ロジャー・ラビット

本項目ではゲイリー・K・ウルフ氏執筆の小説『Who Censored Roger Rabbit?』(誰がロジャー・ラビットを陥れたか?)を実写化した、
コメディサスペンス映画『ロジャー・ラビット』の登場キャラについて解説する。
日本語吹替声優は『それいけ!アンパンマン』のめいけんチーズ役や『ドラゴンボール超』のビルス等で知られる 山寺宏一 氏。

人間とトゥーン(アニメーションキャラクター)が共存している「トゥーン・タウン」に住んでいるウサギのトゥーンで、
マルーン・カートゥーン・スタジオのアニメーションに出演する看板スター。
陽気かつお調子者な性格で、仕事だけでなくプライベートでも人を笑わせることが生きがい。
妻にジェシカ・ラビット(兎ではなく超セクシーな人間型トゥーンの歌姫)がおり、彼女以外の女には一切興味を持たない。
タクシーのトゥーンのベニー・ザ・キャブや見た目が赤ん坊の中年トゥーンのベビー・ハーマンとは友人。
酒に弱く、少し飲んだだけでも悪酔いしてしまう。

ある時ジェシカの浮気疑惑が持ち上がったことでスランプに陥り、彼のミスが原因で新作『ザ・バニー・シッター』の撮影は24回もNGを出し、
マルーン・カートゥーン・スタジオの社長であるマルーンは探偵のエディ・バリアントにジェシカの身辺調査を依頼する。
やがてエディがトゥーンのアニメーション映画小道具担当のアクメとジェシカの密会の写真を抑えた後、
アクメは何者かによって金庫を頭上から落とされるというトゥーンのような手口で殺害され、
犯行動機があったロジャー・ラビットは容疑者として追われる身になってしまい、エディに助けを求める。
この殺害手口はかつてエディの弟が殺された方法と全く同じだった事もあり、
逃走幇助罪になりかねないのを承知で匿ったエディと共に、無実を証明するべくこの事件の真相を追うことになるのだが……。

同映画を製作したタッチストーン・ピクチャーズはディズニーの関連会社なので『ロジャー・ラビット』もディズニー作品扱いされているが、
『メリー・ポピンズ』と同様に、アニメーションと実写を融合した映像と、アニメキャラクターが実写の物に本当に触ったり持っているとしか思えない演出が特徴。
小説版では映画のように有名キャラクターが多数出演するようなストーリーではなかったが、映画に特色を付けるため、
作中の舞台設定である1940年代当時にゴールデンエイジを迎えていたアニメ映画を彩ったキャラクター達が登場するようなストーリーに変更され、
数々のディズニー作品のキャラだけではなく、ワーナー・ブラザーズ、ユニバーサル、フライシャーなどの有名なアニメキャラや、
キャラとしては出演していないが米国アニメの立役者であるフィリックス・ザ・キャットまでもマルーンのオフィスにある写真立てで登場するなど、
会社の垣根を超えた数々の有名アニメキャラがカメオ出演するクロスオーバー作品となっている。
実物のように演出されたアニメキャラ達も見所だが、人間サイドの主人公であるエディ・バリアント役のボブ・ホスキンス氏や、
本作の敵役であるドゥーム判事を演じたクリストファー・ロイド氏をはじめとする俳優達の演技も素晴らしい
(アニメの合成のために人形を操るプロのパペッターや専用のロボットなども用いて撮影を行い、
 実写の出演者達は常にアニメキャラクターの動きを予測しながら演技したらしい)。
興行収入は中ヒット程度で終わり大成功と言える数字ではなかったが、アカデミー賞では3部門を受賞するなど作品の完成度自体は大きく評価され、
その革新的な映像表現と世界設定から知る人ぞ知る傑作として扱われている。
……ただしコメディ部分でマイルドに描写こそされているもののブラックジョークや怖い部分も多く、あの年代だから実現可能だった作品なのだろうが、
現代の基準で見ると「アニメは子供が見るもの」という価値観が主流だった製作当時の風潮に反した大人向けと言える作品である
(際どい台詞があるシーンはディズニー社のCEOや副会長からも難色を示されたが、監督は断固として変更に応じなかったらしい)。
実際、コメディシーンでの挙動を見る限り物理的にほとんど不死身のように思えるトゥーン達ですら、シンナー等複数の溶剤を混合した危険物、
「ディップ」に接触すると容赦なく溶かされてしまうため、彼らですら死と無縁ではいられないという非常にスリリングな作劇となっている。

レア社やコトブキシステムによりゲーム作品も作られている。


MUGENにおけるロジャー・ラビット

Christian Nunez氏の製作したキャラが存在する。現在のバージョンはβ版。
氏のサイトのリニューアル時にリンクがサイトから消えているが、MediaFireのデータは健在なので現在でも入手可能。
スプライトはコトブキシステム開発のゲーム版のものが用いられており、
パンチや金庫で攻撃する他、無敵ドリンクでガードする技も持つ。
AIは簡易的なものがデフォルトで搭載されている。
紹介動画(DLリンクあり)

出場大会

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最終更新:2025年03月25日 15:46
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