ブリキ大王

「バ‥‥
 バカ言っちゃいけねえ‥‥
 無法松は死なねえんだよ‥‥
 ブリキ大王あるかぎり‥‥

 男 無法松 死んだりしねえ!!」


「 ポ ゲ ラ ル ゴ ォ ~ ! ! 」


旧スクウェアから発売されたRPG『LIVE A LIVE』の近未来編(キャラデザイン:島本和彦)に登場する巨大ロボット。
かつて古代バビロニア帝国の人間が念動力で動かしていたと言われるロボット魔神。
現在は何故か日本の古道具屋の壽藤兵衛が店の地下に保管している。
動かすためには強大な精神エネルギーを必要とする。

機体スペック
  • 全長:19メートル
  • 全幅:13メートル
  • 体重:14.356トン
  • 産地:古代バビロニア
  • 動力:精神エネルギー
  • 弱点:特になし

+ ブリキについて
錫(スズ)メッキを施した鉄板のこと。
メッキが剥げない限りは錆びにくいため、缶詰に使われるほか、
昔は玩具に広く使われていたことでも知られている。
ちなみに、亜鉛メッキを施した鉄板はトタンという。

……流石にこんなもんでロボットを作っているとも思えないので、
「ブリキ人形的なデザイン」から籐兵衛が名付けた可能性が高い。

+ 古代バビロニア文明って実在するの?
世界史的には「古代バビロニア文明」という分類はされておらず、
メソポタミア文明におけるバビロニア王国(帝国)のことだと思われる。
(この世界・時代において学問的な分類が変化したのかもしれない)
地理的には現在のイラク南部あたりになる。
「目には目を、歯には歯を」で有名な法典を記したハンムラビ王などがよく知られている。

……が、何しろ世界史的にはヒッタイトやアッシリアからの征服を受けるなどの紆余曲折を経て、
「バビロン第10王朝」まで存在する上に、さらに「新バビロニア」なんてものまであり、
時代区分としては紀元前1894(初代王スムアブムによる支配)~539年(アケメネス朝ペルシアによる征服)の約1300年に至るため、
ブリキ大王が一体どの時代に作られたものなのかははっきりしない。
まぁ、細かいことを気にしてはいけないのだろう。

原作における扱い

「思ったとおりじゃ!
 この古代ロボット ブリキ大王は
 念力で動かされていたのじゃ!」

原作では序盤からその姿が登場するものの、
近未来編主人公の超能力少年アキラが動かそうとするが、力及ばず全く動かすことができなかった。
しかし、後にアキラの兄貴分である無法松が起動させ、最終的にはアキラも操れるようになる。

+ 詳しい展開(ネタバレ注意)
アキラ達の街では暴走集団クルセイダーズによる大量誘拐事件が起こっていた。
その裏には陸軍の影があり、全ては液体人間計画のためだった。
「何か打つ手はないのか!?」「ブリキ大王が動けば、あるいは…」
しかし、アキラの念力ではブリキ大王を動かすことができなかった。
「念力なしでも…液体人間を注入すれば動かすことも可能じゃろうが…」

液体人間。人間を液状化し、精神エネルギーのみを抽出した存在。
病に侵されているアキラの妹が液体人間に志願しようとするが、当然アキラはそれを拒否する。
そんな中、無法松はアキラでも動かせなかったブリキ大王を起動しようと向かう。
が、普通の人間である無法松に動かすことが出来るわけもない。

その頃、アキラ達の住むチビッコハウスがクルセイダーズに襲撃される。
無法松は精神増強剤(ぶっちゃけると一種のドラッグ)であるマタンゴを大量に服用し、再度ブリキ大王に挑戦。
精神力の高まった無法松は、半ば正常な思考を失いつつもブリキ大王を動かすことに成功。
火事の家からアキラ達を救出し、クルセイダーズを蹴散らす。

「行くぜえ~~!! ろれろホゲェ!」


しかし無理が祟り、無法松は自らの過去の罪を思いながら力尽きてしまう。
その際に彼の心を読んだアキラは彼の遺志を継ぎ、自力でブリキ大王を起動。
そして陸軍の野望を打ち砕くため最終決戦へ向かう。

その後のクライマックスは、ラスボス御出居隠呼大仏の項目を参照。

なお、全てが終わった後、アキラはブリキ大王の起動が出来なくなっている。
と言うより、松の死に際した怒りや使命感によって精神的なリミッターが外れ、
一時的に動かせるようになっていたのではないか、という感想を持ったユーザーが多かったようである。

余談だが、本作と同じく時田貴司氏が手掛けた半熟英雄シリーズでは、
初代から登場するスーパーロボット風のエッグモンスター「マシンナイト」のプロフィールにて
後に「ブリキ大王がライバル」という後付設定が追加されている。
もっとも半熟はかなりパロディ色の強いゲームであり、ブリキ大王そのものは未だ登場していないのだが。
LAL関連の要素では『対3D』で中世編のパロディがあったり、ポゴサンダウンという名の将軍はいたりするけど
(同作には他にもクラウドスコールリディアなど往年のスクウェアキャラ達が名前のみ将軍として多数ゲスト参戦している)。

「GO!GO!ブリキ大王!!」

このブリキ大王にはロボットアニメ風の専用テーマソング「GO!GO!ブリキ大王!!」が存在し、
近未来編のオープニングやブリキ大王登場シーンなど随所で流れるようになっている。
搭乗時に藤兵衛が「ミュージックスタート!」の合図と同時に流れるので、どうやらブリキ大王に搭載されたセルフBGM機能である模様。
『LAL』屈指の人気曲であり、ファンによるアレンジ版や歌ってみた等も多く存在する。
ちなみに、近未来編メインテーマも本来はフィールドBGMになるはずが、スタッフ内で「こっちの方がいいじゃん」という声が多かったことから、
こちらが採用されたという裏話があったりする。
+ 関連動画
今は昔のバビロニア!
鋼の拳が天を突く!
ブリキ大王、我と在り!
任務の障害となる確率……0%!
ボーキ大王進軍歌

ゲーム中のOPでは1番の歌詞しか存在しないが、かつてファミ通の企画で2番以降の歌詞を募集しており、
その企画にキャラデザである島本和彦氏本人が「東京都在住、漫画家 島本和彦」名義で一般公募で歌詞を応募し、
見事2番の歌詞として採用されたという逸話がある。
また島本氏自身も今でも思い入れがあるのか、後に氏の著作である『吼えろペン』にて、
ブリキ大王らしきロボットの玩具が1コマだけ登場する描写がある(単行本7巻に収録)。
さらには『超級!機動武闘伝Gガンダム』では最終盤にてガンダムの代わりにロケットにしがみついてガンダム連合に参加した
ガンダムじゃねぇじゃんって?原作からしてダイターン3だのザンボット3だのいたから特に問題ない。
ちなみに、3番は一般読者から応募された歌詞を4人分合わせたものを採用している。

+ 「GO!GO!ブリキ大王!!」 歌詞
「GO!GO!ブリキ大王!!」
ゲームOPの1番
今は昔のバビロニア
はがねの(こぶし)が天を突く
異形の魔神を倒すため
怒りで火をともせ
あつい心が呼びさます
ブリキ大王 我とあり

島本和彦入魂の2番
神か悪魔かその姿
古代のパワーが甦る
お前の瞳に映るのが
(けが)れた現代(いま)ならば
壊せ! 蹴散らせ! 悪の基地
ブリキ大王 俺とあり

読者四人合体の3番
挨拶がわりのメタルヒット
ひるんだ敵にはバベルノンキック
地球にやさしい無敵ロボ
時代をこえていま
轟く怒号が地をかける
ブリキ大王 負け知らず

2012年サントラで追加の1フレーズ
君とあり

また上記とは別に、作曲者の下村陽子氏が作曲中に仮につけていた、
下村さんオリジナルの仮歌詞なるものも存在していたらしい。
「インコ野郎をブチのめせ!」などのフレーズがあったようだが、本人によれば
「公開したらスクウェア・エニックス社からお叱りが来そうなぐらいの、とんでもなくいい加減な歌詞」
らしいので今後も陽の目を見ることは無いようだ。残念。

この他、ニコニコ動画ではチートバグを利用して歌詞がバグってしまった『GO!GO!森部大王!!』なるものがあり、
これの歌ってみた動画もいくつか投稿されている。
元になったバグ動画は既に削除されているが、その後派生作品がいくつか存在している模様。
詳細は「GO!GO!森部大王」でぐぐると良い。

さらに、この採用された歌詞でスタッフが熱唱したバージョンを収録したカセットテープが、
なんと当時のファミ通の抽選プレゼントにまでなっていた(非売品)。
ちなみにこの熱唱したスタッフとは、 本作のディレクターの時田貴司氏本人 であった。
それにしてもこの製作者陣、ノリノリである。

その後、2012年にLALサントラの復刻再販が決定し、さらにe-STORE早期予約購入特典として、
新たにカッコよく新録アレンジされたブリキ大王のミニCDが付くことになった(現在は終了)。
元々は上記の「若さゆえの過ち企画(本人談)」のものを復刻しようとしていたが、
18年の歳月で関係者の誰もがマスターはおろかコピーのカセットすら持っていないことにより新録が決定。
楽曲は作曲者の下村陽子氏自身がアレンジし直し、ギターとベースをTHE BLACK MAGESの関戸剛氏と河盛慶次氏、
挿入ボイスを『すばらしきこのせかい』のディレクター神藤辰也氏が担当。
そしてボーカルはMr.X…こと、 もちろん時田貴司氏本人 が40も半ばにしてリベンジを挑む!
(ちなみに神藤氏は直近で時田氏と偶然カラオケに行ったのが運のツキで巻き込まれたらしい。)
GO!GO!ブリキ大王!!(新録ボーカル Ver.) 公式PV
それにしてもこの製作者陣、ノリノリである。大事なことなので2回言いました
なんにせよ、スタッフの側からも思い入れの深い作品であることは間違いないようだ。ファンとしては胸の熱くなる話である。

原作中の性能

原作では近未来編の終盤と最終編のボスラッシュ時に操作することになる。
近未来編ボスまでの道中にてブリキ大王に乗って陸軍兵器との連戦があるのだが、スーパーロボットの如く、難無く蹴散らせる。
バトル上の扱いとしては敵ボスと同様の巨大サイズのキャラであり、身体がでかい分攻撃範囲が広い。
その分やられ判定も大きいのだが、強力な技を備えているためラスボスにも苦戦すらしない。
というかHPもカンストを振り切っている(???/???表記、 実際はHP2032 )ので、
意図的に自殺でもするかよっぽど運が悪くない限りは落とされない。ブリキなのに。
ラスボス前に戦う旗艦「怒竜」だけは攻撃力が高いので早く倒さねば負けかねないが、攻撃が当たらない範囲がある。

上記のとおり最終編のボスラッシュでも操作するのだが、特にボスが強化されてるとかはないので同じように倒せる。
……というより、むしろこの時は敵である隠呼大仏の方が 逆に弱体化している。
その関係でアキラのレベルを上げてもボスラッシュに関しては全く意味がないのはヒミツ。
むしろボスラッシュの時は演出の関係で生身で戦うのかと不安になるかもしれないが
(他編のキャラはサポートキャラなしのタイマン。まあ功夫編現代編とかは元々そうだけど)、
ほとんどの人はボスラッシュ前後の熱い流れでそんな事考えないので、気にすることもない。


MUGENにおけるブリキ大王

他のLALボスも制作しているIF氏によって、原作のドット絵を使用したキャラが製作されている。現在は入手不能。
背景・BGMが原作と同じものになり、自身の移動はマス目単位で行う(BGMはON/OFFの設定が可能)。
BGMはテーマソング「GO!GO!ブリキ大王!!」か、ボス戦BGM「MEGALOMANIA」のどちらかがランダムで流れる。
他のボス同様にハイパーアーマー持ちで攻撃判定も大きいが、ガードは出来ない。

  • メタルヒット(x)
強力なパンチをくりだす
相手に向かってパンチを放つ。出が遅いが、当たると相手をひるませる。
  • バベルノンキック(a)
古代神をほうふつとさせるキック
大きくジャンプして相手を踏みつける。
原作ゲームにおけるブリキ大王の必殺技
  • ハロゲンレーザー(y)
全てを焼きつくす高エネルギー波
自分の左右に攻撃判定のあるビームを放つ。威力は低めだが範囲が広く多段ヒットする。
  • ジョムジョム弾(b)
藤兵衛じまんの爆裂弾
相手に向かって多段ヒットする飛び道具を発射する。
技の説明を読む限りでは、藤兵衛によって後付された兵器のもよう。

全体的に技のモーションが長いが、代わりに喰らった敵の硬直時間も長い。


「動け‥‥! ブリキ大王ッ‥‥!!」

出場大会

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最終更新:2022年05月21日 22:18