「フッフッフッ・・・
わたしの な は
ヴァジュリーラ。」
CAPCOMのアクションゲーム『
ロックマンX3』に登場する敵。
ファイナルファンタジー等の他所のゲームやフー・ファイターズとは無関係
海外名は「Bit(ビット)」。
Dr.ドップラーの部下であるナイトメアポリスの一員で、仁王像だか金剛力士像のようなデザインのマンダレーラBBとコンビを組んでいる。
名前の由来は密教やチベット仏教における法具で、インド神話の雷神インドラ(帝釈天)が所有する武器「ヴァジュラ(金剛杵)」と思われる。
ドップラーは元は人類とレプリロイドが共存する平和な世界を目指し、シグマウィルスのワクチンプログラムを開発した善良なレプリロイドであった。
しかし、その後の研究の過程でシグマウイルスに感染してしまいイレギュラー化。
シグマに操られたドップラーはまず自分を戦闘用レプリロイドに改造し、
次に彼が建設したドッペルタウンに集めたレプリロイドをシグマウイルスでイレギュラー化し、人間社会に宣戦布告を行った。
「ナイトメアポリス」はそんなドップラーにドッペルタウン警護用のレプリロイドとして作り上げられた機体で、
世界中の優れたレプリロイドの長所を参考にして生み出されたとされ、それぞれが通常のレプリロイドとは一線を画す能力を持ち、
ドップラーの命により数多くのレプリロイドを葬ってきた。
冷静沈着で丁寧な言葉遣いだが、発言の裏に自信過剰かつプライドの高い性格が窺える。
ドップラーの命令には忠実……なのだが、イレギュラーハンターをなるべく生け捕りで捕獲と命じられたにもかかわらず、
対峙した際に「はかせのめいれいだ、きえてもらう」と堂々とのたまうなど、話を聞いてないような言動を見せた。
後年『ロックマンXDiVE』では「生け捕りにしろとの命令だが、好敵手と認めたからこそ手加減できない(意訳)」、
といった趣旨のフレーバーテキストが用意される形でフォローされた。
ストーリー中ではボスを2体以上倒すと動き出し、
ステージの中間にあるボス部屋に
ランダムで現れ戦うことになる
(『X2』の
カウンターハンターと違い、ステージ選択時に予告される事はない)。
戦闘ではエックスの居る位置に向かってビームサーベルで突進する攻撃を繰り返しつつ、
合間にエックスの動きを封じるリング弾、ホーミング機能を持つ火球弾を発射してくる。
体力が低下すると追尾弾、リング弾を2発放つようになり、回避が困難になる。
立ち絵では巨大な盾を装備しているが、戦闘では使用しない(後に『X5』のOPムービーで使う姿が描かれた)。
「こっ、これが
エックスの もっている
パワーか・・・」
「ここはひとまず ひきあげるが
つぎに あうときには
こうは いかんぞ
ハハハハ・・・」
ヴァジュリーラの体力を0にすると撤退し、ゲーム終盤・ドップラーステージ1最奥部のイベントで再登場。
マンダレーラと合体し、四つ足の獣のような下半身に仏像か狐の獣人のような神々しき上半身という「神仏習合」とでも形容すべき形態、
ゴッドカルマシーン・O・イナリーとなって再戦する。
ゴッド(神)・カルマ(業)・マシーン(機械)・O・イナリー(御稲荷)
パワーが大幅に強化され、サーベルからの光波やロケットパンチ等による掴み攻撃などの強力な攻撃を連発してくる。
更に巨大な下半身には攻撃を防いで無効化する能力があり、上半身にしか攻撃が通用しない特徴を持つ。
しかしデザインが複雑すぎた為か全く動けない。これではお稲荷というより不動明王である
向きを変えることもないためO・イナリーの背後に回り込めば無力化出来る…なんて事は無く、
背後に回ると両手から超威力の誘導弾を二つ同時に放ってくるため、回り込まない方が吉。
「俺の背後に立つんじゃねえ!」
……が、この誘導弾はチャージ版のフロストシールドで防ぐことが可能であり、
放ってきた誘導弾二つのどちらかでも防ぐ事に成功すれば
なんとO・イナリーが動かなくなり木偶の坊と化してしまう。「O・イナリー、なぜ動かん!?」
こうなると完全に消化試合と化すため、後はお好きにどうぞ。
また、先述した下半身への攻撃無効化能力に関してだが、実際は下半身に独自の耐久力があるという形らしく、
一定のダメージを与えると部位破壊演出などは起きないものの唐突に防御力が失われ、上半身へダメージが通るようになる。
動けない事と言い、誘導弾バグと言い、製作スタッフの苦労が垣間見えるボスである
もっとも、弱点武器のレイスプラッシャーは射線の関係上、普通に撃つだけで上半身に当たるし、
Xバスターで戦う場合もジャンプ撃ちすればいいだけの話なので、下半身を破壊しても二度手間ではあるのだが……
弱点はフロストシールド及びトライアードサンダーで、これでとどめを刺すと撃破扱いになり、撤退できずに爆散する。
ヴァジュリーラ、マンダレーラの双方を弱点武器を用いて撃破という条件を満たすと、
ドップラーステージ1最後のナイトメアポリス登場イベントが無くなり、
代わりのボスとして象型メカニロイド「プレス・ディスポーザー」が登場する
*1。
以降の作品では『ロックマンゼロ2』でフェニック・マグマニオンが召喚する幻影の1体として登場し、盾で攻撃する姿を見せた。
また、先述の『ロックマンXDiVE』でもボスキャラクターとして登場後、プレイアブルキャラクターとして解禁された。
スキルは原作通り、サーベルを構えて無敵状態で突進する「突進斬」、敵にダメージを与えて動きを封じるリング弾「刹那輪」。
残念ながらプレイアブル版は盾を使うことはできない。
同作ではO・イナリーもボスとして登場。3DCGになったことで歩いたりジャンプする事が可能になり、四足獣のようなデザインがようやく活かされている。
しかし、ヴァジュリーラの印象をユーザー達に強く植えつけたのは、ゲーム本編より岩本佳浩氏によるコミカライズ版だろう。
それまでは原作同様にあまり感情を表に出さない立ち振る舞いだったのだが、ハンターベース襲撃で一度土を付けられた
エックスと
ゼロを、
今度はドップラーの手によるパワーアップを受けた自身の実力を以てマンダレーラと共に完膚なきまでに叩き潰し、
12月25日の
クリスマスの午前6時に合わせて彼らの
公開処刑を宣言。
その際には高笑いをしたり、二人を救うため奮闘する美少女レプリロイドのマーティをあざ笑うなど醜悪な本性を曝け出していった。
「私は 今はじめてレプリロイドであることに感謝しているさ
そう…メカニロイドとは違い 感情をもって造られたことにな
でなければ 絶望のドン底であがいている愚か者を見て 悦に入ることもできんからなぁ〜」
この台詞と共にマーティをすぐには葬り去らず、エロ同人よろしくサディスティックに痛めつける様はまさに鬼畜の所業である。
そして処刑が行われた瞬間に凄まじい顔芸と共に発した、
……と言う台詞は彼を象徴するネタ台詞となった。
なお、その直後に覚醒したエックスにボコられるという見事なまでの死亡フラグでもあったが
その後よりによって次の話では覚醒したエックスに
「どう負けてボコられたか」すら描写されないままボコボコの形勢逆転状態からスタート。
その後マンダレーラ共々ドップラーに仕込まれO・イナリーに強制合体させられてしまうが、まあ難なく倒された。
クリスマス祝ったら次は新年迎えてお稲荷さん系列神社に初詣
ロックマンXシリーズファン界隈では「クリスマス≒ヴァジュリーラFFの絶叫」という不文律が出来上がっており、
毎年クリスマスが近くなればあちこちで彼を倣っての絶叫と高笑いが繰り広げられる。人間共の方がイレギュラーばっかじゃねーか
公式でも『ロックマンXDiVE』にて2020年12月23日にヴァジュリーラによるクリスマスネタが行われ、
サンタ仕様の「セントヴァジュリーラMC」、翌年にはツリー仕様の「セントヴァジュリーラRV」が登場する悪ノリっぷりを見せた。
こちらも当初ボスとして登場したものの、クリスマスイベント報酬でプレイアブル版ヴァジュリーラFFのスキンとして配布されている。
他作品でも『蒼き雷霆ガンヴォルト鎖環』のボスキャラ、死と踊る霊翼B.B.のアクティブスキルの説明欄が上記の台詞のパロディとなっている。
なお、岩本氏は上記を含む暴走の数々を「当時の俺は何かに追い込まれていたのでしょうか?」と振り返っている。作者はイレギュラー
ちなみに岩本氏は以前は毎年クリスマスの時期になるとヴァジュリーラを描いて自身のサイトにアップしていたが、
ロックマンXシリーズ20周年を迎えた節目の年の2013年を以て終了、以後は不定期でヴァジュリーラを描いて祝っており、
現時点で最後となっているのはロックマンシリーズ30周年記念となる2017年である。
ファンとしてはシリーズ40周年を迎える2027年に期待したい所
なお毎年12月25日の午前0時に「メぇぇぇ~~リぃぃぃぃ(ry」と岩本氏がXにポストする恒例行事は継続中である。午前6時じゃないのはご愛敬。
作者は今でもイレギュラーだった
MUGENにおけるヴァジュリーラFF
Reploids Labo氏により製作されたCPU専用キャラが公開中。
旧バージョンは
MUGEN1.1専用でデータの公開先へのリンクも残されているが、
最新バージョンは
IKEMEN GO専用になっているので注意。
火球弾、リング弾突進技などのお馴染みの攻撃に加えて、
試合開始時は原作では使わなかった盾を装備した状態になっており、
盾を破壊されると突進攻撃時にオーラを纏い威力が上昇する仕様になっている。
また、何故か
ブロリーや島田兵等、島田敏氏の
ボイスが使用されている。
この他には、cesarsombra氏が海外名の「Bit」名義で公開されていたが、
N64Mario氏の
シグマのスプライトを差し替えただけのガワ替えキャラである。
さらに、アフロン氏製作のシグマのイントロの1つにも登場し、
シグマが開こうとしたクリスマスパーティに乱入して台無しにしていくというものがある。
「こっ、これは・・・
この レプリロイドの
とくしゅのうりょくは・・・
まさか・・・・
あの・・・・
グワァァァッ!!」
出場大会
*1
どちらか片方だけ倒しても「仇を取る」といってO・イナリーに変身してしまう為、O・イナリー戦前の会話パターンは3つも存在する。
倒した方の能力が失われるような事も無く、どのパターンを通っても性能に変化は無いので難易度は変わらない。
なお、本作にも
シリーズお馴染みの隠し要素があり、隠し武器「
ビームサーベル」の入手条件にもドップラーステージの変化が絡んでくる。
その為、慣れたプレイヤーほどO・イナリーと戦わない傾向があるのだが……
実はビームサーベルの入手にナイトメアポリスの撃破は不要。
こちらも隠しエリアに登場する
VAVAMK-IIに弱点武器でトドメを刺し、ドップラーステージ2に登場させない事が前提ではあるのだが、
ステージ変化後に追加配置される中ボス「モスキータス」をゼロに撃破させることが入手条件なので、O・イナリーが登場したか否かは無関係。
また、ドップラーステージ1内にはもう一つの隠し要素「ハイパーチップ」を入手するための隠しカプセルもあるが、
こちらの出現条件も強化チップ以外の全強化アイテムの入手なので、
本作の隠し要素とナイトメアポリスの事前撃破は全くの無関係である。
更に言うとプレス・ディスポーザーの方がO・イナリーよりも強い為、ナイトメアポリスは両方あるいは片方を逃がした方が楽だったりする。
最終更新:2025年12月28日 13:17