ワンダーモモ




 「がんばりま~す☆」

 血液型:O型
 星座:おひつじ座
 3サイズ:82/57/84
 好きな食べ物:さくらんぼ
 好きな花:桜草・忘れな草
 好きな色:ミルク色

1987年にナムコが発売した横スクロールアクションゲーム『ワンダーモモ』の主人公。本名は「神田桃(かんだ もも)」
ロリコット星からやって来た変身ヒロインで、「ワンダーパワー」でワンダーモモに変身して悪の怪人軍団ワルデモンと戦う。
必殺技はフラフープのような「ワンダーリング」の他、「ワンダービーム」「ワンダータイフーン」など。
声優はアーケードではナムコの女性社員、『NAMCOxCAPCOM』では 川澄綾子 女史、
『クイーンズゲイト スパイラルカオス』ではワンダーモモーイ 桃井はるこ 女史が担当している。
2014年より配信中の新作アニメでは桃井はるこ女史が初代、 藤原侑香 女史が2代目ワンダーモモのキャストを務めている。

実はこのゲームは「小劇場「ナムコシアター」で上演されている全4幕(全16ステージ構成)の舞台劇」という設定で、上記のストーリーも劇の設定。
ステージの合間には緞帳が降りて来たり、舞台の下の客席ではモモのファンが応援していたり、
カメラ小僧がフォーカスチャンスを狙っていたりと、舞台劇である事が演出されている。
もちろん神田桃も宇宙人ではなく、ナムコシアターの人気アイドルである。

全16ステージで、「怪人軍団編」「吸血フラワーの謎編」「狙われた女子高生編」「変身・最終決戦編」の4部構成(1話4ステージ構成)。
横スクロールアクションだが舞台劇という設定なので、左右にそれぞれ舞台端(画面端)がある。
変身ヒロインではあるが変身してから戦う訳ではなく、ステージ開始時は変身前の姿で戦う事になる。
変身前のモモはキック攻撃しか出来ないが、たまにステージに現れるつむじ風に入る事で、ワンダーモモに変身出来る。
ザコを倒して変身ゲージを溜め、正面向きで立っている状態で攻撃ボタンを連打する事でも変身可能。
変身すると攻撃力・防御力・ジャンプ力がアップし、ワンダーリングを投げて攻撃出来るようになる。


「へんしーん☆」
\ よっ!ももや!!/

ミニスカートでパンチラを厭わぬキックを繰り出す派手なアクションは、『宇宙刑事シャイダー』で主役以上に人気を博した名サイドキック、
アニーがイメージ元と思われる(主役の役者が当初アクションの素人だったのをフォローする為、助手のアニーが戦闘員を蹴散らす場面が多かった)。
その他、当時放映されていた『時空戦士スピルバン』ではサイドキックのダイアナもコンバットスーツを装着しており、そちらの影響も無視出来ない。
また、舞台劇というメタ的な舞台立てについては、「舞台ショーの公開録画」という特異な設定で知られた特撮番組「突撃!ヒューマン!!」からだろう。*1

「女の子」を前面に押し出したゲームは当時としては珍しく、ミニスカでパンチラしながら戦う姿を敬遠してしまう人もいたが、
多くのファンを獲得したのもまた事実で、戦うナムコヒロインとしてワルキューレと並び人気を博した。ギャルゲーの走りとも言われている。
ただシステム面に関しては、非常に操作性が悪い上、難易度も理不尽なほど高く、あまり高い評価は受けていない。
また、攻撃ボタンで変身しようとすると大きな隙を晒してしまい、これが原因でダメージを負う事も少なくない。
おまけに敵が地面から湧いたり飛んで来たりと上下左右から迫ってくるため攻撃の振り分けに忙しく、ミスが発生しやすくなっている。
さらに固い敵が多かったり、攻撃を受けると怯んで操作不能になったりとリズムが崩れやすいのもあり、
ラストステージまで辿り着くにはかなりの回数のプレイと技術が求められた。
変身のタイミングを見極め、ボス敵との戦いまでにいかにゲージを温存出来るかが鍵となる。

後にPCエンジンに移植され、ステージの合間にモモのサービスカット(お風呂シーンとか)が挿入されるようになっている。
モーション簡略化・声関連の演出カット・開始時の幕の絵の変更等アーケード版とは多くの違いがあるが、操作性は概ね再現されている。
アクションの仕様そのものはアーケード版と変わらないものの、モーションパターンの減少の影響か、
もっさり気味だった動きはだいぶ機敏になり、オリジナル版と比べてゲームスピードは上昇している。
ステージ選択の裏技も用意されているのでクリアの難易度自体は下がっているが、それでも敵の強さは相変わらずである。

「がんばったあとはおふろ。 あわから
 うまれためがみみたいでしょ。これが
 ほんとのおふろでィーて なんてね。」

アーケード版
PCエンジン版

また、ニコニコで有名な『THE IDOLM@STER』のアイドル達の先輩でもある。
これは単に同じナムコから発売されたゲームのアイドルという意味だけでなく、
同作のアイドル事務所765プロの社長である高木順一朗が、かつて彼女をプロデュースしていたという後付け設定があるため。
同じく昔社長がプロデュースしたアイドルという設定のある音無小鳥と先輩後輩の関係性にあるのか、はたまた同期なのかは不明。

+ テーマソング
Fighting Girl!!
『ナムコビデオゲームグラフィティ VOL2』に、ステージのBGMに歌詞とアレンジを加えたテーマソングが収録された。
朝焼けに残骸が 哀しく輝き ただひとりふりかえる 戦いの日々を
孤独抱きしめて
青い星の世界は 敵も味方もなくて 愛し合って生きて行ける それがモモの願いなの
果てしのない宇宙に 生まれる子供たちへ すてきなもの 伝えて行こう
夢の未来をめざして…

ゲームソングの名曲として人気は高く、後年モモーイこと桃井はるこ氏に「ワンダーモモーイ」としてカバーされ、
カラオケや『太鼓の達人』に収録された。
さらにこれは「WONDER MOMO-i~New Recording~」としてマキシシングル化されている。

+ 外部出演
また『NAMCOxCAPCOM』にも出演。ここでは悪魔ドルアーガに操られた共演者のアマゾーナを助けるため、
また自身の身を守るため、ベラボーマンの持つ超変身物質の力を借りて実際にワンダーモモに変身して戦っている。
ちなみに『ナムカプ』の第1話のサブタイトル「何気ない街角に、突然の嵐」は、『ワンダーモモ』のテーマソングの歌詞から取られている。
『ゼノサーガ』より同名のM.O.M.O.も参戦している。


固有スキルは防御力アップの「ダンシング・ブービー」やAPを10にする「恋のダークホース」などナムコのボーカルアレンジ曲にちなんでおり、
味方にも使えるのでMPが増える装備を持たせておくのが吉。
MA攻撃「開脚ダブルキック」も射程3かつ複数攻撃できるので使いやすい。
ワンダーモモが敵2体に開脚キックを放ってからワンダービームで追撃するというもので、ラストの演出はファン必見。

「やったぁ!勝ちましたよ!」
「正義は勝つ…って奴ですね。」

そしてなんと『クイーンズゲイト スパイラルカオス』にスペシャル参戦キャラクターとして参戦した。
ゲイト本編には参戦していないが、一種のゲスト扱いなのだろう。
ワンダーモモらしい動きに加えて演出面でも流石ゲストと言わんばかりに中々凝っている。
しかし『クイーンズゲイト』は知る人ぞ知る攻撃されると服が脱げるゲームである。アイドルとしてそれでいいのだろうか…?

まぁ原作もスカートの中が目当てのカメラ小僧が居たりするゲームなのだが。
しかもカメラ小僧はただの背景ではなく、撮られるとモモがスカートを抑えて硬直してしまう。更に撃退する手段も無い。
そこ、パンモロ上等で蹴りまくりじゃんとか言わない(変身後のワンダーリング以外の攻撃手段はキックしかない)。
変身後は硬直しなくなるけど…(スーパーヒロインの衣装なら)パンツじゃないから恥ずかしくない……もん?


MUGENにおけるワンダーモモ

+ 日本破壊結社NHK氏製作
  • 日本破壊結社NHK氏製作
アーケード版を再現した物。
フリーティケットシアター終了によるリンク切れで長らく入手不可であったが、現在はMouser氏によって代理公開されている。
変身前の状態ではワンダーゲージを溜める手段のキックとベラボーマンを呼ぶ事しか出来ないが、
ゲージが溜まった状態で変身するか、ベラボーマンが落とすSPフラッグを拾う事でワンダーモモへと変身する。
強力な必殺技が使用可能になり、特に後者で変身した場合は変身中完全無敵となるため相手は逃げるしかなくなる。
アーケード版の基本動作の他にも様々なナムコキャラを召喚して戦う事が出来る。
また、簡易であるがAIも搭載されている。
参考動画

+ Jaldabaoth氏(ハザマクロオ氏)製作
  • Jaldabaoth氏(ハザマクロオ氏)製作
全てD4ドットの手描きで製作されたもの。声は『ナムカプ』のものが使用されている。
原作通り、キック時のパンチラを全く自重しない。そして乳揺れも自重しない。
幸せ投げも搭載されている。かなり痛そうな効果音が鳴るが…。

作者曰く簡易AIとの事だが、AIもデフォルトで搭載されている他、亜種ちゅ氏によるAIパッチが公開されている。
かつては蓬莱氏による外部AIも存在したが、現在は公開されていない。
最新版(Ver.1.0)

2016年10月27日には「ワンダーモモ・システムディレクションフルドライブ(正式名称:超変身物質の力を全開放した神田桃)」が公開された。
こちらはプレイヤー操作を受け付けないAI専用のキャラである。
氏曰く「狂大会動画で可愛く暴れる」を目的として製作したとの事で、攻撃力・防御力共に765(ナムコ)という凄まじい数値。
反面体力は低下した(ちなみにこちらも765である)が、並のキャラでは到底太刀打ち出来ない。

出場大会

凍結
削除済み


「どうもありがと☆」

*1
『突撃!ヒューマン!!』では、主役のピンチに観客がヒューマンサインという小道具を指にかけてぐるぐる回す事で、
変身の為のエネルギーを送って応援するという演出があり、観客と舞台との一体感に寄与した。
後の劇場版『プリキュア』におけるミラクルライトである
なお、放映当時『突撃!ヒューマン!!』の裏番組は『仮面ライダーであり、製作陣もそれを知った上での渾身の対抗番組だったが、
武運拙く全13話の1クールで打ち切られた。

余談だが、桜玉吉氏がファミコン通信で1986年の創刊から1994年まで連載していた氏の代表作『しあわせのかたち』において、
『ワンダーモモ』をモチーフにした「ワンダーオオ」編が存在した。
いつものメンバーの紅一点「べるの」が実は宇宙人で変身能力持ちである事が判明し、
文化祭の出し物でその能力を活かしヒーローショーをする事になるという、原作と微妙にあべこべの設定ながら、
原作ゲームのキャラっぽいものが変な役どころにされたり、べるのがえっちなピンチに陥った時にワンダーサインを回さない観客が出たり
(ヒューマンサインのパロディ)など、色々細かいネタが光る、ワンダーモモのパロディとしては中々の傑作となっている。


最終更新:2024年01月02日 08:54