「私は、ルミネ…この軌道エレベータ、ヤコブの管理者です」
CAPCOMのアクションゲーム『ロックマンX8 -PARADISE LOST-』に登場するキャラクター。
担当声優は
野田順子
女史。海外版での英語
ボイスはElinor Holt女史。
いずれも女性声優が声を当てているが、男性型か女性型かは明言されていない(エイリアが「彼」と呼んでいるので前者の可能性がある)。
本編より少し前に生み出された「新世代型レプリロイド」の1人。
彼自身は8大ボスではないのでモデルになった動植物は存在しないのだが、後頭部の形状から「サルノコシカケ」や
「エリンギ」等と呼ばれ、
しばしばキノコ扱いされる(キノコがモデルのボスは『
X4』で既に登場している)。
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新世代型レプリロイドとは |
『X7』で登場した出自不明のレプリロイド「 アクセル」をプロトタイプとする、DNAデータを利用した変身能力を持つレプリロイドの総称。
誤解されがちだが、レッドアラート(『X7』のボス達)は新世代型ではなく旧世代型で、 シグマのウィルスによって精神を蝕まれて苦しむ者、
破壊という行為に快楽を覚えてしまった者、戦士の誇りを捨てて修羅と化した者など病状が生々しく描写されている。
アクセルが「Aトランス」として使用していた変身能力は「 制限時間付き」「自分に近い体型(≒人型)にしか変身できない」という制約があったが、
完成された新世代型では克服されている他、あらかじめコピーチップに組み込まれたDNAデータを利用して変身できたり、
この応用としてDNAデータの構造を瞬時に作り変えることで、高い耐ウィルス性能を身に付けている。
アクセルにもウィルスは効かないことが作中で語られている。
しかし、コピーチップに組み込まれたデータの中には シグマのDNAデータも含まれており……。
『X8』のプロローグでは、エレベーターの事故現場に駆け付けたエックスが、
火の海から大勢のシグマ(に化けた新世代型レプリロイド)が迫ってくるという悪夢のような光景を目の当たりにした。
ルミネは中でも特に高性能であり、姿を変えずに記録した能力だけ引き出す芸当すら可能。その際、 エックスのように体色が変わる。
大元のアクセルの出生及び「Aトランス」を開発した存在は現時点でも不明だが、
番外作品である『ロックマンX コマンドミッション』では、舞台となる人工島ギガンティスに同系統のレプリロイドが数体存在した記録が残っていたという。
ただし、こちらは『X7』から100年以上後(つまり『ロックマンゼロ』と同年代)だったりと設定自体が若干異なる。
そのためか、この作品だとアクセルも大型レプリロイドに変身できたりする(開発者曰く本編が連載漫画ならコマンドミッションは劇場版)。
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本作では
イレギュラーのたび重なる騒乱により、荒廃に歯止めが効かない
地球を見限った人類は新天地を宇宙(
月)に求めていた。
軌道エレベータ建造計画「ヤコブ計画」を中心としたこの事業において、高い基礎性能と汎用性を持つ新世代型レプリロイドが多数製造、動員されており、
ルミネは中心者として建造中の軌道エレベーター「ヤコブ」の管理を担っていた。
その立場が原因で、序盤で
VAVAに誘拐される。
イージーモードでは
シグマを撃退し、彼の救出に成功する場面で幕を下ろすが…?
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終盤ネタバレ注意 |
「利用…? 違いますね…。 彼は役目を果たしただけです…」
「私達、新世代型を目覚めさせ、世界を変えるという役目をね!」
実は本作における真の黒幕であり、ノーマルモード以降での ラスボスである。
シグマを倒したエックス達の前に現れ、人類や旧世代のレプリロイドを粛清し、新世代レプリロイド達の世界を作る理想を抱いていることを明かした。
ついでにシグマの頭を踏み潰した
そのため、イレギュラー化したと認識されるも、ルミネ自身はそれを否定して、
新世代型レプリロイド達がシグマの語った「レプリロイドの進化」を体現した存在と称し、自らの意思で反乱を起こしたのだと告げる。
つまり、彼らは暴走しているわけではなく、 自分の判断で敢えてイレギュラーとして動いていると主張したのである。 *1
「世界は変わったのです!」
「生命がより進化した生命にとって代わられるのは自然の摂理です!」
「大人しく滅んでおしまいなさい!」
最終的に 六つの翼が生えた天使にも似た姿に変形してエックス達を追い詰めるも、敗れる。
この時天国のような黄色い空のような背景の場所で戦うため、 ケフカ・パラッツォを思い浮かべた人もいるだろう。
最期は、自分を倒した所で終わりではないことを告げて機能停止。
歩み寄ってきたアクセルに、胸部から飛び出してきた黒い触手によって意識不明の重傷を負わせる。
直後、触手はゼロに切られ、ルミネ本体は エックスバスターで破壊された。
アクセルでトドメを指した場合、触手にやられた額の傷に謎の光が宿るエピローグを観られる。
これが何を意味するのかは、続編で明かされることを祈るばかりである。
そして二周目ではルミネカラーのアクセルが選べるようになるが、
この姿では公式で最重要機密と明言されている顔の傷が消え、空中攻撃中はホバーが持続したり変身時間が無制限になる。
これも何かの伏線なのだろうか?
シリーズの中でも稀な、 暴走したレプリロイドを指す言葉である厳密な意味での「イレギュラー」に当てはまらない敵役である。
イレギュラーでは無いと明確に公言されている敵役は、ルミネを除けば『コマンドミッション』のイプシロンのみである。
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原作中の性能
空中をふわふわ移動しながら、
8大ボスの必殺技を使いこなしてくる。
出した
必殺技に応じて弱点も変化するが、「スノーアイゼン」と「フレイム・トルネード」使用中は無敵で効果がないので無理に狙う必要は無い。
実はこれらの技は他のボスの本気モードとEXモードにあたり、本気モードでスノーアイゼンを、EXモードでフレイムトルネードを発動し、
それぞれ雪の結晶が降った状態と両端に火柱が立った状態で他の技を併用してくる。
第2形態では、
ステージの両端が穴になっているため注意。
HPをある程度減らすと空が暗転して必殺技「パラダイス・ロスト」を発動。
制限時間内に倒さないと
無条件敗北となる。
ちなみに、プロローグにもこのパラダイス・ロストがサブタイトルとして出てくる。
「お前だけは…逃がさないっ!」
MUGENにおけるルミネ
Art12345master氏による、『X4』~『X6』風
ドットを用いた
MUGEN1.0以降専用の
ちびキャラが存在。
同氏製作の「
Ultimate X」や「
Zero」と共に、fxfreitas氏によって代理公開されている。
かつてはYouTubeに紹介動画付きで公開されていたが、そちらはダウンロードページへのリンクが切れている。
基本的に第1形態で戦うが、後述の「パラダイス・ロスト」発動時には第2形態に変身する。
小さいながらもATKとDEFの初期値が
130とかなり高く、殆どの技はボタン1つで出せる上、それら全てに削り能力がある。
しゃがみ動作(ガード自体は可能)やジャンプが存在せず、
代わりにレバーを上方向へ入力することで、高度に制限があるものの原作通り空中を移動できる。
加えて
移動技のテレポートまで持っているので、その機動力はかなりのもの。
また、原作にはないショットや近接攻撃も搭載されており、飛び回りながら通常のショットをバラ撒きつつ、
弾速が異なる2種類のチャージショットも織り交ぜて
弾幕を張れば非常に強力。
ただし、1.1のズームアウト画面ではショットが出ないという不具合が存在する。
ゲージは自動的にモリモリ溜まる仕様で、5秒ほどで満タンになり8大ボスの必殺技を使用できる。
ただ、残念ながら実装されているのは「デスイメージ」、「葉断突」、「キューブフォールズ」、「アースクラッシュ」の4つのみ。
いずれも
発生が非常に遅いという難点はあるものの、広範囲かつ高火力で削りダメージも大きく、
アーマー付きなので潰されることもない。
中でも葉断突は直撃で
約9割8分、ガードされても
4割近く持って行くという凄まじい威力を誇る。
AIはデフォルトで搭載済み。
テレポートやショットで撹乱・牽制しつつ、ゲージが溜まると即必殺技をぶっ放して来る。
更にAI限定の技として、試合開始から85秒が経過すると「パラダイス・ロスト」を使い出す。
これは原作同様暗転した後に相手を
即死させる技で、しかも
全画面判定かつガード不能。
攻撃判定は暗転後の「パラダイス・ロスト!」の台詞が終わると同時に発生し、暗転終了後にルミネが変身を解くまで持続する。
持続時間が非常に長いため回避は困難だが、暗転後も相手は動けるので、
ブロッキングなどで凌ぐこと自体は可能。
ただし、一度解禁されると
ゲージが溜まり次第必ずパラダイス・ロストを使うようになるため、
制限時間の設定次第では延々全画面即死が飛んで来るという地獄絵図が展開される。
まぁそうなるまでに大抵の場合ルミネか相手が死んでるんだけど
また、タイムが85秒未満に設定されている場合は当然使用して来ない。
こんな感じに格ゲーと言うよりはアクションゲーム寄りの性能なので、
プレイヤー操作で挑むのが無難かも知れない。
紹介動画 (上記の通りこの動画からのDLリンクは無効なので注意)
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出場大会
*1
この「自分の意思でイレギュラーになれる」という主張はエックス達に分かりやすく説明するためと前置きしたものであり、
また人間の道具の立場に甘んじていることを理由にエックス達を古い世代と位置付けていた。
最終更新:2024年07月14日 18:42