」と言い出す始末
おい巻き込むな。その癖夏の劇場版のキャッチコピーは「ライダーなどお供にもならん!」だし


最終更新:2023年01月29日 17:15